ライブやレコーディングでアコースティックギターの音を拾いたい場合に便利な「アコギ用ピックアップ」。アンプを通じて生音よりも大きな音を出力できるのが魅力です。

ただし、マグネティック・ピエゾ・コンデンサーマイクなどさまざまな種類があり、購入する際はどれを選んでよいか迷ってしまいがち。そこで今回は、おすすめのアコギ用ピックアップをご紹介します。選び方も解説するので参考にしてみてください。

アコギ用ピックアップとは?

By: amazon.co.jp

アコギ用ピックアップは、アコースティックギターの音を電気信号に変換するために使用する機器。一般的にアコギはピックアップを搭載していないため、ライブやレコーディングでアコギの音を拾うには、生音では小さすぎる場合があります。

アコギ用ピックアップを利用すれば、アコギのボディや弦の振動を拾ってアナログの電気信号に変換可能。アンプを利用すれば大きな音を鳴らせます。アコギ用ピックアップには、簡単に取りつけられるモデルや本体に加工が必要なモノなどさまざまなタイプが存在。音質も製品ごとに異なるので、購入前にチェックしておきましょう。

アコギ用ピックアップの選び方

ピックアップの種類をチェック

マグネティックピックアップ

By: amazon.co.jp

マグネティックピックアップは、アコギのギターホールに直接取りつけられるのが魅力。ギタ―本体を加工する必要がなく、取り外しも簡単に行えるので複数のアコギで使用する場合にも便利です。

磁石とコイルを利用して弦の振動を拾う構造は、エレキギターに使われるピックアップと同様。弦1本1本の音をクリアに鳴らせるのが特徴です。また、音が増幅する際に起こりやすいハウリングに強く、ライブの際に大音量で出力したい場合にも適しています。

ピエゾピックアップ

By: jes1988.com

ピエゾピックアップはエレアコに採用されているタイプのピックアップで、ストロークの際にエレアコギらしいサウンドを奏でられるのが特徴。アコギで弾き語りをする方にもおすすめのタイプです。

ピエゾピックアップには、「アンダーサドル」と「コンタクト」の2種類のタイプが存在。アンダーサドルタイプは、サドルとブリッジの間に細長いピックアップを取りつけて振動を拾う構造を採用しています。本体に穴を開ける加工が必要ですが、出力や音質の安定性は高め。ピックアップが外からは見えず、見た目を重視する場合にも魅力的です。

コンタクトタイプは、アコギのボディに貼りつけて使用するタイプ。本体の加工は必要なく、簡単に取りつけられるのがメリットです。アンダーサドルタイプはハウリングに強く、コンタクトタイプはボディを叩いた音を拾いやすいなどそれぞれ特徴が異なるので、好みに合わせて選択しましょう。

コンデンサーマイク

By: amazon.co.jp

コンデンサーマイクは、マグネティックピックアップやピエゾピックアップに比べて、アコギ本来の音を再現する能力に優れているのがメリット。音量を大きくするとハウリングしてしまう可能性があるので、1人で弾き語りする際などに適しているタイプです。

また、アコギの音だけでなく、周囲の音を拾いやすいのも特徴。レコーディングの際は雑音の混入に気をつける必要がありますが、演奏時の空気感を重視したい場合には重宝します。

シングルコイルかハムバッカーかをチェック

シングルコイル

By: fender.com

マグネティックピックアップには、「シングルコイル」と「ハムバッカ―」の2種類のタイプが存在します。音の響き方が異なるため、好みや演奏したい音楽のジャンルにあわせて選んでみてください。

シングルコイルタイプは、弦の振動を拾う磁石が1列に配列されているタイプ。高音域の再生能力に優れており、弦1本1本の音をクリアに鳴らせるのがメリットです。

歯切れがよく、透明感のあるサウンドを求める場合におすすめ。煌びやかな音を出しやすいので、クリーントーンでコードを弾く際にも適しています。

ハムバッカー

By: kikutani.co.jp

ハムバッカータイプのピックアップは、シングルコイルを平行に2本並べた構造を採用しているのが特徴。出力が大きく、太く力強いサウンドを奏でやすいのが魅力です。

パワフルな音を出せるので、バンドでアコギを演奏する際にもおすすめ。シングルコイルとは対照的な、あたたかみのあるサウンドを好む方に適しています。また、2本のシングルコイルがノイズを打ち消し合うのもメリット。ライブやレコーディングで演奏する際にノイズの発生を抑えたい場合にも便利です。

アコギ用ピックアップのおすすめ

フェンダー(Fender) CYPRESS SINGLE-COIL ACOUSTIC SOUNDHOLE PICKUP 0992275000

ギターメーカーとしても世界的に有名な「フェンダー」が製造するマグネティックタイプのアコギ用ピックアップです。ピックアップデザインの名手として知られる「ティム・ショウ」がエンジニアリングを担当しており、甘くて伸びのある高音域を鳴らせるのが魅力。Field Diffuserテクノロジーによって、各弦をバランスよく出力できるのもポイントです。

また、アコギのサウンドホールに直接取りつけできるのもメリット。4.6mのケーブルがついており、アンプまで距離がある場合にも使用できます。さらに、大手メーカーのアイテムながら、比較的リーズナブルな価格で購入可能。初めてアコギ用ピックアップを購入する方にもおすすめです。

本製品はシングルコイルタイプですが、ハムバッカータイプも選択できます。

FISHMAN Neo-D Magnetic Soundhole Pickup

本体を加工する必要がなく、簡単に取りつけられるマグネティックタイプのアコギ用ピックアップです。パッシブタイプのハムバッカーを採用しており、バッテリーなしで使用可能。アコギのサウンドホールに簡単に取りつけられるので、購入後にすぐ利用できます。

また、ネオジウム・マグネットにより、各弦のバランスに優れたサウンドを出力できるのもポイント。クリアかつ煌びやかなアコギらしい音を奏でられるので、ストロークでコードを弾く際におすすめです。

また、本体のデザインがシンプルでアコギの魅力的な外観を損ないにくいのもメリット。ワンポイントで、FISHMANのロゴが配されているのも魅力です。

FISHMAN Ellipse Matrix Blend Undersaddle Pickup

FISHMANのアコギ用アンダーサドルピックアップ「マトリックス」と「エリプス」を組み合わせて設計されたアコギ用ピックアップです。本体はサウンドホール内側に取りつけるタイプ。グースネック付きの小型コンデンサーマイクで音を拾います。

本体にコントロール部を搭載しており、音量やマイクとピエゾピックアップのブレンド具合を調節可能。好みに合わせて音質をカスタマイズできるのもメリットです。給電には9Vの電池を使用。電源持続時間が220時間と長い点も魅力のひとつです。

FISHMAN Matrix Infinity VT Pickup & Preamp System

アコギ用のプリアンプでも有名な「FISHMAN」が製造するアコギ用ピックアップです。本体を加工する必要がありますが、クオリティの高いサウンドを出力できます。

また、サウンドホールに取りつけるボリューム&トーン・コントローラーが付属しているのもメリット。ダイヤルを回すだけで簡単に音量やトーンを調節できるのが魅力です。

給電にはバッテリーを使用。バッテリーの消耗はLEDライトで視覚的に確認できます。約160時間の連続使用ができるので、頻繁に電池交換する手間を省きたい場合にもおすすめです。本製品は3.2mmのサドル幅に対応するWide formatですが、2.3mmのサドル幅に対応するNarrow formatも選択できます。

L.R.Baggs ANTHEM

ギター用のピックアップやプリアンプを手掛けるメーカーとして有名な「L.R.Baggs」のアコギ用ピックアップです。ブリッジとサドルの間にセットするピエゾピックアップと、ブリッジプレートの裏に取りつけるThu-Micを搭載。2種類のピックアップが出力するサウンドをブレンドできるのがポイントです。

また、アコギのサウンドホールに取りつけるプリアンプ部にはコントローラーも備えています。ボリュームやピックアップのブレンド具合の調節が簡単に行えるのもおすすめです。

スタジオのマイクで録音したようなあたたかい音質を実現するのも魅力。アコギ本来の生音を再現したい場合にも便利です。

L.R.Baggs ELEMENT

ブリッジとサドルの間にセットするアンダーサドルタイプを採用したアコギ用のピックアップです。弦だけでなくアコギ本体のトップ板からも振動をキャッチして、リアルなサウンドを実現します。不快なアタック音を抑えられるのも魅力です。

また、コンパクトなサイズのコントローラーがついているのもメリット。ボリュームを手元で簡単に調節できるのもポイントです。存在感のある音を奏でられるだけでなくハウリングにも強いので、バンド演奏でアコギを使用する際にも適しています。

L.R.Baggs LYRIC

ブリッジプレート下部に取りつけるフェザーウェイトマイクロフォンを採用したアコギ用ピックアップ。キレイにはがせるピールアンドスティック接着剤を使い、簡単に取りつけられるのが魅力です。

また、ノイズキャンセリング技術によってボディ内部の反射音を抑え、クリアなサウンドを出力します。さらに、コンパクトなサイズのコントローラーも備えており、手元でボリュームの調節も行えます。給電には9Vの乾電池を使用。約170時間の連続使用ができるのもおすすめです。

モーリス(Morris) Morris CP-3

アコギやエレアコを製造するメーカーとしても高い人気を集める、「モーリス」のアコギ用ピックアップです。コンタクトタイプのピエゾピックアップなので、エンドピンジャック取りつけ用の穴を開ける必要はありますが、本体は貼りつけるだけで使えます。アコギを弾くだけでなく、ボディを叩く音を拾いたい場合にも便利です。

また、比較的リーズナブルな価格で購入できるのも魅力。予算が限られている場合はもちろん、初めてアコギ用のピックアップを購入する場合にもおすすめです。音質はタイトかつシャープ。アコギ特有のサウンドを求める方に適しています。

ARTEC パッシブハムバッカーサウンドホールピックアップ WSH12-WN-OSJ

リーズナブルな価格で購入できるコスパに優れたマグネティックタイプのアコギ用ピックアップです。シングルコイルを平行に2基並べたハムバッカータイプで、パワフルなサウンドを出力可能。バンド演奏でアコギを使用する場合に音が埋もれにくいのも魅力です。

音質は中低音のレスポンスに優れ、アコギらしいナチュラルなサウンドを奏でられます。また、本体のカバーにはウォールナットを使用。アコギのボディとも相性がよく、デザイン性に優れているのもメリットです。

取りつけ可能なサウンドホールの直径は95~110mm。一般的なアコギに対応できる仕様です。

スカイソニック(SKYSONIC) Wireless Soundhole Pickup WL-800JP

マグネティックタイプだけでなく、コンデンサーマイクも搭載したアコギ用ピックアップです。本体はサウンドホールに直接取りつけが可能。受信機をアンプのジャックに挿して電源を入れれば、ワイヤレスでアコギの音を出力できます。

ワイヤレス通信にはUHFバンド800MHz帯を使用。音質の劣化を抑えているのもメリットです。また、本体にバッテリーを内蔵しているのもポイント。USBケーブルを使って充電できます。

さらに、マグネティックピックアップとコンデンサーマイクは、それぞれ独立したボリュームコントロールが可能。手元で簡単に調節できるのも魅力です。

スカイソニック(SKYSONIC) 2WAY SOUND HOLE PICKUP T-903

太くて厚みのある低音が魅力のマグネティックタイプを採用したアコギ用ピックアップです。本体裏側にはコンデンサーマイクも搭載。アコギ本来の生音を拾えるのも魅力です。

また、マグネティックピックアップとコンデンサーマイクの音を、それぞれ独立してボリューム調節できるのもポイント。好みに合わせて音をブレンドできます。なお、エンドピンジャックを取りつける際は本体に加工が必要です。

スカイソニック(SKYSONIC) RESONANCE PICK UP R2

生音にエフェクトがかけられるアコギ用のピックアップです。サウンドホールに直接取りつけるマグネティックピックアップと、コンデンサーマイクを搭載しているのが特徴。ピックアップで拾ったアコギの音にディレイ・リバーブ・コーラスなどのエフェクトをかけて、好みのサウンドにカスタマイズできます。

ボリュームや各エフェクト機能は、本体に備えているノブで簡単に調節可能。操作性に優れているのもおすすめです。また、本体にはバッテリーを内蔵しており、付属のUSBケーブルを利用して充電可能。電池を購入する手間やコストを削減できるのがポイントです。

IK Multimedia iRig Acoustic Stage

アコギのボディを加工せず、簡単に取りつけられるマイクとプリアンプ・ユニットがセットになったアコギ用ピックアップ。アコギ特有のあたたかみのあるサウンドを出力できるのが魅力です。スタジオでマイクを使って収録したようなクオリティの高い音の実現が期待できます。

ピックのような形状のMEMSマイクロフォンは、アコギのサウンドホールにクリップで簡単に取りつけ可能。マイクから伸びるケーブルをプリアンプ・ユニットに接続する仕様です。

プリアンプ・ユニットには高品位なコンバーターを内蔵。マイクが拾ったアコギの音を正確にデジタル信号に変換できるのもおすすめです。さらに、変換したデジタル信号を最適化するDSP機能を搭載してるのもポイント。入力されたオーディオの信号を解析し、使用する楽器や奏法に合わせて調節できる点もメリットです。

DeArmond サウンドホールマグネティックピックアップ TONE BOSS

マグネティックタイプながら、アコギのニュアンスを正確に再現するピックアップです。本体はサウンドホールに直接取りつけるタイプ。ピックアップ本体に2.5mmジャックがついているので、対応ケーブルを用意すればボディの加工なしで利用できます。複数のアコギで使用する場合にも便利です。

また、本体上部に取りつけるフェイスプレートが、ブラック・クリーム・べっ甲の3種類付属しているのもポイント。使用するアコギや好みに合わせて付け替えられます。