ギターをアンプに接続する際に使用する「ギターシールド」。エフェクターやチューナーなどの機材に接続する場合にも使うギター用のケーブルです。
ギターシールドは、リーズナブルでコスパに優れたモデルから、音質にこだわった高価格なモデルまでさまざまな製品が存在するので、購入する際にどれを選んでよいか迷ってしまいがち。そこで今回は、おすすめのギターシールドをご紹介します。
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ギターシールドとは?
「ギターシールド」とは、エレキギターをアンプ・エフェクター・チューナーなどの機材とつなげるケーブルのこと。正式名称はシールドケーブルですが、一般的にはシールドと呼ばれます。
ギターシールド内部は、プラス信号が通っている芯線とマイナス信号が通る網線で構成されています。エレキギターのピックアップでキャッチした弦の振動を、電気信号としてアンプに送るのが役割です。
微弱な電気信号は外部ノイズの影響を受けやすいので、音質にこだわりたい方は信号の劣化が少ないギターシールドを使いましょう。
ギターシールドの選び方
好みの音が鳴らせるモノを選ぼう
ギターシールドはモノによって音のキャラクターやニュアンスに違いがあります。そのため、個々の音の違いをしっかり確認し、自分の好みの音に合ったモノを選びましょう。楽器や曲に合わせて音の異なるシールドを使い分けるのもおすすめです。
なお、シールドは長いほど音が劣化しやすいという性質があります。そのため、同じモデルのシールドでも長さによって音が異なって感じられる場合があることにも留意しましょう。
使い方に合わせた長さを選ぶ
自宅での練習用なら「3m」程度で十分
自宅でギターを練習する場合は、3m程度のギターシールドを使うのがおすすめ。ギターシールドが長ければ長いほど音質が劣化する傾向にあるので、長すぎる製品は避けるのが無難です。必要以上の長さを備えた製品は、取り回しがしにくく扱いに困ってしまうことも。ギターを弾く場所とアンプまでの距離を考慮して選びましょう。
自宅だけでなくスタジオでも使用する場合は、3~5m程度のモデルが便利。スタジオの広さによって必要な長さは変わりますが、練習する場所に応じた長さの製品を選択するのがコツです。
なお、ギターシールドには、1mや1.5mなどの短い製品も存在しますが、短すぎると窮屈な体勢になる場合があるので注意しましょう。
ライブ用なら「5~7m」がおすすめ
ライブハウスなどで使用する場合は、5~7mほどのギターシールドが便利です。ライブハウスのステージでは、自宅に比べて演奏する場所からアンプまでの距離が長くなるのが一般的。自宅で使用するモノよりも、長さのあるギターシールドを用意しておくのがおすすめです。
また、演奏中に動く場合には、長さに余裕をもたせておくのも重要。短いギターシールドを使うと、演奏中にプラグが抜けてしまう危険性があるので注意しましょう。
しかし、足元にエフェクターを設置するときは、3~5mほどの製品でも十分使用可能。ギターから接続する機器までの距離や、演奏時に移動する距離などを考慮して選択するのがポイントです。
プラグの形状をチェック
ストレートプラグ
ストレートプラグは、名称が示す通りストレートな形状を採用しているのが特徴。ストラトキャスターのようにプラグ差込口に凹んだ形状を採用しているギターの場合は、ストレートプラグでないとうまく差し込めないので注意しましょう。
また、ストレートプラグのギターシールドは、ラインナップが豊富な点も魅力。リーズナブルな価格のモノからハイエンドなモノまでさまざまな製品が発売されています。
L字プラグ
プラグ部の形状にL字型を採用しているのが「L字プラグ」の特徴。レスポールやテレキャスターのようにギター側面にプラグ差込口を備えている場合は、L字プラグを採用したギターシールドが便利です。演奏時に邪魔になりにくいだけでなく、ケーブル部にかかる負荷を軽減することもできます。
しかし、ストラトキャスターのようなプラグ差込口が凹んだ形状のギターでは使えないので注意が必要。ストラトキャスターでL字プラグを使いたい場合は、アンプ側にL字プラグ、ギター側にストレートプラグを採用したモデルを使うのがおすすめです。
耐久性をチェック
ギターシールドは使用を重ねることで劣化してしまう消耗品ですが、なるべく長期間使用したい場合には耐久性に優れた製品がおすすめです。
ギターシールドは製品ごとに使われている素材やケーブルの太さが異なります。柔らかく細いギターシールドは取り回しがしやすいものの、短期間で断線してしまう可能性があるので注意が必要。耐久性を重視する場合は、硬さのある素材を採用しているモノや、ある程度太さのある製品を選択しましょう。
また、自宅練習用やスタジオ練習用、ライブハウス用など、使用するシーンごとにギターシールドを使い分ければ劣化を抑えられます。
昔ながらのカールコードも人気
ケーブルがらせん状にカールしている「カールコード」を採用しているギターシールドは、通常のモノに比べて絡みにくいのが特徴。動いた際にケーブル部が伸び縮みするので、プラグ抜けのトラブルを予防したい場合にもおすすめです。
しかし、長いケーブルをカールさせているので重量がある点には注意が必要。使用する際は、ギターや機材のプラグ部に負担がかかりすぎないように気をつけましょう。
ギターシールドのおすすめブランド・メーカー
カナレ(CANARE)
神奈川県に本社を置くカナレ電気が展開するギターシールドブランド「カナレ」。流通量が多く、手に入りやすいのが特徴です。サウンドはクセが少なくフラットなので、ギター初心者でもラクに扱えます。
また、比較的リーズナブルな価格で購入できるモデルが多い点もメリット。コスパに優れたギターシールドを求めている方にもおすすめのメーカーです。
ベルデン(BELDEN)
「ベルデン」は、ギターアンプから工業機械までさまざまな製品を扱うアメリカのメーカーです。ギターシールドの定番として知られており、高い人気を集めているのが特徴。プロのアーティストにも使用されている品質の高い製品を製造しています。
また、サウンドのバランスに優れているのも魅力。中高音域の劣化が少なく抜けがよいのがポイントです。
プロヴィデンス(Providence)
1996年に日本で誕生した「プロヴィデンス」は、独自構造を採用したギターシールドを製造しているブランド。一般的な製品よりも太さのあるプラグが採用されており、演奏時にギターや機材からギターシールドが抜けてしまうトラブルを予防できるのも魅力です。
また、さまざまなサウンドバリエーションの製品を取り扱っているのもメリット。演奏するジャンルに合うモデルを選べるのが特徴です。
ギターシールドのおすすめ
カナレ(CANARE) PROFESSIONAL CABLE G03
ギターシールドの定番として親しまれている人気モデル。ライブハウスやスタジオなどの現場でも使われることが多く、音質と耐久性の両面で信頼性が高い製品です。
しなやかな材質を採用しており、取り回しやすさと耐久性の高さを同時に実現。両端にストレートプラグを採用しているので、ギターの種類を問わずに活躍します。
高品質ながら、比較的リーズナブルに入手できるのもポイント。プロはもちろん、ギター初心者の方にもおすすめのギターシールドです。
ベルデン(BELDEN) ギターシールド #9395 3M SL
信頼性に優れたベルデンの定番モデルです。太さのあるケーブルを採用しているのが特徴。耐久性が高いので、長期間使用できるギターシールドを求めている場合にもおすすめです。
サウンドは高音域がハッキリ出るのが特徴。ディストーションやオーバードライブなどのエフェクターを使用して音を歪ませる場合にも適しており、ロックやメタルなどの楽曲を演奏する方はチェックしてみてください。
プロヴィデンス(Providence) PLATINUM LINK GUITAR CABLE ’59ers E205 3m S/L
自然なサウンドが魅力的なギターシールドです。電気を通すコンダクターにプロヴィデンス独自の芯線構成を採用。中音域をナチュラルに強調し、コード弾きの倍音からドライブサウンドまで気持ちよく表現できます。音の立ち上がりを忠実に伝達できる点も魅力です。
また、ギター本体のボリュームを絞った場合でも、サウンド本来のニュアンスが損なわれにくいのがメリット。ギター本体の音をしっかりとアンプに伝えられる製品を求める方におすすめです。
プロヴィデンス(Providence) シールドケーブル S101 3m S/L
本格的なレコーディングをする際や、エフェクターを多用する際にぴったりなギターシールド。スタジオでケーブルを引き回すことを考慮して開発されているのが特徴です。
原音を損なわずに広い帯域をカバーするのがポイント。粒立ちと抜けのよいサウンドを実現します。片側にL型プラグを採用しているのも魅力です。
フェンダー(Fender) Original Series Instrument Cable
ギターメーカーの「フェンダー」が展開するギターシールド。高耐久設計を採用しているのがポイントです。丈夫で使いやすいモノを探している方に適しています。
両端にストレートプラグを採用。ギターの形状を問わずに使用可能です。カラーバリエーションはサーフグリーン・ダフネブルー・フィエスタレッドの3種類。ステージで目を引くギターシールを探している方にも適しています。
カスタムオーディオジャパン(CUSTOM AUDIO JAPAN) Legacy I-I 3m
プロミュージシャン向けのサウンド機材を扱う「カスタムオーディオジャパン」が展開するギターシールド。柔軟性に優れたケーブルを使用しているのが特徴です。
ケーブルを束ねるためのケーブルマネージャーが付属しているのもポイント。束ねた状態でフックに掛けられるため、収納性に優れています。
プラグは両側がストレートのタイプや片側がL字のタイプなど、さまざまな種類を展開。長さのバリエーションも豊富で、ニーズに合わせて選択可能です。
ヴォックス(VOX) VGS ROCK CABLE VGS30
アンプで有名なVOXが手掛けたギターシールドです。クラシックなロックサウンドを実現する「ストランド構造」を採用しているのが特徴。純度99.99%のOFC銅を使用した伝導体により、高音質なギターサウンドを鳴らせます。
プラグ部の形状は片方にストレート、もう片方にL字を採用。ストラトキャスターやレスポールなど、さまざまなシェイプのギターに対応します。プラグには一体型金メッキ・コネクターを使用しているので、伝導性や安定性も良好です。
ヴォックス(VOX) VINTAGE COILED CABLE VCC90
クラシカルなデザインが魅力のギターシールドです。純度99.99%のOFC銅を使った伝導体を採用しているのがポイント。優れた音質を実現します。カールコード仕様なのも特徴です。
ケーブルの被覆材には「耐高温PVC」を使用。摩擦抵抗が少ないだけでなく、耐久性に優れているのがメリットです。
カラーはシルバーのほか、レッド・ブラック・ブルー・ホワイトもラインナップ。見た目にこだわりたい方にもおすすめです。専用の収納袋も付属しています。
オヤイデ NEO 楽器用シールドケーブル QAC-222G LS/3.0
ギター・ベース用にチューニングされたモデル。高密度かつワイドレンジなサウンドを実現できるのが特徴です。
線材に調整を施すことにより、ギターに適した帯域に音密度を集中させています。真鍮を削り出したオリジナルブラグにより、堅牢性の高さを実現しているのも特徴です。カラーにレッドを採用しているため、人と違う色のギターシールドを使用したい方にも適しています。
モンスターケーブル(MONSTER CABLE) M ROCK2-12A
特許取得済みの「マルチゲージワイヤーネットワーク」により、音質に優れたサウンドを実現しているギターシールド。クリーンで伸びやかな高音域を実現します。鮮やかな倍音を表現できるのもポイントです。
耐久性に優れた「24Kゴールド・コネクター」をプラグ部に採用しているのもメリット。導電性や耐腐食性を高めており、接触不良が起こりにくい点もおすすめです。
イーエクス・プロ(Ex-pro) ギター シールド ケーブル FL-5SS
独自の新素材を採用しているギターシールド。長さがありながらも、パワー感を損なわないノイズレスなサウンドを実現しています。
長いシールドにありがちな高域の低下を最小限に抑えているのがポイント。立ち上がりのよいサウンドを楽しめます。ナチュラルでクセのないクリーンな音色が特徴なので、クリーン系のサウンドを多用する方におすすめです。
イーエクス・プロ(Ex-pro) FA SERIES FA-3LS
直径8mmと太めのケーブルを使用しているシールド。パワフルなサウンドと広い帯域が特徴です。ハムバッカーのギターであれば抜けのよい低域と中域、シングルピックアップのギターであれば鮮明な高域を実現できます。倍音を感じられるケーブルなので、歪んだサウンドを多用するギタリストにおすすめです。
プラグはL字×ストレートの組み合わせで、長さは3m。使い勝手に優れたおすすめの1本です。
ギターシールドの売れ筋ランキングをチェック
ギターシールドのランキングをチェックしたい方はこちら。
ギターをアンプやエフェクターに接続する際に利用するギターシールド。自宅でのギター練習はもちろん、スタジオやライブハウスでも必要になるギタリスト必須のアイテムです。製品ごとにサウンドの特性や長さ、耐久性、デザインなどが異なるので、使用するシーンに合わせて使い勝手に優れたモデルを選択しましょう。