シールドを使わずに、ギターとアンプをつなげられる「ギター用ワイヤレスシステム」。演奏中にシールドの位置を気にせず、動き回れるのが魅力です。使用可能なチャンネル数や周波数帯など、チェックすべきポイントが多くあるため、選ぶ際に迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ギター用ワイヤレスシステムのおすすめをご紹介。選び方のポイントなども解説します。
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ギター用ワイヤレスシステムを使うメリット・デメリット
メリット
ギター用ワイヤレスシステムのメリットのひとつは、演奏しながら自由に動けること。ライブパフォーマンスの幅が広がります。ギターソロなどで前に出た際に、シールドが抜けて音が消える事態も予防可能です。
ステージ上でよく動くバンドの場合、メンバーのシールド同士が絡まってしまう可能性も。ギター用ワイヤレスシステムなら、お互いの動く場所に干渉しません。ロックバンドや、パンクバンドなど激しい動きをするバンドにもおすすめです。
また、自宅やスタジオでの練習時にも活躍。サイズがコンパクトでシールドのように巻く必要がないため、練習が終わって収納するときに素早く片付けられます。収納場所もあまりとらないのがメリットです。
デメリット
ギター用ワイヤレスシステムのデメリットは、混線する可能性があることです。ワイヤレスシステムを同時に使うと、お互いの電波が邪魔をし、音が途切れる恐れもあります。
また、有線でつなげるシールドと異なり、充電式もしくは電池式なので、演奏時にバッテリーや電池の残量を気にする必要があります。デメリットも考慮したうえで、ギター用ワイヤレスシステムの導入を検討してみてください。
ギター用ワイヤレスシステムの選び方
使用可能なチャンネル数をチェック
ギター用ワイヤレスシステムを選ぶ際は、使える最大チャンネル数もチェックしましょう。同じチャンネルで複数のワイヤレス機材を使うと、電波干渉によるトラブルが発生する可能性があります。使用可能なチャンネル数が多く、切り替えて使えるモデルなら、電波の干渉を防止できるのが魅力です。
余裕を持って、つなげる予定の台数よりもチャンネル数が多いモノを選ぶのがおすすめ。とくにライブハウスなどコンパクトな会場で使う場合は、電波の干渉が起こりやすいため、チャンネル数を確かめてみてください。
混線回避機能の有無をチェック
音が途切れたり、別の楽器の音が出たりするトラブルを防ぎたい場合は、混線回避機能にも注目。混線回避機能には、自動で周波数を設定してくれるモノなどがあります。
メーカーごとにさまざまな機能を搭載したタイプが出ているので要チェック。混線によるトラブルを予防して演奏に集中するためにも、混線回避機能の有無を確かめたうえで製品を選びましょう。
使用周波数帯をチェック
音質重視の方なら「2.4GHz帯」を選ぼう
2.4GHzは音質のよさが魅力。また、比較的リーズナブルなモノが多いため、コストパフォーマンスも高いのが特徴です。壁を隔てていれば混線に強く、個人練習やスタジオ練習などで気軽に使えます。
しかし、Wi-FiやBluetoothを使う機器との干渉が起こりやすいのがデメリット。スマートフォンやパソコンなどが近くにあるとノイズが発生する可能性もあります。なるべくトラブルを回避したい場合は、混線回避機能が搭載されたモノを選ぶのがおすすめです。
電波の影響を受けにくい「B帯」も選択肢のひとつ
B帯は電波や障害物の影響を受けにくいため、妨害がなければ遠くまで飛ばせるのが魅力。野外会場やホールなど、広い会場でワイヤレスシステムを使いたいときに活躍します。
電波干渉によるトラブルのリスクを極力減らしたいなら、B帯の製品がおすすめ。しかし、製品自体のラインナップが少ない点や、最大チャンネル数が少ない点がデメリットです。
使用シーンに適した通信可能範囲を選ぶ
ギター用ワイヤレスシステムは、製品によって通信可能範囲が異なるので、使用場所に合ったモノを選びましょう。たとえば自宅やスタジオ練習でのみ使う場合は、15mあれば十分。大きなライブハウスやステージで使用する場合は、40m以上対応しているモノがおすすめです。
万が一通信可能範囲から出てしまうと、音が途切れるため、余裕を持って想定よりも広めの通信可能範囲に対応したモデル選んでみてください。
電池式か充電式かをチェック
電池式のモノは、急な電池切れにも対応しやすいのが魅力。電池を入れ替えるだけですぐに使えるため、充電待ちの時間が発生しません。
ギター用ワイヤレスシステムの電池は単3形乾電池が多いので、コンビニや100円ショップなどさまざまな場所で購入可能。しかし、電池を買い替える必要があるため、ランニングコストがかかります。
充電式は、電池を何度も購入しなくてよいのが魅力。USBケーブルなどを用いて充電するだけなので簡単です。しかし、すぐにフル充電はできず、待ち時間が発生するのがデメリット。連続使用時間も製品によって異なるので、確認しておきましょう。
持ち運ぶ機会が多いならコンパクトなモノを選ぶ
ライブなどで、頻繁に持ち運ぶ場合はコンパクトなモノをチェック。エフェクターボードに入るサイズや、ギターケースのポケットに入るサイズのモデルだと、簡単に持ち運び可能です。
また、ギター用ワイヤレスシステムの送信機はギターに直接取り付けるので、大きいと演奏のしにくさを感じてしまいます。演奏性を重視するためにも、コンパクトなギター用ワイヤレスシステムがおすすめです。
ギター用ワイヤレスシステムのおすすめ
ボス(BOSS) Wireless System WL-50
エフェクターボードに組み込みやすいギター用ワイヤレスシステムです。DCアウト端子を搭載しているため、アダプターがあれば、ほかのエフェクターに電源供給ができます。
使用周波数帯は2.4GHz。接続時にチャンネルを自動設定する機能が搭載されています。シールドをつなげて演奏する際の音質変化を再現した、ケーブル・トーン・シミュレーション機能もポイントです。電源は電池式・充電式から選べるハイブリッドタイプなので、状況に応じて使い分けられます。
ボス(BOSS) Wireless System WL-60
長時間の使用が可能なギター用ワイヤレスシステムです。電池式のトランスミッターを採用しており、最大25時間駆動します。電池切れを気にせず集中して演奏できるのが魅力。レシーバーは、ACアダプターと単3アルカリ電池の両方に対応する2電源方式です。
チャンネル数は14チャンネルで、ボタンを押すと自動的に強度の高いチャンネルが表示されます。画面を見ながらトランスミッターのチャンネルを設定すればよいので、初心者でも操作が簡単です。レシーバーの画面には電波強度のほか、選択しているチャンネルやバッテリー残量などを確認できます。
ライン6(LINE6) Relay G30 ワイヤレス
ポリカーボネート素材を使用しており、耐久性に優れているギター用ワイヤレスシステム。頑丈ながらも軽量なボディを実現しているので、持ち運びの負担があまりありません。
通信可能範囲は30m。単3アルカリ電池を2本使う電池式で、約8時間駆動できます。最大同時使用チャンネル数は6チャンネルで、周波数帯は2.4GHz帯です。
アーカーゲー(AKG) WMS40 PRO MINI INSTRUMENTAL SET JP2
B帯を採用したギター用ワイヤレスシステム。人混みや遮蔽物の影響による電波トラブルが起こりにくいので、屋外でのライブにおすすめです。
トランスミッターは単3アルカリ電池1本で約30時間動くので、長時間のライブに使えるのもポイント。電池の交換頻度が減らせるため、ランニングコストも抑えられます。
トランスミッターはクリップを使ってベルトのホルダーなどに取り付け可能。小型・軽量なので、身に着けているのをあまり感じずに演奏できます。
シュア(SHURE) ギターペダル・ワイヤレスシステム GLX-D16+
ギターとの接続方法をワイヤレス・有線の2パターンから選べる、ギター用ワイヤレスシステム。有線で繋いだ際は、ギターのチューニングを合わせるペダルチューナーとしても使えます。
自動で周波数が調整されるのもポイント。電波干渉などのリスクを防いで、演奏に集中できます。エフェクターボードに組み込みやすいデザインも魅力。9VのACアダプターと互換性があるため、エフェクター用のアダプターを本製品に使うことも可能です。
アイバニーズ(Ibanez) WS1
シンプルかつコンパクトなデザインを採用しているギター用ワイヤレスシステムです。ギターケースのポケットなどに入れて気軽に持ち運べるのが魅力。ライブハウスやスタジオなど外出先での使用頻度が高い場合にも便利です。
低ノイズを実現しているほか、サウンドのクオリティが高いのが魅力。ハイグレードな電子部品が使われています。最大伝送距離は約30mと長め。自動ペアリング機能も搭載しており、使い勝手に優れています。
さらに、ケーブルトーンモードが使用できる点もメリット。高品質な3mのケーブルを使用した際に起こる高音域が減衰したサウンドを再現できます。
ゼンハイザー(SENNHEISER) XSW-D Instrument Base Set 508493
ワンタッチで簡単に操作できるギター用ワイヤレスシステムです。2.4GHzの周波数帯を使用し、75mの送受信範囲を実現しているのが特徴。ライブハウスやコンサートホールなどで使う場合にも適しています。
また、1つの受信機に複数の送信機をリンクさせ、切り替えて使用できるのもポイント。ライブで複数本のギターを使い分けする場合にも便利です。ミュート機能は送信機と受信機のどちらからでも操作できます。
バッテリーでの駆動時間は最大で5時間。ライブ中にバッテリー切れを起こしたくない場合にもおすすめです。
Xvive U2 Wireless Guitar System XV-U2
コンパクトで使い勝手のよいギター用ワイヤレスシステム。使用する際はアンプにレシーバーを、ギターにトランスミッターを差し込むだけなので簡単です。
周波数帯は2.4GHz帯。弾いてから音が鳴るまでの遅延(レイテンシー)が6ms未満と少ないのもポイントです。シールドを使っているかのような音質とレスポンスのよさを実現しています。充電式で、駆動時間は約5時間です。
ギターケースのポケットに入るサイズも魅力。持ち運びしやすく、手軽に使えるモノが欲しい方におすすめです。
JOYO ギター/ベース用ワイヤレスシステム JW-03
2.4GHzの周波数帯域を使用してサウンドを伝送できるギター用ワイヤレスシステム。音やせやレイテンシーを抑えた設計が採用されているにもかかわらず、比較的リーズナブルな価格で購入できるコスパの高さが魅力です。初めてギター用ワイヤレスシステムを導入する場合にも適しています。
送信機と受信機は1対1のみだけでなく、1対複数でも使用が可能。送信機と受信機を向かい合わせてボタンを長押しするだけで、簡単に設定できます。最大4セットまで同じ場所で使用できるので、複数のギターやベースに接続するワイヤレスシステムとしても便利です。
本製品は充電式のリチウム電池を内蔵。フル充電時に約8時間使用できる点もおすすめです。
Positive Grid ギター・ワイヤレス・システム Spark LINK
スタイリッシュなデザインを採用しているギター用ワイヤレスシステム。伝送範囲は20mで、最大6時間の連続使用に対応しているのが特徴です。3ms以下の低レイテンシーも実現しており、高音質なサウンドを遅延を抑えて伝送できます。
サウンドの周波数帯域は20Hz〜20kHzと広く、24bit/48kHzのサンプリングレートでの伝送が可能。プロ仕様のハイクオリティなサウンドをワイヤレスで楽しめます。
バッテリーの充電には付属のデュアルUSB-Cケーブルを使用。送信機と受信機の両方を同時に高速充電できます。
シュア(SHURE) デジタルワイヤレスラックシステム GLXD14R+
ボディパック型送信機の「GLX-D1+」とハーフラック型受信機「GLX-D4R+」を組み合わせたギター用ワイヤレスシステムです。堅牢性の高いメタル製の送信機は、人間工学に基づいたデザインを採用。リバーシブルベルトクリップによって、幅広い取り付け場所に対応できます。
受信機には、LCD画面を搭載。電池駆動時間をリアルタイムで表示できるのが魅力です。また、キャリングケースが付属しているのも長所。ライブハウスやスタジオなどに持ち運んで使用する場合にもおすすめです。
クラシックプロ(CLASSIC PRO) CWS-24GB
堅牢性に優れた金属製のレシーバーを採用しているギター用ワイヤレスシステム。複数のライブハウスを回るツアーなどでハードに使用するアイテムとしてもおすすめです。
レシーバー本体のサイズは110×50×130mm。エフェクターボードにも組み込みやすい大きさに設計されています。また、視認性に優れたLCDディスプレイを搭載しているのもメリット。ACTボタンを押すだけで受信機の設定を送信機に送れます。
加えて、XLRのバランス出力に対応しているのもポイント。受信機とPAシステムを直接接続できる点もおすすめです。
クラシックプロ(CLASSIC PRO) CWS810G
ラックマウントタイプの受信機「CW801R」とベルトパックトランスミッター「CW800T」、楽器用接続ケーブル「CW810G」がセットになった製品。電波障害のないチャンネルを自動で探せるオートスキャンモードを搭載しています。ノイズの発生や音の途切れなどのトラブルを予防したい場合におすすめです。
周波数帯はB帯を使用。30のチャンネルから使用するチャンネルを1つ選び、同じエリア内で6セットまで同時に使用できます。通信可能範囲は約90m。広いステージで使用する場合にもおすすめです。
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