ゲームを快適に楽しむ際に活躍する「ゲーム向けテレビ」。ゲーム本来のパフォーマンスを発揮できるだけでなく、遅延が少ないモデルも展開されており、快適にプレイできます。

そこで今回は、おすすめのゲーム向けテレビをご紹介。選ぶ際の注意点やポイントなども分かりやすく解説しているので、購入を検討している方はチェックしてみてください。

ゲーム向けテレビとゲーミングモニターの違い

ゲーミングモニターは、ゲームプレイに特化して設計されているのが特徴。コントローラーやキーボード入力時のタイムラグが短いので、FPSやアクションゲームも快適にプレイできます。また、暗いシーンの視認性を高めるなど、対戦を有利に進められる機能が充実しているのが魅力です。

一方、ゲーム向けテレビはゲーミングモニターの特徴や機能が一部搭載されているのがポイント。ゲーミングモニターを使用するのと近いプレイ環境で快適にゲームが楽しめます。

通常のテレビと同じようにテレビ番組を視聴できるのもメリット。ゲーミングモニターとテレビを別々に用意する必要がないため、本格的なゲーミングとテレビ視聴の両方を楽しみたい方にはゲーム向けテレビがおすすめです。

ゲーミングモニターについて詳しく知りたい方はこちら

ゲーム向けテレビの選び方

テレビの種類をチェック

液晶テレビ

液晶テレビは、液晶シャッターとカラーフィルターで作り出した映像をバックライトで照らして映し出すのが特徴です。比較的価格がリーズナブルなほか、製品のバリエーションが豊富に展開されています。

なお、黒い部分からバックライトの光がわずかに漏れる「黒浮き」が発生しやすいのがデメリット。暗部の多いゲームをプレイするのにはあまり向いていません。また、通常の液晶テレビのなかには、ゲーム機からの信号を表示するまでに少し時間がかかるモデルもあります。動きの速いレースゲームやFPSなど、ゲームのジャンルによっては注意が必要です。

有機ELテレビ

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有機ELテレビは、単体発光が可能な「有機EL素子」を使って映像を映し出すテレビのこと。色の純度が高く、純粋な黒も再現できるため、暗部の多いゲームも快適に楽しめます。電流を流すと瞬時に発光する応答速度の速さも魅力。レースゲームやFPSのような動きの速いゲームを楽しみたい方におすすめです。

ただし、液晶テレビと比べると製品の価格が高くなるため、コストパフォーマンスを重視する方には不向き。また、有機ELテレビは画面サイズの大きいモノが多いため、狭い部屋でゲームを楽しみたい方は注意が必要です。

解像度をチェック

PS4やNintendo Switchにはフルハイビジョン(Full HD)対応モデルを

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フルハイビジョン(Full HD)は、主に40インチ以下の液晶テレビで採用されている解像度です。画素数は1920×1080を実現しています。

フルハイビジョンはPS4やNintendo Switchなど、現在広く普及している家庭用ゲーム機で採用されているのがポイント。PS4やNintendo Switchをテレビでプレイする場合は、フルハイビジョン品位で十分楽しめます。

価格と性能のバランスにも優れているので、コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめ。ただし、50インチを超える大画面モデルでは、ゲームによっては映像が荒く感じることがあるので留意しておきましょう。

PS4 Pro・PS5・Xbox Series Xには4Kに対応しているモノがおすすめ

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4Kは40インチ以上のテレビで採用されていることが多い解像度。画素数は3840×2160で、フルHDの約4倍高精細なのが魅力です。

家庭用ゲーム機では、PS4 Pro・PS5・Xbox Series Xなどの最新世代機で4K対応が開始。なお、PC向け4K対応ゲームにもラインナップされています。

4Kゲームのなかには、毎秒120フレームレート(fps)の高速描画に対応するモノが存在。ハイスペックな4Kゲームの画質を最大限に活かして楽しむには、4K/120fps入力対応の4Kテレビがおすすめです。

遅延をチェック

ゲーム向けテレビを選ぶ際は、遅延の少ないモデルを選ぶのが重要です。テレビの遅延は、画面上のドットがほかの色に変化するまでの時間を指す「応答速度(ms)」によって大きく変わるのがポイント。基本的には応答速度が速いほど動きの速いゲームも残像が軽減され、滑らかに表示されます。

FPSやレースゲームのような動きの激しいゲームを快適に楽しみたいなら「1ms以下」、ロールプレイングやパズルゲームのような動きの穏やかなゲームを遊ぶたいなら「5~10ms」の応答速度がおすすめの目安です。

なかには、遅延時間を短くする「ゲームモード」を搭載したモデルも展開されています。ゲームをより快適に楽しみたい方は、応答速度だけでなく、ゲームモードの有無もしっかりと確認しましょう。

画面サイズをチェック

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ゲーム向けテレビには、画面が小さく見やすいコンパクトなモノから、迫力のある映像が楽しめる大画面のモノまで、用途やシチュエーションごとにさまざまな画面サイズがあります。

選び方の目安として、ワンルーム・寝室・子供部屋で使うなら「24~32インチ」、6畳~12畳程度のリビングで使うなら「40~50インチ」、12畳以上の広いリビングで使うなら「55インチ以上」がおすすめです。

狭い部屋で画面サイズの大きなテレビを選んでしまうと、画面全体を見わたせず目が疲れやすくなることも。逆に広い部屋で画面サイズの小さなテレビを選んでしまうと、小さな文字や描写が見にくく不便です。部屋の広さと画面サイズをしっかりと考慮して選びましょう。

ゲーム向けテレビの人気メーカー

ソニー(SONY)

「ソニー」は、東京に本社を構えている総合電機メーカーです。主にテレビやパソコン、音響機器などを取り扱っています。

テレビは業務用映像機器で培った映像エンジン「X-Reality PRO」や、画面から音が聞こえる「アコースティック サーフェス オーディオプラス」など、メーカー独自の技術を搭載しているモデルが人気。機能性を重視する方におすすめのメーカーです。

LGエレクトロニクス(LG Electronics)

「LGエレクトロニクス」は、韓国の家電メーカー。テレビ・冷蔵庫・エアコンなど、さまざまな家電製品を展開しています。高品質ながらコストパフォーマンスにも優れているのがメリットです。

有機ELテレビの技術力が高く、きれいな映像でゲームが楽しめるのがポイント。コスパ重視の方にはもちろん、画質を重視する方におすすめのメーカーです。

東芝(TOSHIBA)

「東芝」は、日本の総合電機メーカー。子供部屋や寝室に適した小型テレビから、迫力のある映像が楽しめる大型テレビまで、さまざまな種類のテレビを取り扱っているのが特徴です。

一部の最新モデルには、映像処理のレスポンスを向上させる「ゲームダイレクト」を搭載しているのもポイント。FPSやアクションゲームなどを快適に楽しみたい方におすすめです。

ゲーム向けテレビのおすすめモデル|4K対応

ソニー(SONY) BRAVIA 4K有機ELテレビ XRJ-55A95K

画面が振動し臨場感ある映像と音でプレイできる

色鮮やかな映像が楽しめるゲーム向けテレビ。認知特性プロセッサー「XR」と、QD-OLEDパネルが鮮やかな映像体験を実現します。映像の美しさにこだわりたい方におすすめです。

本製品は、画面自体を振動させることで、映像と音が一体になるような音質を楽しめます。臨場感のある音で没入感を高められるのが魅力です。

入力遅延を抑えるゲームモードを搭載しており、臨場感のあるゲームプレイが可能。より美しい映像を楽しみたい方におすすめのモデルです。

ソニー(SONY) BRAVIA 4K液晶テレビ XRJ-50X90K

ゲームモードを搭載した滑らかな映像が魅力

自然で色鮮やかな映像を実現するゲーム向けテレビです。認知特性プロセッサー「XR」の映像処理と、高精度なLEDバックライトの発光エリア制御技術により、残像感を低減することが可能。動きの速い映像もなめらかに映し出します。

また、ゲームモードを搭載しており、入力遅延を抑えられるのが魅力です。PS5との連携機能も備えています。接続するだけで、ゲームに適した画質に調整できるのもおすすめポイントです。

LGエレクトロニクス(LG Electronics) 5V型 4K量子ドット液晶テレビ 55QNED85JQA

スムーズな動きと鮮やかな色彩を楽しめる

鮮やかな色彩が魅力のゲーム向けテレビ。量子ドットテクノロジーとナノセルカラーテクノロジーにより、鮮やかな色彩表現を可能にしています。

また、独自の調光技術で正確なバックライト制御を行い、輝度・コントラストを向上しているのが特徴。鮮やかな色彩体験を楽しめる、おすすめの製品です。

HDMI 2.1仕様の4K120Hzに対応しており、高解像度でスムーズな動きを実現しています。さらに、「AMD FreeSync Premium」にも対応。画面のずれやカクつき、入力ラグを最小限に抑えられるのが魅力です。

東芝(TOSHIBA) 4K液晶レグザ 65Z770L

美しく鮮やかな映像で快適にゲーム体験を実現

鮮やかな映像でゲームプレイを楽しめるテレビです。広色域を実現する「スリム直下型高輝度量子ドット倍速パネル」を搭載しているのが特徴。高画質で美しい映像を映せるほか、動きが速いスポーツシーンもなめらかに表現できます。

ゲーム機能が充実しているのもポイント。4K/120P入力に対応し、応答速度も約0.83msecと速いので、一瞬が勝負を分けるFPSや格闘ゲームなどのプレイをするのに適しています。また、接続したゲーム機に合わせて自動的に設定を変更する「オートゲームアジャスト」を備え、手間なく快適にゲームができるのもメリットです。

ネット動画機能を備えているのも魅力。リモコンには「Netflix」や「Prime Video」などに直接アクセスできるボタンが設けられ、手軽に動画配信サービスを利用できます。機能性と利便性を両立し、番組視聴からゲームプレイまで幅広く活躍するおすすめのモデルです。

パナソニック(Panasonic) 4Kダブルチューナー内蔵ビエラ TH-55LX950

AIが自動で画質を調整する機能が搭載

高輝度と高いコントラスト性能により、明るく色鮮やかな映像を実現するゲーム向けテレビ。独自設計の構造を採用し、自社工場で組み上げた特別な液晶ディスプレイを搭載しています。高級感のある金属素材のメタルフレームと薄型デザインが特徴です。

AIがシーンに応じて自動で適した画質に調整する「オートAI画質」を搭載しているのが特徴。さらに、部屋の明るさや照明の色も加味して、コンテンツに応じて画質を自動で調節します。

ゲームモードでは信号の処理時間を短縮することで、映像表示までの遅延を低減できるのが特徴。すばやい操作を要求されるアクションゲームも快適にプレイできる、おすすめのモデルです。

パナソニック(Panasonic) 4Kダブルチューナー内蔵ビエラ TH-43LX900

クリアで迫力のある音響が楽しめる

高音質な音響を楽しめるゲーム向けテレビ。音声処理システムを採用し、テレビ本体のスピーカーだけでクリアで迫力のある音響を実現しています。

AIを駆使することで、シーンに応じて適した画質に自動で調節するのが特徴です。さらに、部屋の明るさや照明の色によっても画質を調節します。

ゲームモードは、HDMI2.1規格の4K 120Hzに対応しています。信号の処理時間を短縮することで、映像表示までの遅延を低減できるのがポイントです。

音と映像どちらにもこだわりたい方はチェックしてみてください。

ハイセンス(Hisense) MINI-LED 4K液晶テレビ 65U9H

操作の遅延が少ないゲーム向けテレビ

格闘ゲームやFPSをプレイするのに、おすすめのゲーム向けテレビ。インターフェースにHDMI2.1を採用しているのが特徴です。

本製品は、約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」に対応しています。ボタンを押してから表示されるまでの遅延が少ないのが魅力です。

すばやい表示が勝敗に影響するゲームなどにおすすめ。ゲーム機からの情報と連動することで、低遅延モードと高画質モードを自動で切り替えでき、設定の手間なく適した環境でゲームを楽しめます。

ハイセンス(Hisense) 倍速高画質4K液晶テレビ 43U7H

カクつきを抑えた滑らかな映像を楽しめる

ハイスペックのエンジンを搭載したゲーム向けテレビ。情報量の多い4K映像を高速処理する、最新の映像エンジン「NEOエンジンPro」を搭載しています。地デジ放送はもちろん、ゲームも高画質で楽しめるのが特徴です。

本製品は「AMD FreeSync Premium」を搭載。グラフィックのフレームレートとテレビのリフレッシュレートを同期させることで、映像のカクつきやティアリングを低減できます。なめらかな映像で快適にゲームを楽しめるのが魅力です。

遅延時間約0.83msを実現できる「ゲームモードPro」に対応しています。インターフェースにはHDMI2.1を採用。格闘ゲームやアクションゲームなど、すばやい動きを求められるゲームにおすすめです。

ゲーム向けテレビのおすすめモデル|フルHD

LGエレクトロニクス(LG Electronics) 液晶テレビ フルHD VAパネル 32LX7000PJB

キメの細やかな美しい映像を実現

細やかで美しい映像を楽しめるゲーム向けテレビ。SDR映像では、色の識別が難しいキメの細やかな表現を描写できるのが特徴です。

本製品は「HDR10 Pro」「HLG」「HGiG」をサポートしています。コンテンツに合わせた最適な映像で視聴できるのがポイントです。

また、「ファミリー設定」を搭載しており、視聴時間や音量を制限できるのが魅力です。さらに、部屋の状況に応じて自動で画面の明るさを調節する機能も備えています。長時間ゲームをプレイする方におすすめのモデルです。

東芝(TOSHIBA) ハイビジョン液晶レグザ 24V34

充実したネット動画も楽しめるゲーム向けテレビ。サイズは24V型と小型で、1人暮らしの方にも向いています。多くの動画配信サービスに対応しており、映画やドラマを多くのコンテンツのなかから選択できるのが魅力です。

ゲーム機ごとに設定を変更しなくても、自動で適切な映像に切り替える機能が付いています。細かな設定の必要がなく、快適にゲームを楽しめます。さらに、ポータブルゲーム接続時専用の画質モードを搭載しており、ポータブルタイプのソフトを大画面で映し出せるのが特徴です。

約0.83msの低遅延でゲームプレイが可能な「瞬速ゲームモード」を採用。さらに、高精細なグラフィックでゲームに適した、遅延の少ないおすすめのテレビです。

東芝(TOSHIBA) ハイビジョン液晶レグザ 32S24

コンテンツに合わせた映像で楽しめるゲーム向けテレビ。ゲームや映画などに合わせて適した映像を表示する「映像モード」を搭載しています。

また、ゲーム操作時に感じる映像の遅れを短縮可能。アクションゲームなどを快適に楽しみたい方におすすめです。

バックライトの明るさを制御することで、節電効果が期待できるのもポイント。節電モードにしていても、画面の明るさに適した画質に自動調整されます。

山善(YAMAZEN) キュリオム 40V型 2K対応 フルハイビジョン液晶テレビ QRT-40W2K

日本開発エンジンを搭載し、高品質の映像を楽しめるゲーム向けテレビ。応答速度は8.5msで、動きの緩やかなゲームに向いています。視野角が178°と広く、斜めから見た際も映像が見やすいのが特徴です。

本製品にはコントラスト比が高いVAパネルを採用しています。明るい光から漆黒の闇まで明暗をはっきり表示。また、輝度の高い直下型LEDバックライトにより、鮮やかでメリハリのある映像を楽しめます。

別売りの外付けUSB HDDとの接続ができるほか、裏番組や留守録など録画機能も搭載。大人数でゲームや番組視聴を楽しみたい方におすすめのモデルです。

ハイセンス(Hisense) FHD/HD液晶テレビ 40A40H

少ないノイズで美しい映像を楽しめるゲーム向けテレビ。画面上の複数部分を解析し、動作処理を行う「エリア別クリア復元」機能を搭載しています。細かい描写がされている部分は精細感を引き上げ、ノイズが目立ちやすい部分はより滑らかに映し出すことで、クリアな映像を実現可能です。

部屋の明るさや視聴環境の変化に自動で対応する「自動画質調整」機能を搭載。細かな設定をすることなく、美しい映像を視聴できます。

ボタンを押してから表示されるまでのタイムラグを軽減した低遅延モードを採用。すばやい対応が求められる格闘ゲームなどでも、快適にプレイできるのがおすすめです。

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) ハイビジョン液晶テレビ LT-40D420

自然な色彩を表現できるゲーム向けテレビ。独自の技術により、豊かで繊細な映像を実現しています。

画面全体に光源を配置した直下型のLEDバックライトを採用しており、ムラがなく明るい映像が楽しめます。また、省エネ設計も魅力。節電効果も期待できるので、ゲームプレイ時間が長い方におすすめです。

豊富な接続端子を備えており、さまざまなゲーム機を接続して楽しめます。シンプルでインテリアに馴染みやすいデザインなので、子供部屋や寝室のテレビとしてもおすすめです。

マクスゼン(maxzen) 43V型 地上・BS・110度CSデジタル フルハイビジョン 液晶テレビ J43CH06

ゲームモードを搭載しているフルHDテレビ。応答速度は8msですが、ゲームモードをオンにすると、攻撃などのタイムラグを短くできるのがポイントです。

高輝度のIPSパネルを搭載しており、視野角は上下左右170°。さまざまな角度から見た際も色やコントラストなどの変化が少なく、映像がきれいに見えます。また、画面全体にLEDを配置した「LED直下型バックライト」により発色が美しく、全体的に色ムラが少ないのも魅力です。

裏番組の録画も同時にできるWチューナーや、別売りの外付けHDDを接続すれば簡単に番組録画ができるなど、録画機能も充実。番組録画をしたい方にも向いています。

入出力端子はヘッドホン、HDMI、ビデオ入力などを備え、ゲームやオーディオをつなぐのには十分。価格も安く、コスパを重視する方におすすめのモデルです。