広角レンズは、広い範囲を写したいときに重宝する交換レンズです。画角が広く、肉眼の視野以上の広範囲をダイナミックに切り取れるため、広大な風景はもちろん、星空や建築物などの撮影でも人気があります。

そこで今回は、ミラーレス一眼用を中心に、主要メーカーでおすすめの広角レンズを紹介。初心者の方向けに広角レンズの特徴や選び方も詳しく解説するので、初めての広角レンズを選ぶ際の参考として役立ててください。

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広角レンズの特徴

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広角レンズとは、フルサイズ換算で焦点距離35mm以下に相当する画角(撮影範囲)を採用する交換レンズのこと。50mm前後の標準レンズよりも画角が広く、広範囲の記録に長けているため、スナップや風景の撮影を中心に好んで使われています。

遠近感が誇張して表現されるのも広角レンズのポイント。焦点距離が短くなるほど、近くのモノが実際よりも大きく、遠くのモノが小さく写ります。奥行きを感じさせるダイナミックな空間表現が可能なので、風景の広がりを強調したい場合や、室内を広く見せたい場合などにもおすすめです。

広範囲にピントを合わせやすいのも広角レンズの魅力。標準レンズよりも被写界深度(ピントの合う範囲)が深いため、画面の手前から奥まで全体をシャープに写すパンフォーカス表現が手軽に適用可能です。街角でのスナップ撮影のほか、旅行先で観光写真を撮影する場合にも重宝します。

広角レンズの選び方

手持ちのカメラの規格に合うモノかどうか

センサーサイズをチェック

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広角レンズを選ぶ際は、対応センサーサイズを確認しましょう。センサーサイズとは、一眼カメラが搭載するイメージセンサーのサイズのこと。ミラーレス一眼では、小さいモノから順にマイクロフォーサーズ(M4/3)・APS-C・フルサイズの主に3種類が存在します。

大型センサー用の広角レンズを小型センサー機で使う場合は注意しましょう。APS-C機では焦点距離の1.5〜1.6倍相当に、M4/3機では2倍相当に画角が変化。フルサイズ機で使う場合よりも画像に写る範囲が狭くなるため、広角レンズの魅力が低減します。

小型センサー用の広角レンズを大型センサー機で使う場合、画面クロップによって記録画素数が減ってしまうのも難点。レンズ本来の描写を楽しみたいなら、使用カメラと同じセンサーサイズに対応する広角レンズを選ぶのがおすすめです。

レンズの互換性をチェック

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広角レンズ選びでは装着部の互換性も重要です。交換レンズの装着部には、独自の形状や通信方式を採用する「マウント規格」が採用されているため注意。規格間に互換性はないため、カメラ側とレンズ側双方のマウントが一致しないと原則的に装着や使用は不可になります。

各メーカーごとに独自のマウント規格が用意されているのもポイント。さらに、同じメーカー内でも一眼レフ用とミラーレス一眼用とで異なるマウント規格が交換レンズに採用されている場合が多いことも留意しておきましょう。

マウントアダプターという機器を使うことで、例外的に一眼レフ用の交換レンズをミラーレス一眼で使える場合もあります。ただし、携帯性が落ち、機能が制限されることもあるのが難点。ミラーレス一眼で使う場合はなるべく専用のマウント規格に対応する広角レンズを選ぶのがおすすめです。

撮影目的に合わせて焦点距離を選ぼう

初心者でも使いやすい「28mm・35mm」

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広角レンズを初めて使う方にも人気の焦点距離が28mmと35mm。描写のクセが少ないので、初心者でも比較的手軽に使いこなせます。

両目で眺めたときの視野に近い画角を持つのが焦点距離28mmの広角レンズ。肉眼で見渡す限りの風景を画面内に収められます。遠近感はやや誇張されますが、超広角レンズほど不自然には写りません。スマホのメインカメラにも採用されることが多い焦点距離なので、最初の広角レンズとしてもおすすめです。

片目で見渡したときの視野に近い画角を持つのが焦点距離35mmの広角レンズ。標準域と広角域の間に位置することから準広角とも呼ばれており、標準レンズよりもやや広い範囲を自然に近い遠近感で撮影可能です。スナップ撮影を中心に人気があり、街角の様子を少し広めに記録したい場合などに重宝します。

より広範囲を写すなら「24mm以下」の超広角レンズを

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焦点距離24mm以下のモノは超広角レンズといわれています。肉眼の視野を超える画角が得られるため、通常の広角レンズよりも広範囲を画面内に収められるのが特徴。眼前に広がる雄大な風景や巨大な建築物を撮影する場合などにおすすめです。

ただし、超広角レンズでは遠近感の誇張効果がより顕著になる点に注意。近くと遠くとの距離感が離れて、両者のサイズ比も肉眼で見たときと大きく変わります。使いこなすにはある程度の慣れが必要ですが、トリック写真の撮影にも活用可能です。

広大な画角を持つ超広角レンズは星空の撮影にも活躍。また、自撮りの際でも広範囲を画面内に収められることから、最近ではVlog用途でも人気が上昇しています。

非現実的な世界観を表現できる魚眼レンズも人気

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画面が大きく歪曲して写るモノは魚眼レンズと呼ばれます。超広角レンズの一種に含まれますが、通常と違って発生する歪みをあえて補正せずに残すのが魚眼レンズの特徴。肉眼の見え方と大きく異なる描写が味わえるため、スナップや風景などの撮影で非現実感を演出したい場合にもおすすめです。

超広角レンズよりもさらに広範囲を記録できるのも魚眼レンズのポイント。大半のモデルは180°以上の広大な画角をカバー可能なため、全天で展開される星空の様子を記録する場合にも重宝します。

ただし、使いこなしの難易度はやや高め。画面周辺部まで気を付けていないと自分の手足が写り込むことがあります。また、画面の中心から離れるほど歪みが強くなる点も留意しておきましょう。

レンズの種類をチェック

焦点距離が調整できる「ズームレンズ」

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ズームレンズとは、ズーム機能を搭載する交換レンズのことです。焦点距離の調整によって画角を変えられるのが特徴。撮影位置が制限される場所でも多彩な構図で記録できます。レンズ交換の頻度も減らせるので、利便性を重視する方におすすめです。

ただし、開放F値が大きめに設定されているモノが多いのがズームレンズの難点。明るい単焦点レンズと比べて暗所画質・ボケ描写・動体捕捉力などの表現力ではやや不利になります。

とはいえ、広角から超広角までの多彩な画角を1本でカバーできる超広角ズームレンズは特に人気。多くのメーカーで複数のグレードが用意されているため、自分の目的や予算に合ったモデルが選びやすくなっています。

画質にこだわるなら「単焦点レンズ」

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単焦点レンズとは、ズーム機能が省略された交換レンズのことです。画角が1種類に固定されており、変更できないのが特徴。自分の足で動いて撮影位置やアングルを工夫する意識が要求されるので、使いこなすにはある程度の慣れが必要になります。

その反面、開放F値の小さいモノが多いのも単焦点レンズの魅力。暗所に強く、豊かなボケ描写や被写体の動きを止めた撮影も行いやすくなります。多少不便になっても画質や表現にこだわる本格派におすすめです。

小型軽量で持ち運びやすいのも単焦点レンズのメリット。特に、ミラーレス一眼用の広角単焦点レンズは一眼レフ用と比べてよりコンパクトに設計できるため、街歩きや旅行でのスナップ撮影にも人気があります。

暗い場所でも撮影するならF値をチェック

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広角レンズを暗所撮影にも使う場合は「F値」が重要になります。F値とは、絞りが作る穴の大きさをレンズ口径との比率で表したもの。交換レンズが設定できる最も小さいF値が「開放F値」となり、交換レンズの明るさを測る指標としても使われます。

開放F値の小さい大口径レンズほど一度に多くの光量を取り込めるのがポイント。暗いシーンでも鮮明に記録できるので、広角レンズで室内や夜景を撮影する際にも重宝します。また、背景や前景にボケを作りやすくなるほか、高速シャッターを使って被写体の動きを写し止めやすくなるのもメリットです。

ズームレンズは、焦点距離に応じて開放F値も変動するモノが一般的。暗い場所でも積極的に使うなら、全域でF4以下の固定開放F値を採用する明るいモデルを選ぶのがおすすめです。単焦点レンズの場合は開放F2.8以下のモノを選びましょう。

持ち運びたいならレンズの大きさ・重さにも注目

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大きさや重さも広角レンズ選びで確認したい項目です。どんなに高画質なモノでも携帯しにくいと、撮影に持ち出すのが次第に億劫になる場合があります。普段から気軽に活用したいなら、無理なく持ち運べる広角レンズを選びましょう。

広角レンズの全長や太さは携帯時の快適さを左右します。使用するカメラバッグに購入したいモデルが収まるかを事前に確認しましょう。スナップ撮影などで軽快に持ち歩きたい場合は、全長を縮められる沈胴構造を採用するモノもおすすめです。

重量も広角レンズを持ち運ぶ際に外せない要素。持ち運びのしやすさを重視するなら、カメラ本体との総重量ができれば1kg以下に収まるモデルがおすすめです。重量があまり気にならないので、街歩きや登山など長時間の移動にも適しています。

フィルターの装着が可能かどうか

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フィルター取り付けの可否も広角レンズ選びで重要です。レンズフィルターを積極的に活用したい場合は、先端にフィルターアタッチメントを搭載する広角レンズを選ぶのがおすすめ。対応する口径のフィルターを取り付けられます。

レンズフィルターによって多彩な効果を広角レンズに付与できるのがポイント。表面反射を調節して青空を濃くするPLフィルターや、明るい日中でも低速シャッター表現を可能にするNDフィルターなどが使えます。また、プロテクトフィルターを装着すれば、傷付きやすい前玉の保護も可能です。

後部にシート状のゼラチンフィルターを取り付けられる広角レンズも一部存在します。前玉の出っ張ったモデルでもソフトフィルターの効果を付与可能。星座を構成する明るい星を滲ませて強調できるため、星景撮影を中心に人気があります。

広角レンズのおすすめメーカー

キヤノン(Canon)

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キヤノンは、東京の大田区に本社を置く1937年創業の精密機器メーカーです。一眼レフ市場で大きなシェアを保有しており、2018年から始めた現在主力のミラーレス一眼「EOS R」シリーズでもトップクラスのシェアを保有。対応する「RFマウント」の交換レンズも、広角レンズを含めてラインナップが充実しています。

初心者でも選びやすいようにグレード分けされているのがキヤノンの広角レンズが持つ特徴。描写性能の優れた上位ライン「Lレンズ」も人気で、超広角10mmに対応するズームレンズもラインナップしています。近接撮影性能の優秀な広角レンズも多いので、背景を広く取り込んだ接写表現を楽しみたい方にもおすすめです。

ソニー(SONY)

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ソニーは、東京の港区に本社を置く1946年創業の総合電機メーカーです。2013年に世界初のフルサイズミラーレス「α7」を発表したことでも有名。最近ではαと共通の「Eマウント」を採用するVlog特化型ミラーレスでも人気を増しています。

APS-C用とフルサイズ用の両方で豊富なラインナップを提供しているのがソニーの広角レンズが持つ特徴。上位シリーズ「Gレンズ」や最上位シリーズ「G Masterレンズ」もあり、自分の目的に応じて選べます。また、電動ズームなど動画向けの機能が充実したモデルも用意。Vlogや映像制作などの動画用途にもおすすめです。

タムロン(TAMRON)

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タムロンは、埼玉県のさいたま市に本社を置く1950年創業の光学機器メーカーです。一眼レフ時代からコスパの優れたサードパーティー製レンズを数多く手掛けており、カメラ初心者にも人気。最近はソニーEマウントに対応するミラーレス一眼専用レンズを中心に注力しており、広角レンズのラインナップも増やしています。

高性能ながらリーズナブルな価格で入手できるのがタムロンの広角レンズが持つ特徴。開放F2.8通しの大口径ながら、求めやすい価格の超広角ズームレンズも用意しています。また、携帯性にもこだわった高画質な広角単焦点レンズも人気。街歩きや旅行などにも気軽に使える常用の広角レンズとしてもおすすめです。

ニコン(Nikon)

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ニコンは、東京の港区に本社を置く1917年創業の光学機器メーカーです。一眼レフ市場で大きなシェアを保有していましたが、2018年からは事業の主軸をミラーレス一眼「Z」シリーズにシフト。最近はクラシックカメラを彷彿とさせるヘリテージデザインのモデルが人気で、おしゃれな外観との相性がよい広角レンズも提供しています。

高画質な単焦点レンズのラインナップが充実しているのがニコンの広角レンズが持つ特徴。薄型設計を採用するモデルも多く、軽快にスナップ撮影を楽しみたい方にもおすすめです。コスパの高い超広角ズームレンズも用意。中上級者には描写性能にこだわった上位シリーズ「S-Line」が好評で、作品撮りに重宝されています。

広角レンズのおすすめ|初心者向け

キヤノン(Canon) RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM

キヤノン(Canon) RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM  2022

キヤノンRFマウントに対応するフルサイズミラーレス用の超広角ズームレンズです。ダイナミックな遠近感の超広角15mmから見た目に近い広角30mmまで1本でカバー。EOS Rシリーズ用では価格が安いので、入門用の広角レンズとしておすすめです。

優秀な近接撮影性能を持つのもポイント。マニュアルフォーカス(MF)時は、被写体に最短12.8cmまで近づいた状態で、実寸と比べて約半分のサイズで記録可能です。背景を広く取り入れつつ、花や料理をクローズアップ撮影する場合にも重宝します。

重さ約390g、全長約88.4mmと小型軽量なのも魅力。加えて、本広角レンズは強力な手ブレ補正「IS」も内蔵しています。対応カメラとの協働で最高7段分の補正効果を発揮するため、三脚禁止の場所でも安定した手持ち撮影が可能です。
▼撮影イメージ

ソニー(SONY) FE 35mm F1.8 SEL35F18F

ソニー(SONY) FE 35mm F1.8 SEL35F18F 2019

ソニーEマウントに対応するフルサイズミラーレス用の大口径準広角単焦点レンズです。初心者でも手軽に使える焦点距離35mmを採用。重さ約280g、全長約73mmと軽量コンパクトで価格も安いので、スナップ撮影に使う初級広角レンズとしてもおすすめです。

小型設計ながら開放F1.8の明るさを実現しているのもポイント。9枚羽根の円形絞りが作り出す美しいボケ味も楽しめます。接写性能も優れており、最短22cmまで被写体に接近可能。卓上の花や料理などを写すテーブルフォト撮影にも重宝します。

俊敏で静かなAFも便利。動画撮影でも駆動音の入り込みを気にせず使えます。防塵防滴に配慮した設計も採用しており、屋外撮影でも活躍。なお、本広角レンズをAPS-C機に装着すると、換算52.5mm相当の標準レンズとして使用可能です。

▼撮影イメージ

タムロン(TAMRON) 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD Model B060

タムロン(TAMRON) 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD Model B060 2021

APS-Cミラーレス用に作られた大口径超広角ズームレンズです。フルサイズ換算で超広角16.5〜広角30mmに相当する画角をカバー。ズーム全域で開放F2.8通しの明るさを持ちながら価格が手頃なので、初心者やコスパ重視の方にもおすすめの広角レンズです。

重さ約335g、全長約86.2mmと軽量コンパクトなのもポイント。大口径の広角レンズながら携帯しやすく、軽快なフットワークで撮影を進められます。最短撮影距離15cmと近接撮影性能も優秀。動画撮影にも活躍する高性能AFも備えています。

先端に口径67mmのレンズフィルターを取り付けられるのも便利。PLフィルターやNDフィルターを使った多彩な風景表現が楽しめます。本広角レンズの対応マウントは、ソニーEマウントと富士フイルムXマウントの2種類から選択可能です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 28mm f/2.8

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 28mm f/2.8 2021

ニコンZマウントに対応するフルサイズミラーレス用の薄型広角単焦点レンズです。スナップ撮影に使いやすい焦点距離28mmを採用。重さ約155g、全長約43mmと軽量スリムに設計されているので、街歩きに使う常用の広角レンズとしてもおすすめです。

最短撮影距離が19cmと短いのもポイント。コンパクトながら開放F2.8と明るめのため、被写体に接近すれば、広角レンズならではの接写表現も可能です。また、沈胴解除の操作が不要なので、突然のシャッターチャンスにも素早く対応できます。

APS-C機との相性が良好なのも魅力。換算42mm相当の標準レンズとなり、汎用性がより向上します。なお、本広角レンズでは、外観の仕上げをヘリテージデザインのカメラに合わせた「Special Edition(SE)」も選択可能です。

▼撮影イメージ

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II 2024

M4/3ミラーレス用に開発された超広角ズームレンズです。フルサイズ換算で超広角18〜準広角36mmに相当する画角をカバー。広角レンズならではの多彩な表現がポケットサイズのボディで手軽に楽しめるので、初心者にもおすすめです。

沈胴構造を採用しているのもポイント。撮影時以外は全長を約49.3mmに短縮可能です。約154gと軽く、小型ミラーレスのOM-5と組み合わせても総重量約568gに収まるため、街歩きやハイキングなどで移動量が多くなる用途にも重宝します。

ズーム全域で最短撮影距離が25cmと短いのも魅力。先端には、口径52mmのレンズフィルターを装着できます。また、本広角レンズは、OMシリーズのカメラが搭載するライブNDなどのコンピュテーショナルフォトグラフィ機能にも対応可能です。

▼撮影イメージ

広角レンズのおすすめ|中級者向け

キヤノン(Canon) RF14-35mm F4 L IS USM

キヤノン(Canon) RF14-35mm F4 L IS USM 2021

キヤノンRFマウントに対応する、フルサイズミラーレス用の超広角ズームレンズです。超広角14〜準広角35mmの焦点距離をカバー。本広角レンズは一眼レフ用の先代モデルから広角端をさらに拡大しつつ小型軽量化を達成しており、重さ約540g、全長約99.8mmと携帯性が向上しています。

ズーム全域で開放F4通しの明るさを備えているのもポイント。本広角レンズの表面には反射を防ぐ特殊コーティング「SWC」も施されており、逆光でもフレアやゴーストの影響を抑えてクリアに描写できます。最短20cmからの近接撮影も可能です。

高級ライン「Lレンズ」にふさわしい高画質が得られるのも魅力。中級へのステップアップにもおすすめの広角レンズです。また、対応カメラとの協働で最高7段分の強力な手ブレ補正や、撮影機会を増やす防塵防滴構造も備えています。

▼撮影イメージ

ソニー(SONY) E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G

ソニー(SONY) E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G 2022

ソニーEマウントに対応するAPS-Cミラーレス用の電動超広角ズームレンズです。フルサイズ換算で超広角15〜広角30mmに相当する画角を採用。本広角レンズはズーム全域で開放F4通しの明るさがあるので、室内などの薄暗いシーンでも鮮明に記録できます。

無段階変速タイプのパワーズーム機構を搭載しているのもポイント。速度を一定に保った低速ズームなど、高度なズーム操作が手軽に行えます。ジンバルからのリモート操作にも対応するため、VLOGCAMと組み合わせたVlog撮影や映像制作にもおすすめの広角レンズです。

上位シリーズ「Gレンズ」ならではの柔らかく自然なボケ味が楽しめるのも魅力。本広角レンズの先端には、62mm径のNDフィルターなどが装着可能です。重さ約178g、全長約55mmと手持ち撮影も簡単。防塵防滴に配慮した設計も採用されています。

▼撮影イメージ

タムロン(TAMRON) 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050

タムロン(TAMRON) 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 Model F050 2019

ソニーEマウントと互換性のあるフルサイズミラーレス用の超広角単焦点レンズです。肉眼の視野を超える広大な画角を写せる超広角20mmを採用。重さ約220g、全長約64mmと小型軽量で携帯しやすいので、旅行先でスナップ撮影を軽快に楽しみたい方にもおすすめの広角レンズです。

優れた接写性能を持つのもポイント。最短撮影距離11cmで、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影に対応するため、花や小物の撮影にも活用可能です。開放F2.8の明るさも備えており、暗所撮影やボケ表現も十分有利に進められます。

簡易防滴構造と防汚コートが施されているのも魅力。先端には同シリーズレンズと同じ67mm径のレンズフィルターを装着可能で、レンズ間でフィルターを共用できます。また、本広角レンズはソニー機が搭載する瞳AFなどの各種機能も有効です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 17-28mm f/2.8

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 17-28mm f/2.8 2022

ニコンZマウントに対応するフルサイズミラーレス用の大口径超広角ズームレンズです。超広角17〜広角28mmのズーム全域で開放F2.8通しを実現しながら、純正の広角レンズとしては価格がリーズナブル。中級以上でコスパ重視の方にもおすすめです。

重さ約450g、全長約101mmと携帯性が優れているのもポイント。ズーム操作時に全長が変わらない設計のため、ジンバルとの相性も良好です。ピント送りをしても画角変動による違和感も少なく、動画撮影用の広角レンズとしても重宝します。

最短撮影距離が19cmと短いのも便利。被写体に接近して明るい開放F値を活かせば、背景を広く取り込む広角レンズならではの接写表現も楽しめます。安心して持ち歩ける防塵防滴に配慮した設計も採用。先端には、67mm径のフィルターが装着可能です。

▼撮影イメージ

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 2023

M4/3ミラーレス用に開発された高倍率広角ズームレンズです。ズーム倍率が3.1倍と高く、フルサイズ換算で超広角16〜標準50mmに相当する幅広い画角に対応。本広角レンズは全域で開放F4通しの明るさも備えているので、スナップ・風景/夜景・ポートレートなど多彩なジャンルの撮影に活躍します。

重さ約411gと軽量なのもポイント。レバーなしで直感的に操作できる沈胴機構を採用しており、移動時は全長を約88.5mmまで小型化できます。また、IP53の優れた防塵防滴性能や、-10℃でも動作可能な耐低温性能なども完備。登山などの過酷なアウトドアでの使用にもおすすめの広角レンズです。

優れた光学性能を実現しているのも魅力。本広角レンズの先端には72mm径のフィルターアタッチメントが設けられており、PLやNDなどのレンズフィルターを使った表現も可能です。

▼撮影イメージ

広角レンズのおすすめ|上級者向け

キヤノン(Canon) RF10-20mm F4 L IS STM

キヤノン(Canon) RF10-20mm F4 L IS STM 2023

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キヤノンRFマウントに対応するフルサイズミラーレス用の超広角ズームレンズです。純正ズームレンズでは最短となる超広角10mmを実現。従来の超広角レンズを超えた迫力のある空間描写が体感できます。周辺部まで歪みがしっかり補正されているため、自然風景はもちろん、建築物の作品撮りにもおすすめです。

対応カメラとの協働で、最高6段分の補正効果を発揮する手ブレ補正機構を内蔵しているのもポイント。広角レンズ特有の周辺ブレを改善する機能「周辺協調制御」も有効なので、室内撮影で起こりがちなブレによる周辺変形も抑えられます。

開放F4通しの明るさを持ちながら、重さ約570g、全長約112mmと軽量コンパクトなのも魅力。屋外で心強い防塵防滴構造やフッ素コートも採用されています。また、本広角レンズの後部にはシート状のゼラチンフィルターが取り付け可能です。

▼撮影イメージ

ソニー(SONY) FE 16-35mm F2.8 GM II SEL1635GM2

ソニー(SONY) FE 16-35mm F2.8 GM II SEL1635GM2 2023

ソニーEマウントに対応するフルサイズミラーレス用の大口径超広角ズームレンズです。超広角16〜準広角35mmのズーム全域で開放F2.8通しを実現。プロ仕様の広角レンズながら、重さ約547g、全長約111.5mmと小型軽量なので、風景や山岳などの機動性を重視する撮影にもおすすめです。

最上位シリーズ「G Masterレンズ」ならではの高画質が堪能できるのもポイント。高度な反射防止技術「ナノARコーティングII」によって、逆光でもクリアな描写が可能です。最短撮影距離22cmと優れた近接撮影性能も備えています。

動画用の広角レンズとしても好適。ピント送り時やズーム時に発生する画角変動や揺れが抑えられています。絞りリングのクリック音はON/OFFの切り替えが可能で、誤操作防止用のアイリスロックスイッチも搭載。本格的な映像制作にも主力として活躍します。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S 2020

ニコンZマウントに対応するフルサイズミラーレス用の大口径超広角ズームレンズです。超広角14〜広角24mmのズーム全域で開放F2.8通しに対応。取り込める光量が多く、天の川や夏の大三角も余裕を持って画面内に収められるので、星空と地上の夜景を同時に写す星景撮影にもおすすめの広角レンズです。

高級レンズ「S-Line」が有する優れた光学性能を体感できるのもポイント。「アルネオコート/ナノクリスタルコート」による優れた逆光耐性も備えています。点像再現性が高いのも魅力。周辺部でも星や街灯などの点光源を点のまま美しく描写できます。

重さ約650g、全長約124.5mmと持ち運びやすいのも便利。また、本広角レンズは、先端に口径112mmのレンズフィルターを、後部にシートフィルターを取り付けられます。光害カットと星座強調など2種類のフィルター効果が併用可能です。

▼撮影イメージ

シグマ(SIGMA) 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art

シグマ(SIGMA) 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE

フルサイズミラーレス用に設計された大口径対角線魚眼レンズです。強烈なデフォルメ効果によって、通常の超広角レンズよりも広い画角180°に対応。民生用の魚眼レンズとしては世界初となる開放F1.4の明るさも実現しているため、星空の撮影で全天の様子を記録する場合にもおすすめです。

光学性能に特化した「Artラインレンズ」にふさわしい描写力を備えているのもポイント。絞り開放から画面全体で解像力にこだわった撮影が可能です。点を点のまま写す点像再現性も優秀なので、星景写真の本格的な作品撮りにも活躍します。

星景撮影向けの機能が充実しているのも魅力。合焦後のピントずれを防ぐ「MFLスイッチ」や、結露防止に役立つヒーターが固定しやすくなる「レンズヒーターリテーナー」などを備えています。また、本広角レンズの後部には、シートフィルターの取り付けが可能です。

▼撮影イメージ

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 2015

M4/3ミラーレス用に開発された大口径対角線魚眼レンズです。画角180°と開放F1.8を実現しながら、重さ約315g、全長約80mmと小型軽量。本広角レンズは高級ライン「PROレンズ」にふさわしい優秀な防塵・防滴・耐低温性能も備えているので、過酷なアウトドア撮影にもおすすめです。

最短撮影距離が12cmと短いのもポイント。最大撮影倍率も換算0.4倍と高く、魚眼特有のデフォルメ効果を活かした花や動物などの広角マクロ表現が可能です。本広角レンズは点像再現性も高く、周辺部でも星を点のまま描写できるため、星景撮影にも重宝します。

OMシリーズのカメラが搭載する「フィッシュアイ補正」に対応するのも便利。歪みを補正できるので、換算11mm・14mm・18mm相当の超広角レンズとして代用できます。また、別売りの防水レンズポートと組み合わせれば、水中撮影にも活用可能です。

▼撮影イメージ