「シグマ」は、プロ・アマ問わず今多くのカメラマンに注目されている一眼カメラ用の交換レンズメーカー。価格がリーズナブルなのにも関わらず、カメラメーカーの純正レンズに引けを取らない高画質を得られるため、人気があります。
今回は、「シグマの交換レンズ」からおすすめのモデルをご紹介。あわせて特徴や選び方についても解説するので、チェックしてみてください。
- 目次
- シグマの交換レンズの特徴
- シグマの交換レンズのシリーズ
- シグマの交換レンズの選び方
- シグマの交換レンズのおすすめモデル|標準レンズ
- シグマの交換レンズのおすすめモデル|広角レンズ
- シグマの交換レンズのおすすめモデル|望遠レンズ
- シグマの交換レンズのおすすめモデル|マクロレンズ
シグマの交換レンズの特徴

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シグマの交換レンズは高画質なのが特徴です。シグマは会津にある自社工場で厳しい品質管理のもと製品の製造を行っています。特に交換レンズに関しては、事前に全ての製品を最高クラスの解像度を持つ測定器「A1」で検査・調整をしてから出荷するため、カメラメーカー純正の交換レンズと同等以上の高画質が得られるのがポイントです。
シグマの交換レンズは価格が安いのも魅力。同じようなスペックの場合、カメラメーカー純正品と比較して半額程度の価格で購入でき、コスパに優れるため、高画質な交換レンズをできるだけ安く入手したい方にもおすすめです。
独自の機能やサービスが充実しているのも特徴。他社の交換レンズにはない独特なズーム倍率や明るいF値のほか、専用アクセサリーでAFの効き方をカスタマイズできる機能や、マウント交換サービスなども提供しています。
シグマの交換レンズのシリーズ
Contemporaryシリーズ

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「Contemporary(コンテンポラリー)」シリーズは、シグマのなかでも汎用性の高いレンズシリーズ。「現代的な」という名称にもあるように、最新の光学テクノロジーを投入しつつ、装着するカメラ側のデジタル補正機能と上手く連携できるように設計されているのが特徴です。
結果として本体の重量が抑えられており、高画質と携帯性のバランスが取れているのがポイント。普段使いはもちろん、街歩きや旅行など持ち運びの快適さを優先したいシーンでも、軽快なフットワークで撮影が楽しめます。
Artシリーズ

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「Art(アート)」シリーズは、高い光学性能で高水準の芸術的表現を実現する画質に特化したレンズシリーズ。高度な光学テクノロジーが惜しげもなく盛り込まれており、カメラ側のデジタル補正機能に関わらず、光学設計だけで高画質を実現しているのが特徴です。
交換レンズの重量は度外視して作られているため、重量級なモデルが多く、取り回しにやや苦労する側面もあります。しかし、第一線で活躍するプロのアーティストも満足できる最高画質が得られるので、画質にこだわり抜いた風景やポートレートの作品撮りに挑戦したい方におすすめです。
Sportsシリーズ

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「Sports(スポーツ)」シリーズは、プロスポーツカメラマンの厳しい要求にも対応できる高い運動性能を持ったレンズシリーズ。望遠レンズや超望遠レンズが主にラインナップされていますが、動きの速い被写体や遠方の被写体も即座に捉えられるように、高度なAF技術が搭載されているのが特徴です。
また、AFが効く距離感を指定できる「フォーカスリミッター」や、よく使用する機能をすぐに呼び出せる「ファンクションボタン」によって、目的の操作が瞬時にしやすいのもポイント。さらに、高性能な防塵・防滴機構も実装されているので、屋外スポーツはもちろん、鉄道・飛行機・野生動物・野鳥などの撮影にも活躍します。
シグマの交換レンズの選び方
レンズの種類で選ぶ
標準レンズ

標準レンズはフルサイズ換算で約40〜60mmの焦点距離を持つ交換レンズです。人間が普段見ている視野の広さに近い範囲を撮影できるのが特徴。目で見たモノをストレートに表現するのに向いているので、基本的な交換レンズとして人気があります。
遠近感の誇張や圧縮が少ないのも特徴。広角レンズのように近くの被写体は大きく、遠くの被写体は小さく写ったり、望遠レンズのように被写体と背景の距離が縮まって写ったりしないので、自然な見え方の写真が撮影できます。風景からスナップ、ポートレートまで多彩なシーンで活躍できる汎用性の高さが魅力です。
広角レンズ

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広角レンズはフルサイズ換算で約40mm以下の焦点距離を持つ交換レンズです。なお、24mm未満の交換レンズは超広角レンズと呼びます。
肉眼で見るよりも広い範囲を撮影できるのが特徴。余計なモノが画面に入る場合があるため、構図の整理には注意が必要ですが、広大な風景や夜景をダイナミックに撮影する用途などに向いています。
遠近感の誇張効果も広角レンズの特徴。焦点距離の数値が小さくなるほど、近くのモノがより大きく、遠くのモノがより小さく写る性質があるので、瓶の中から人が現れるなどアイデア写真の撮影も楽しめます。
望遠レンズ

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望遠レンズはフルサイズ換算で約70mm以上の焦点距離を持つ交換レンズです。なお、135mmまでの交換レンズを中望遠レンズ、300mmまでを望遠レンズ、400mm以上を超望遠レンズと呼びます。
遠くの被写体を大きく引き寄せて撮影できるのが望遠レンズの特徴。被写体と一定の距離を置く必要があるポートレートの撮影や、鉄道・飛行機・野生動物など被写体に近づけないシーンの撮影で重宝します。
また、遠近感の圧縮効果も特徴。焦点距離の数値が大きくなるほど、被写体と背景の距離が縮まって見えるように写る性質があるので、スポーツ撮影などで被写体の存在感を強調して迫力を高められます。
マクロレンズ

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マクロレンズは最大撮影倍率が等倍(1倍)以上の交換レンズです。なお、倍率が0.5倍の交換レンズはハーフマクロレンズと呼びます。
等倍のマクロレンズはカメラのイメージセンサー上に被写体を実際のサイズと同じ大きさで写し出せるのが特徴。花や昆虫などの小さな被写体も画面一杯に撮影できるので、普段人間の目では普段見られいマクロの世界をダイナミックに楽しめます。
また、マクロレンズは最短撮影距離が短いのも特徴。廉価なズームレンズと違って被写体の至近距離でもピント合わせができる性質があるので、テーブルフォト撮影で雑貨や料理の一部分を大きく強調したいときにも重宝します。
レンズマウントをチェック

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交換レンズを購入する際は、レンズのマウントがカメラのマウントに適合するかが重要です。交換レンズと一眼カメラの接合部には「マウント」という規格があり、カメラメーカーごとに異なるマウント規格が採用されています。カメラ側とレンズ側それぞれのマウント規格が一致しないと相互に装着ができないため、注意が必要です。
シグマの交換レンズは同じモデルでも各メーカーのマウント規格に対応したバージョンが用意されているのが特徴。間違えたマウント規格の交換レンズを購入しないためにも、事前に自分のカメラに対応するレンズマウントをしっかりと調べておきましょう。
センサーサイズをチェック

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交換レンズを選ぶ際は、レンズがカメラに搭載されているイメージセンサーのサイズに適合するかも重要。シグマでは面積が小さいモノから順にマイクロフォーサーズ・APS-C・フルサイズという3種類のセンサーサイズに対応した交換レンズが発売されています。
マウント規格が同じであれば装着は可能ですが、カメラのモノよりも小さなセンサーサイズに対応した交換レンズを装着すると、画像の周辺部にレンズの影が写ってしまうのが難点。逆に、カメラのセンサーサイズより大きい場合は、レンズが過剰に大きく重くなるため取り回しづらくなります。交換レンズの性能を最大限に引き出すためにも、カメラのセンサーサイズとぴったりの交換レンズを選びましょう。
シグマの交換レンズのおすすめモデル|標準レンズ
シグマ(SIGMA) 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

ズーム全域で開放F1.8を実現したAPS-C一眼レフ用の超大口径標準ズームレンズです。フルサイズ換算の焦点距離は27-52.5mmで、それぞれの焦点域で単焦点レンズに匹敵する高画質を得られるのが特徴。開放F値がF1.8通しなので、夜景など光量の少ないシーンでも高画質に撮影でき、大きなボケ味のある写真も思いのままに撮れます。
また、機動力の高さも魅力のひとつ。フルサイズ換算で「28mm F1.8」「35mm F1.8」「50mm F1.8」の大口径単焦点レンズ3本をまとめた画角をカバーするにも関わらず、重量が約810gと比較的軽いのも特徴です。レンズ交換も不要なので、複数の単焦点レンズを持ち歩くよりも被写体に対して柔軟に対応できます。
シグマ(SIGMA) 24-105mm F4 DG OS HSM | Art

画質・機動力・機能性のバランスが高い次元で整ったフルサイズ一眼レフ用の標準ズームレンズ。焦点距離は24-105mmで、F値は開放F4通しです。ソニー以外のレンズマウントモデルで、手ぶれ補正機構を内蔵するのもポイント。明るい開放F値と組み合わせることで、光量の少ない困難な条件下でもより確実に目的の写真が撮れます。
また、ズーム全域で高画質なのも特徴。特殊な高性能レンズを適切に配置することで画像の歪みや色ずれが絶妙に補正されているため、4000万画素を超える高画素機でも十二分に対応できる画質が得られます。旅先やネイチャーフォトの撮影など、ある程度の高いズーム倍率と機動力が要求されるシーンなどにおすすめです。
シグマ(SIGMA) 50mm F1.4 DG HSM | Art

高い解像力と豊かな表現描写で多彩なシーンで活躍できるフルサイズ一眼レフ用の大口径標準単焦点レンズです。50mm F1.4の交換レンズはその使い勝手のよさからやや明るめの「基本のレンズ」として人気を博してきました。本レンズはそのなかでも、現代の超高画素機にも対応できるように画質が極限まで高められています。
また、豊かで美しいボケ味も本レンズの特徴。ピント位置はあくまでもシャープに、そして前景と背景は柔らかくとろけるようにボケるので、立体的な描写が楽しめます。被写体から距離を置けば広角的に、近づけば望遠的に表現できるのもポイント。汎用性が高い交換レンズのため、風景・ポートレート・スナップなど多くのシーンに対応できます。
シグマ(SIGMA) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary

小型・軽量ボディで高画質が楽しめるフルサイズミラーレス用の標準単焦点レンズです。Contemporaryラインの基本コンセプトである「最適バランスの追求」を強く具現化。高い光学性能と持ち運びしやすいサイズが高い次元で両立されています。
また、表現力の豊かさも特徴。絞り開放時にはクラシカルともいえる柔らかなボケ味を楽しめる一方で、絞り込めば現代的ともいえるシャープにピントを合わせた描写が堪能できます。さらに、最短撮影距離が24cmと短いのもポイント。スナップやテーブルフォトでも背景を広く取り込んだ近接撮影が楽しめます。
重量は約215gと極めて軽量なのもポイント。フルサイズミラーレスの機動力を生かしつつ、軽快なフットワークで撮影が進められます。
シグマの交換レンズのおすすめモデル|広角レンズ
シグマ(SIGMA) 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

コンパクトでコスパも良好なマイクロフォーサーズ・APS-Cミラーレス用の大口径広角単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離はAPS-C機で24mm、マイクロフォーサーズ機で32mm。開放F1.4と明るめの大口径レンズにも関わらず価格が安いので、ボケ味を生かしたスナップやきれいな夜景の写真が手軽に楽しめます。
高画質なレンズですが、重量が約400gと軽いのも特徴。取り回しに優れ、バッグへの収納も簡単なので、軽快なフットワークで撮影が進められます。動画撮影時にも滑らかなピント合わせが可能な光学設計と簡易防塵防滴機構もポイント。広角レンズ特有の遠近感の誇張や歪みが少なく使いやすいので、入門用の広角レンズとしてもおすすめです。
シグマ(SIGMA) 12-24mm F4 DG HSM | Art

圧倒的な超広角表現が手軽に堪能できるフルサイズ一眼レフ用としては貴重な超広角ズームレンズです。焦点距離12mmという人間の視野を遥かに超えた画角をカバーするのが特徴。加えて、画像周辺部の画質や像の歪みもしっかりと抑えられているため、画像に違和感の少ない超広角撮影が楽しめます。
開放F値はズーム全域でF4通し。速いシャッター速度が使えるので、風景撮影で風にたなびく木々の葉の動きを止めたり、鉄道撮影で風景を大きく取り込みつつ列車の動きを止めたりするのに重宝します。
画質最重視のArtレンズのため、重量が約1150gと重いのが難点。しかし、カメラメーカー純正の類似レンズの半額程度という安い価格で購入できます。
シグマ(SIGMA) 14-24mm F2.8 DG DN | Art

高画質・軽量・低価格と3拍子揃ったフルサイズミラーレス用の大口径超広角ズームレンズです。焦点距離は14-24mmで、開放F値はズーム全域でF2.8通し。「星景写真用レンズの決定版」と謳われている製品で、高クラスの解像性能を持ち、画像周辺部でも点光源の歪みが少ないので、夜景のライトや星を点として忠実に再現できます。
重量が約795gと軽いのもポイント。フルサイズミラーレスに最適化された設計のため、全域F2.8通しの大口径ズームレンズにも関わらず、軽快なフットワークを生かした超広角撮影が楽しめます。カメラメーカー純正品と比較して3〜4割ほど安い価格で購入できるのも魅力です。
シグマの交換レンズのおすすめモデル|望遠レンズ
シグマ(SIGMA) 50-100mm F1.8 DC HSM | Art

ズーム全域で開放F1.8を実現したAPS-C一眼レフ用の超大口径望遠ズームレンズです。フルサイズ換算の焦点距離は75-150mmで、開放F値は全焦点域でF1.8通し。「85mm F1.8」「105mm F1.8」「135mm F1.8」というポートレート撮影で使用頻度の高い3本の単焦点レンズの機能が1本にまとまっています。
ズームレンズでありながら単焦点レンズ並の高画質が得られるのも特徴。F2.8通しのズームレンズと比較してF値が1段以上も明るく、背景や前景のボケ味を活かした撮影が得意なので、人物を柔らかい雰囲気で撮影するのにおすすめです。重量は約1.49kgとやや重めですが、レンズ交換の必要がないのでテンポよく撮影が進められます。
シグマ(SIGMA) 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary

手軽に超望遠撮影が楽しめるコンパクトなフルサイズ一眼レフ用の超望遠ズームレンズ。「ライト・バズーカ」の異名を持ち、焦点距離400mmの超望遠をカバーするにも関わらず、重量が約1.16kgと比較的軽いのが特徴です。
また、強力な手ぶれ補正機構も搭載されているので、軽快なフットワークで超望遠撮影が可能。運動会・スポーツ・鉄道の撮影はもちろん、APS-C一眼レフに装着すれば600mm相当の画角になるので、飛行機や野鳥の撮影にも挑戦できます。
カメラメーカー純正の同等スペックモデルと比較して、価格が3分の1程度と安いのもポイント。加えて、マウント部に施された簡易防塵防滴構造や、突然の画角変化にも瞬時に対応できる直進ズームの採用など、機能性も充実しています。
シグマ(SIGMA) 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports

幅広いジャンルの動体撮影に対応できる、フルサイズ一眼レフ用の高倍率超望遠ズームレンズです。望遠側600mmに対応する、10倍のズーム倍率を達成しているのが特徴。一方で、高倍率ズームレンズは画質が不安定な傾向にありますが、本レンズは特殊な補正レンズを最適な位置に配置することで、全焦点域で均一な高画質を実現しています。
また、高いAF性能を有しているため、遠方で不規則かつ高速に動く被写体を的確に捉えられるのも魅力のひとつ。過酷な条件下でも撮影できる防塵・防滴構造を採用しているのも特徴です。「Sports」シリーズの基本コンセプトである「高い運動性能」を強く具現化した製品として、スポーツ・鉄道・飛行機・野生動物・野鳥などあらゆる動く被写体の撮影で活用できます。
シグマ(SIGMA) 105mm F1.4 DG HSM | Art

最高クラスの解像力とボケ味でポートレート撮影が堪能できる、フルサイズ一眼レフ・ミラーレス用の大口径中望遠単焦点レンズです。画質にこだわった「Art F1.4」シリーズのフラッグシップモデルで、F1.4の開放F値を活かした自然で豊かな極上のボケ味を得られることから「ボケマスター」の異名も持っています。
焦点距離はポートレート撮影でよく使用される105mm。また、解像性能が高く、周辺部の画質も良好なので、視野の一部分にフォーカスした夜景や星景の撮影などにも適しています。重量が約1.64kgと重い交換レンズのため普段使いにはあまり向きませんが、究極のボケ描写で作品作りを追究したい方におすすめです。
シグマの交換レンズのおすすめモデル|マクロレンズ
シグマ(SIGMA) 70mm F2.8 DG MACRO | Art

圧倒的な解像感とクリアな描写で接写が楽しめるフルサイズ一眼レフ・ミラーレス用の中望遠マクロ単焦点レンズです。かつて多くの写真愛好家から「カミソリマクロ」の異名で高く評価された伝説のマクロレンズを、Artシリーズのコンセプトを元にして現代風にリファイン。カミソリのようにシャープな合焦部と色にじみのないボケの対比が堪能できます。
焦点距離は70mmで、テーブルフォトや自然の草花などの撮影におすすめです。新コアレスDCモーターの採用とアルゴリズムの最適化によって、静かでスムーズなピント合わせができます。また、AF撮影時にファーカスリングを回すだけでMFに移行できるので、ピントの微調整も快適。価格も安いため、入門用のマクロレンズとしてもおすすめです。
シグマの交換レンズには有料の「マウント交換サービス」が用意されているのも大きな魅力。2012年以降に発売された3つの「プロダクト・ライン」のモデルに限られるものの、購入後でも交換レンズのマウントを変更が可能です。マウント替えはもちろん、一眼レフからミラーレスに乗り換えた場合でも気に入ったレンズを長く使い続けられます。