楽器を演奏する方にとって必需品のエフェクター。なかでも、さまざまなエフェクトを詰め込んだ「マルチエフェクター」は、1台持っておくと非常に便利です。
エフェクターは種類が多く、1台1台揃えるのは大変。マルチエフェクターなら一度に多くのエフェクトを使用できるので、どんなエフェクターを買ったらよいのか迷っている初心者にもおすすめです。そこで今回は、おすすめのマルチエフェクターをご紹介します。
マルチエフェクターとは?

By: amazon.co.jp
マルチエフェクターとは、複数のエフェクトを1台に搭載したモノ。エフェクターをひとつひとつ揃えていくと、お金がかかったり、持ち運びしにくかったりと不便なことがあります。マルチエフェクターなら1台で完結するので、持っておくと非常に便利です。
また、煩わしいセッティングが不要なのもポイント。単体のエフェクターは数が多くなるほど接続する順番を考える必要があるほか、同時にいくつかのエフェクターをオンオフしたい場合には、スイッチャーを別途用意しなければなりません。マルチエフェクターなら、自由に組み合わせてプリセットできるので便利です。
マルチエフェクターの選び方
操作性で選ぶ

By: amazon.co.jp
マルチエフェクターはスイッチの数やつまみの位置、大きさなどモデルによってさまざまなです。エフェクターに慣れているレベルによっても異なりますが、使いやすさやディスプレイの見やすさなどをチェックしておきましょう。
初心者であれば、直感的に使いやすいシンプルなモデルがおすすめ。エキスパート向けのモデルは多くのスイッチ類が搭載されており、複雑なプログラミングが可能な一方で初心者には難しい場合もあるので注意が必要です。
機能で選ぶ

By: amazon.co.jp
マルチエフェクターに内蔵されているエフェクターの数はモデルによってさまざまです。なかには100種類ものエフェクターが内蔵されているモデルもあります。種類の多いほうがさまざまな音色を作り出せますが、初心者には難しい場合も。最初は基本的なオーバードライブやディストーションなどの歪み系と、ディレイやコーラスなど空間系が揃っていれば十分楽しめます。
また、エフェクターのほかチューナーやリズムマシーンを内蔵しているタイプも便利。さらに、エクスプレッションペダルを装備しているタイプは、各エフェクターのパラメーターを足で切り替えられるのでライブで重宝します。
シーンで選ぶ
自宅

By: boss.info
自宅で楽しむだけであれば、ヘッドホンを接続できるタイプがおすすめです。また、リズムマシーン内蔵でリズムパターンの多いものであれば練習にも役立ちます。持ち運ばないのなら、本体の大きさや重量を気にせずにすむのもポイントです。
USB端子を装備しているモデルも自宅用としておすすめ。パソコンと接続してサウンドを編集できるほか、DAWソフトと連動させて録音したり曲作りをしたりとあらゆる楽しみ方ができます。
ライブ

By: boss.info
ライブでは曲ごとにサウンドを変更したいシチュエーションも多いので、あらかじめセットしたパターンを多く登録できて瞬時に呼び出せるモデルがおすすめです。また、チューナーやノイズゲートを内蔵しているとさらに便利に使えます。
エクスプレッションペダル付きのマルチエフェクターもライブではおすすめ。各エフェクターの設定をしゃがみこんで手で操作せずとも足でスマートに変更できます。たとえば、ディレイやコーラスなど空間系エフェクターのかかり具合を曲によって変更したい場合におすすめです。
マルチエフェクターのおすすめ
ボス(BOSS) マルチエフェクター GT-1

BOSS上位モデルのハイクオリティなサウンドをリーズナブルな価格で実現させたマルチエフェクターです。軽くコンパクトな本体に108種類ものエフェクターを内蔵。クオリティの高いエフェクトとモデリングアンプを搭載しているのが特徴です。
専用のパソコンエディターを使ってサウンドを編集することが可能。見やすい表示で直感的な音作りが楽しめます。また、電池で駆動するので、スタジオ練習やライブなどでおすすめのモデルです。
ズーム(ZOOM) MULTI STOMP マルチエフェクター MS-50G

コンパクトエフェクターと同様のサイズ感が特徴のマルチエフェクター。小さい本体にエフェクター47種類、アンプモデリングが8種類搭載されています。サイズ130.3×77.5×58.5mmとコンパクトなので、持ち運びに便利なモデルです。
直感的な操作を可能にしているデジタルパネルも特徴。わかりやすいアイコンによって使いやすいため、簡単にサウンドメイキングが可能です。チューナーを内蔵しているので、本モデルひとつあれば手軽に演奏が楽しめます。
ヴォックス(VOX) コンパクト・マルチエフェクター StompLab SL2G

コンパクトながら104種類ものモデリング・エフェクターを内蔵しているマルチエフェクター。リーズナブルな価格も魅力で、初心者が初めて購入するモデルとしておすすめです。
内蔵プリセットはジャンル別にネーミングされているのが便利。ロック・ブルース・メタルなど、エフェクターの種類を気にせずに最適なサウンドを選択できます。エクスプレッションペダルを装備しているのもポイントで、リアルタイムに各エフェクトのパラメーターを変更できるので便利。初めてマルチエフェクターを購入する初心者におすすめのモデルです。
ズーム(ZOOM) マルチエフェクター G1Xon

コンパクトな本体でリーズナブルな価格が魅力のマルチエフェクター。低価格モデルながら、内蔵エフェクターとアンプモデリングは75種類。そのなかから最大5種類のエフェクターを同時使用できます。
最大30秒演奏を録音して繰り返し再生するルーパー機能を搭載しているのも特徴。さらに、音楽プレーヤーと接続できるAUX端子や、68種類ものリズムパターンを内蔵しているなど、自宅で使用する際におすすめのモデルです。
ボス(BOSS) Guitar Multiple Effects ME-80

サウンドや使いやすさを重視して開発されたBOSS「MEシリーズ」のフラッグシップモデル。一見、つまみが多く操作が難しそうですが、直感的な操作ができる操作性に優れたマルチエフェクターです。
当モデル用に設計された最新COSMアンプを搭載。メタル・クランチ・ドライブなど9種類のなかから選択できます。パソコンと接続すればDAWソフトとの連携も可能。また、専用ソフトウェアを使用すれば、プロミュージシャンが作成したパッチを無償で入手できるのもおすすめポイントです。
ボス(BOSS) GT-100 COSM Amp Effects Processo

プロのギタリストも使用している、BOSSのGTシリーズ最高峰マルチエフェクターです。BOSSが長年培ったノウハウを活かして開発されており、ビンテージサウンドからモダンなサウンドまで自由自在。既存のアンプを超えているとまでいわれるモデリングアンプも内蔵しています。
スピーディーに直感的な操作を可能にしたデュアルディスプレイを搭載。2画面によって何度も画面を切り替えることなく、簡単に操作できます。また、視認性に優れた大型の液晶画面もポイント。暗いステージ上でも見やすいので、ライブでの使用におすすめです。
Line 6 マルチエフェクトプロセッサー POD HD500X

数多くのベストセラーを生み出してきたLine 6のマルチエフェクターです。100種類以上のハイクオリティなエフェクターとモデリングアンプを内蔵しており、自在にカスタマイズ可能。作ったサウンドは512パターンまでプリセットできます。
ライブでの使用はもちろん、自宅でパソコンとの接続も可能。USB2.0・MIDI・S/PDIF・XLRバランス出力など豊富な接続端子を搭載しており、自宅レコーディングを楽しみたい方にもおすすめのモデルです。
ズーム(ZOOM) ベース用マルチエフェクツ・プロセッサー B3n

ベース用のマルチエフェクターです。内蔵エフェクターは70で、最大7個を自由に並べ替えて使用可能。また、専用アプリやWEBからアンプ・エフェクト・パッチをオンラインで追加できるなど、理想のサウンドを求めるベースプレイヤーにおすすめのモデルです。
さらに、ルーパーやチューナー、リズムマシーンを内蔵しているのもポイント。それぞれ直感的に操作できるのでライブはもちろん、自宅での使用にも最適なマルチエフェクターです。
1台にさまざまなエフェクターを内蔵しているマルチエフェクター。お気に入りのサウンドを楽しんだり、好きな曲の音色を再現したりしたい場合に便利です。また、エフェクターの知識に乏しい初心者のレベルアップ用としてもおすすめ。本記事参考にぴったりな1台を見つけてみてください。