日々の生活で必要なものといえば、炊飯器。やはり、お米は美味しく炊きたいものですよね。炊飯器といっても、コスパ重視のものから品質重視のものまであり、選ぶのは難しいという方もいるのではないでしょうか? 今回は、容量や目的に応じた炊飯器の選び方とおすすめ炊飯器を紹介します。
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家族構成は、炊飯器を選ぶ上で非常に大切なポイントになります! 価格帯が異なってくるので、1回で炊くことができる容量で炊飯器を選びましょう。目安としては、1人1食あたり1合として考えればよいでしょう。
ですが場合によっては来客分も用意したりしなければいけませんので、2~3合分は余裕をもたなければなりません。例えば、3人家族が1回の炊飯で2食分賄うとします。すると、(家族構成人数=3人)×(1回の炊飯で用意する食事数=2食分)+α=6合+αという計算になりますね。
このあたりは、それぞれのライフスタイルによって大きく変わってくることになります。
3つの炊飯方式で選ぶ
炊飯器には大きく分けて3つの炊飯方式があります。IH、マイコン、そしてガスの3種類があります。それぞれの炊飯方式について順に説明していきましょう。
むらなくおいしく! IH炊飯器
IH、つまりInduction Heating(誘導加熱)によってお米を加熱する方式です。一般に電磁調理器といわれています。炊飯器本体中に電流を流すコイルが設置されており、それによって金属製の炊飯容器を加熱できる仕組みになっています。
基本的にIHコンロと全く同じ方式で、内釜全体が直接発熱するため、全体をむらなく炊きあげることができるのが特徴。また、そのメカニズムから熱のロスが少なく、炊飯にかかるエネルギー、つまり電気代の節約につながります。
コスパ最強! マイコン炊飯器
マイコン炊飯器もIHと同じく電気を利用する炊飯器ですが、こちらは炊飯器本体に内蔵されたヒーターで釜の底をを加熱する方式です。ヒーターの加熱をマイクロコンピューターで制御するため、マイコン炊飯器と呼ばれています。
構造が簡単であるため安価な商品が多く、手軽に導入できるのがメリット。また、本体を軽量に造ることができるという特徴があります。
火力が勝負! ガス炊飯器
ガスを利用して炊飯を行う炊飯器です。構造が単純で、正しく取り扱うことができれば丸洗いも可能です。電気式と比べて火力が強く、炊きあがりも非常によいことが特徴です。ですが、台所にガスの設備がない場合は設置が行えないのが注意です。
内釜の種類で選ぶ
鉄釜
釜といえばやはり鉄釜。南部鉄器などで知られる鉄は、昔から料理器具としてよく利用されてきました。鉄は発熱効率が高いというメリットをもち、なおかつデメリットをあまりもたないというオーソドックスに利用できるという性質をもちます。
発熱効率だけみても、他の金属や素材に比べて特に際立って高いというわけでもなく、どのパラメーターをもても普通、つまりこれが標準というよさをもちます。
可もなく不可もなく、といった素材ですので、まずこれを買っておけば損はないでしょう。
銅釜
銅は熱伝導率が非常に高い金属です。つまり、あたたまる時にはすぐにあたたまり、冷めるときにはすぐ冷めてしまうという性質をもちます。炊飯中に適切な温度コントロールができるという点においては、銅釜の右にでるものはありません。
しかしながら、同じ理由で保温の時にはより多くのエネルギーを必要としてしまいます。炊飯後にすぐにご飯を食べるというご家庭にはおすすめですね。
炭素釜
IH炊飯器では土釜を利用することができず、代替品として作り出されたのがこの炭素釜です。金属のように曲げ・伸ばしといった加工ができないため、大きな炭素のブロックから削り出すことで成形を行います。炊飯に関しては、土釜に似たような炊きあがりをもち、非常に優れた性質を持ちます。
一方で、強度は非常に低く、少しぶつけただけでも簡単に割れてしまいますので、取り扱いには注意が必要です。
土釜
基本的にガス加熱用となる土釜ですが、最近では外側に銀をコーティングすることなどで発熱体を仕込み、IHやマイコン炊飯器にも使われるようになってきました。土釜で米を炊くと、必ずと言っていいほどおこげができるのです! おこげが大好きだ! という方にとっては、まず土釜を選択されるのがよいのではないでしょうか。
あわせ釜
さまざまな素材をご紹介しましたが、どの素材にもかならず一長一短があります。それをなんとか解決しようと開発されたのがこのあわせ釜です。あわせ釜は、その名の通り、いくつかの素材を重ねることで釜を成形しています。
これによって、熱伝導率がよく、比熱がよく、さらにおいしく炊きあがって、おこげだってできる、という多機能性をもっています。どうしてもコストが高くなってしまうため高機能・高価格帯の炊飯器に多く採用されがちですが、最近では、低価格帯でも一部この方式が採用されている場合もありますので要チェックです!
機能性で選ぶ
圧力炊飯器
IH式に多くみられるこの圧力炊飯器は、加熱炊飯中に釜の中の圧力を上げるという機能をもつ炊飯器です。圧力を上げる事によって、水の沸点が上昇します。
登山をする方であればご存じかと思いますが、標高が高い山の上では水の沸点は低くなり、そこで米を炊くとおいしくないといわれています。これは水の沸点が下がってしまうことが原因です。
圧力を上げることで、水の沸点を上昇させ、米の内部までしっかりと熱を通すことができます。これによって米をおいしく炊きあげることができるのです。
超音波炊飯器
超音波振動を米粒に与えることにより、米の吸水性をアップさせる機能です。三菱電機製の炊飯器に搭載されています。米の吸水にかかる時間を短くできることから、炊きあがりを早くすることができるうえに、甘みを引き出した炊飯をおこなうことができるという特徴があります。
蒸気レス炊飯器
炊飯器の上から蒸気がでる、というのは一般に当たり前の話ではありますが、この蒸気レス炊飯器はその名の通り蒸気がでることがありません。炊飯器のを棚の中に設置したいという場合など、炊飯器の上部に何か物があるような状況では、炊飯器からでる蒸気がその物を痛めてしまうというのはよくある話です。そんなときには、この蒸気レス炊飯器を選択するとよいでしょう。
スチーム炊飯器
水の沸点を上げることが出来るという圧力炊飯器ですが、それでもせいぜい110℃程度までしか上がりません。スチーム炊飯器では、220℃程度の高温のスチームを炊飯工程の後半でお米に吹きかけることにより、米の乾燥を防ぎつつも米を加熱することが可能。
炊きあがったお米はしっとりと、かつ歯ごたえがある炊きあがりになります。
タイマー機能
朝食用にご飯を炊いておきたい、あるいは弁当用に、はたまた仕事帰りに! とさまざまな場面で炊きあがり時間を設定しておきたい場合が多々ありますね。ほとんどの電気炊飯器にはタイマー機能が標準でついていますが、ガス炊飯器にはタイマー機能がついていない物が多々あります。というのも、電気を一切使用しないものさえもあるので、仕方がないともいえますね。
しかしながら、忙しいサラリーマンや学生の方々にはタイマー機能は必需品。ガス式炊飯器の購入を検討されている方は特にチェックが必要です。
炊飯メニューの多さ
白米だけではなく、おかゆや炊き込みご飯をはじめとしたバラエティーにとんだ炊飯機能をもつものが多くなってきています。もちろん、機能性が良くなるほど価格も高くなってしまいがちですが、主婦の方にのってはうれしい機能であるともいえますね。
また、炊飯器でクリームシチューを作ることができたり、スポンジケーキを作ったりすることができるものもあります。炊飯器を「米を炊くための道具」としてだけではなく、「調理補助器具」として考えることもできそうですね。
デザインで選ぶ
インテリアにあわせて、見た目を重視して選びたいという方もいらっしゃることでしょう。大いに結構なことです。さまざまなカラー、形の炊飯器が出そろっています。機能がよくわからないが、これが気に入ったという物があれば、それに決めてしまうというのももちろんOKです。
収納性で選ぶ
炊飯器は毎日使う物ですので、台所にコンパクトに収納しておける方がよいでしょう。丸形の炊飯器と四角形の炊飯器を比べたとき、どちらの方が収納性が高いと言えるでしょうか? たとえば、これがクッキーの缶などであれば、四角形のほうが収納性が高いということはおわかりいただけるかと思います。丸形であれば、無駄なスペースが生まれてしまうからです。
しかしながら、炊飯器の場合は釜の形が丸形なので、丸形の物の方が省スペース性が高い場合が多いのです。本体スペースだけで考えることもよくありません。確かに炊飯器はそう重たいものではありませんが、毎日出し入れするとなるとそれは面倒ですね。一度設置してしまえばずっとその場で使い続けることがベストでしょう。
そのためには、ふたを開けたときのスペースなども考えなければなりません。炊飯器を買うというときには、台所に目的の炊飯器を収納できるだけのスペースがあるか、あるいは、利用する時に障害物はないかを要チェックでです。
価格帯で選ぶ
とにかく安く1万円台
マイコンタイプの炊飯器が多くを占めるこの価格帯ですが、もちろんIHタイプのものや、高性能モデルの型落ちもこの価格帯で購入できる場合があります。
そもそも炊飯器は米を炊くものだと考えていて、まずは「炊ければよい」と考えるならば、これで十分。新生活をはじめたい、引っ越しなどで買い換えたい、炊飯器が突然壊れた、など、急な出費に駆られてしまう場面におすすめです。
勝因を見極めて、満足できるものを購入しましょう。
コスパのよい3万円台
一般に、コストパフォーマンスが高い、いわゆる狙い目のモデルは3万円台のものといわれています。ここには、メーカーの最新モデルの型落ち品や、ミディアムグレードの商品が並ぶことが多いためです。型落ち、と聞けば、「最新ではない」というイメージ。ですが、白物家電に限っては型落ちでもまったく問題ありません。
長ければ10年以上使うことのできる白物家電にとって、数ヶ月や1年程度の型落ちは支障はないでしょう。また、1年程度では、機能に大きな変化はでていないというのが実情です。
ハイパフォーマンスの5万円台
5万円をこえてくるようなモデルともなれば、炊飯器では高級品に分類することができます。総じて機能が多く、炊飯以外にもさまざまな場面で利用することができるでしょう。もちろん、これを選んでおけば損をするということはないかもしれませんが、大きな出費となるため、よく吟味してから購入する方がよさそうです。
中には、使いこなすことができないまま、炊飯器の寿命をむかえてしまうという場合もありますから、今使っている炊飯器では物足りないと感じる方におすすめです。
炊飯器の選び方(まとめ)
炊飯器を選ぶ上でまずもって大切なポイントは2つ。それは容量と炊飯方式、そして予算です。まずはこれらをしっかりと抑えた上で、そのほかのポイントについて考えてみる必要があります。また、ガスを利用するタイプの物は、取り扱っていない家電量販店も多くありますので注意が必要です。
容量と炊飯方式、そして予算が決まったら、実際に家電量販店に出向いて実物を確かめてみましょう。日常の掃除はやりやすいか、蒸気はでるのか、どのくらいのスペースがあれば設置できるのかを確認しなければなりません。これらをしっかりと確認しておかなければ、せっかく買ったのに思うところに置けなかった、あるいは使いにくくてすぐに買い換えてしまうという事態になりかねません。
内釜やその他機能の有無については、最後に考えてみるとよいでしょう。もちろん、高価な物、高機能な物であるにこしたことはありませんが、そればかり見ていては必ず予算オーバーになってしまいます。
炊飯器で何がしたいのか、この機能は自分にとって本当に必要なのか、これらをしっかりと考えた上で、最終的に購入する商品を選ぶ必要がありそうです。
おすすめの炊飯器10選
タイガー(TIGER) 圧力IH「炊きたて」 JPB-G101
最近では健康のために雑穀を混ぜて炊くご家庭も多いようです。そんなご家庭におすすめなのがこちらの商品。麦などの雑穀機能を搭載した炊飯器で、栄養分豊富な雑穀ご飯をボタン一つで美味しく炊きあげるのが特徴です。また、土鍋仕様で高温加熱し、しっかり圧力をかけて炊くことができます。
通常の白米コースの中でもご飯の美味しさを追求した「極うまメニュー」は、甘さや粘り、弾力など全てにおいてお米本来の旨さを味わえるようになっています。
象印(ZOJIRUSHI) 圧力IH炊飯器 南部鉄器極め羽釜 NP-WU10
家庭用炊飯器史上初の南部鉄器使用の炊飯器です。通常の炊飯器には見られない、広くて浅い刃釜は、沸騰する前から炊きムラを防ぐためのもの。また、プラチナコートで旨み、甘みをアップし、極上のご飯に仕上げるのが特徴です。
「我が家炊き」という機能が搭載されているのも魅力で、炊きあがりに関するアンケートにボタンで答えると、121通りの中から好みの味に仕上げてくれます。
象印(ZOJIRUSHI) 圧力IH炊飯器 鉄器コート極め羽釜 NP-WD10
南部鉄器にこだわらないという方はこちらの炊飯器はいかがでしょう。南部鉄器極め羽釜よりも安価な商品ですが、ほとんど同等の機能を持っています。こちらの商品にも121通りの中から一番の味を見つける「我が家炊き」機能や、最長40時間も美味しさを持続する高性能な保温機能も搭載。
また、忙しい方におすすめの特急15分炊きのコースもあるので、仕事から帰って即炊飯、あっという間に美味しいご飯を食べられます。
パナソニック(Panasonic) Wおどり炊きスチーム&可変圧力IHジャー炊飯機 SR-SPX105
炊きムラを防ぐためのパナソニック独自のWおどり炊き機能を搭載しています。細かい泡が強力な対流を生み出しお米全体に熱が行き渡ります。お米の銘柄によって炊き分けるコンシェルジュ機能もついていて、自宅にあるお米のもつ味を最大限に引き出します。
見やすく大きな画面表示は高齢の方にもおすすめです。一升まで炊けるサイズのものもあるので、大家族の方はそちらをおすすめします。
東芝(TOSHIBA) 真空IHジャー炊飯器 真空かまど炊き RC-10VRJ
美味しいご飯を炊く際にお米は十分な浸水を必要とします。ですが、こちらの商品には真空浸しという機能が搭載されていて、内釜から空気を吸引することで素早くお米を浸水させます。そのため、長時間の浸水なしで表面はつやつや芯も残らないふっくらしたご飯を炊きあげることができます。
また、保温時も密閉状態にし、いつまでも美味しいご飯をいただくことができます。この真空の技は玄米炊飯時にも大活躍。ぱさぱさとなりがちな玄米をふっくらもっちり炊きあげることができるなんて驚きですね。普段玄米を食べている方におすすめです。
シャープ(SHARP) ヘルシオ 炊飯器 KS-PX10B
オーブンでおなじみのヘルシオシリーズの炊飯器です。浸水時に回転しながら浸すことでお米同士を引き離し一粒一粒しっかり吸水仕組み。また、沸騰したときに鍋底から大きく混ぜ合わせることでお米が沸騰水を一気に吸い込み、大粒でふっくらした食感に仕上がります。
おしゃべりをしてくれるココロエンジン機能では、思わず返事をしてしまいそうになりますよ。
三菱電機(MITSUBISHI) IHジャー炊飯器 本炭釜 NJ-SW066
少人数や毎食ご飯を炊くご家庭におすすめなのが3.5合炊きのこちらの商品です。純度99%の炭を使用した内釜が遠赤外線効果を発揮。強火を維持しながら沸騰を続ける機能は、ふきこぼれ防止の内蔵カートリッジを搭載することで、まるでかまどで炊いたようなふっくら美味しいご飯に炊きあがります。
お米の水分を考慮して炊く季節炊きモードもあるので、ご自身で調整する手間も省けますね。
タイガー(TIGER) マイコン炊飯器 炊きたて tacook JAJ-A552
一人暮らしでデザインにこだわりたい方におすすめしたいのがこちらの商品です。炊飯器とは思えないスタイルと淡いピンク色がとても珍しいですね。お米を炊きあげる蒸気を使用した同時調理ができるので、ご飯を炊きながらおかずを作れます。
料理の時間を節約して一息ついたり、お風呂に入れたりと時間を活用することができますね。洗い物が増えないのも嬉しいポイントです。また、ケーキも作ることもできるので、オーブンを持っていない一人暮らしの方にもおすすめです。
シャープ(SHARP) 電子ジャー炊飯器 KS-C5J
炊きあがったご飯をほぐす時、釜が動くとうまくほぐせない時がありますよね。こちらの商品は熱くならない取っ手があるので、釜が動かないように固定でき、とても便利です。コードリール式なので隠す収納をしているご家庭におすすめ!
低価格でありながらその機能は十分で、玄米や発芽玄米を炊くこともでき、また、おいそぎ機能やパン焼き機能も備わっています。価格を抑えつつ、パンも自分で作りたいという方はぜひご検討ください。
日立(HITACHI) IH炊飯器打込鉄釜おひつ御膳 RZ-VS2M
こまめにご飯を炊くご家庭におすすめなのがこちらの商品です。本体からおひつ部が取り外しできるので、テーブルへおひつごと持っていけます。本体から離しても2時間は65℃を保ち、電気代の節約にもつながりますね。
内釜にご飯の固さを調整する水分量の印がついているので、迷うことなくお好みの固さに仕上げることができます。
今回は、炊飯器の選び方から容量に合わせた炊飯器を紹介しました。美味しいお米を食べるのに欠かせない炊飯器。さまざまな炊飯器の中から自分の好みにより近づいた炊飯器を是非探してみてください。