パソコン選びでも難しいのが、動画編集向けのノートパソコンです。編集アプリの充実によって、初心者でも比較的簡単に動画を編集できる環境が整ってきました。しかし、編集アプリを利用するにはパソコン側に相応のスペックが必要となります。

また、ノートパソコンには豊富な種類があり、初心者はどれを選んだらよいのか迷ってしまいがちです。そこで今回は、動画編集に適したノートパソコンをご紹介。選び方も解説します。

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動画編集に最適なノートパソコンの選び方

CPUの性能をチェック

CPUは「Central Processing Unit」の略称で、日本語では「中央演算処理装置」と呼ばれます。パソコンのあらゆる制御をおこなうパーツで、現在ではパソコン向けのCPUは「インテル(Intel)」と「アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)」の2社が有名。パソコンの基本性能に直接関わるので、購入前にしっかりとチェックしておきましょう。

CPUの大まかな性能は、コア数やスレッド数、クロック周波数などで把握が可能。コア数とスレッド数は「4コア8スレッド」などのように表記され、数が増えるほど高性能になります。クロック周波数はCPUの処理速度を示し、単位は「Hz」。コア数・スレッド数と同様に数値が大きくなるほど処理性能が速くなります。

Intelは主に「Core i」シリーズを、AMDは主に「Ryzen」シリーズを展開。動画編集用であれば、Core i5~9およびRyzen 5~9を搭載したモデルがおすすめです。

メモリ容量をチェック

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メモリは、パソコンで処理したデータの一時保管場所としての役割を持っています。GBという単位で表記され、数値が高いほど作業領域が広くなり、より多くのデータをメモリ上に保持しておくことが可能です。動画ファイルなどの大容量データを扱っても処理落ちしにくく、スムーズに作業を進められます。

動画編集用のノートパソコンとしては最低8GB、可能であれば16GB以上の大容量メモリを搭載したモデルがおすすめ。本格的な動画編集の場合、16GBほどのモデルでないと快適な環境で作業を進めるのは難しい傾向があります。

また、メモリを後から増設できるかどうかも重要。最近の薄型ノートパソコンはメモリがマザーボード(基盤)に直付けされている場合が多く、購入後にメモリの増設ができないモノが多いため注意が必要です。ノートパソコンを長く快適に使用したい場合は、あらかじめ増設に対応しているかも確認しておきましょう。

GPUの性能をチェック

GPUは「Graphics Processing Unit」の略称で、パソコンの映像に関する処理をおこなうパーツです。GPUを内蔵したCPUなら、独立したGPUがなくても映像の処理は可能。ただし、CPU内蔵型GPUはあくまでもCPUの機能の一部にすぎないので、性能は限られます。

動画編集で使用するノートパソコンであれば、独立したGPUを搭載したクリエイター向けのモデルやゲーミングノートパソコンがおすすめです。独立型のGPUは、NVIDIAの「GeForce」シリーズとAMDの「Radeon」シリーズが主流。高性能GPUを搭載したノートパソコンであれば、デスクトップパソコンにも劣らない優れた映像処理能力を発揮します。

ストレージ容量をチェック

ストレージはデータを保管するための部品。メモリがデータの一時的な取り置きに使われるのに対し、ストレージはデータの長期的な保存に使用されます。

メディアの種類としては、HDDとSSDの2つが主流。HDDはSSDと比較して処理速度が遅く、衝撃にも強くありません。しかし、容量あたりの単価が安く大容量でも入手しやすいので、コスパを重視する方におすすめです。

一方、SSDはHDDと比べて処理速度が速く、衝撃に強いうえ静音性に優れているのが魅力。しかし、容量あたりの単価がHDDより高いため、コストがかさんでしまうのが難点です。

また、ストレージにHDDとSDDを併用した機種もラインナップされています。OSやアプリなど、頻繁に読み込むモノはSSDで高速処理しつつ、素材や完成コンテンツはHDDへ大量に保存可能。読み込み速度と容量の大きさを両立させたい方におすすめです。

画面サイズと解像度をチェック

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動画編集を快適に進めるには、ディスプレイのサイズにも注目しましょう。動画素材を画面に大きく表示させつつ、各編集項目を快適に操作するためには、15インチ以上の画面サイズがおすすめです。

外付けディスプレイを使用するのもひとつの手ですが、ノートパソコンの小型軽量や手軽さを活かしたいのであれば、単体でも快適な作業ができる画面サイズを選びましょう。

また、ディスプレイの解像度も重要です。現在主流のフルHD動画を編集する場合は、ディスプレイもフルHD解像度のモノで十分。しかし、4K動画を編集する場合は、素材を忠実に再現表示するためにディスプレイも4Kに対応している必要があります。

MacBookの「Retinaディスプレイ」や4K対応ディスプレイなど、高精細表示のディスプレイは、画像・動画の輪郭や文字がくっきり表示されるのも特徴。目にかかる負荷が少なく、長時間の使用でも疲れにくいのでおすすめです。

動画編集におすすめのノートパソコン|15万円以下

ヒューレット・パッカード(HP) ノートパソコン 15s-fq5000

指紋認証機能を搭載しているので、従来のログイン方法よりもセキュリティが高いノートパソコン。フルHDディスプレイとIPSパネルを採用しており、綺麗な映像で動画編集できます。

CPUはCore i7でメモリが16GB、ストレージがSSDの512GBと動画編集に十分なスペックを備えているのが魅力。通信速度の速さと安定性に優れているWi-Fi 6に対応しており、動画の書き出しや読み込みをスムーズに進められます。

画面サイズは15.6インチで重量が1.6kgと軽量なので、持ち運んで出先で利用できるのもおすすめポイント。15万以下でハイスペックなノートパソコンを購入したい方にぴったりです。

日本電気(NEC) LAVIE Direct N15(S)

インテルのCore i7を採用しているノートパソコン。メモリが8GBでストレージが512GBなので、動画編集に必要なスペックを備えています。

サイズは15.6インチのノングレア液晶を採用しており、外光の影響を受けにくいので長時間の動画編集にぴったり。USBコネクタは、Type-CとAの双方を搭載しており、幅広いデバイスに対応しています。

Webカメラ機能の表面を物理的に覆う「プライバシーシャッター」を採用しており、Webカメラの不正利用を防ぎます。また、光ディスクドライブを内蔵しているので、動画のデータをバックアップできるのもおすすめポイントです。

エムエスアイ(MSI) GF63 Thin 11U GF63-11SC-063JP

15.6インチサイズのフルHDディスプレイを搭載したノートパソコンです。本体の厚みは約21.7mmで、重量は約1.86g。比較的軽量かつスリムなデザインなので、持ち運んだり、頻繁に場所を移動させたりしたい方などにおすすめです。

CPUには8コア16スレッドの第11世代Intel Core i7-11800Hを採用。動画編集やマルチタスク、ゲームなどの用途で、快適に使用できる高い処理性能を有しています。GPUには、フルHD解像度の動画編集にぴったりなNVIDIA GeForce GTX 1650を採用。メモリは16GBで、ストレージには512GBのSSDを搭載しています。

バッテリー駆動時間は最大約7時間。冷却性が高く、静音性に優れているのもメリットのひとつです。

エイスース(ASUS) TUF Gaming A15 FA506IE-R7R3050TW11

CPUに8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 4800Hを搭載したノートパソコンです。性能に加え、最大7.5時間のバッテリー駆動時間を実現しています。電源がとれない環境でも充電を気にすることなく、動画編集に集中可能です。

画面のサイズは15.6インチで、液晶パネルには広視野角かつ色鮮やかなIPS方式を採用。ノートパソコン本体は、アメリカ国防総省が定める「MIL規格」に準拠した優れた堅牢性を有しています。外出先などでも安心して使用可能です。

GPUにはNVIDIA GeForce RTX 3050 Tiを採用。メモリは16GBで、ストレージには512GBのSSDを搭載しています。セルフクリーニング冷却設計や複数のヒートパイプなどによる優れた冷却性能を有しているので、高負荷時でも安定したパフォーマンスを実現します。

エイスース(ASUS) TUF Dash F15 FX517ZC-I5R3050BYB

アメリカの軍事規格「MIL規格」に準拠した、ミリタリーグレードの堅牢性をもつノートパソコンです。環境を問わず安心して使用できます。画面のサイズは15.6インチで、解像度は1920×1080のフルHD画質。画面占有率80%の狭額縁ベゼルを採用しているのもポイントのひとつです。

本体重量は約2.0kgで、最薄部は約19.5mm。軽量コンパクトながらも、最長約8.2時間使用できる大容量バッテリーを搭載しています。加えて、Thunderbolt 4に対応したUSB Type-Cポートなど、豊富なインターフェース類を搭載しているのも魅力です。

CPUには、最高4.4GHzの高クロックに対応する第12世代のIntel Core i5-12450Hを採用しています。GPUにはNVIDIA GeForce RTX 3050を搭載。ストレージには512GBのSSDを搭載しています。OSやアプリもスムーズに起動可能です。

レノボ(Lenovo) IdeaPad Flex 550

360°ヒンジを搭載した、使い方の幅が広いノートパソコン。10点マルチタッチに対応した14インチのフルHDディスプレイを採用しており、タブレットのように画面をフラットな形で使用できるのが特徴です。狭額ベゼルを採用しているため、作業領域を広々と確保できます。

CPUは8コア16スレッドのAMD Ryzen 7、GPUは高性能なAMD Radeon グラフィックスを採用。16GBのメモリも搭載しているため、スムーズな動画編集が可能です。さらに、512GBのSSDも内蔵しているので、複数のデータを素早く取り込んで使えます。

インターフェースはUSB3.0をはじめ、4-in-1メディアカードリーダーやHDMI、USB Type-Cなどを搭載。さまざまな機器と接続して使えます。オプションのデジタルペンを購入すれば、画面への直接書き込みも可能。使い勝手に優れた動画編集におすすめの製品です。

動画編集におすすめのノートパソコン|15万円以上

アップル(Apple) MacBook Pro 16インチ MNW83J/A

プロフェッショナルレベルの動画編集に活躍する高スペックなノートパソコンです。Apple新型チップ「M2 Pro」を搭載しているのが特徴。最大8TBのストレージに拡張できるため、負荷のかかる作業もサクサクと処理ができます。

高精細な「Liquid Retina XDRディスプレイ」を採用。グラフィック性能が優れているので、自然な見え方で快適に作業ができます。サラウンドサウンドを実現する「6スピーカーサウンドシステム」もポイント。高音質で迫力のある音声を再生でき、動画の音声編集の際に便利です。

インターフェースが充実しているのも魅力。Thunderbolt 4ポートを3つ、最大8K出力に対応したHDMIポートなどを搭載しており、高画質な映像をテレビやディスプレイに表示できます。Wi-Fi 6Eをサポートし、高速の無線通信に対応しているのもメリット。クリエイターにおすすめの機能が詰まった1台です。

アップル(Apple) MacBook Pro 16インチ MK183J/A

10コアCPUと16コアGPUを内蔵する「Apple M1 Proチップ」を搭載した高性能なノートパソコンです。3456×2234解像度の16.2インチディスプレイを搭載しているので、高精細かつ大画面で快適に作業を進められます。

細部までしっかりと表示でき、現実に近い鮮やかな色味を表示できる「Liquid Retina XDRディスプレイ」を搭載しているのも魅力のひとつ。120Hzのリフレッシュレートに対応しているので、画面のスクロールなども滑らかです。また、動画編集では、映像に適応した固定リフレッシュレートを選択できます。

本モデルは、16GBのメモリと512GBのSSDを搭載。インターフェイス類には、HDMIやSDXCカードリーダー、Thunderbolt 4対応のUSB Type-Cなどを搭載しています。

LGエレクトロニクス(LG Electronics) ノートパソコン gram 1119g/15.6インチ 15Z95P-KA78J

最大23時間利用できる大容量バッテリーを搭載したノートパソコンです。画面サイズは15.6インチで、重量が1.119kgと超軽量なのが特徴。家や出先のカフェなどさまざまな場所に持ち運んで利用できます。

解像度は1920×1080のフルHDなので、綺麗な映像で動画編集できるのも特徴のひとつ。USB Type-Cに対応しており、ケーブル1本でデータの転送・給電・映像出力できるのが魅力です。

CPUがCore i7でメモリが16GB、SSDは1TBとハイスペックなので、快適に動画編集できます。Windows 11に対応しているのも快適に操作できるポイントです。

配列キーはUSキーボードを採用しています。出先でも快適に動画編集できる、ハイスペックなノートパソコンを探している方におすすめの製品です。

マイクロソフト(Microsoft) Surface Laptop Studio AI2-00018

明るく鮮やかで忠実な色を表示できる、14.4インチサイズのタッチディスプレイを搭載したノートパソコン。ラップトップモードやステージモードなど、用途に合わせてディスプレイの角度を調節できます。また、120Hzのリフレッシュレートに対応しているので、スムーズで滑らかな画面表示が可能です。

画面の解像度は2400×1600に対応しています。CPUにはクアッドコアの第11世代Intel Core i7-11370Hを採用。32GBの大容量メモリを搭載しているので、複数のアプリを起動するなどのマルチタスクも快適です。

ストレージには2TBのSSDを搭載。容量の大きい動画データも余裕をもって保存しておけます。本格的な動画編集作業にも対応できるおすすめの1台です。

エイスース(ASUS) ROG Zephyrus G14 GA402RK-R76RX6800SGL

解像度2560×1600の高精細な14インチディスプレイを搭載したノートパソコンです。スリムベゼルを採用することで約91%の画面占有率を実現しています。

CPUには8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 6800HSを、GPUにはAMD Radeon RX 6800Sを採用。AMDの「Smart Shift テクノロジー」により、スペック以上の高い性能を発揮できるので、高負荷な作業もスムーズにこなせます。

最薄部は約19.5mmで、徹底した軽量化により本体重量は1.72kg。加えて、最大約10.7時間連続で使用できる大容量バッテリーを搭載しているので、頻繁に持ち運ぶ方や外出先で長時間作業をしたい方などにもおすすめです。

エイスース(ASUS) Zenbook Pro Duo 15 OLED UX582HM-KY012W

デュアルディスプレイ仕様の特徴的なデザインを採用したノートパソコンです。15.6インチのメインディスプレイに加え、12.6型の「ScreenPad Plus」を搭載しています。ScreenPad Plusは、セカンドディスプレイやショートカットの表示など、さまざまな用途で使用可能。タッチ操作やスタイラスペンでの入力にも対応しています。

CPUにはIntel Core i7-11800Hを、GPUにはNVIDIA GeForce RTX 3060を採用。本格的な動画編集作業にも対応できる高いスペックを有しています。また、1TBのSSDを内蔵しているので、動画データも余裕をもって保存可能です。

そのほか、ケーブル1本で映像出力やデータの転送が可能なThunderbolt 4対応のUSB Type-Cポートなども搭載しています。

エイスース(ASUS) ROG Strix G15 G513IE-R7R3050TW11PRO

CPUに8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 4800Hを搭載したノートパソコン。GPUにはNVIDIA GeForce RTX 3050 Tiを採用しています。ゲームから動画編集まで、さまざまな用途で快適な使用可能です。

メモリは16GBで、複数のアプリを開くなどのマルチタスクもスムーズにこなせます。また、ストレージには1TBのSSDを搭載。OSやアプリを高速で起動でき、動画データなども余裕をもって保存しておけます。CPUにはThermal Grizzly製の液体金属グリスを塗布してあるので、冷却性能も良好です。

エムエスアイ(MSI) Delta15 AMD AdvantageEdition Delta-15-A5EFK-030JP

最大約12時間の連続駆動が可能な長時間バッテリーを搭載したノートパソコンです。電源が確保しにくい環境でも安心して使用できます。画面のサイズは15.6インチで、滑らかな映像を表示できる高速な240Hzのリフレッシュレートに対応。解像度は1920×1080のフルHD画質です。

CPUにはAMD Ryzen 9 5900HXを、GPUにはAMD Radeon RX 6700Mを採用。AMD独自の「SmartShift」や「Smart Access Memory」テクノロジーにより、高いパフォーマンスを発揮できます。強力な冷却システム「Cooler Boost 5」を搭載しているのもポイントです。

メモリは16GBで、ストレージには512GBのSSDを搭載しています。本体重量は約1.9kgと比較的軽量。場所を問わず本格的な動画編集ができるおすすめのモデルです。

エムエスアイ(MSI) Prestige 14 A12U Prestige-14-A12UC-011JP


ビジネスシーンに溶け込む薄型・軽量デザインのノートパソコンです。CPUには、デスクトップ並みの高いパフォーマンスを発揮できる第12世代Intel Core i7-1280Pを搭載しています。加えてGPUにはNVIDIA GeForce RTX 3050を採用。動画編集ソフトなどもスムーズに動作します。

解像度は1920×1080のフルHD画質で、画面のサイズは14インチ。スタイリッシュな狭額縁ベゼルを採用しているのもポイントのひとつです。メモリは16GBで、ストレージには1TBのSSDを搭載しています。

バッテリー駆動時間は最大約7時間。そのほか、「Windows Hello」対応の顔認証センサーや指紋認証センサーなどの豊富な生体認証機能に対応しているので、外出先などでも安心して使用できます。

ギガバイト(GIGABYTE) AERO 5 XE4-73JP614SH

美しい映像を表示できる4K画質対応のノートパソコンです。画面のサイズは15.6インチで、DCI-P3カバー率100%の広い色域を実現する有機ELディスプレイを搭載しています。

3mmの狭額縁ベゼルを採用しているので、より広いワークスペースを確保できるのもメリットのひとつです。CPUにはマルチタスク性能に優れた14コア20スレッドの第12世代Intel Core i7-12700Hを採用しています。

GPUにはNVIDIA GeForce RTX 3070 Tiを搭載。高負荷な動画編集作業もスムーズにこなせる高いスペックを有しています。4Kなどの高画質動画を編集したい方におすすめです。