ヘヴィメタルやラウドロックなどのジャンルで活躍するのが「7弦ギター」。6弦ギターに、太い弦を1本足したギターを指します。7弦ギターはネックシェイプやスケールなど、種類がさまざまなので自分に合うモノが分からず、迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、7弦ギターのおすすめ製品をご紹介します。選ぶ際のポイントも分かりやすく解説するので、自分にぴったりな7弦ギターを見つけてみてください。
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7弦ギターの選び方
スケールで選ぶ
25.5インチ(648mm)
「25.5インチ(648mm)」は、一般的な6弦ギターとほぼ同じスケールです。ロングスケールや、レギュラースケールとも呼ばれます。
フェンダーから出ている6弦ギターのスケールが25.5インチなので、フェンダースケールと呼ばれることも。長さが変わらないので、6弦ギターから7弦ギターへ持ち替えても、あまり違和感なく演奏できます。7弦ギターと6弦ギターを併用したい方におすすめです。
26.5インチ(673mm)
ロングスケールから約25mm長くなり、弦を張ったときのテンション(張り)がタイトになるのが「26.5インチ(673mm)」。チョーキングやピッキングをする際に、ロングスケールよりも硬く感じることが特徴です。
高音弦になると、さらに硬さを感じる場合も。テンションが強いため、張りのあるサウンドを奏でられます。ドロップチューニングで演奏する場合でも弦の張りをキープできるのが魅力です。
マルチスケール
「マルチスケール」はギターのフレットが斜めになっており、低音弦と高音弦でスケールの長さが違うことが特徴です。スケールの長い低音弦は、テンションがタイトで張りあるサウンドを鳴らすことができます。スケールの短い高音弦は、テンションが柔らかく弾きやすい仕様です。
なお、マルチスケールには0フレットを基準にしたタイプと、12フレットを基準にしたタイプがあります。0フレットを基準にしたタイプは、ローフレットでもフレット幅が広くなりすぎないため、コード弾きもする方におすすめです。
12フレットを基準にしたタイプは、スケールの差があるため、低音弦と高音弦を使い分けてメリハリあるサウンドを楽しめるのが魅力。低音弦をメインとするリフやヘヴィメタルなどに向いています。
ナット幅とネックシェイプで選ぶ
ナット幅とは、ギターのヘッドとネックの境目にある「ナット」というパーツの幅のこと。幅が広いと弦の間隔も広くなるので、ミスピッキングやノイズが発生しにくいのがメリットです。ただし、握りにくくなるため、コード弾きや左手親指でのミュートが難しくなるデメリットがあります。
ナット幅が狭いと、ネックを握りやすいのがメリット。コード弾きや左手親指でのミュートをスムーズに行えます。
ナット幅と併せてチェックしておきたいのが、ギターのネックシェイプ。一般的で汎用性が高いCシェイプのほか、握りやすいVシェイプなどがあります。また、メーカーによっては独自のシェイプを採用している場合もあるので、選ぶ際はぜひ確認してみてください。
ピックアップの種類で選ぶ
ソープバータイプ
ソープバーは歯切れよいサウンドと、太くパワフルなサウンドの中間的な音色が鳴らせるピックアップ。ハムバッカーピックアップと同じようにバータイプのマグネットを使用し、高出力なサウンドを実現しています。
さまざまなジャンルで使いやすいので、ヘヴィメタル以外にもロックやブルースを演奏したい方におすすめです。
ハムバッカータイプ
ハムバッカーは力強く太いサウンドが特徴のピックアップです。コイルが2つあり、ノイズが発生しにくいのがポイント。ディストーションなど、歪み系のエフェクターとも相性がよく、ヘヴィメタルやパンクロックなどを演奏したい方にぴったりです。
なお、7弦ギターにハムバッカーピックアップを搭載した先駆けといえるメーカーがアイバニーズ。6弦で使われていたハムバッカーピックアップを、そのまま7弦の大きさに合わせたようなピックアップを採用しました。
セット内容で選ぶ
7弦ギターを初めて購入する場合は、セットをチェックするのもおすすめです。アンプやギターケース、ピックなど、初心者に必要なモノがまとめて購入可能。セットによってはチューナーも付いてきます。
演奏に必要なアクセサリー類を別途揃えるのが面倒な方や、届いたらすぐに使い始めたい方にぴったりです。
7弦ギターのおすすめブランド・メーカー
アイバニーズ(Ibanez)
アイバニーズは、量産型の7弦ギターを普及させた日本の楽器メーカーです。それまでの7弦ギターは、ワンオフと呼ばれるオーダーメイドの製品が主流でした。
アイバニーズの7弦ギターは、薄型のネックが特徴。楽に握れるので、初心者でも弾きやすい仕様です。また、指板上で指が運びやすく、テクニカルなプレイにも向いています。
ESP
日本初のオーダーメイドギターメーカーとして設立されたのが「ESP」です。オーダーメイド以外にも、オリジナルブランドとしてESPを展開。「エドワーズ」や「GRASS ROOTS」などのセカンドブランドを展開していることでも知られています。
ESPの7弦ギターは「M-SEVENシリーズ」が人気。高品質なモデルが揃っているので、サウンド・デザイン・素材のすべてにこだわりたい方におすすめです。
シェクター(SCHECTER)
ギターのリペアショップとしてスタートし、自社でギターを作るメーカーへと変わっていった「シェクター」。現在では7弦ギターの主要ブランドのひとつです。幅広い価格帯のギターを取り扱っているため、自分の予算に合わせて選べます。
パーツ展開が豊富で、こだわりたい方にぴったり。自分のプレイスタイルにしっかり合うギターを探したい方に向いています。
ジャクソン(Jackson Guitars)
「ジャクソン」は、ヘヴィメタルやハードロックで使われる代表的なギターブランドのひとつです。ななめに刺さっているようなコンコルドヘッドを採用しているのが特徴。オリジナリティあるギターが欲しい方におすすめです。
また、グレードがいくつか用意されており、価格帯が広いのも魅力のひとつ。予算に合わせてギターを選べます。
7弦ギターのおすすめ
アイバニーズ(Ibanez) 7弦ギター RG7421PB-SBF
鮮やかなサファイアブルーのボディが目をひく7弦ギターです。アイバニーズの代名詞ともいえるRGシリーズの7弦ギターで、ウィザードと呼ばれる薄く弾きやすいネックが特徴。指板には硬質なジャトバ材を使用しており、褐色の木目と木肌がポイントです。
また、Ibanez Quantumピックアップを使用しており、キレのある高音と明瞭な低音を鳴らせるのが魅力。長さはロングスケールの25.5インチです。
アイバニーズ(Ibanez) 7弦ギター RGMS7-BK
マルチスケールの7弦ギターです。12フレットを基準にしたタイプで、高音域と低音域のメリハリがある演奏ができます。ピックアップにはアイバニーズのArray-7 MSピックアップを採用しており、ドロップチューニングにしてもノイズが少ないのが魅力です。
ウィザードネックで薄く、楽に握れるのもポイント。スケールは25.5インチです。ネックの薄いギターが欲しい方に適しています。
アイバニーズ(Ibanez) 7弦ギター GRG7221QA
アイバニーズが展開するエントリーモデルです。ピックアップはハムバッカータイプ。アイバニーズオリジナルのInfinity Rピックアップを搭載しており、パワフルなサウンドが楽しめます。
指板はパープルハート材、ネックにはメープル材が使われています。25.5インチのロングスケールで、初心者でも扱いやすいのが特徴。また、チューナーやピックなどが付属したセットタイプなので、アクセサリー類をまとめて揃えたい方にもおすすめです。
ESP 7弦ギター M-SEVEN/R
ピックアップがボディに直接固定されている7弦ギターです。7弦の音をクリアに鳴らすことができ、音圧のあるタイトなサウンドが楽しめます。
ピックアップセレクターは5段階で調節可能。太くパワフルなサウンドから、ノイズの少ないクリーンなサウンドまで、演奏するジャンルに応じて使い分けられるのが魅力です。
スケールは666mm。ほどよいテンション感をキープしつつ、幅広いプレイスタイルに対応できます。
ESP エドワーズ 7弦ギター E-MR-FR7
トレブルスルーサーキットを採用した7弦ギターです。ボリュームを小さくしたときに音が埋もれるのを防止。ボリュームの大きさにかかわらず、華やかなサウンドを楽しめます。ブリッジにはフロイドローズを使用しており、安定したチューニングが可能です。
7弦のサウンドがクリアに聞こえるセイモアダンカンピックアップを採用。また、スイッチ式のトーンポットを用いており、あたたかみのあるハムバッカーサウンドも歯切れのよいシングルコイルサウンドも楽しめます。
ESP GRASS ROOTS G-SN7-68TO Produced by Takayoshi Ohmura Twinkle Pink
ピンク色がかわいい7弦ギターです。6弦ギターから持ち替えたときになるべく違和感がないように作られており、指や手首への負担が少ない仕様。ロングスケールよりも2フレット短いため、手が小さい方でも楽に弾けます。小型の7弦ギターが欲しい方におすすめです。
ネックとボディのジョイント部分はスターカット仕様で、ハイポジションでも弾きやすいのが特徴。さらに、ブリッジにはトレモロユニットが使われており、幅広いプレイスタイルに対応可能です。
ヘッドは、ボディと同じカラーでペイントされているマッチングヘッド。きらきらと輝くトゥインクルピンクでライブでも映えます。
シェクター(SCHECTER) C-7 Multiscale SLS Elite
マルチスケールを採用している7弦ギター。レスポンスのよい硬めのサウンドが鳴らせるハードテイルブリッジを搭載しています。チューニングが比較的ずれにくいのも魅力です。
ネック部分がスルーネック仕様で、音の伸びがよいのも特徴。指板にはエボニーを使用しています。ボディ裏面には、体に当たる部分を削るコンター加工が施されており、演奏する際のフィット感も良好です。
ジャクソン(Jackson Guitars) Dinky DK7Q HT Chlorine Burst
低音域が強調されており、パワフルなサウンドが特徴の7弦ギターです。指板にエボニー材、ネックにメープル材を採用しています。
コンパウンドラジアス指板を用いているのも魅力。ナット側からブリッジ側にいくにつれて、徐々に表面のカーブが緩やかになるため、演奏性に優れています。ボディが小ぶりなので、初心者でも扱いやすいのがおすすめポイントです。
ジャクソン(Jackson Guitars) JS Series Dinky JS22-7
表面が膨らむように湾曲しているボディ形状「アーチトップ」を採用した7弦ギターです。ボディ素材には軽量で共鳴しやすいポプラを用いています。
スケールは26.5インチと長く、低音弦のテンションがタイト。ハムバッカーピックアップを2基搭載しているのも相まって、低音域の音色をしっかり鳴らせます。
ナット幅は47.6mmで一般的なサイズ。コントロール部はボリュームノブ・トーンノブ・ピックアップセレクターを搭載したシンプルな構造です。
ストランドバーグ(Strandberg) Boden Standard 7 Flame Black
ヘッドレスギターで有名なストランドバーグが展開しているモデル。人間工学に基づいて作られたデザインが特徴です。特許を取得したネックシェイプ「EndureNeck」を採用しており、台形に近い形状に仕上がっています。指板の位置にかかわらず安定した運指が可能です。
ボディにはバスウッドを使用しており、約2.5kgの軽さを実現。ボディバランスもよく、さまざまなプレイスタイルに合います。ピックアップセレクターは5段階仕様で、ジャンルに合わせて音色を調節可能です。軽量で使い勝手のよい7弦ギターが欲しい方に適しています。
スターリン・バイ・ミュージックマン (Sterling by MUSIC MAN) RICHARDSON7
ギタリスト「ジェイソン・リチャードソン」のシグネチャーモデルです。ポプラバールをトップ材に使用した、インパクトのある見た目が特徴。ネックにはローステッドメープルが用いられており、強度があります。ネックが反りにくいのもポイントです。
ピックアップはメーカー独自デザインのハムバッカーを採用しており、ヘヴィサウンドからクリーンサウンドまで、幅広い音色に対応できます。さらに、ボリュームノブを押せば、ゲインブーストが可能。メリハリある演奏ができます。
ペグにはロッキングチューナーが搭載されており、チューニングが狂いにくいのが魅力。スピーディーな弦交換も可能です。
キラー(Killer) KG-Spellbind Seven
ハムバッカーピックアップが3基搭載された7弦ギターです。クリアなサウンドから芯のある太いサウンドまで、ピックアップを切り替えることで多彩なサウンドが鳴らせます。さらに、ダイレクトスイッチを入れると、ボリュームとトーンの回路を遮断して、ギターのダイレクトなサウンドを出力可能です。
指板の横にあるサイドポジションマークには蓄光素材が使われており、暗い場所で発光。ライブハウスなど手元があまり見えない場所でも、弦をスムーズに押さえられます。
ネックエンド部分にはホイールロッドを搭載。ネックを外さなくても、簡単に反りを調節できます。ブリッジにはフロイドローズを採用。チューニングが狂うのを防ぎたい方におすすめです。
フジゲン(FUJIGEN) 7弦ギター EEL-DE-7
フジゲンが展開するExpert ELANシリーズの7弦ギターです。左右非対称の独自のグリップシェイプを採用しており、ヘヴィジャンルのギタリストが弾きやすい設計なのが魅力。指を運びやすい仕様も特徴で、スムーズに演奏ができます。
クリアなサウンドと伸びのよい余韻を実現しているのもポイント。演奏性に優れたおすすめの1本です。
7弦ギターはプレイスタイルが広がる分、自分に合ったモノを選ぶことが大切です。スケールやナット幅、ピックアップの種類など、ひとつ異なるだけでもギターのサウンドは大きく変わります。ぜひ自分にぴったりなモノを見つけて、7弦ギターのプレイを楽しんでみてください。