エレキギターの代名詞といえる「ストラトキャスター」。ダブルカッタウェイと呼ばれる形状を採用しており、2本のツノが生えたような見た目に仕上がっているのが特徴です。
鳴らせる音のバリエーションが豊富なのも魅力。そこで今回は、ストラトキャスターのおすすめモデルをご紹介します。
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フェンダー社が展開している「ストラトキャスター」は、ギブソン社のレスポールと並んで高い人気を集めるエレキギターのひとつです。弦の振動を電気信号に変換する「ピックアップ」という部品を3基搭載されているモデルが多いのが特徴。スイッチを切り替えるとピックアップごとに音色が変化するため、バリエーション豊かなサウンドを鳴らせます。
レスポールが「ハムバッカー」という高出力のピックアップを搭載しているのに対して、ストラトキャスターは「シングルコイル」を搭載しており、歯切れのよいクリアな音色を鳴らせるのが魅力です。
2本のツノが生えたような「ダブルカッタウェイ」という形状を採用しているのもポイント。これにより、ネックの根元に近い高音域の弦もラクに押さえられます。さまざまな演奏シーンで活躍する王道のエレキギターです。
なお、「ストラトキャスター」の名称は、フェンダー社および同社のブランドであるスクワイヤーだけが使用可能。そのほかのメーカーおよびブランドが展開している似た形状のエレキギターは「ストラトキャスタータイプ」と呼ばれて区別されていますので、ご注意ください。この記事では「ストラトキャスター」と「ストラトキャスタータイプ」の両方をご紹介します。
ストラトキャスターの選び方
ピックアップで選ぶ
ストラトキャスターのピックアップは、シングルコイルを3基搭載しているモデルが一般的ですが、なかにはハムバッカーが搭載されたモデルも存在します。
たとえばシングルコイルを2基、ハムバッカーを1基搭載したストラトキャスターなら、歯切れのよさを残しながらも迫力のあるサウンドを鳴らすことが可能。ぜひ好みの音に合わせてピックアップをチェックしてみてください。
フロイドローズを搭載しているかどうかで選ぶ
ストラトキャスターは「トレモロユニット」と呼ばれる機構を採用しており、アームを取り付けて操作すればビブラートが効いた味のあるサウンドを鳴らせます。
表現の幅を広げられるメリットがある一方で、アームを操作したときにチューニングが狂いやすいのがデメリット。そんなデメリットを解消してくれるのが、「フロイドローズ」というロック式のトレモロユニットです。チューニングが安定して快適に演奏できるため、トレモロ奏法を多用する方はフロイドローズ搭載のモデルを選ぶようにしましょう。
ストラトキャスターのおすすめメーカー
フェンダー(Fender)
「フェンダー」は、世界的に知られているギターメーカーです。テレキャスターやジャズマスターなどさまざまなタイプのエレキギターを製造していますが、そのなかでもストラトキャスターは特に有名で、エレキギターの代名詞といっても過言ではありません。
クセのない音色が特徴で、そのままのサウンドを活かすのはもちろん、エフェクターを使ってアレンジしやすいのも魅力。名だたるギタリストたちにも愛されてきた定番中の定番メーカーです。
スクワイヤー(Squier)
フェンダーの兄弟ブランドとして生まれたのが「スクワイヤー」。本家フェンダー以外でストラトキャスターの名称を唯一使えるメーカーです。
フェンダーと比べてリーズナブルでありながら品質が優れており、コストパフォーマンスの高いストラトキャスターを展開しています。入手しやすい価格でフェンダーらしいサウンドをしっかりと鳴らせるため、ストラトキャスターを初めて持つ方にもおすすめです。
ストラトキャスターのおすすめ
フェンダー(Fender) Player Stratocaster
メキシコ製スタンダードシリーズのリニューアルモデルとして誕生した「プレイヤーシリーズ」のストラトキャスター。フェンダーらしいクリアで歯切れのよいサウンドを鳴らせるのが魅力です。Cシェイプと呼ばれるタイプのネックを採用しており、弦を押さえるときに握りやすいため快適に演奏できます。
チューニングが安定しやすい2点支持タイプのトレモロユニットを搭載しているのも特徴。また、フレット数が22あるので、従来モデルの21フレットと比べて音域の幅が広くなっています。さらに、指を動かしやすいミディアムジャンボサイズのフレットを採用しているため、弾きやすさを重視する方も要チェックです。
フェンダー(Fender) Player Stratocaster with Floyd Rose
フロイドローズを採用しており、安定したチューニングで演奏ができるストラトキャスター。3基搭載されているピックアップのうち1基にハムバッカーを用いているのが特徴で、クリアな雰囲気を残しつつも太くて迫力のあるサウンドが鳴らせます。音のバランスが取れているため、演奏ジャンルを問わないのも魅力です。
握りやすいCシェイプネックを用いることで、弾きやすさが向上しているのもポイント。カラーは定番の3カラーサンバーストや、個性をアピールできるソニックレッドなど4種類が用意されており、自分好みの1本を選べます。
フェンダー(Fender) Classic Series ’50s Stratocaster
ストラトキャスターが誕生した1950年代の特徴を再現しているモデル。ヴィンテージ感あふれる見た目のシングルコイルピックアップが採用されており、クラシカルな雰囲気を演出できます。
ボディにアルダー材を用いているのもポイント。これにより、温かみのある中音域を鳴らせるのが魅力です。ネックは50年代のギターの特徴といえるソフトVシェイプを採用しており、しっかりと握り込んでコードを押さえられます。ラッカー仕上げが施された味のあるデザインも要チェックです。
フェンダー(Fender) MIJ Traditional ’70s Stratocaster
1971年に製造されたストラトキャスターをベースにしているモデル。シングルコイルピックアップを3基搭載したオーソドックスなタイプで、高音域の抜けがよいクリアなサウンドを鳴らせます。
フェンダーのロゴが刻まれたペグを採用していたり、70年代に主流だった大きめのヘッドを採用していたりと、当時のフォルムを忠実に再現しているのが魅力。スリムがネックで握りやすいのも特徴で、弾きやすいストラトキャスターを探している方におすすめです。
フェンダー(Fender) American Performer Stratocaster
表情豊かで迫力のあるサウンドが鳴らせる「Yosemiteピックアップ」を搭載したストラトキャスター。フェンダーらしい歯切れのよさを残しながらも、ダイナミックな演奏を楽しみたいという方に適しています。22フレットを採用しており、音域の幅が広いのも特徴です。
また、「Greasebucket トーンサーキット」と呼ばれる回路が搭載されているのもポイント。これにより、トーンを絞ったときに低音域が濁りにくいため、全体のバランスを保ったまま音作りができます。アメリカのカリフォルニアにあるコロナ工場で1本ずつ丁寧に作られており、職人の技が感じられる高品質なストラトキャスターです。
スクワイヤー(Squier) Bullet Stratocaster
1981年に発売されたフェンダーのエントリーモデル「バレット」をベースにしているスクワイヤーのストラトキャスター。ハードテイルタイプのブリッジを採用しており、チューニングが安定しているのでストレスを感じずに演奏できます。
ボディの厚みが約40mmで抱えやすいのも魅力。また、「Slim C」と呼ばれる薄型のネックを用いているため、指を動かしやすくラクにコードが押さえられます。リーズナブルな価格で入手できるので、エレキギター初心者の方にもおすすめです。
スクワイヤー(Squier) Affinity Series Stratocaster
フェンダーのストラトキャスターが持つスペックを受け継いだスクワイヤーのモデル。上位のモデルでも使われるアルダー材をボディに採用しているのが特徴です。比較的リーズナブルな価格でありながら、本体にトレモロユニットが搭載されており、本格的なギター演奏を楽しめます。
シングルコイルタイプのピックアップを3基搭載したオーソドックスな構造で、ストラトキャスターらしいサウンドを鳴らせるのが魅力。さらに5wayスイッチも採用しているため、フェンダーのストラトキャスターさながらの音作りができます。握りやすくプレイヤーを選ばないCシェイプネックが用いられており、弾きやすさを重視する方にもおすすめです。
スクワイヤー(Squier) Contemporary Stratocaster
セラミック素材のハムバッカーピックアップを2基搭載しているストラトキャスター。シングルコイルタイプのピックアップを搭載したモデルと比べて、迫力のあるサウンドを鳴らせます。そのままアンプに繋げて演奏するのはもちろん、歪ませるとよりパワフルな音が鳴らせるため、エフェクターに繋げて豪快にピッキングするのもおすすめです。
ボリュームツマミとトーンツマミをそれぞれ1つずつ搭載しているシンプルな設計なので、エレキギター初心者の方でも調節しやすいのが魅力。チューニングが安定しやすい2点支持タイプのトレモロユニットを採用しているため、トレモロ奏法を多用したい方はぜひチェックしてみてください。
ストラトキャスタータイプのおすすめ
ヤマハ(YAMAHA) エレキギター PACIFICA112V
世界的に有名なメーカー「ヤマハ」が展開しているストラトキャスタータイプのモデル。シングルコイルタイプのピックアップを2基、ハムバッカータイプのピックアップを1基搭載しており、クリアでありながら芯のある高品質な音色を楽しめます。
各ピックアップにアルニコVと呼ばれるマグネットを採用することで、低音域と高音域が強調された“ドンシャリサウンド”を鳴らせるのも特徴です。また、ハムバッカーピックアップを半分だけ鳴らすコイルタップ機能が搭載されており、ストラトキャスターらしいクリアな音も再現できます。
アイバニーズ(Ibanez) RGシリーズ スタンダードモデル RG370AHMZ-SWK
メーカーオリジナルの「Quantum」というピックアップを搭載したストラトキャスタータイプのエレキギター。シャープな高音域とはっきりした低音域を鳴らせるのが特徴です。シングルコイル1基がハムバッカー2基に挟まれたHSHレイアウトを採用しており、ほかのストラトキャスタータイプと比べて甘いサウンドが楽しめます。
コイルタップが自動で行われる仕組みを用いているのもポイント。これにより、エレキギター本体のスイッチを操作するだけでさまざまな音色が作れます。また、ゼロポイントと呼ばれるトレモロシステムが搭載されており、トレモロ奏法をした際に起こるチューニングのズレを軽減できるのも魅力です。
アリアプロツー(AriaProII) MACシリーズエレキギター MAC-STD/S
2点支持タイプのトレモロユニットを搭載しており、アームを操作したときにチューニングがズレにくいエレキギター。シングルコイルが3基搭載されたモデルと、シングルコイル2基・ハムバッカー1基を搭載したモデルの2種類が用意されており、音の好みに合わせて選べます。
音域の幅が広い24フレットを採用しているのもポイント。また、ネックの調整が簡単に行えるホイールナットを搭載しているため、ネックを外さなくても手軽にメンテナンス可能です。
王道のエレキギターとしてさまざまなミュージシャンたちに愛されているストラトキャスター。クセの少ないサウンドを鳴らせるため、演奏ジャンルを問わずマルチに使えます。搭載されている3基のピックアップを切り替えて音色を変化させられるほか、エフェクターを繋げればさらに自分好みのサウンドに仕上げられるので、音作りを楽しみたい方にもおすすめです。ひとくちにストラトキャスターといってもシリーズや年代によって個性があるので、ぜひお気に入りの1本を見つけてみてください。