プロの調理道具のイメージが強い「鉄フライパン」。家庭で使いこなすにはハードルが高いと思われがちですが、基本的なメンテナンスをしっかりおさえておけば、長く使い続けられる便利なアイテムです。
そこで今回は、鉄フライパンのおすすめ製品をご紹介。特徴や選び方についても解説するので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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鉄フライパンの特徴と魅力
熱伝導がよく保温性に富んだ鉄フライパンは、表面の温度ムラが少なく、食材をすばやく均一に加熱できるのが特徴。食材の持ち味を存分に引き出して、野菜はシャキシャキに、肉は旨みを閉じ込めてジューシーに焼き上げられます。
また、耐久性が高いのも魅力。しっかりとお手入れをすれば、世代を超えて長く愛用できるおすすめのアイテムです。
鉄フライパンのおすすめ
ロゴス(LOGOS) LOGOS 鉄の職人グリルパン 13-BC
こだわりのヘラ絞り加工でつくられた鉄フライパン。自宅で一人分の調理はもちろん、キャンプなどのアウトドアシーンでも活躍します。また、使うたびに深みや重厚感も増すので、鉄フライパンが育つ過程も楽しみたい方におすすめです。
コンパクトサイズで扱いやすく、持ち運びも簡単なためさまざまなシーンで重宝します。持ち手の先端にはカラビナが取り付けられる仕組みなので、持ち運びの際はかばんにぶら下げられるのもポイントです。
パール金属(PEARL METAL) プチッと IH対応鉄製ガラス蓋付フライパン16cm HB-5392
コンパクトサイズで収納も便利な鉄フライパン。サイズが小さく軽いため、力の弱い方が使う際も重宝します。また、少人数の料理やお弁当を作るときにもおすすめ。デザインがシンプルかつおしゃれなので、フライパンのまま食卓に出すことも可能です。
蓋が付いているため、余熱調理をする方にもぴったり。ガラス製の蓋は中身が見えるので、調理状態がわかるのも嬉しいポイントです。小さいサイズの扱いやすい鉄フライパンを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
リバーライト(RIVER LIGHT) 極JAPAN フライパン
使い始めの空焼きが不要の鉄フライパン。特殊な窒化熱処理を施しており、サビにくく傷にも強く耐久性があります。また、油なじみがよいので調理が簡単かつ、熱ムラがなくおいしく仕上がるのがポイント。お手入れの際も手間がかからないのが魅力です。
持ち手は木製でできており使いやすいのはもちろん、4種類のなかから用途に合ったモノを選べるのが特徴。魚料理や肉料理はもちろん、幅広い調理に活用できるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ラバーゼ(la base) 鉄フライパン 18cm LB-092
一人用の調理にぴったりな18cmサイズの鉄フライパン。丈夫で永く使えるうえ、熱まわりがよいためさまざまな調理を快適におこなえます。さらに、幅広い熱源にも対応しており、オーブン調理もできるのが嬉しいポイントです。
油なじみのよいブルーテンパー材を使用。調理前に油をまわすことで、食材が張りつくことなく表面がカリッと仕上がるのも特徴です。また、初めて使う際の「油ならし」も必要ないため、初めて使う方でも簡単に扱えます。シンプルなデザインで、キッチンの雰囲気と合わせやすい点も魅力です。
藤田金属(FUJITA KINZOKU) フライパンジュウ&ハンドルセット
そのまま食卓にお皿としても出せる風変わりな鉄フライパンです。1.6mmの厚みがあるため、肉や魚はもちろんおにぎりやパンも、外はカリッと中はふんわり仕上がるのがポイント。リムにハンドルが付いた珍しい仕様なので、360°どこからでも装着することが可能です。
持ち手は調理中も簡単に着脱できるため、邪魔になる心配もありません。また、持ち手のカラーは2色を展開しています。マルチに使える鉄フライパンを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
みきかじや村(miki japan) Millio 鍛造フライパン 22cm ショート TS256
鍛冶屋が作る鉄フライパン。高熱で赤くなった鉄を叩きながら成型するので、丈夫で耐久性の高い製品に仕上がります。一つひとつ手作業でおこなうため、製品によって異なる表情が楽しめるのもポイントです。
500~600℃の温度まで熱を加えて皮膜を形成。そのため、焚火などの直火で熱を加えても歪むことなく長く愛用できるのが魅力です。持ち運びに便利な収納袋が付いているので、屋内外問わず活用できます。キャンプ用に耐久性のある鉄フライパンを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
サミット工業(Summit) 鉄のフライパン
鉄鍋専門メーカーが製造する鉄フライパン。丁寧なお手入れを心がけることで、何年にもわたって使い続けられるのがポイントです。丈夫でキズに強いのも魅力。熱伝導率もよいので、食材の旨味を濃縮できます。
また、持ち手は木製を採用しているのも特徴。先端にはフックが付いているので、収納の際は壁掛けできるのも利点です。普段使いの鉄フライパンだからこそ使いやすさにもこだわって作られているため、気になる方はチェックしてみてください。
ハナコ(HANAKO) HANAKO+a 打出窒化加工フライパン チタンハンドル
お手入れが簡単で長く使える、打出し鉄フライパンです。窒化加工を施すことでサビに強く、お手入れに手間がかかりにくいのがポイント。持ち手はチタン素材を使用しており、軽くて熱くなりにくいのが魅力です。
24cmのサイズ感は2~3人分の調理をする際に活躍。また、シンプルなデザインで、キッチン周りをスタイリッシュに見せたい方にもおすすめです。実用性・デザイン性ともに重視する方はぜひチェックしてみてください。
岩鋳(IWACHU) ファミリーパン17 24015
南部鉄器のメーカー「岩鋳」が展開する鉄フライパンです。内径16.5cmとコンパクトなのが特徴。熱々のまま食卓に出せるサイズ感が魅力です。
直火に加えてIHにも対応。蓄熱性に優れ、食材にじっくりと熱を通すので素材の味を引き出します。また、調理した食物には鉄分が含まれ、普段使いすることで手軽に鉄分を摂取できるのもメリットです。
使い込むほどに油なじみがよくなり、しっかりとメンテナンスをすれば長く愛用できるのがポイント。経年変化を楽しみながら使用したい方におすすめです。
プリンス工業(PRINCE INDUSTRY) FD STYLE 鉄フライパン
空焼き不要の鉄フライパンです。使い込むほどに味わい深く育つので、変わりゆく過程も楽しみたい方におすすめ。表面はカリッと中はジューシーに仕上がるため、魚料理や肉料理との相性がよいのもポイントです。
スピニング加工による鉄の軽量化が実現しており、長時間の調理も快適におこなえます。持ち手は四角い形状の木製を使用しているので、手になじみやすく使うたびに風合いが増すのも魅力。サイズ違いの製品のラインナップが多数展開されているため、用途に合わせて選んでみてください。
柳宗理 鉄フライパン ダブルファイバー窒化加工
余熱調理に便利な蓋付きの鉄フライパン。ダブルファイバーライン加工による凹凸を浮き立たせた特殊な形状により、食材と不均一に接触するので油なじみがよく、焦げつきやこびりつきを抑えます。また、凹凸により熱を受ける面積が広くなるため、食材の芯まで一気に火を通せるのがポイントです。
一気に火を通した食材は旨味が濃縮されるため、よりおいしい状態で食べられるのも魅力。風変わりなデザインなので、見た目にこだわりがある方にも向いています。持ち手は樹脂製のため、調理中も熱くなりにくいのがメリットです。
パール金属(PEARL METAL) 鉄工房 フライパン26cm HB-2973
IHやハロゲンなど、オール熱源に対応した鉄フライパン。強火で一気に高温調理ができるため、こんがりと仕上げたい魚料理や肉料理に向いています。使うほどに深みが増すので、使う過程も楽しみたい方におすすめです。
熱くなりにくく、手になじむ木製を採用しており、調理中も快適に扱えるのがポイント。大きさと深みのあるサイズ感のため、一度に大量に調理したい方にも適しています。また、食材がこぼれにくく、使う食材が多い調理でも手軽にできるのが魅力です。
ターク(turk) クラシックフライパン
1枚の鉄板を打ち出すことで製造されたこだわりの鉄フライパン。ブランド創立から160年以上、変わらない製法で作られているのがポイントです。つなぎ目のない一体型の鉄フライパンなので、使い続けても持ち手が取れる心配がありません。
丈夫で耐久性があるうえ、食材の旨味を存分に引き出せるため、毎日の調理が楽しくなるのが魅力。フォルムとデザインもおしゃれなので、見た目にこだわりを持つ方にもおすすめです。
山田工業所 鉄打出しフライパン
打出し製法と呼ばれる、鉄板の表面を何千回も叩いて成型する手法で作られた鉄フライパン。繰り返し叩くことで粒子が細かくなるため、強度を増しているのがポイントです。また、2.3mmの厚みがあるので、肉料理や魚料理など、じっくり中まで火を通したい調理にも向いています。
表面は細かい凹凸ができているため、油なじみがよく焦げつきにくいのも魅力。さらに、持ち手が長めに作られているので、調理の際も熱を感じにくいのがメリットです。長く愛用できる鉄フライパンを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
錦見鋳造 魔法のフライパン
直径26cmと大きさがありながらも、重量は980gと軽量で扱いやすい、人気の鉄フライパン。熱伝導率のよさも持ち合わせているため、炒め物や焼き物など毎日の調理に活躍します。
ガスだけでなくIHでも使えるので、熱源を気にする必要がありません。サイズは3つのラインナップが展開されており、環境や用途に合ったモノを選べるのもポイントです。
プリンス工業(PRINCE INDUSTRY) 鉄フライパン 786-00403
多めの炒め物も高火力でおいしく仕上げられる鉄フライパンです。スピニング加工と呼ばれる、鉄板を型にあわせて延ばしながら成型する加工方法で製造。底の厚みを維持したまま側面を薄くすることで、鉄フライパンのよさを最大限引き出しています。
スピニング加工を施すことにより、全体重量が軽くなるのも特徴です。また、特許を取得したオキシナイト加工は油なじみをよくし、サビに強くなるため長く愛用できるのもポイント。天然木を使用した持ち手は、腐敗に強く、使うたびに変わる風合いも楽しめます。
ニトリ(NITORI) IH ガス火 鉄フライパン 8943613
IH、ガス火の両方に対応している鉄フライパンです。「じっくり育てて永く使う」をコンセプトに作られているため、鉄フライパンが育つ過程も楽しみたい方におすすめ。持ち手は樹脂製なので、調理中も熱くなりにくく握りやすいのがポイントです。
約4.6cmと深めに作られており、食材がこぼれにくいのも特徴。野菜炒めなどの簡単な調理はもちろん、じっくり中まで火を通したいハンバーグなどの肉料理をする際にも活躍するので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
無印良品 フライパン 82577082
丁寧なお手入れをすることで長く使える鉄フライパン。油なじみと蓄熱性のよさをあわせ持つため、食材がカリッと仕上がるのが特徴です。また、熱伝導率にも優れており高温かつ短時間で調理をおこなえるので、時短調理や高温調理を目指す方にも適しています。
無駄のないシンプルなデザインも魅力のひとつ。キッチン周りをスタイリッシュに見せたい方にもおすすめです。本格的な調理を楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
和平フレイズ(Wahei freiz) ENZO 鉄フライパン en-010
焼き調理に特化した設計の鉄フライパンです。熱ムラが少ない厚みを採用。サイドの立ち上がり角度にもこだわり、食材を入れやすい広い底面と深さを兼ね備えています。
ステーキ調理で真価を発揮すると謳われており、肉を調理する機会が多い方におすすめ。蓄熱性に優れた国産の鉄を使用しています。ガス火はもちろん、IH調理器に対応しているのもポイントです。
天然木とステンレス素材を組み合わせた、スタイリッシュなデザインのハンドルが魅力。握りやすい形状で、使い勝手にも優れています。
ビタクラフト(Vita Craft) スーパー鉄 ウォックパン 22cm 2004
炒める・焼く・煮る・蒸すと、マルチに使用できる鉄フライパンです。独自の「窒化4層加工」で、鉄ながら錆びにくいのがポイント。使用するほどに油がなじみ、より使いやすいフライパンになっていく経年変化が楽しめます。
「焼き入れ」や「油引き」など、面倒なメンテナンスの必要がないので、鉄フライパン初心者の方にもおすすめ。使用後はぬるま湯でさっと洗うだけと簡単です。サイズは内径22cmで、重量は約768gです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 鉄フライパン SCP-T26
窒化処理を施していることにより、サビにくく仕上げた鉄フライパンです。使用前の面倒な空焼きや、使用後に油を塗る必要がないので、お手入れが簡単なのが魅力。楽に鉄フライパンを使いたい方におすすめです。コーティング加工を施しておらず、焦げついた場合はたわしで洗えます。
3mmの肉厚底なので、高温鉄板で一気に焼き上げ食材の旨味を逃しません。また、底面が広く肉を焼きやすいため、ステーキやハンバーグなどの調理にもぴったり。IHにも対応しており、熱源を気にする必要がないのも嬉しいポイントです。
デバイヤー(deBUYER) 鉄フライパン ミネラルビー 20405610
サビ防止のため表面に蜜蝋が塗られた鉄フライパン。化学物質を使用せず、環境に優しい製造プロセスで作られているのが特徴です。使うたびに油がなじむので、自然のノンスティックコーティングが作られ、食材がこびり付くのを防ぎます。
使うほどにフライパンが成長するため、使う過程も楽しみたい方におすすめ。約3mmと厚みのある作りなので、魚料理や肉料理など、中までじっくり火を通したい調理にも向いています。フライパン側面の立ち上がり角度も計算されており、簡単にお皿に盛り付けられるのも魅力です。
ケラ(Kela) フライパン Ferrum 11617
ガス火はもちろん、IH、オーブン調理も可能な鉄フライパン。スタイリッシュかつシンプルなデザインで、キッチン周りの雰囲気を邪魔しないのが特徴です。また、使うほどに味が出てくるため、鉄フライパンが変わりゆく過程と調理を楽しめます。
中までじっくり火を通したい魚料理や肉料理を始め、天ぷらやフライ物を調理する際にもおすすめです。食洗機を使用できるので、お手入れが簡単におこなえるのも魅力。持ち手の先端には引っ掛け穴が付いているため、吊るし収納も可能です。
アンバイ(ambai) オムレツパン 240 FSK-004
使う人にとって、「いい塩梅」な道具作りをコンセプトにデザインされた「ambai」シリーズの鉄フライパン。鉄板の表面に凹凸を施した「ファイバーライン加工」を採用し、油馴染みがよく、焦げ付きやこびりつきを軽減できるのが特徴です。
サイズは、2~3人分の調理に適した24cm。オムレツをはじめ、炒め物や焼き物など、多彩な料理に使用できます。また、手に馴染みやすい木製のハンドルは、タフで水に強いチーク材を使用しているのがポイントです。
5スターグルメ ツジ(5Star Gourmet TSUJI) 鉄フライパン 哲 26cm
ミシュランシェフが考案した鉄フライパンです。薄さと軽さを兼ね備えた設計で、取り扱いやすいのがポイント。フライパンの形状やハンドルの位置など細部まで計算されており、使い勝手のよさを重視する方におすすめです。
1枚の鉄板から製造するフライパンは、底厚1.6mmで優れた熱伝導率を実現。料理のおいしさはそのままに、調理時間を短縮できます。また、フライパンの側面を細く引き延ばすヘラ絞り加工により、重量が965gと軽いのも魅力です。
シーズニングが不要な「ハードテンパー加工」を施しているので、購入後すぐに使用できるのも便利です。
京都活具(kyoto katsugu) 鉄フライパン
空焼き不要の鉄フライパン。鉄フライパンの特徴である重たさを軽減するため、側面部分を最大限薄く削っているのがポイントです。軽い重量ながらも調理に必要な熱容量、強度を保つ厚みを残しているのが魅力。一枚一枚、職人の手により熱処理が施されています。
使うほどに油がなじみ、食材がこびり付くのを防止できるのがメリット。永く使える鉄フライパンを検討している方にもおすすめです。また、油ならしが不要の鉄フライパンは、初めて使う方にも向いているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
杉山金属 鉄製オーバルフライパン KS-2889
オーバル型の鉄フライパン。横長の形状なので、ハンバーグ・ステーキ・魚など大きな食材も焼けます。また、IHやハロゲンヒーターにも対応しており、熱源を気にすることなく使えるのもポイントです。
持ち手は樹脂製を採用しているので、調理中も熱を感じにくいのが魅力。長時間の使用でも快適に扱えます。持ち手の先端には引っ掛けられる穴が空いているため、収納の際は壁に掛けられるのも特徴です。変わった形状の鉄フライパンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
タクミジャパン(匠JAPAN) 鉄製卵焼きフライパン 小 MGEG-S
金物加工で有名な、新潟県の燕三条で発祥したブランドの鉄製卵焼きフライパンです。内側と外側に細かく凹凸をつけた、独自開発のプレートが特徴。表面積が広がるため、熱伝導がよくなります。食材へ一気に火を通すことで、素材のうまみを閉じ込める調理方法が可能です。
また、凹凸により食材との間に油の層ができるのがポイント。卵焼きを調理する際にもこびりつきにくく、コーティングのように剥がれる加工ではないので、効果が長く持続すると謳われています。くっつきにくい鉄製フライパンを探している方におすすめです。
鉄フライパンの選び方
重さで選ぶ
鉄フライパンは重みがあり、直径30cmほどの大きいサイズでは2000g近い製品もあります。同サイズで一般的なアルミ製のフライパンは1000g前後なので、使い勝手を考慮すると重さは1200g程度までに抑えておくのがベスト。鉄板が薄い1000g以下の軽量鉄フライパンもラインナップされているため、あわせてチェックしてみてください。
サイズで選ぶ
プロが扱う直径30cm以上から朝食作りに便利な手のひらサイズまで、鉄フライパンのサイズはさまざま。家庭で使うなら、必要人数分の料理が一度に作れるサイズを選びましょう。
たとえば直径24cmなら1〜2人分の調理に適しています。直径26cmなら、ハンバーグをちょうど4つほど焼ける大きさで、4人家族におすすめ。また、直径28cm以上なら大きな食材も丸ごと入り、フライパンをあおる必要のない料理にも使えて便利です。
厚みをチェック
食材をよりおいしく焼き上げるためには、鉄フライパンの厚みも重要なチェックポイントです。厚みによって適した調理法が異なるので、違いをしっかりとおさえて用途に合った1台をセレクトしましょう。
一般的に、野菜炒めやチャーハンなど手早く調理してすばやくお皿に移すような料理には、薄めの鉄フライパンを要チェック。ステーキやハンバーグなど中までじっくりと火を通してジューシーに仕上げたい料理には、厚み2mm以上の鉄フライパンが適しています。
また、料理にこだわりのある方は、食材に合わせて厚みの異なる鉄フライパンを使い分けるのもおすすめです。
持ち手の素材で選ぶ
木製
木製の持ち手は手になじみやすいのが特徴。熱が伝わりにくく火傷するリスクが低いので、調理中にフライパンをゆすることが多い方や、鉄フライパンの扱いに慣れていない方にもおすすめです。
キッチンのインテリアに映えるデザイン性の高いモノが多いほか、木の温もりが感じられるのも魅力。ただし、木製の持ち手はゆるんで取れてしまう恐れもあるため、留意しておきましょう。
樹脂製
鉄フライパンに限らず、ほかの素材のフライパンや鍋などの持ち手にもよく使われているのが樹脂製。多くはフェノール樹脂が採用されており、木製と同様に熱が伝わりにくいのが特徴です。
また、軽くて扱いやすく、握りやすいのもポイント。利便性を優先するなら、持ち手が樹脂製の鉄フライパンがおすすめです。ただし、木製と同じようにゆるんで取れてしまうことがあるので注意しましょう。
金属製
長く愛用できる鉄フライパンを求めているなら、金属製の持ち手がおすすめです。金属製は本体一体型のほか、ステンレスなどの持ち手がついたタイプもあります。耐久性に優れており、しっかりメンテナンスすれば長く使えるのがポイントです。
金属製は、長時間の加熱や高火力で使用すると持ち手が熱くなりやすいため、注意が必要。金属製のなかでは熱伝導率が低く、熱くなりにくいステンレス製がおすすめです。
IHに対応しているかチェック
自宅のキッチンの熱源がIHの場合には、鉄フライパンがIHに対応しているかどうかも忘れずにチェックしましょう。最近ではIHに対応した鉄フライパンが数多くラインナップされていますが、なかにはガス火専用のモノもあるため注意が必要です。
また、IH調理器は加熱ムラが生じやすいので、鉄フライパンの大きさには要注意。IHのコイルからはみ出さないサイズで、底に厚みがあるタイプを使うことが料理をおいしく仕上げるポイントです。
空焼きが不要なモノも
一般的な鉄フライパンは、サビ止めのコーティング加工が施された状態で販売されており、使用前に高温の火でコーティングを焼き切る「空焼き(焼き込み)作業」が必要。空焼き作業は強火でフライパンを熱し続けるため煙がでたり、フライパンの大きさや火力によっては時間がかかったりすることもあります。
熱源がIHしかない場合や購入後なるべく手間をかけずに使い始めたい場合には、フライパンの表面にシリコンコーティングや窒素加工が施されたアイテムなど、空焼き不要の鉄フライパンをチェックしてみてください。
鉄フライパンのおすすめメーカー
パール金属(PEARL METAL)
「パール金属」は、主にキッチン用品を取り扱うメーカーとして人気です。鉄フライパンは、強火調理に向いているモノや軽量で扱いやすいモノ、ちょっとした調理に向いているモノなど、幅広い製品を取り揃えています。
なかでも、ものづくり産地、新潟県燕三条で作られたモノはすべての熱源に対応しながらも、強火で一気に高温調理ができるためさまざまな場面で活躍。また、使い込むほどによさを味わえるのが魅力です。
柳宗理
インダストリアルデザイナーである柳宗理氏が手掛けるキッチン・テーブルウェアのトータルブランド。カトラリー・キッチンウェアを始め、ステンレス訪朝や南部鉄器などさまざまなアイテムを扱っています。
鉄フライパンは、ブルーテンパ材と呼ばれる、フライパンなどを作るために開発された材料を使用。鉄板の表面はあらかじめ焼き入れされているため、サビにくく耐久性のある仕上がりが特徴です。購入後は焼き込み作業が必要なものの、油が一度なじんだあとは長く使用できます。
ターク(turk)
鍛冶職人により1857年に創業した「ターク」。鉄の塊を真っ赤に熱し、何度も叩いて成形した強靭でつなぎ目のない一体型の鉄フライパンを製造しています。丁寧なお手入れを心がけることで、半永久的に使用できる製品としても人気。蓄熱性に優れており、食材の持ち味を十分に引き出せるのも魅力です。
使うほどに深みが増していくため、オリジナルの鉄フライパンができる過程を楽しめるのもポイント。サイズの小さいモノから大きいモノまで、幅広くラインナップしているので、自分に合ったモノを選んでみてください。
番外編:鉄フライパンのお手入れ方法
使用前には焼き込みや油ならしが必要
鉄フライパンは、サビ防止のために出荷時はニスが塗られている場合がほとんど。使いはじめには、サビ止めのニスを取り除いて、油をなじませるため「焼き込み」と「油ならし」作業が必須です。
基本的にこの2つの作業はどの鉄フライパンも同様に行いますが、製品の形状や各メーカーによって微妙に作業手順が異なります。購入する鉄フライパンのメーカーで推奨された手順に従いましょう。
また、直火にかけて高温で鉄フライパンを熱する必要があるため、IH調理器で直火が使えず作業が困難な場合は、あらかじめ焼き込み処理済みで販売されている鉄フライパンがおすすめです。
最初の1ヶ月は油返しを行う
油返しとは、調理前の熱した鉄フライパンにたっぷり油を注ぎ、全体になじませたら油ポットへと戻す方法です。鉄フライパンに油がなじみ、温度ムラを防いで焦げつきにくくする役割があります。
鉄フライパンは使うごとに油がなじみ、焦げつきは徐々になくなっていきますが、使いはじめは油が十分になじんでおらず食材が付着しやすい状態です。最低でも最初の1ヶ月間は使うたびに油返しを行うようにしましょう。
調理前にはフライパンを十分に予熱する
金属は温度が80℃になるとタンパク質と結合する性質を持っています。鉄フライパンに食材が付着するのは、鉄の表面温度が80℃に達する前に調理をはじめてしまうため。食材の付着を防止するには、油と鉄フライパンを煙が出る寸前くらいまで十分に予熱し、その後適正な火力に調節してから調理するようにしましょう。
また、鉄の表面温度を80℃以上に保つためにも、冷たいままの食材は入れず、食材を入れた後も温度が急激に下がらないよう火力を調節します。表面温度が200℃まで上がると焦げつきの原因となるので、表面温度は120〜180℃が理想です。
調理後の洗浄には洗剤を使用しない
調理後に洗剤を使って洗ってしまうと、せっかくなじませた油の効果がなくなってしまうため、鉄フライパン洗いの基本はお湯とタワシのみがおすすめ。鉄フライパンはフッ素樹脂加工などと異なり、何もコーティングされていないので、思い切ってゴシゴシこすっても大丈夫です。
お湯で洗い流した後は、水気を火にかけて飛ばすか、十分に乾かした後に再度油を薄く塗ってから保管しましょう。油のヌメリが気になる場合は、新聞紙などに包んで保管するのがおすすめです。
焦げつきやサビはお湯でふやかしてから取り除く
通常洗いでは取れなくなってしまった焦げつきや長期間保管している間に発生したサビは、熱いお湯でふやかしてからタワシやヘラなどで取り除きましょう。サビた部分をヘラで取り除いた後、水を入れて火にかけてから汚れを浮かせるのもおすすめです。
普段はなじんだ油がはがれないよう洗剤は使いませんが、焦げつきやサビを落とす場合は、重曹やクレンザーを使って落とします。洗い終わった鉄フライパンは火にかけてしっかりと水分をとばし、再度油ならしを行うのが鉄フライパンを長持ちさせるコツです。
鉄フライパンは扱いが難しいと思われがちですが、コツさえ掴めば使い勝手はよく、クオリティの高い調理に仕上がります。使い込むほどに味わいが増し、丁寧に使えば長くつき合えるのも魅力です。購入を検討している方は、ぜひ今回ご紹介した製品を参考にしてみてください。