ユーチューバーの台頭によって身近になったネット上への動画投稿。その際に欠かせないのが編集作業で、スムーズに行うためにはある程度のスペックを要するパソコンが必要になります。

そこで今回は動画編集におすすめのノートパソコンをピックアップ。選び方やポイントも紹介するので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

動画編集に最適なノートパソコンの選び方

CPUの処理速度

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CPUはパソコンの部品の中でも技術の進歩が著しいパーツ。2年ほどの間隔で新しいCPUが開発され、後に発表された世代ほど処理能力が高くなります。現在販売中のノートパソコンに搭載されているインテルのCPUは第7・8世代が主流。最新の第9世代のCPUを搭載した製品も徐々に増えていくことが予想されます。

なお、インテル製のCPUにおけるCore i5の「i5」は世代を表しているのではないことに注意しましょう。「Core i7」や「Core i5」はインテルのブランド名であり、「Core i7」はハイエンド向け、「Core i5」はミドルレンジ向け、「Core i3」はローエンド向けと位置付けられています。そのため動画編集をメインに考えているのなら、「Core i7」か「Core i5」のパソコンを選ぶのがおすすめです。

メモリ容量

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最低でも8GB、できれば16GBのメモリ容量があると望ましいでしょう。メモリは、例えるなら作業机のようなものなので、少なくなければ大きな問題にはなりません。大きすぎても処理速度に大きな違いはないので、なるべく余裕があるものを選ぶのがポイント。16GBもあれば、動画編集には十分な容量です。

GPUを考慮

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動画編集用のパソコンを選ぶ際にはCPUとメモリ容量に加えてGPU(Graphics Processing Unit)の性能も注目すべきポイント。なぜなら、Adobe社の「After Effects」や「Premiere Pro」、Appleの「Final Cut」のようなプロ仕様のソフトを使う場合、GPUが動画圧縮作業における重要な役割を担うためです。

CPUにグラフィックが内蔵されているCore iシリーズを搭載したパソコンも選択肢としてはアリ。しかし、よりハイスペックな動画編集用のパソコンを求めるのであれば、RadeonやNVIDIAのGPUを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。

容量の大きいSSD搭載モデルがおすすめ

近年リリースされるノートパソコンに搭載されるSSDは、動画編集を考える場合には注意が必要。SSD搭載モデルは、そもそもの容量が少なめなので容量不足に陥ってしまう可能性があります。HDD容量といえば、最近のノートパソコンでは1TBから2TB程度が主流。デスクトップパソコンともなれば、3~6TBといった大容量の製品までさまざまです。

これに対して、SSDの容量は128・256GBのモデルも少なくありません。ノートパソコンはパーツを搭載できるスペースに限りがあるため、SSDとHDDを両立するとHDDの容量はやや少なくなってしまいます。

動画編集をする上では高画質の動画素材が大量に必要です。最近は、4Kディスプレイのようなメディアの高画質化も進んでおり、10分の動画で1GBを超えるようなファイルも珍しくありません。素材をいくつか撮り、編集が完了したデータも保存しておくと考えたとき、現在主流のSSDの容量だけでは足りないということが大いにあり得ます。

OSの起動速度や読み書きの速度は遅くなってしまいますが、動画編集を考えるのであれば、保存容量だけはしっかりと確保しておくのがおすすめ。少なくとも1TB、できれば2TB以上の容量をもったモデルを選択するとよいでしょう。

作りたい動画の種類に適したスペックのPCを選ぶ

フォトムービー

フォトムービーとは複数枚の画像を切り替えながら音楽に乗せて連続で再生する形式の動画を指します。一般的には「スライドショー」とも呼ばれますが、運動会や結婚式などのイベントで撮影した記録写真をまとめて見せるのに適した動画です。

撮影した画像を並べてBGMを添えるだけでフォトムービーは作成できます。編集作業を簡単にできるソフトも多いので高度な編集スキルは必要なく、動画編集に使用するノートパソコンもそれほど高いスペックは必要ありません。

フォトムービーの作成に適したノートパソコンを選ぶ際は、まず高解像度の大画面ディスプレイを持つモデルを選ぶのがポイント。15インチ以上の大画面でフルHD(1920×1080)以上の解像度を持つモデルなら、高い解像度の広々とした画面で画質をチェックしながら、快適な動画編集が可能です。

CPUはインテル社のものであればCore i5以上がおすすめ。フォトムービーでは何枚もの画像を開いて作業するので、少し性能が高い方が作業しやすいです。また、内蔵ストレージは256GB以上がおすすめ。フォトムービーのデータ容量は3分間で約200MBほどになるため、ストレージは少し余裕があった方がよいでしょう。

DVD・ブルーレイ

編集の際は複数の動画ファイルを同時に開く必要があり、DVDやブルーレイディスクの作成時にも高い負荷がかかります。必然的にスライドショーよりもややスペックが高めなノートパソコンが必要です。

なお、高性能ノートパソコンでは光学ドライブが省略されているモデルが多いので注意。動画ファイルをディスクに書き込む際に必須なので、外付けの光学ドライブを別途用意しておきましょう。

ユーチューブ動画

YouTubeなどの動画配信サービスではハイクオリティな動画を数多く見かけます。単に画質がきれいなだけではなく、字幕テロップや効果音などの特殊効果が随所に盛り込まれているので、視聴者を飽きさせません。

そういった投稿動画を制作したい場合は、最上位クラスのスペックを持つパワフルなノートパソコンがおすすめ。CPUにはCore i7-8750Hのような第8世代の6コアCPUを選ぶといいでしょう。デスクトップパソコン並みの高速処理性能を持つので、動画編集にかぎらず作業が快適に進めます。

メモリも16GB以上の大容量がおすすめ。動画編集時にはフルHD以上の高画質な動画素材を大量に扱うので、メモリもそれに対応できる容量が必要です。

それに加えて、YouTube向け動画の編集には高性能な独立型GPUも必須。NVIDIAのGeForce GTXまたはAMDのRadeon ProといったGPUを搭載したノートパソコンであれば、編集作業や動画ファイルの出力が高速化するので、作業時間の短縮に繋がります。

OSの種類

Mac

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Mac OS搭載のノートパソコンを選ぶ上でのおすすめポイントは、ハードウェアとソフトウェアのメーカーが同一であるということです。そもそもOSをはじめとしたソフトウェアは、それを動作させるハードウェアに合わせて設計されている必要があります。MacはOSもハードウェアもAppleが開発していますから、ハードウェアにマッチしたOSを使用することができるのがメリットです。

一方、Windowsを搭載したノートパソコンは、OSを開発しているのはMicrosoftで、ハードウェアを開発しているのは各メーカーという構図。そのため、OSとハードウェアを繋ぐためのドライバをインストールしなくてはなりません。そしてこのドライバは、OSのアップデートによって、不具合を引き起こす可能性があります。

その他、メーカーがプリインストールした機能は動作しますが、日々のOSアップデートには対応できていないのが現状です。その点、MacはOSの開発元が自社のデバイスなので、ある程度不安要素は軽減されます。

また、Final Cutなど、Appleがリリースしているプロ向けのソフトウェアは、Macのみの動作を想定。Windows向けのソフトウェアは作られていません。これらApple製のソフトウェアを使いたいという方はMac一択です。

Windows

Windowsの魅力は汎用性の高さ。CPUやメモリ、GPUの性能はもちろん、プリインストールソフトやインターフェースといったパソコンとしての性能をさまざまな機種から選べます。価格にも幅があるので、一見似たようなスペックでも違いを比較してより自分の用途に合った選択ができるのもポイントです。

PCモニターを使う場合は出力端子をチェック

HDMI端子やD端子、DisplayPort端子、Thunderbolt端子がノートパソコン本体についていれば、映像をPCモニターに出力して、デュアルディスプレイで使用可能。1枚のPCモニターを使用するだけであれば、ほとんどの機種が対応します。また、上記以外の端子を搭載していなくても、外部アダプタをUSBで接続することで外部出力できる場合があるので、チェックしてみてください。

ただし、PCモニターを同時に2つ接続したい場合は、映像出力端子が複数搭載されていても対応していない機種が多いので注意が必要です。

動画編集におすすめのノートパソコン

マウスコンピューター(mouse) m-Book F576SD-M2SH2

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より快適な作業速度でフォトムービーの作成を楽しみたい方におすすめのノートパソコン。マウスコンピューターは写真家や映像クリエイターにも愛用者が多い、カスタマイズPCを取り扱う国産メーカーです。

Core i5よりも処理が高速な第8世代4コアのCore i7-8550Uを搭載しているのが特徴。最近のデジタルカメラで撮影できる写真は2000万画素オーバーのものが多いですが、そういった大容量な画像からフォトムービーを作成する際も快適に作業できます。

また、内蔵ストレージには256GBのSSDと1TBのHDDを同時に搭載。ソフトなどの起動ファイルはSSDで管理すれば、高速で快適な編集作業が実現できます。HDDは余裕のある大容量を搭載しているので、素材画像や完成したフォトムービーを大量に保存する場合におすすめです。

DVDスーパーマルチドライブを内蔵しているのでDVDの読み書きにも便利。また、追加料金を払ってアップグレードすれば、ブルーレイドライブに変更することも可能です。

マウスコンピューター(mouse) m-Book K690XN-M2SH2

本格的な動画編集にも対応できるハイスペックなノートパソコン。近年の主流であるフルHD動画の制作に必要十分な高性能を備えているので、これから動画制作を始めたい方にもおすすめです。

CPUには第8世代6コアのCore i7-8750Hを搭載。デスクトップ並みの処理性能を持っているので、高い負荷を要求する高画質な動画の編集も快適に行えます。メモリも16GBと容量に余裕があるので、容量の大きな動画素材を複数開いて作業する場合にも有利です。

加えて、GPUにはCPUから独立したNVIDIA GeForce MX150も搭載。画像処理専門に使われる作業領域がメモリとは別に2GBあるので、単に16GBのメモリを備えたモデルよりもさらに快適な動画編集を楽しめます。

ただし、光学ドライブは非搭載なので要注意。編集した動画をDVDやブルーレイに焼きたい場合は、別途外付けのDVDまたはブルーレイドライブを用意する必要があります。

アップル(Apple) MacBook Pro 15インチ Touch Bar搭載モデル MLH42J/A

映像クリエイターからも強く支持されている、macOS搭載の15.6型高性能ノートパソコン。こちらのモデルは2016年に発売された型落ちながらも、今でも十分現役で使える優秀な性能を持っています。価格は約25万円で現行機と比べると5万円以上安いので、Macで本格的な動画編集を始めたい方にもおすすめです。

CPUには第6世代4コアのCore i7を搭載。16GBの大容量メモリに加えて、2GBの容量を持つ独立型GPUのAMD Radeon Pro 455を搭載しているため、フルHD画質までの動画であれば十分快適な動画編集が楽しめます。

15.4型のRetinaディスプレイを搭載しているのも特徴。画面が通常パネルの2倍きめ細かいので、動画素材を高画質で扱えて、長時間の作業でも目が疲れにくいです。内蔵ストレージには512GBのSSDを搭載。快速な動画編集が可能ですが、容量が心もとない場合は別途外付けHDDを用意しておくといいでしょう。

デル(Dell) XPS 15 プラチナ

超高解像な4K画質での映像制作も可能にするハイスペックノートパソコンです。タッチ操作に対応した15.6型の4Kディスプレイを搭載しているのが特徴。4K動画の素材や完成した映像作品を本来の画質で確認できるので、細部までこだわって動画編集ができます。

また、4Kディスプレイは通常のパネルでは出力できない微細な色彩まで忠実に再現できるので、色合いにこだわる芸術的な映像作品の制作にもおすすめです。

CPUは第8世代6コアのCore i7-8750H。メモリは16GB、独立GPUもNVIDIAのGeForce GTX1050Tiを搭載しているので、4Kなどの高度な動画編集にも十分対応できる快速な処理性能を持っています。

ただし、内蔵ストレージであるSSDの容量は512GBと、4K動画の編集を行うにはやや少なめ。標準的な30fpsで4K動画を撮影した場合、データ容量は1時間で14GBほどもあります。本格的な動画編集を行うには、最低2TBを超える大容量の外付けHDDを別途用意しておくといいでしょう。

デル(Dell) G3 17 プラチナ

18万円ほどで購入できるコストパフォーマンスの優れた17.3型ゲーミングノートパソコン。G3の「G」はGameとGraphicsの意味を持ち、元々は高画質ゲームのプレイヤー向けに開発されましたが、高いパフォーマンスを必要とする動画編集の作業にも対応します。

ディスプレイはフルHDのノングレアタイプ。15型モデルと比べてディスプレイサイズが約20%大きいので、大画面を生かした快適な動画編集が楽しめます。また、機体は優れた冷却性能を持つのでパームレストが熱くなりにくく、長時間の編集作業でもストレスを感じにくいのも特徴です。

CPUは第8世代6コアのCore i7-8750Hを搭載。メモリは16GB、独立GPUは中級者向けのNVIDIAのGeForce GTX1060を搭載しているので、本格的な動画編集もサクサク進められます。内蔵ストレージはより高速な256GBのSSDと2TBの大容量HDDのハイブリッド式。YouTubeの動画編集者にもおすすめです。

マイクロソフト(Microsoft) Surface Book 2 15インチ FUX-00010

Windows OSの本家であるマイクロソフトが開発したクリエイター向けの15型高性能ノートパソコン。独自のドッキング機構を持ち、必要に応じてディスプレイ部を分離・合体・回転させられるのが特徴です。

本格的な動画編集にも対応できるパワフルなノートパソコンとしてだけではなく、閲覧に特化したタブレットや、自然な姿勢でスケッチが可能なキャンバスとしても活用できます。

CPUは第8世代6コアのCore i7-8750H、メモリは16GBを搭載。キーボード部には独立GPUとしてNVIDIAのGeForce GTX1050が搭載されており、ディスプレイ部と合体させた時に強力な処理性能を発揮し、動画編集の作業に重宝します。

内蔵ストレージは高速な512GBのSSDを搭載。本体重量は約1.9kg(タブレットモード時は817g)と15型モデルとしては軽量で持ち運びが簡単なので、移動の多い動画クリエイターにもおすすめです。

アップル(Apple) MacBook Pro 15インチ Touch Bar搭載モデル MR942J/A

macOSを搭載した映像クリエイター御用達のハイエンドノートパソコン。YouTubeに限らず、動画編集や映像制作を生業とする方におすすめな逸品です。

CPUには第8世代のCore i7を搭載していますが、前年までのモデルと比べてコア数が4つから6つに増加しているのが特徴。4K動画の編集など、より高い負荷がかかる作業で並みのデスクトップパソコンを超える処理性能を発揮します。

メモリは標準で16GBが搭載されていますが、オプションで32GBが選択可能。独立GPUには4GBの容量を持つAMDのRadeon Pro 560Xを搭載し、さらなる快速な動画編集環境を実現しています。

15.4型Retinaディスプレイも前年までのモデルからバージョンアップ。iPad Proで好評だったTrue Tone機能が本機にも搭載されています。周囲の光に応じてホワイトバランスを自動で調整することで、色彩を最適に表示可能。作業環境の光源に関係なく、素材の色彩を忠実に出力しながら色合いにこだわった動画の編集ができます。

デル(Dell) G7 15 プラチナ

デスクトップパソコン並みのパフォーマンスを発揮できるゲーミングノートパソコン。強力な映像処理性能を持つのでYouTubeなどに投稿する動画の編集用ノートパソコンとしてもおすすめです。

GPUにNVIDIAのGeForce GTX1060を搭載しているのが特徴。本来は高画質ゲームの映像出力などに使われるものですが、動画の書き出しや変換が高速化され、編集中のプレビュー表示や高度なエフェクト処理に効果的なので、動画編集にも重宝します。

CPUは第8世代6コアのCore i7-8750H、メモリも大容量の16GBを搭載。GPUと合わせて、快適な動画編集環境を有しています。内蔵ストレージは256GBのSSDと1TBのHDDのデュアルドライブを搭載。快速な編集作業と大容量動画ファイルの保存を両立しています。

また、15.6型ディスプレイにはノングレアタイプのiPS液晶を搭載。自然な色合いで細部まで美しく表示できるほか、光沢が抑えられているので長時間の編集作業でも疲れにくいです。

マウスコンピューター(mouse) DAIV-NG7510S2-M2SH2

圧倒的なパフォーマンスで動画編集に別次元の快適さをもたらす、映像クリエイター向けのハイエンドノートパソコン。最大400cdの高輝度を実現する17.3型の4K UHDノングレア液晶を搭載しており、Adobe RGBカバー率も100%あるため、とことん画質にこだわった映像制作が可能です。

CPUは第8世代6コアのCore i7-8750Hを搭載。メモリは大容量の32GB、独立GPUも上級者向けのNVIDIA GeForce GTX1070を搭載しているので、4K動画編集などの非常に負荷のかかる重い作業や書き出しでも、待ち時間の少ない快速なワークフローを実現できます。

内蔵ストレージにはさらに高速化された240GBのM.2 SSDと1TBのHDDのデュアルドライブを搭載。本体重量が約3kgと重量級なのが難点ですが、同系統の17型ノートパソコンと比較すると30%ほど軽く、持ち運びすることで外出先でも本格的な4K環境を構築できるのが魅力です。

デル(Dell) Inspiron 15 3000プレミアム

8万円ほどで購入できる安いモデルですが、動画編集用の入門機としてオススメのモデル。CPUは第8世代のCore i5-8250U、メモリは8GBを搭載しているので、フォトムービーの作成や短めな動画の簡易編集程度であれば十分にこなせる高い性能を持っています。

解像度がフルHDの15.6型ディスプレイを搭載しているので、素材となる画像や完成したフォトムービーを高画質で表示可能。また、ディスプレイは光沢の抑えられたアンチグレアタイプなので画像細部の確認が容易で、長時間の作業でも目が疲れにくいのも特徴です。

内蔵ストレージは1TBのHDDを搭載。標準的な書き込み速度のHDDなので高速処理はあまり期待できませんが、大量の画像や完成したフォトムービーを保管するには十分な容量があります。

また、最近では珍しくなった光学DVDドライブを内蔵していることもポイント。外付けドライブを別途用意することなくDVDの作成が可能です。