短い調理時間で料理ができる「圧力鍋」。光熱費の節約にもなり、忙しい方にとって食事の支度が短時間でできるのはメリットです。ただ、圧力の調節や加熱時間など扱いが難しく、購入をためらっていた方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、誰でも簡単で安全に使える電気圧力鍋をご紹介します。選び方も合わせて解説するので購入を検討している方はチェックしてみてください。

電気圧力鍋とは?

電気圧力鍋は、密閉した鍋を電気で加熱し、鍋内の圧力を上げて調理するのが特徴です。一般的な圧力鍋は、ガスコンロの直火で加熱するため、火力や加熱時間などの調節が必要。一方電気タイプは、ボタンを押せば加熱時間などの調節を自動でできます。初めて圧力鍋を試してみたいという方には電気圧力鍋がおすすめです。

電気圧力鍋と炊飯器の違い

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電気圧力鍋と炊飯器は、内鍋に食材を入れてからフタを密閉するまでの過程は同じですが、電気圧力鍋は圧力を高めて調理します。それを活かして、玄米の調理が簡単にできるのも特徴。

多くの電気圧力鍋には、ご飯が炊ける機能が搭載されており、炊飯器と比べて短時間で炊けるほか、お米が少しモチモチとした食感になるのが魅力です。

電気圧力鍋の選び方

サイズをチェック

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電気圧力鍋の容量は人数を基準とし、一人暮らしなら1〜2L、複数人分の料理を作るなら2L以上のモデルがおすすめです。人数プラス1Lを目安とする考え方もあるので、参考にしてみてください。

注意しておきたいのが、電気圧力鍋は炊飯器よりも本体のサイズが大きい点。容量に比例してサイズも大きくなる場合が多く、思ったより設置スペースを取る恐れがあります。そのため、購入前に容量と本体サイズを確かめ、左右と上部に十分な設置スペースを確保しておきましょう。

加熱方式をチェック

マイコン方式

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マイコン方式の電気圧力鍋は、電熱ヒーターで内鍋を加熱し調理します。IHタイプと比べて消費電力が少ないのが特徴で、600〜800Wの製品が多くラインナップされているのがポイント。また、IH式に比べ消費電力が少ないため、電気代を抑えたい方におすすめです。

IH方式

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IH方式の電気圧力鍋は、電磁誘導を利用して鍋自体を発熱させることで加熱調理を行います。消費電力が大きく1200W程度の製品が主流で、食材をムラなく加熱できるのが魅力です。

マイコン方式と比べて細い温度調節ができるのもメリット。煮込み料理はもちろん、炊飯にも適しています。製品によっては温度調節機能を利用しチーズや塩麹、白味噌、甘酒などの発酵食品を作れるので、汎用性の高さを重視する方におすすめです。

ただし、消費電力が大きいため、同時に他の調理家電をいくつも使用するとブレーカーが落ちる恐れがあります。また、一般的なコンセントは、一口あたり1500Wまでしか使えないので、配線に関しても他の調理家電との兼ね合いを考慮してみてください。

機能をチェック

プリセットメニュー数

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電気圧力鍋の多くは、材料と調味料を投入しスイッチを押すだけで料理ができる「プリセットメニュー」を搭載しています。炊飯や煮物などの調理を自動で行えるので、忙しい方の自炊にもおすすめです。

タイマー機能付きの製品なら、朝食材をセットしておき帰宅の時間に合わせて料理を仕上げることも可能。一部のモデルでは、煮込み料理だけでなく蒸し料理や発酵料理にも対応しています。パンやヨーグルトなどを作りたい方はチェックしてみてください。

プリセットメニューによる自動調理が行えるのは、直火式の圧力鍋にはない電気圧力鍋ならではの機能です。電気圧力鍋で自動調理を使用したい方は、プリセットメニューの数や内容を確認しましょう。

保温・温め直し機能

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保温・温め直し機能を搭載した電気圧力鍋なら、自動調理で作っておいた料理を好きな時間に温かい状態で食べられて便利です。料理が完成してから食べるまでに少し時間がある場合も保温しておける上、翌日に食べる際もレンジや直火を使わずそのまま手軽に温め直せます。

特に、電気圧力鍋を炊飯器と兼用しようと考えている方は、保温機能を検討するのがおすすめ。保温・温め直し機能は、料理を作り置きする方にも役立つので、ぜひチェックしてみてください。

圧力調節機能

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圧力調節機能を搭載している電気圧力鍋なら、食材を好みの柔らかさに調理できます。製品によっては加圧と減圧を交互に行い食材に味を染み込ませたり、一定の圧力をかけ柔らかい食材も食感を残して仕上げたり、といった調理も可能。

ただし、手軽に使える電気圧力鍋を探している場合は、自身で圧力を調節するのではなく、自動調理のプリセットメニュー機能を活用するのがおすすめです。

スロー調理

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スロー調理とは、低温で長時間かけて加熱する調理法です。通常の鍋を火にかける加熱法では難しいため、電気圧力鍋ならではの機能として人気。80〜90℃程度の沸騰しない温度でじっくり加熱し、食材を煮崩れさせずに柔らかく調理できます。

特に、おでんや肉じゃがなどの煮込み料理を作るのにおすすめ。食材を切って調味料と共に投入するだけで、味の染み込んだ見栄えのよい煮物を作れます。

スロー調理を専門に行う「スロークッカー」という調理家電も存在しますが、加圧調理には対応していません。そのため、スロー調理のできる電気圧力鍋を選ぶと、スロークッカーの役割も兼ねられるのでおすすめです。

フタの種類をチェック

プッシュ式

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プッシュ式は、上部に設けられたボタンを押すことでフタを開けられるタイプ。片手が塞がっている場合や忙しい料理時に便利です。

しかし、プッシュ式のフタは本体から取り外しできない製品が多く、お手入れの際は不便に感じる場合があります。使用後の洗いやすさより、利便性を重視する方におすすめです。

スライド式

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スライド式はフタを取り外せるので、日々のお手入れを容易に行えるのがメリットです。電気圧力鍋の洗いやすさを重視する方におすすめ。しかし、スライド式はフタの動きが固く、開閉時にある程度の力が必要です。

電気圧力鍋は内部に圧力をかける際、高い密閉性が必要なので、フタはしっかりと密閉できるよう設計されています。スライド式は開閉時に少し手間に感じる場合があるので、使用頻度や使用者を考慮した上で検討してみてください。

電気圧力鍋のおすすめメーカー

シロカ(siroca)

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土鍋を使った電気炊飯器など、ユニークなキッチン家電を販売している日本国内のメーカー。電気圧力鍋はデザイン性が高く、コンパクトなモデルを複数ラインナップしています。サイズがコンパクトなので、一人暮らしの方やキッチンが狭い家庭でも使いやすくおすすめです。

ティファール(T-fal)

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フライパンなどのキッチン用品で親しまれている、フランスに本社を置く家電メーカー。電気圧力鍋は「クックフォーミー」というブランド名で2種類の製品を販売しています。本体にレシピが内蔵されているのが特徴。画面を操作しながら調理できるので、料理が得意でない方でも簡単に調理できます。

パナソニック(Panasonic)

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パナソニックは、国内の大手家電メーカーです。現行の電気圧力鍋は、2009年に販売開始したロングセラーモデル。機能性と品質の高さが特徴で、低温調理機能に優れていたり、シンプルな作りでお手入れがラクだったりと便利で使いやすいのが魅力です。

コイズミ(KOIZUMI)

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大阪に本社を置く電機メーカー。機能を絞ったシンプルでリーズナブルな製品が特徴で、電気圧力鍋も低価格で使いやすい製品をラインナップしています。初めて圧力鍋の購入を検討している方におすすめのメーカーです。

電気圧力鍋のおすすめモデル|一人暮らし向け

シロカ(siroca) 電気圧力鍋 SP-A111

シロカ(siroca) 電気圧力鍋 SP-A111

一人暮らしの方や初心者の方など、リーズナブルな価格で電気圧力鍋を使ってみたい方におすすめの製品です。容量2L、本体サイズが幅22×奥行27×高さ25cmと電気圧力鍋のなかでもコンパクトなモデルのため、一人暮らしのキッチンにも設置しやすいのが魅力。

圧力調理・無水調理・蒸し調理・炊飯の基本機能を搭載しています。加熱方式は消費電力の少ないマイコン方式を採用。食材と調味料を入れて、タイマーのダイヤルを回すだけで初心者でも簡単に圧力調理が行えます。

プリセットメニューはないものの、無水調理を含むさまざまなレシピを掲載したレシピブックが付属。多機能なモデルではなく、シンプルでコストパフォーマンスのよい電気圧力鍋を探している方におすすめです。

象印マホービン(ZOJIRUSHI) 自動圧力IHなべ EL-MB30

象印マホービン(ZOJIRUSHI) 自動圧力IHなべ EL-MB30

材料と調味料を入れるだけで、おまかせ機能が調理してくれる電気圧力鍋。IHタイプで安全性が高く多機能なため、一人暮らしの方や初めて電気圧力鍋を使う方にもおすすめの製品です。

容量は1.5Lで、本体サイズは幅29×奥行38×高さ25cmとコンパクトなモデル。電気圧力鍋のなかでは小型で、スペースの限られるキッチンにも設置しやすいのがポイントです。

レシピブックには、150のレシピを掲載しており、メニュー番号を選択すると、素材に適した温度管理を行いながら調理可能。最大12時間の予約調理機能が搭載されており、朝や昼にセットすれば、夜にできたての料理を食べられます。

また、圧力を加えて具材を柔らかくする「可変圧力」と、対流を起こさせて味を染み込ませる「一定圧力」の2通りの可変圧力もポイント。加圧と減圧を繰り返すことで、よりクオリティの高い調理が手軽に実現可能です。

電気圧力鍋のおすすめモデル|二人暮らし向け

パナソニック(Panasonic) マイコン電気圧力なべ SR-P37

パナソニック(Panasonic) マイコン電気圧力なべ SR-P37

手軽に本格的な料理を作れるのが特徴の電気圧力鍋です。容量は3.7Lで、本体サイズは幅32×奥行27×高さ30cmと容量に対してコンパクトなのが魅力。取り外し可能なスライド式のフタや、汚れやニオイの付きにくいダイヤモンドフッ素加工の内鍋を採用した、お手入れも簡単なのが魅力です。

食材やメニューに応じて、約120℃で調理する98kPa高圧と約113℃で調理する50kPa低圧の選択が可能。また、70℃・85℃・95℃の三段階の温度が選べる低温調理機能も搭載しており、温泉卵やプリン、コンポートなども作れます。

加熱方式はマイコン制御を採用しており、火加減や調理時間を自動で調節するため、材料を入れておくだけでさまざまな時短料理が可能。2009年の発売以来ロングセラーを続けている電気圧力鍋です。

コイズミ(KOIZUMI) マイコン電気圧力鍋 KSC-3501/R

コイズミ(KOIZUMI) マイコン電気圧力鍋 KSC-3501/R

お手頃な価格でコストパフォーマンスに優れた電気圧力鍋です。容量は2.5Lで、本体サイズが幅26×奥行28×高さ25cmとコンパクトなため、スペースの少ないキッチンでもすっきり設置できます。

加熱方式はマイコン制御を採用しており、家庭料理の定番である肉じゃが・角煮・煮豆と、炊飯・玄米の5つのプリセットメニューを搭載。ほかにも5段階の圧力調節機能と加熱時間の設定機能や、圧力なしの煮込みモードがあり、料理のレパートリーが広がります。

外出時でも便利なタイマー予約機能が付いており、最大19.5時間先まで予約が可能。調理後は最大12時間まで保温してくれる保温タイマーもついているのも魅力です。

フタ閉め忘れ防止機能や内鍋がない場合の作動防止機能など、初心者にも扱いやすい安全機能を搭載。低価格でありながら機能が充実しているため、コスパを重視する方におすすめのモデルです。

電気圧力鍋のおすすめモデル|三~四人暮らし向け

シロカ(siroca) 電気圧力鍋 SP-4D151

シロカ(siroca) 電気圧力鍋 SP-4D151

シンプルで扱いやすいことで人気の電気圧力鍋です。家族で使える4Lの大容量にもかかわらず、本体サイズは幅26×奥行28×高さ28cmとキッチンに設置しやすいのが魅力。カレーや肉じゃが、角煮など家庭料理の定番を含んだ10種類のプリセットメニューを搭載しています。

加熱方式は、消費電力の低いマイコン制御を採用。圧力をかける時間を、1~60秒までは1秒単位、1~60分までは1分単位と細かく設定できるため、食材を好みの柔らかさに仕上げるなど、料理にこだわりたい方にもおすすめです。

水を使わず調理ができる無水調理や、約85℃の温度で沸騰させずに調理するスロー調理機能も搭載。付属の蒸し台を使った蒸し調理や、炊飯器としても使える多機能なモデルです。

ワンダーシェフ e-wonder 家庭用マイコン電気圧力鍋 OEDA30

ワンダーシェフ e-wonder 家庭用マイコン電気圧力鍋 OEDA30

8種類のプリセットメニューとスロークッカーモード、蒸し物モードを搭載した人気の電気圧力鍋。蒸気を逃がさず調理ができるため、調理中になくなりやすい栄養も逃しません。

加熱と保圧をセンサーが自動で管理し、短時間でおいしい料理を作れるのが特徴。普段使いに便利な3Lの容量も魅力です。

また、加熱開始時間を指定できる予約タイマーや、70℃前後の自動保温機能、追加熱機能も搭載しているため、家族のタイミングに合わせてさまざまな調理が可能。鍋の内側は、焦げ付きにくいノンスティック加工を施しているため、面倒な洗い物の手間も軽減してくれます。

ほかにも、料理研究家が監修した50種類のレシピを掲載したレシピブックがついており、幅広いレパートリーも魅力。電気を使った安心調理のため、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使用できます。

ティファール(T-fal) Cook4me Express CY8511JP

ティファール(T-fal) Cook4me Express CY8511JP

150種類ものレシピを内蔵した電気圧量鍋です。カラーディスプレイから作りたいメニューを選択し、表示された材料をナビの通りに投入して、ボタンを押すだけの簡単3ステップ。圧力の調整は自動で、調理後は自動で圧力が抜けるため、初心者の方にも安心のモデルです。

圧力調理以外にも、蒸す・煮込む・炒めるの全部で4つの調理方法に対応。圧力調理で白米や玄米も炊けて、白米の場合たった3分の加熱時間で最大10合の白米を調理できます。

できあがった料理は最大5時間保温が可能。さらに最大3時間の再加熱機能も搭載しているため、食事の時間がそれぞれ違う家庭でも、いつでも美味しい食事を楽しめます。

6Lの大容量のため、週末の作り置きやパーティー料理などあらゆる調理におすすめです。

番外編:電気無水鍋のおすすめ

シャープ(SHARP) ヘルシオホットクック KN-HW16D

シャープ(SHARP) ヘルシオホットクック KN-HW16D

電気圧力鍋と違い、圧力は使用せず、食材に含まれる水分を活用して調理する電気無水鍋です。圧力を使用しないため時短料理はできないものの、朝セットして放置しておくだけで使えます。かき混ぜや火加減もすべて自動でコントロールしてくれるのも魅力のひとつ。

容量は1.6Lで、1〜2人分の調理に最適。本体サイズは幅36×奥行28×高さ23cmとコンパクトなため、設置場所を取りません。

付属のレシピブックの自動調理メニューは126種類、予約調理メニューも36種類を搭載。また無線LAN経由でクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に接続すると、メニューの検索・提案を音声や画面で案内してくれます。

調理履歴からライフスタイルや嗜好にあったメニューを提案したり、メニュー占いや調理ランキングをしたりできるなど、オプション機能も豊富。電気圧力鍋同様に、毎日の調理を手助けしてくれる製品です。