カレーを煮込んだり、パスタを茹でたりする際に役立つ「寸胴鍋」。複数のサイズが展開されており、アルミ製・ステンレス製・ホーロー製・銅製と素材もさまざまなモノがラインナップされています。しかし、製品の種類が多いため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、寸胴鍋のおすすめ製品を素材別でご紹介します。選び方のポイントも解説するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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寸胴鍋とは?
円筒形の鍋を寸胴鍋といいます。鍋に厚みがあり、上から下まで同じ直径なのが特徴です。熱伝導率が高めで、あたたまりやすく冷めにくいのが魅力。長時間加熱しても水分が蒸発しにくい特性があるため、煮込み料理などにおすすめです。
また、鍋の両側に持ち手がついているモノが多いのもポイント。カレーやスープなど、重みがある料理を移動させる際に便利です。
寸胴鍋の選び方
作りたい量に合わせて容量を選ぼう
カレーやシチューをまとめて作るなら5〜6Lが便利
カレーやシチューなどを家族の分もまとめて作りたい場合は、5~6Lの寸胴鍋が便利です。カレーの場合、約10皿分以上を1度に作れるのがメリット。十分な容量があるため、約4人分のパスタをまとめて茹でられるのも魅力です。
煮込み料理など、長時間煮込む料理を作りやすいのもポイント。家族が4人以上いる方などは、ぜひチェックしてみてください。
1〜2人用ならコンパクトな3L以下がおすすめ
3L以下の寸胴鍋はコンパクトなので、1〜2人分の料理を作る際に適しています。5~6Lの寸胴鍋と比べると小さく、収納しやすいのがポイント。洗うときの負担も軽減できます。
3L程度の寸胴鍋の場合、カレーは半箱程度、パスタは2〜3人分まとめて料理可能。作り置きしたい料理がある際にも役立ちます。扱いやすいコンパクトな寸胴鍋を使用したい方におすすめです。
フッ素加工なら焦げつきにくくお手入れしやすい
フッ素加工が施されている寸胴鍋は、焦げつきにくくお手入れの負担を軽減しやすいのが特徴。スムーズに汚れを落としやすいのがメリットです。後片付けの時短にもつながるため、効率的に使用できます。
ただし、フッ素加工は長期間使用すると徐々にコーティングが劣化していくので注意が必要。食材が焦げつきやすくなり、汚れが落ちにくくなってきたら買い替えどきです。
フッ素加工の寿命を長くしたい場合、適切に使用することが重要。空炊きは避けるようにしましょう。適切に使用しなければ、コーティングの劣化や変形する可能性があるため要注意です。
また、傷をつけたり加熱後に急に冷やしたりすると、コーティングの劣化につながります。フッ素加工の寸胴鍋は、適切に使用すればお手入れの手間が省けるのでおすすめです。
対応している熱源をチェック
寸胴鍋を選ぶ際、対応熱源の確認は重要です。寸胴鍋には、ガス火専用のモノとIHにも対応している両用タイプの製品があるため要注意。IHコンロを使用しているのにガス火専用のモノを選んでしまうと、IHが反応せず加熱できません。
また、IH対応の寸胴鍋を選ぶ場合は、製品の直径に注意が必要です。使用しているIHコンロに対して鍋底の直径が大きすぎると、IHのセンサーが正常に作動しない可能性があります。
IH対応の製品のほか、ラジエントヒーターやハロゲンヒーターなどに対応しているモノもあるので、使用する予定の熱源を確認してから選ぶのがおすすめです。
用途に合わせて素材を選ぼう
じっくり煮込む料理にはアルミ製が最適
アルミ製は熱伝導率がよいのが特徴。食材に熱が通りやすいため、カレーなどの煮込み料理を時短で作る際に適しています。また、比較的安価で購入可能。初めて購入する方や試しに使ってみたい方におすすめです。
しかし、アルミ製の寸胴鍋は、こんにゃくなどアルカリ性が強い食材を加熱するのには不向きです。酢など酸性の調味料を使用する料理にも向いていません。酸性やアルカリ性の食材をよく料理する場合は、腐食に強いステンレス製が向いています。
長く愛用するなら丈夫なステンレス製を
長期間愛用したい方にはステンレス製の寸胴鍋が適しています。アルミ製より熱伝導率はよくないものの、高い保温性を持つのが魅力。酸やアルカリに強く、頑丈なのもメリットです。耐久性が高い寸胴鍋を求めている方におすすめです。
しかし、重めなモノが多かったり、比較的価格が高かったりするのは留意点。自分に合うモノか、チェックしておきましょう。
おしゃれで煮込み料理以外にも使いやすいホーロー製
ホーロー製の寸胴鍋は、耐熱性・保温性に優れているのが特徴です。食材にゆっくりと熱が伝わるため、煮崩れしにくいのがメリット。ホーローは酸やアルカリに強いので、果物を使用したジャム作りなどにも適しています。
表面がガラス層になっており、カレーなどのにおいがつきにくいのもポイント。においが強い食材を扱いたいときに活躍します。
おしゃれなデザインの製品が多く、キッチンインテリアの一部にできるのも魅力。デザインにこだわりたい方や、煮込み料理をよく作る方におすすめです。
熱伝導率が高く効率的に加熱できる銅製
銅製の寸胴鍋は、熱伝導性に優れています。食材全体へ均等に火が通るため、加熱ムラを防ぎやすいのが魅力。銅には銅イオン作用という抗菌効果があり、水に混ざると抗菌効果を発揮するのが特徴です。
銅は、屋根材に使用されるほど耐久性が高いのもポイント。銅を採用した寸胴鍋は、長期間の使用が可能です。熱伝導性が高い丈夫な寸胴鍋を求めている方には銅製が適しています。
寸胴鍋のおすすめ|アルミ製
北陸アルミニウム(HOKUA) GAS プロセレクト寸胴鍋
目盛りつきで便利なアルミ製の寸胴鍋。本製品はガス火専用です。容量が多く、1度に複数人分の料理をできるのがポイント。硫酸アルマイト加工を施しており、アルミ製ながら腐食やサビに強いのが特徴です。
底面に備えつけられている持ち手は大きく握りやすく、移動させる際の安定性に優れています。家族が多い方や、複数人分の料理をまとめて作りたい方におすすめです。
パール金属(PEARL METAL) ママディナーα IH対応ガラス蓋付 寸胴鍋 21cm HB-5895
IH対応のアルミ製の寸胴鍋。表面にフッ素加工が施されており、汚れがこびりつきやすいカレーなどの料理に適しています。容量は約6.4Lあり、パスタなどをまとめて複数人分茹でられるのが魅力です。
ブルーダイヤモンドコートとマーブルコートの多層構造で、耐久性にも優れています。蓋が透明のため、料理中に中身が見えやすいのもポイントです。
蓋の取っ手はつかみやすい角形で、しっかり握れる持ち手形状を採用。扱いやすい大容量の寸胴鍋を探している方におすすめです。
中尾アルミ製作所 プロキング寸胴鍋 ガス専用 PK-1
4.0mmアルミを使用した寸胴鍋。蓄熱性が高いので、長時間煮込む料理に適しています。サイズのラインナップが豊富で、15~45cmサイズまで揃っているのが特徴です。
サイズに複数の選択肢があるため、用途に応じて柔軟に大きさを選べるのが魅力。15cmサイズの容量は2.7Lなので、1~2人向きです。家族が多い方には容量4.6Lの18cmサイズがぴったり。カレーやシチューなどを作り置きしたい方におすすめです。
ハイスト(HIST) アルミ製半寸胴鍋 21cm蓋有 FH82001F
熱伝導性が高い業務用にも適した寸胴鍋です。鍋底はフラットで、内側に丸みがあるため熱を伝えやすいのが魅力。本体上部にはアール加工を施し、変形しにくいのが特徴です。
表面をきめ細かく仕上げているので汚れにくく、お手入れの負担を軽減可能。側面の取っ手は頑丈かつフィット感を実現しており、重量がある状態で持っても安定しやすいのがポイントです
容量は5Lあるため、まとめて料理が可能。変形しにくいアルミ製の寸胴鍋を探している方におすすめです。
遠藤商事 TKG アルミニウム寸胴鍋 目盛付 アルマイト加工 AZV6318
複数のサイズが展開されているアルミ製の寸胴鍋です。最も小さいサイズで4.5Lの容量があり、最大サイズは161L。14通りのサイズがあるため、選択肢が豊富で業務用にも適しています。
表面にアルマイト加工が施されており、傷つきにくいのが魅力。アルマイト皮膜層は食材によって腐食しないのが特徴です。底面だけでなく、コーナー部分にも厚みをもたせているので、耐久性に優れています。
内側に目盛りがあるのもポイント。大人数の料理をまとめて作りたい方におすすめです。
キプロスター(KIPROSTAR) IH対応業務用アルミ寸胴鍋 21cm
変形しにくいアルミ製の寸胴鍋。上部を外側に曲げ、強度を増して変形しにくくなっているのが特徴です。蓋はフラット仕様。積み置きができ、かさばりにくいのも魅力です。
鍋底は分厚く設計されており、熱伝導率がよく料理時間を短縮しやすいのがポイント。時間とエネルギーの節約が可能です。また、アルミ合金3000系を使用しているため、耐蝕性・耐摩耗性にも優れています。
日本工業規格に基づいた強度証明と耐久証明を取得。信頼性が高い製品を探している方におすすめです。
寸胴鍋のおすすめ|ステンレス製
ベストコ(Bestco) エコーズ 軽くて見える ステンレス ストックポット 22cm ND-6345
軽くて使いやすいステンレス製の寸胴鍋。付属の蓋はガラス製です。中身が見えるため、食材の状況を見ながら料理しやすいのが魅力。ガス火だけではなく、IHなどオール熱源対応なのも嬉しいポイントです。
本製品は16~28cmサイズまで展開しており、業務用にも適しています。軽量で扱いやすいステンレス製の寸胴鍋を探している方におすすめです。
赤川器物製作所 モリブデン 目盛付 寸胴鍋
モリブデンを添加したステンレス製の寸胴鍋。ステンレスのみの場合よりも耐酸性・耐蝕性に優れています。サビに強く高い耐久性を持つのが特徴。ステンレスの1枚板を深絞り加工して製造しており、シームレスなデザインが魅力です。
目盛りつきのため、分量を測る際に役立ちます。容量が大きく、大人数の料理でもまとめて作りやすいのがポイント。丈夫な寸胴鍋を探している方におすすめです。
パール金属(PEARL METAL) NEWだんらん ステンレス製ガラス蓋付兼用鍋
幅広い料理ができるステンレス製の寸胴鍋。目皿がついており、蒸し料理もできるのが魅力です。付属の蓋はガラス製。透明で鍋の中身が見えるので、蓋を開けずに食材の状態を確認しやすいのがポイントです。
ガス火だけではなく、IHやハロゲンヒーターなどさまざまな熱源に対応可能。蒸す・煮込む・茹でるが1台でできるため、さまざまな料理を作りたい方におすすめです。
キプロスター(KIPROSTAR) IH対応ステンレス寸胴鍋 蓋セット 24cm IH24
業務用にも使えるステンレス製の寸胴鍋。ガスコンロだけではなく、IHにも対応しています。シンプルなデザインなのでキッチンに馴染みやすく、使いやすいのもポイントです。
本体の上部にはエッジロール工法を採用。強度が高く、変形を抑止します。また、鍋本体は繋ぎ目がないようシームレスに加工されており、耐久性が高いのも魅力。耐久性に優れたステンレス製の寸胴鍋を探している方におすすめです。
遠藤商事 ムラノ インダクション テフロンセレクト 18-8 寸胴鍋 蓋無
IH対応のステンレス製寸胴鍋です。鍋底には三層底を採用。熱伝導性が高いアルミと保温性に優れたステンレスを組み合わせているのが特徴です。ムラなく均一、かつ効率的に料理できます。家庭用にはもちろん、業務用にもおすすめです。
フッ素樹脂加工が施されているため焦げつきにくく、汚れがこびりつきにくいのも魅力。カレーやシチューなどの料理に適しています。酸や酢などによる腐食に強いのもメリットです。使用している素材の18‐8ステンレスは、耐蝕性・耐久性に優れています。
寸胴鍋のおすすめ|ホーロー製
富士ホーロー(FUJIHORO) ソリッドシリーズ 22cm ディープキャセロール SD-22DW
熱効率に優れたホーロー製の寸胴タイプの製品。沸騰するまでが早いため、パスタを茹でたり煮込み料理を作ったりする際に適しています。火力を抑えても、中火程度で十分な熱を伝えやすいのが魅力です。
本製品は、ガス火だけではなくIHでも使用可能です。見た目がおしゃれなのもポイント。レッド・グリーン・スモークブルー・ホワイトの4色が展開されています。おしゃれで丈夫なモノを探している方におすすめです。
ボニーク(BONIQ) 深型ホーロー鍋
蓄熱性に優れたホーロー製の寸胴タイプの製品。煮込み料理のほか、低温調理にも適しています。おしゃれでかわいいデザインが特徴。アーバンアッシュ・スモーキーブルー・ピュアホワイトの3色が展開されています。
ガス火だけではなくIHにも対応しており、オーブンの使用も可能。さまざまな熱源に対応しているため、料理の幅が広がるのも嬉しいポイントです。本製品の容量は5.6L。家族が多い方やおしゃれな家庭用の寸胴鍋を探している方におすすめです。
ル・クルーゼ(LE CREUSET) EOS キャセロール 20cm
軽くて扱いやすいホーロー鍋です。軽量なカーボンスチールに、ル・クルーゼ独自のエナメル加工を施したEOS素材を使用しているのが特徴。一般的なホーロー鍋よりも約1/2軽いといわれており、手軽に使えるのがメリットです。
熱伝導率が高いため、パスタやおでんなど、水分を多く使用する料理に適しています。耐久性が高く汚れがつきにくいのも魅力のひとつ。手軽で便利なホーロー製の寸胴鍋を探している方におすすめです。
サンロクゴメソッド(365Methods) キャセロール 20cm
1~2人分用に適したホーロー鍋。酸に強いため、果物を使用したジャム作りに向いています。シンプルなデザインで、さまざまなキッチンにマッチしやすいのが魅力です。
水切れがよい縁巻きも特徴。ガラス質で汚れがつきにくいので、お手入れの負担を軽減できます。シンプルなホーロー製の寸胴鍋を探している方におすすめです。
フォームレディ(FORMLADY) Kaico 両手鍋・パスタパン K-011
パスタを茹でるのに適した寸胴タイプのパスタパンです。ステンレス製の中網がついているのがポイント。パスタを茹でた後、そのまま湯切りする際に役立ちます。
中網を外せば寸胴鍋としても使用できるのが魅力。スープや煮込み料理も作れます。本体は清潔感がある白色。かわいらしく、デザイン性に優れています。パスタを茹でる大きめの寸胴鍋を探している方におすすめです。
寸胴鍋のおすすめ|銅製
遠藤商事 SAエトール銅 寸胴鍋 15cm AZV05015
厚さ3mmの分厚い板厚を採用し、耐久性に優れた銅製の寸胴鍋。熱伝導率が高く、食材全体に熱が均一に伝わりやすいのが魅力です。銅には微量金属作用があり、殺菌力を持つのがポイント。清潔感を維持しやすいのがメリットです。
容量は2.6Lで、1~2人分の調理に適しています。少人数用の銅製の寸胴鍋を探している方におすすめです。
新光金属(SHINKOMETAL) 深型両手鍋 22cm 銅 アンティックシリーズ IH-103
IH対応の銅製の寸胴鍋です。特許を取得している独自の底面加工により、IHでもしっかりと熱が伝わりやすいのが特徴。持ち手と蓋のつまみ部分は丸みを帯びており、おしゃれに見えるのがポイントです。
容量は約5.8L。大人数分の料理に適しています。銅製の寸胴鍋は鍋全体に均一に熱が伝わり、煮崩れしにくいのが魅力。大人数用の銅製の寸胴鍋を探している方におすすめです。
熱伝導率に優れている寸胴鍋。寸胴鍋を選ぶ際は、素材やサイズをチェックするようにしましょう。コーティングの有無や対応している熱源も確認する必要があります。本記事を参考に、ぜひ自分に適した製品を見つけてみてください。