熱伝導性や蓄熱性に優れており、素材の味が引き立つ「鉄フライパン」。高い耐久性を備えているのも魅力です。最近は手入れしやすく軽いモデルも増え、家庭でも取り入れやすくなりました。
しかし、サイズや板厚など、初心者の方が選ぶには難しいポイントもあります。そこで今回は、選び方と併せて鉄フライパンのおすすめアイテムをご紹介。鉄フライパンの特徴を踏まえつつ、使いやすい製品を探してみてください。
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鉄フライパンの魅力とは?

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鉄フライパンの魅力は、熱伝導性や蓄熱性に優れていること。短時間で食材にムラなく火を通せるため、旨味が逃げにくくおすすめです。肉料理はジューシーに、野菜炒めもシャキッとした食感に仕上がります。
耐熱性に富んでいるため、強い火力での調理にも対応できます。ステーキや餃子など、焼き目をつけたい料理の調理でも活躍。また、傷に強く調理時は金属製のお玉やターナーなども使えるので、道具にこだわりがある料理好きの方にもぴったりです。
耐久性も高く、サビたり焦げついたりしても、正しくお手入れすることで長く愛用できます。また、鉄フライパンは使うたびに油がなじんでいくため、手をかけるほど扱いやすくなるのも特徴です。自分だけの鉄フライパンに育てる感覚を味わいながら使えます。
鉄フライパンの選び方
用途に合わせてサイズを選ぶ

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鉄フライパンのサイズは、20cm以下から28cmを越えるモノまで豊富。一度に調理できる量やメニューはサイズにより異なるため、用途に合わせて選びましょう。
20cm以下は、簡単な朝食メニューや弁当作りに適しています。また、サブのフライパンとしても使いやすいサイズ。大きなフライパンと併用することで、日々の調理を効率よく進められます。
メイン料理をまとめて作りたい場合は、20cm以上がマッチ。家族の人数や作りたい料理をポイントに選んでみてください。1~2人暮らしなら、22~24cmがおすすめ。特に、24cmは重量面でも扱いやすいうえ、大きな食材も焼けるので便利です。
3人以上の料理をまとめて作るなら26cm。4人以上のメイン料理を一気に作るなら、28cm以上が向いています。
重量をチェック

鉄フライパンは、ほかの素材で作られたフライパンよりも重いアイテム。調理時にあおったり、料理が完成したら盛り付けたりと、フライパンを片手で使う場面は多くあります。鉄フライパンをメインで使うなら、片手で持ちやすい1kg前後のモノがおすすめです。
一方、IHで使う場合には、適度に重さがあるモデルを選ぶことも大切。重さがあると安定しやすく、調理中に熱源からズレにくくなります。肉を焼き付けて、パリッと仕上げたいときにはぴったりです。
対応熱源をチェック

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鉄フライパンを選ぶ際は、対応熱源も要チェック。ガス火のみに対応したモデルもあるため、IHをはじめとするガス以外の熱源を使用している場合は特に注意しましょう。
なお、IHでは、サビ対策として出荷時に施された加工を焼き切る「空焼き」ができません。IHを使用している場合は、空焼きが済んでいるモデルを選ぶのもおすすめです。
対応している熱源が多いほど、使える場面も増えます。自宅でIH、キャンプではガス火など、場面により熱源が異なる場合は、鉄フライパンが対応している熱源の種類にも注目してみてください。
板厚で選ぶ

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作りたい料理に合う板厚のモノを選ぶことも大切。薄いモノで1.6mm以下、厚いモノには2mm以上のモノもあります。板厚が薄いほど、食材への火の通りも早くなります。板厚が薄いモノは、短時間でサッと調理したい炒め物におすすめです。
一方、板厚が厚いモデルは、温度上昇には時間を要するものの、蓄熱性に優れており冷めにくいのが特徴。加熱ムラも少ないので、ステーキや餃子など、じっくりと火を通したい料理に適しています。しかし、厚みが増すと重くなる点には留意しておきましょう。
取っ手が握りやすいモノを選ぶ

鉄フライパンで料理作りを楽しみたいなら、取っ手の握りやすさにも注目しましょう。木製・樹脂製の取っ手は丸みがあるモノが多く、手にフィットしやすいのが魅力。加えて、熱が取っ手に伝わりにくいため、鉄フライパンをはじめて使う方にもおすすめです。
また、鉄フライパンには六角状のモノや角度が調整されているモノなど、取っ手の握りやすさに配慮したモデルもあります。製品により、工夫しているポイントはさまざま。フライパンを長時間使用したり、あおったりすることが多いなど、調理のスタイルに合わせて選んでみてください。
手入れのしやすさをチェック

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鉄フライパンには、空焼きや油ならしと呼ばれる、鉄製品ならではの下準備が必要な製品もあります。自分で作業することが不安なら、下準備が不要なモデルや一部のみでよいモデルを選ぶようにしましょう。
鉄フライパンを長く愛用するには、日々のお手入れが必要不可欠。食材が焦げつきにくいモノやサビにくいモノなら、手洗いでの負担を減らせます。
取り回しやすさの観点からは、本体から取っ手がとれるモデルもおすすめです。シンクで本体の向きを変えやすくなるため、洗いやすさもアップ。また、取っ手も細部まで手入れしやすくなります。
鉄フライパンのおすすめ|24cm以下
柳宗理 鉄フライパン マグマプレート
日本製の鉄にマグマプレート加工を施した鉄フライパンです。細かな凹凸を設けており、食材が点で接触します。焦げつきにくいうえ食材を素早く加熱できるのが特徴。野菜炒めをはじめ、炒め物の調理におすすめです。
キッチンウェアを数多く手がけた、柳宗理による機能的なデザインも特徴。取っ手は樹脂製で、丸みのある形状に設計されています。また、本体の左右には注ぎ口が付いているため、利き手を問わず皿や容器へ料理を移しやすいのも特徴です。
本体にぴったり収まるフタも付属しています。フタを回せば注ぎ口と本体の間に隙間ができるため、蒸気を逃したいときや湯切りをしたいときに便利。ガス・IH・ラジエントヒーターなどでの調理ができるので、シーンに合わせて熱源を使い分けたい場合にも適しています。
ヨシカワ NEWグルメパワー 木柄フライパン SJ3168
ガス火をはじめ、200VのIHにも対応した鉄フライパンです。対応できる熱源の多さが魅力で、シーズヒーター・ハロゲンヒーター・エンクロヒーター・ラジエントヒーターでも使用できます。
日本製のアイテムで、金属加工が盛んな新潟県の県央地域にて製造されています。打ち出し加工により、底面のゆがみを抑えているのも特徴。耐久性に優れているため、長く愛用できるアイテムです。
サイズは22cmで、1~2人暮らしの方に向いています。重さは777gと比較的軽いため、調理やお手入れがしやすくおすすめです。
和平フレイズ enzo 鉄フライパン en-009
食材を焼くことに特化した鉄フライパンです。食材へ熱がムラなく伝わりやすい厚さに設計されており、本体の底厚は2.0mm。底面が広く大きな食材も入れられます。深さがあり、ソースを流し込みやすいのも特徴です。
高温調理に強く、蓄熱性にも優れた国産の鉄を使用。強火で素早く調理できるため、食材を香ばしく焼き上げられます。
取っ手は、天然木とステンレスを組み合わせたデザイン。握りやすい形状なので、日々の調理にも使いやすくおすすめです。
トラモンティーナ(TRAMONTINA) プロフェッショナル 鉄 フライパン 20766/022
ブラジルの大手キッチンウェアブランド、トラモンティーナの製品です。プロ向けのアイテムに近い使用感ながら、家庭でも扱いやすいのが特徴。耐久性にも優れており、長く使えます。本格的な鉄フライパンを使ってみたい方にぴったりです。
サイズは22cmで、2~3人分の調理に適しています。厚さが約2mmあり、スピーディーにムラなく熱を伝えられるのも特徴。調理時間の短縮にも役立つため、家事を効率よく済ませたい場合も要チェックです。
取っ手にはシリコンスリーブが付属しています。ガスやIHでの調理中に取っ手が熱くなりにくいため、初心者の方でも扱いやすくおすすめ。シリコンスリーブを外せばオーブンにも入れられるので、調理できる料理の種類が多い点も魅力的です。
アンバイ(ambai) オムレツパン 240 FSK-004
シンプルなデザインの鉄フライパンです。上品な見た目で、キッチンにスッキリとなじみます。取っ手に穴があるので、吊るす収納にも便利な設計です。
ファイバーライン加工による表面の凹凸により、焦げついたりこびりついたりしにくく、使いやすい仕様。オムレツはもちろん、パンケーキや野菜炒めなど、さまざまな料理が作れます。
チーク材を使用した取っ手も魅力です。天然オイル仕上げで、パサつきを感じたら食用オイルで対応可能。長く使える工夫が取っ手にも施されている、おすすめのアイテムです。
岩鉄鉄器(IWATETSU TEKKI) ダクタイル ディープパン24 10024
手入れのしやすさを重視したい方にマッチした鉄フライパン。油を使用したメンテナンスが不要です。また、洗剤でも汚れを落とせるので、洗いやすいのも特徴。食洗機にも対応しており、忙しい方でも手軽に使えます。
板厚は薄くしながら強度を確保しています。軽いので扱いやすくおすすめです。
油がムラなく広がりやすい設計により、焦げにくく調理も簡単。深型なので、焼く、炒めるだけでなく、煮る、炊く用途にも使えます。また、窒素加工によりサビにくく傷つきにくいのも特徴です。
素材の質感を活かしたシンプルなデザインで、そのまま食卓に出せばテーブルのアクセントとしても活躍します。ほかにも、取っ手の付け根に穴を設けることで、調理中に手元が熱くなりにくく設計されているのも特徴です。
プロキッチン(PROKITCHEN) 鉄打出 ちょこっとフライパン YAFP23-20-IH
料理のプロからも人気のメーカー・山田工業所とコラボした鉄フライパンです。数千回叩く打ち出し製法で鉄の分子を細分化。熱が伝わりやすく油なじみもよいのが特徴です。また、家庭でも使いやすいよう取っ手を短く設計しています。
直径20cmと小ぶりなので、朝食や夕食の副菜など、料理を少し作りたい場面で重宝します。板厚は2.3mmと厚く、焦げにくく冷めにくいため、じっくりと焼き上げたい肉料理の調理にも便利。サイズがコンパクトなので、板厚はしっかり確保していながら軽量でおすすめです。
取っ手と本体を溶接止めしているのも特徴。汚れを落としやすくお手入れも簡単です。空焚き作業が済んでいるため、はじめて使う前の作業もいりません。
ハレイズ(HALEYS) 鉄フライパン
片手で持てる軽さやつくりが魅力の鉄フライパンです。重さは約730g。取っ手は木製で、太すぎず握りやすい形状に設計されています。
サイズは約20cmで、一人暮らしの方におすすめです。焼く・炒める・煮る・茹でる・揚げる調理に対応した深型のモデル。1つあれば幅広く使えるので、調理道具の数を減らしたい場合にもマッチします。
新潟県燕市の金属加工工場で、職人が1点ずつ丁寧に仕上げているのも特徴です。表面に均一な凹凸を設けるナノエンボス加工により、油なじみも良好。焦げつきにくく、快適に使えます。
ガス火・IH・ハロゲンヒーター・シーズヒーター・ラジエントヒーターでの調理に対応しています。対応している熱源の種類が豊富なので、プレゼントにもぴったりなアイテムです。
鉄フライパンのおすすめ|26cm以上
パール金属(PEARL METAL) 軽くてサビにくい鉄のフライパン HB-4288
サビや摩擦に強い、日本製の鉄フライパンです。航空機や自動車部品のサビ対策にも用いられる、窒化処理を施しているのが特徴。槌目加工により、強度も高められています。
フチに向かって板厚を少しずつ薄くするスピン加工で軽量化。サイズは28cmと大きめながら重量が約915gと軽く、扱いやすい大きめのモデルを選びたい方におすすめです。
取っ手は天然木で作られており、丸みのある形状が特徴。裏側に施された刻印と天然木の質感も相まって、おしゃれに仕上がっています。
和平フレイズ ダンチュウ 窒化加工 鉄フライパン26cm ガラス蓋付 DA-28
プロ用の調理用具のよさをそのままに、家庭でも使いやすく工夫した鉄フライパンです。鉄製ならではの強火での調理はもちろん、フタが付いているので蒸し焼きにも重宝します。また、フタが透明なので、食材の状況を見ながら料理可能。野菜の蒸し煮・肉料理・パエリア・餃子など、和洋中と幅広いジャンルの料理が作れます。
鉄を窒素化する特殊な熱処理により、サビにくい仕様。加えて、食材のこびりつきを防ぐファイバーライン加工も施されています。お手入れがしやすいだけでなく、焼きムラも防げるのでおすすめです。
対応熱源はガスコンロとIH。重量が約1840gと比較的重いため、安定感のある使い心地が期待できます。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 鉄フライパン26cm 肉厚タイプ SCP-T26
お店のような仕上がりが楽しめると謳われている、肉厚タイプの鉄フライパンです。板厚が厚いため、温度の高い状態をキープしやすいのが特徴。表面はカリッと、内側はジューシーに仕上がります。食材を乗せる面が広く、焼きやすいのも特徴のひとつです。
窒化処理により空焚きが不要で、油をならすだけで使えます。油ならしはサビや焦げつきを防ぐ効果もあるため、日々のお手入れも簡単。初心者の方でも扱いやすいのでおすすめです。
対応熱源は、IH・ガス火・ラジエントヒーターなどと豊富。質量は約1670gと、比較的重いのも特徴です。安定性が期待できるので、調理にIHを使用している方にも向いています。
ライクイット(like-it) オーブンでも使える鉄フライパン PAN-01
取っ手を外すことで、オーブンでの調理にも使える鉄フライパンです。取っ手は包丁の柄のような楕円形で、握りやすいのが特徴。無塗装の天然木で作られており、使い込むほど手になじむ感覚が味わえます。
本体は、赤サビに強い黒皮鉄で作られています。仕上げに700℃近くの高温で焼き入れ加工を実施。使い始めでも油なじみがよく、焦げつきやサビが発生しにくい仕様です。
付属のスタンドに立てて収納できるのも特徴。コンロ脇で保管すれば、必要なときにサッと置けます。
京都活具 鉄フライパン
「育て・活かす道具」がコンセプトの鉄フライパンです。家庭でも扱いやすい仕様にしており、購入時に必要な空焼きや油ならしは不要。到着後すぐに使い始められるのでおすすめです。
調理に影響がない程度まで側面を薄く削ることにより、軽量化しています。また、職人の丁寧な熱処理により、サビにくく仕上げているのも特徴です。
取っ手は、湿気に強く硬さもある樫の木で作られています。木の質感や木目を活かすため、あえて塗装を施していないのも魅力です。
取っ手の先端に付いているリングをフックへ引っ掛ければ、壁に吊るす収納もできます。
リバーライト(RIVER LIGHT) 極JAPAN フライパン 26cm J1226
サビにくく頑丈な窒化鉄で作られており、扱いやすい鉄フライパンです。油なじみもよいため、食材が焦げつきにくく調理もスムーズに進みます。使い始める前に行う空焼きが不要なので、初心者の方にもやさしいアイテムです。
取っ手がとれる仕様なので、本体と取っ手の手入れも簡単。取っ手のパーツを回すだけで締め直せるのもポイントです。また、交換用ハンドルが販売されており、長く愛用できます。
熱源はガス・IHに対応。直火での調理に使えるため、キャンプでおいしい料理を振る舞いたいときにも重宝します。
藤田金属(FUJITA KINZOKU) 元気じゃない日の、フライパン 軽量タイプ
694gと軽いため、重量による負担が少ない鉄フライパンです。板厚を1mmと薄く設計することで軽量化しています。対応熱源はガス火のみです。
「ハードテンパー加工」が製造過程に盛り込まれているのも特徴。最初から油がなじんでいるので、家庭でのシーズニングは必要ありません。手元に届いたら、サッと洗うだけで使い始められるのでおすすめです。
取っ手には木製の六角グリップを採用しており、握りやすい設計。材質はブナ・ウォルナットをラインナップしています。いずれも無垢素材なので手になじみやすいうえ、使い込むほどに増していく味わいも特徴のひとつです。
ニトリ(NITORI) IH ガス火 鉄フライパン 8943613
IHとガスに対応した、ニトリの鉄フライパン。底の板厚が約1.5mmと薄い仕様です。また、重さは約960gで、26cmと大きめながら比較的軽いのも特徴。調理時の負担が少なくおすすめです。
取っ手はフェノール樹脂製。手元に向かって徐々に太くなる多角形のデザインを採用しています。
取っ手の先端にはループが付いているため、フックに引っ掛けて保管しやすい設計。吊り下げることで空間を有効活用できるため、キッチンのスペースが限られている場合にも取り入れやすいアイテムです。
鉄フライパンのお手入れ方法

鉄フライパンを最初に使う際は、油ならしを行いましょう。中火で2~3分熱し、鉄フライパンの水分を飛ばしたあと、油を多めに入れます。次に弱火で3分程度加熱したあと、油をオイルポットなどに入れ、キッチンタオルなどで全体を拭き上げれば完了です。なお、油ならしの前に、サビ止めの塗装を焼き切る空焼きが必要な製品もあります。
調理前には、焦げつきを防ぐための油返しが必要です。中火で鉄フライパンをあたためたあと、次は多めの油を入れて弱火で3分ほど加熱します。油がなじんだら、火を止めて余分な油をオイルポットに戻してください。
また、調理後のお手入れでは、基本的に洗剤が使えない点に注意。冷めないうちにササラやたわしを使用し、お湯で洗います。そのあとは水分をしっかり飛ばしましょう。
鉄フライパンは、短時間で旨味たっぷりの料理が作れるアイテム。使い込むほど扱いやすくなるので、自分だけのモノに育てる楽しみも味わえます。お手入れしやすいモデルや軽いモデルなら、初心者の方でも取り入れやすくおすすめです。