沸騰させて、あとは余熱で調理ができる「保温調理鍋」。保温中は火を使わないため鍋を見張っておく必要がなく、他の調理や家事をするなど時間を有効活用できるのが魅力です。

そこで今回は、おすすめの保温調理鍋をご紹介します。保温調理鍋の選び方やメリット・デメリットなども解説しているので、ニーズに合った製品を選んでみてください。

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保温調理鍋とは?

圧力鍋との違い

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保温調理鍋は、沸騰させたあとの余熱だけで調理をする鍋です。熱を外部に漏らさないよう、真空断熱層が採用されている鍋の中に加熱した鍋を入れることで、保温状態が長く保たれます。

一方、圧力鍋は圧力をかけることで水の沸点が高くなる原理を利用する鍋です。高温で調理することで、短時間で食材を柔らかく煮込むことが可能。保温調理鍋も圧力鍋も、鍋と蓋を密封させて調理することは共通しています。

しかし、保温調理鍋は火をほとんど使わずに長時間煮込むモノで、圧力鍋は短時間で調理が完了するモノです。使用目的が異なるため、用途を考えてから最適なモノを選びましょう

保温調理鍋のメリット・デメリット

保温調理鍋のメリット

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保温調理鍋のメリットとして、鍋をずっと見張っておく必要がないということが挙げられます。一度沸騰するまで加熱すれば、火にかけなくても調理できるので、煮込んでいる間中ずっとキッチンに立ち続けて火の元を監視する必要がありません。

そのため、煮込んでいる間に別の調理を行えます。また、加熱する時間が短いためガス代や電気代を節約できるのもポイント。家で食材の加熱をしておき、保温鍋に入れて持ち運び外出先で温かい料理を楽しむという使い方も可能です。

さらに、余熱を利用して食材に火を通すため、食材の煮崩れや焦げ付きを抑えられるというメリットもあります。

保温調理鍋のデメリット

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保温調理鍋のデメリットは、大きくて収納しづらいことです。保温調理鍋は加熱して中身を沸騰させる鍋のほかに、保温目的の一回り以上大きい鍋が付属しています。そのためどうしてもサイズが大きくなりがちです。小回りのきくコンパクトな鍋が欲しい方や、収納場所が限られているので小さい鍋が欲しいと考えている方にはおすすめできません。

保温調理鍋の選び方

人数に合った容量を選ぶ

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保温調理鍋を使う場合、食材の量が少なすぎると保温力が十分に発揮されません。また、食材の分量を増やしたいと思っても、調理鍋の8分目を超えてしまうとうまく調理できなくなります。そのため、人数に合った容量の保温調理鍋を選ぶのが上手に調理するコツです。

目安として、1〜2人であれば1.6L、3〜5人では2.8L、4〜6人であれば4.3Lの容量を選びましょう。キャンプで使用するなど7人以上の食事を用意する場合は、6Lの大容量保温調理鍋もあります。

熱源方式をチェック

直火対応

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保温調理鍋の多くは、直火対応のタイプです。内鍋に食材と煮汁を入れて直火にかけ、一定時間加熱したら保温鍋に入れます。電気がなくても調理可能なので、キャンプなどのアウトドアにも活用できるのが特徴です。

また、自宅のコンロがIHの場合は、直火用の保温調理鍋が使えないこともあります。普段からIHを使用しているのであれば、IH対応の保温調理鍋を購入しましょう。

電子レンジ対応

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保温調理鍋の中には、電子レンジで調理できるモノもあります。食材と煮汁を鍋に入れてレンジで加熱することで、簡単に調理が完了。普段から料理をあまりしない方や、できるだけ火を使わずに調理をしたい方におすすめです。

なお、注意しなければならないのは、内鍋のサイズです。内鍋のサイズが大きいモノだと使用している電子レンジに収まらないこともあるため、購入前に必ずチェックしておきましょう。

保温調理鍋のおすすめメーカー

サーモス(THERMOS)

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1980年に設立されてから、魔法瓶メーカーのパイオニアとして好評を博してきたサーモス。独自の真空断熱技術を活かした、保温・保冷力に長ける製品が特徴です。保温調理鍋は「シャトルシェフ」という名称でリリース。種類が豊富なので、人数や用途に応じて最適なモノを選べます。

パール金属(PEARL METAL)

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1967年に設立されたパール金属は、キッチン・リビング用品をメインに消費者のニーズに応えた製品をリリースしてきました。ステンレス魔法瓶と同じ真空断熱構造によって高い保温力を実現した保温調理鍋をラインナップしています。

保温調理鍋のおすすめ|1〜2人前

曙産業(AKEBONO) 電子レンジ専用保温調理鍋 Grand Cooker RE-1525

電子レンジ専用の保温調理鍋。内鍋に食材を入れて加熱してから保温容器本体に入れることで、保温調理ができます。火を使わなくても簡単に調理できるため、普段からあまり料理をしない方や、火を使いたくないけれど自炊はしたいという方におすすめです。

内鍋の蓋は透明なので、電子レンジ使用中に中身が確認できます。内鍋と合わせて使える蒸し皿付きで、煮込み料理だけでなく蒸し料理も簡単に作れるのが魅力です。内鍋だけでなく、保温容器本体も丸洗いできるので衛生的。容量は約1.65Lと、一人暮らしの方に向いている大きさです。

専用のレシピブックも付属しているため、料理のレパートリーを増やしたい初心者の方も安心して使えます。電子レンジ対応の1人用保温調理鍋を探している方におすすめです。

プレコモ(precomo) 保温料理鍋 YXM-20B

小さめサイズの保温調理鍋。容量は約1.6Lと、1人前の調理がしやすい大きさです。ガスだけでなくIHにも対応しています。IHに対応した保温調理鍋を探している方や、引っ越しが多く自宅キッチンの熱源が変わる可能性のある方におすすめです。

内鍋には取っ手が付いているので、持ち運びにも便利。なお、内鍋だけでなく取っ手も熱くなるため、鍋つかみなどを使用して持つようにしましょう。

保温調理鍋のおすすめ|3〜5人前

サーモス(THERMOS) 真空保温調理器 シャトルシェフ KBJ-3000

容量2.8Lで、3〜5人前の料理が一度に作れる保温調理鍋。3層のフッ素コーティングを施しており、食材がこびりつきにくく、お手入れしやすいのが特徴です。

内鍋の蓋はガラス製なので、蓋をわざわざ開けなくても中身が確認できるので便利。ガスだけでなく、IHにも対応しています。

また、シンプルで洗練されたデザインに仕上がっているため、インテリアにこだわりがある方にもぴったり。使い勝手がよく、おしゃれな保温調理鍋を探している方におすすめです。

サーモス(THERMOS) 真空保温調理器 シャトルシェフ KBC-3001

食材が焦げ付きにくい厚底設計の保温調理鍋。ガス・IH・ハロゲンヒーター・ラジエントヒーターなどあらゆる熱源に対応しています。容量は3.0Lで、3〜5人前の調理に対応可能です。

内鍋の蓋には強化ガラスを採用しているため、調理中も中身が確認できます。また、作った料理をそのまま保温しておけるので、家族の食事時間が異なる場合でも温かい料理を楽しみやくなるのが魅力。

家族のために温かい料理を出したい方や、おしゃれなデザインかつ機能的な保温調理鍋を探している方におすすめです。

サーモス(THERMOS) 真空保温調理器 シャトルシェフ RPE-3000

持ち運びやすいよう、ハンドルが付いているのが特徴の保温調理鍋です。安全ロックも付いているため、持ち運ぶ際のトラブルが防げるのが魅力。容量は3.0Lで3〜5人分の料理に対応可能です。ガスやIHなど、あらゆる熱源に対応しているのもポイント。

また、内鍋の蓋は保温鍋の内側に置けるので、キッチンの場所を取らずアウトドアに持っていく場合でも置き場所に困りません。持ち運びに便利な機能が備わった保温調理鍋を探している方におすすめです。

パール金属(PEARL METAL) エコック 真空保温調理鍋 H-8098

容量3.2Lで3〜5人分の調理が可能な保温調理鍋。ガスやIHなどさまざまな熱源に対応しているので、引っ越しの多い方でも安心して使えます。

また、ステンレス製の内鍋は錆びにくいのが特徴。さらに鍋底は、熱伝導のよいアルミをステンレスで挟んだ3層構造を採用し、保温性を高めているのもポイントです。

温め直す際には、中身が確認しやすい強化ガラス蓋が付属しているので便利。また、レシピブックも付いているので、自炊を苦手としている方でもレパートリーを増やせます。ステンレス魔法瓶のような高い保温力で調理できるおすすめの保温調理鍋です。

パール金属(PEARL METAL) エコック 真空保温調理鍋 ワンハンドル H-8091

本製品は、持ち運びに便利な取っ手が付いているため、アウトドアでも活躍します。自宅で加熱まで済ませておけば、あとは内鍋ごと保温鍋に入れて持ち運べばOK。現地で暖かい料理が楽しめます。

余熱調理で食材が焦げ付きにくく、煮崩れも防げるため料理を簡単に美味しく作れるのも魅力。ずっと火の元を見張っている必要がないので、忙しい方でも煮込んでいる間の空き時間を有効活用できます。家でも外出先でも温かい料理を楽しみたい方におすすめです。

容量は、3〜5人分の調理に最適な3.2L。ガスだけでなく、IHなどオール熱源に対応しているので、引っ越しが多く自宅キッチンの熱源が変わってしまう可能性のある方も安心です。

杉山金属(Sugiyama Metal) 節約応援隊保温調理器 カンタン大好き KS-2819

容量2.8Lの、内鍋が2つ付いている保温調理鍋。1段目でポトフを作り、2段目でロールキャベツを作るという感じで、手軽に2品調理できます。

また、食材や煮汁が漏れ出すのを防げるよう、ゴムパッキンやバンドが付属しているのも魅力。アウトドアに出かける際、家で食材の加熱をしておいて、現地につくまでに完成させるなどの使い方もできます。

家族の食事時間がバラバラであれば、保温容器に食事を入れておくことで温かい料理を食べてもらうことも可能です。持ち運べる調理鍋や一度に2種類の料理を作れる保温調理鍋を探している方におすすめです。

クーンリコン(KUHN RIKON) 保温調理鍋 30712RD

200年近い歴史を誇るスイスの名門キッチンブランド「クーンリコン」。毎日の自炊を少しラクにできるキッチンアイテムをラインナップしています。本製品は、両手付きの本調理鍋です。保温調理した食材を鍋に入れたまま食卓に出せるので便利に使えます。

熱源はIHにもガスにも対応しているため、引っ越しが多い方や直火とIHコンロ両方で使いたい方におすすめ。容量は約3Lで、3〜5人用の料理を作る場合に役立ちます。

また、全体的に丸みを帯びたデザインで、一般的な保温調理鍋とはひと味違うおしゃれさを醸し出します。機能面だけでなく、デザインも重視したい方におすすめの保温調理鍋です。

保温調理鍋のおすすめ|4〜6人前

サーモス(THERMOS) 真空保温調理器 シャトルシェフ KBJ-4500

容量4.3Lで4〜6人前の料理を一度に作れる保温調理鍋。大きめサイズで家族全員が満足する量のカレーやおでん、肉じゃがなどの煮込み料理を簡単に作れます。鍋が大きくても保温力の高さは優れていて、一定時間加熱すれば放置するだけで加熱調理できるのが魅力です。

独自の真空断熱構造によって保温調理ができるだけでなく、長時間温かい料理を楽しめるのもポイント。食卓に鍋ごと置いておけば、温かい料理をおかわりできます。

また、内鍋の表面は、3層のフッ素コーティングが施されており、食材がこびりつきにくく洗いやすいのが魅力。毎日のお手入れもラクにできます。使いやすい保温調理鍋を探している方におすすめの製品です。

サーモス(THERMOS) 真空保温調理器 シャトルシェフ KBG-4500

ガスやIHをはじめあらゆる熱源に対応している、4.5L容量の保温調理鍋。内鍋は、ステンレス鋼・アルミニウム・磁性ステンレス鋼の厚底仕様で、食材が焦げ付きにくく熱が伝わりやすいというメリットがあります。

調理鍋フタは、保温容器フタの内側に置けるので調理中に場所をとらないのもポイント。また、無駄のない洗練されたデザインに仕上がっているので、おしゃれな保温調理鍋を探している方にもおすすめです。

サーモス(THERMOS) 真空保温調理器 シャトルシェフ KBC-4501

両手鍋タイプなので、4.5Lと容量が大きくても持ちやすいのが特徴です。熱源は、ガス・IH・ハロゲンヒーター・シーズヒーターなど、あらゆる熱源に対応しています。複数の熱源を使用する方や、引っ越しが多い方も安心して使用できるのが魅力です。

内鍋の蓋は、透明の強化ガラスを採用しているため、蓋を開けずに加熱中の食材の様子をチェックできます。厚底設計で食材が焦げ付きにくいのもポイントです。

また、シャトルシェフシリーズ用のレシピがサーモスの公式サイトに公開されているので、レパートリーを増やせるのも魅力。もっと手軽に3〜5人前の料理を作りたいと考えている方におすすめの製品です。

番外編:保温調理鍋を使ったおすすめのレシピ

角煮

煮込み時間が長くなる角煮も、保温調理鍋を使えばほとんど放置しておくだけで完成します。まず、フライパンで豚肉を焼き、焼き色が付いたら内鍋に豚肉と水を入れてください。沸騰させたらアクを取り除き、さらに10分ほど加熱。長ネギや生姜を加えて、保温調理を1時間以上行います。

その後、豚肉を取り出し適当な厚さに切り分けてから10分加熱。再度保温調理を2時間以上行って出来上がりです。

カレー

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大人も子どもも大好きなカレー。保温調理鍋を活用することによって、ラクに作れます。まず、豚肉・じゃがいも・人参・にんにく・生姜などの食材を適当な大きさに切りましょう。次に、豚肉・にんにく・生姜を先に炒め、さらにほかの野菜を加えて炒めてください。

そして、水を入れて沸騰させ、アクを取り除きながら5分加熱します。その後保温鍋に入れ、30分以上加熱。最後に内鍋を取り出してルウを溶かし、弱火で5分ほど煮込んで完成です。

ローストビーフ

火を通しすぎない絶妙な調理が必要になるローストビーフも、保温調理鍋で簡単に作れます。作り方は、牛肉に塩・胡椒・にんにくをすりこみ、フライパンで焼きましょう。表面に焼き色が付いたら、酒と水を加えて煮詰めます。密封できる袋に牛肉・タイム・ローリエを入れ、しっかりと口を閉じてください。

内鍋に水を入れ沸騰させてから、追加で水を入れて85℃前後を保てるようにします。内鍋に牛肉入りの袋を入れ、保温鍋に入れて30分以上放置。その後取り出してから30分以上寝かせて完成です。

牛すじ

硬くなってしまいがちな牛すじの下ごしらえ。保温調理鍋を使えば、牛すじを簡単にやわらかく下ごしらえできます。

まず、内鍋に牛すじが浸かるより多めの水を入れ、沸騰させましょう。沸騰したら牛すじを入れ、白くなるまで強火で煮ます。その後内鍋を保温鍋に入れ、2時間保温調理してください。

その後、一度内鍋を取り出して、牛すじを適当な大きさに切ります。内鍋に牛すじ戻して沸騰させ、アクを取り除きましょう。再度保温鍋に内鍋を入れ、2〜3時間保温調理して完成です。カレーなど牛すじを使った美味しい料理を楽しんでみてください。

肉じゃが

煮込み時間が長くかかる、煮崩れや焦げ付きが気になるなど意外と難しい肉じゃが。保温調理鍋を使えば、簡単に肉じゃがを作ることが可能です。

作り方は、牛肉・じゃがいも・玉ねぎ・人参など用意した食材を食べやすい大きさにカットし、内鍋に入れて炒めます。十分炒めたら調味料を入れて、7分ほど加熱。醤油を入れてひと煮立ちさせてから、保温鍋に入れて30分ほど保温調理をして完成です。煮崩れしていない、味の染み込んだ肉じゃがをぜひ作ってみてください。