ほぼ1家に1台は存在する炊飯器。今や一般的な家電ですが、炊飯器次第で米の味が大きく変わってきます。現在は1万円以内で購入できるリーズナブルな機種も多いですが、高級炊飯器であればより美味しいご飯を炊くことが可能です。

そこで今回は、高級炊飯器の基礎知識とおすすめの製品をご紹介します。

高級炊飯器とは?

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高級炊飯器とは、各メーカーから販売されている炊飯器のうち、ハイエンドモデルとして位置付けられている炊飯器のことです。価格は機種ごとにさまざまですが、5~10万円の価格で販売されているのが特徴。

通常の炊飯器に比べて数倍の価格帯ですが、毎日使用することを考えると十分購入するメリットのある製品です。

高級炊飯器と普通炊飯器の違い

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通常の炊飯器に比べて特筆すべき点は、内釜にこだわりがあるモデルが多いことです。内釜の素材に炭を使用したり土鍋を再現したりすることで、炊き上がりの美味しさを追求しています。

他にも、高級炊飯器に搭載されている「圧力炊き」機能は、加圧と減圧を繰り返すことでふっくらとしたムラのないご飯を炊き上げることが可能。普通の炊飯器にはあまり搭載されていないため、米の美味しさを追求したい方には高級炊飯器がおすすめです。

高級炊飯器の選び方

圧力型か非圧力型かチェック

もっちりタイプが好きな方は「圧力型」

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圧力型の高級炊飯器は、圧力をかけることで水の沸点が100℃以上になる原理を利用し、高火力で一気に炊けるのが特徴。高火力で炊くことで米のでんぷん質が水と熱の力で柔らかく粘り気のあるものに変化します。甘みと粘り気のあるもっちりとした炊きあがりが好きな方におすすめです。大手メーカーの高級炊飯器は、約90%以上がこの圧力型を採用しています。

ただ、水の量によっては柔らかくなりすぎることがあるのが難点。硬めで甘みの少ない米が好みの方には、非圧力式の炊飯器がおすすめです。

しゃっきりタイプが好きな方は「非圧力型」

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非圧力型の高級炊飯器は圧力型に比べて数が少なく、現在精力的に販売しているのは三菱電機のみです。しかし圧力型と比べて味が劣るというわけではなく、どちらを選ぶのかは食感の好みによって異なります。

また、噛み応えのあるしゃっきりとした食感が魅力。圧力をかけないため米が割れにくく、1粒ずつしっかりとした食感を残します。硬めの食感が好きな方におすすめです。

内釜の素材をチェック

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高級炊飯器の内釜は、各メーカーで一番違いが出やすい部分です。土鍋釜や炭素釜、鉄釜、アルミ釜など、内釜の違いでこめの硬さや食感、甘みなどが変わります。

それぞれの釜で炊きあがりが異なるため、購入前にどのような炊き上がりになるかをチェックしておきましょう。

炊き分け機能のバリエーションをチェック

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高級炊飯器を購入するなら、炊き分け機能のバリエーションは要チェック。通常のご飯以外にもおかゆや赤飯などを炊くメニューがある方が利便性が高いためおすすめです。ただし、これらの機能は低価格帯の炊飯器でも搭載されている場合があります。

高級炊飯器には、米の柔らかさを細かく調整できる機能だけではなく、ライスコロッケやリゾットのような料理用のご飯を炊き上げることが可能です。さらに、米の銘柄によって最適な炊き上げ調整ができるモデルなら、好きなブランドの米を最高の仕上がりで食べられます。

高級炊飯器のおすすめメーカー

象印マホービン(ZOJIRUSHI)

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象印の高級炊飯器はもっちりとした炊きあがりが魅力。特に人気があるのは「象印南部鉄器 極め羽釜」です。安い米を使っても、ツヤのあるふっくらとした美味しい米が炊けます。

ただ、卵かけご飯など上にトッピングするタイプの料理の場合は、普通炊きだと食感が柔らかすぎるため、料理によって炊き分けなければいけません。

また、炊き込みご飯の場合、具材に味が付きにくく、野菜独特の香りが強く出るのが難点。米自体はもっちりと美味しく炊けるので、白米の美味しさを感じたい方におすすめのメーカーです。

象印マホービンは釜の形も特徴。逆台形型をした釜は口の部分が広いため米を混ぜやすく、簡単に洗えるので毎日快適に使用できます。

パナソニック(Panasonic)

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パナソニックの高級炊飯器は米の甘みを最大限に感じたい方におすすめ。特に人気のあるモデルは「Wおどり炊き」です。

同ブランドの炊飯器は、内釜にダイヤモンドプレミアムコーティングを施しているのが特徴。高火力で全体を包み込み、圧力を細かく調整して米のうまみを引き出します。米の種類によって最適に炊きあげる「銘柄炊き分け機能」も魅力です。

ただ、パナソニックの高級炊飯器は米が柔らかくなりやすいのが難点。水を少しでも入れすぎるとべちゃっとした仕上がりになるため、丁度よい硬さに炊き上げるためには少し慣れが必要です。

パナソニックは手入れのしやすく使いやすいのが特徴。例えば「Wおどり炊き」で手入れが必要なのは「フタ」「内釜」「うま味循環タンク」「水容器」の4点のみです。特に内釜は軽くて凹凸が少ないため拭き取りも容易にできます。

タイガー魔法瓶(TIGER)

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タイガー魔法瓶の高級炊飯器は土鍋を導入しているのが特徴です。特に人気が高いのは「THE 炊きたて」。4回焼いた「プレミアム本土鍋」を採用しており、高い火力で1粒ずつふっくらと炊き上げます。自然な甘みと鼻を抜ける豊かな香りが魅力です。

タッチパネル式でボタンがないためデザイン性が高く、操作も簡単。モーションセンサーで必要な情報が点灯するため、直感的に操作できます。デザインにこだわりたい方にもおすすめです。

ただ、釜が重く洗いにくいのが難点。土鍋なので落とすと割れてしまいます。普段少々扱いにくくても、香り高く美味しい米を食べたい方におすすめです。

高級炊飯器のおすすめモデル

象印マホービン(ZOJIRUSHI) 圧力IH炊飯ジャー極め炊き NW-AS10 5.5合

南部鉄器極め羽釜を使用している高級炊飯器です。フタの幅が広く底が狭いため米と水の距離が近く、釜全体に均一に熱が伝えられます。

炊飯時は最大1450Wで一気に加熱。水分と熱を米の芯まで浸透させ還元糖を引き出すことが可能です。直後に1.5気圧をかけるため還元糖が内部までしみ込み、甘みのあるご飯に仕上げます。

高気圧をかけることで米の中に水分をとじ込められ、冷めてもみずみずしさを維持できるため、弁当に入れても美味しく食べられます。また、フタと本体の隙間をなくした独自の構造を採用しており、水分と熱を逃しにくいため、保温ムラができないのもポイント。保温ムラだけでなく、「高め保温」に設定しておけば40時間美味しく保温できるのも魅力です。

さらに、象印マホービン独自の「我が家炊き」機能を搭載。炊きあがりの感想を入力すると、121通りの中から最適な食感を選び記憶します。

パナソニック(Panasonic) スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX107 5.5合

パナソニック独自のWおどり炊き機能を搭載している高級炊飯器です。2つのコイル通電を高速で切り替えて熱対流を起こし、米を躍らせるようにして均一に加熱できるのが特徴。さらに、炊き上げ時に減圧し米を芯から加熱することで、1粒ずつじっくりとふくらんだ柔らかい炊き上がりになるのがポイントです。

また、炊飯時に圧力を自動でコントロールし、粒の間に空気層が多くできるため蒸気が全体に行き渡り、ツヤとハリがアップします。220℃のIHスチームで高温加熱するため熱が米の芯まで浸透し、うまみを逃しません。

本製品はスチーム保温機能も搭載。一定時間後にスチームが噴射されるため、長時間保温していても常に艶やかで香りのよいご飯が食べられます。釜にはIHに適した素材を使用しており、発熱性と断熱性が高く、効率よく熱を伝えることが可能です。また釜が丈夫なのでそのまま洗米し、炊飯できるのもポイントです。

タイガー魔法瓶(TIGER) 土鍋圧力IH炊飯ジャー THE炊きたて JPG-X100 5.5合

素材にこだわった「プレミアム本土鍋」「つや艶内ふた」「高温蒸らし」の3点が魅力の高級炊飯器です。「プレミアム本土鍋」は熱対流を起こす口絞り構造を採用。四度焼きで熱伝導性が高く、米の芯まで熱を伝えられます。

また、「つや艶内ふた」により余分な水分が素早く蒸発。ご飯をしっとりと保温でき、水滴ができにくい構造です。加えて蓄熱性の高い「遠赤特大土かまど」を採用。豊かな香りが楽しめます。

もちもち食感かつ1粒ずつ美味しく感じられる設計も魅力です。米の粘りと弾力を引き出すために1.25気圧で炊き、直後に1.0気圧まで減圧。圧力を変えることで美味しい米が炊けます。

一見炊飯器には見えないスマートなデザインも本製品の特徴。モーションセンサーで人が来たことを感知し必要な情報が点滅し、タッチパネルを操作するだけでさまざまな指示が出せます。2018年には世界的にも有名なiFデザイン賞を受賞しているモデルです。

バーミキュラ(VERMICULAR) ライスポット セット RP23A-GY 5.0合

鍋炊きご飯を手軽に楽しめる高級炊飯器です。ヒートセンサーで火加減を感知し、火を細かく調節して均一に加熱します。また、フタと本体の接合部分は日本の職人が手作業で0.01mmの精度で削り出しているため、密閉性が高く、熱を効率的に伝えることが可能。

保温機能はありませんが、その分全体を均一に炊きあげられる構造です。保温用のフタがないため、鍋の上下に大きな温度差ができ、激しい熱対流が発生することで全体を均一に加熱できるのが特徴。また、保温用のパッキンや金属部品がないため衛生面に優れたモデルです。

吹きこぼれを防止しながら高火力で炊けるフローティングリッドも魅力。フタの裏には米のべたつきを抑えるリング状の突起があるため、おひつとして使うのもおすすめです。

また、調理モードに炒飯や無水調理、ローストやスチーム調理に対応。30~95℃まで温度設定でき、低音調理や発酵も手軽にできるのが魅力です。

象印マホービン(ZOJIRUSHI) 圧力IH炊飯ジャー炎舞炊き NW-KA10 5.5合

3つのIHヒーターで火力を制御している高級炊飯器です。それぞれのヒーターがローテーションすることで釜内に温度差が発生し、激しい炎の揺らぎを再現します。それにより隅々まで均一に熱が行き渡り、ふっくらと甘みのある炊きあがりになるのがポイントです。

内釜にはIHと相性のよい鉄を採用。蓄熱性が高く、効率のよい発熱で米の甘みとうまみを引き出します。また、米がパサつかないよう「二重内ぶた」を採用。ヒーターからの熱を受けにくく、釜内の水分を逃しません。さらにセンサーが温度をコントロールするので、水分の蒸発も抑えられます。「極め保温」モードなら味を落とさず40時間の保温も可能です。

また、象印マホービン独自機能の「わが家炊き」も搭載。硬さや粘りなどの感想を入力すると121通りの中から最適な食感を選び炊き上げます。

バルミューダ(BALMUDA) 電気炊飯器 BALMUDA The Gohan K03A 3.0合

蒸気で炊き上げる高級炊飯器です。釜を直接熱せず、外釜で発生させた蒸気を使って内釜全体を包み込むように加熱。100℃以下の自然な加熱で米の表面を傷つけずに炊けるのが魅力です。香りを閉じ込め、米本来のうまみを引き出します。

保温機能は便利ですが美味しさを損なうため本製品ではカットされています。1時間以内に食べきらない場合はおひつへ移し替えたり、冷凍保存したりする必要があるのがデメリット。

ただ、炊きたてはもちろん冷めても美味しい粒立ちのはっきりした炊きあがりが特徴です。ほぐれやすいため、他の食材と組み合わせても美味しく食べられます。おにぎりなどシンプルな料理でも、1粒ずつしっかりと味わいながら食べられるのが魅力。

また、本製品は2017年のグッドデザイン・ベスト100や、ドイツの「レッドドットデザイン・アワード」など、世界的にも有名なデザイン賞を受賞したモデルです。

三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC) IHジャー炊飯器 本炭釜 KAMADO NJ-AW108-B 5.5合

IHと相性のよい炭を使用した内釜が特徴の高級炊飯器です。側面にはかまどの断熱構造を参考にして厚みのある断熱層を採用。内釜は10mmと分厚いですが、全体を一気に加熱しムラなく1粒ずつが美味しく炊き上げられます。

また、炭の遠赤外線効果を利用。本炭釜と炭コーティングで、内フタから包み込むように遠赤外線機能を放射し、米の芯まで均一に加熱します。熱密封リングで本体と内釜の隙間をなくしているため密封性が高く、効率よく加熱できるのも魅力です。

本製品は三菱独自の「連続沸騰」を備えており、釜形状でふきこぼれを防ぎながら常に大火力で加熱できます。また、米が砕けないよう「ダイレクトセンサー」を搭載。火力を細かく制御しふっくらと炊き上げることが可能です。「銘柄芳潤炊きモード」には、35銘柄が登録してあり、全国の米の銘柄に合わせて最適な炊き方ができます。それぞれの米の味わいを楽しみたい方にもおすすめです。

長谷園×siroca かまどさん電気 SR-E111 3.0合

本物の土鍋をそのまま使用した高級炊飯器です。火を使わずに土鍋で米が炊けます。土鍋独特の豊かな香りとツヤのある仕上がりが魅力。1粒ずつしっかりとした歯ごたえで、米本来の甘みも引き出します。冷めた後美味しく食べられるのも魅力です。

一般的に土鍋の扱いには難しいと思われがちですが、本製品は米を研いでセットし、炊飯スタートボタンを押すだけで準備完了。予約炊飯もできるため、朝炊きたてのご飯を食べたい時も便利です。

また、使用後の手入れも簡単。伊賀焼の土鍋は土鍋と米の間に水分の膜ができる特性を持っており、使用後も米が引っ付きにくく汚れがスムーズに落ちます。おこげご飯を炊いた後も水に浸けておくだけで大丈夫です。

また、土鍋は洗った後に風通しのよい場所で乾かす必要がありますが、本製品は乾燥モードを搭載。短時間で乾燥できるためすぐに片付けられます。土鍋で手軽に美味しいご飯を炊きたい方におすすめです。

東芝(TOSHIBA) IHジャー炊飯器 RC-10VXL 5.5合

東芝独自の「合わせ炊き」機能を搭載している高級炊飯器です。「真空αテクノロジー」で真空状態にして米を水に浸すため、米の内部まで水が浸透。内部まで熱が伝わりやすくなり、ふっくらと炊きあがります。

羽釜のように60°の傾斜がついた丸底の釜もポイント。圧力をかけながら激しい熱対流を起こし、均一に熱を伝えてふっくらと炊き上げます。内面にダイヤモンドチタンコートを施しているので耐久性も高く、3年保証付きで安心です。

また、本製品は玄米や麦ご飯コースなども搭載。白米との混合コースもあり、健康のために玄米や麦ご飯を取り入れたいと考えている方にもおすすめです。

「食感炊き分け機能」を搭載しているため、米の銘柄や料理に合わせて「しゃっきり」から「もちもち」まで5通りの中から好みの硬さに炊き上げられます。

三菱(MITSUBISHI) 三菱IHジャー炊飯器 備長炭炭炊釜 NJ-VE108 5.5合

超音波振動を利用した高級炊飯器です。仕込み時に超音波を加えることで米の吸水を促進。米の周囲に保護膜が作られるため米の形が崩れにくく、1粒ずつ噛み応えのある炊きあがりです。

熱伝導性の高い2層の金属釜を採用。さらに備長炭でコーティングすることで、炭のもつ遠赤外線の力を活用しふっくらと炊き上げます。3年保証付きなのも魅力です。

常に強火を維持する連続沸騰機能も搭載しています。底面に備え付けられた3つのIHリングや、内釜を包込む7重のヒーターで余すところなく加熱。均一に熱を加えて米のうまみを引き出します。

米のうまみをさらに感じたい方には「芳潤炊きモード」がおすすめ。通常時よりも時間をかけて米の甘みを引き出します。硬い麦米を美味しく仕上げる「麦飯モード」もあるので、健康に配慮している方にもおすすめです。

リンナイ(Rinnai) ガス炊飯器 直火の匠 RR-055MST2(PS) 5.5合

かまどの伝熱形態を再現した高級炊飯器です。「本焚白米モード」では釜の下から直火で加熱。強い火力で釜全体に熱対流を発生させて米の芯まで火を通し、もちもちとしたおこげの風味があるご飯に炊き上げます。

内釜にはガスの直火と相性のよいアルミキャストを使用。熱伝導率と蓄熱性が高いため全体に等しく熱が伝わります。釜は軽量なので手入れも簡単です。

また、フタのパッキンや内ぶた、蒸気口などは全て取り外し可能。汚れてしまった時もすぐに拭き取れます。そのほか予約タイマーや6種類の炊飯メニューなど基本機能も充実。保温切り機能もあるので、節電したい方にもおすすめです。

さらに、本製品は食感の調節も可能。「もちもち」と「おこげ」それぞれ5段階あり、自分好みの食感に炊き上げられます。かまどのようにおこげの風味が味わえるのは直火のモデルならではです。