一眼カメラで写真を本格的に始めてから少し経つと気になるのが「単焦点レンズ」。キットのズームレンズよりも豊かな表現の写真が手軽に撮影できるので、一眼カメラでの写真撮影をさらに楽しみたい方におすすめです。
しかし、各カメラメーカーがさまざまな単焦点レンズを発売しているため、初心者の方はどれを選んだらいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。そこで今回は、単焦点レンズの種類や注意点を踏まえたうえで、おすすめのモデルをご紹介します。
- 目次
- 単焦点レンズとは?
- 単焦点レンズの種類
- 単焦点レンズを選ぶときの注意点
- 単焦点レンズの主要メーカー
- 単焦点レンズのおすすめモデル|広角
- 単焦点レンズのおすすめモデル|標準
- 単焦点レンズのおすすめモデル|中望遠
- 単焦点レンズのおすすめモデル|望遠
- 単焦点レンズのおすすめモデル|マクロ
単焦点レンズとは?

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単焦点レンズとは焦点距離が固定されたレンズのこと。ズームレンズと違ってズーム操作によって画角(撮影範囲)を変えられませんが、設計でレンズ構成をシンプルにできるのが特徴。小型・軽量なモデルが多いので、フットワークを活かして軽快な撮影が楽しめます。
レンズの明るさを決める「開放F値」が小さいモデルが多いのもポイント。暗いシーンでも十分な光量を確保できるため、室内や夜景も手ブレを抑えて鮮明な写真が撮影可能です。また、背景や前景を大きくボケさせた立体的な表現が簡単に楽しめます。
価格がリーズナブルなのも魅力。開放F値がF1.8以上のモデルは比較的安く入手できるので、初心者の方にもおすすめです。
単焦点レンズの種類
広角レンズ(10mm〜35mm)

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広角レンズとは焦点距離が35mm以下のレンズのこと。人間の視野を超える広い範囲を撮影できるのが特徴で、広大な風景をダイナミックに撮影したり、室内を広く見せて撮影したりするのに重宝します。
焦点距離が短くなるほど「遠近感の誇張効果」が顕著になるのも特徴のひとつ。近くの被写体が大きく写る一方で、遠くの被写体が小さく写るので、空間の広がりをより強調できます。また、画像の手前から奥まで広くピントが合ったように見える「パンフォーカス効果」が得やすいのもポイントです。
標準レンズ(40mm〜60mm)

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標準レンズとは50mm前後の焦点距離を持つレンズのこと。50mmで撮影できる約47°の画角は人間が普段モノを見るときの視野に近く、自然な印象で切り取れるため風景やポートレート、スナップ、テーブルフォトなどさまざまなジャンルで活用できます。
自然な遠近感が得られるのもポイント。肉眼で見ているときに近い遠近感で撮影できるので、被写体の形状や背景との距離感を忠実に再現するのに重宝します。描写にクセが少なく簡単に使いこなせるため、初めての単焦点レンズとしてもおすすめです。
中望遠レンズ(85mm〜135mm)

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中望遠レンズは焦点距離が85〜135mmのレンズのこと。モノを凝視したときの視野に近い画角が得られるのが特徴で、風景の一部分を切り取ったり、人物ポートレートでバストアップ撮影したりするのに重宝します。
柔らかな背景ボケで、被写体の存在感を立体的に強調できるのもポイント。また、広角レンズと違って遠近感の誇張がなく、顔や体のラインを自然に撮影できます。
望遠レンズ(180mm〜)

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望遠レンズとは焦点距離が180mm以上のレンズのこと。近づけないような場所にある遠くの被写体も大きく引き寄せて撮影できるのが特徴で、スポーツや鉄道、飛行機、動物、野鳥などの撮影で重宝します。
焦点距離が長くなるほど「遠近感の圧縮効果」が顕著になるのもポイント。被写体と背景の距離感が縮まったように写せるので、被写体が迫ってくるような臨場感のある描写で撮影したいときにもおすすめです。ちなみに、焦点距離400mm以上の超望遠レンズもラインナップされているため、気になる方はあわせてチェックしてみてください。
マクロレンズ(60mm〜200mm)

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マクロレンズとは被写体を実物以上の大きさで写せるレンズのこと。花や小物、昆虫、小動物など小さな被写体を画面一杯に拡大して撮影できるので、マクロの世界を迫力のある描写で切り取るのに適しています。
至近距離まで被写体に近づいてもピントを合わせて撮影可能。テーブルフォトなど被写体との距離を十分に取れない場合にも重宝します。また、100mm以上のマクロレンズは少し離れた場所からでも被写体を大きく写せるため、ネイチャー撮影にもおすすめです。
単焦点レンズを選ぶときの注意点

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単焦点レンズを選ぶ際は使用したい「マウント」の規格に適合するかが重要。マウントとはカメラとレンズの取り付け部分のことで、各カメラメーカーやブランドごとに形状や通信方式が異なります。
マウントの規格が一致しないと装着できなかったり、AF・AE機能が制限されたりする場合があるのが難点。快適に撮影を進めるためには、できるだけカメラとマウント規格が一致するレンズを選びましょう。
「最短撮影距離」の数値も要チェック。ピントを合わせて撮影できる最も近い距離のことを示しますが、被写体に最短撮影距離よりも近づくと、AF・MF限らずピントが合わせられなくなります。
一般的な単焦点レンズは最短撮影距離が30cm前後のモノが主流。花や料理、小物などを思い切り近づいて撮影したい場合は、20cm以下でもピント合わせが可能なマクロレンズがおすすめです。
単焦点レンズの主要メーカー
キヤノン(Canon)

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キヤノンは東京の大田区に本社を構える1937年創業の総合映像機器メーカーです。業界のリーディングカンパニーとして、コンデジ・一眼レフ・ミラーレス一眼の各カメラ部門で業界トップの市場シェアを持っています。
単焦点レンズのラインナップも豊富。長い伝統を持つ一眼レフ用の「EFレンズ」はもちろん、フルサイズミラーレス専用の「RFレンズ」も安価なモノからプロ向けの高級モデルまで揃えています。所有するカメラの種類や撮影目的に応じて自分に合った1本を見つけやすいのが魅力です。
ニコン(Nikon)

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ニコンは東京の港区に本社を置く1917年創業の光学機器メーカーです。コンデジと一眼レフでキヤノンに次ぐ市場シェアを持っていますが、顧客ニーズの変化を受けて最近はフルサイズミラーレスの「Z」シリーズに軸足を移しつつあります。
一眼レフ「D」シリーズ用の単焦点レンズは、超広角から超望遠まで数多くラインナップ。「Z」シリーズ用の単焦点レンズは現時点ではまだ中上級者向けの高級モデルのみに限られますが、高い光学技術を発揮したモノが多いのが特徴です。
ソニー(SONY)

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ソニーは東京の港区に本社を構える1946年創業の総合電気機器メーカーです。2006年にコニカミノルタから一眼カメラ事業を継承し、2013年に世界初のフルサイズミラーレスを発売。現在はミラーレス一眼でキヤノンに迫る市場シェアを持つまでに成長しています。
ミラーレス一眼「α」シリーズ向けの単焦点レンズが充実。特に、いち早くフルサイズミラーレス市場に参入したことから、フルサイズミラーレス用の単焦点レンズも業界最多のラインナップを有するメーカーです。
オリンパス(OLYMPUS)

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オリンパスは東京の八王子市に本社を置く1919年創業の医療用光学機器メーカーです。カメラ分野では小型・軽量で携帯性に優れたマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼を主力にしており、ミラーレス一眼の市場シェアでは第3位の規模を持っています。
パナソニックと共にミラーレス一眼の黎明期から開発に携わっていたため、専用単焦点レンズのラインナップも充実。高画質が手軽に楽しめる「PREMIUM」シリーズと、優れた耐候性とトップクラスの光学性能を持つ「PRO」シリーズの2系統がラインナップされています。
単焦点レンズのおすすめモデル|広角
キヤノン(Canon) 大口径広角マクロ単焦点レンズ RF35mm F1.8 MACRO IS STM

ハーフマクロ撮影も楽しめる、RFマウント用の大口径広角単焦点レンズです。近い範囲が切り取れるので初心者でも使いやすく、旅行先の風景やスナップ、ポートレートなど多彩な撮影で活躍します。
レンズの明るさを決める開放F値がF1.8と明るいため、暗いシーンの撮影やボケ味を活かした写真も簡単。また、最短撮影距離が17cmと短く、被写体を実物の半分の大きさで画面一杯に撮影できるので、背景を広く取り込んだテーブルフォト撮影にも重宝します。
重さは約305gとフルサイズ用ながら携帯性に優れているのもポイント。手ブレを抑えて高精細なマクロ撮影が楽しめる「ハイブリッドIS」にも対応しています。
ニコン(Nikon) 大口径広角単焦点レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

高い点像再現性を実現した、フルサイズFマウント用の大口径広角単焦点レンズです。街灯や星などの点光源が翼を広げたようににじむサジタルコマフレアが軽減されているのが特徴。絞り開放でも点光源を忠実に描写できるので、夜景や星空の撮影にもおすすめです。
焦点距離はスナップ撮影を中心に重宝されている35mm。広角レンズのなかでは描写のクセが少ないため、初心者でも扱いやすいのが魅力です。開放F値もF1.8と明るく、柔らかいボケ味も楽しめるので、ポートレートの撮影にも適しています。
重さ約305gで、フルサイズ一眼レフ用としては軽量コンパクト。価格もリーズナブルで、コスパに優れたモデルを探している方はチェックしてみてください。
ソニー(SONY) 広角単焦点レンズ FE 28mm F2

軽快なフットワークで多彩な広角撮影が楽しめる、FEマウント用の大口径広角単焦点レンズです。重さ約200gの小型軽量ボディで焦点距離28mmを実現。両目で見渡しているときに近い画角で撮影できるので、風景やスナップを中心に活躍します。
開放F値がF2と明るいのもポイント。薄暗い室内や夜間などでも高速シャッターが切れるため、手ブレを抑えて高精細な写真が撮影できます。また、材質は丈夫なアルミ合金製で防塵・防滴に配慮した設計が施されているのも魅力です。
2種類の専用コンバーターレンズをオプションで用意。21mm相当の超広角撮影や、強烈なデフォルメ効果の魚眼撮影が楽しめます。
オリンパス(OLYMPUS) 大口径広角単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

上質なスナップ撮影が体感できるマイクロフォーサーズ用の大口径広角単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は24mmで、肉眼よりもわずかに広い範囲を切り取れるのが特徴。後ろに下がれない室内から広大な風景まで迫力のある描写で撮影できます。
優れた暗所撮影性能もポイント。開放F値がF2と明るく、OM-Dシリーズの強力な手ブレ補正機構と組み合わせれば、光量の少ないシーンでも手持ちで高画質な撮影が楽しめます。
独自機構「スナップショットフォーカス」にも注目。フォーカスリングを手前に引くと事前に設定した距離を起点にパンフォーカスが瞬時に得られるので、スナップ撮影中に遭遇する決定的瞬間にも迅速に対応できます。
単焦点レンズのおすすめモデル|標準
キヤノン(Canon) 大口径標準単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM

豊かなボケ味が手頃な価格で楽しめる、フルサイズEFマウント用の大口径標準単焦点レンズです。開放F値がF1.8と明るいので、キットズームでは難しい背景ボケを活かした写真も簡単に撮影が可能。また、夜景などの暗いシーンも鮮明に写せます。
焦点距離は50mm。普段人間が対象物を見るときに近い範囲が切り取れるため、風景やスナップ、ポートレート、テーブルフォトなど幅広いジャンルの撮影で活躍します。
重さは約160gと軽量コンパクトなので、ズームレンズと一緒でも持ち運びが簡単。リーズナブルな価格で入手できるため、初心者にもデビュー用の単焦点レンズとしておすすめです。
ニコン(Nikon) 大口径標準単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

静かなAF撮影ができる、フルサイズFマウント用の大口径標準単焦点レンズです。SWM(超音波モーター)を搭載しているのが特徴。AF時に静粛かつ高速なピント合わせができるため、子供やペットの寝顔をこっそり撮影するのにも重宝します。
重さ約185gと携帯性に優れているのもポイント。カメラに装着したままでも軽快に持ち歩けるので、日常の街歩きや旅行などにもおすすめです。開放F値もF1.8と明るいため、暗い室内や夜景も鮮明に撮影できます。
焦点距離は50mm。汎用性に優れるので初心者でも簡単に使いこなせます。また、APS-C機に装着すれば75mm相当の中望遠レンズとしても使えるため、ポートレート撮影にもおすすめです。
ソニー(SONY) 大口径標準単焦点レンズ FE 50mm F1.8

単焦点レンズの入門用としても高い人気のある、FEマウント用の大口径標準単焦点レンズです。重さ約186gとフルサイズ用ながら軽量で持ち運びやすいので、コンパクトなα7シリーズにもマッチ。軽快なフットワークを活かして撮影を進められます。
焦点距離は初心者でも扱いやすい標準画角の50mm。開放F値もF1.8と明るいため、薄暗いシーンの撮影はもちろん、単焦点レンズならではの美しいボケ味を活かした撮影も手軽に楽しめます。
金属マウントの採用によって優れた堅牢性を有しているのもポイント。価格の安いエントリーモデルながら画質が高いので、α7ユーザーが選ぶ初めての単焦点レンズとしてもおすすめです。
オリンパス(OLYMPUS) 大口径標準単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

多彩なジャンルの撮影で活躍するコンパクトなマイクロフォーサーズ用の大口径標準単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は50mmで使いやすい画角をカバー。被写体から引けば広角的な表現が、寄れば望遠的な表現ができるので、さまざまな表現が楽しめます。
開放F値はF1.8と明るいのもポイント。光量の少ないシーンでも鮮明な写真が撮れるのはもちろん、重さ約137gの小型・軽量ボディにもかかわらず美しいボケ味を活かした写真も撮影できます。
最短撮影距離25cm、最大撮影倍率0.24倍と優れた接写性能を有しているのも魅力。オプションのマクロコンバーターを装着すれば0.44倍の簡易マクロ撮影も楽しめます。
単焦点レンズのおすすめモデル|中望遠
キヤノン(Canon) 大口径中望遠マクロ単焦点レンズ RF85mm F2 MACRO IS STM

ハーフマクロ撮影も楽しめる、RFマウント用の大口径中望遠単焦点レンズです。焦点距離は85mmで、対象物を凝視したときに近い画角が得られるのが特徴。ポートレートやテーブルフォト、スナップなどの撮影で被写体の一部分を切り取る際におすすめです。
最短撮影距離は35cmで、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影が可能。花や料理、小物などの細部をクローズアップして表現するのに重宝します。
重さは約500g。EOS R5などのボディ内手ブレ補正機構を搭載しているカメラでは、レンズ内補正ユニットとの協調制御によって最高8段分の補正効果を発揮します。F2の開放F値と組み合わせれば、薄暗い室内でも安定した高精細な写真が撮影可能です。
ニコン(Nikon) 大口径中望遠単焦点レンズ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

ポートレート撮影に適した、フルサイズFマウント用の大口径中望遠単焦点レンズです。重さ約350gと軽量コンパクトなのが特徴。気軽にカメラと一緒に持ち歩けるので、屋外でのポートレート撮影も軽快に進められます。
焦点距離は85mm。被写体のモデルとコミュニケーションを取りながら撮影を進めるのに程よい間合いが得られます。開放F値がF1.8と明るいのもポイント。中望遠レンズならではの大きく美しいボケ味を活かした作品が手軽に撮影できます。
オプションのマウントアダプターを使えば、フルサイズミラーレスのZシリーズにも装着が可能。AFやAEも制限なく使えるため、安い単焦点レンズを求めているZユーザーにもおすすめです。
ソニー(SONY) 大口径中望遠単焦点レンズ FE 85mm F1.8

シャープな描写と柔らかいボケを活かしたポートレート撮影が手軽に楽しめる、FEマウント用の大口径中望遠単焦点レンズです。焦点距離は85mm。開放F1.8がもたらす美しく大きなボケ味を活かして印象的なポートレート写真が撮影できます。
便利な機能も搭載しているのもポイント。AF・MFの切り替えがレンズ側で迅速に行える「フォーカスモードスイッチ」のほか、ピント位置を固定したまま構図変更がスムーズにできる「フォーカスホールドボタン」も搭載しています。
重さは約371gと軽量なのも魅力。防塵防滴に配慮した設計を採用しているので、小雨程度なら気にせず撮影を続行できます。α7シリーズユーザーの入門用ポートレートレンズとしてもおすすめです。
シグマ(SIGMA) 大口径中望遠単焦点レンズ 56mm F1.4 DC DN | Contemporary

小型軽量かつ高画質を実現した、ミラーレス一眼用の大口径中望遠単焦点レンズです。重さ約280gと軽量コンパクトにも関わらず、フルサイズ換算でAPS-C機では84mm、マイクロフォーサーズ機では112mmの焦点距離をカバー。ポートレート撮影に適した画角が得られます。
開放F値がF1.4と小さいのもポイント。F1.8よりも3分の2段明るいので、より優れた暗所撮影性能と大きなボケ味を発揮できます。高性能ながら価格が安いため、コスパが優れているのも魅力です。
単焦点レンズのおすすめモデル|望遠
キヤノン(Canon) 超望遠単焦点レンズ RF600mm F11 IS STM

遠方の撮影が手軽に楽しめる、RFマウント用の超望遠単焦点レンズです。飛行機や野鳥などの撮影で常用される焦点距離600mmをカバーしながら、価格が安いのが特徴。これから超望遠撮影に挑戦してみたい方にもおすすめです。
小型化を実現するDOレンズや開放F値11の固定絞り構造を採用することで、AF対応の600mmレンズとしては世界最軽量クラスとなる重さ約930gを実現。さらに、レンズ本体をコンパクトに収納できる沈胴構造も搭載しているので、移動時は快適に持ち運びができます。
オプションのエクステンダーを装着すれば、最大1200mmの超望遠撮影も可能。最高5段分の補正効果を持つ手ブレ補正機構も内蔵しています。
単焦点レンズのおすすめモデル|マクロ
ニコン(Nikon) 標準マクロ単焦点レンズ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

クローズアップ撮影以外にも優れた描写力を発揮する、フルサイズFマウント用の標準マクロ単焦点レンズです。焦点距離は60mm。標準画角に近いため、花や料理、小物などのテーブルフォトはもちろん、ポートレートの撮影でも活躍します。
最短撮影距離は18.5cm、最大撮影倍率は1倍。小さな被写体も画面一杯に大きく写し出せます。光の反射を低減するニコン独自の高度な「ナノクリスタルコート」も搭載。逆光を使用することの多いテーブルフォト撮影でもクリアで鮮明な写真が撮影できます。
重さ約425gと取り回しに優れているのも魅力。フルサイズユーザーの入門用マクロレンズとしてもおすすめです。
オリンパス(OLYMPUS) 中望遠マクロ単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ネイチャー撮影で重宝するマイクロフォーサーズ用の中望遠マクロ単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は120mm。対象物を強く凝視したときに近い画角が得られるので、マクロ撮影のほかにポートレート撮影にも活用できます。
最短撮影距離は19cmで、最大撮影倍率は1倍。至近距離まで近づかなくても小さな被写体を大きく写し出せるため、少し離れた場所にいる昆虫や小動物などの撮影におすすめです。また、重さ約185gと携帯性にも優れています。
OM-Dシリーズと同等の強力な防塵防滴構造を採用。豪雨のなかでも故障を心配せず撮影に没頭できます。マクロ撮影時に素早いピント合わせを実現する「フォーカスリミットスイッチ」が搭載されているのもポイントです。
ソニー(SONY) 標準マクロ単焦点レンズ FE 50mm F2.8 Macro

優れたコスパで、フルサイズミラーレスユーザーから人気のあるFEマウント用の標準マクロ単焦点レンズです。最短撮影距離は16cm、最大撮影倍率は1倍。手頃な価格にも関わらず、被写体を実物と同じ大きさで撮影できる本格的なマクロ撮影が楽しめます。
焦点距離は標準画角の50mm。テーブルフォト撮影から日常のスナップやポートレートの撮影まで幅広いシーンで活躍します。重さ約236gと軽量で取り回しやすいため、初めてのマクロレンズとしてもおすすめです。
防塵防滴に配慮した設計を採用。また、あらかじめ合焦する範囲を限定してマクロ撮影時に素早いピント合わせを実現する「フォーカスレンジリミッター」も搭載しています。
ペンタックス(PENTAX) 標準マクロ単焦点レンズ HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

標準レンズとしても活躍する、KマウントAPS-C用のマクロ単焦点レンズです。独特な味のある描写が楽しめる「Limited」シリーズの1本。フルサイズ換算で標準画角に近い53.5mmをカバーしているので、幅広いジャンルの撮影に活用できます。
最大撮影倍率は1倍で実寸大によるマクロ撮影が可能。レンズ先端から約3cmまで被写体に近づけるため、撮影距離をあまり長くは取れない室内で行うテーブルフォトの撮影などにも重宝します。
また、重さ約214gと軽量なのも魅力。レンズ前面には反射防止用の「HDコーティング」と、防汚効果を持つ「SPコーティング」が施されています。
単焦点レンズは、ズーム操作で焦点距離の変更ができないのがポイント。より良い写真を撮るためには自分のフットワークを活かして構図を工夫しながら撮影を進める必要がありますが、使いこなせるようになれば撮影スキルを効率的に上達できます。ぜひ本記事を参考に、ベストな1本を見つけてみてください。