フランスの調理器具メーカーが手がける鋳物ホーロー製の「ストウブ鍋」。茹でる・煮る・蒸すといった調理法のほか、ご飯を炊いたりパンを焼いたりと、さまざまな使い方ができる便利なアイテムです。また、形やサイズ、色のバリエーションが豊富なのも魅力。

種類が多いため、いざ購入しようと思ってもどれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ストウブ鍋の選び方とおすすめのモデルをご紹介します。

ストウブ鍋とは?

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ストウブ鍋とは、1899年にフランス・アルザス地方で創業されたストウブ社が手がける鋳物ホーロー鍋のことで、同社の代名詞的な存在として知られています。

1974年に、三ツ星シェフのポール・ボキューズらとの共同開発によって誕生。当初は、プロ用の調理器具として多くの有名レストランで利用されていましたが、今では一般家庭にも広く浸透しています。

ストウブ鍋の特徴と魅力

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分厚い鉄の表面にガラス質を吹き付けてコーティングを施した、鋳物ホーロー製のストウブ鍋。熱伝導率が高く、食材をムラなく加熱できるのが特徴です。さらに保温性にも優れており、長時間の煮込み料理に適しています。

フタの裏にピコやシステラと呼ばれる突起が付いているのもポイント。食材から出た水分が蒸気となり、ピコやシステラを伝って滴として落ちるため、食材の旨味を逃さずに調理できます。

また、そのまま食卓に出しても様になるデザイン性の高さも魅力のひとつ。カラーバリエーションが豊富で、自分の好みに合うモノを探せます。

ストウブ鍋の選び方

形状で選ぶ

1 汎用性の高いラウンド

ストウブ鍋のなかでも常に高い人気を誇る「ラウンド」。ガスコンロなどの熱源と同じ円状の形をしており、ムラなく均一に火が通ります。煮る・蒸す・焼く・揚げるなど幅広い調理に活躍。深さがあるため、カレーやビーフシチューなどの煮込み料理に適しています。

ストウブ鍋を初めて購入する方には、さまざまな料理に使えるラウンドタイプがおすすめです。なお、形状は同じまま底が浅くなった「シャロー」や「ブレイザー」などもあるので、作りたい料理に合わせて選んでみてください。

2 料理の幅が広がるオーバル

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細長い楕円の形状をした「オーバル」。長さのある野菜を茹でるときや、魚を丸ごと1匹使用する料理を作る際などに便利です。

ラウンドタイプに比べて熱が均一に伝わりにくいというデメリットがありますが、オーブントースターに入れやすく、料理を取り分けやすいのが魅力。料理のレパートリーを増やしたい方におすすめです。

料理の種類や人数に合ったサイズで選ぶ

1 メインディッシュの場合

カレーなどのメインディッシュを作るのに適したサイズは、ラウンドなら20・22cm、オーバルなら23・27cm程度が目安です。

ラウンドタイプで作れるメインディッシュの量は、20cmサイズで約3〜4人分、22cmサイズで約4〜6人です。炊飯をする場合は、20cmサイズなら約2〜3合、22cmサイズなら約3〜4合のお米が炊けます。

オーバルタイプで作れるメインディッシュの量は、23cmサイズで約2〜4人、27cmサイズで約3〜6人。炊飯をする場合は、23cmで約2〜3合、27cmで約3〜4合です。

2 副菜などのおかずの場合

10〜16cm程度のストウブは、副菜などの小さなおかずや一人暮らしのメインディッシュにも適しています。また、わざわざ器に入れ替えなくても食卓に出せる大きさなので、食器洗いの手間を軽減できるのも魅力。ひとつあると便利な調理器具です。

ラウンドタイプで作れる小さめのおかずの量は、14cmサイズで約1〜2人分、16cmサイズで約2人分。炊飯をする場合は、14cmサイズで約0.5〜1合、16cmで約0.5〜1.5合です。

オーバルタイプで作れる小さめのおかずの量は、15cmサイズで1〜2人分、17cmサイズで約2人分。炊飯をする場合は、15cmサイズで約0.5〜1合、17cmサイズで約1〜1.5合です。

カラーで選ぶ

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カラーバリエーションが豊富なのもストウブ鍋の魅力です。スタンダードカラーは定番人気のブラック、どんな食卓にも馴染むグラファイトグレー、華やかな印象のチェリー、落ち着きのあるマスタードの4色。さらに新しい定番色として、素朴な雰囲気が魅力のカンパーニュもラインナップされています。

そのほかに、マジョリカカラーとして、落ち着きのあるシックな色合いが魅力のグレナディンレッド・グランブルー・バジルグリーンの3色を展開しています。また、数量や期間限定で特別な色が発売されることもあるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。

ストウブ鍋は色によって大きく印象が異なるため、ほかのクックウェアとの相性を考慮しながらコーディネートを楽しみましょう。

ストウブ鍋のおすすめモデル

ストウブ(staub) ピコ・ココット ラウンド

ストウブ(staub) ピコ・ココット ラウンド 20cm

さまざまな調理に対応する汎用性の高いラウンドタイプのストウブ鍋。直火のほか、オーブン・IH・ハロゲンヒーター・シーズヒーターに対応しています。食材の水分が蒸発し、蓋についた水分が突起“ピコ”を伝って再度降り注ぐことで旨みを逃さないブランド独自の構造「セルフ・ベイスティング・システム」を採用。肉や野菜が柔らかくジューシーに仕上がります。

ストウブ(staub) ココット ラウンド ヴィンテージシリーズ

ストウブ(staub) ココット ラウンド ヴィンテージシリーズ<

ぽってりとしたフォルムが魅力的なヴィンテージ感のあるストウブ。コレクターズアイテムとして、ストウブファンから人気のモデルです。フタの内側にピコはありませんが、底が厚いため、じっくり煮込む料理におすすめです。

つまみ部分はオーブン調理もできます。カラーはおしゃれなレッドがラインナップ。過去に惜しまれながらも、販売を終了したモデルを現代で蘇らせたおすすめのストウブです。

ストウブ(staub) Wa-NABE ラウンド カンパーニュ

ストウブ(staub)  Wa-NABE M カンパーニュ 18cm

日本食からインスピレーションを受け、日本人が使いやすいように作られたストウブ。本体の底は中身の素材を対流させ、均一に熱を通す働きがあるため、料理をより美味しく仕上げられます。

食材の旨みを逃さない重厚なフタや、食材をふっくらと仕上げるフタ裏の突起もポイント。鍋の深さは定番モデルよりも浅く、ブレイザーソテーパンよりも深く仕上がっています。雪平鍋のような使い心地で、和食を作るのにぴったりのモデルです。

ストウブ(staub) ピコ・ココット ラウンド スチーマーセット

ストウブ(staub) ピコ・ココット ラウンド スチーマーセット

美味しい料理を作る鍋に加え、料理の幅を広げるスチーマーのセットモデルです。料理が冷めにくくなっているので、テーブルに鍋をそのまま出してもあたたかい状態で食べられます。

また、熱伝導に優れているところもポイント。必要最低限の熱で調理可能です。対応熱源はIHやガス、オーブンに対応。料理好きの方が、さらに料理を楽しめるおすすめのストウブです。

ストウブ(staub) ピギーココット オーバル 17cm

ストウブ(staub) ピギーココット オーバル  17cm

少し変わった形のフタが特徴的なストウブ。愛らしいブタのモチーフで人気のモデルです。楕円のフォルムなので、魚をまるごと一匹や野菜をそのまま入れるなど、長細い食材を料理する際に便利。

カラーは食卓に馴染みやすいグレーをラインナップ。料理の味だけでなく、見た目でも楽しめるおすすめのストウブです。

ストウブ(staub) ココット オーバル

ストウブ(staub) ココット オーバル  27cm

ラウンド型よりも面積が広く、鶏や魚、とうもろこしなどを丸ごと調理できるストウブ。鍋内側に施された細かな凹凸が特徴の「黒マットエマイユ加工」により、油が馴染みやすく食材が焦げ付けにくいのが魅力。

お手入れも簡単で快適に使用できます。ガスの直火はもちろん、オーブンやIH調理器にも使用可能。全ての熱源に対応しており、安心して使えるおすすめのモデルです。

ストウブ(staub) ラ ココット de GOHAN

ストウブ(staub) ラ ココット de GOHAN M 16cm

おいしいご飯を炊くために開発された「ラ ココット de GOHAN」。羽釜炊きを参考に、炊飯時の対流を意識してデザインされた丸みのあるフォルムが特徴です。熱をムラなく全体に回してお米を一気に炊きあげるため、ふっくらツヤツヤのご飯が炊き上がります。

サイズは、1合用のSと1〜2合用のMを用意。少量のご飯を直火で炊きたい方におすすめのストウブ鍋です。

ストウブ(staub) スキヤキ&グリル

ストウブ(staub) スキヤキ&グリル 26cm

底が浅いシャロータイプのストウブ鍋と、グリルパンとしても使える溝付のフタがセットになったモデル。名前の通り、フタで肉を焼いてからココットで調理すれば、肉の香ばしさが広がるグリルすき焼きを楽しめます。

コンパクトに収納できるため、限られたキッチンスペースを有効利用できるのもポイント。これ1つでさまざまな料理に使えるおすすめのモデルです。

ストウブ(staub) ブレイザー ソテーパン 28cm

ストウブ(staub) ブレイザー ソテーパン 28cm

シャローよりもさらに底が浅いストウブ。野菜を炒めたり、ロールキャベツや煮込みハンバーグなどの料理を作ったりするのに適しています。フタの裏に付着した水蒸気が突起“システラ”を伝って食材に降り注ぐため、水分や旨味を逃さず料理がおいしく仕上がります。

ただし深さがないため、汁気の多い煮込み料理などには不向き。すでにラウンドやオーバルなどのストウブ鍋を持っているという方や、フライパン代わりに使えるモノが欲しいという方におすすめです。

ストウブ鍋のおすすめレシピ

カレー

ストウブ鍋の魅力は無水調理ができること。野菜の水分だけで味の濃いおいしいカレーを作れます。

好みの具材を適度な大きさにカットして鍋に入れて蒸し炒めし、軽く火が通ったら水の代わりにトマト缶を加えます。最後に市販のカレールーを入れて煮込んだら完成です。野菜を蒸し炒めする際、焦げ付かないようにときどき全体をかき混ぜるのがポイントです。

肉じゃが

ストウブ鍋を使えば、肉じゃがも無水で調理できます。鍋にカットした野菜と肉を入れたら、しょうゆ・みりん・酒・砂糖をかけ、フタをして40分ほど加熱するだけと非常に簡単。水を入れなくても野菜から出る水分で具材を煮込めるため、食材の旨味や栄養の詰まった肉じゃがに仕上がります。

焼き芋

ストウブ鍋を使用すれば、オーブンやトースター不要で手軽に焼き芋を作れます。

鍋にオーブンシートまたはアルミホイルを敷き、水洗いしたサツマイモを入れたらフタをして強めの中火で加熱。鍋があたたまったら火を弱めて15分、裏返してさらに15分加熱し、火を止めて15分放置すれば完成です。

弱火でじっくり加熱するストウブ調理は、おいしい焼き芋を作るのにも適しています。