毎日食べるご飯を炊くのに欠かせない「炊飯器」。種類によって機能性や価格帯がさまざまなので、豊富なラインナップから自分に合ったモノを選びやすいのが特徴です。
高い炊飯器の機能性は確かに魅力的でも、なるべくコスパを意識して炊飯器を選びたい方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、安い炊飯器のおすすめ製品をピックアップ。選び方のポイントも含め、ぜひチェックしてみてください。
高い炊飯器と安い炊飯器の違い

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炊飯器は、搭載されている機能や加熱方式の違いなどによって価格帯が分かれます。高い炊飯器にはメーカーがこだわっている機能が多く搭載されており、加熱方式はIH式が一般的。安い炊飯器の機能は限られており、加熱方式はマイコン式が多くなる傾向にあります。
高い炊飯器は、お米の炊き具合にこだわりたい方や、さまざまな調理も楽しみたい方に適しています。対して、必要最低限の機能さえ備わっていれば十分という方には、コスパに優れた安い炊飯器がおすすめです。
購入後に後悔しないためにも、まずは自分が求める炊飯器がどちらのタイプなのか、それぞれの違いをよく理解しておきましょう。
炊飯器が安い時期はいつ?

6月頃に最上位モデルが発売されたら、その後は順に下位モデルが登場して、新米が出始める8月頃には全種類がラインナップされるのが一般的です。
新製品が発売すると前年度のモデルの価格は底値になるので、炊飯器を安く買い替えるチャンス。炊飯器が安い時期の具体例としては、新製品が登場する6〜7月頃から、前年度モデルが市場からなくなる9~10月あたりが目安です。
また、春の新生活シーズンに向けて、より安い廉価モデルが発売されるケースもあります。廉価モデルは手軽に購入しやすいため、これから一人暮らしを始める方や、あまり自炊をしない方にもおすすめです。
安い炊飯器の選び方
家族の人数に合った容量をチェック

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炊飯器の容量にはさまざまなバリエーションがあるので、安いだけで選ばず、家族の人数に合ったモノを選ぶのがポイント。目安としては、一人暮らしなら1~3合、2~3人家族なら3~5.5合、4人以上の家族なら5.5合~1升の炊飯容量が適しています。
ただし、使用頻度や食べる量には個人差があるため、容量の目安はあくまでも参考程度として考えておきましょう。1日に何回炊飯器を使うのか、1食でどれくらいの量を食べるのかなど、実際の炊飯器の活用シーンをよく考えたうえで容量を選びましょう。
加熱方式で選ぶ
マイコン式

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マイコン式とは、炊飯器の底面のヒーターで内釜を加熱して炊飯する方式です。シンプルな構造で炊飯メニューは多くないものの、製品価格が安いのが特徴。機能性よりも価格帯を重視して炊飯器を選びたい方におすすめです。
マイコン式の加熱方式では内釜全体に熱が伝わりにくく、お米の量が多いほど炊きムラができやすいのがデメリット。5合以上の大容量モデルは種類が少なく、3合ほどの炊飯容量がマイコン式のスタンダードとなっています。
ただし、内釜の素材に工夫が施されていたり、内釜全体をまんべんなく加熱できたり、炊きムラを抑制できるモデルも多く販売されています。大容量のマイコン炊飯器の購入を考えている方はチェックしてみましょう。
IH式

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IH式とは、炊飯器の内釜と外釜の間にあるIHコイルで電磁力を起こし、内釜を加熱して炊飯する方式です。誘導加熱の意味合いを持つ「Induction Heating」の略称でIHと呼ばれています。
製品価格が安いマイコン炊飯器に比べるとIH炊飯器は高値になりますが、内釜全体を加熱できる構造から、炊飯容量が多くても炊きムラができにくいのが特徴。機能のバリエーションも豊富なので、幅広い製品から選びたい方にもおすすめです。
圧力IH式

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圧力IH式とは、IH式の高火力に圧力を加えることで、100℃以上の高温で炊飯する方式です。全体的に加熱するだけでなく、お米の一粒一粒までじっくり熱を通すので、お米の旨みが際立った炊き上がりを実現しています。
高価な製品が多いのが特徴。また、構造上パーツが多いため、日頃のお手入れには少し手間がかかります。予算に余裕があり、炊き上がりの美味しさを最も重視したい方におすすめです。
内釜の素材をチェック

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炊飯器の内釜の素材は、加熱方式同様お米の炊き上がりを決める重要なポイントです。内釜に使われている主な素材は、鉄釜・銅釜・炭釜・土鍋の4種類。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
まず鉄釜の場合、発熱性や熱伝導率が高いことから、素早く炊飯できるのが特徴。ただし、ほかの釜よりも重量感があるのでお手入れしにくいのがデメリットです。
銅釜の場合、鉄釜よりも熱伝導率が高い性質から、より加熱スピードに優れているのがメリット。炊きムラが気になる方におすすめです。
また、炭釜は遠赤外線効果によりムラなく短時間で熱を伝えられます。土鍋は蓄熱性が高いため、保温機能を使用する方にぴったり。しかし、炭釜と土鍋は割れやすいので取り扱いに注意が必要です。
「保温」や「早炊き」などの機能をチェック

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安い炊飯器の機能は限られていますが、買い替えの際は最低限よく使う機能は搭載されているか、チェックしておくのがおすすめ。とくに食べきらないお米をよい状態で保存できる保温機能や、さっと食事を済ませたいときに便利な早炊き機能は必須です。
ほかにも、家事の時短にも役立つ予約機能や、お米の種類や料理に合った硬さで炊飯できる炊き分け機能など、搭載されている機能はモデルによってさまざま。機能が充実するほど高値になる傾向なので、自分が購入できる範囲内で選ぶのがおすすめです。
安い炊飯器のおすすめメーカー
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)

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アイリスオーヤマは生活家電や季節家電、収納用品など幅広い製品を扱っているメーカーです。アイリスオーヤマの炊飯器は、加熱方式など種類を問わずコスパに優れているのが特徴です。価格帯が安いマイコン炊飯器も豊富に展開しています。
保温や早炊きなど基本的な機能に加え、多くのモデルに「銘柄炊き」機能を搭載。ワンタッチでお米の品種それぞれに適した方法で炊飯します。
山善(YAMAZEN)

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山善は家電やインテリア、レジャー用品などさまざまな製品を展開している企業です。山善の炊飯器は、インテリアになじみやすい、おしゃれなデザインの製品が多くラインナップされています。
省スペースで設置できるモノも多いので、一人暮らしの方にも使いやすいのがポイント。大容量サイズでも安い価格で販売しているため、コスパを重視して選びたい方におすすめです。
象印マホービン(ZOJIRUSHI)

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象印マホービンは水筒やタンブラー、ケトルなどを取り扱っている企業。炊飯器は使用シーンや求める機能によって選べる幅が広く、好みのモノが見つかりやすいのがポイントです。
マイコン炊飯器では、蓄熱性が高く厚みのある内釜を採用。大容量サイズでも炊きムラができにくく、ふっくらとした炊き上がりが特徴です。ほかにも、炊飯時に高火力を維持する加熱方式「豪熱沸とう」など、メーカーならではの機能が充実しています。
安い炊飯器のおすすめ|一人暮らし~二人暮らし向け
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 炊飯器 マイコン式 3合 RC-MA30AZ

コスパに優れていながら充実した機能性を備えた安い炊飯器です。31銘柄に対応した「銘柄炊き」機能を搭載しており、お米の品種に合わせて自動で炊き分けが可能。炊飯メニューは無洗米・白米・炊きこみ・おかゆ・玄米の5つのコースから選べます。
内釜には、厚さ約3.1mmの銅釜を採用。3層のコーティングが施されているのも特徴です。また、一気に火力を上げてお米に火を通し、蒸らしの工程で追い炊きを加えることで、水気を飛ばして香りを引き出します。
炊飯メニューのほか、煮込み料理や蒸し料理専用のモードも搭載。ワンタッチでカレーやシチューなどの煮込み料理が作れるほか、付属のプレートを使えば、茶わん蒸しや蒸しパンを作ることもできます。調理機能を備えた安い炊飯器を求める方にもおすすめです。
山善(YAMAZEN) 1.5合炊きマイコン炊飯器 YJG-M150
省スペースで設置できるコンパクトなサイズの安い炊飯器。容量は1.5合のため、毎食必要な分だけ炊飯したい一人暮らしの方におすすめです。おかゆモードも搭載しています。
12時間の予約機能を搭載しているため、起床後や帰宅後などに炊き立てのお米が食べたいときに便利です。保温は3時間まで対応しているので、食べきれなかった場合でもあたたかさをキープして保存できます。
重量は1.25kgと軽量なのもポイント。おしゃれで安い炊飯器を探している方におすすめです。
山善(YAMAZEN) 炊飯器 マイコン式 3合 YJR-M05
バリエーション豊かな炊き分けメニューを搭載した、おすすめの安い炊飯器。省エネや早炊き、玄米やおかゆなど、全11種類のコースから選べるのが特徴です。また、炊き上がりの硬さを自由に設定できるのもポイント。料理に合わせてお米の硬さを変えたいときにも便利です。
温度調理機能を搭載しており、炊飯以外に調理も可能。温度は25~100℃まで5℃刻みで設定でき、時間は1分~12時間まで1分刻みで細かく設定できます。
炊飯器のお手入れに役立つクリーニングモードも搭載。クリーニングモードに設定すると、炊飯器のニオイを低減させる効果に期待できます。
象印マホービン(ZOJIRUSHI) 炊飯器 3合 マイコン式 NL-BB05AM
内釜を包み込むように加熱する「全面加熱」を採用した安い炊飯器です。底面の加熱板に加え、側面の胴ヒーターと上部のふたヒーターにより、内釜全体をしっかり加熱。安い炊飯器ながら、炊きムラを抑えてふっくらとした炊き上がりに仕上げます。
内釜には、厚さ2.5mmの黒厚釜を採用しています。広く浅めの形状が特徴で、熱が側面まで伝わりやすいのがポイントです。
シャープ(SHARP) ジャー炊飯器 KS-CF05B
シンプルな操作性とスタイリッシュなデザインを採用した、安い炊飯器です。フラットな構造の天面にはボタンが配置されており、中央部のLED表示は使用時のみ浮かび上がる設計。ムダを省いたデザインなので、インテリアにもなじみやすいのが特徴です。
お米の芯まで熱が伝わりやすい厚さ3mmの黒厚釜を採用。底面を球状にした「球面炊き」により、お米を美味しく炊き上げます。内釜には取っ手が付いているため持ち運びやすいのもポイント。内釜を取り出しやすいのも魅力です。
多彩な炊飯メニューに加え、パン調理機能も搭載。発酵や焼き上げの温度設定が不要で、手軽に美味しいパンが作れます。小麦パンだけでなく米粉パンにも対応しているため、炊飯器でパン作りを楽しみたい方にもおすすめです。
安い炊飯器のおすすめ|ファミリー向け
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 圧力IHジャー炊飯器5.5合 RC-PD50
こだわりの機能を搭載した、おすすめの安い炊飯器です。圧力IHながらリーズナブルな価格設定が魅力。また、炊き上がりの硬さや食感を選べる「おこのみ炊き」機能を搭載しているのもポイントです。3通りの硬さと3通りの食感を自由に掛け合わせ可能です。料理に合わせて炊き上がりを細かく設定できます。
豊富なヘルシーメニューを備えているのもポイント。おかゆ・おこわ・玄米・雑穀米・麦飯・低糖質の6種類のコースを搭載しています。
山善(YAMAZEN) マイコン式炊飯器 YJD-M550
わかりやすいボタン配置で、快適な操作性が特徴の安い炊飯器。タッチスイッチとマイコンスイッチに分かれており、直感的に操作できるのがポイントです。
計9種類の炊き分けメニューを搭載。あまり使わない機能は省き、必要最低限の機能を備えた炊飯器を求める方におすすめです。内釜や内蓋などは簡単に分解可能。お手入れの手間がかからず、衛生的に保てます。
象印マホービン(ZOJIRUSHI) 5.5合 IH式 NW-VB10
「豪熱沸とうIH」を採用した安い炊飯器です。沸とう後も火を引かず高火力で炊き続けることで、お米の旨みを引き出し芯までふっくらと炊き上がります。
保温機能に優れており、「うるつや保温」に設定するとぴったりな火加減で温度をコントロール。水分の蒸発を抑制できるため、30時間までお米を美味しく保存できます。また、「高め保温」に設定するとお米をよりあたたかく保てるのがポイントです。
庫内はフラットな構造なので、汚れてもさっと拭いて清潔に保てます。炊飯器に残ったニオイを軽減できるクリーニング機能も搭載。炊きこみご飯の後など、ニオイ残りが気になる際におすすめです。
タイガー魔法瓶(TIGER) 炊飯器 5.5合 マイコン JBH-G101
遠赤外線効果で炊きムラを抑制する「黒遠赤厚釜」を採用した炊飯器。安いモデルにかかわらずふっくら美味しいご飯が炊き上がります。また、調理コースも搭載しており、ワンタッチでさまざまな煮込み料理を作れるのもポイント。炊飯器で調理をしたい方におすすめです。
「エコ炊き」機能を使うと、電気代を抑えながら炊飯が可能。通常の白米炊飯時と比較して約30%の省スチームを実現しています。ほかにも、早炊き・おかゆ・炊きこみなどのメニューを搭載。用途に合わせて、好みの方法で炊飯できます。わかりやすいボタン配置なので複雑なメニューボタンが苦手な方にもおすすめです。
安い炊飯器は、必要最低限の機能を搭載したシンプルなモデルが多いのが特徴。コスパを重視して選びたい方をはじめ、あまり細かい炊飯メニューは使わない方にもおすすめです。本記事でご紹介した選び方やおすすめのモデルも参考にして、自分に合ったモノを選んでみてください。