ミラーレス一眼を使用した撮影でカメラ本体以上に重要となるのが交換レンズ。撮影したいシーンや表現したい効果に応じてレンズを選ぶと、よりイメージに合った写真が撮影できるようになります。

しかし、市場では豊富な種類の交換レンズが発売されており、 難しい専門用語も随所で見受けられるので、初心者にはどれを買うべきかの判断が難しく、悩ましいものです。そこで今回は、交換レンズの種類や選び方を踏まえた上で、初心者からのステップアップにおすすめのモデルをご紹介します。

ミラーレス一眼のレンズの種類

焦点距離とレンズの分類

ミラーレス一眼に限らず、交換レンズは主に焦点距離(レンズの中心からイメージセンサーまでの距離)の長さで分類されます。しかし、同じ焦点距離のレンズでもカメラに搭載されるイメージセンサーのサイズによって、画角(撮影できる範囲)が異なるのがポイントです。

本記事ではフルサイズ機を基準にした焦点距離を分類の指標に使用します。APS-C機のユーザーはレンズに記載されている焦点距離を1.5倍、マイクロフォーサーズ機の方は2倍してフルサイズ基準に換算した上で読み進めてください。

広角レンズ

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広角レンズとはフルサイズ換算で35mm以下の焦点距離を持つレンズのこと。なかでも24mm以下の極端に短い焦点距離を持つレンズは超広角レンズと呼びます。

広角レンズは目の前に広がる風景を肉眼で見るよりも広く切り取れるのが特徴。旅行で訪れた絶景を記録したい場合などに重宝します。

また、遠近感が誇張されるのもポイント。広角レンズでは焦点距離が短くなるほど、手前にあるモノが大きく、奥にあるモノが小さく写る特性があります。また、広い範囲にピントを合わせやすい一方で、ピント面以外がボケにくいのも特徴です。

標準レンズ

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標準レンズとはフルサイズ換算で50mm前後の焦点距離を持つレンズのこと。人間が普段目にする範囲が自然な遠近感で撮れることから「標準」という分類名が付けられています。

スナップ撮影などで興味を引いたモノを捉えるのに使用。また、肉眼で見たときと同じように自然な遠近感で撮影できるので、被写体(撮影対象)の形を忠実に再現したい花やテーブルフォトの撮影にもおすすめです。

望遠レンズ

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望遠レンズとはフルサイズ換算で70mm以上の焦点距離を持つレンズのこと。なかでも135mmまでのレンズは中望遠レンズ、300mmまでは望遠レンズ、400mm以上は超望遠レンズと呼びます。

望遠レンズは遠くにいる動物や乗り物など、容易には近付けない被写体を捉えることが可能。人間が凝視するときよりも狭い範囲を拡大して切り取れるのも特徴です。

なた、広角レンズとは逆に遠近感が圧縮されるのもポイント。手前のモノと奥のモノとの距離感が消失し、ピント面以外がボケやすくなる特性があるので、ポートレート撮影など背景を整理して被写体を強調したい場合にもよく使用します。

マクロレンズ

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マクロレンズとはイメージセンサー上で実物と同じ大きさ(等倍)で被写体を写せるレンズのこと。半分の大きさで写せるレンズはハーフマクロレンズと呼びます。

マクロレンズは花の一部や昆虫などを大きく拡大して切り取れるのが特徴。生物も大迫力で写せるので、ネイチャーフォトの撮影で特に重宝されています。

さらに接写しやすいのもポイント。通常のレンズではあまり近付きすぎるとピントが合いませんが、マクロレンズでは被写体から1〜2cmなどの至近距離からでも難なくピントを合わせられます。被写体の一部分を強調したい場合にもおすすめです。

ミラーレス一眼のレンズの選び方

使用するミラーレス一眼に対応したレンズを選ぶ

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交換レンズはモデルごとにカメラとの接合部分(マウント)の形状が異なるのがポイント。カメラと異なるマウントを持つレンズだと、同じメーカーのモノでも装着できない場合があるので、注意が必要です。

マウントアダプターと呼ばれる機材を使えばマウントの異なるカメラにも装着できる場合があります。しかし、オートフォーカス(AF)や自動露出などの一部機能が制限されることもあるので、可能な限りカメラと一致するマウントを持つ交換レンズを選ぶのがおすすめです。

オートフォーカスに対応しているかチェック

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レンズのピント合わせ方式には「オートフォーカス(AF)」と「マニュアルフォーカス(MF)」の2種類があります。前者はシャッターボタンを押すだけで手軽にピント合わせができますが、後者はレンズのフォーカスリングを操作してピントを手動で追い込む必要があるのが特徴です。

レンズのなかにはMF専用のモデルもありますが、AFが使用できないのでやや不便。比較的安価に入手できるのは魅力ですが、MFでのピント合わせに慣れないうちは操作に戸惑ってシャッターチャンスを逃してしまう場合があります。特にカメラ初心者の方はAF対応のレンズを選ぶのがおすすめです。

初めての交換レンズは単焦点レンズがおすすめ

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初心者が初めて交換レンズを購入する際は「単焦点レンズ」を選ぶのがおすすめです。単焦点レンズとはズーム機能が省略されたレンズのこと。キットに付属していたズームレンズのように焦点距離の変更ができない代わりに、より高画質な写真が撮れるのが特徴で、魅力的なボケ表現や美しい夜景の撮影も簡単に楽しめます。

単焦点レンズではフットワークを生かしつつ積極的にアングルを変えながら撮影する必要があるため、撮影スキルの上達にも効果的。また、設計がシンプルで小型・軽量なので、ズームレンズと一緒でも軽快に持ち運べます。

なお、レンズ名に記載されている「F1.8」などの数値(開放F値)が小さいほど、ピント面以外をぼかしやすく、暗いシーンの撮影にも強いのが特徴。単焦点レンズを選ぶ際の参考にしてみてください。

遠くの被写体を撮影するならズームレンズ

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スポーツ観戦や動物・乗り物など、遠くにいて近付くのが難しい被写体を撮影したい場合は焦点距離を自在に変えられる「ズームレンズ」がおすすめ。特に、400mm以上の焦点距離をカバーする超望遠ズームレンズを使用すれば、より臨場感を出せます。

なお、ズームレンズの開放F値は「F3.5-5.6」のように焦点距離に応じて変わるモノが大半ですが、なかには「F2.8通し」など全焦点域で開放F値が変わらないモノも。この種のズームレンズは大きく重く高価ですが、全焦点域で単焦点レンズに匹敵する画質が得られます。高画質と汎用性を両立したい方におすすめです。

ミラーレス一眼におすすめのレンズ|キヤノン

キヤノン(Canon) EF-M22mm F2 STM

スマホカメラに近い画角で撮影できるのが特徴

スナップ撮影などに適したEOS Mシリーズ用の薄型広角単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は35mmで、スマホカメラに近い画角で撮影できるのが特徴。厚さ約23.7mm・重さ約105gと小型・軽量なので、キットズームと一緒でも簡単に持ち運べます。

開放F値がF2と明るめのもポイント。光量の少ない夕暮れや室内などのシーンでも鮮明な写真が撮影できます。接写性能も高く、被写体から10数cmまで近寄れるので、マクロ的な表現も可能です。

「フルタイムマニュアルフォーカス機構」にも対応。AF中にフォーカスリングを回せばMFに自動で移行できるので、料理や雑貨の撮影でピントを追い込みたいときに重宝します。比較的安価なのも魅力です。

キヤノン(Canon) EF-M32mm F1.4 STM

初めての単焦点レンズとしてもおすすめ

美しいボケ味とクリアな描写が手軽に楽しめるEOS Mシリーズ用の大口径標準単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は汎用性の高い51mmで、初めての単焦点レンズとしてもおすすめ。重さも約235gと軽いので、ミラーレス一眼の軽快さを生かせます。

開放F値がF1.4と非常に明るいのもポイント。夜景など暗いシーンでもある程度の光量を確保でき、高速シャッターが使えるので、手ブレを抑えた鮮明な写真が手持ちでも撮影できます。素直なボケ味が手軽に得られるのも魅力で、スナップはもちろん、人物やテーブルフォトの撮影にもおすすめです。

「フルタイムマニュアルフォーカス機構」にも対応。また、AFの駆動音が静かなので、寝ている子供やペットの撮影時にも重宝します。

キヤノン(Canon) RF35mm F1.8 MACRO IS STM

手持ちでも失敗を抑えて鮮明な写真が撮れる

ハーフマクロ撮影にも対応するEOS Rシリーズ用の大口径広角単焦点レンズです。焦点距離は35mmで、開放F値はF1.8。フルサイズ機用のレンズながら、長さ約62.8mm・重さ約305gと軽量コンパクトなので、スナップ撮影などにもおすすめです。

実物の半分となる大きさで被写体を撮影できるのが特徴。レンズ先端から約9cmまで近付けるので、雑貨や料理の一部分を強調して切り取るのに重宝します。また、引き気味で撮れば、テーブルに並べた料理全体の写真も撮影が可能です。

最高5段分の補正効果を持つ強力な手ブレ補正機構の搭載もポイント。マクロ撮影時にも補正は有効に働くので、手持ちでも失敗を抑えて鮮明な写真が撮れます。

ミラーレス一眼におすすめのレンズ|ニコン

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

人物のポートレート撮影や夜景の撮影にもおすすめ

小型・軽量ながら卓越した描写性能を誇るフルサイズZシリーズ用の大口径標準単焦点レンズです。焦点距離は汎用性の高い50mm。画面中心から周辺まで高い解像度を実現しており、4000万画素以上の高画素機でも余裕で対応できます。

開放F値は使い勝手に優れるF1.8。ピント面の解像感を高く保ちつつ、自然で柔らかな美しい背景ボケが得られるので、人物のポートレート撮影にも重宝します。また、画面周辺部でも街灯を点として忠実に再現できるので、夜景の撮影にもおすすめです。

機能が充実しているのもポイント。コントロールリングにはMF時のピント調節以外にも、F値や露出補正などの割り当てができるので、柔軟に設定のカスタマイズが可能です。また、防塵・防滴に配慮した設計なので、小雨程度であれば気にせず撮影を継続できます。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

暗いシーンも鮮明に撮影できる超広角ズームレンズ

夜景や星景の撮影にも活躍できるフルサイズZシリーズ用の超広角ズームレンズです。焦点距離は14〜30mm。肉眼を遥かに超えた広い範囲をダイナミックに切り取れるので、風景・建築・室内の撮影などに適しています。

開放F値が全焦点域でF4通しなのもポイント。ズームしても一定の光量を維持できるので、暗いシーンも鮮明に撮影できます。また、画面周辺部でも歪みや色のズレが抑えられており、街灯や星も形を忠実に再現できるので、夜景や星景の撮影にもおすすめです。

超広角ズームながら先端にフィルターを装着できるのも魅力。空や水面の反射を取り除くPLフィルターや、取り込む光量を減らして動感を演出するNDフィルターが使えるので、多彩な撮影が楽しめます。

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

広角から望遠まで1本で使用できるズームレンズ

幅広い画角をカバーできるフルサイズZシリーズ用の高倍率ズームレンズです。8.3倍のズーム倍率を持ち、広角24mmから望遠200mmまで1本で使用できるのが特徴。旅行など撮影チャンスを逃したくないシーンなどに重宝します。

気軽に持ち歩ける小型・軽量な設計も魅力。重さ約570gとフルサイズ用の高倍率ズームレンズとしては軽いので、旅先でも軽快なフットワークで撮影が楽しめます。また、ズームアップしても重心がほとんど変わらない構造なので、望遠撮影時も快適に使用が可能です。

最高5段分の補正効果を持つ手ブレ補正機構を内蔵。手ブレの影響を受けやすい望遠撮影や光量の少ない夕暮れなどの撮影も、ブレの少ない安定した写真が撮れます。

ミラーレス一眼におすすめのレンズ|ソニー

ソニー(SONY) FE 50mm F1.8

画角にクセがなく単焦点レンズ初心者にもおすすめ

入門用の単焦点レンズの定番にもなっているα7・α9シリーズ用の大口径標準単焦点レンズです。焦点距離は汎用性の高い50mmで、画角にクセがなく使いやすいのが特徴。また、価格が安く入手しやすいのも魅力で、フルサイズミラーレスの初心者からも高い人気があります。

開放F値がF1.8と明るいのもポイント。円形絞りが採用されており自然で美しいボケ味が堪能できるので、スナップはもちろん、ポートレートやテーブルフォトの撮影にもおすすめです。

重さが約186gと軽く、持ち運びが簡単にできるのも特徴。小型・軽量なα7シリーズと組み合わせれば、フルサイズならではの豊かな描写が気軽に楽しめます。

ソニー(SONY) FE 85mm F1.8

人物写真を印象的に撮影できる

ポートレート撮影の入門用レンズとしても人気のあるα7・α9シリーズ用の大口径中望遠単焦点レンズです。焦点距離は85mm。また、重さが約371gと軽量コンパクトで、価格が安いのも魅力です。

開放F値はF1.8。中望遠の焦点距離と組み合わせることで、被写体はシャープに描写しつつも背景は美しく滑らかにぼかせるので、人物写真であれば印象的に撮影できます。

機能性の高さもポイント。レンズ側でAFとMFを変えられる「フォーカスモードスイッチ」や、ピント位置を固定して構図作りに集中できる「フォーカスホールドボタン」が搭載されています。

ソニー(SONY) FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS

テレマクロ撮影やスポーツの撮影も楽しめる

ワンランク上の画質で望遠撮影が楽しめるα7・α9シリーズ用の望遠ズームレンズです。焦点距離は望遠域をカバーする70〜300mm。ソニー高級ラインの「Gレンズ」に位置するレンズで、風景の一部を切り撮る撮影のほか、スポーツや乗り物の撮影でも重宝します。

開放F値は広角端F4.5・望遠端F5.6と標準的ですが、長い焦点距離と圧縮効果を駆使することで手軽に背景ボケの操作が可能。また、被写体を実物の1/3程度の大きさで写せるので、遠くの植物や昆虫を大きく拡大して迫るテレマクロ撮影も楽しめます。

光学手ブレ補正機構を内蔵するのでブレやすい望遠側の撮影でも安心。加えて、AFを駆動させる距離の範囲を限定する「フォーカスレンジリミッター」も搭載されているので、望遠撮影中に手前の被写体にピントが合ってしまうミスも防げます。

ミラーレス一眼におすすめのレンズ|富士フイルム

富士フイルム(FUJIFILM) XF35mmF2 R WR

肉眼に近い描写で日常を切り取れるXシリーズ用の大口径標準単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は53mmで、汎用性の高い画角が得られるのが特徴。高性能なモデルが多いXFレンズシリーズのなかでは価格が安いので、入門用の単焦点レンズとしてもおすすめです。

開放F値はF2.0。シャープでキレのある解像感と豊かなボケ味を両立しており、スナップをはじめ、多彩なジャンルの撮影で活躍します。

重さ約170g・長さ約45.9mmと軽量コンパクトなので街歩きにもおすすめ。加えて、防塵・防滴・耐低温(-10℃)に対応するので、耐候性の高いミラーレス一眼に装着すれば、雨や雪のなかでも気にせず撮影できます。

富士フイルム(FUJIFILM) XF60mmF2.4 R Macro

高画質なハーフマクロ撮影が楽しめるXシリーズ用の中望遠マクロ単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は90mmで、被写体の一部分に注目して切り取るのに最適。長さ約63.7cm・重さ約215gと小型・軽量なのも魅力です。

被写体を実物の半分の大きさで写し出せるハーフマクロ撮影に対応。また、90mm相当の中望遠域をカバーしながら、被写体から約19cmの距離まで近付いて撮影できるので、花・料理・雑貨の一部分を拡大して強調する表現に適しています。

ポートレート撮影用としても優秀。XFレンズシリーズでトップクラスの解像性能と美しいボケ味を持つので、本格的な撮影で活躍します。

富士フイルム(FUJIFILM) XF16-80mmF4 R OIS WR

旅行の撮影などにも重宝する倍率5倍のXシリーズ用高倍率ズームレンズです。フルサイズ換算で、広角24mm〜中望遠120mmまでという使用頻度の高い焦点距離をカバーできるのが特徴。風景・人物・雑貨など多彩なジャンルの撮影で活用できます。

開放F値が全焦点域でF4通しなので、望遠側でも明るさを保ったまま撮影できるのもポイント。さらに、シャッター速度換算で最高6段分の補正効果がある光学手ブレ補正機構を内蔵するので、夕暮れや暗い室内の撮影でも安定した高画質な撮影ができます。

重さ約440g・長さ約88.9mmと軽量コンパクト。加えて、防塵・防滴・耐低温にも優れているので、気候の環境が厳しい場所でも故障を気にせず撮影できます。

ミラーレス一眼におすすめのレンズ|オリンパス

オリンパス(OLYMPUS) M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

ワンランク上のスナップ撮影が軽快に楽しめるマイクロフォーサーズ用の大口径広角単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は34mmで、肉眼に近い範囲を切り取るのに最適。上質な金属製のボディを採用しながら、重さ約120g・長さ約35.5mmと軽量コンパクトで扱いやすいのも魅力です。

開放F値はF1.8と明るいのが特徴。OM-Dシリーズの強力なボディ内手ブレ補正機構と組み合わせれば、暗い室内や夜景などのシーンも三脚不要で鮮明な写真が簡単に撮影できます。

「スナップショットフォーカス機構」の搭載もポイント。フォーカスリングを手前に引くと、事前に指定した位置を中心に画面手前から奥まで広範囲にピントが合う「パンフォーカス」が瞬時に得られるので、スナップ撮影中に偶然出会った決定的瞬間も高い確率で捉えることができます。

オリンパス(OLYMPUS) M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

肉眼では捉えられないマクロの世界が切り取れるマイクロフォーサーズ用の標準マクロ単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は60mmで、画角がやや望遠寄りなものの汎用性の高い標準域をカバー。価格が安いので、初めての単焦点レンズとしてもおすすめです。

最大の魅力は被写体を実物の2.5倍もの大きさに拡大して撮影できること。さらに、被写体から1cmという超至近距離からでもピントが合うのも魅力です。

OM-Dシリーズが搭載する、昆虫などのマクロ撮影時にピントを広範囲に合わせられる「深度合成」にも対応。また、防水プロテクターを装着すれば、水中でのマクロ撮影も楽しめます。

オリンパス(OLYMPUS) M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II

軽快なフットワークで超望遠撮影が楽しめるマイクロフォーサーズ用の超望遠ズームレンズです。重さ約423g・長さ約116.5mmという軽量コンパクトなボディながら、フルサイズ換算で150〜600mmの超望遠域をカバーしています。

OM-Dシリーズの強力なボディ内手ブレ補正機構や高速な像面位相差AFと組み合わせれば、難易度が高い野鳥や飛行機も気軽に撮影することが可能。開放F値が暗めなので夜間の使用にはやや難がありますが、手軽に使える安い超望遠ズームを探している方におすすめです。

なお、オリンパスとパナソニックが採用するマイクロフォーサーズ規格は互換性が高いのが特徴。同じ規格のミラーレス一眼であれば両社の交換レンズを共用できます。

ミラーレス一眼におすすめのレンズ|パナソニック

パナソニック(Panasonic) LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

印象的なスナップ撮影が軽快に楽しめるマイクロフォーサーズ用の大口径広角単焦点レンズです。ドイツの老舗カメラメーカーである「ライカ」の厳しい光学基準をクリアしており、街中の空気感までも記録できる高画質が堪能できます。

フルサイズ換算の焦点距離は30mm。何気なく見渡したときの視野に近い範囲が切り取れるので、散歩や旅行中に気ままに楽しむスナップ撮影におすすめです。開放F値もF1.7と明るいので、夜景や暗い室内でも鮮明な写真が撮影できます。

金属製のボディを採用しながら、重さ約115g・長さ約36mmと小型・軽量で携帯性に優れるのもポイント。さらに、AF・MFの切換スイッチや、レンズ側でF値の調節ができる絞りリングも搭載されており、満足度の高い操作感が得られます。

パナソニック(Panasonic) LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.

単焦点レンズの魅力を手軽に味わえるマイクロフォーサーズ用の大口径標準単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は50mmで、初心者でも使いやすい標準域をカバー。お小遣いで買えるほど価格が安いのも魅力で、初めての単焦点レンズとしてもおすすめです。

開放F値がF1.7と明るいのも特徴。優秀な解像力を持ちながら、美しいボケ味で被写体を印象的に強調できます。また、暗いシーンでもISO高感度を使うことなく高速シャッターが使用できるので、夕暮れや薄暗い室内でも高画質な写真が撮影可能です。

重さは約125gと軽く、長さも約52mmとコンパクトなので、持ち歩きも簡単。風景やポートレート、スナップ、テーブルフォトなど、多彩なジャンルの撮影で活躍します。

パナソニック(Panasonic) LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.

ポートレートやテーブルフォトの撮影で重宝するマイクロフォーサーズ用の大口径中望遠単焦点レンズです。フルサイズ換算の焦点距離は85mmで、被写体の一部分を切り出して強調するのに最適。25mm F1.7と同様、価格が安いのも魅力です。

開放F値がF1.7と明るいのもポイント。被写体を強調するのに効果的な美しい背景ボケが得られるので、人物のポートレート撮影などで活躍します。また、光学式手ブレ補正機構を内蔵するので、初心者でも手ブレによる失敗を最小限に抑えつつ安定した中望遠撮影が可能です。

被写体から24cmの近接距離まで近付いて撮影できるのも特徴。椅子に座ったままでもテーブルにある料理や小物の撮影が楽しめます。