風景や集合写真など、広い範囲を写したいときに活躍する広角レンズ。ダイナミックな構図や遠近感を強調した表現が可能なため、撮影の幅を広げることができます。しかし、製品によって画角や開放F値などが異なるので、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、広角レンズのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- 広角レンズとは?
- 広角レンズを使うのに向いているシーン
- 広角レンズの選び方
- 広角レンズのおすすめメーカー
- 広角レンズのおすすめ|初心者向け
- 広角レンズのおすすめ|中級者向け
- 広角レンズのおすすめ|上級者向け
- 広角レンズを使う際の注意点
広角レンズとは?

By: sigma-global.com
広角レンズは、一般的なレンズより広い範囲を一枚の写真に収められるレンズです。35mmフィルム換算で焦点距離が35mm以下のレンズを指すことが多く、数値が小さいほどよりワイドな画角で撮影できます。
広角レンズの魅力は、遠近感が強調される点。近くのモノはより大きく、遠くのモノはより小さく写るため、写真に奥行きと立体感が生まれます。また、手前から奥までピントが合いやすく、風景全体をシャープに写し出すことが得意です。
ただし、レンズの特性上、写真の四隅が歪んで写ることがあります。この歪みを「樽型歪み」と呼びますが、あえて活かすことで写真に独特の迫力や味わいを加える表現も可能です。
広角レンズを使うのに向いているシーン

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広角レンズは、広大な風景をダイナミックに撮影したいときに活躍します。目の前に広がる海や山々、満点の星空などを一枚の写真に収めたい方にぴったりです。また、高層ビルなどの建築物を下から見上げるように撮ると、迫力のある一枚に仕上がります。
室内での撮影も得意なシーンのひとつです。カフェやホテルの部屋など、限られたスペースでも空間の広がりを表現できます。さらに、街スナップで使うと、街並み全体の雰囲気まで写し込めて便利です。
そのほか、競技場全体を写しながら選手の動きを捉えるスポーツ撮影にも向いています。広い範囲を写せる特性を活かし、さまざまなシーンで印象的な写真を撮影してみましょう。
広角レンズの選び方
手持ちのカメラの規格に合うかどうか
センサーサイズをチェック

By: sony.jp
レンズ選びの前に、手持ちのカメラに搭載されているセンサーサイズを確認することが重要です。センサーサイズには「フルサイズ」や「APS-C」など複数の規格があり、レンズもそれぞれの規格に合わせて設計されています。
カメラのセンサーサイズとレンズの規格が合わないと、取り付けができなかったり、画質が落ちたりする場合があります。また、本来の画角で撮影できないこともあるため注意が必要です。スムーズにレンズ選びを進めるためにも、事前にカメラの仕様を確認しておくと安心です。
マウントをチェック

By: nikon.com
マウントとは、カメラ本体とレンズを接続する部分の規格のことです。この規格はメーカーやカメラのシリーズによって異なり、適合しないレンズは物理的に装着できません。
センサーサイズと同様に、マウントもレンズを選ぶうえで必ず確認すべきポイントです。誤ったマウントのレンズを選んでしまうと使用できないため、購入前に自身のカメラのマウント規格を把握しておく必要があります。
焦点距離をチェック

By: amazon.co.jp
焦点距離は、写真に写る範囲を決める重要なスペックです。数値が小さいほど広い範囲を写す「広角」になり、大きいほど遠くのモノを大きく写す「望遠」になります。広角レンズのなかでも、焦点距離によって写り方が変わります。
例えば、人の見た目に近い自然な広がりで撮影したい方は、35mm前後の焦点距離がおすすめです。一方、20mm以下の「超広角」と呼ばれるレンズは、よりダイナミックで非現実的な雰囲気の写真を撮りたい方に適しています。
ただし、一般的に焦点距離が短いほど、遠近感の強調や周辺の歪みが大きくなる傾向があります。撮影したいイメージに合わせて、ぴったりの焦点距離を選んでみてください。
最短撮影距離をチェック

By: nikon.com
最短撮影距離とは、レンズがピントを合わせられるもっとも短い距離のことです。この距離が短いレンズほど、被写体へ近づいて撮影できます。
最短撮影距離が短いレンズは、被写体を大きく写しながら背景を広く取り入れたいときに便利です。例えば、花やテーブルフォトを撮影する際、主役を際立たせつつ、周囲の雰囲気も一緒に写し込めます。広角レンズならではの遠近感を活かした、迫力のある写真表現が可能です。
広角レンズのおすすめメーカー
キヤノン(Canon)

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キヤノンは、カメラやプリンターなどを手掛ける日本の大手精密機器メーカーです。一眼レフ用からミラーレス用まで、豊富なレンズのラインナップが魅力。ズームレンズや単焦点レンズなど、撮りたい写真に合わせて自分にぴったりの一本を選べます。
広角レンズでは、写真の歪みを抑える設計に配慮したレンズも多く、風景や建物をダイナミックに表現したい方におすすめ。初心者でも扱いやすく、写真撮影の楽しみが広がります。
ニコン(Nikon)

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ニコンは、カメラや双眼鏡などを製造する日本の光学機器メーカーです。非常に広い範囲を写せる超広角から自然な画角の広角まで、幅広い焦点距離のレンズを揃えています。風景や建築物の撮影はもちろん、Vlogや自撮りなど、さまざまなシーンに対応可能です。
広角レンズでは、気軽に持ち運べる軽量なモデルから、本格的な撮影向けの高性能な大口径モデルまで、さまざまなタイプが用意されています。自分の撮影スタイルや用途に合わせて選択できるのがうれしいポイントです。
富士フイルム(FUJIFILM)

By: amazon.co.jp
富士フイルムは、独自の色表現技術を有する日本のカメラメーカーです。画面の中心から隅々までシャープに写し出す、高い解像力が大きな魅力。遠近感を強調したときに発生しやすい写真の歪みを抑えるように設計されています。
おしゃれで質の高いデザインのレンズが多いのが嬉しいポイント。コンパクトで持ち運びやすいモデルも揃っており、気軽にカメラを持ち出して撮影を楽しみたい方におすすめです。
広角レンズのおすすめ|初心者向け
キヤノン(Canon) RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM
対応マウント | キヤノンRFマウント系 | フルサイズ対応 | ― |
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APS-C専用 | ◯ | 焦点距離 | 10~18 mm |
最短撮影距離 | AF時:0.14m(10mm~18mm時)/MF時:0.086m(10mm時) | フィルター径 | 49 mm |
35mm判換算で約16-29mm相当の迫力ある画角を実現する超広角ズームレンズ。わずか150gの軽量設計で携帯性に優れ、ズームリング操作のみでコンパクトに収納できる便利な機構を搭載しています。手軽に超広角撮影を楽しみたい方におすすめ。
光学式手ブレ補正により4段分の補正効果を発揮し、動画撮影時には電子ISとの協調制御で滑らかな映像を実現。ステッピングモーターによる静かなオートフォーカスで、動画撮影中の駆動音を抑制します。シンプルで直感的な操作性も魅力です。
風景や建築物の撮影に適した広い画角で、最短0.14mまで寄れるため接写も可能となっています。逆光に強い光学設計により、さまざまな撮影シーンに対応。APS-Cミラーレスカメラで超広角撮影を始める方にぴったりのレンズです。
キヤノン(Canon) RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM
対応マウント | キヤノンRFマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 15~30 mm |
最短撮影距離 | AF時:0.28m(15mm時)/MF時:0.128m(15mm時) | フィルター径 | 67 mm |
15mmからの超広角撮影を実現するズームレンズ。広大な風景や建築物を迫力ある構図で撮影でき、広い範囲をカバーします。全長約88.4mm、質量約390gの軽量コンパクト設計で、長時間の撮影でも負担になりにくいのもポイントです。
5.5段分のレンズ内手ブレ補正を搭載し、ボディ内手ブレ補正と組み合わせると7段分の効果を発揮。手持ちでの夜景や低照度撮影でもブレを抑えて撮影できます。また、高い解像力により画面中心部から周辺部まで、シャープで美しい描写を実現しています。
風景写真や建築写真の撮影に力を発揮し、旅行先での記念撮影にも重宝するレンズ。携帯性と画質のバランスを重視し、超広角撮影を手軽に楽しみたい方におすすめの製品です。
ニコン(Nikon) AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
対応マウント | ニコンFマウント系 | フルサイズ対応 | ― |
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APS-C専用 | ◯ | 焦点距離 | 10~20 mm |
最短撮影距離 | 0.22m | フィルター径 | 72 mm |
35mm判換算で約15-30mm相当の超広角画角を楽しめるDXフォーマット専用レンズ。VR機構により3.5段分の手ブレ補正効果を発揮し、手持ちでも安定した風景撮影が可能です。雄大な景観やダイナミックな構図を美しく捉えられます。
非球面レンズ3枚を採用した光学設計により、小型軽量ながら優れた描写性能を実現。STMによる静かで滑らかなオートフォーカスにより、動画撮影でも駆動音が気になりません。絞り開放から実用的な解像度が得られ、クリアな画像を記録できます。
重量約230gのコンパクト設計で、長時間の撮影でも負担を軽減。フィルター径72mmの扱いやすいサイズ感も魅力です。風景写真や旅行先でのスナップ撮影を気軽に楽しみたい方におすすめの超広角ズームレンズです。
広角レンズのおすすめ|中級者向け
ニコン(Nikon) NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
対応マウント | ニコンZマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 14~30 mm |
最短撮影距離 | 0.28m | フィルター径 | 82 mm |
優れた描写力を持つ14mmからの超広角ズームレンズ。EDレンズ4枚と非球面レンズ4枚を採用し、ズーム全域で歪みを抑制した高画質を実現します。レンズ先端にフィルターを直接装着できる設計で、風景撮影に欠かせないNDフィルターや偏光フィルターも効果的に使用可能です。
ナノクリスタルコーティングにより、逆光時のゴーストやフレアを大幅に軽減。厳しい光条件下でも、クリアで美しい描写を維持します。また、沈胴式設計により収納時は85mmという驚くほどコンパクトなサイズを実現し、旅行や撮影遠征での携行性が格段に向上しています。
14mmから30mmまでの焦点距離をカバー。広がりのある景色から適度に切り取った構図まで幅広い表現が楽しめます。ダイナミックな風景撮影を手軽に楽しみたい方におすすめの一本です。
ニコン(Nikon) NIKKOR Z 17-28mm f/2.8
対応マウント | ニコンZマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 17~28 mm |
最短撮影距離 | 0.19m(焦点距離17mm)、0.23m(焦点距離20mm)、0.26m(焦点距離24mm)、0.26m(焦点距離28mm) | フィルター径 | 67 mm |
小型軽量設計を実現した17-28mmの超広角ズームレンズ。約450gの軽さと全長101mmのコンパクトなボディで、携帯性に優れています。街歩きや旅行での撮影に適しており、取り回しやすい設計が魅力です。
開放F2.8の明るい一定絞りを採用し、低照度環境でも高画質での撮影が可能。高解像度での描写力に加え、逆光下でもフレアやゴーストを抑えたクリアな画質を実現します。ズーム全域で安定した高画質を提供する光学性能が特徴です。
ステッピングモーターによる高速で静音なオートフォーカスを装備。動画撮影や集中を要する場面でもスムーズな動作を実現します。超広角の表現力を活かした撮影を楽しみたい方におすすめのレンズです。
ソニー(SONY) FE PZ 16-35mm F4 G SELP1635G
対応マウント | α Eマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 16~35 mm |
最短撮影距離 | 0.28m(W)/0.24m(T) | フィルター径 | 72 mm |
電動ズームによるスムーズな動画撮影が可能な広角ズームレンズ。パワーズーム機能を搭載し、手動では難しいスローズーム表現を簡単に実現できます。353gと軽量で、携帯性に優れた設計です。
Gレンズならではの高い描写性能により、16mmから35mmまでズーム全域でF4の明るさを維持。フォーカスブリージング抑制技術を採用し、動画撮影時の画角変動を効果的に低減します。高度非球面AAレンズなどを含む12群13枚のレンズ構成で、色収差や球面収差を良好に補正。
ズーム速度はカメラ本体やリモートコマンダーから調整可能で、シーンに応じた表現が楽しめます。最短撮影距離は0.28mで近接撮影にも対応。映像制作や旅行での動画撮影を楽しみたい方におすすめのレンズです。
シグマ(Sigma) カメラレンズ 10-18mm F/2.8 DC DN Contemporary
対応マウント | α Eマウント系 | フルサイズ対応 | ― |
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APS-C専用 | ◯ | 焦点距離 | 10~18 mm |
最短撮影距離 | W:11.6cm/T:19.1cm | フィルター径 | 67 mm |
APS-Cミラーレスカメラ向けのF2.8通し超広角ズームレンズ。35mm判換算で15-27mm相当という幅広い画角をカバーし、明るい開放値により暗所撮影にも対応します。コンパクトな設計ながら画質に妥協のない仕上がりです。
特殊低分散ガラス4枚を含む光学設計により、色収差を抑えたクリアな描写を実現。歪曲収差補正機能に最適化されており、建築や風景撮影で直線が自然に再現されます。最短撮影距離は11.6cmと短く、被写体に近づいたダイナミックな超広角撮影が可能です。
重量約250gの軽量ボディで、機動性を重視する撮影スタイルに対応。風景撮影から動画制作まで幅広く活躍し、コンパクトながら高性能なレンズを探している方におすすめのモデルです。
シグマ(Sigma) 16-28mm F2.8 DG DN Contemporary
対応マウント | α Eマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
---|---|---|---|
APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 16~28 mm |
最短撮影距離 | 25cm | フィルター径 | 72 mm |
F2.8通しの明るさを持つ超広角ズームレンズ。ズーム全域で一定の明るさを保ち、暗所撮影やボケ味を活かした表現が可能です。重量約450gと軽量ながら、最新の光学設計技術により高いシャープネスを実現し、周辺まで鮮鋭な描写性能を発揮します。
16mmからの超広角域により、ダイナミックな風景や建築物の撮影に威力を発揮。非球面レンズとFLDガラスを採用した光学系により、歪みや色収差を効果的に補正しています。高速かつ静音なAF性能で、スムーズなピント合わせが行えます。
ズーム時にレンズ全長が変わらないインナーズーム機構を採用し、操作性と携行性を両立。フロントフィルターの装着も可能で、撮影表現の幅が広がります。風景撮影や建築撮影を本格的に楽しみたい方におすすめのレンズです。
広角レンズのおすすめ|上級者向け
キヤノン(Canon) RF14-35mm F4 L IS USM
対応マウント | キヤノンRFマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 14~35 mm |
最短撮影距離 | 0.2m | フィルター径 | 77 mm |
広角域14mmから35mmまでをカバーする高性能ズームレンズ。開放絞り値F4をズーム全域で保持し、明るく安定した撮影が可能です。12群16枚の光学設計により、ズーム全域で高い解像性能を実現しています。
約540gの軽量コンパクト設計で、長時間の撮影でも負担を軽減。手ブレ補正機能を搭載し、手持ち撮影時のブレを効果的に抑制します。持ち運びやすさと画質を両立したプロ仕様のLレンズです。
最短撮影距離20cmの近接撮影にも対応し、撮影倍率0.38倍でマクロ的な表現も楽しめます。超音波モーターによる静音で高速なオートフォーカスを搭載。風景や建築撮影で遠近感のあるダイナミックな表現を求める方におすすめのレンズです。
キヤノン(Canon) RF15-35mm F2.8 L IS USM
対応マウント | キヤノンRFマウント系 | フルサイズ対応 | 〇 |
---|---|---|---|
APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 15~35 mm |
最短撮影距離 | 0.28m | フィルター径 | 82 mm |
超広角15mmからF2.8の明るさを保つ大口径ズームレンズ。ガラスモールド非球面レンズやUDレンズを採用し、ズーム全域で諸収差を抑制した高画質を実現しています。超広角域の撮影により、建築や風景で迫力ある表現が可能です。
最大5段分の強力な手ブレ補正により、暗いシーンでも手持ち撮影がしやすい設計。Nano USMモーターを搭載し、高速かつ静音なオートフォーカスを提供します。動画撮影にも適したスムーズな動作で、クリエイティブな映像制作をサポート。
防塵防滴構造とフッ素コーティングにより、厳しい撮影環境でも安心して使用できます。Lシリーズならではの高い耐久性を備え、プロの現場にも対応。本格的な広角撮影を求める方におすすめの高性能レンズです。
キヤノン(Canon) EF16-35mm F2.8L III USM
対応マウント | キヤノンEFマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
---|---|---|---|
APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 16~35 mm |
最短撮影距離 | 0.28m | フィルター径 | 82 mm |
全域F2.8の明るさを実現した大口径広角ズームレンズ。16mmから35mmまでの焦点距離で、画面中央から隅々まで高い解像力を維持します。非球面レンズを効果的に配置することで、色収差や歪曲収差を抑えた鮮明な描写が可能です。
特殊コーティング技術「ASC」と「SWC」を採用し、フレアやゴーストの発生を大幅に抑制。逆光耐性に優れ、明るいシーンでもコントラストを保った撮影ができます。また、USMによる高速で静かなオートフォーカス機能により、動体撮影にも対応可能です。
風景や建築物の撮影において、広角域の迫力ある表現を求める方におすすめ。防塵防滴構造を備えたLシリーズの信頼性で、過酷な環境下でもプロフェッショナルな撮影をサポートします。
ニコン(Nikon) NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
対応マウント | ニコンZマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 14~24 mm |
最短撮影距離 | 0.28m | フィルター径 | 112 mm |
ズーム全域でf/2.8の明るさを有する超広角ズームレンズ。EDレンズ4枚と非球面レンズ3枚を組み合わせた高度な光学設計により、開放絞りから画面周辺部まで優れた解像力を実現します。ナノクリスタルコートとアルネオコートの採用で、フレアやゴーストも効果的に抑制。
14mmから24mmまでの焦点距離により、ダイナミックな超広角表現が可能です。軸上色収差を低減し、絞り開放でも色にじみの少ない鮮明な描写を提供します。また、夜景撮影での点光源も美しく再現し、芯のある点像を実現。
防塵防滴仕様により、過酷な撮影環境でも安心して使用できます。前玉にはフッ素コーティングが施され、メンテナンス性にも配慮。風景撮影や建築撮影で高画質を追求する方におすすめのプロ仕様レンズです。
ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
対応マウント | ニコンFマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
---|---|---|---|
APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 14~24 mm |
最短撮影距離 | 0.28m | フィルター径 | ― |
14-24mmの圧倒的な超広角画角と開放f/2.8の明るさを両立したプロ仕様の大口径ズームレンズ。FXフォーマットで114°から84°の広大な画角により、風景や建築物をダイナミックに捉えることができます。開放f/2.8の明るさは暗所での撮影や背景ぼかしにも威力を発揮。
EDレンズ2枚と非球面レンズ3枚を含む光学設計により、画面すみずみまで高い解像力を実現しています。ナノクリスタルコートの採用で逆光時でもゴーストやフレアを効果的に抑制し、クリアで鮮明な描写が得られます。Silent Wave Motor搭載により高速で静粛なオートフォーカス動作も可能です。
マグネシウム合金鏡筒による堅牢な設計でプロの過酷な使用環境にも対応。広大な風景を一枚に収めたい風景写真や、建物全体をダイナミックに表現したい建築写真を撮影する方におすすめのレンズです。
ソニー(SONY) FE 12-24mm F4 G SEL1224G
対応マウント | α Eマウント系 | フルサイズ対応 | ◯ |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 12~24 mm |
最短撮影距離 | 0.28m | フィルター径 | ― |
12mmの超広角から24mmまでをカバーするフルサイズ対応の高性能ズームレンズ。Gレンズシリーズの高い光学性能により、迫力ある画角で人間の目では捉えられない広大な視界を撮影できます。色収差や歪曲収差をしっかり補正し、クリアな画質を実現。
中心部から四隅まで優れた解像力を発揮し、F8程度まで絞ることで画面全域にわたってシャープな描写が得られます。防塵・防滴構造により過酷な撮影環境でも安心して使用可能。ダイレクトドライブSSMによる静かで高速なオートフォーカスも魅力です。
約565gの軽量設計でミラーレスカメラとのバランスがよく、手持ち撮影でも扱いやすい仕様となっています。広大な風景や迫力ある建築を撮影したい方におすすめのレンズです。
富士フイルム(FUJIFILM) XF8-16mmF2.8 R LM WR
対応マウント | Xマウント系 | フルサイズ対応 | ― |
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APS-C専用 | ― | 焦点距離 | 8~16 mm |
最短撮影距離 | 0.25m | フィルター径 | ― |
Xマウント用の超広角ズームレンズで、8-16mmの焦点距離をカバーしています。35mm判換算で12-24mm相当の広い画角により、広大な風景や迫力ある建築物を一枚の写真に収められます。F2.8通しの明るい開放値を実現しており、夕暮れや夜間などの低光量シーンでもシャッター速度を稼ぎやすい設計です。
13群20枚の光学構成には、3枚のスーパーEDレンズと3枚のEDレンズを含んでいます。像面湾曲補正レンズの駆動により、ズーム全域で高い解像性能を発揮。リニアモーター採用によって、静音かつ高速なオートフォーカス動作を実現し、動く被写体もスムーズに捉えます。
WR(Weather Resistant)設計による防塵防滴性能を備えており、厳しい環境での撮影にも対応できます。耐低温機能により、寒冷地での使用も安心。超広角の特性を活かした風景撮影や建築写真を楽しみたい方におすすめのレンズです。
広角レンズを使う際の注意点

By: amazon.co.jp
広角レンズを使うときに気をつけたいのが、写真に生じる独特の歪みです。まっすぐなはずの建物や地平線が、樽のように外側へ膨らんで写ることがあります。また、人物を撮影する際は、画面の端にいる人が不自然に伸びてしまうため、中心に配置するなどの工夫がポイントです。
写真の四隅が暗く写る「ビネット効果」も、広角レンズで起こりやすい現象のひとつです。明るさが足りないと感じたときは、編集ソフトで後から調整できます。さらに、広い範囲を写すため太陽などの強い光源が入りやすく、光の反射であるフレアやゴーストが発生しやすくなる点に注意しましょう。
歪みを抑えてきれいな写真を撮るには、カメラを水平に保つことが重要です。少しでも傾くと歪みが目立ってしまいます。構図を考えるときは、地平線を画面の下寄りに配置すると、風景の広がりをダイナミックに表現できておすすめです。
広角レンズは、単焦点レンズとズームレンズの2種類に大別されます。それぞれにメリットとデメリットがあるため、撮影したい被写体や用途によって選ぶことが重要です。ぜひ本記事を参考に、自分に適したレンズを見つけてみてください。