一眼カメラやミラーレス一眼の魅力のひとつは使用する「カメラレンズ」を交換できること。撮影したいシーンや目的とする効果に適した1本を選んで換装することで、よりよい写真が撮影できるため、カメラレンズの使い分けは重要です。

そこで今回は、ミラーレス一眼向けのモノを中心に、主要メーカーでおすすめのカメラレンズを紹介。初心者の方向けにカメラレンズの選び方も解説するので、次の1本を見つけるための参考として役立ててみてください。

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カメラレンズの選び方

対応するマウントとセンサーサイズをチェック

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マウントとは、カメラ本体とカメラレンズとの装着部のことです。メーカー間はもちろん、同じメーカーでも一眼レフ用とミラーレス一眼用とで異なる規格が採用されており、カメラ本体と規格が同一でないと原則的に取り付けられません。カメラレンズを選ぶ際は、使用するカメラ本体と同じマウント規格のモノを選ぶ必要があります。

センサーサイズとは、一眼カメラが搭載するイメージセンサーの大きさのこと。面積の小さいモノから順に、マイクロフォーサーズ・APS-C・フルサイズの主に3種類が存在します。カメラレンズの対応するセンサーサイズが使用しているカメラのものと違うと、画角が狭くなったり、ボケ量が少なくなったりするので注意しましょう。

撮りたい写真に合った焦点距離・F値を選ぶ

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焦点距離とは、被写体にピントを合わせたときのイメージセンサーからカメラレンズの中心までの距離のこと。人の視覚に近い50mmを基点にしており、短くなるほどより広範囲を取り込め、長くなるほどより狭い範囲に焦点を当てて切り取れます。目的の被写体を画角内に収められる焦点距離を選びましょう。

F値とは、カメラレンズを通ってイメージセンサーに写る像の明るさを数値化したもの。絞りを最大に開いた状態のF値が「開放F値」で、開放F値の小さいカメラレンズは明るいレンズといわれます。開放F値の大きいモノと比べて暗所でも鮮明に記録でき、大きなボケを活かした表現も可能なので、画質や表現力を重視する方におすすめです。

単焦点レンズかズームレンズか選ぶ

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ズームレンズとは、焦点距離を調節することで画角を変えられるカメラレンズのことを指します。1本で複数の画角をカバーできるため、運動会や鉄道など撮影位置が制限されている場合でも多彩な構図で記録可能。ただし高倍率のズームレンズの場合、画質面では単焦点レンズに劣る場合が多いのが難点です。

単焦点レンズとは、1種類の焦点距離にのみ対応するカメラレンズのこと。開放F値の小さいモノが多く、暗所での撮影でも難なく進められます。また、ボケを作りやすい性質もあり、表現力を重視する方にもおすすめ。ただし、ズームレンズのように画角を変えられないので、撮影位置やアングルの工夫が要求されます。

レンズの種類を選ぶ

広角レンズ

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広角レンズとは、フルサイズ換算で焦点距離35mm以下のカメラレンズのこと。後述する標準レンズよりも広範囲を画面内に収められるので、風景・建築・スナップなどの撮影で空間の広がりを活かしたい場合におすすめです。

遠近感が誇張して表現されるのも広角カメラレンズのポイント。焦点距離が短くなるほど遠くのモノが小さく写るため、ダイナミックな風景描写が可能です。また、手前から奥まで広範囲にピントを合わせやすくなります。

なお、換算20mm以下のカメラレンズは、一般的には超広角レンズに分類。肉眼の視野より広い画角と強烈な誇張効果が得られ、非現実感のある表現も可能です。

標準レンズ

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標準レンズとは、フルサイズ換算で焦点距離40〜60mmのカメラレンズのこと。自然な遠近感で記録できるのが標準カメラレンズのメリットです。手前と奥とでサイズ比や距離感が肉眼での見え方とほぼ同じに写ります。汎用性が高いため、スナップ・風景・ポートレート・テーブルフォトなど多彩なジャンルの撮影におすすめです。

なお、APS-C対応モデルでは焦点距離35mm前後のカメラレンズが標準レンズに該当。M4/3と表記される、マイクロフォーサーズ対応モデルでは25mm前後のモノを指します。

望遠レンズ

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望遠レンズとは、焦点距離85mm以上の画角を採用するカメラレンズのこと。標準レンズよりも狭い範囲に集中して画面内に大きく描写できるため、風景のなかで特に見せたい一部分をピンポイントで記録するのに重宝します。

遠近感が圧縮して表現されるのも望遠レンズのポイント。焦点距離が長くなるほど手前と奥との距離感が消失してサイズ比が小さく写ります。大きなボケも作りやすくなるので、人物や花などの撮影で被写体の印象を強調したい場合にもおすすめです。

なお、換算70〜135mmのカメラレンズは中望遠レンズに分類。被写体の人物とほどよい距離感を保ちつつ顔のアップが撮影できるため、ポートレート撮影に人気があります。

超望遠レンズ

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超望遠レンズとは、フルサイズ換算で焦点距離300mm以上の画角を採用するカメラレンズのこと。通常の望遠レンズよりもさらに画角が狭く、接近が困難な遠距離にある被写体や、警戒心の強い被写体を引き寄せて画面一杯に大きく映し出せます。スポーツはもちろん、動物・野鳥・鉄道・飛行機などの撮影にもおすすめです。

強烈な圧縮効果が得られるのも超望遠カメラレンズのポイント。手前と奥との距離感がほとんどなくなるため、迫力のワンシーンを臨場感たっぷりに演出したい場合にも重宝します。ただし、手ブレの影響が顕著に現れるのが難点。撮影の成功率と快適性を高めたいなら、手ブレ補正機構を搭載したモデルを選びましょう。

マクロレンズ

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マクロレンズとは、マクロ撮影や接写に特化したカメラレンズのこと。被写体の写る大きさである撮影倍率が最大で1倍以上あり、センサー上で被写体を実寸以上のサイズで記録できます。花の一部や昆虫など小さな被写体も画面一杯に大きく表示できるため、ネイチャーフォトやテーブルフォトの撮影にもおすすめです。

近接撮影を得意としているのもマクロレンズのポイント。被写体に合焦できる最も近い距離である最短撮影距離が一般的なカメラレンズよりも短く設計されており、至近距離からでもシャープにピントが合った撮影が可能です。たとえば、料理を席に座ったまま撮影する場合にも重宝します。

持ち運びを考慮して選ぶ

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携帯性もカメラレンズ選びで重要です。どんなに高画質なカメラレンズでも、重く大きく持ち運びしにくいと、撮影に持ち出すのがおっくうになることも。普段から快適に使うには無理なく持ち運べるモノを選びましょう。

持ち運びやすさを考慮するなら、カメラ本体との総重量ができれば1kg以下、重くても1.5kg以下に収まるカメラレンズがおすすめ。機材の重量があまり負担にならないため、徒歩で撮影場所まで移動する際も体力を温存できます。

カメラレンズのおすすめ

ソニー(SONY) E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G

ソニー(SONY) E PZ 10-20mm F4 G SELP1020G 2022

ソニーEマウントに対応するAPS-C用の超広角電動ズームレンズです。換算15〜30mm相当のズーム全域で開放F値が4の明るさを実現。ソニーの高性能レンズシリーズ「Gレンズ」ならではの美しい描写が、重さ約178g、全長約55mmの軽量コンパクト設計で味わえます。

電動ズーム機構を搭載しているのもポイント。手動では難しい定速ズームが手軽に利用でき、ジンバルと連動したズーム操作も行えます。高速かつ静かなAF駆動も可能なので、動画撮影用の主力カメラレンズとしてもおすすめです。

防塵・防滴に配慮した設計が採用されているのも魅力。急な天候の変化でも気にせず撮影の継続が可能です。また、本カメラレンズには、レンズから取り込む光の量を減らせるNDフィルターも装着できます。

▼撮影イメージ

ソニー(SONY) FE 85mm F1.8 SEL85F18

ソニー(SONY) FE 85mm F1.8 SEL85F18 2017

ソニーEマウントに対応するフルサイズ用の大口径中望遠単焦点レンズです。ポートレート撮影に適した焦点距離85mmを採用。フルサイズ用としては比較的手頃な価格で入手できるので、人物やペットの撮影に使う入門カメラレンズとしてもおすすめです。

開放F値1.8の明るさと円形絞りが作り出すナチュラルなボケ味が楽しめるのもポイント。また、ダブルリニアモーターの搭載によって、高速・高精度で静かにピントを合わせられるため、子供のかわいい寝顔も目を覚まさせることなく記録できます。

重さ約371g、全長約82mmと小型軽量で手持ち撮影しやすいのも魅力。本カメラレンズは屋外撮影に重宝する防塵・防滴に配慮した設計も採用されています。また、鏡筒のフォーカスホールドボタンには好みの機能の割り当ても可能です。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 17-28mm f/2.8

ニコン(Nikon) NIKKOR Z 17-28mm f/2.8 2022

ニコンZマウントに対応するフルサイズ用の大口径超広角ズームレンズです。焦点距離17〜28mmのズーム全域で開放F値2.8の明るさを実現しながら、価格がリーズナブル。重さ約450gと携行性も良好なので、スナップ・風景・夜景など、移動を伴う撮影用のカメラレンズとしてもおすすめです。

最短撮影距離が19cmと短く設計されているのもポイント。被写体に接近すれば、背景を広く取り込みつつぼかした、広角ならではの接写表現が可能です。また、カメラレンズの先端には67mm径のレンズフィルターを取り付けられます。

ズーム操作で鏡筒の全長が変化しないのも魅力。動画撮影でジンバルに載せる鏡筒場合でもバランスが取りやすい設計です。ピント位置を変えた際に画角が変動するフォーカスブリージングも低減。動画用としても活躍します。

▼撮影イメージ

ニコン(Nikon) NIKKOR Z MC 50mm f/2.8

ニコン(Nikon) NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 2021

ニコンZマウントに対応するフルサイズ用の標準マクロ単焦点レンズです。最大撮影倍率は1倍で、等倍撮影が可能。カメラレンズ先端から約5cmまで被写体に接近できるため、テーブルフォト撮影にもおすすめです。

人間の視野に近く、汎用性の高い焦点距離50mmを採用しているのもポイント。特殊な補正レンズが使用されており、撮影距離を問わず高画質な撮影が可能です。

フルサイズ用のカメラレンズながら、重さ約260g、全長約66mmと小型軽量なのも魅力。鏡筒の繰り出し部には設定中の撮影倍率が把握できる目盛りが配されています。思い通りの部分に素早くピントを合わせることが可能です。

▼撮影イメージ

シグマ(SIGMA) 18-50mm F2.8 DC DN Contemporary

シグマ(SIGMA) 18-50mm F2.8 DC DN

APS-Cミラーレス一眼用に設計された大口径標準ズームレンズです。換算27〜75mm相当のズーム全域で開放F値2.8の明るさを実現しながら、重さ約290g、全長約74.5mmと軽量でコンパクト。持ち運びやすく、高画質が楽しめる常用カメラレンズを探している方におすすめです。

近接撮影性能に優れているのもポイント。最短撮影距離12.1cmで、日常のスナップ撮影でも手軽に接写が可能です。ステッピングモーターにより、高速で静かなAFが可能で、静止画と動画両方の撮影で活用できます。

対応マウントが3種類用意されているのも魅力。Lマウント・ソニーE・富士フイルムXに対応するモノが展開されています。

▼撮影イメージ

シグマ(SIGMA) 30mm F1.4 DC DN Contemporary

シグマ(SIGMA) 30mm F1.4 DC DN

APS-Cミラーレス一眼用に設計された大口径標準単焦点レンズです。新開発の複合材「TSC」を使うことで、重さ約280g、全長約71.3cmと小型軽量設計を実現しています。

手頃な価格のカメラレンズながら、開放F値1.4の明るさを持っているのもポイント。円形絞りとの併用で美しい形状のボケが手軽に楽しめます。カメラ側の画像補正機能も利用することで、画質重視ラインに匹敵する高画質を実現。画質にこだわりのある本格派のユーザーにもおすすめです。

全6種類の対応マウントが提供されているのも魅力。APS-C対応モデルはLマウント用・ソニーE用・富士フイルムX用・ニコンZ用などがラインナップ。また、本カメラレンズはマイクロフォーサーズ用も展開されています。

▼撮影イメージ

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 2012

マイクロフォーサーズシステムマウント規格に対応する中望遠マクロ単焦点レンズです。最短撮影距離は19cm。本カメラレンズは優れた防塵・防滴性能も備えているので、自然の草花や昆虫を被写体にしたネイチャー撮影にもおすすめです。

焦点距離120mm相当の画角を採用しているのもポイント。少し離れた位置からでも画面一杯に大きく写せるため、警戒心の強い生物の撮影にも有効です。また、接写時に発生しやすいスポットフレアを低減する設計を採用。ミニチュアなどの撮影も鮮明に仕上げられます。

重さ約185g、全長約82mmと小型軽量なのも本カメラレンズの魅力。鏡筒には合焦範囲を制限することでAF駆動を効率化できるフォーカスリミットスイッチを備えています。設定中の撮影距離と撮影倍率を確認できる表示窓も便利です。

▼撮影イメージ

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II

オーエムシステム(OM SYSTEM) M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II 2013

マイクロフォーサーズマウントに対応する超望遠ズームレンズです。換算150〜600mm相当の画角を採用しながら、重さ約423g、全長約116.5mmと軽量小型設計。カメラと一緒でも持ち運びが苦にならず、10〜15m離れた被写体も画面一杯に写せるので、運動会や野鳥の撮影に使うカメラレンズとしてもおすすめです。

特殊な補正レンズで色にじみが低減されているのもポイント。あらゆるズーム域で優れた描写が楽しめます。反射防止技術「ZEROコーティング」によって、逆光のシーンでもクリアに撮影可能。高速かつ静かなAF駆動を実現する「MSC機構」も備えています。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) RF100-400mm F5.6-8 IS USM

キヤノン(Canon) RF100-400mm F5.6-8 IS USM 2021

キヤノンRFマウントに対応するフルサイズミラーレス一眼用の超望遠ズームレンズです。重さは約635gと軽量。本格的な超望遠撮影が手軽に楽しめるので、動物や鉄道の撮影に使う入門カメラレンズとしてもおすすめです。

特殊な補正レンズを光学系に採用しているのもポイント。ズーム全域で色にじみを抑えたシャープな画像が撮影可能です。また、手ブレ補正機構も内蔵しており、手持ちでも安定した超望遠撮影が行えます。

別売りのテレコンバーターに対応するのも本カメラレンズの魅力。焦点距離を延長させることで、最長800mmの超望遠撮影が可能になるため、野鳥や飛行機の撮影に挑戦したい方にも好適です。

▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) RF24mm F1.8 MACRO IS STM

キヤノン(Canon) RF24mm F1.8 MACRO IS STM 2022

キヤノンRFマウントに対応するフルサイズミラーレス一眼用の大口径広角単焦点レンズです。両目で見える範囲よりもやや広範囲を収められる焦点距離24mmを採用。開放F値1.8の明るさも備えており、風景・夜景・星空の撮影に使うカメラレンズとしてもおすすめです。

最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影に対応するのもポイント。小さな被写体も大きく記録可能です。最短撮影距離も約14cmと短く、スナップ撮影でも被写体の近距離まで接近した構図で撮影できます。

重さ約270g、全長約63.1mmと小型軽量なのも魅力。また、手ブレ補正機能はカメラレンズ単体で5段分です。

▼撮影イメージ

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