エレキギターの弦はしばらく経つとすべりが悪くなるほか、さびついたり切れたりするため交換しなければなりません。とくにエレキギター初心者の方は、太さや素材、サウンドの特徴などさまざまな種類からチョイスをするのは難しく、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は、エレキギター弦の太さや素材の違いによる選び方とあわせて、おすすめのエレキギター弦をご紹介するので参考にしてみてください。

エレキギター弦の選び方

弦の太さ(ゲージ)で選ぶ

エレキギター弦の太さには、エクストラライトゲージ・スーパーライトゲージ・ライトゲージ・ライトヘビーゲージ・ミディアムゲージ・ヘビーゲージの6種類があるほか、特殊なサイズもあります。太さの表示は1弦0.009インチ、6弦0.042の弦ならば「.009~.042」や「09-42」のように桁を省略するのが一般的です。

ちょうど真ん中の太さのライトゲージを基準として太め、細めを選びます。細い弦になるほど押さえやすくクリアなサウンドに、太くなると張りのある太い音になりますが、押さえるのに握力が必要です。

一般的にはライトゲージが主流ですが、握力の弱い女性や子どもにはスーパーライト、エクストラライトゲージがおすすめ。ライトゲージより太い弦はスライドバーを使用するボトルネック奏法やジャズなど、チョーキング(手首をひねって音程を上げるテクニック)を使用しないスタイルに適しています。

素材で選ぶ

ニッケル

アーニーボール(Ernieball) 2223 SUPER SLINKY  09-42

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エレキギター弦のなかではもっとも昔から普及しており、主流の素材です。バランスのとれた柔らかいサウンドが特徴で、出荷時のエレキギターのほとんどに巻かれています。価格も安くさまざまなメーカーから販売されているので、エレキギター弦選びに迷ったらニッケルで問題ありません。

一方、デメリットはさびやすい点。そのため、演奏後には手汗や皮脂、汚れなどを拭き取るなどお手入れを忘れないようにしましょう。

ステンレス

ダダリオ(D'Addario)  ステンレススチール・ハーフラウンド  .010-.052 EHR340

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ステンレスの弦はニッケルより硬く耐久性に優れているのが特徴。サウンドはシャープで張りがあり、カッティング(コード弾きのテクニック)向きです。ニッケルにはない高音域の際立ったサウンドなので、個性的なサウンドを求めている方におすすめ。

最大のメリットはさびにくいこと。エレキギターは弾いていると、手汗の量やメンテナンス状態によっては早くさびてしまいます。ステンレス素材の弦なら、さびによる交換が少なく済むのもポイントです。

コーティング

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もっとも新しいタイプの弦がコーティング弦。弦にコーティングが施されており、耐久性が高くさびにも強いのが特徴です。使用感やサウンドはニッケルとそれほど違いはありませんが、すべりがよいので新品のような快適な弾き心地が長続きします。

コーティングしている分、生産コストがかかるため価格の高さがデメリットです。ただし、弦交換の頻度が減るため、トータルコストは安くて済むのがポイント。フロイドローズなどの弦交換に手間がかかるギターを所有している方におすすめです。

エレキギター弦のおすすめメーカー

アーニーボール(Ernieball)

アーニーボール(Ernieball)  2222 HYBRID SLINKY   09-46

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1962年よりエレキギター弦・ベース弦の販売を開始した、大手老舗メーカーです。高性能ながら価格を抑えたエレキギター弦をリリースしており、スリンキーシリーズはコストパフォーマンスに優れた弦として高い評価を受けています。

弦を張った際のテンションが少し弱いのが特徴で、指への負担が少ないのもポイント。初心者が最初に選ぶ弦メーカーとしておすすめです。

ダダリオ(D’Addario)

ダダリオ(D'Addario) EXL110  010-46

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世界でもっとも使用されている弦メーカーのひとつで、数多くのギターに採用されているほか、アコースティックギターやベース、クラシックギター弦など幅広く手がけています。落ち着きのあるサウンドが特徴。ベテランから初心者まで幅広いユーザーに支持されています。

最大の特徴が、ポールエンド(弦をセットする際に引っ掛ける部分)が1弦から6弦まで色分けされていること。弦の交換をしている最中にどの弦なのかがわかりやすいので、初心者の方はチェックしておきましょう。

エリクサー(Elixir Strings)

エリクサー(Elixir Strings)  OPTIWEB  Super Light .009-.042 #19002

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コーティング弦で最大手メーカーです。コーティングが弦のすき間に入り込むことによる音質の劣化や腐食を防ぐ、独自のコーティング技術は特許を取得しており、他社にはない使い心地に優れた弦を販売しています。

エリクサーの弦は、各社のエレキギター弦と比較して高価ですが、さびに強く耐久性にも優れているのでその分弦交換の手間とコストが減らせるのがポイントです。

エレキギター弦のおすすめ

アーニーボール(Ernieball) 2223 SUPER SLINKY 09-42

アーニーボール(Ernieball) 2223 SUPER SLINKY  09-42

定番のエレキギター弦として長年高い評価を受けている製品です。素材はニッケルで、太さはスーパーライトゲージの09-42。エレキギターに張った際のテンションが弱めなので、指への負担が少ないのが特徴です。とくにギターを始めたばかりは指先がやわらかいため、すぐに指が痛くなる方におすすめします。

サウンドは高音域が際立っているのが特徴。幅広いジャンルに対応できることに加え、価格も安いので初心者の方におすすめです。

ダダリオ(D’Addario) EXL110 010-46

ダダリオ(D'Addario) EXL110  010-46

世界中のギタリストから愛されている定番エレキギター弦です。太さは010-46のライトゲージと、もっともスタンダードなタイプ。ライトゲージはメーカー工場から出荷されたギターにもっとも張られている太さです。

弱いテンションに慣れてしまうと後々太くしたいときに多少苦労するため、長くギター演奏を続けるのであればあえて細くする必要はないでしょう。サウンドは、クセがなくバランスに優れたオールラウンドな音質。少し太めのサウンドを求めている場合に適しています。

購入しやすい価格なので、頻繁に張り替えられる手軽さも魅力です。

ダダリオ(D’Addario) NYXL SuperLight .009-.042

ダダリオ(D'Addario)   NYXL SuperLight .009-.042

リーズナブルな価格が魅力のモデルです。従来のニッケル弦と比較すると、ブライトで大音量なサウンドが特徴。ギターアンプを通さずに生音で弾く際に気持ちよく演奏が楽しめるエレキギター弦です。耐久性も抜群で、さびにくくすべりが長期間持続します。

チューニングの安定性に優れている品質の高さもポイント。ピッチ感に優れたサウンドを鳴らせるおすすめの弦です。

エリクサー(Elixir Strings) NANOWEB Super Light .009-.042 #12002

エリクサー(Elixir Strings) NANOWEB Super Light .009-.042 #12002

超極薄の「ナノウェブコーティング」を施したエレキギター弦です。太さは09-42のスーパーライトゲージ。やわらかいテンションなので、初心者にも手軽にチョーキングやハイフレットでの演奏が楽しめます。

最大の特徴が、コーティングによる優れた耐久性と腐食性です。汗や皮脂、汚れなどが付きにくく長期間使用できるおすすめの弦です。

エリクサー(Elixir Strings) POLYWEB Light .010-.046 #12050

エリクサー(Elixir Strings)  POLYWEB Light .010-.046 #12050

エリクサーオリジナルの厚めのコーティング「ポリウェブコーティング」を施しているエレキギター弦です。上品かつバランスのとれたサウンドが特徴。耳障りなフィンガーノイズを最大限に抑えているため、やさしい印象のマイルドな音色を実現しています。

同社のナノウェブコーティングタイプよりもやわらかい手触りが特徴で、なめらかなフィンガリングを可能にしているエレキギター弦です。

エリクサー(Elixir Strings) OPTIWEB Super Light .009-.042 #19002

エリクサー(Elixir Strings)  OPTIWEB  Super Light .009-.042 #19002

革新的な「オプティウェブコーティング」を施したコーティングエレキギター弦で、張り替えたばかりの手触りが長期間持続します。特殊な高度ポリマー技術によって、弦のすき間に汗や汚れが入り込むのを強力に防止。さびにくく一般的なニッケル弦と比較して3~5倍長持ちします。

張り替え直後のようなパリッとした音色と、ノンコーディングのような手触りが特徴。ニッケル弦のような自然な感触なため、コーティング特有のサラサラ感が好みでない方にもおすすめします。

アーニーボール(Ernieball) 2222 HYBRID SLINKY 09-46

アーニーボール(Ernieball)  2222 HYBRID SLINKY   09-46

スリンキーシリーズのスーパーライトゲージをベースとし、低音弦にワンランク太いライトゲージの弦を採用したエレキギター弦です。6弦046・5弦036・4弦026と、低音弦にライトゲージと同じ太さを採用。スリンキーシリーズのクセのないバランスのとれたサウンドはそのままに、低中音に力のあるサウンドを実現しています。

1・2・3弦はテンションが緩めのスーパーライトゲージと同スペックなので、チョーキング多用時の演奏性のよさはそのまま。「太い弦で腰の強いパワフルなサウンドを楽しみたいけど、握力に自信がない」という方におすすめのエレキギター弦です。

エスアイティ(SIT) POWER WOUND -Nickel Round Wound LIGHT 010-046

エスアイティ(SIT) POWER WOUND -Nickel Round Wound LIGHT 010-046

音楽のジャンルを問わず、オールラウンドに使えるニッケルのエレキギター弦です。高・中・低音、すべての音域でバランスのとれたサウンドを実現。クセも少ないため、さまざまなエフェクターを駆使した音作りも難なくこなします。

完全密封によるシールドパッケージを採用しているのもおすすめポイント。まとめ買いしてしばらく放置していると、使用せずともさびていることもありますが、湿気を完全に遮断しているため常に工場出荷時と同様の状態をキープします。

アリアプロツー(AriaProII) 09-42 Extra Light AGS-803XL

アリアプロツー(AriaProII) 09-42 Extra Light  AGS-803XL

09-042のスーパーライトゲージの弦。3つセットになった製品なので、頻繁に弦を切ってしまうことに悩んでいる方におすすめします。

細めのスーパーライトゲージで、やわらかめの弾き心地が特徴。サウンドもやさしい音色なので、これからエレキギターを始めたいと考えている方におすすめのエレキギター弦です。

ダダリオ(D’Addario) ステンレススチール・ハーフラウンド .010-.052 EHR340

ダダリオ(D'Addario)  ステンレススチール・ハーフラウンド  .010-.052 EHR340

素材に403ステンレススチールを採用したエレキギター弦です。硬い弦なので、シャープなカッティング中心の演奏を楽しみたい場合におすすめします。サウンドはきれいな明るい音が特徴。低音域は少々力強さに欠けるため、アンプやエフェクターのイコライザーで調整しましょう。

当製品の形状は、丸いラウンド弦と平らなフラット弦を組み合わせたハーフラウンドタイプ。バランスのとれた音色を実現しているほか、弾き心地もなめらかです。弦は太めのライトヘビーゲージ。通常のロックには適しておらず、ジャズやスライドプレイ、半音下げのキーで演奏する際に最適な弦です。

ロトサウンド(ROTOSOUND) ROT-RS200 12-52

ロトサウンド(ROTOSOUND)  ROT-RS200  12-52

芯線に平らな弦を巻いたフラットワウンド弦を採用したエレキギター弦です。中低音域が際立ったメロウなサウンドが特徴で、ビートルズのようなオールドロックを演奏する際におすすめ。太さは1弦が012、6弦が052と特殊なサイズ。通常のチョーキングを多用するロックギターには向いていません。

平らなフラットワウンド弦なので、スムーズなフィンガリングが可能。なめらかタッチでフィンガーノイズも少ないため、ジャズやフュージョンにも適しているエレキギター弦です。

フェンダー(Fender ) Super 250XS .008-.038

フェンダー(Fender ) Super  250XS .008-.038

ストラトで有名なフェンダーのエレキギター弦です。太さは1弦08、6弦が038のエクストラライトゲージ。もっともテンションのやわらかいタイプなので、エレキギターを始めたばかりの方や女性、子どもの練習用としておすすめです。

丸い形状のポールエンド弦を採用しており、セットした際にブリッジプレートから弦が抜けるのを防いでくれます。ただし、素材にニッケルを採用したエレキギター弦なので、弾いたあとのお手入れが大切。弦専用クリーナーを活用しながらポリッシュクロスなどでしっかりと汗や皮脂、汚れを拭き取りましょう。