キッチンの水垢やお風呂の白い石鹸カス、トイレの黄ばみなど、アルカリ性の汚れを落とすのに役立つ「酸性洗剤」。酸性洗剤にはさまざまな種類があるため、掃除する場所や汚れの状況にあわせて選ぶのがポイントです。

そこで今回は、酸性洗剤のおすすめ製品を、お風呂・トイレ・キッチンに分けてご紹介。各場所に適した酸性洗剤の特徴も解説するので、用途にあわせて選んでみてください。

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酸性洗剤とは?

酸性洗剤とは、pH値6未満の酸性の性質をもつ洗剤のこと。pH値3〜6のモノを弱酸性洗剤、pH値3未満のモノを酸性洗剤と呼びます。pH値が0に近くなるほど酸性が強く、効き目も強くなるのが特徴。軽い汚れには弱酸性洗剤、ひどい汚れには酸性洗剤を使用するなど、汚れの状況にあわせて使い分けるのがおすすめです。

酸性洗剤は、水まわりの水垢やお風呂の湯垢、白い石鹸カス、トイレの尿石など、アルカリ性の汚れに効果的。酸の力でアルカリ性の固い汚れが分解・中和され、落としやすくなります。ただし、大理石に使用すると溶かしてしまう恐れがあるため、使用を避けましょう。

また、酸性洗剤は、塩素系漂白剤などの塩素系洗剤と混ざると危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。なかには、塩素ガス発生抑制剤を配合したモノなど、塩素ガスが発生しにくいとされる製品もありますが、酸性洗剤を使用する際は取り扱いに十分な注意が必要です。

酸性洗剤とアルカリ性洗剤との違い

洗剤の性質は、酸性洗剤・中性洗剤・アルカリ性洗剤の3つに大きく分けられます。酸性洗剤は、キッチンなど水まわりの水垢やトイレの尿石、お風呂や洗面台の白い石鹸カスなど、アルカリ性の汚れに強いのが特徴です。

一方、アルカリ性洗剤は、キッチンの油汚れや焦げつき、皮脂汚れなど酸性の汚れに強いのが特徴。 掃除をする場所や汚れにあわせて使い分けると効果的です。

酸性洗剤は使用する場所に合ったものを選ぶ

お風呂

お風呂の主な汚れは、蛇口などについた水垢・湯垢 ・石鹸カス・ 皮脂汚れ・カビなど。 酸性洗剤は、水垢や湯垢、風呂イスなどについた白い石鹸カスのようなアルカリ性の汚れに効果が期待できます。お風呂で使用するなら、石鹸カスや湯垢に強い酸性洗剤がおすすめです。

また、お風呂の壁・床・浴槽・風呂イスなどの掃除には、スプレータイプの酸性洗剤がぴったり。特に、泡スプレータイプの製品は、洗浄成分が汚れに密着して浸透しやすいのが魅力です。ほかにも、皮脂汚れやカビなどの酸性の汚れにはアルカリ性洗剤がおすすめ。使用する際は、酸性洗剤と混ざらないように注意しましょう。

トイレ

トイレの主な汚れは、便器の黄ばみや尿石、黒ずみなど。尿石は尿に含まれるカルシウムが石のように固まったもので、アンモニア臭や便器の黄ばみの原因にもなります。黄ばみや尿石はアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤が効果的。トイレで使用するなら、頑固な尿石を落としやすい、強い酸性の洗剤が適しています。

また、トイレ用の酸性洗剤を選ぶ際は、使いやすさにも注目しましょう。特に、尿石がたまりやすい便器のふち裏など、細かいところにも洗剤をかけやすい製品がおすすめです。一方、便器の黒ずみ汚れは黒カビが原因。黒カビは酸性の汚れなので、酸性洗剤ではなくアルカリ性洗剤の重曹などが向いています。

キッチン

キッチンの主な汚れは、ガスコンロの油汚れや食品汚れ、焦げつきのほか、水まわりの水垢や石鹸カスなど。酸性洗剤が効果的なのは、シンクや蛇口などについた水垢です。キッチンで使用するなら、酸の力で水垢を分解・中和すると謳われた水垢用の酸性洗剤がおすすめ。頑固な水垢には、研磨剤配合の製品が効果的です。

また、ポットや食器洗浄機の内側についた水垢にはクエン酸がぴったり。クエン酸はレモンや梅干しなどの食べ物に含まれる成分なので安心して使用できます。なお、油汚れなど酸性の汚れにはアルカリ性洗剤が有効なので、汚れに応じて使い分けてみてください。

酸性洗剤のおすすめ|お風呂

レック(LEC) 茂木和哉 お風呂のなまはげ 320mL 大掃除

レック(LEC) 茂木和哉 お風呂のなまはげ 320mL 大掃除

メディアでもおなじみの茂木和哉氏が監修するお風呂用の酸性洗剤です。洗浄成分はクエン酸とリン酸を配合。こびりついた水垢や石鹼カスを落とすのに有効と謳われています。

また、強力な界面活性剤を配合しているため、皮脂汚れにも効果が期待できる製品です。使用方法は、汚れにスプレーして3分漬け置きし、水で流すだけと簡単。汚れがひどい場合は、こすり洗いをしてみてください。

泡立ちが強いため、汚れにピンポイントで付着するのが魅力。バスタブ・排水溝・浴室の床など、お風呂全般の清掃に使える酸性洗剤です。

アズマ工業 アズマジック浴室洗剤 CH860

アズマ工業 アズマジック浴室洗剤 CH860

ハウスクリーニングのプロが推奨すると謳うお風呂用の酸性洗剤です。ハウスクリーニングの現場で使用する洗剤をベースに開発した商品。リニューアルによって、汚れが落としやすくなっています。落としにくい湯垢に浸透しやすいのが特徴です。

湯垢以外にも、白く固まった汚れや、小物についた汚れなど、気になる箇所に吹き付けるだけで分解できると謳っています。こびりついた頑固な汚れには、吹き付けてから5分ほど放置してから流してみてください。汚れ落としと合わせて除菌の効果も期待できます。

内容量は400mlで泡スプレータイプの容器入りです。流しやすい、泡ぎれのよいタイプ。蓄積した湯垢汚れ落としにおすすめの酸性洗剤です。

おもちゃ箱 ソネット ナチュラルバスルームスプレー

おもちゃ箱 ソネット ナチュラルバスルームスプレー

クエン酸を配合した酸性洗剤です。成分はクエン酸・保存剤・界面活性剤のみ。食品用のクエン酸を使用しており、使用後は生分解して自然に還ると謳っています。石鹸カスや水垢など、水回りの汚れを落として素材の材質を引き出すのが特徴です。

塗布した洗剤は洗い流すほか、拭き取りでも使用できます。臭いが気になりにくい無香料タイプ。内容量は500mlで、内容量1Lの詰替え用もラインナップしています。塗布してから数分放置するのがおすすめです。汚れが落ちない場合は、スポンジで軽く擦ってから洗い流してみてください。

日本イオン イオンマジック 水垢洗浄剤 お風呂用洗剤

日本イオン イオンマジック 水垢洗浄剤 お風呂用洗剤

緑青やカルキなど、水回りで発生する特殊な汚れを落とす酸性洗剤です。通常の洗剤では落としにくい、頑固な緑青やカルキを落とすために開発しています。成分は無機酸・有機酸・界面活性剤・金属イオン封鎖剤・湿潤剤・着色料。複数の酸性剤と活性剤が効果を高め合い、水垢と汚れを分解します。

粘度が高いゼリー状タイプ。液だれせずに、ピンポイントで塗布できます。液には色をつけており、塗布した箇所を区別しやすいのも特徴のひとつです。内容量は400g。浴室の汚れだけでなく、トイレや洗面台にも使用できます。水回りの特殊な汚れに対応する酸性洗剤を探している方におすすめです。

酸性洗剤のおすすめ|トイレ

和協産業 デオライトL

和協産業 デオライトL

詰まりや悪臭、黄ばみの原因になる尿石の除去に特化した酸性洗剤です。業務用の製品を扱ってきたメーカーならではのノウハウが詰まっているのがポイント。使用成分や配合にこだわり、高い洗浄力と使い勝手のよさを両立させています。

液体タイプで扱いやすいのもおすすめポイント。尿石に対してスピーディーに反応します。プロ仕様の酸性洗剤が欲しい方はチェックしてみてください。

シーバイエス 酸性トイレクリーナー

シーバイエス 酸性トイレクリーナー

酸の強力な洗浄力を利用して、黄ばみなどを素早く分解すると謳われている酸性洗剤です。除菌剤を配合しているので、除菌効果も期待できます。

酸と除菌剤の相乗効果によってアンモニア臭が発生しにくくなるため、トイレの臭いが気になっている方にもぴったりです。粘性を持たせることで、フチ裏にも効果的に作用。環境に配慮した無リン・非PRTRの酸性洗剤です。

容量は800ml。ボトルは、握りやすい形状と材質を採用しています。使い勝手のよいおすすめの製品です。

リンレイ ウルトラハードクリーナートイレ用

リンレイ ウルトラハードクリーナートイレ用

こびりついた頑固な汚れを分解すると謳うトイレ用の酸性洗剤です。尿石・黄ばみ・黒ずみ・水垢など、通常の洗剤とこすり洗いでも落とせない頑固な汚れを落とします。研磨剤を配合しているのが特徴。酸の力ですばやく分解し、研磨剤で固く付着した汚れをこすり落とします。

内容量は500g。かけてから約5分放置すれば、除菌の効果も期待できます。容器内で中身が分離する場合があるため、容器を上下に振ってから使ってみてください。フチの裏に付着した尿石はもちろん、洗面台の水垢にもおすすめの酸性洗剤です。

アイメディア 業務用スカッと尿石取りジェル

アイメディア 業務用スカッと尿石取りジェル

ジェルタイプの酸性洗剤です。便器に付着した強固な尿石を、酸性のジェルが密着して溶かして落とします。粘度の高いジェルタイプの酸性洗剤。刺激的な臭いがない低臭タイプです。チューブには先が尖ったノズルを採用しており、汚れた個所にピンポイントに塗布できます。

内容量は80gです。尿石を上から覆うように塗布して約30分~数時間放置するのが汚れ落としのポイント。尿石落としに対応する酸性洗剤を探している方におすすめです。

酸性洗剤のおすすめ|キッチン

トウショウ(TOSHO) 酸性ヌリッパー

トウショウ(TOSHO) 酸性ヌリッパー

塗り置き可能な酸性洗剤です。一般的に塗り置きが推奨されない酸性洗剤が多いなか、本製品は金属を腐食させにくい酸を使用。塗り置きに適した製品に仕上がっています。

キッチンはもちろん、お風呂やトイレなど水回り全般に使える酸性洗剤です。水垢・石鹸カス・鏡汚れなど、気になる場所に塗布して時間を置き、こすり洗いするだけと簡単。汚れに応じて、原液から5倍希釈程度の液体を使い分けてみてください。

酸性洗剤ですが、ステンレス・アルミなどの金属にも使える便利なアイテムです。液性はpH1.5。容量は946mlと3.78Lをラインナップしています。一般家庭はもちろん、業務用にも適した製品。塗り置きのできる、強力な酸性洗剤を探している方におすすめです。

允・セサミ シンク職人

允・セサミ シンク職人

ステンレス製のシンクのくすみや汚れに効果的なキッチン用の酸性洗剤。水回りの汚れを溶かす酸と微粒子研磨剤を配合しており、汚れを溶かしながら研磨して落とせます。酸性でありながら、金属の変色が起こらないのも特徴。水溶性なので水で簡単にすすげます。

シンク以外にも、IHコンロの焦げや汚れ、ガラスやコップなどの茶渋落としにも対応。キッチンの頑固な汚れにマルチに活躍する酸性洗剤を探している方におすすめです。

レック 茂木和哉 水アカ ウロコ汚れ

レック 茂木和哉 水アカ ウロコ汚れ

長い年月をかけて開発された水垢落とし用の酸性洗剤です。通常の洗剤では落としにくい汚れを落とします。頑固な汚れのなかでも水垢に特化した、弱酸性タイプの洗剤。酸と研磨剤のハイブリッド洗浄によって、水垢を手軽に落とせると謳っています。

汚れが落ちやすく、素材を傷つけにくい研磨剤粒子を厳選しているのがポイントです。落ちにくい水垢には、約5分つけ置きしてからこすり落としてみてください。内容量は200mlです。水垢だけでなく、サビや焦げも洗浄できるのも魅力のひとつ。キッチン以外に鏡や工具、自転車など幅広い場所に使えます。

バイオエコジャパン(BioecoJAPAN) 下町のプロが作った水あかバイバイ

バイオエコジャパン(BioecoJAPAN) 下町のプロが作った水あかバイバイ

ステンレスにこびりついた水垢を落とす酸性洗剤です。研磨剤不使用の洗剤ながら、水垢を強力に落とすのが魅力。粒子の細かい泡が水垢汚れに密着し、分解して落とすと謳っています。研磨剤で素材を削らないため、汚れが密着しやすくなるデメリットもないのが特徴です。

キッチンのシンクだけでなく、浴室やトイレなど水垢が付きやすい箇所に使えます。容量は450g。スプレータイプで広範囲の汚れに塗布しやすいボトルに入っています。研磨剤を使わずに水垢が落とせる酸性洗剤を探している方におすすめです。

丹羽久 除菌もできるクエン酸クリーナー

丹羽久 除菌もできるクエン酸クリーナー

クエン酸の力で汚れを落とす、合成界面活性剤不使用の酸性洗剤です。使用成分はクエン酸とサトウキビ抽出液のみ。除菌や消臭の効果も期待できます。便利なスプレータイプです。

内容量は400mlで、内容量350mlの詰替え用もラインアップ。キッチンだけでなく水垢が気になる水回り全般に使えます。レンジや冷蔵庫を掃除する際、仕上げとして使うのもおすすめです。

番外編:酸性洗剤を使用する際の注意点

掃除に酸性洗剤を使用する際にはいくつかの注意点があります。まず、酸性洗剤は塩素系の洗剤と一緒には使えません。両方が混ざると塩素ガスが発生し、最悪の場合は死に至るケースもあるので注意が必要です。

酸性洗剤の容器には「まぜるな危険」と大きく表示されている製品もあります。必ず単体で使用することを心がけてください。また、より安全に使用するためにも、保護眼鏡・ゴム手袋・マスクなどを着用して扱うのがおすすめです。

損傷や変色が起こらないか、あらかじめ目立たない場所でテストしてから清掃を行うのも大切。子供の手が届かない場所へ保管し、万が一目や口に入ったらすぐに洗うことも重要です。注意点を守り、酸性洗剤を使いこなしてみてください。