接写やマクロ撮影に特化した特殊なカメラレンズが「マクロレンズ」です。至近距離まで近づいて被写体を大きく写したり、ボケ表現を効果的に活用したりできるため、テーブルフォトやネイチャーフォトなどの撮影に重宝します。しかし、各メーカーによって展開されているモデルはさまざまです。
そこで今回は、マクロレンズのおすすめをご紹介。初心者向けに特徴や選び方についても詳しく解説しているので、選ぶ際の参考にしてみてください。
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- 目次
- マクロレンズとは?
- マクロレンズのメリット・デメリット
- マクロレンズが活躍する撮影シーン
- マクロレンズの選び方
- マクロレンズのおすすめメーカー
- マクロレンズのおすすめ
- 番外編|マクロレンズで撮影する際の注意点
マクロレンズとは?

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マクロレンズとは、接写撮影に特化したレンズです。一般的には、最短撮影距離が短く、最大撮影倍率が1/2から等倍のレンズをマクロレンズと呼びます。
マクロレンズは広角レンズや標準レンズと比べて被写体をクローズアップした撮影が可能です。小さな被写体を大きく撮影でき、肉眼で見る世界よりもダイナミックな表現を楽しめます。
マクロレンズのメリット・デメリット

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マクロレンズは、単焦点で明るいレンズが多いのがメリットです。F値が小さいレンズは多くの光を取り込めるだけでなく、自然で美しいボケ表現を楽しめます。ボケをいかしながら、主題となる被写体を引き立たせられるのが特徴です。
マクロレンズは、コンパクトサイズかつ軽量なモノが多くあります。気軽に持ち運びやすく、日常のスナップ撮影やアウトドアシーンの撮影など、さまざまなシチュエーションで使用可能です。
一方で、マクロレンズはピント合わせに慣れが必要なのがデメリットといわれています。
マクロレンズが活躍する撮影シーン

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マクロレンズは、主題の被写体をダイナミックに描き出す撮影が得意です。小さい被写体を大きくクローズアップするため、花や昆虫、水滴などの撮影にも適しています。被写体のディティールやコントラストも鮮明に表現できるのも魅力です。
単焦点マクロレンズは背景ボケをつくりやすいので、ポートレート撮影やテーブルフォトなどの撮影にも活用できます。
マクロレンズの選び方
マウント規格とセンサーサイズの対応状況をチェック

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「マウント」とは、カメラ本体とカメラレンズとの取付部分のこと。マウントの規格が異なると形状も変わるので、そのままでは装着できず撮影に使えません。同じメーカーでも一眼レフ用とミラーレス用とで別のマウントが採用されている点も注意。マクロレンズを購入する際は、カメラのマウント規格と一致するモノを選びましょう。
「センサーサイズ」とは、デジカメが搭載するイメージセンサーの大きさのこと。小さいモノからマイクロフォーサーズ・APS-C・フルサイズの主に3種類があります。マクロレンズの設計仕様がカメラのセンサーサイズと一致しないと、同じメーカーのモノでも装着できない場合や画角が変わる場合もあるので注意しましょう。
最短撮影距離と最大撮影倍率をチェック

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「最短撮影距離」とは、被写体にピントを合わせられる最も近づいた状態の撮影距離のこと。最短撮影距離よりも接近すると、オートフォーカス・マニュアルフォーカス問わずピンボケになります。マクロレンズを選ぶ際は最短撮影距離がなるべく短いモノがおすすめ。20cm以下なら至近距離からでも合焦できるため、卓上の料理も席に座ったまま楽に撮影可能です。
「最大撮影倍率」とは、最短撮影距離で被写体を最も大きく写せる場合の撮影倍率のこと。マクロレンズは最大撮影倍率が1倍のため、イメージセンサー上で被写体を実寸と同じ大きさで描写できます。1倍を超えるスーパーマクロレンズは実寸以上の記録も可能。花の一部や昆虫など小さな被写体を画面一杯に写す際に重宝します。
最大撮影倍率はセンサーサイズの小さいカメラほど大きくなるのもポイント。マクロレンズで被写体を大きく記録したい場合は、APS-C機やマイクロフォーサーズ機の方がフルサイズ機よりも有利になります。
焦点距離の違いをチェック
テーブルフォトやスナップ撮影なら「標準(40〜60mm)」

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「標準マクロレンズ」はフルサイズ換算で焦点距離40〜60mm相当の画角に対応しています。人間が対象に軽く注意を向けたときの視野とほぼ同じ画角で撮影できるのが特徴。花・料理・雑貨などのテーブルフォト撮影によく好んで使われています。
遠近感を自然に表現できるのもポイント。手前の被写体と奥の背景とのサイズ比を肉眼で見るときと同じように描写可能です。歪みをおさえて被写体の形状を正確に記録できるため、フリマ出品用の商品撮影にも重宝します。
小型・軽量で持ち運びやすいモデルが多いのも標準マクロレンズの魅力。軽快なフットワークで使用でき、標準レンズの代用にもなるので、日常や旅行のスナップ撮影にもおすすめです。
ポートレート撮影にぴったりの「中望遠(100mm前後)」

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「中望遠マクロレンズ」は、フルサイズ換算で焦点距離100mm前後の画角に対応しています。人間が対象を凝視したときの視野に近い画角で撮影できるのが特徴。また、至近距離まで近づかなくても被写体を十分に大きく描写可能です。
遠近感が圧縮されるのもポイント。被写体と背景との距離感が消失してサイズ差が小さくなり、迫力のある構図を演出可能です。標準や望遠のマクロレンズよりも使いこなしが簡単なので、マクロ撮影の初心者にも人気があります。
被写体に威圧感を与えない適度な間合いを保てるのも中望遠マクロレンズの魅力。加えて、標準域よりも前景や背景が大きくボケやすいため、人物やペットのポートレート撮影にもおすすめです。
野生動物や風景の撮影に適した「望遠(180mm以上)」

「望遠マクロレンズ」はフルサイズ換算で焦点距離180mm以上の画角に対応しています。中望遠よりも画角が狭く、より限定した範囲を大きく引き寄せて撮影できるのが特徴。登山道から離れた位置に咲く高山植物など、風景のなかにある一部分に強くフォーカスする場合に重宝します。
離れた位置からでも画面一杯に大きく描写できるのもポイント。警戒心の強い野生動物を記録する場合も近づきすぎて逃げられるリスクを減らせるので、昆虫や小動物などのネイチャーフォト撮影にもおすすめです。
遠近感の圧縮効果やボケ具合がさらに強調されるのも望遠マクロレンズのポイント。昆虫が羽根を広げて飛び立つシーンもより臨場感たっぷりに演出できます。
機能性をチェック
撮影のクオリティを左右する「手ブレ補正機能」

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手ブレとは、撮影時に手首や体の微細な揺れがカメラに伝わって画像全体が不鮮明に写る現象のこと。暗いシーンのほか、画面内の移動力が大きくなる接写時にも起こりやすくなるため、マクロレンズを使った撮影では特に気を付けましょう。
手ブレは「手ブレ補正機能」によって軽減可能。補正ユニットがカメラ側にある場合とレンズ側にある場合の2通りが存在しますが、手ブレの影響が強くなる中望遠と望遠では、レンズ側に手ブレ補正がある方がより高い補正効果が得られます。
また、マクロ撮影や接写で特に注意したいのが、センサー面に対して並行に揺れる「シフトブレ」による影響。高品質な画像に仕上げたい場合は、シフトブレの補正にも対応したマクロレンズを選ぶのがおすすめです。
光量の取り込み量を決める「開放F値」

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F値とは、カメラレンズ内にある絞り機構がつくる穴の大きさを比率で表したもの。そして、絞りがつくる穴が最大になった状態のF値を「開放F値」と呼び、レンズの明るさを示す指標としても活用されています。
開放F値の小さいレンズほど作れる穴の最大サイズが大きくなり、カメラ内に取り込める光量が増えるのがポイント。暗いシーンでも高速なシャッター速度が確保できるため、手ブレをおさえつつ鮮明に撮影可能です。
明るさやボケ味にこだわるなら開放F2.8を採用したマクロレンズを選ぶのがおすすめ。開放F値の小さいレンズほど背景や前景が大きくボケやすくなるので、物撮りやポートレート撮影でボケ表現を活用する場合にも重宝します。
砂埃や水滴による影響レベルを表す「防塵・防滴性能」

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ネイチャー撮影に欠かせないのが「防塵・防滴性能」です。アウトドアで自然の草花や昆虫を撮影する最中は急な天候の変化に見舞われることも多く、電子機器であるカメラレンズを使うのは億劫になりがち。しかし、防塵・防滴構造を備えたマクロレンズであれば、過酷な環境下でも故障を心配することなく撮影に集中できます。
防塵・防滴性能の強さはモデルによって異なりますが、信頼性の高いモノは「IP保護等級」の表記で確認可能。IPの後に続く左の数値が防塵性能の強さ、右の数値が防滴性能の強さを示しており、数値が大きいほど高性能になります。過酷なネイチャー撮影で使う場合はIP53以上に対応するマクロレンズを選ぶのがおすすめです。
マクロレンズのおすすめメーカー
ソニー(SONY)

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ソニーは東京の港区に本社を置く1946年創業の総合電機メーカーです。近年では、2013年にフルサイズ対応を果たしたEマウントを採用するミラーレス一眼の「α」や、Vlog特化カメラの「VLOGCAM」を主力で開発。マクロレンズを含む豊富で充実したカメラレンズを展開しています。
ソニーのマクロレンズは、APS-C用とフルサイズ用の両方で専用設計のモノを用意しているのが特徴。使用するカメラのセンサーサイズに応じて選べます。
また、高級ライン「Gレンズ」のマクロレンズも人気。ピント面以外は柔らかで美しいボケ味が楽しめるので、ボケにこだわる方にもおすすめです。
ニコン(Nikon)

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ニコンは東京の港区に本社を置く1917年創業の光学機器メーカーです。以前は一眼レフを主力にしていましたが、最近では新開発のZマウントを採用し、2018年から始めた高性能ミラーレス「Z」に主軸をシフト。マクロレンズの製造技術でも定評があり、Zシリーズ専用で設計されたモノも手がけています。
ニコンが製造するマクロレンズは、優れた描写力を備えているのが特徴。Zマウントの特性を設計に活用することで、至近距離や開放F値での撮影でも高解像度と色にじみのない上質なボケが得られます。
高級モデルの「S-Line」には逆光耐性をさらに高めるコーティングも採用。逆光で撮影することが多い方にもおすすめです。
キヤノン(Canon)

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キヤノンは東京の大田区に本社を置く1937年創業の精密機器メーカーです。最近では新開発のRFマウントを採用し、2018年から始めた高性能ミラーレス「EOS R」で大きなシェアを獲得。マクロレンズも含む、個性的な特徴を持つ専用レンズも数多くリリースしています。
キヤノンのマクロレンズは、充実した機能性を備えているのが特徴。高級ライン「Lレンズ」のラインナップは少ないものの、最大撮影倍率が1倍よりも高く、被写体を実寸よりも大きなサイズで記録できます。ピント面前後のボケ質も自由自在に調節可能。物撮りなどで理想のボケ表現を追求したい方にもおすすめです。
オーエムシステム(OM SYSTEM)

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オーエムシステムは、2020年に設立したブランドです。デジタルカメラや交換レンズ、双眼鏡、オーディオ製品などの開発・販売に力を入れています。個人向けだけでなく、法人向けの映像や音声関連機器を手がけているのも特徴です。
オーエムシステムのマクロレンズは光学設計にこだわっており、優れた解像力を実現しています。マクロレンズ特有のボケ味をつくりやすく、被写体を引き立たせる表現も可能です。
シグマ(SIGMA)

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シグマは、1961年に創業したメーカーです。創業当初から写真や映像に関連する製品だけを取り扱っています。デジタルカメラや交換レンズ、各種アクセサリーなど製品ラインナップは豊富です。
シグマのマクロレンズは、手ブレ補正OS機構やメーカー独自の多層膜コーティングを施しています。撮影をサポートする機能が充実しており、撮影環境に適した撮影が可能です。
マクロレンズのおすすめ
ソニー(SONY) E 30mm F3.5 Macro SEL30M35
コンパクトサイズで取り回しやすいEマウント専用の等倍マクロレンズです。最短撮影距離は約9.5cm。至近距離まで被写体に近づきながら撮影をおこなえます。花や料理、インテリアなどの近接撮影をしたいときにおすすめです。
また、専用のレンズフードが付属しています。被写体に近づきすぎてレンズにぶつかったり、汚れが付着したりする心配はほとんどありません。アウトドアシーンでもアクティブに撮影を楽しめます。
本体にはレンズ内モーターを内蔵。スムーズで静かなオートフォーカス駆動を実現しています。昆虫などの生き物を撮影するときにも便利です。
レンズの重さは約138g。軽量モデルなので、気軽に持ち運びながら撮影をおこなえます。カメラを構えたときに重さを感じにくく、手持ち撮影も簡単です。
▼撮影イメージ

ソニー(SONY) FE 50mm F2.8 Macro SEL50M28
優れた描写性能と使いやすさを両立したフルサイズ対応の標準マクロレンズです。最短撮影距離は0.16m。至近距離まで近づきながら撮影をおこなえます。座ったままテーブルフォトを撮影しやすいのもおすすめポイントです。料理やインテリアなどを撮影するシチュエーションにも活用できます。
EDガラスと非球面レンズを効果的に配置。マクロ撮影時に発生する軸上色収差や像面湾曲収差を補正する効果が期待できます。画面周辺部までシャープな描写が可能です。また、7枚羽根絞りを採用しているので、ボケをいかした表現もできます。
レンズは防塵や防滴性能に配慮した設計に仕上げています。ホコリや水滴の侵入を防ぐので、アウトドアシーンの撮影も可能です。
ニコン(Nikon) NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
最短撮影距離0.16mを実現したマクロレンズです。被写体に約5cmまで近づきながら等倍のマクロ撮影をおこなえます。被写体に近寄れるため、椅子に座りながらのテーブルフォトを撮影するときにもおすすめです。オートフォーカスでもピントを合わせやすく、簡単に印象的なマクロ撮影ができます。
焦点距離は50mm。標準域をカバーしているため、風景やスナップ、ポートレートなど、さまざまなシチュエーションで撮影を楽しめます。マクロレンズ特有の明るさをいかすことで、自然で美しいボケ味の表現が可能です。主題を強調した作品づくりをおこなえます。
レンズ表面には、優れた防汚性能を発揮するフッ素コートを採用。汚れが付着したときも簡単に拭き取れます。レンズ面の汚れを気にせず、被写体に近づきながら撮影が可能です。
▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
S-Lineレンズ特有の高い解像力が得られるマクロレンズです。マクロ撮影時に発生しやすい色収差をおさえることで、等倍撮影でも不要な色つきが少なく、美しいボケ味を表現できます。焦点距離は105mm。中望遠域をカバーしているので、マクロ撮影からポートレートまで、幅広いシチュエーションで活用できます。
フォーカス制限は0.29〜0.5m。オートフォーカス駆動の範囲を制限します。マクロ撮影時にピントを合わせやすく、狙った被写体をスムーズに捉えられるのがポイントです。
独自の反射防止コーティング技術の「ナノクリスタルコート」と、「アルネオコート」を施しており、画面内に強い光源があってもゴーストやフレアを低減します。逆光時もヌケのよいクリアな描写が可能です。
▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) RF35mm F1.8 MACRO IS STM RF3518MISSTM
最大撮影倍率0.5倍を実現したマクロレンズです。被写体に近寄りながらダイナミックな撮影を楽しめます。
ショートバックフォーカスと大口径レンズを組み合わせており、開放F1.8の明るさながら、小型軽量化を実現。気軽に持ち運びながら撮影ができます。9枚羽根の円形絞りを採用しているので、美しいボケ表現が可能です。
角度ブレとシフトブレを同時に補正する「ハイブリッドIS」を搭載。三脚を使用できないシチュエーションでも、ブレの少ない安定したマクロ撮影が可能です。手ブレ補正技術の高さを重視している方にも適しています。
また、「フルタイムマニュアル」機能も内蔵。オートフォーカスでピントを合わせた後、フォーカスリングを回転させることで、すばやくマニュアルフォーカスに切り替えられます。描写性能だけでなく、使いやすさにこだわっているのも魅力です。
▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) RF100mm F2.8 L MACRO IS USM RF10028LMIS
レンズ単体で5.0段の補正効果を発揮するマクロレンズです。ボディに手ブレ補正機構を搭載しているカメラに取り付けることで、最大8.0段の手ブレ補正効果が得られます。手ブレしやすいマクロ撮影でも、ブレの少ない安定した画質に仕上げられるのが魅力です。三脚を使えないシチュエーションでも快適に撮影をおこなえます。
高速オートフォーカスをサポートする「ナノUSM」を採用。狙った被写体にピントを合わせやすく、シャッターチャンスを逃しません。
好みのボケ味に調節する「SAコントロールリング」を搭載。球面収差を変化させながらボケの輪郭などをコントロールできます。
▼撮影イメージ

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
優れた解像力と高コントラストを実現したマクロレンズです。こだわった光学設計により、美しい円形状のボケ味を楽しめます。二線ボケや不要な色つきをおさえて、理想的なボケ表現が可能です。
光学設計技術の「MSC機構」により、高速かつ静粛性に優れたオートフォーカスを実現。フローティングタイプのインナーフォーカス方式は、静止画撮影だけでなく、動画撮影時にも活用できます。安定したオートフォーカスにより、狙った被写体をスムーズに捉えられるのがポイントです。
レンズは密閉シーリング加工を施しているので、防塵防滴性能にも優れています。ホコリや水滴が侵入するのを防ぐため、環境の変化を受けやすいアウトドアシーンでもアクティブに撮影をおこなえるのが魅力です。
シグマ(SIGMA) 105mm F2.8 DG DN MACRO Art
光学性能の高さを重視した中望遠マクロレンズです。画面中心から周辺部まで高い解像力を発揮します。ミラーレスカメラの顔/瞳AFにも対応しているモデルです。Artライン特有の優れた表現力を楽しめます。
メーカー独自の多層膜コーティングの「スーパーマルチレイヤーコート」を施しているのもポイントです。光の反射防止効果があり、逆光時もコントラストの高い描写に仕上げます。
焦点距離は105mm。中望遠域をカバーしているので、被写体を強調するポートレート撮影にも便利です。
レンズ光学補正のはたらきで、周辺光量・倍率色収差・歪曲収差など、カメラボディ側の補正機能にも対応しています。
▼撮影イメージ

シグマ(SIGMA) MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM
主題を強調した印象的な撮影を楽しめる中望遠マクロレンズです。レンズの先端から被写体までの距離を指すワーキングディスタンスは142mm。被写体と程よい距離感を保てるので、カメラの影が写り込みにくく、ナチュラルな表現をおこなえます。
手ブレ補正OS機構を搭載。優れた手ブレ補正効果を発揮します。また、超音波モーターHSMを内蔵しており、高速かつ静粛性に優れたオートフォーカスを発揮するのも特徴です。フルタイムマニュアルにも対応しているので、オフォーカスリングを回してピントの微調整ができます。
9枚羽根の円形絞りを採用しており、円形ボケ表現が可能。水面に輝く光やイルミネーションの撮影にもおすすめです。
▼撮影イメージ

リコー(RICOH) smc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8
コンパクトサイズながら高い描写性能を発揮するマクロレンズです。最短撮影距離からピント調節が不要となる無限遠まで解像力の高い表現を楽しめます。
利便性を追求した「クイックシフト・フォーカス・システム」を採用。オートフォーカスでピントを合わせたあと、手動でリングを回すことでピントを微調整できます。狙った表現に調整しやすいのがおすすめポイントです。
▼撮影イメージ

富士フイルム(FUJIFILM) XF60mmF2.4 R Macro
高精細な描写と美しいボケ味の表現を楽しめるマクロレンズです。焦点距離は60mm。標準域をカバーしており、スナップやポートレートなどの撮影にも活用できます。汎用性に優れたマクロレンズを求めている方にもおすすめです。
ガラスモールド非球面レンズやEDレンズを効果的に配置することで、像面湾曲や色収差など、各収差をおさえる効果が期待できます。F2.4の絞りを利用した大きなボケ表現も可能です。目的の被写体を強調した撮影も楽しめます。
最短撮影距離は26.7cm。最大撮影倍率0.5倍のマクロ撮影も可能です。
▼撮影イメージ

フォクトレンダー(VoightLander) MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
軸上色収差を低減するアポクロマート設計を採用したマクロレンズです。大きいボケ表現だけでなく、絞り開放からシャープな描写が得られます。画面周辺部まで高い解像性能を発揮するのも特徴。色被りなどもおさえられます。
また、フローティング機構を搭載しているのもポイント。撮影位置に合わせてレンズ群を独立して動かします。高画質を保ちながら被写体に近づいた撮影が可能です。
距離エンコーダーのはたらきにより、カメラボディ側の5軸手ブレ補正にも対応しています。手ブレ補正機能を搭載したカメラに装着することで、手持ち撮影でもブレの少ない安定した描写が可能です。
▼撮影イメージ

タムロン(TAMRON) 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD Model F072
優れた解像性能と美しいボケ味にこだわったマクロレンズです。12枚羽根の円形絞りを採用しています。玉ボケが真円になるため、真夜中の街灯やイルミネーション、工場夜景のライティングも美しく描き出せるのが特徴です。絞り羽根を12枚の偶数にすることで、絞ったときにドラマチックな光芒表現を楽しめます。
焦点距離は90mm。中望遠域をカバーしているので、ポートレート撮影や景色の一部をダイナミックに切り取りたいときにもおすすめです。
レンズ構成は12群15枚。4枚の特殊硝材LDレンズにより、マクロレンズで発生しやすい軸上色収差と倍率色収差を補正する効果が期待できます。また、レンズには特殊な「BBAR-G2コーティング」を施しており、逆光時でもゴーストやフレアをおさえられるのがポイントです。
▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) LUMIX S 100mm F2.8 MACRO S-E100
描写性能と機動力にこだわったマクロレンズです。フルサイズミラーレス一眼用交換レンズながら、コンパクトサイズを実現しています。カメラに装着したときも重さを感じにくく、アウトドアシーンでもアクティブに使いこなせるのが特徴です。持ち運びやすさを重視している方にも適しています。
優れた光学性能とデュアルフェイズリニアモータの組み合わせにより、高速かつ高精度なオートフォーカス性能を発揮するのもポイントです。
また、本体は-10℃の耐低温の設計に仕上げています。雪山などの寒冷地にも耐えられるため、季節や地域を選ばずに撮影が可能です。
中一光学 APO 200mm F4 MACRO 1X APO-200F4-M1X
色収差を効果的におさえるアポクロマート設計のマクロレンズです。被写体に近づいた近接撮影だけでなく、焦点距離の長さをいかした望遠撮影にも活用できます。撮影距離を選ばず、解像感の高い描写が可能です。
ピントリングを操作したときにレンズの全長が変わらない「インナーフォーカス方式」を採用。レンズ前面が被写体に接触するのを防ぐため、レンズが汚れたり壊れたりする心配はありません。
番外編|マクロレンズで撮影する際の注意点

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マクロレンズで接写を行う際は被写体との接触に要注意。短い最短撮影距離を過信して接近しすぎると、手首が動いた瞬間にレンズ前面に被写体が触れて、汚れや傷が付くことがあります。対策としてはレンズフードやフィルターで前玉を保護するのがおすすめ。オートフォーカス時に鏡筒先端部が繰り出すタイプは特に気を付けましょう。
ピント合わせがシビアなのもマクロレンズの懸念点。接写時はピントが合ったように見える範囲が通常撮影時よりも狭くなり、ピンボケしやすくなります。確実にピントを狙った位置に合わせるには、ミラーレスの場合、フォーカスピーキングやピント位置拡大などのサポート機能を活用するのがおすすめです。
マクロレンズには接写時に暗くなるモノがあるのも知っておくと安心。先端部が繰り出すタイプは近くに合焦する際に全長が伸びてしまい、使用できる実効F値が通常撮影時の開放F値よりも大きくなる場合があるので、留意しておきましょう。
キットの標準ズームレンズでは難しい至近距離からの接写もおこなえるマクロレンズ。被写体を画面一杯に大きく写せるマクロ撮影も楽しめるので、1本用意しておくと撮影表現の自由度が広がります。ぜひ気になったマクロレンズを入手して、これまでとは違った視点からさまざまな被写体を切り取ってみてください。