分波器は、地デジとBS/CS放送がひとつの電波に混在した状態を、それぞれの電波に分けることのできるアイテムです。分波器は、筐体のみで提供されているモノや、接続するケーブルが一体化されたモノなど、幅広いタイプがラインナップされています。

しかし、コネクターの形状に違いがあるなど、どれを選べばよいのか分からない方も多いはずです。そこで今回は、分波器のおすすめの製品についてご紹介します。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

分波器とは?

By: rakuten.co.jp

分波器とは、別名で「セパレーター」とも呼ばれる、地デジとBS/CSの電波がひとつのアンテナ端子に混在しているモノを分波する(それぞれの電波に分ける)アイテムのこと。

マンションなどでは、共用アンテナにより、地デジとBS/CSの電波が分けられていない場合があります。しかし、テレビは多くのモデルが地デジとBS/CSで接続端子が分けられているため、分波する必要があります。

このとき、片方のみを視聴する場合は、該当する端子に接続すれば視聴が可能ですが、地デジとBS/CS放送の両方に楽しみたい場合は、分波器を用意する必要があるので注意が必要です。

分波器と分配器の違い

By: amazon.co.jp

分配器とは、ひとつのアンテナから複数のテレビに電波を分ける機器です。分配器は、もとの電波を接続するテレビの台数分に分ける仕組みを採用。テレビの台数分に分ける仕組みなので、使用すると電波が弱くなるといった特徴もあります。

一方で、分波器はひとつにまとめられた地デジ放送とBS/CS放送の電波を分波する用途で使用します。そのため、分波器は分配器のように複数のテレビに接続するのではなく、1台のテレビに対して使用するのが基本です。分波器で分けられた地デジとBS/CS放送の電波は弱くなりにくいといわれています。

分波器の選び方

4K・8Kテレビなら周波数3224MHz対応モデルを選ぼう

By: horic.co.jp

4K・8Kのテレビに分波器を使う予定のある方は、周波数が3224MHz(3.2GHz)に対応したモデルを選びましょう。3224MHz対応の分波器は、解像度の高い4K・8Kだけでなく、BS/CS放送も視聴できるため、汎用性が高く使えます。

ただし、4K・8Kのテレビを視聴するには、分波器以外の専用アンテナとケーブルなどが必要になるので、併せて機器を揃えるようにしましょう。

分波器単体かケーブル一体型か種類を選ぼう

By: amazon.co.jp

分波器は、単体だけで構成されているモノと、接続するケーブルが一体になったモデルがあります。

分波器単体のモノは、ケーブルと別個になっているため、ケーブルが断線した場合でも分波器本体をそのまま使用可能。ケーブルの長さも任意のモノを選べます。ただし、本体とは別途でケーブルを用意しなければならない点には注意しましょう。

ケーブル一体型は、導入するだけでそのままテレビや壁の入力端子に接続できるのが魅力。本体に搭載されたケーブルは、ひとつの製品に対して1.5mや2mなどの異なる長さがラインナップされていることもあるので、環境に合ったタイプを探してみてください。

コネクターの形状をチェック

S型

By: amazon.co.jp

S型のコネクターは、アンテナ端子とテレビ側の接続端子の両方が真っ直ぐの形状をしたタイプ。スタンダードな形状である分、幅広い端子に対応しやすいのが特徴です。

また、テレビの接続端子が下側を向いている場合でも、接続しやすいメリットがあります。

L型

By: rakuten.co.jp

L型の分波器は、コネクターがアルファベットのL字のような、直角に端子を配置したタイプのことです。基本的にアンテナ側の端子にL型、テレビ側の端子にはF型が多く採用されています。

L型は、壁にあるアンテナ端子に繋いだ場合に、出っ張りが少なく、すっきりとした配線が可能です。また、ケーブルの出っ張りを抑えられることから、掃除などの邪魔になりにくいメリットもあります。

F型(ねじ込み式タイプ)

By: amazon.co.jp

F型のコネクターは、分波器のなかでもオーソドックスで、多くの製品に採用されている形状です。ねじ込み式なので、固定力に優れているのが特徴。ただし、抜き差しするのに手間がかかる点は注意が必要です。また、固定力が高い分、最初に接続するときは端子がズレないよう、真っ直ぐ差し込む必要があります。

接続する場合は、端子の形状もチェック。なお、ネジ切りがある端子には接続できますが、ツルツルした端子には使用できないので注意が必要です。

ケーブルの長さ・太さをチェック

By: amazon.co.jp

分波器を検討の際は、使用する環境を事前に確認して、どれだけのケーブルの長さや太さが必要なのかを判断してから選ぶようにしましょう。

必要以上に長いケーブルを選ぶと電波が弱くなりやすく、ノイズが発生したり画質が低下したりする恐れがあるので注意が必要です。

ケーブルの太さについては、太いモノほど電波の減衰量が少ない傾向にある分、配線の自由度が損なわれます。自身の環境に合うバランスのよいモデルを選ぶようにしましょう。

分波器のおすすめ|ケーブル一体型

ホーリック(HORIC) アンテナ分波器 AE-563

ホーリック(HORIC) アンテナ分波器 AE-563 2021

シンプルかつコンパクトなボディの分波器です。ボディのサイズは、28.8×28.5×15mmと小さく、配線をすっきりとしたい方におすすめ。カラーは、ホワイトとブラックの2種類を展開し、環境に合わせたタイプを選択できます。

本体は、入出力の周波数が3224MHzに対応。地デジやBS/CSのほかに、4K・8K放送も視聴できます。また、ケーブル一体型なので、信号の損失を少なく抑えられるのも嬉しいポイントです。

端子のタイプはねじ込み式で、しっかりと固定が可能。コネクターケーブルは、耐腐食性に優れた金メッキを施しており、信号の劣化防止が期待できます。

ホーリック(HORIC) アンテナ分波器 出力ケーブル付属タイプ BCUV-971

ホーリック(HORIC) アンテナ分波器 出力ケーブル付属タイプ BCUV-971 2020

リーズナブルな価格で導入しやすい、2本のケーブル付き分波器です。本製品は、ねじ込み式のF型コネクターを搭載したケーブル2本を付属。テレビなどの機器へしっかりと接続が可能で、不意にケーブルが抜け落ちる心配がありません。

周波数は、3224MHzに対応。地デジやBS/CS放送のほかに、解像度の高い4Kや8K放送を視聴したい方におすすめです。筐体は、ノイズに強い亜鉛ダイキャストケースを使用。ケーブルは金メッキ仕様で、信号の劣化が少ない設計です。分波器以外に屋内用混合器としても活用できます。

ホーリック(HORIC) アンテナ分波器 極細ケーブル一体型 AE-327SW

ホーリック(HORIC) アンテナ分波器 極細ケーブル一体型 AE-327SW 2018

限られたスペースでも設置がしたい方におすすめの、コンパクトな分波器です。本体のサイズは、約32×26mmと小さく、テレビ裏でもかさばりにくい設計。ケーブル一体型のため、本製品のみでアンテナの信号を分波できます。

コネクターの形状は、アンテナ側がL型、テレビ側がねじ込み式のF型を採用。ケーブルの直径は約3.5mmとスリムかつ柔軟な作りで、幅広い環境に対応します。

地デジやBS/CS放送のほかに、4Kや8K放送も視聴が可能。亜鉛ダイキャストをアルミカバーで覆っており、外部からのノイズの侵入を抑えられます。

日本アンテナ ケーブル付分波器 CSSUES15L

日本アンテナ ケーブル付分波器 CSSUES15L 2016

F型のスクリュープラグで、しっかりと端子に接続できる分波器です。本体は、テレビ側の接続端子にスクリュープラグを、アンテナ側にL型のプラグを採用。ケーブル一体型なので、別途でケーブルを用意する手間を省きたい方におすすめです。

周波数は3224MHz対応で、4Kや8K放送の視聴が可能。本体は内部ケースにダイカスト素材を使用しており、ノイズに強い設計です。また、プラグの部分には耐腐食性に優れた金メッキを施しています。

マスプロ電工 VU/BS・CS分波器 CSR7DW-P

マスプロ電工 VU/BS・CS分波器 CSR7DW-P 2017

テレビと接続する側のケーブルが一体化された分波器です。本体は、アンテナ側のケーブルを搭載していないタイプ。別途で用意したアンテナ側のケーブルにトラブルがあった場合でも、ケーブルの交換のみで対処できます。また、別途でケーブルを用意しなければならない分、環境に応じて長さを選択・変更したい方におすすめです。

コネクターは、ねじ込み式のF型を採用。一度接続したら外れにくく、安心して地デジやBS/CS放送を楽しめます。周波数は3224MHz対応で、4Kや8Kの放送も視聴可能。本体は高いシールド性能も有しており、外部からのノイズの影響を受けにくい設計です。

プラチナアンテナ 分波器

プラチナアンテナ 分波器 2019

アンテナ側はL型、テレビ側はねじ込み式のコネクターを採用した、ケーブル一体型分波器です。本製品は、入力ケーブルを買い足すことなく使用できるため、手軽に地デジやBS/CSを視聴したい方におすすめ。3224MHzの周波数に対応し、2K・4K・8Kの視聴が可能です。

本体は、内部に亜鉛ダイキャストケースを使用し、外部からの電波干渉をブロック。コネクターには、サビにくくて信号劣化を抑える金メッキピンを採用しています。ケーブルは、入力側が1.5m、出力側が0.3mと、日本の住宅環境にちょうどよい長さです。国内による厳重な検品を行っているため、安心して使えます。

エレコム(ELECOM) 4K8K対応TV用アンテナ分波器 DH-ATS48K05BK

エレコム(ELECOM) 4K8K対応TV用アンテナ分波器 DH-ATS48K05BK 2016

各放送電波の減衰やノイズの低減を求める方におすすめの、ケーブル一体型の分波器です。地デジとBS/CS放送の精密な周波数分けにより、減衰やノイズを軽減します。

本製品は、4K8K放送の受信に強い3重のシールド構造を採用。また、内部の線材は、BS/CS放送の電波受信に強いテフロン素材を使用しているのもポイントです。コネクターの形状はF型。デザイン性が良好なほか、サイズもコンパクトにまとめられています。

コネクターは、サビに強くて信号の劣化を軽減する金メッキ仕様。ケーブルは細くて柔らかく、限られたスペースでも配線がしやすい設計です。

DXアンテナ 分波器 EC-1M5

DXアンテナ 分波器 EC-1M5 2023

アンテナ側の端子にL型のプラグを、テレビ側の端子にF型のプラグを採用した分波器です。本製品は、壁面の端子をすっきりと配線したい方におすすめ。極細のケーブルが一体になっており、取り回しもしやすい設計です。

また、ケーブルは3重シールドの低損失仕様。コネクターは金メッキを施すことで、外部からのノイズを低減します。ケーブルの長さは、アンテナ側が2m、テレビ側が0.5mで、アンテナ端子からやや距離が離れた場所でも接続が可能です。2K・4K・8Kにも視聴できます。

タローズ(Taro’s) アンテナ分波器 2K・4K・8K 対応 TS-ABGNL05WH

タローズ(Taro’s) アンテナ分波器 2K・4K・8K 対応 TS-ABGNL05WH 2022

美しいテレビ映像を楽しみたい方におすすめの、ノイズの影響を受けにくい分波器です。本体は、ボディに錫メッキを施した亜鉛ダイキャストを、ケーブルには2重のシールド構造を採用。それぞれで外部からの電波干渉を軽減し、速度低下や通信不良を抑えられます。

地デジ、BS/CS放送のほかに、2K・4K・8Kの視聴にも対応。周波数は3224MHzのスペックで、幅広い放送を楽しめるのが魅力です。コネクターは、ねじ込み式のF型と、L型を搭載しています。

タローズ(Taro’s) アンテナ分波器 2K・4K・8K 対応 TS-ABSN03WH

タローズ(Taro’s) アンテナ分波器 2K・4K・8K 対応 TS-ABSN03WH 2022

テレビ接続用出力ケーブルと一体になった分波器です。ケーブルは長さが15cmで、テレビの接続端子まわりをすっきりさせたい方におすすめ。アンテナ側のケーブルは、別途で用意する必要がありますが、好みの長さのケーブルを接続できます。

使用帯域は10MHz~3224MHzで地デジ・BS・CS放送だけでなく、2K・4K・8K放送にも対応が可能です。2重シールドケーブルを採用し、外部からのノイズを低減。細めのケーブルで、取り回しも容易です。ボディも金属ケースの採用で、Wi-Fiやスマホなどによる通信不良を抑えられます。

本体は1端子通電型で、BS/CS放送アンテナへの電力供給が可能。コネクターの形状はF型なので、安定した接続を実現します。

F-Factory アンテナ分波器 4K8K FF-4877

F-Factory アンテナ分波器 4K8K FF-4877 2019

快適にテレビを視聴したい方におすすめの、高シールド設計分波器です。本体は内部に金属ケースを採用し、ノイズを低減します。ケーブルも3重シールド構造で信号の減衰を防止。ボディは約37×30mmとコンパクトで、接続したあとでもテレビの背面がすっきりとします。

使用帯域は10MHz~3224MHzで、地デジやBS/CS放送に加えて、4K・8K放送に対応。ケーブルはテレビ側のみが一体型になっており、20cmの長さを採用しています。端子はねじ式のF型形状により、安定した接続が可能に。ニッケルメッキの採用で、サビにも強い設計です。

カラーは、ホワイトとブラックを展開。周囲の家電に合わせた色味を選択できます。

二幸電気工業 アンテナ混合分波器 ケーブル付き NSM-CK8

二幸電気工業 アンテナ混合分波器 ケーブル付き NSM-CK8 2021

亜鉛ダイキャスト製の小型筐体で高い接続性を備えた分波器です。本体は長さ40cmの接栓付き同軸ケーブルとの一体構造で、手軽にテレビと接続したい方におすすめ。プラグがF型のねじ込み式なため、しっかりと接続できます。

筐体は軽量性とコンパクトさが魅力で、テレビ裏に設置した際に見栄えを損ないにくいのがポイント。また、SH基準に準拠した高い遮蔽性を有しているのも特徴。高シールド製ケーブルを採用し、10~3224MHzまでの全帯域で伝達損失を軽減します。

2本のケーブルはそれぞれで色分けがされているので、端子の接続間違いをしにくい設計です。

フジパーツ 分波器 5Cケーブル付 0.3m HIBF-B2

フジパーツ 分波器 5Cケーブル付 0.3m HIBF-B2 2012

ノイズに強いケーブルを採用した分波器。本製品は、筐体と出力用のケーブルが2本セットになったモデルです。ケーブルは信号の減衰量が少ないほか、4重シールドにより外部ノイズを遮断。よりキレイで快適にテレビを楽しみたい方におすすめです。

また、端子の部分は金メッキを施し接触抵抗を軽減。本体もすべて金メッキを採用しているので、経年劣化に強い設計です。本体は密閉構造ダイカストにより、妨害電波をカットします。周波数は3224MHz対応で、高解像度の4K・8K放送を視聴可能です。

付属のケーブルは、BS/CS放送側に目印が表示されており、接続間違いを防止。コネクターの形状はねじ込み式のF型で、ケーブルの長さは0.3mです。

日本アンテナ ケーブル付分波器 出力0.3m プッシュプラグ バルク仕様 SCUESL 20

日本アンテナ ケーブル付分波器 出力0.3m プッシュプラグ バルク仕様 SCUESL 20 2017

出力側に30cmのケーブルを搭載した分波器です。本体は、入力側にF型の端子を、出力側にはS型のストレートプッシュ端子を採用したケーブルを搭載。ストレートプッシュ端子はバネ構造で抜けにくく、安心してテレビを視聴できます。

本体は、高解像度の4K・8K放送に対応。チューナーから直接電源を送る際には、赤い電通ランプが点灯する設計です。出力側のケーブルは、地デジとBS/CS放送の接続を間違えないようマークを表示しています。

分波器のおすすめ|単体

ホーリック(HORIC) アンテナ混合 分波器 AEM-331

ホーリック(HORIC) アンテナ混合 分波器 AEM-331 2020

分波器単体仕様で、手持ちのケーブルを用いたり任意の長さに変更したりするのにおすすめのモデル。ケーブルを別途で用意しなければならない分、低コストで導入が可能です。

本体は分波器の用途だけでなく、複数の電波を1本にまとめる「混合器」としての用途にも活用できます。周波数は3224MHzに対応。地デジやBS/CS放送だけでなく、4Kや8K放送も視聴できます。

本体は、電波漏洩やノイズ侵入をブロックする、2重シールド構造を採用。分波回路を収納している亜鉛ダイキャストケースをアルミフードで覆うことで、周囲のノイズ侵入を抑えます。

アイネックス(AINEX) アンテナ分波器 ANT-DM

アイネックス(AINEX) アンテナ分波器 ANT-DM 2022

アンテナ信号の分波と混合の両方に対応した、4K・8K非対応の分波器。本製品は、ケーブルが付属していない、筐体のみのタイプです。加えて、2500MHz以下の周波数対応のため、安い価格のモノを探している方におすすめ。また、地デジとBS/CS波を1本にする混合器として使えるのもポイントです。

筐体には、ねじ式のF型を採用。各プラグにはキャップを搭載し、未使用時にホコリなどから保護します。筐体固定用ネジ2本を付属しているので、分波器の位置を固定したい方にもおすすめです。

分波器のランキングをチェック

分波器の売れ筋ランキングをチェックしたい方はこちら。