冬場の乾燥しがちな空気にうるおいを与えてくれる「加湿器」。部屋の湿度が保たれればのどや肌の乾燥を防げるだけでなく、ウイルスの活動を抑制し風邪予防にも役立ちます。

しかし、加湿器は非常に種類が豊富なのでいざ購入しようと思っても悩んでしまう方も多いはず。そこで今回は、加湿器の種類を特徴別に比較しながらおすすめ機種をピックアップしてご紹介します。

加湿器の種類

スチーム式

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加湿器内にヒーターが内蔵されており、加熱することで水蒸気を発生させるタイプ。他の種類に比べ、短時間で広範囲を一気に加湿できるのが特徴です。また、加熱を必要とするため内部に雑菌が繁殖しにくく、清潔感を保ちやすいのもポイント。手間のかからないパワフルな加湿器を求める方におすすめです。

一方、熱源を必要とするので他の加湿種類に比べ電気代が高いのが難点。1日8時間の使用で1ヶ月間使用すると、スチーム式加湿器は1,500円前後の電気代がかかります。気化式加湿器や超音波式加湿器が150~250円程度なことを考慮すると、ランニングコストがかかることは留意しておきたいポイントです。

さらに、熱源を使うので加湿器の吹き出し口が熱くなったり、たまったお湯でやけどしたりする可能性もあります。安全性に配慮したモデルを選ぶとより安心です。

気化式

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水を含ませたフィルターにファンで風を当て、水分を気化させるタイプ。熱源を必要としないので電気代が低く抑えられるエコさが人気の加湿器です。万が一本体を転倒させて水がこぼれた場合も熱くないので、子どもや高齢者がいるご家庭におすすめ。

一方、気化による水分の蒸発はとてもゆっくりなので、広範囲を加湿するのには向いていません。また、定期的なフィルターの清掃や交換が必須です。さらに、ファンの音が気になる場合もあります。大型モデルの加湿器ほどファンが大きくなるため、加湿器運転時の騒音レベルが記載されたモデルが安心です。

超音波式

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水に超音波の振動を与えることで小さな粒子にし、霧のように噴出するタイプ。スチーム式加湿器に比べると加湿力は弱いものの、気化式加湿器より優れた加湿力がある上、運転を始めてすぐに加湿を始められるのがメリットです。

また、超音波装置とタンクのみの簡素なつくりのため、リーズナブルで入手しやすいのもポイント。デザイン性に優れたスタイリッシュなモデルが多く、インテリアとして映えるのでおしゃれさを追求したい方にもおすすめです。

一方、熱を加えずフィルターも使わないので雑菌が繁殖しやすいのがデメリット。雑菌が繁殖した水を噴出することになってしまうため、こまめにタンクを洗浄する必要があります。また、水に含まれるカルシウムで部屋や加湿器周辺が白く汚れることもあるので気づいたらすぐに水拭きしましょう。

ハイブリッド式

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ハイブリッド式加湿器には大きく分けて2種類あります。1つは、気化式加湿器とヒーターを組み合わせた種類。通常の気化式加湿器が常温の風を送るのに対し、ハイブリッド式加湿器ではヒーターで温めた温風を送り込むことでより効率的に加湿できます。さらに、湿度が上がればヒーターを切って気化式のみに変わる種類もあるので経済的です。

もう1つのハイブリッド式加湿器は超音波式加湿器とヒーターを組み合わせた種類。ヒーターで温めたお湯を霧のように噴射して加湿するため、超音波式加湿器でネックになる雑菌の繁殖を抑えられます。

2種類の加湿器ともに、組み合わせた両者のメリットを持っている反面、両者のデメリットも持っています。他の種類に比べてやや高価なモノが多いので生活スタイルや使う部屋に合わせてハイブリッド式加湿器が最も適しているかよくチェックしてから購入するのがおすすめです。

加湿器を選ぶ上での注意点

室内の結露に注意

加湿器で乾燥した部屋の湿度を上げると、肌の乾燥を防いだり、のどをうるおわせたり、ウイルスの活動を抑えるなど多くのメリットがあります。しかし、必要以上に加湿をすれば、余った水分が外気で冷えた窓に当たり結露を生む原因になるので注意が必要です。

なお、ウイルスの活動を抑制するとされる湿度は50%以上、結露しやすく、カビが発生しやすいのは70%以上。そのため、結露が発生しにくく、じめじめ感がない快適な空間を保つためには50%程度の湿度がおすすめです。湿度計を設置するか湿度を調整できる加湿器を選ぶとよいでしょう。

雑菌の増殖に注意

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加湿器の中で最も雑菌の繁殖がしにくいのはスチーム式加湿器です。次に安心なのは水分を気化させて蒸気のみを発散できる気化式加湿器。超音波式加湿器はタンクの水をそのまま噴出させるため、雑菌の繁殖に最も注意が必要です。

例えば超音波式加湿器で問題になりやすいのが、レジオネラ菌。肺炎の原因となる菌なので、特に小さいお子さんや高齢者がいる部屋で使う場合は注意してください。とはいえ、加湿器の使い方さえ誤らなければ問題はありません。

2~3日に1度は加湿器のタンクを洗浄し、タンクの水は使用ごとに入れ替え、継ぎ足しは避けましょう。加湿器の使用後は水を抜きよく乾かしてください。加湿器のタンクの水が余っても、翌日に同じ水を使うのはNGです。

加湿器のおすすめメーカー

ダイニチ(DAINICHI)

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1957年に創業した新潟県新潟市に本社を置く日本のメーカーです。石油ストーブや石油ファンヒーターで知名度が高いメーカーですが、加湿器のシェアもトップクラス。ダイニチの製品はすべて国内生産なのが特徴です。日本製であるからこその信頼性と安全性に高い評価を得ています。

加湿器ではさまざまな種類が揃っていますが、特に人気が高いのがハイブリッド型です。気化式加湿器とヒーターを組み合わせたハイブリッド加湿器が主流で、機能性も非常に高く湿度管理もこまめに調整可能なのが魅力。ハイブリッド型を視野に入れている方におすすめのメーカーです。

象印マホービン(ZOJIRUSHI)

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1918年に創業した日本の大手家電メーカー、象印マホービン。特に炊飯器や電気ポットでは国内シェアトップクラスで、どんな年齢の方にも使いやすいやさしいデザインが魅力です。

加湿器の種類はスチーム式のみ。水に繁殖する菌のほとんどは熱湯になると死滅してしまうので、雑菌の繁殖が心配な方でも安心して使えます。ハイパワーで広範囲を加湿し、ご家庭はもちろん広めのオフィスにもおすすめの加湿器です。

ヒーターを利用していますが、電気ポットにより培ってきた技術の高さで転倒時もお湯もれしにくい構造。スチーム式加湿器のやけどの心配をかなり抑えられているので安全性を重視したい方におすすめのメーカーです。

パナソニック(Panasonic)

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国内外で高い知名度がある大手総合家電メーカー、パナソニック。家電業界では多くの部門でトップクラスのシェアを持ち、信頼性も非常に高いメーカーです。

加湿器の種類は気化式をメインに展開しており、白やブラウンを基調としたインテリアになじみやすいデザインが特徴。すっきりとして見栄えがよい上、機能性も充実しています。

バルミューダ(BALMUDA)

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2003年に東京で創業した日本メーカー、バルミューダ。非常にスタイリッシュなフォルムで、おしゃれに敏感な人々から高い人気があります。もちろんデザインだけでなく、今までになかったアイデアをたっぷり盛り込んでいるのも特徴。

加湿器の種類は気化式がメインで、そのまま給水できるタンクレス仕様やスマートで見やすいディスプレイがポイントです。特に注目を集めているのはバルミューダの家電アプリと連携し、スマートフォンから操作が可能なWi-Fi対応モデル。帰宅前にアプリから加湿器を稼働させることで、快適な湿度の部屋に設定できます。

加湿器イチオシモデル|スチーム式

象印(ZOJIRUSHI) スチーム式加湿器 EE-RN50

タンク容量が2.2Lでハイパワーに加湿できる象印マホービンのスチーム式加湿器。強運転でも6時間の連続運転が可能なので部屋の強い乾燥に悩んでいる方におすすめです。また、温度と湿度をWで監視するWセンサー付きのため、快適な状態をキープするのに役立ちます。

温かい蒸気が出るので、部屋の温度が下がりにくいのが特徴。煮沸方式なので雑菌も沸きにくい上、フィルターレスのため手軽に清潔な状態をキープできます。さらに、フッ素樹脂加工を施しており、お手入れも簡単です。

チャイルドロックやふた開閉ロック機能に加え、転倒湯もれ防止構造も付いたトリプル安心設計。転倒湯もれ防止構造は万一転倒させてしまった場合も湯こぼれを最小限に抑えられます。効率のよい加湿性能と安全性に優れたおすすめのスチーム式加湿器です。

三菱重工(MITSUBISHI) roomist スチームファン蒸発式加湿器 SHE35RDA

吸い上げた水のみを加熱するタイプのスチーム式加湿器。加熱後の水分は送風ファンにより55℃以下まで下げられるため、やけどの心配がありません。タンクの水を浄化するためのフィルターが付いているのでこまめなお手入れが必要ですが、加湿器の立ち上がりが早く、加湿分のみ加熱するため電気代が抑えられるのが特徴です。

また、温度と湿度を監視し加湿量を調整する機能に加え、設定湿度に達した後はその状態をキープするインバーター機能を搭載。常に快適な湿度をキープできます。エコ運転やデジタル表示機能付きで目に見えてわかりやすいシステムもポイント。アロマ受け皿が付いているのでお好きなアロマオイルを使用して香りを楽しむこともできます。

加湿器イチオシモデル|気化式

パナソニック(Panasonic) 加湿機 FE-KXR05

脱臭・除菌の効果が期待できる「ナノイー」イオン機能搭載の気化式加湿器。ナノイーは水に包まれたイオンなので通常の空気よりうるおいを保ちやすいのが特徴です。特に肌の乾燥に悩んでいる方におすすめ。

運転音が気になりがちな気化式加湿器ですが、「静かモード」で15dBまで騒音レベルを下げられます。15dBは寝息程度のごく小さな音。赤ちゃんやお子さんがおやすみ中はもちろん、仕事に読書に集中したいときも安心です。

気化式加湿器でネックになりがちなお手入れもとても簡単。加湿フィルターは約10年間交換不要で、通常のお手入れも押し洗いするだけで完了します。ナノイーの力で加湿する水を除菌し、クリアな空間をキープ。加湿スピードはややゆっくりですが、消費電力は強運転でもわずか13W、1日8時間の使用でも1ヶ月わずか84円と非常に経済的です。

バルミューダ(BALMUDA) 気化式加湿器 Rain ERN-1100UA

バルミューダのWi-Fi対応気化式加湿器。乾燥した空気を取り込み酵素フィルターで除菌した後、給水フィルターを通ってうるおいを含んだ空気となって出てきます。

白い陶器のような美しいフォルムは、インテリアによく映えて高級感も抜群です。家電アプリと連携することで、いつでも部屋の湿度を快適に操作できるのが魅力。コントロールリングによる画期的な操作方法は非常にスタイリッシュで、人気の理由の1つです。

また、本体上部から水をそのまま注水でき、内部の容量は上部のディスプレイから確認できるので便利。湿度は人が快適と感じやすい50%をキープします。生活感を外に出さない加湿器のため、お客さんを迎えるリビングなどへの設置にもおすすめです。

加湿器イチオシモデル|超音波式

シロカ(siroca) 加湿器 SD-C111

安価で導入しやすいシロカの超音波式加湿器。パールダークレッドの印象的な色合いはインテリアのアクセントにもなり、部屋の雰囲気がスタイリッシュに決まります。容量は5Lとたっぷりなので長時間の運転も可能。無段階の加湿レベルが調整できるので部屋の乾燥具合に合わせて自由に加湿効率を変えられます。

さらに、加湿器の吹き出し口は360°可動するため、使いやすいのもポイント。蒸気は熱くないので小さなお子さんがいても安心です。給水タンクは簡単に本体と分離でき、給水の手軽さはもちろん洗浄のしやすさも魅力。おしゃれで手軽な加湿器を探している方におすすめです。

加加湿器イチオシモデル|ハイブリッド式

ダイニチ(DAINICHI) ハイブリッド式加湿器 HD-RX517

業界トップレベルの静かさで人気のハイブリッド式加湿器。「おやすみ加湿」運転時はわずか13dBと非常に静かです。機械の作動音が気になる方はもちろん、赤ちゃんのいる部屋にもおすすめ。本製品は気化式とヒーターのハイブリッド式加湿器で、乾燥した空気に効率よくうるおいを与えます。

また、設定湿度になるまで15%加湿量をアップするターボ加湿や、のどと肌のうるおいを重視して加湿量を上げる「のど・肌加湿機能」を搭載。湿度が上がれば気化式のみで運転し電気代を抑えるなど、状況に合わせて稼働します。

さらに、抗菌フラットトレイや抗菌気化フィルター、抗菌エアフィルターの3重抗菌構造を採用。雑菌やカビの繁殖を抑え、毎日のお手入れを楽にしてくれます。ヒーター付きですが出てくる蒸気は熱くないので、お子さんがいる部屋でも安心して使えるおすすめのハイブリッド式加湿器です。