指板のメンテナンスに使う「指板オイル」。ギターやベースをキレイに長く使いたい方に適したアイテムです。さまざまな特徴を持った製品が販売されており、どれを選べばよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
本記事では、指板オイルのおすすめアイテムをご紹介。選び方や使用時の注意点も解説します。自分にぴったりなアイテムを見つけてみてください。
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指板オイルとは?
指板オイルとは、ギターやベースなどの指板をメンテナンスする際に使用するオイルのこと。主に指板の汚れ落としや、木材の保湿を目的として活用されているアイテムです。
レモン・オレンジ・蜜ろう・スクワランなど、さまざまな素材を使用したモノがラインナップされています。クロスに染み込ませた状態で使用する液体状のモノが主流です。
指板オイルを使用するメリット・デメリット
メリット
指板オイルで保湿することで、指板が乾燥によって割れるなどのトラブルを防げるのがメリットです。また、適度に保湿された指板は乾燥した状態よりもツヤがあり、美しく見えます。
指板の汚れを落とす効果がある指板オイルなら、清潔な状態の指板を保てるのもメリットです。なお、保湿が得意なモノや洗浄力を強めたモノなど、指板オイルのなかでも製品によって差があります。自分の用途や使用している楽器にマッチするアイテムを選んでみてください。
デメリット
指板オイルのデメリットは、アイテム選びや使い方を間違えると、楽器に悪影響を与える可能性があること。たとえば、メイプル指板など塗装が施されているタイプの指板だと、指板オイルが合わない場合もあります。
そのため、指板オイルを購入する際は、自分が使用している楽器の指板とオイルの相性を確認するのが大切です。
指板オイルのおすすめ
ミュージックノマド(MUSIC NOMAD) F-ONE OIL MN105
楽器のケアアイテムを中心に取り扱っている「ミュージックノマド」の指板オイル。大手ウクレレメーカーでも使用されているアイテムです。
高品質なツリーオイルとシードオイルを採用。100%天然由来のオイルを採用しており、未塗装のローズウッド指板・エボニー指板・メイプル指板などに使用可能です。
塗布すると、指板を洗浄すると同時に保護。なめらかな手触りに仕上げます。自然な香りが持続するのもおすすめのポイントです。
ヒストリー(HISTORY) HPO3
適量を出しやすい、点眼式ノズルを採用している指板オイル。クロスに染み込ませて使用するほか、指板に直接塗布することもできます。
指板の保湿だけでなく、汚れ落としとして使えるのもポイント。保湿効果は約3ヶ月続きます。フレットの防錆効果があるのも魅力です。
ギターやベース以外に、ウクレレやマンドリンなどにも使えます。無臭タイプなので、オイルのニオイが気になる方にもおすすめです。
イーディーギア(E.D.GEAR) ELO-2 レモンオイル EDGEAR
島村楽器のオリジナルブランド「E.D.GEAR」が展開している指板オイルです。指板に付着した皮脂やホコリなどの汚れを落とせます。
本製品はオレンジオイルとレモンオイルに加えて、美しいツヤを出す椿油や、水分・汚れの付着を予防する亜麻仁油、乾燥から保護するミネラルオイルをブレンド。内容量は100mlです。
リザードスピット(Lizard Spit) MP02 Fretboard Conditioner オレンジオイル
オレンジオイルを高濃度で配合した、おすすめの指板オイルです。ホコリや手垢などの汚れをしっかりと落とせます。
また、弦の潤滑剤・クリーナーとしても使用可能。さらに、ヴィンテージシンバルの拭き取りにも使えるので、ドラマーの方にもおすすめです。
さっぱりとした柑橘系の香りがするのも特徴。内容量は約120mlです。なお、メイプル指板には使用できないので注意しましょう。
尾山製材 木工用みつろうオイル
材木屋が取り扱うおすすめの指板オイルです。椿油と菜種油のブレンドオイルを使用しており、指板に油分の補給が可能。蜜ろう素材も使用しているため、撥水効果が期待できます。
また、緑茶成分を配合し、時間の経過とともに現れるオイルの品質劣化を予防。ニオイが強くなったり、固くなったりしにくいのがメリットです。内容量は100mlです。
ハワード(Howard) Orange Oil
天然のオレンジオイルとミネラルオイルを配合した指板オイルです。汚れを落としながら指板の乾燥を予防します。美しいツヤを与えるので、見た目がよくなるのも魅力です。また、比較的粘度が低く、指板に素早く馴染みます。
ギターの指板オイルとして使うほか、木で作られた家具などにも使用可能。幅広い用途で使えるアイテムが欲しい方におすすめです。
ケンスミス(Ken Smith) Classic Wax Polish
レモンオイルと蜜ろうのほか、数種類の天然オイルをブレンドした指板オイルです。汚れを落とす効果が期待できるため、保湿と合わせて指板をクリーニングしたい方に適しています。
研磨剤が含まれておらず、指板にやさしいのもポイントです。ニオイやベタつきが少ないため、快適にメンテナンスできます。
シェクター(SCHECTER) WET VIBES WV-26
アメリカでギターやベースを作っているメーカー「シェクター」の指板オイルです。深海鮫の肝油を原料とするスクワランオイルを配合。指板をうるおしつつ、繊維をほどよく引き締めるため、音質の改善も期待できます。
さらに、指板を過剰な水分や乾燥から保護するのも魅力です。ネックのねじれや反りといったトラブルのリスクを低減します。
フリーダムカスタムリサーチ(Freedom Custom Guitar Research) レモンオイル SP-P-11
蜜ろうをはじめ、数種類のオイルをブレンドしている指板オイル。洗浄力と保湿力を両立しています。素材にしっかりと染み込み、乾燥や湿気の影響を受けにくい状態にすることが可能。効果が長続きするのも特徴です。
さらに、塗装されていない指板に塗りやすい、適度な粘度なのもおすすめのポイント。内容量は60mlです。
フリーダムカスタムリサーチ(Freedom Custom Guitar Research) MINERAL OIL SP-P-17
無臭・無色で使いやすい指板オイルです。塗布作業中や演奏中にニオイが気になりにくいため、強い香りが苦手な方に向いています。また、肌にやさしい成分と謳われているため、安心して使えるのもメリットです。
サラサラとした低粘度のため、スピーディーに塗り広げられるのもおすすめのポイント。木材への浸透力が高く、しっかりとうるおいを与えます。内容量は60mlです。
ジム ダンロップ(JIM DUNLOP) Fretboard 65 Ultimate Lemon Oil 6554
ギターやベースのアクセサリーをラインナップしている人気メーカー「ジム ダンロップ」の指板オイルです。指板の汚れを落とし、光沢を出したいときにおすすめ。また、塗布すると薄い膜ができるため、汚れや湿気から楽器を保護します。
少量で効果が得られるのもポイント。なお、メイプル指板やラッカー塗装などには使用できないので注意しましょう。
ハワード(Howard) Feed-N-Wax
蜜ろう・カルナバワックス・オレンジオイルを使用した、おすすめの指板オイルです。内容量は140ml。指板にやさしい光沢を与えられます。乾燥・劣化を予防できるのも魅力です。
元々はアンティーク家具用として作られた製品のため、ギターの指板だけでなく、家具にも使えるのがポイント。汎用性に優れた指板オイルを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
S.I.T GO-2 オレンジオイル
オレンジオイルを配合した指板オイルです。ギターやベースの指板についた汚れをクリーニングしたいときに向いています。また、指板だけでなく、未塗装もしくはオイル仕上げのボディのメンテナンスにも使用可能です。
塗布すると、オレンジのフレッシュな香りが感じられます。内容量約59mlのボトルにはノズルを備えており、使いやすいのもおすすめのポイントです。なお、液漏れの可能性があるため、保管するときはノズル側を上にしましょう。
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指板オイルを塗る頻度は?
演奏をする際に必ず触れる指板は、こまめなメンテナンスが大切。楽器や指板オイルの種類によっても異なりますが、1~3ヶ月に1回程度使用すると安心です。
なお、多くの製品では弦を外さないと指板オイルを塗ることができません。そのため、弦を交換するタイミングで指板オイルを塗ってメンテナンスするのがおすすめです。
指板オイルを使用する際の注意点
楽器に使用されている素材と指板オイルの成分によっては、使用できない場合もあります。アイテムの注意書きをしっかりと確認してから使用するのが重要です。
目立たない場所に少しだけ塗って、素材に異常がないかチェックをしておくと安心して使えます。さらに、指板オイルを塗りすぎると、楽器のトラブルにつながる可能性もあるので注意しましょう。
ギター・ベースなどの楽器をメンテナンスする際に使用する指板オイル。保湿力が高いモノや汚れを落とす力が強いモノなど、アイテムによって性能が異なります。そのため、楽器の状態や用途に合わせてアイテムを選ぶことが大切です。ぜひ本記事を参考にして、自分が使いやすい指板オイルを探してみてください。