富士フイルムのAPS-Cミラーレス一眼向けに開発されているのが「Xマウントレンズ」です。フルサイズ用レンズに匹敵する高画質と豊富なラインナップを備えており、世界中のXカメラユーザーに強く支持されています。

そこで今回は、交換レンズの選び方を踏まえたうえで、おすすめのXマウントレンズをご案内。初心者から中級者向けのモデルを中心にご紹介していくので、キットレンズからのステップアップにもぜひ参考にしてみてください。

富士フイルムが開発した「Xマウント」とは?

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Xマウントとは、富士フイルムが2012年から展開している交換レンズマウントのこと。 同社のAPS-Cミラーレス一眼「Xシリーズ」向けに開発されており、国内外を問わず初心者からプロまで多くのフォトグラファーに愛用されています。

Xマウントレンズは富士フイルムが独自に開発したイメージセンサー「X-Trans CMOS」の性能を最大限引き出せるように設計されているのが特徴。APS-C用ながらフルサイズに匹敵する高解像度が得られるため、本格的な作品撮りにも活躍します。

豊富なラインナップもXマウントレンズの魅力。超広角から超望遠まで総勢30本以上の交換レンズが用意されているので、自分の用途・目的・予算に応じてぴったりな1本が見つけやすいのも特徴です。

センサーサイズはAPS-C限定なので要注意

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XマウントレンズはAPS-C専用に設計されています。イメージセンサーのサイズが違うと、同じ焦点距離の交換レンズでも撮影できる範囲(画角)が変わるため、異なるセンサーサイズの一眼カメラから乗り換えや買い増しをする際は注意が必要です。

交換レンズの画角を把握するうえで役に立つのが、35mm判フィルムと同じ撮像面積を持つフルサイズのイメージセンサーでの画角を基準にする「換算焦点距離」。交換レンズ記載の焦点距離に所定の倍数を掛けることで、フルサイズでの焦点距離に相当する画角が算出できるので、交換レンズ選びがスムーズに行えるようになります。

APS-Cセンサー向けに開発されたXマウントレンズでは、表示の焦点距離を1.5倍することで画角の算出が可能。例えば、焦点距離35mmのレンズは、フルサイズでの換算焦点距離52.5mmに相当する画角が得られるため、標準レンズとして使用が可能です。

Xマウントレンズの選び方

焦点距離で選ぶ

視覚に近い画角で撮るなら「標準レンズ」

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標準レンズとは、換算焦点距離40〜60mmの画角に対応する交換レンズのこと。Xマウントレンズでは、焦点距離27〜40mmのモノが該当します。

換算焦点距離50mmの付近で得られる画角は「標準画角」と呼ばれており、普段人間が対象物に注意を向けたときに近い視野が得られるのが特徴。バランスの取れた使いやすい画角で撮影できるため、スナップ・風景・ポートレートなど多彩なジャンルの撮影でオールラウンドに活躍できます。

標準レンズは遠近感の表現が自然なのもポイント。遠近感が広角レンズのように誇張されず、望遠レンズのように圧縮されず、肉眼で見るのと近い写り方で撮影できます。描写の癖がなく、扱いやすいので、初心者の方にもおすすめです。

大きな画角で撮りたい場合は「広角・超広角レンズ」

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広角レンズとは、換算焦点距離35mm以下の画角に対応する交換レンズのこと。Xマウントレンズでは、焦点距離23mm以下のモノが該当しており、14mm以下のモノを超広角レンズと呼びます。

標準レンズよりも広い範囲を撮影できるのが広角レンズの特徴。焦点距離が短くなるほどより広い画角が得られます。広大な風景や大きな建築物をダイナミックに切り取ったり、後ろに下がれない状況で室内を丸ごと写したりする場合などにおすすめです。

広角レンズは遠近感が誇張されて表現されるのもポイント。画面手前のモノが実物よりも大きく、奥のモノが実物よりも小さく写るため、工夫次第で被写体と背景との写る大きさの違いを利用したトリック写真の撮影も楽しめます。

ポートレート撮影などでボケ感を出すなら「中望遠レンズ」

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中望遠レンズとは、換算焦点距離75〜135mmまでの画角に対応する交換レンズのこと。Xマウントレンズでは、焦点距離50〜90mmまでのモノが該当します。

人間が対象物を凝視したときに近い画角が得られるので、被写体の一部分を強調したいときに役立つのが中望遠レンズの特徴。特に、換算85mm付近はモデルにポージングを指示しながら撮影するのに程よい間合いが得られるため、バストアップの構図でポートレート写真を撮影する場合などに多用されています。

中望遠レンズは被写体の前景や背景が大きくボケやすくなるのもポイント。ポートレートやテーブルフォトなどの撮影で被写体の存在感を強調するのにボケ感を演出したい場合にもおすすめです。

遠くの被写体を撮るなら「望遠・超望遠レンズ」

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望遠レンズとは、換算焦点距離180mm以上の画角に対応する交換レンズのこと。Xマウントレンズでは、焦点距離120mm以上のモノが該当しており、266mm以上のモノを超望遠レンズと呼びます。

中望遠レンズよりも画角は狭くなりますが、遠くの被写体をより大きく引き寄せて撮影できるのが望遠レンズの特徴。スポーツや鉄道など遠くで動く被写体を撮影する場合にもおすすめです。また、超望遠レンズを使えば、近づけない場所にいる野鳥や飛行機などの撮影にも挑戦できます。

望遠レンズは遠近感が圧縮されて表現されるのもポイント。被写体と背景との間の距離が大きく縮まったように写るため、スポーツ撮影で白熱したシーンを臨場感たっぷりに演出したい場合などにも重宝します。

ズーム機能の有無で選ぶ

画角固定で描写力・軽量性に優れている「単焦点レンズ」

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単焦点レンズとは、焦点距離が1種類に固定された交換レンズのことです。ズームレンズと違ってズーム操作で画角を変更できないのが特徴。撮影時はフットワークを駆使して撮影位置やアングルを工夫する必要があるため、撮影スキルの上達にも役立ちます。

後述する開放F値が小さく設計されており、撮影時に多くの光を取り込めるのが単焦点レンズのポイント。背景や前景を大きくぼかしたり、高速シャッターで手ブレを軽減しつつ暗いシーンを鮮明に写したりできるなど描写面で優れた性能を発揮できます。

焦点距離の固定によって内部構造をシンプルにできる分、本体を軽量コンパクトに設計できるのも単焦点レンズの魅力。同じ焦点域をカバーするズームレンズと比べて携帯性に優れているので、軽快なフットワークで撮影を楽しみたい方にもおすすめです。

画角を調節できて初心者でも使いやすい「ズームレンズ」

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ズームレンズとは、焦点距離を変更できる交換レンズのことです。ズームリングを回して焦点距離を変えることで画角を調節できるのが特徴。単焦点レンズと違って、特別な撮影スキルがなくても使えるため、初心者でも手軽に撮影が楽しめます。

被写体との距離を保ったままさまざまな画角で撮影できるのもズームレンズのポイント。対応する焦点域の範囲で複数の焦点距離を自由に使い分けられるため、1本で多彩な被写体やシーンを記録したり、撮影位置が限定されている有名観光地などで撮影したりする場合にもおすすめです。

ただし、一般的には望遠側にズームするほど開放F値が大きくなり、ボケ表現や暗所画質で不利になるので注意が必要。画質と携帯性を両立したい場合は、価格はやや高くなりますが、開放F値が固定されたズームレンズを選びましょう。

広範囲な焦点距離に対応できる「高倍率ズームレンズ」

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高倍率ズームレンズとは、広角から超望遠まで幅広い焦点距離を使用できるズームレンズのことです。広大な風景からポートレートや遠景の山まで1本で撮影をこなせるのが特徴。持っていく交換レンズの本数を少なくしても多彩な被写体に対応できるため、街歩きや旅行など荷物をできるかぎり減らしたい場合にもおすすめです。

使用中は被写体に合わせてレンズを交換する頻度を減らせるので、シャッターチャンスに素早く対応しやすくなるのもポイント。加えて、レンズ交換でカメラ内部にゴミが侵入するリスクも減らせるため、アウトドアシーンで使用する場合にも重宝します。

ただし、望遠側の開放F値が大きめなのが難点。高速シャッターが必要なスポーツなど動く被写体の撮影はやや苦手なので注意しましょう。

接写をするなら「マクロレンズ」をチェック

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マクロレンズとは、小さな被写体を大きく写せる接写用の交換レンズのことです。被写体本来のサイズとイメージセンサー上で写るサイズとの比率である「最大撮影倍率」が大きくなるように設計されています。

小さな花や静物の一部分を画面いっぱいに写して迫力のある写真に仕上げたい場合などにおすすめ。なお、実物と同じサイズ(等倍)で撮影できるモノをマクロレンズ、実物と比べて半分の大きさで撮影できるモノをハーフマクロレンズと分けて呼びます。

ピントを合わせられる「最短撮影距離」が短く設計されており、通常のレンズよりも被写体に近づいて接写できるのもマクロレンズのポイント。席を立ち上がらずにテーブル上の料理を撮影したり、近接距離にある花や昆虫を撮影したりする場合などにも重宝します。

明るさやボケ感の強さを重視するならF値をチェック

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F値とは、交換レンズに搭載されている絞りの開き具合を数値化したもの。交換レンズの明るさを示す指標としてもF値は使われており、暗所撮影時の利便性やボケ感の強さを把握する際の参考になります。

F値が小さくなるほど絞りが開いて多くの光量を取り込めるので、暗いシーンでも鮮明に撮影でき、背景や前景のボケ感も強くなるのが特徴。反対に、F値が大きくなるほど絞りが閉じて取り込める光量が減るため、暗いシーンでの撮影やボケ表現は苦手ですが、風景撮影などで画面の手前から奥まで広範囲にピントが合わせやすくなります。

設定中の焦点距離で使える最小のF値である「開放F値」もレンズ選びで重要。暗所耐性やボケ表現を重視するのであれば、単焦点レンズは開放F2以下、ズームレンズは広角側から望遠側まで開放F4以下で固定されているモノを選ぶのがおすすめです。

コスパ重視ならサードパーティレンズを選ぶ

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できるだけコストを抑えて希望のスペックの交換レンズを揃えたい場合は、サードパーティレンズがおすすめです。Xマウントの立ち上げから10年が経った現在は、富士フイルム以外のサードパーティが発売している交換レンズも数が充実してきています。

サードパーティレンズは価格がリーズナブルなのが魅力。開放F1.4の大口径単焦点レンズなどハイスペックな交換レンズを選ぶ場合でも、同じスペックの純正レンズと比較して半額程度の安い価格で入手できるため、ワンランク上の高性能が手軽に楽しめます。

純正レンズのラインナップにはまだ存在しない個性的な交換レンズが用意されているのもサードパーティレンズのポイント。16倍を超える超高倍率ズームレンズや、周辺部のデフォルメ効果が味わえる魚眼レンズなども発売されています。

富士フイルム特有の表記を確認しよう

マニュアル露出撮影に便利な絞りリングのあるレンズは「R」

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「R」の表記があるXマウントレンズは、鏡筒に絞りリングを搭載していることを示しています。レンズ側の操作でF値の調節が可能なのが特徴。カメラ側に搭載されているシャッター速度ダイヤルと合わせて露出の操作が直感的に行えるため、マニュアル露出(Mモード)を使って撮影する場合にもおすすめです。

電源をOFFにした状態でもF値を目視で確認が可能なのもポイント。撮影を始める前から露出の設定を完結できるので、スムーズに撮影へ移行できます。

被写界深度目盛りや距離指標が刻印されたXマウントレンズであれば、絞りリングと組み合わせることでピントが合っている範囲を素早く把握する高度な使い方も可能。目測を利用してマニュアルフォーカスでスナップ撮影を行う場合などに重宝します。

光学手ブレ補正機能を搭載した「OIS」のレンズは三脚を使わない撮影に

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「OIS」の表記があるXマウントレンズは、光学手ブレ補正機構を内蔵していることを示しています。レンズ側で手ブレを抑えられるので、手持ちでも安定した撮影が可能。有名観光地など三脚の使用が禁止されている場所で撮影する場合にもおすすめです。

手ブレ補正機構を搭載したXマウントカメラと組み合わせることで、より強力な補正効果が得られるのもOISのポイント。最近のXマウントレンズではシャッター速度換算で6段を超えるモノもあり、日没後でも手持ちで撮影が楽しめます。

高度な演算方式が採用されているのもXマウントレンズのOISの魅力。撮影者の使用状況を自動判別して最適な手ブレ補正効果を発揮できるため、カメラを三脚に固定した場合や流し撮りを行う場合でも補正効果をONにしたまま使用が可能です。

「WR」のレンズは防塵・防滴機能搭載で雨の日でも安心

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「WR」の表記があるXマウントレンズは、防塵・防滴構造を採用していることを示しています。内部に異物が侵入するのを防ぐシーリングが鏡筒の各部に施されているのが特徴。同じ防塵・防滴仕様のXマウントカメラと組み合わせることで、小雨や砂埃が舞う環境でも故障を心配せず使えるので、アウトドアでの撮影にもおすすめです。

WR仕様のXマウントレンズでは、防塵・防滴に加えて、耐低温構造も備えているモノも一部提供されているのもポイント。-10℃の低温環境でも動作が保証されているため、雪や寒風が吹き荒ぶ寒冷地や冬場の高山などで撮影する場合にも重宝します。

レンズマウントの素材も表記でチェック

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レンズマウントに使われている素材もモデル名の表記で確認が可能です。レンズマウントとは、カメラ本体と交換レンズとの接続部分のこと。レンズマウントの素材によって耐久性が変わるため、撮影目的に適したモノを選びましょう。

「XF」の表記があるXマウントレンズは、レンズマウントの素材に金属を採用しているのが特徴。頑丈で歪みにくく、ハードな使い方をしても安定してレンズ鏡筒を支えられるので、大口径レンズや望遠レンズにも多く使用されています。

「XC」の表記があるXマウントレンズは、レンズマウントの素材にプラスチックを採用しているのが特徴。金属マウントよりも軽く、低コストで加工できるため、小型のキットズームやエントリーモデルの単焦点レンズなどに使われています。

Xマウントレンズのおすすめ|富士フイルム

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF16-80mmF4 R OIS WR

優れた機能性で人気のあるXマウントの標準ズームレンズです。換算24〜122mmの幅広い画角と開放F4通しに対応しながら、重さ440g、全長約88.9mmと軽量コンパクト。シーン対応力が高く、携帯もしやすいので、常用レンズとしても重宝します。

レンズ側だけで最高6段分の手ブレ補正効果を持つ強力なOISを搭載しているのもポイント。三脚が使えないシーンでも手持ちで安定した構図での撮影が行えます。また、WRと耐低温構造も採用しているため、アウトドアシーンでの使用にもおすすめです。

金属マウントを採用するなど、XFシリーズのXマウントレンズらしい高級感のあるスタイリッシュなデザインも魅力。適度なクリック感のある絞りリングや、滑らかに回せるズームリングとピントリングも備えており、快適な操作感で撮影が楽しめます。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF10-24mmF4 R OIS WR

肉眼を超えた広大な世界を切り取れるXマウントの超広角ズームレンズです。重さ約385gの軽量ボディで、換算15〜36mmの超広角域をカバー。迫力の超広角撮影が手軽に楽しめるので、スナップなどフットワークを軽くしたい撮影にもおすすめです。

先端に72mm径のレンズフィルターを装着できるのもポイント。PLフィルターやNDフィルターなどを活用でき、風景や星景の撮影で多彩な表現が楽しめます。また、ピント移動で画角が変動しにくいため、動画撮影時も自然なピント演出が可能です。

レンズ単体で3.5段、カメラ側との協調で最高6.5段の補正効果を持つOISを搭載しているのも魅力。ズーム全域で開放F4固定の明るさと組み合わせれば、暗所でも安定した撮影が可能です。加えて、WRや耐低温などの優れた耐候性も備えています。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

遠くの被写体も眼前まで引き寄せられるXマウントの超望遠ズームレンズです。パスポートほどの全長で、換算107〜457mmの超望遠域をカバー。約580gと軽く、携帯や取り回しが手軽なので、スポーツ・鉄道・野生動物などの撮影も軽快に楽しめます。

ズーム全域で最短撮影距離が83cmと短く設計されているのもポイント。最大撮影倍率も0.5倍と大きく、ハーフマクロに相当する優れた接写性能を備えています。望遠マクロレンズとしても使えるため、遠距離にいる昆虫や小動物の撮影にもおすすめです。

防塵・防滴構造WRや、最高5.5段分の手ブレ補正機構OISなどの便利機能が充実しているのも魅力。また、別売りのテレコンと併用することで、最長914mm相当の超望遠までも使えるので、飛行機や野鳥の撮影にも挑戦できます。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF27mmF2.8 R WR

Xマウントレンズ屈指の薄さを持つパンケーキタイプの標準単焦点レンズです。全長約23mm、重さ約84gと、XFレンズのなかでも一際軽量コンパクト。カメラに装着したままでも厚さが気にならないため、コンデジ感覚で使用したい方にもおすすめです。

換算焦点距離41mmを採用しているのもポイント。視野に近い35mmと自然な遠近感が出る50mmの間に位置し、両方の性質を兼ね備えているのが特徴です。汎用性が高く、スナップ・風景・ポートレートなど多彩なジャンルの撮影で活躍できます。

小型ながら絞りリングを搭載しているのも魅力。電源OFF時でも設定を把握しやすく、マニュアル露出での撮影もスムーズにこなせます。また、防塵・防滴構造WRも採用しているので、雨のなかでも気にせず撮影に没頭が可能です。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF35mmF1.4 R

Xマウントレンズ始まりの1本として根強い人気を誇る大口径標準単焦点レンズです。Xマウント立ち上げ時に登場したレンズの1本。使いやすい換算53mmの焦点距離と開放F1.4の明るさが手頃な価格で入手できるので、コスパ重視の方にもおすすめです。

細部まで描写にこだわって設計されており、解像感やボケ味が調和した上質な写りが楽しめるのもポイント。また、ほかのXFレンズと同様、鏡筒に絞りリングを搭載しているため、電源OFF時のF値確認やマニュアル露出撮影もスムーズに行えます。

大口径のXマウントレンズながら、重さ約187g、全長約50.4mmと軽量コンパクトで携帯しやすいのも魅力。最短撮影距離が28cmと短く、ピント移動による画角変動に少ないので、近接撮影や動画撮影にも活用が可能です。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF16mmF2.8 R WR

ダイナミックな広角撮影が手軽に楽しめるXマウントの広角単焦点レンズです。換算24mmの広角域と開放F2.8に対応しており、重さ約155g、全長約45.4mmと軽量コンパクト。また、価格が手頃なので、入門用の広角レンズとしてもおすすめです。

小型軽量ながらマウントと外装の両方に高品位な金属パーツを採用しており、高級感と堅牢性を両立しているのもポイント。さらに、防塵・防滴構造WRと-10℃の耐低温構造も備えているため、アウトドアシーンでも撮影に没頭できます。

インナーフォーカス方式とステッピングモーターの採用によって、高速かつ静かなAFでのピント合わせが可能なのも魅力。先端にフィルター径49mmのアタッチメントを備えており、風景や星景の撮影などで多彩なレンズフィルターが活用可能です。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF23mmF1.4 R

街角でのスナップ撮影にも重宝するXマウントの大口径広角単焦点レンズです。片目で見渡したときとほぼ同じ視野と、癖の少ない遠近感で撮影できる換算35mmを採用。手頃な価格ながら開放F1.4と明るいので、夕方や夜のスナップ撮影にも活躍が可能です。

全レンズの両面に反射を防ぐ独自の多層コーティング処理「HT-EBC」が施されており、逆光のシーンでもクリアで高解像度な描写を味わえるのもポイント。加えて、円形7枚絞り羽根の採用によって、滑らかで美しいボケ味も楽しめます。

高性能ながら重さ約300g、全長約63mmと軽量コンパクトで携帯性に優れているのも魅力。また、鏡筒には絞りリングに加えて、被写界深度目盛りと距離指標が搭載されているため、目測を活用したMFでのスナップ撮影を楽しみたい方にもおすすめです。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF50mmF2 R WR

軽快にポートレート撮影が楽しめるXマウントの中望遠単焦点レンズです。モデルと会話しながら撮影しやすい換算76mmに対応。手頃な価格で開放F2の明るさによる豊かなボケ味も堪能できるので、入門用のポートレートレンズとしてもおすすめです。

重さ約200g、全長約59.4mmと小振りで扱いやすいのもポイント。外装とマウントの各部に金属製パーツを採用しており、堅牢性と高級感を両立しています。また、防塵・防滴・耐低温などのタフネス性能も備えているので、野外撮影でも活躍が可能です。

絞りリングやフォーカスリングの使用感も追求して設計されており、低価格ながら上質な操作感が味わえるのも魅力。加えて、高速かつ静かなAFでのピント合わせが可能なため、子供やペットを起こさずに寝顔をこっそり撮影する場合にも重宝します。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XF60mmF2.4 R Macro

高解像度な接写撮影が手軽に楽しめるXマウントの中望遠マクロレンズです。最大撮影倍率0.5倍、最短撮影距離26.7cmに対応。被写体の至近距離からハーフマクロ撮影が可能なので、花・料理・小物などの一部を接写する場合にもおすすめです。

換算焦点距離91mmで、通常の中望遠レンズとしても使用できるのもポイント。接写以外にもポートレートやスナップなどの撮影にも活躍が可能です。また、開放F2.4と明るいため、高精細な描写と美しいボケ味を両立した上質な表現も味わえます。

重さ約215g、全長約63.6mmと軽量コンパクトなのも魅力。Xマウントレンズでトップクラスの高解像度を発揮しながら、価格がリーズナブルなので、本格的な接写撮影に挑戦したい初心者の方からも人気があります。

富士フイルム(FUJIFILM) FUJINON XC35mmF2

初心者を中心に強い人気のあるXCシリーズのXマウントレンズで初の標準単焦点レンズです。プラスチックマウントを採用するなど、重さわずか約130g、全長約46.5mmと軽量コンパクトに設計されているのが特徴。加えて、価格が安く、手軽に単焦点レンズの魅力を楽しめるので、キットズームからのステップアップにもおすすめです。

癖がなく初心者でも扱いやすい換算53mmの標準画角を採用しているのもポイント。開放F値もF2と明るいため、薄暗い室内や夕方でも手持ちで安定した構図と鮮明な写りの撮影が可能です。また、AFでのピント合わせが高速かつ静かに行えるのも魅力。ペットの動きを写し止めたり、子供の寝顔をこっそり撮影したりする場合にも重宝します。

Xマウントレンズのおすすめ|サードパーティ

タムロン(TAMRON) 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD

旅行先での撮影にも重宝するXマウント対応の高倍率ズームレンズです。レンズ交換の手間なく、換算で広角27〜超望遠450mmまでの幅広い画角をカバーできるのが特徴。また、重さ約620gと携帯しやすいので、移動量の多い街歩きにもおすすめです。

最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影に対応しているのもポイント。最短撮影距離も広角側で15cm、望遠側で99cmと短く設計されているため、道端で見かけた花やカフェで注文した料理などの一部分を拡大して撮影する場合にも役立ちます。

高精度な光学式手ブレ補正機構を内蔵しており、三脚が使えないシーンでも安定したシャープな描写で撮影できるのも魅力。レンズ最前面に防汚コート、鏡筒全体に簡易防滴構造が採用されているので、アウトドアでも積極的に使用が可能です。

シグマ(SIGMA) 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

大口径の描写を手軽に味わえるXマウント対応の大口径標準単焦点レンズです。開放F1.4と明るいながら、重さ275gと軽量コンパクト。初心者でも使いやすい換算45mmを採用しており、価格も安いので、初めての単焦点レンズとしてもおすすめです。

弾性の高い新複合材「TSC」を鏡筒や絞りのパーツに採用しており、小型化と絞りの滑らかな駆動を両立しているのもポイント。加えて、色ずれや周辺部の歪みを補正する特殊レンズを効果的に活用することで、自然で高画質な描写も実現しています。

レンズマウントには高い精度と堅牢性を兼ね備えた真鍮を採用しており、長期間の使用にも耐えられるのも魅力。また、ステッピングモーターによって高速かつ静かなAF駆動が可能なため、動画撮影用のレンズとしても活躍が可能です。

サムヤン(SAMYANG) AF 12mm F2.0

広大な画角と鮮明な描写が楽しめるXマウント対応の大口径超広角単焦点レンズです。換算18mmの超広角域が開放F2の明るさで撮影できるのが特徴。暗いシーンでも高画質が得られるため、夜景や星景の撮影に挑戦したい方にもおすすめです。

超広角かつ大口径ながら、重さ213g、長さ59.2mmと軽量コンパクトに設計されているのもポイント。携帯性や取り回しに優れており、ジンバルにカメラを搭載する際の相性もよいので、XマウントカメラでVlogや動画の制作を行う場合にも重宝します。

高速かつ静音なAF駆動が可能なステッピングモーターを採用しているのも魅力。加えて、入手しやすいリーズナブルな価格ながら、ウェザーシーリングや背面保護ガラスによる簡易的な防塵・防滴構造も備えています。

銘匠光学 TTArtisan 7.5mm f/2 C Fisheye

デフォルメ撮影が手軽に楽しめるXマウント対応の対角魚眼レンズです。画像周辺部を大きく歪めつつ、超広角レンズよりも広大な対角180°の画角で撮影できるのが特徴。スナップや風景の撮影などで非現実的な描写を味わいたい方にもおすすめです。

重さ345gと軽量ながら、開放F2と明るく設計されているのもポイント。暗いシーンでも十分な光量を取り込めるため、夜景や星景などの撮影にも活躍可能です。また、最短撮影距離が12.5cmと短く、ペットの鼻を中心に大きく写した撮影も楽しめます。

レンズ後部に装着できるねじ込み式のND1000フィルターが付属するのも魅力。取り込む光量を調節することで、超低速シャッターを活用した表現が楽しめます。多くの人が行き交う有名観光地で画像から人の気配を消すなどの演出も可能です。