ボケ感のある写真を撮影したい方におすすめの「単焦点レンズ」。F値が小さく明るい写真が撮れるので、暗くなりがちな室内での撮影にも向いているのが特徴です。今回は、そんな単焦点レンズのおすすめ製品をメーカー別にご紹介。選び方も併せて紹介するので、参考にしてみてください。

単焦点レンズとは?

「単焦点レンズ」の「単」とは、1つの焦点距離しか持たないということを意味しています。つまり、ズームがきかないレンズです。焦点距離とは、画角や撮影範囲に影響する数値で、この焦点距離の数値が低いほど画角が広くなり、逆に数値が高いほど画角が狭くなります。

自分の足で撮影物との距離を調整しなければならないため一見不便にも思えますが、例えば背景のボケた明るい写真を撮りたければ、シャープな描写力のある単焦点レンズがおすすめです。

広角撮影でも、画角ギリギリまでゆがみなくキレイに映るのも魅力。このように、写真の「画づくり」が楽しめる単焦点レンズは撮影者の実力やセンスが出やすく、ぜひ知っておきたいレンズのひとつです。

レンズが明るい

単焦点レンズは、一般的なレンズより明るいものが多い傾向にあります。明るいレンズのメリットは、多くの光を取り込めるためにシャッタースピードをより速く設定できることです。そのためISO感度を必要以上に高くせずに済むので、粗さやゆがみのない綺麗な像が撮影できます。

光を取り込む量を調節し数値化したものを「F値(絞り値)」といい、単焦点レンズは、このF値が小さいものが多く、同じ単焦点レンズでもこの数値の大きさで比較することで好みのレンズを選ぶことができます。

ボケ感の強い写真が撮れる

単焦点レンズはピントの合う範囲が狭く、背景が大きくボケる写真に仕上がります。そのため、ピンポイントで焦点を当てたいときにとても使いやすいレンズです。

ちなみに、ピントの合っている範囲は「被写界深度」と呼ばれ、ピントの合う範囲が狭い=「浅い」、ピントの合う範囲が広い=「深い」というように表現します。被写体との距離感を調整しながら構図を考えることで、ボケ感や明るさを意識した写真を撮ることができるため、写真のクオリティをアップさせることが可能です。

夜景や動きの速いシーンも撮影しやすい

シャッタースピードをより速く設定することで、室内や夜景などの暗いシーンでも光をきちんと取り込むことが可能です。また、それだけ被写体の速い動きも捉えやすくなるので、手ブレしにくくなるメリットがあります。

普段、ズームレンズでシャッタースピードを早く設定するために無理やりISO感度を上げすぎてしまって、画質が粗くなりがちな方は、単焦点レンズを用いることでより滑らかで美しい写真を撮影可能です。

単焦点レンズの選び方

焦点距離と画角

By: amazon.co.jp

単焦点レンズは、焦点距離がひとつだけと決められているのでズームができません。つまり、どんな被写体をどれくらいの大きさで写したいのかによって購入すべき単焦点レンズが変わってきます。

単焦点レンズは焦点距離が小さいほど画角が大きく、焦点距離が大きいほど画角は小さくなります。焦点距離50mmが標準レンズとされており、これより焦点距離が小さければ広角、大きければ望遠になることを覚えておくとよいでしょう。

F値

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F値はレンズの絞りの開き具合を数値で表したもので、F値が小さいほど明るく、背景や前面をぼかした写真を撮ることができます。単焦点レンズの中でもさまざまなF値が設定された製品があるので、自分がどのような明るさやぼかし具合の写真を撮りたいのかある程度イメージした上で、目的にあった単焦点レンズを購入するようにしましょう。

価格

単焦点レンズはラインナップが豊富で、価格もリーズナブルなモノで1万円程度からハイエンドクラスでは数十万円以上とさまざまです。単焦点レンズを初めて購入する方は1〜3万円程度のものから試してみて、レンズの使い心地や性能を理解してから、より高性能のレンズへとステップアップしていくのがおすすめです。

キヤノンのおすすめ単焦点レンズ

キヤノン(Canon) EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM

キヤノン(Canon) EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM

重量160gという圧倒的な軽量を実現したコンパクトボディの単焦点レンズ。絞り値はF1.8で、1990年12月に発売された「EF50mm F1.8 II」から約25年ぶりに登場した後継機です。

「ステッピングモーター」を搭載することによってレンズの小型化、静音&高速オートフォーカスを実現しており、軽量ながらレンズの明るさや静かなAF駆動など使い勝手のよい設計が特徴。

持ち歩きしやすく、価格は1万円程度と手頃なので、コスパ重視の方や手軽に旅行などでスナップ写真を撮りたい方におすすめの単焦点レンズです。

キヤノン(Canon) EF50mm F1.4 USM フルサイズ対応

キヤノン(Canon) EF50mm F1.4 USM フルサイズ対応

「ウルトラソニックモーター」という超音波を使ったレスポンスの速いモーターにより、静かに素早くピント合わせを行えるスマートなレンズです。 標準レンズの定番ともいえるF1.4の大口径50mmであり、価格と性能のバランスに優れているのでオールマイティーに性能を発揮します。

アングルや距離感、遠近感などを自由に調整でき、ボケ具合の変化も楽しめるレンズワークが魅力。デジタル一眼レフではポートレート向きの中望遠レンズとして活用できます。

基本的にキヤノンの単焦点レンズには「フルタイムマニュアルフォーカス」という便利機能が付いているため、AFモードで焦点を合わせたあと、そのままフォーカスリングを回転させるだけで最終的なピントをMFで定めることが可能です。

キヤノン(Canon) EF100mm F2.8L マクロ IS USM フルサイズ対応

キヤノン(Canon) EF100mm F2.8L マクロ IS USM フルサイズ対応

本モデルは、単焦点レンズのなかでも「単焦点マクロレンズ」に位置付けられます。マクロレンズとは、被写体を1/2倍から等倍で写すことができるレンズで、より鮮明でアーティスティックな写真を撮影可能です。

ウルトラソニックモーターによる高速で精密なAF制御と、ハイブリットISと呼ばれる2つのセンサー検知による高精度なブレ補正によって、手ブレだけでなくカメラの揺れによるシフトブレまでも補正できます。

防塵・防滴を備え、軽量なのでアクティブな撮影シーンにもぴったり。手持ちでも美しく等倍撮影が可能で、普段三脚などの固定具を持ち歩かない方にもおすすめのレンズです。

ニコンのおすすめ単焦点レンズ

ニコン(Nikon) 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G

ニコン(Nikon) 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G

SWMという超音波モーター搭載で作動音が静かであり、重さ約185gと軽量な大口径単焦点レンズ。ボケ具合がやわらかく人間の視覚に近い自然な画角が可能です。単焦点初心者にも使いやすく、難しい操作や設定をしなくてもオートで被写体をうまく際立たせて撮ることができます。

大口径レンズにもかかわらずカメラに装着したまま持ち歩けるほどの軽さ。シャッタースピードが速いので、日常のふとした瞬間の撮影、子どもやペットの撮影などにもぴったりです。

ニコン(Nikon) 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

ニコン(Nikon) 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

軽量かつコンパクトで、ビギナーにも人気の高いレンズ。本モデルはニコンDXフォーマットに対応しており、各フォーマットにはそれぞれの適合レンズがあるので注意しましょう。画角は44°でニコンDX フォーマットでは標準仕様。開放F値1.8 ならではの美しく明るい写真が撮れます。

オートフォーカスが高性能なので、さほどカメラの操作に詳しくなくても使いこなしやすいレンズであり、光量が少ない室内や暗いシーンでも雰囲気のある鮮明な写真が撮れます。ボケ感や被写体をナチュラルに表現したいとき、例えば街中のスナップや日常空間、風景の撮影などに最適です。

ペンタックスのおすすめ単焦点レンズ

ペンタックス(PENTAX) 単焦点レンズ DA35mmF2.4AL Kマウント APS-Cサイズ 21987

ペンタックス(PENTAX) 単焦点レンズ DA35mmF2.4AL Kマウント APS-Cサイズ 21987

小型で軽く、持ち歩きやすい単焦点レンズです。SPコーティングが施されているため、汚れがつきにくく外に持ち歩いても安心。何よりその低価格が魅力ですが、価格以上の美しいコントラストで撮影でき、写真の隅々まで高い解像力を発揮するペンタックスならではの高性能レンズです。

いわゆる「写り」に影響を及ぼすフレアやゴーストなどの発生をできるだけ減らしてくれるので、逆光などの条件下でも撮影しやすくなっており、レンズに明るさがあるので人物をより美しく際立たせることができます。まずは手軽に単焦点レンズを楽しんでみたい方におすすめです。

ペンタックス(PENTAX) 望遠単焦点レンズ DA50mmF1.8 Kマウント APS-Cサイズ

ペンタックス(PENTAX) 望遠単焦点レンズ DA50mmF1.8 Kマウント APS-Cサイズ

花、料理、人物など、撮りたいものだけに焦点を当てて画角調整がしやすい中望遠レンズです。開放F値が小さく明るいのでやわらかいボケ感を出しやすく、少し離れた場所にあるものをメインの被写体にすると、前後をぼかしてより被写体が際立った作品に仕上がります。特に、ヌケ感を際立たせたポートレートを撮りたいときには本モデルがおすすめ。

「キットレンズでは全体的に暗いのが気になる」「もう少しプロっぽい写真が撮りたい」といったときには、開放F値が明るい中望遠レンズを使うのがおすすめです。

ちなみに、人物を撮影するときは日陰にすることで肌の印象もやわらかくふんわりとした仕上がりになります。また、動きが速いものを撮影するとき、どうしても背景までコントロールしにくいものですが、本モデルでは背景も柔らかく自然にボカすことができるので、被写体に集中して撮影することが可能です。

オリンパスメーカーのおすすめ単焦点レンズ

オリンパス(OLYMPUS) 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

オリンパス(OLYMPUS) 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

重量200gで小型・軽量な「マイクロフォーサーズ規格」に対応したモデル。開放絞り値 F1.8、35mm換算 50mmの焦点距離であり、人間の肉眼に近い自然な視野の画角で撮影可能です。街を歩いていて「あ、綺麗だな」と思ったその風景を、目で見たそのまま写真に残せます。

インナーフォーカスを採用した新しいレンズ設計を採用しており、シャープな画質かつ写真の中心から周辺部まで収差の少ない撮影が可能。別売りのマクロコンバーターレンズを使えば、至近17cmで最大撮影倍率0.22倍(35mm判換算0.44倍相当)の簡易的なマクロ撮影までできます。

なお、マイクロフォーサーズ規格の場合、ボケ感の調整にはコツが必要です。大きくボカすためには被写体に近寄るか明るいレンズを使うかの2択になるため、ロケーションや被写体に応じたレンズ選びが重要になります。

オリンパス(OLYMPUS) 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8

オリンパス(OLYMPUS) 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8

本モデルは焦点距離45mmで重量116gと超軽量型なので、持ち運びも全く苦になりません。ZEROコーティングという技術によってフレアなどを徹底的に排除することで、逆光などの悪条件下でも描写性能を確保します。また、高機能のAFによって静止画だけでなく動画もスムーズに撮影可能です。

「ママのためのファミリーポートレートレンズ」とうたっており、絶妙なボケ感と優しい色味で子どもやペットの撮影にぴったり。被写体が際立ち、くっきり浮き上がるような印象に仕上がります。

外観にもこだわり、金属を基調にした高級感をもつため、「おしゃれで軽くて持ち運びやすく、オートで手軽にぼかしたい」という方にぴったりです。

その他メーカーのおすすめ単焦点レンズ

シグマ(SIGMA) 単焦点標準レンズ Art 50mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応 311544

シグマ(SIGMA) 単焦点標準レンズ Art 50mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応 311544

本質を追求した設計で定評のあるキヤノン対応レンズです。国内一貫生産にこだわり、芸術的な写真からスポーツシーンの撮影まで、幅広く対応できます。高い光学性能と豊かな表現力でほかのレンズを圧倒しており、作品として世界をつくり込みたい方にはぴったり。スタジオ撮影から屋外撮影、さらには水中・天体まで高い解像力で対応します。

多少重いことと価格が高めなのが難点ですが、HSMと呼ばれる超速モーターを搭載し、美しいボケ感やシャープな写りを失わないままスムーズなAF撮影が可能です。

パナソニック(Panasonic) 単焦点レンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G 25mm/ F1.7 ASPH. シルバー H-H025-S

パナソニック(Panasonic) 単焦点レンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G 25mm/ F1.7 ASPH. シルバー H-H025-S

小型でありながら非球面レンズ2枚、UHRレンズ1枚を含む7群8枚構成による高度な光学設計レンズです。本モデルは鏡胴が太いので持ちやすく、しっかりとホールドできるにもかかわらず、持ち運びしやすい軽さが特徴。

25mm/F1.7の大口径標準単焦点レンズならではの明るさで、人間の視野に近い画角づくりが可能です。目に見えるナチュラルな雰囲気をそのまま写し出せるうえ、携帯しやすいのでスナップや風景写真などのシーンに活躍します。