少量炊きできる炊飯器のおすすめ15選。コンパクトで場所を取らないデザインが魅力

少量炊きできる炊飯器は、1合から数合程度の少ない量の米をおいしく炊くのに特化した製品です。一人暮らしの方や二人暮らしの家庭、高齢者など、一度に多くご飯を炊かない方に向いています。コンパクトなモデルが多く、キッチンの限られたスペースにも置きやすいのが魅力です。

大型の炊飯器で少量のご飯を炊くと、水分が飛びやすく米がかたくなりがちです。しかし、少量炊き炊飯器は少ない量でもふっくらもちもちに炊き上がるよう設計されています。必要な分だけ炊きたてを味わえるので、ご飯の無駄を減らせるのもポイントです。

また、消費電力が低めに抑えられているモノが多く、経済的なメリットも。製品のなかには、早炊き機能や冷凍ごはん用のメニュー、おかずを同時に調理できるプレートが付属した多機能なタイプも登場しています。

少量炊きできる炊飯器の価格相場

少量炊きできる炊飯器の価格は、炊飯方式や搭載されている機能によって異なるのがポイント。シンプルな機能のマイコン式であれば、数千円から1万円台で手に入る製品が多く見られます。一方で、高火力でおいしく炊き上げるIH式のモデルは、1～2万円台がひとつの目安です。

1～3合炊きのコンパクトなマイコン式炊飯器は、7000円前後から探すことも可能。少量炊きメニューを搭載した5合炊きの炊飯器や、こだわりの炊飯機能を備えた高機能なIH式の製品を選ぶ場合は、1万円台後半から2万円台になることもあります。用途やご飯の味へのこだわりにあわせて検討してみてください。

少量炊きできる炊飯器の選び方

炊飯容量をチェック

少量炊き炊飯器を選ぶときは、まず炊飯容量をチェックしましょう。一人暮らしで少量のご飯を炊きたい方には、1.5～3合炊きのモデルが適しています。食べる量やまとめて炊いて冷凍保存するかどうかなど、ライフスタイルにあわせて選ぶのがポイントです。

米1合で、ごはん茶碗約2杯分が炊き上がります。食事のたびに炊きたてを食べたい方は1.5合炊きが便利。一度にまとめて炊いて冷凍保存しておきたい方は、3合炊きを選ぶとよいでしょう。おかずの調理にも使いたい場合も、容量に余裕がある方が使い勝手が良好です。

また、炊飯器は容量が大きくなるほど本体のサイズも大きくなる傾向があります。キッチンに置けるかどうか、あらかじめ設置スペースを確認しておくと安心。置きたい場所の広さを考慮して選んでみてください。

炊飯方式をチェック

リーズナブルなモデルが多いマイコン式

マイコン式は、内釜の底に搭載されたヒーターで釜を加熱する炊飯方式です。構造がシンプルなため、手頃な価格の製品が多いのが魅力。初期費用を抑えたい方におすすめです。消費電力が少ない傾向にあり、電気代が気になる方にも向いています。

また、操作が簡単な製品が多く、ボタンひとつで手軽に炊飯できるのもポイント。多くの製品に、白米や玄米などの炊き分け機能や、保温・予約タイマーなどの基本的な機能が備わっています。本体がコンパクトなモノが多く、収納しやすいのもメリットです。

ただし、IH式に比べると火力が弱いため、炊きムラが出やすい可能性も。もともと炊飯量が少ない3合以下のモデルであれば、おいしく炊き上げることも可能です。シンプルな機能で十分という方に適しています。

性能と価格のバランスがよいIH式

IH式は、電磁誘導加熱の技術を使い、内釜全体を直接発熱させる炊飯方式。釜全体を均一にあたためることで炊きムラを抑えて、ふっくらとしたご飯に炊き上げます。高火力で米の芯までしっかりと熱を伝えられるのが特徴。米一粒一粒が立った、しゃっきりとした食感のご飯を楽しみたい方におすすめです。

マイコン式に比べて、高機能なモデルが充実しているのもポイント。温度を細かく調整する機能や、米の種類や好みの食感にあわせた炊き分け機能などが搭載されています。量を多く炊いても味が落ちにくいので、まとめ炊きをする方にもぴったり。性能と価格のバランスがよく、おいしさにこだわりたいけれど価格も重視したいという方に適しています。

ご飯の味にこだわるなら圧力IH式

圧力IH式は、IHによる加熱に加えて、釜の内部に圧力をかけて水の沸点を100℃以上に高める炊飯方式です。高温で一気に炊き上げて、米のでんぷんのα化を促進します。これにより、米本来の甘みやうまみを引き出し、粘りのあるもちもちとした食感に仕上がるのが特徴です。

高温で炊くことで米の芯まで熱が通りやすく、ふっくらとした弾力のあるご飯になるのが魅力。冷めてもかたくなりにくいので、弁当やおにぎりにもぴったりです。炊飯時間が比較的短い製品が多く、忙しい毎日でも炊きたてを味わえます。

ただし、高機能な分、価格は他の方式よりも高くなる傾向に。さらに、内蓋などの部品が多く、こまめなお手入れが必要です。ご飯の味を追求したい方は、機能性だけでなくお手入れのしやすさも考慮して選んでみてください。

搭載機能をチェック

保温機能

炊いたご飯をあたたかいまま保存したい方は、保温機能に注目してみましょう。一般的な炊飯器の保温時間は最大24時間ですが、製品のなかには長時間保温に対応するモノもあります。帰宅が不規則な方でも、いつでもあたたかいご飯が食べられるのが魅力です。

長時間保温は、真空技術やスチームを利用して実現されています。釜の中の空気を抜き、ご飯の酸化や乾燥などを軽減するのがポイント。また、保温中に冷めてしまったご飯をあたため直す「再加熱機能」が付いていると、食べたいときに食べ頃の温度に戻せて便利です。

さらに、炊飯方式によっても保温性能は変わる傾向に。高火力で加熱ムラが少ない圧力IH式の炊飯器は、保温性能も高い製品が多くあります。内釜の素材や厚みも保温性に影響するので、あわせてチェックしてみてください。

早炊き機能

忙しい日や、急いでご飯を炊きたいときに役立つのが早炊き機能。通常の炊飯が40～60分かかるのに対し、早炊き機能を使えば20～40分ほど時間を短縮できます。製品によっては、1合の米を約15～20分で炊きあげるモノもあり、食事の準備をすばやく済ませたい方にぴったりです。

早炊きは、米を水に浸す時間が短くなるため、炊きあがりが少しかためになる場合があります。圧力IH技術を搭載したモデルや土鍋コーティングが施された内釜の製品は、短時間でも熱を均一に伝え、ふっくらとした食感を保ちやすいのが特徴です。

多くの炊飯器に早炊き機能は搭載されていますが、炊飯時間や炊きあがりの食感は製品によって異なります。自分のライフスタイルにあわせて、どの程度の時間短縮が必要か、食感にどれだけこだわるかを考えて選んでみてください。

食感炊き分け機能

米の食感にこだわりたい方は、食感炊き分け機能が付いたモデルを検討してみてください。圧力や火力、加熱時間などを細かく制御することで、「しゃっきり」「ふつう」「もちもち」など、好みの食感に炊きあげられます。その日の気分や料理にあわせて、ご飯の食感を変えられるのが魅力です。

炊き分けられる食感の種類は製品によってさまざま。かためからやわらかまで5段階で調整できるモノや、13通りの炊き分けが可能なモノもあります。

さらに、米の銘柄にあわせて最適な炊き方をする「銘柄炊き分け」と、食感炊き分けを組み合わせられるモデルも。家族それぞれの好みにあわせたり、カレーにはかため、和食にはもちもちなど使い分けをしたりできて便利です。

調理機能

炊飯器のなかには、ご飯を炊くだけでなく、さまざまな料理が作れる調理機能を搭載したモデルもあります。煮込み料理や蒸し料理、パンやケーキ作りにも対応でき、マルチクッカーのように活躍するのが特徴です。料理のレパートリーを広げたい方に適しています。

調理機能が充実した製品では、煮込み料理や、温泉卵作りなどを楽しめます。さらに、炊飯と同時におかずを調理できる機能を備えたモデルもあり、忙しい日々の時短調理に役立つのがポイントです。

ただし、すべての炊飯器に調理機能が付いているわけではない点に注意が必要。炊飯器を調理にも活用したい方は、どのようなメニューが作れるかを確認して選んでみてください。

蒸気レス機能

炊飯器の置き場所に悩んでいる方には、蒸気レスや蒸気カット機能を搭載したモデルがおすすめ。炊飯中に出る高温の蒸気を大幅にカットするため、棚の中などにも設置しやすくなります。小さな子どもがいる家庭で、火傷のリスクを減らしたい方も安心です。

また、蒸気を抑える仕組みはメーカーによって異なります。発生した蒸気を水に戻してうまみ成分だけをご飯に還元するタイプや、沸騰させない温度で炊飯して蒸気の発生自体を抑制するタイプなどが展開されています。蒸気レス機能付きの炊飯器は構造が複雑なため、お手入れに少し手間がかかる場合がある点を留意しておきましょう。

お手入れのしやすさをチェック

炊飯器を毎日清潔に使うためには、お手入れのしやすさが重要なポイントです。洗うパーツが多すぎたり構造が複雑だったりすると、掃除が面倒に感じてしまう場合も。パーツが簡単に取り外せるか、洗いやすい形状かをチェックしましょう。

特に汚れが溜まりやすい内ぶたや蒸気口は、簡単に取り外して丸洗いできるタイプがおすすめ。内釜のコーティングも確認したい点です。ふっ素やダイヤモンドなどでコーティングされたモノは、ご飯がこびりつきにくく、やわらかいスポンジで楽に汚れを落とせます。

また、本体のお手入れは固く絞った布で拭くのが基本です。通気口などの細かい部分のホコリは、綿棒などで定期的に掃除してみてください。長く清潔に使い続けるために、すみずみまで掃除しやすい設計の製品を選びましょう。

少量炊きできる炊飯器のおすすめメーカー

象印マホービン(ZOJIRUSHI)

象印マホービンは、暮らしに寄り添う製品を幅広く展開する総合家電メーカーです。炊飯ジャーやポット、水筒など、独自の保温技術を活かした製品を数多く手がけています。

炊飯器においては「炎舞炊き」や、圧力IH炊飯ジャーなどをラインナップ。高圧力で熱と水分を米の中心部までしっかりと伝える技術により、少量炊きでも火力を落とさず高温を維持できます。もちもちで甘みのあるごはんを楽しめる人気メーカーです。

タイガー魔法瓶(TIGER)

タイガー魔法瓶は、まほうびんやポット、炊飯器などを製造・販売する家電メーカー。長年培ってきた保温技術を応用し、日々の暮らしを快適にする製品を数多く展開しているのが特徴です。

炊飯器においては、ジャー炊飯器のラインナップが豊富。少量炊き機能を搭載したモデルも多く、一人暮らしや少人数世帯にもぴったりです。火力や圧力を調整して米のうまみを引き出す技術を採用しており、炊飯容量にあわせて選べます。

パナソニック(Panasonic)