玄米は、健康維持に役立つとして人気を集めている食材です。しかし、玄米は白米と同じ手順で炊くと、パサついてかたくなってしまうのが懸念点。そのため、玄米に合ったコースや炊飯器を使用する必要があります。
そこで今回は、玄米をおいしく炊き上げられる炊飯器のおすすめモデルをご紹介。選び方や炊き方についても詳しく解説します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
玄米炊飯器の選び方
炊飯できる量をチェック

一般的に、玄米炊飯は強い火力で炊くので吹きこぼれやすく、白米よりも多量の水が必要。そのため、白米を5.5合炊ける炊飯器であっても、玄米や発芽玄米を炊く場合の炊飯量は最大で3合程度です。
玄米は白米よりも炊飯できる量が少ないので、炊飯できる量を事前に確認しておきましょう。目安としては、一人暮らしなら「3合炊き」、3~5人家族なら「5.5合炊き」の炊飯器がおすすめです。
加熱方法をチェック
マイコン式

By: amazon.co.jp
マイコン式は、炊飯器の底に配置された電熱ヒーターから釜へ熱を伝える仕組み。シンプル設計で、お手入れのしやすさが魅力です。安価で購入できるモデルも多く存在します。
3合炊き以下の小さめサイズのモデルが多く、頻繁に少量炊きする方や一人暮らしの方にぴったり。ただし、規定量よりも多く炊くと炊きムラができやすくなるので注意しましょう。底部のほかに蓋や側面にもヒーターを備えているモデルなら、全体的に熱を通しやすくおすすめです。
IH方式

By: amazon.co.jp
IH式の炊飯器は、電磁力により内釜全体を加熱する仕組み。蓋や側面までしっかり熱を帯びるので、炊きムラの発生を防いでご飯をふっくらと仕上げやすいのがポイントです。
炊飯機能だけでなく、保温機能に優れているのも特徴。炊き上がりから時間が経過しても、おいしさをキープできます。ただし、マイコン式と比べて価格の高いモデルが多いことや、消費電力が大きいモデルも多いのは懸念点。価格よりもクオリティを重視する方におすすめです。
圧力IH式

By: amazon.co.jp
圧力IH式の炊飯器は、圧力鍋と同様の高圧力蒸気によって、お米のうまみを引き出しやすいモデル。火力が強いので、甘みの強いもちもちとしたご飯に炊き上がります。
IH式モデルと性能が似ていますが、圧力環境によってケーキやヨーグルトなど多彩なメニューを調理できるモデルもあります。また、保温機能に優れたモデルが多いのもポイントです。
ただし、マイコン式モデルやIH式モデルよりも高価な傾向にあるのは懸念点。なかには、10万円以上の高級炊飯器も展開されています。コストがかかってもお米の味や食感にこだわりたい方は、ぜひチェックしてみてください。
「玄米モード」の種類で選ぶ

By: amazon.co.jp
多くの炊飯器には、玄米をおいしく炊き上げる炊飯メニューの「玄米モード」が搭載されています。
また、浸水から炊飯までをスイッチひとつで完了できる機能や、数は少ないものの、玄米を一定温度の水に浸して発芽を促進させる「発芽コース」「玄米活性メニュー」などを備えたモノもあります。
炊飯する時間や目的を踏まえて、自分に合った「玄米モード」搭載の炊飯器を確認しましょう。
玄米炊飯器のおすすめランキング
第1位 象印マホービン(ZOJIRUSHI) 圧力IH炊飯ジャー NW-FB10
6つの底IHヒーターでお米を激しくかき混ぜながら炊き上げる、「炎舞炊き」の玄米炊飯器。白米や炊き込みだけでなく、玄米・玄米がゆ・金芽米・雑穀米・麦ごはんにも対応しています。
高圧力により高温で炊き上げ、皮がかたい玄米をもっちりさせるのがポイントです。玄米をやわらかい食感で楽しみたい方におすすめ。玄米メニューは約62〜72分で仕上がります。
それぞれの家庭に合わせて炊き方を調整する「わが家炊き」の機能も搭載。炊いたお米の感想を入力するだけで、121種類の食感のなかから自動選出します。炊き方の微調整ができるので、より好みに合うお米が炊けます。
お手入れは内蓋と内釜を洗うだけで簡単にできるのもポイント。庫内はフラットな構造になっており、汚れてしまってもすぐに拭き取れます。また、内釜で洗米できるのでボウルを用意する必要がなく、スムーズに炊飯可能です。
第2位 タイガー魔法瓶(TIGER) 圧力IHジャー炊飯器 炊きたて JPV-A100
時間をかけて吸水した後に温度を急上昇させることで、甘くもっちりとしたお米に仕上がる玄米炊飯器。土鍋のような味わいと謳われているのがポイントです。圧力をかけながら炊飯するため、炊飯器内部の温度が高まり、お米の粘り気などを引き出せます。
内蓋と内釜を洗うだけで、簡単にお手入れできるのも魅力です。内蓋は乾燥機能つきの食洗機にも対応しているので、ほかの食器とまとめて洗うことも可能。炊き込みご飯をつくったあとなど、ニオイが気になるときは、圧力クリーニングコースで手早く洗浄できます。
炊飯メニューは「エコ炊き」「早炊き」「少量高速」などがあり、急いでいるときは1合を約17分で炊けるのが特徴です。また、白米のほかには玄米・雑穀・麦めし・おこわ・おかゆ・炊き込みなども炊けます。
第3位 パナソニック(Panasonic) スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101
「おどり炊き」と呼ばれるメーカー独自の技術で、お米がおいしく炊ける玄米炊飯器。集中的に加熱したり沸騰させたりすることで、全体がムラなく炊きあがります。IHは釜の側面に加え、底と蓋にも搭載。釜全体で加熱するため、高い温度を保てるのが特徴です。
また、130~250℃の高温スチームで最後まで加熱し続けることで、お米の旨みを閉じ込めます。高温スチームでお米の表面をコーティングし、時間が経ってもかたくなりにくく仕上げます。
かため・やわらかめなど13通りの食感が選べるので、お米のかたさにこだわりたい方にもおすすめです。玄米がおいしく炊ける「玄米ごはんコース」をはじめ、「炊込みごはんコース」や「赤飯コース」など多彩な専用コースがあります。
さらに、玄米を早く炊き上げる「玄米高速コース」も搭載。約65〜72分で炊き上がるので、時短で玄米を炊きたい方におすすめの玄米炊飯器です。
第4位 象印マホービン(ZOJIRUSHI) IH炊飯ジャー NW-SA10
沸騰後も強火で炊飯し、お米の旨みを引き出す玄米炊飯器です。かため・ふつう・やわらかめの3種類から食感が選べます。また、玄米・発芽玄米・雑穀米・おこわ・おかゆなど、白米以外も炊飯可能です。
子育て中に嬉しい、離乳食が作れるコースもあります。離乳食は10倍がゆ・7倍がゆ・5倍がゆ・2倍がゆが炊飯でき、水加減によってお米のかたさを調節できるのが特徴です。
保温機能はあたたかさを優先する「高め保温」と、水分の蒸発を防いで30時間おいしさを保つ「うるつや保温」があります。すぐに食べるときは「高め保温」、しばらくしてから食べるときは「うるつや保温」など、状況に応じて選べます。
炊き込みご飯やおこわを作った後にニオイが気になったら、クリーニング機能を使うのがおすすめ。釜に水を入れてスイッチを押すだけで、簡単にクリーニングできます。
第5位 バルミューダ(BALMUDA) BALMUDA The Gohan K08A
外釜と内釜の二重構造でお米を丁寧に炊く電気炊飯器。外釜の水を加熱して生まれた蒸気で、じっくりと炊き上げます。お米を動かさずに炊くことで、ベタベタせず、しゃっきりとした炊き上がりになるのが特徴です。
4つの専用モード「白米モード」「玄米モード」「おかゆモード」「炊き込みモード」を搭載しており、メニューに合わせて選べるのも魅力。また、赤飯や雑穀ごはんを炊きたいときも「白米モード」で炊飯できます。
「玄米モード」は浸水させる手間がないのがポイント。丁寧に吸水させ、蒸気で中までふっくらと炊き上げます。玄米ならではの、プチプチとした食感が楽しめる玄米炊飯器です。
スタイリッシュでおしゃれなフォルムは、かまどからインスピレーションを受けて作られたデザイン。3合炊きなので一人暮らしの方にも適しています。
第6位 パナソニック(Panasonic) 可変圧力IHジャー炊飯器 SR-MPW102
「おどり炊き」の技術で、お米をムラなくふっくらと炊き上げる玄米炊飯器です。釜の蓋から底まで覆うように搭載された6段のIHが、温度を下げずに加熱し続けます。
食感は銀シャリ・かため・やわらかめ・もちもちの4種類があるので、家族の好みやメニューに合わせて選ぶとお米をよりおいしく食べられます。
玄米や金芽ロウカット玄米を炊けるのも魅力。玄米は高速モードで炊くと約65~74分で炊けるので、短時間で玄米を炊きたい方におすすめです。さらに、玄米や金麦ロウカット玄米のおかゆも炊けるため、玄米炊飯器でおかゆを炊きたい方にも適しています。
ふた加熱板は食洗機で洗えるので、使用後のお手入れも簡単。忙しくてこまめにお手入れする時間がない方や、普段から食洗機を使用している方にもぴったりです。
第7位 象印マホービン(ZOJIRUSHI) IH炊飯ジャー NW-VD10
しっかりと吸水させ、高火力で炊飯することで、お米の旨みを引き出す玄米炊飯器。食感はかため・ふつう・やわらかめの3種類から選べます。
保温中は底センサーによる温度管理で水分の蒸発を抑えるため、30時間後までおいしく食べられるのが特徴です。また、タイマーは2種類までセット可能。朝と夕方にそれぞれタイマーをセットしたいときにも便利です。
白米のほかには、玄米・雑穀米・麦ごはん・炊き込み・すしめしのメニューを搭載しています。さらに、メニューにはない発芽玄米や胚芽米も炊飯可能。玄米炊飯器で発芽玄米を炊きたい方にもおすすめです。
内蓋は取り外して洗えるので、簡単にお手入れできます。庫内も汚れを拭き取りやすいフラットな構造で、清潔に使い続けられるのがメリットです。
第8位 タイガー魔法瓶(TIGER) マイコンジャー炊飯器 炊きたて JBS-A055
厚さ約3mmの厚釜で、もっちりとしたかみ応えのあるお米を炊き上げる玄米炊飯器。多彩なメニューを搭載しており、時間をかけて吸水させ、お米の甘みなどを引き出す「極うまメニュー」や、冷凍保存でもおいしく食べられるお米に仕上げる「冷凍ご飯メニュー」などがあります。
さらに、玄米をふっくらと炊き上げる「玄米メニュー」も搭載。炊飯器でさまざまな調理を楽しみたい方に向けて、ローストビーフやサラダチキンが作れる「クッキング低温メニュー」もあります。
「クッキング高温メニュー」を使えば豚の角煮やポトフといった、煮込み料理も調理可能。具材を入れてスイッチを押すだけなので、火加減を調整する手間がありません。
第9位 パナソニック(Panasonic) 圧力IHジャー炊飯器 SR-NA102
圧力をかけながら高温で炊飯することで、冷めてもおいしいお米が炊ける玄米炊飯器です。自動調理のコースではカレーやシチュー、サラダチキンのほか、ケーキも作れます。また、無水料理や低温料理にも対応しているので、料理のレパートリーが広がります。
玄米は最大で3合まで炊くことが可能で、炊飯時間は約75~87分。大きさは幅25.5×奥行27.3cmで、5合炊きのモデルながらコンパクトな設計です。キッチンに置いてもスペースを広くとりません。キッチンの奥行にあまり余裕がなくても、使いやすいのが特徴です。
円筒型のすっきりとしたフォルムで、デザイン性の高い玄米炊飯器を選びたい方にもおすすめ。凹凸の少ない形状は、お手入れしやすいのも魅力です。シンプルかつ使いやすいデザインで、2022年度グッドデザイン賞を受賞しています。
第10位 日立(HITACHI) ふっくら御膳 RZ-V100GM
「圧騰甘み炊き」と呼ばれる炊飯で、粒立ちがよく甘みが引き立ったお米を炊ける玄米炊飯器。加熱した後にスチームで蒸らすことで、最後まで高温を保った状態で炊飯します。
食感はしゃっきり・ふつう・もちもちの3種類があり、メニューや好みに合わせて選択可能。また、すしめしがおいしく炊ける専用のコースもあるため、ちらし寿司やてまり寿司を自宅で作るときに活躍します。
玄米のコースは、極上・炊き込み・おかゆの3種類です。極上と炊き込みは1~4合、おかゆは0.5~1合ほど炊飯できます。玄米で炊き込みご飯を炊きたい方や、多めに玄米を炊きたい方におすすめの玄米炊飯器です。
蒸気を抑える機能がついているので、棚の中にも設置できるのが特徴。キッチンの調理台を広々と使いたい方や、炊飯器をコンパクトに収納したい方にも適しています。内釜はカーボンフッ素加工が施されているため、洗米にも使えます。約790gの軽量な内釜なので、扱いやすいのも魅力です。
玄米炊飯器の売れ筋ランキングをチェック
玄米炊飯器のランキングをチェックしたい方はこちら。
おいしい玄米の炊き方

ボウルに玄米を入れて水を注ぎ、軽くかき混ぜてホコリを取り除きます。両手をすり合わせながらもみ洗いをして水を流しましょう。玄米の表面に傷がつくことで水を吸いやすくなり、やわらかく炊きあがります。
玄米を炊飯器の内釜に移したら、玄米用の目盛に合わせて注水。玄米用の目盛がない場合は、玄米量の1.3~1.5倍の水加減が目安です。1合に対して塩をひとつまみ入れると、玄米特有のにおいやクセが抑えられます。また、玄米は白米よりも水を吸収しにくいので、水加減の調節を終えたら浸水しておくのがおすすめ。夏場は3時間以上、冬場は6時間以上が目安です。
なお、「玄米メニュー」を搭載した炊飯器には基本的に吸水の工程が含まれているため、事前に吸水させる必要はありません。ただし、炊き上がりがかたい場合は、炊飯スイッチを押す前に2時間程度玄米を吸水させてみてください。
炊き上がったら、すぐに蓋を開けずに10分程度蒸らすとよりふっくら仕上がります。玄米は早く味が落ちやすいので、残った分は小分けにして冷凍保存するのがおすすめです。
普段の生活に取り入れている方も多い玄米。しかし、玄米をおいしく炊きあげるのが難しいと感じている方も多いはずです。今回ご紹介したおすすめモデルを参考に、玄米を手軽においしく炊ける炊飯器を見つけてみてください。