長持ちしやすく、滑らかな弾き心地を提供するエレキギター用コーティング弦。弦交換の手間を減らせますが、音質や価格面も考慮する必要があります。製品によってコーティングやサウンドが異なるので、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エレキギター用コーティング弦のおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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コーティング弦とは?

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エレキギター用コーティング弦は、弦の表面に特殊な薄い膜を施したモノです。コーティングにより、手の汗や皮脂、湿気などによる弦の劣化を防ぎます。その結果、通常の弦に比べて長持ちし、交換頻度を減らせるのが特徴です。
耐久性が向上し弦交換の手間や費用を抑えられる点が魅力。また、コーティングにより指滑りがよくなり、スクラッチノイズが少なくなる製品もあります。長期間にわたり音質の変化が少ないため、安定した演奏を求める方にぴったりです。
一般的に、通常の弦よりも初期費用が高くなる傾向にあります。加えて、コーティングの種類によっては音質や弾いた感触が通常弦と異なる場合があります。さまざまなブランドからさまざまなコーティング弦が出ているので、自分に合うか確認しましょう。
エレキギター用コーティング弦の選び方
弦の太さを選ぶ
迷ったら基準となるライトゲージがおすすめ

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ライトゲージは、エレキギターで一般的に使用される標準的なゲージです。1弦が0.010インチ、6弦が0.046インチ程度の太さが一般的。初心者からプロまで幅広く使用される標準的なタイプです。
バランスの取れた音質が魅力で、クリアな音を出しやすいのが特徴。また、指への負担が比較的少ないため、長時間の練習にも向いています。演奏性とサウンドのバランスを求める方におすすめできます。
さまざまな音楽スタイルに対応できるため、自分の好みやジャンルが定まっていない方にもぴったり。コーティング弦を試してみたい方は、ライトゲージを選んでみてください。
テンションが低く押さえやすいエクストラライトゲージ・スーパーライトゲージ

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スーパーライトゲージは「.009-.042」が一般的な太さで、弦のテンションが低いのが特徴です。そのため、指の力が弱い初心者の方でも押さえやすく人気があります。軽いタッチで演奏したい方に向いています。
さらに細いエクストラライトゲージの太さは「.008-.038」。弦が細いため、明るくサスティンが得られやすい特性を持っています。繊細な音色を求める方におすすめです。
どちらのゲージも弦の張りが弱く、指が疲れにくいのがポイントです。ソフトなプレイスタイルやアコースティックな音楽を好む方におすすめ。ただし、スーパーライトはダウンチューニング時に音の詰まりが出やすい場合があるので留意しましょう。
重厚感のある音を求めるならミディアムゲージ・ヘビーゲージ

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ミディアムゲージは、一般的に「.011-.049」程度の太さを持つ弦です。ライトゲージよりもしっかりとした音の太さがあり、明るさと深みのバランスがよいトーンが特徴。弾きやすさと音色の双方を求める方に適しています。
ヘビーゲージは「.012-.054」程度の太さで、さらにパワフルなサウンドが魅力です。豊かな低音と厚みのある音を出しやすく、サスティンも長くなります。
弦のテンションが高く、低音が強調された重厚な音色が特徴。特にメタルやハードロックなどのジャンルを演奏したい方におすすめです。ただし、弦のテンションが高いため、押さえるのに力が必要な点に留意しておきましょう。
弦の素材で選ぶ
ニッケル

ニッケルは、エレキギター弦として一般的な素材です。バランスの取れた扱いやすいサウンドが特徴。柔らかめの音色であり、幅広いジャンルに対応できます。
初心者の方にも、ニッケル弦はおすすめです。ただし、錆びやすいという性質があるため、演奏後のメンテナンスが大切。こまめな手入れで、よいコンディションを保てます。
ステンレス

ステンレス弦は、ニッケルよりも硬質な素材です。明るくブライトな音色が魅力。輪郭のはっきりしたサウンドを求める方に向いています。
錆びにくく耐久性が高い点も、ステンレス弦のポイント。カッティングやスラップなど、アタック感のある奏法に適しています。切れのあるトーンが演奏を引き立てます。ただし、ステンレスのコーティング弦はラインナップが少ない点に注意してみてください。
巻き方の種類をチェック
ラウンドワウンド

ラウンドワウンド弦は、芯線に丸い巻き線を巻き付けたタイプです。エレキギター弦として最もポピュラーな巻き方。表面には凹凸があり、これが独特の感触を生み出します。
ブライトで金属的なサウンドと、豊かなサスティンが特徴です。一方で、指が引っかかりやすいと感じる方も。スムーズなスライドやグリスが難しい場合があります。
フラットワウンド

フラットワウンド弦は、芯線に平らなリボン状の巻き線を使用した弦です。表面が滑らかで、指触りがよいのがポイント。あたたかく、サスティンが短い独特の甘いトーンを持っています。
指の引っ掛かりが少ないため、スムーズなフィンガリングが可能です。スライドやグリスといった奏法もしやすいのが魅力。ジャズギタリストに愛用者が多いタイプですが、フラットワウンドのコーティング弦はラインナップが少ないため、留意しておきましょう。
ハーフラウンド

ハーフラウンド弦は、ラウンドワウンド弦の表面を研磨し、滑らかに加工したタイプです。ラウンドワウンドとフラットワウンドの中間の特徴を持ちます。独特の質感が魅力となっています。
サウンドは、両者の中間的でバランスがとれています。指触りはラウンドワウンド弦より滑らかで、フラットワウンド弦よりは適度なグリップ感があります。オールラウンドに使いやすい弦を求める方におすすめです。ただし、ハーフラウンドのコーティング弦はラインナップが少ない点に注意してみてください。
コーティング弦のおすすめ
エリクサー(ELIXIR) OPTIWEB Light #19052
極薄コーティング技術で良好な弾き心地を実現したエレキギター用コーティング弦。OPTIWEB加工により、ノンコーティング弦のような自然なタッチ感を持ちながらも、ブライトでクリスピーなサウンドを奏でます。
特殊な耐腐蝕加工により汚れや腐食に強く、長持ちすると謳われているのが魅力。柔軟な弾き心地と安定したチューニングを保ちながら、ライトゲージの絶妙なテンションで、繊細なプレイからパワフルなストロークまで幅広い演奏スタイルに対応したい方におすすめです。
エリクサー(ELIXIR) NANOWEB Light #12052
ナノレベルの特殊コーティングを施したエレキギター用コーティング弦。通常の金属弦と比べて錆びにくく長寿命を実現しながらも、ブライトなサウンドを維持します。特殊なNANOWEBコーティング技術により、汚れの侵入を防ぎながら自然な弾き心地を提供するのが魅力です。
フィンガーノイズが軽減されるため、クリアな演奏表現が可能。010から046までのバランスの取れたゲージ構成で、滑らかな運指感とともに安定した音質を長期間キープします。ライブやレコーディングでプロフェッショナルな演奏を求めるギタリストにおすすめの弦です。
ダダリオ(DADDARIO) XTE1046 Regular Light
長寿命設計を追求したエレキギター用コーティング弦。高炭素鋼と耐腐食処理により、耐久性が良好です。さらに、ハイ・カーボン・スチールによりチューニングも安定しやすいのがポイントです。
非コーティング弦と同等の明瞭な倍音を持ちながら、スムーズな操作感も兼ね備えています。レギュラーライトゲージで演奏しやすく、音色の劣化を抑えながら長く使いたい演奏者におすすめのモデルです。
アリア(ARIA) エレキギター弦 AGS-800C/XL
テフロンコーティング技術を採用したエレキギター用コーティング弦。極薄いテフロン処理で錆びにくく、弦の寿命を大幅に延ばします。上質な6角芯を採用しているため、安定した音質を長期間維持できるのが特徴です。
009-042のエクストラライトゲージで弾きやすく、指への負担が少ないため快適な演奏が可能です。さらに、安定した音質と長持ちする耐久性から、練習用からライブまで幅広いシーンで活躍するため、コストパフォーマンスを重視する演奏者の方におすすめです。
アーニー・ボール(ERNIE BALL) Coated Regular Slinky #3121
錆びに強く長寿命を実現したエレキギター用コーティング弦。ナノテクノロジーによる超極薄エナメルコーティングが施され、湿気や汗から弦を守ります。プレーン弦のボールエンド部にはチタニウムワイヤーが巻かれており、弦切れやチューニングのズレを防止します。
明るくビブラントなサウンドを長期間維持できるため、演奏頻度の高いギタリストにおすすめです。バランスの取れた音色で多様な音楽スタイルに対応可能。コーティングされていても非コーティング弦と変わらない弾き心地を求めるミュージシャンにおすすめです。
ディーアール(DR) DEQ-10 DRAGON SKIN+
独自の配合クァンタムニッケルを採用したエレキギター用コーティング弦。マイクロシンコーティングが施された「DRAGON SKIN+」は、強化されたK3コーティング技術により優れた耐久性を実現。極薄のコーティングで優れた共振を維持しながら、長寿命を両立させています。
豊かな音量と音楽的でバランスの取れた音色が特徴。Accurate Core Technologyによりチューニングの安定性が高く、心地よい弾き心地を提供します。プロフェッショナルな演奏から練習まで、あらゆるシーンで高いパフォーマンスを発揮したい方におすすめのギター弦です。
ジーエイチエス(GHS) CB-GBTNT COATED BOOMERSR
長い演奏時間でも音質を維持するエレキギター用コーティング弦。独自のコーティング製法により、弦の寿命が大幅に向上しながらも、通常の弦に近い弾き心地を実現しています。.010-.052のThin-Thickゲージセットで、高音弦から低音弦までバランスよく張り詰めた音色が楽しめます。
ニッケルめっき鋼を使用した芯線が、ブライトでパワフルな音を奏でます。サビに強く、真空密封パッケージで新鮮さを保持。長時間のライブやレコーディングセッションで安定した演奏を続けたい方におすすめです。
クリアートーン(CLEARTONE) エレクトリックニッケルメッキ弦
独自のEMPコーティング技術を採用したエレキギター用コーティング弦。1ミクロン以下という極薄のコーティングが施されており、弦の耐久性を高めながらも本来の演奏感触を損ないにくいのが特徴です。鉄の含有量を多くすることで切れにくさも向上し、演奏時のクリアな音質を長く楽しめます。
温かみと明るさのバランスが取れたニッケルメッキ仕様で、速いアタックとクリアなトーンを実現。ピックアップとの相性も良く、ワウンド弦とプレーン弦の両方にコーティングが施されているため、均一な弾き心地が得られます。湿気による弦の劣化を気にする方や、長く安定した音質を求めるギタリストにおすすめです。
マスターエイトジャパン(MASTER 8 JAPAN) エレキギター弦 Smooth Coated String
スムーズな手触りと長寿命を両立したエレキギター用コーティング弦。通常のコーティング弦にはない滑らかな弾き心地を実現しながら、ヘキサコア芯線とニッケルラウンドワウンド仕様によりタイトな音程感を提供します。メイド・イン・ジャパンの品質で演奏性を高めています。
.009-.042や.010-.046などのゲージが用意されており、さまざまなプレイスタイルに対応可能。使用後もピックや小物を収納できるジップパッケージが便利で、音質と操作性のバランスを重視するギタリストにおすすめです。
エムジェイシーアイロンワークス(MJC Ironworks) Electric Guitar Strings MJC-LTHB1052
ピュアサウンドと優れた防錆性を両立したエレキギター用コーティング弦。高強度スズメッキのコアワイヤーにニッケルメッキラップワイヤーを巻き、独自のRN PROTECTS技術により分子レベルの薄い防錆膜が形成されます。コーティング感がなく、金属弦本来の音質を損なわずに長期間使用できるのが魅力です。
弦全体に行きわたる防錆効果で水分による錆からしっかり保護。ブリキ缶包装にRN PROTECTS含有スポンジが封入されており、開封まで新鮮な状態を維持します。演奏の頻度に関わらず、安定したサウンドを求めるギタリストにおすすめのモデルです。
コーティング弦は、メーカーごとに個性があります。音質も、コーティングの有無や種類で大きく変わる部分です。弦のゲージやプレイスタイル、求めるサウンドとの相性も重要。本記事を参考に、ぴったりのコーティング弦を見つけてみてください。