豊富なラインナップが揃っているニコン一眼レフカメラ用レンズのFマウントシリーズ。カメラ初心者からプロ級の上級者までユーザーのレベルや撮影目的に合ったカメラレンズを見つけやすいのが魅力です。

しかし、同社のカメラレンズは多種多様なモデルが発売されているため、どれを買えばいいのか迷ってしまうことも多々あります。そこで今回はニコンのカメラレンズのおすすめモデルをご紹介。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ニコンレンズの選び方

FXかDXか

ニコンのカメラレンズを選ぶ際に重要となるのが「フォーマット」。ニコンのデジタル一眼レフカメラである「D」シリーズには、APS-Cサイズ規格のイメージセンサーを搭載した「DXフォーマット」と35mm判フルサイズ規格に対応した「FXフォーマット」の2種類があります。ニコンのレンズを購入する際はどちらのフォーマットに対応しているかを確認しましょう。レンズ名に「DX」と含まれていればDXフォーマットに対応したレンズ、含まれていなければFXフォーマットに対応したレンズとなります。

DXレンズは軽量コンパクトで持ち運びやすいことに加えて、撮影時の実焦点距離がフルサイズの1.5倍になるのでスポーツや野鳥などの望遠撮影が得意。一方、FXレンズは35mmフィルムと同じ画角で撮影できるのが特徴で、FXフォーマットカメラの高画質やボケ味を最大限発揮できますが、DXレンズと比べて大きく重く、価格も高いのが難点です。

なお、DXレンズもFXレンズも同じFマウントを採用しているため、イメージセンサーのサイズに関係なくカメラにレンズを装着することは可能。しかし、DXカメラでFXレンズを使用した場合は画素数が若干減ってしまうので、その点には注意が必要です。また、ニコンはミラーレス市場にも本格参戦しており、フルサイズ機とそれに合うZマウントのレンズもリリースしています。カメラとレンズのポテンシャルをいかすには、双方ともに同じフォーマットに統一するのがおすすめです。

焦点距離で選ぶ

レンズの焦点距離は画角(撮影できる範囲)を示す数値。種類は主に3つで、人間の視野角に近いと言われる50mmを標準レンズ、それより短い35mm以下のレンズを広角レンズ、それより長い70mm以上のレンズを望遠レンズと呼びます。

レンズの焦点距離が短くなるほど広い範囲を撮影でき、長くなるほど遠くの被写体を大きく引き寄せて撮影することが可能。標準レンズは誇張や圧縮を排した自然な遠近感の写真が撮影できます。

広角レンズでは近くにある被写体を大きく、遠くにある被写体を小さく写し出すので、遠近感のある撮影が可能。望遠レンズは被写体と背景の距離感を圧縮させて接近したように見せることができます。

焦点距離によってレンズの描写特性は異なるので、撮影したい被写体や場面、求める写真表現に応じて、最適な焦点距離が得られるレンズを選ぶのがポイント。一般的に、風景をダイナミックに写す場合は24mm以下、スナップ撮影では35mmまたは50mm、子どもやペットの撮影では85〜135mm、スポーツや鉄道の動体撮影では300mm以上の焦点距離がおすすめです。

F値で選ぶ

F値とはレンズに取り込む光量を調整する絞りの大きさを示す数値で、一般的にはレンズの明るさを示す指標として使用されています。

F値の数値が上がるほどイメージセンサーに取り込める光の量が減り、逆に数値が下がるほど光量が増加。光量が増える(F値が小さい)と高速シャッターが切れるようになって高速で動く被写体の撮影が有利になるほか、背景や前景を大きくぼかす効果も得られます。

一方、光量が減る(F値が大きい)と低速シャッターで動きの軌跡を表現できるほか、広い範囲でピントの合った写真が撮影可能です。

大きなボケ感を出したい時や高速で動く被写体を捉えたい時は、F2.8以下の大口径レンズを選ぶのがおすすめ。ただし、大口径レンズは大きくて重い傾向があるので、携帯性を重視する場合はF値の大きな小口径レンズと使い分けるといいでしょう。

ちなみに、レンズ名に記載されているF値は「開放F値」というもので、そのレンズで使用できるもっとも小さいF値のこと。なお、ズームレンズでは例えば「F3.5-5.6」のように記載され、この場合「広角側では開放F3.5、望遠側では開放F5.6で使用できる」ということを示しています。

最短撮影距離で選ぶ

レンズにはそれぞれ撮影の際に被写体まで接近できる距離が決まっています。これが最短撮影距離で、撮影の際は被写体からレンズをこの距離よりも離す必要があり、最短撮影距離よりもレンズを近づけるとピントが合わせづらくなります。

ちなみに、この最短撮影距離はレンズの先端から被写体までの距離ではなく、カメラ内のイメージセンサー面から被写体までの距離。カメラの上部にはセンサー面の位置を示す基準線が記載されているので、撮影の際はそれを基準に最短撮影距離を算出します。

最短撮影距離が短いレンズはより被写体に接近して撮影できるのが特徴。単に花や小物の接写を楽しめるだけではなく、短い距離でもピントを合わせやすいので、限られたスペースでも快適に撮影ができます。

通常は35cm以上の最短撮影距離を持つレンズが主ですが、接写を積極的に活用したい場合は25cm以下の最短撮影距離に対応するレンズがおすすめです。

最大撮影倍率で選ぶ

最大撮影倍率は被写体をどれだけ大きく写せるかを示す数値。この数値が大きくなるほど被写体を画面に対して大きく拡大して写せるので、花や昆虫をマクロ撮影するときに重宝します。

なお、この倍率はイメージセンサーの大きさに対する比率を示したものです。最大撮影倍率が1倍(等倍)と記載されている場合は、被写体がもっとも大きく写る状態で「撮影したときにイメージセンサーに写し出される大きさと実物の被写体の大きさが同じ」という意味になります。

通常は最大撮影倍率が0.2倍以下のレンズが主ですが、カメラのマクロ撮影機能を積極的に活用したい場合は最低でも0.35倍以上の最大撮影倍率に対応するレンズを選ぶのがおすすめ。ちなみに、最大撮影倍率が0.5倍以上のレンズをマクロレンズと呼びます。

ニコンのカメラレンズおすすめ|広角ズームレンズ

ニコン(Nikon) AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

フルサイズ換算で焦点距離が15〜30mm、F値がF4.5-5.6となるDXフォーマット用の超広角ズームレンズ。超広角レンズは風景や街並みをダイナミックに撮影できるほか、遠近感を表現したい際に重宝します。

超広角レンズは総じて設計が難しいほか、特殊レンズを多用するため高価になりがち。一方、本レンズの価格は3万円台ほどと同ジャンルのレンズにおいては気軽に超広角を楽しめるので、多くのユーザーから支持されています。

また、AFモーターがステッピングモーターに換装されたことで、従来モデルよりも高速なオートフォーカスを利用できるのも特徴。ピント合わせも静かなので、動物の撮影をする際にも便利です。

ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

焦点距離が14-24mm、F値が2.8通しとなるFXフォーマット用の大口径超広角ズームレンズ。発売から10年以上経つロングセラーモデルですが、4000万画素クラスの一眼レフでも十分に対応できるのが特徴です。高い解像力があるので、風景を中心に多数のプロカメラマンに愛用されています。

本レンズは透明感のある描写が特徴。ハイクラスの逆光耐性がポイントの「ナノクリスタルコート」を搭載しており、逆光の厳しい状況でもフレアやゴーストなどの有害光線を気にせず、クリアな撮影が可能です。

手ブレ補正機能が非搭載なのは注意すべき点ですが、シャッター速度を遅くしすぎなければ、カバーできます。夜景や星空の撮影にもおすすめのレンズです。

ニコンのカメラレンズおすすめ|標準ズームレンズ

ニコン(Nikon) AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR

フルサイズ換算で焦点距離が24〜120mm、F値がF2.8-4となるDXフォーマット用の標準ズームレンズ。広角から中望遠まで使用頻度の高い焦点距離が本レンズ1本だけでカバーできるので、利便性に優れています。

加えて、描写性能が高いのも特徴。DXレンズで初めて「ナノクリスタルコート」を搭載しており、逆光の厳しい状況下でもフレアやゴーストによる画質劣化を気にせず、クリアで高画質な画像を撮影できます。

本製品はDXレンズとしては高価ですが、性能の高さは折り紙つき。D500などフラグシップ機でも常用の標準ズームレンズとして多くのプロカメラマンに愛用されています。DXカメラで高画質な写真を撮影したい方はぜひおさえておきましょう。

ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

焦点距離が24〜70mm、F値が2.8通しとなるFXフォーマット用の大口径標準ズームレンズ。重量は1kg超えで、価格も約24万円と高価ですが、ニコンの数ある標準ズームレンズのなかではハイエンドクラスのモデルです。

高い描写性能と機能性を兼ね備えているのが特徴。前モデルも高画質で一世を風靡したレンズでしたが、本レンズは新たに手ブレ補正機構を搭載。最高で4段分の補正効果が得られるので、夜景や暗い室内での撮影でもブレのない鮮明な画像が撮影できます。

さらに、絞りの制御が従来までの機械式から電気信号による制御に変わったのも特徴。全焦点域で安定した露出の制御ができるので、緻密な露出操作を要求される撮影におすすめです。

ニコンのカメラレンズおすすめ|望遠ズームレンズ

ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR

焦点距離が70〜200mm、F値が2.8通しとなるFXフォーマット用の大口径望遠ズームレンズ。卓越した高画質と高い機動力に加えて大きく美しいボケ味が得られるので、室内スポーツはもちろん、ポートレートや風景の撮影にもおすすめな高性能レンズです。

本レンズは新たに絞り制御に電気信号による制御を採用。前モデルまでの機械制御と違い、特に望遠側でより安定かつ確実な露出制御ができるため、俊敏に動く被写体の高速連続撮影にもしっかり対応できます。

シャッター速度換算で最高4段分の手ブレ補正機構を搭載しているほか、防塵防滴機構と防汚コートにより耐候性能も向上しています。汎用性の高いおすすめレンズです。

ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

焦点距離が200〜500mm、F値が5.6通しとなるFXフォーマット用の超望遠ズームレンズ。400mmを超える超望遠レンズはスポーツや野生動物の撮影で重宝されます。

本レンズはニコン純正の超望遠ズームレンズにも関わらず、価格は15万円以下とお得。高級レンズに採用される「ナノクリスタルコート」は非搭載ですが、基本的な描写性能は優秀で、最高4.5段分の手ブレ補正機構や動体撮影に適した「SPORT」モードも搭載されています。

重量も三脚座なしで2.09kgとギリギリ手持ちができる軽さ。ニコンユーザーで望遠ズームレンズを試してみたい方はぜひチェックしておきましょう。

ニコンのカメラレンズおすすめ|高倍率ズームレンズ

ニコン(Nikon) AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

フルサイズ換算で焦点距離が27〜450mm、F値がF3.5-6.3となるDXフォーマット用の超高倍率ズームレンズ。約16.7倍の高いズーム倍率を持つのが特徴で、広角から望遠まで本レンズ1本だけでさまざまな被写体やシーンに対応できます。

また、重量も550gと、標準ズームと望遠ズームを2本持ち歩くよりも軽いので、家族旅行や運動会でも軽快に撮影が楽しめます。

本レンズは最高で4段分の手ブレ補正機構を搭載。さらに、全焦点域で48cmの最短撮影距離を実現しているので、望遠側の圧縮効果を生かした接写撮影も楽しめます。

ニコンのカメラレンズおすすめ|単焦点レンズ

ニコン(Nikon) AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

フルサイズ換算で焦点距離が52.5mm、F値がF1.8となるDXフォーマット用の標準単焦点レンズ。発売から年数が経過しているモデルですで、価格は約2万円前後と比較的安価に購入することができます。

なお、単焦点レンズはズームレンズと違って撮影中に焦点距離を変更できないので、ユーザー自身から被写体に寄っていくことが重要となります。撮影アングルを考えたり、ボケ具合を調整したりと工夫が必要になるので、写真撮影の上達を図りたい方にも最適です。

本レンズは開放F値がF1.8と明るいのも特徴。大きなボケ味を得られるほか、光量を多く確保できるので暗い室内や夜景の撮影でも高画質な写真が撮影できます。重量も約200gと軽く、画角も人間の視野角に近く扱いやすいので、初めて単焦点レンズの導入を検討している方にもおすすめです。

ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

焦点距離が24mm、F値がF1.4となるFXフォーマット用の大口径広角単焦点レンズ。24mmの広角レンズは超広角域ほど遠近感の誇張効果が強くなく、クセもあまりないので、広角レンズのなかでも扱いやすいレンズです。

「ナノクリスタルコート」による高い逆光耐性と優秀な解像性能が特徴。広角レンズの大敵であるフレアやゴーストを効果的に抑えつつ、透明感のあるシャープな描写が得られるので、風景の作品撮りに最適です。

また、F1.4の開放F値による大きなボケ味と明るさも特徴。最短撮影距離も25cmと短いので、被写体に近づけばダイナミックな構図のまま背景をボカした写真が撮影できます。

ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

焦点距離が58mm、F値がF1.4となるFXフォーマット用の大口径標準単焦点レンズ。往年のニコンファンから名品として評される「Noct Nikkor(ノクト・ニッコール)」の設計思想を受け継いでおり、高い点像再現性と自然なボケ味を両立するハイレベルの標準レンズです。

通常の大口径レンズでは夜の街灯や星などの点光源を写す際に画像の周辺部で変形してしまうのが懸念点ですが、本レンズは周辺部でも点が忠実に再現できるため、細部の描写にこだわった夜景や星空を撮影する際に重宝します。ボケ感もキレイに出せるので、ポートレートやスナップ写真におすすめのレンズです。

ニコン(Nikon) AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

焦点距離が105mm、F値がF1.4となるFXフォーマット用の大口径中望遠単焦点レンズ。105mmはニコンで古くから中望遠レンズで採用されてきた焦点距離ですが、世界で初めて開放F値1.4のオートフォーカスが可能となったモデルとしても知られています。

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gと同じ「三次元ハイファイ」の設計思想を採用しており、高い解像性能と同時に立体的で美しいボケ味を両立。ピント面から遠ざかるにつれてボケ味をなだらかに変化させることで、被写体を3D写真のように立体的に浮かび上がらせる描写特性を持っています。

美しいボケ味で被写体を印象的に強調できるので、ポートレートやフラワーアートなどの撮影におすすめです。

ニコンのカメラレンズおすすめ|マクロレンズ

ニコン(Nikon) AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

フルサイズ換算で焦点距離が60mm、F値がF2.8となるDXフォーマット用の標準マクロ単焦点レンズ。花や小物を近距離から撮影したい場合に有効なモデルです。

本レンズは最短撮影距離が約16cmで被写体に至近距離まで接近が可能。最大撮影倍率も1倍(等倍)を確保しており、テーブルフォトの撮影で花や料理など被写体の一部を拡大して写したいときにも重宝します。また、遠景の描写も高解像なので、近接撮影だけではなくポートレートや風景の撮影にも対応可能です。

重量は約235gと軽く、価格も約3万円台と手が出しやすいので、初めてマクロレンズの購入を検討している方におすすめです。

ニコン(Nikon) AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

焦点距離が105mm、F値がF2.8となるFXフォーマット用の中望遠マクロ単焦点レンズ。本レンズの最短撮影距離は約31cm、最大撮影倍率は等倍で、被写体からある程度距離を取った状態でもマクロ撮影が可能なことから、接写が難しい野生の花や昆虫の撮影におすすめです。

また、機能性が高いのも本レンズの特徴。逆光耐性が高い「ナノクリスタルコート」と最高3段分の補正効果を持つ手ブレ補正機構を搭載しているので、三脚が使用しづらい場面での撮影で重宝します。

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