重くて大きな長方形の刃が特徴の「中華包丁」。野菜のみじん切りから骨付き肉のカットまでこなす便利な包丁で、1本あれば、中華料理にはもちろん日々のさまざまな調理シーンでも幅広く活躍します。
そこで今回は、刃の厚みに形状、素材が豊富に揃う中華包丁のなかからおすすめアイテムをピックアップ。選ぶ際のポイントも詳しく解説します。ぜひ参考に、お気に入りの使いやすい中華包丁を見つけてみてください。
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中華包丁のメリット
大きくて重く、長方形の強靭な刃が特徴の中華包丁は、1本で切る・叩く・潰すなどのさまざまな調理に活用できる万能さがメリットです。
刃の重みにより、野菜の千切りやみじん切りといった繊細な作業も軽い力で効率的にできるのが特徴。さらに、肉や魚を骨ごとぶつ切りにしたり、エビやカニなどの甲殻類を殻ごと割ったりといった豪快な調理まで手軽にこなせます。
また、大きな刃の側面を使えば、ニンニクやショウガなどの食材を叩き潰す作業も簡単。切った食材を鍋やフライパンまで運ぶヘラ代わりとしても活躍します。
中華包丁の選び方
刃の厚さをチェック
初心者でも扱いやすい「薄刃」
「薄刃」は、文字通り刃が薄い中華包丁のこと。一般的な家庭料理に使われる肉や野菜などのやわらかい食材をカットするのに重宝します。
比較的軽くて扱いやすいのもポイント。中華包丁を家庭で日常使いしたい場合や、中華包丁初心者の入門用にもおすすめのタイプです。
かたい食材も切れる「中厚刃」
薄刃よりも厚みのある「中厚刃」の中華包丁は、野菜・肉・魚といった一般的なやわらかい食材に加えて、骨付きの鶏肉や魚の骨などのかたい食材も切断できる万能タイプ。中華包丁をさまざまな調理で本格的に使いたい方におすすめです。
ただし、やや重みがあるため、包丁操作の難易度は高め。とくに、中華包丁初心者などは、使いこなすまでにある程度時間がかかる点を留意しておきましょう。
上級者向きな「厚刃」
「厚刃」は、中華包丁のなかで最も重く厚みのある堅牢な刃で、太い骨や冷凍食品などのかたい食材を叩き切れるのが特徴。とくに、プロの料理人や、中華包丁上級者などにおすすめのタイプです。
なお、厚刃は取り扱いが難しく、慣れていないとケガをする恐れもあるため注意。中華包丁初心者のはじめての1本に不向きです。
刃の形状をチェック
方頭刃
「方頭刃」は、中華包丁の代名詞的存在ともいえる、刃が大きくて広い長方形の包丁のことです。野菜・肉・魚とさまざまな食材のカットに適しており、幅広い調理に使いやすいのが特徴。中国では、おもに広東料理や四川料理などで使用されていると言われています。
また、素材にサイズにとラインナップが豊富に揃っているので、用途にあうモノを見つけやすいのもうれしいポイント。汎用性が高く、使い勝手がよいため、中華包丁初心者のはじめての1本にもおすすめの形状です。
円頭刃
「円頭刃」は、刃の先端がカーブした鎌状の中華包丁です。尖った先端部分で肉を骨から切り剥がしたり皮を剥いたり、魚をおろしたりできるのが特徴。刃元の平らな部分では、方頭刃と同様にさまざまな食材もカットできるため、幅広い調理シーンで活躍します。
ただし、方頭刃と比べると製品ラインナップが少なめな点には留意しておきましょう。
刃渡りをチェック
中華包丁はさまざまな刃渡りのモノが展開されています。長すぎると繊細な作業がしにくく、短すぎても食材を切りにくいため注意。購入する際には、必ず刃渡りの長さもチェックして、使い勝手のよい1本を選びましょう。
なお、中華包丁を一般的な家庭のキッチンで使うなら、刃渡り16.5~20cm程度のモノがおすすめ。万能包丁の代表格である三徳包丁の標準サイズともほぼ同じなので、初心者でも比較的使いこなしやすいのがポイントです。
刃の素材をチェック
中華包丁に用いられている素材は、おもに「鋼」と「ステンレス」の2種類です。素材によって切れ味やメンテナンスの頻度などが異なるため、それぞれの特徴を押さえて日々の調理スタイルに適したモノを選びましょう。
鋼は、料理人に広く愛用されている素材で、鋭い切れ味と研ぎ直しのしやすさが特徴です。ただしサビやすいため、使用後のメンテナンスが欠かせない点には留意。とくに、プロ仕様の本格的な切れ味を求める方や日々のお手入れに負担を感じない方に適しています。
ステンレスは、家庭用の包丁に多く使われている素材で、サビにくさとお手入れのしやすさが魅力。なかには、ステンレス複合材を用いて使い勝手と切れ味のよさを両立させた製品なども展開されています。中華包丁を気軽に楽しみたい方におすすめです。
持ち手の素材をチェック
中華包丁の持ち手の素材は、「ステンレス」と「木」の大きく2種類。それぞれに握り心地や扱いやすさが変わるので、持ち手の素材も忘れずにチェックしておきましょう。
ステンレス製の持ち手は、サビに強く劣化しにくいため、長く愛用しやすいのが特徴です。多くが刃と柄の間に継ぎ目のない一体型なので、汚れや雑菌が溜まりにくく衛生的なのもメリット。ただし、濡れた手などで握ると滑りやすい点に注意しましょう。
木製の持ち手は、あたたかみのある風合いとやわらかな握り心地が魅力。手なじみがよく滑りにくいため、扱いやすいのもポイントです。一方、天然素材ゆえに劣化しやすいのが難点。ひび割れなどが発生した場合は、交換や修理、買い替えが必要です。
家庭用なら軽量で収納しやすいコンパクトなタイプがおすすめ
中華包丁は刃渡りの大きいモノが多く、食材をカットしやすい反面、収納するためのスペースが必要です。店舗の厨房のような広さのない一般家庭では、使い勝手が悪いと感じることも。中華包丁を家庭用として使用する場合は、収納のしやすいコンパクトな製品がおすすめです。
刃渡り17〜20cm程度の長すぎないサイズなら、使いやすさと収納のしやすさを両立。重さ300g以下の軽量なモノであれば、初心者でも扱いやすく収納もしやすいので便利です。
なかには、ミニタイプの中華包丁も展開。屋外にも持ち運びやすいため、アウトドアシーンなどでも活躍します。
キッチンの扉裏に備え付けてある包丁入れには、中華包丁は収納できない可能性があります。そのため、中華包丁を使用する場合は事前に収納スペースを確保しておきましょう。
中華包丁のおすすめメーカー
貝印
「貝印」は、岐阜県関市で創業した老舗の総合刃物メーカーです。刃物を中心とした調理器具や製菓道具、ビューティケア用品など幅広いジャンルで展開される、生活に密着したアイテムが人気。とくに、貝印の技術が詰まった包丁ブランド「旬」は海外でも高く評価されています。
中華包丁は、サビにくくお手入れしやすいステンレス刃の製品を展開。入門編におすすめの比較的リーズナブルなモノや、ステンレス複合材で鋭い切れ味に仕立てたモノ、ダマスカス模様や槌目加工が施された高級品など多彩なラインナップが魅力です。
藤次郎
日本屈指の刃物産地、新潟県燕市を拠点とする包丁専門メーカー「藤次郎」。伝統と革新技術を掛け合わせて一貫製造される包丁は、持続性のある鋭い切れ味と刃こぼれしにくい耐久性を備えており、「TOJIRO」ブランドとして世界にも名を馳せています。
中華包丁には、刀身に藤次郎独自のステンレス複合素材「DPコバルト合金鋼」を採用した、心地よい切れ味とお手入れのしやすさを兼ね備える実用的な製品を展開。持ち手も、衛生的なステンレス柄と、手なじみのよい木製柄の2種類がラインナップされています。
杉本刃物
「杉本刃物」は、東京築地に店を構える老舗の高級包丁メーカーです。手がける包丁は、江戸天保時代から受け継がれる刀鍛冶の技術を用い、職人が1丁ずつ丹念に鍛造および刃付けしているのが特徴。冴える切れ味で、プロの料理人にも広く愛用されています。
杉本刃物では、鋼の刃に木製柄を組み合わせた本格的な中華包丁をラインナップ。研ぎ直しや柄の修理サービスなどのメンテナンスも行っているので、一生モノの中華包丁を求めている方にもおすすめです。
中華包丁のおすすめ|家庭用
貝印 関孫六 匠創 中華包丁 165mm AB5165
一体成型でつなぎ目のない、オールステンレス製の中華包丁。刃と持ち手の隙間に汚れや水が溜まりにくく、衛生的に使用できるのが特徴です。サビにくいステンレス製なので、メンテナンスを簡単に行えます。食洗機に対応しており、手洗いする手間を軽減できるのも利点。衛生面を重視する方におすすめの製品です。
刃付け後にできるエッジをなめらかに研磨する、三工程刃付けを施しているのもポイント。食材の切断抵抗を小さくすることで、シャープな切れ味を実現しています。金属製で堅牢性に優れており、切れ味が長期的に持続するのも魅力です。
また、グリップ感のよい高流線型のハンドルデザインを採用。指がかりがよくしっかりと握れるため、調理をスムーズに行えます。
貝印 菜庖 中華包丁 175mm AB5523
鋭い切れ味を備える高品質な日本製の中華包丁。研ぎ直しが可能なので、いつでも切れ味が回復できます。サビにくいステンレス製で、お手入れを簡単に行えるのも魅力。左右兼用で使える両刃仕様のため、家族などと一緒に使用することもできます。
また、ナイロン素材の樹脂ハンドルを採用。耐熱性に優れており、調理をしやすいのも利点です。高い耐久性も備えているので、長期的に使用できるアイテム。使い勝手のよい中華包丁を探している方におすすめのモデルです。
下村工業 ヴェルダン 中華包丁 175mm OVD-172
「金属加工・ステンレスの町」として知られる新潟県燕三条で製造した中華包丁。素材にステンレスモリブデン鋼を使用しており、鋭い切れ味が長く持続します。
持ち手には、流れるような丸みのあるフォルムを採用。手にやさしくなじみ指にしっかりとフィットします。約375gと軽量なのもポイント。力の弱い方でもラクに扱えるため、使いやすい中華包丁が欲しい方におすすめです。
また、オールステンレス製で、サビにくく清潔に保ちやすいのもメリット。一体成形でつなぎ目に汚れや水気が溜まりにくいのも特徴です。食洗機に対応しており、手洗いする手間を省けるのも魅力。メンテナンスのしやすさを重視する方にも適した製品です。
ツヴィリング(Zwilling) ツイン ポルックス 中華包丁 18cm 30795-180
料理初心者でも使いやすいスタンダードな中華包丁。ブレード素材にスペシャルフォーミュラスチールを採用しており、柔軟性と耐腐蝕性を備えているのが特徴です。V型エッジ刃付けを施すことで、鋭い切れ味を実現しています。
かたい肉を切ったり魚をさばいたりなどをスムーズに行えるため、幅広い調理で使用可能です。アーチ型ハンドルは素材にABS樹脂を使用しており、エルゴノミックデザインで設計。ハンドルを大きくしているので、力を入れてしっかりと握れます。扱いやすい中華包丁が欲しい方におすすめのモデルです。
食洗機に対応しており、メンテナンスの手間を軽減できるのもメリット。清潔な状態を保ちやすいため、衛生的に使用できます。
MUKAI ステンレス製 中華庖丁 KM00170
高炭素の「4Cr14MoV」素材を使用した中華包丁。強度・硬度が高く、優れた耐腐食性・耐酸化性・耐摩耗性を備えている高性能なアイテムです。カーブ形状の刃には薄刃加工を施して食材への抵抗を少なくし、鋭い切れ味を実現しています。
きれいなダマスカス模様をレーザーで刻印しているのもポイント。切った食材が刃にくっつきにくく、金属のニオイを最大限抑えられるのも利点です。
また、天然木の持ち手は人間工学に基づいたデザインで設計。バランスがよく握りやすいため、細かな作業もスムーズに行えます。耐久性も高く、シャープな切れ味が長続きするのも魅力。長期的に愛用できる中華包丁が欲しい方におすすめのモデルです。
Irai Utaki 中華包丁
手打ち鍛造で仕上げた中華包丁。刃の先端がカーブした円頭刃を採用しており、先端で皮を剥いたり刃元で食材をカットしたりでき、幅広い調理で活躍します。
高炭素鋼を使用した刃身は、16°V形で刃付けしているのが特徴。食材にしっかりと食い込むため、食材を切ったり砕いたりなど、1本でさまざまな役割を果たします。
刃身にかっこいい刃紋を施しており、食材の切り離れがよいのも魅力。天然木製の持ち手は、手のサイズに合わせたデザインで設計。手になじみやすく、力を入れてしっかりと握れます。3本鋲本通し仕様で、ブレードのガタつきや外れるのを防げるのもメリットです。
宏(HIROSHI) 小型ダマスカス製 ミニ中華包丁 RH035
約全長24.5cmとコンパクトな中華包丁。重さは約225gと軽量で、力の弱い方や初心者でも扱いやすいのが魅力です。持ち手は人間工学に基づいて設計した、手になじみやすく滑りにくい仕様。ブレードを挟み込んだ頑丈なフルタング構造を採用しており、力を入れてしっかりと握れます。
刀身には美しいダマスカス模様を施しているのもポイント。高硬度・高靱性・耐摩耗性・耐腐食性を備えており、鋭い切れ味で食材をスムーズにカットできます。
さらに、専用のやわらかいレザーシースが付属。収納・保管する際、刃が傷つくのを防ぎます。ベルトに装着できるため、持ち運びをラクに行えるのも利点。キャンプやバーベキューなど、アウトドアシーンで使用したい方にもぴったりな製品です。
中華包丁のおすすめ|プロ用
貝印 関孫六 いまよう 中華包丁 厚刃 175mm AB5463
高硬度の刃体を採用した「いまよう」シリーズの中華包丁。基本の刃付け後にできるエッジを研磨加工でなめらかにする、三工程刃付けを施しているのが特徴です。
また、食材への切断抵抗を小さくすることで、優れた切込み・鋭い切れ味を実現しています。堅牢な厚刃仕様で、丸鶏や魚の骨など硬い食材もそのまま叩き切れるのが利点です。
刃体の鋼材が柄の上部に通っている、頑丈な背通しで仕上げています。やや短めの持ち手を搭載しており、握りやすく扱いやすいのもメリットです。
刀身に美しい槌目模様をあしらっているのも魅力。スタイリッシュな見た目で、調理のモチベーションアップに繋がります。デザイン性の高い中華包丁が欲しい方におすすめの製品です。
藤次郎 TOJIRO PRO 中華 220mm F-630
芯材にコバルト合金鋼を使用した高品質な中華包丁。側材には13クロームステンレス鋼を複合しており、業務用として使用できる優れた切れ味を備えています。
オールステンレス製で丸洗いでき、お手入れの手間を軽減できるのもメリット。清潔な状態を保ちやすいため、衛生面を重視する方にぴったりです。
また、ハンドルにはトルネード模様を施しており、滑りにくいのもポイント。手が濡れた状態でもしっかりと握れるので、快適な調理を可能にします。
両刃使用で、右利きでも左利きでも使用可能。使い勝手のよい中華包丁が欲しい方にも適しています。
杉本刃物 OMS中華包丁 7号 4107
プロも使用する杉本刃物の最高級中華包丁シリーズの製品です。外側に軟鉄、中心に高炭素鋼を挟み込んだ割込式を採用しており、高い弾力性と耐久性により折れにくいのが特徴です。
薄刃よりも厚みのある中厚刃を採用。やわらかい食材からかたい食材まで切れるため、幅広い調理に使用できます。木製の持ち手を搭載しており、天然素材ならではのあたたかみを感じられます。手になじみやすいため、扱いやすいのも魅力です。
1丁1丁丹念に作り上げた日本製。本格的な調理を作る上級者やプロ用の中華包丁が欲しい料理人におすすめです。
正広(Masahiro) 中華TS-203 40883
刃物の町として有名な関市で製造した、高品質な日本製の中華包丁。刀身の素材には正広オリジナルのステンレス鋼を使用しており、一流のコックのニーズにこたえる性能を備えています。
中華包丁で一般的な方頭刃を採用しており、野菜・肉・魚とさまざまな食材を素早くカットできます。幅広い調理に使用できる中華包丁が欲しい方におすすめのモデルです。
また、ハンドルには天然木を採用。あたたかみがあり、和の雰囲気にもなじみやすいのが魅力です。滑りにくく手が濡れていてもしっかりと握れるため、調理をスムーズに行えます。
中華包丁の売れ筋ランキングをチェック
中華包丁のランキングをチェックしたい方はこちら。
1本で幅広く活躍する中華包丁。選ぶ際にはまず、薄刃・中厚刃・厚刃と3種類揃う刃の厚みに注目です。初心者の方ならお手入れしやすいステンレス製、切れ味重視なら硬くて研ぎやすい鋼製などと、スキルや用途に合わせて刃の素材にも注目。お気に入りの中華包丁で、ぜひ日々の調理を快適に格上げしてみてください。