年々進化し続けるスマホのカメラ性能。機種によってはデジタルカメラのように鮮明でキレイな写真が撮れるモデルもラインナップされており、スマホを選ぶうえで重要なポイントです。

そこで今回は、カメラ性能に優れたスマホをピックアップ。注目すべきスペックについてもご紹介するので、気になる方はぜひチェックしておきましょう。

カメラ性能が高いスマホの選び方

画素数をチェック

スマホカメラの画素数は基本的に数値が高ければ高いほど、きめ細かくキレイな写真が撮れます。一方で、画素数が高いほど1画像あたりのデータ量は増大。大容量の内蔵ストレージや別途microSDカードが必要になる場合もあるので、注意が必要です。

なお、写真をプリントする場合は、900万画素もあればA4サイズでも高画質で印刷できるため、多く見積もっても1200万画素程度のモデルで十分。より画質にこだわりたい方は、2000万画素以上のカメラを搭載したスマホがおすすめです。

F値をチェック

By: docomo.ne.jp

F値とはレンズの絞り具合のこと。絞り具合を調節することで背景のボケ具合やシャッター速度をコントロールできます。F値が小さいほど多彩な撮影ができるので、ぜひチェックしておきましょう。

なお、F値が小さいとレンズの絞りが開放され、背景はボケてシャッタースピードは速くなります。例えば、夜景の撮影の場合は手ブレを抑えて明るく撮影できるほか、動きのある被写体でも確実に捉えることが可能です。

反対に、F値が大きいとレンズの絞りが狭くなり、背景はボケにくく、シャッタースピードは遅くなります。

レンズの枚数をチェック

スマホのカメラには通常28mm前後のレンズが搭載されています。周囲を見渡したときの人間の視野角とほぼ同等の画角が得られるため、風景や夜景の撮影にぴったり。一方で、少し距離のある場所からの背景をボカしつつ、ポートレート撮影をするには限界があります。

しかし、最近のハイエンドモデルには28mmレンズに加えて、望遠対応のレンズや、より広角撮影に対応したレンズを別途搭載している「ダブルレンズ仕様」「トリプルレンズ仕様」の機種も発売されています。スマホカメラでさまざまな写真表現を楽しみたい方は、搭載されているレンズの数が多い機種を選ぶのがおすすめです。

ズーム性能をチェック

デジタルズーム

デジタルズームとは、レンズを動かさず画像の倍率を部分的にあげて疑似的にズーム効果を再現すること。画像の一部を拡大するため、拡大するほど画像が荒く、不鮮明になってしまいます。

ただし、カメラ内に物理的なズーム機構が必要ないため、スマホからレンズが出っ張らずスマートです。見た目に違いがあるので、ぜひチェックしておきましょう。

光学ズーム

光学ズームは、レンズ内に搭載されたズーム機構を使用して物理的にフォーカスします。レンズを動かすことでズームするため、大きなレンズが必要です。そのため、レンズ部分が突起してしまうのがデメリット。また、ズーム倍率がデジタルズームに比べて少ないのも懸念点です。

メリットは、ズームした場合でも画質の劣化が起こらないこと。しっかりと高画質を保てるので、ズーム機能を頻繁に利用したい場合は光学ズームを搭載した機種がおすすめです。

便利機能をチェック

手ブレ補正機能

写真撮影で気になるのが手ブレ。シャッターを切る際に手の震えがスマホに伝わることで、ピントがズレてしまう現象です。

最近のスマホカメラには、デジカルカメラのように手ブレ補正機能を搭載する機種もあります。手ブレが伝わる方向とは逆の方向から補正処理を加えることで、ブレが補正されて高精細な写真撮影が可能です。

手ブレ補正機能は、デジタル処理で補正効果を加えるデジタル式と、レンズ内の補正ユニットを動かして補正する光学式の2種類があります。光学式の方が補正効果は高めなので、確実に手ブレを抑えたい場合は光学式の手ブレ補正機能を搭載した機種を選びましょう。

AIカメラ機能

スマホカメラにはさまざまな設定項目がありますが、手軽に撮影したい方はAIカメラ機能搭載のモデルがおすすめ。スマホに搭載されたAIチップが撮影時に作動して、被写体や場面を分析し、最適な撮影モードに自動で設定します。

夕景での撮影であれば、より印象的な写りになるよう赤みを調節したり、ポートレート撮影の場合は顔の明るさを調節したりできるのがポイント。カメラ初心者でも手軽にさまざまな写真を撮影できるので、気になる方はぜひチェックしておきましょう。

セルフィー機能

SNSの普及により、撮影スタイルとして確立された「自撮り」。スマホカメラでは自撮りの重要度は高く、セルフィー機能が充実しているかどうかは大事なポイントです。

代表的な機能としては、手のひらを見せるとその数秒後にシャッターを切る「ハンドシャッター」や、被写体の笑顔を感知するとシャッターを切る「スマイルシャッター」などがあります。これらは自撮り棒で撮影するときでも遠隔操作できるので便利です。

また、より顔をキレイに撮影したい場合は美肌効果に対応した機種がおすすめ。自動調節で肌のトーンを滑らかにし、理想的な写りに近づけます。

カメラ性能が高いスマホのおすすめメーカー

ソニー(SONY)

国産の高性能なAndoridスマホを開発しているのが「ソニー」。スマホブランドである「Xperia」は、液晶テレビやオーディオスピーカーなど、これまで同社が手掛けてきたデジタル機器のノウハウが盛り込まれているのが特徴です。上質なエンターテインメント体験を味わえます。

カメラ性能も極めて良好。人気のミラーレス一眼シリーズ「α」で培われたトップクラスの高画質と先進の撮影技法が手のひらサイズの端末で堪能できます。また、人物の瞳にピントを合わせ続ける「瞳AF」やシネマ品質の4K動画が撮影できる機能なども魅力です。

サムスン(Samsung)

By: docomo.ne.jp

世界のスマホ業界を牽引している「サムスン」。日本でもシェアを拡大しています。同社を代表するスマホは「Galaxy」シリーズ。世界各地で次世代通信「5G」の商用サービスが始まったこともあり、通信にも力を入れています。

また、タブレットの「Galaxy Tab」をはじめ、ワイヤレスイヤホンの「Galaxy Buds」、スマートウォッチの「Galaxy Watch Active」など、幅広いガジェット製品を揃えているのもポイント。今後、さらなる動向が注目されるブランドです。

グーグル(Google)

By: au.com

Android OSを開発している「Google」。ソニーやシャープなどの国内メーカーから、サムスンやファーウェイなどの海外メーカーまで幅広い端末に搭載されており、世界規模で展開しています。

自社の純正スマホは2016年よりラインナップしていたものの、日本初上陸は2018年の「Pixel 3」「Pixel 3 XL」から。おサイフケータイの「FeliCa」に対応するなど、日本のユーザーを意識した仕様になっています。

シングルカメラながら高画質撮影が可能な点や、物体を認識・検索できる「Googleレンズ」など使い勝手に配慮している点も特徴です。

アップル(Apple)

By: docomo.ne.jp

スマホ事業においては高級路線が話題となっている「Apple」。クオリティの高さは折り紙付きで、スマホカメラに関してもハイスペックです。

スマホカメラはシングルカメラ、広角・望遠の双方に対応したダブルレンズ仕様に分かれているので、購入する際は違いを確認しておきましょう。

カメラ性能が高いスマホのおすすめモデル

ソニー(SONY) Xperia 10 IV

カメラ性能が高く片手でも操作しやすい軽量モデル

大容量バッテリーながら軽量な、カメラ性能が高いスマホ。料理や人物など被写体を認識する機能を搭載しており、自動的に適した設定に調節して撮影できます。広角カメラは光学式手ブレ補正にも対応しており、暗い環境でもキレイに撮影可能です。

バッテリー容量は5000mAh。動画視聴やSNS、写真や動画の撮影も長時間バッテリーを気にせずに行えます。重量が約161gと軽量なのもポイント。縦長のスリムなディスプレイとの組み合わせにより、片手でも操作しやすく仕上げられています。

ソニー(SONY) Xperia PRO-I XQ-BE42

ストレージ残量を気にせず写真や動画を撮影できる

スマホ向けに改良したデジタルカメラの技術を搭載する、カメラ性能が高いおすすめのスマホです。背面カメラに1インチのイメージセンサーを採用。有効画素数は約1220万画素。ピクセルピッチも2.4μmと大きく、高画質な写真や動画を撮影できます。

取り込める光の量が多く、自然な背景ぼけや豊かな階調表現を楽しめるのも特徴。2段階の可変絞りにも対応しているため、シーンに適した絞りを選べます。オートモードとマニュアルモードの両方を搭載しているのも魅力です。

プロセッサーには、Snapdragon 888 5Gを採用。メモリも12GB搭載されています。また、ストレージ容量は512GB。大量の写真や動画を撮影する余裕があるので、ストレージの残量を気にせず撮影に専念できます。

サムスン(Samsung) Galaxy S22 Ultra

鮮明な写真を撮影できる4種類のカメラを搭載

手書き入力に対応したカメラ性能が高いおすすめのスマホ。「Sペン」と呼ばれる専用のスタイラスペンが、本体に内蔵されています。本体からペンを抜くだけで素早くメモを取れるほか、イラストを描いたりスクリーンショットを保存したりなども可能です。

背面には4種類のカメラを搭載。メインの広角カメラは108MPと高解像度なので、細部まで鮮明な写真を撮影できます。望遠カメラが2種類搭載されているのも特徴。光学3倍と10倍をシーンに合わせて使い分けられます。

ポートレートモードや夜景を明るく写せるナイトモードなど豊富な撮影モードにも対応。もちろん動画撮影も行えます。強力な手ブレ補正により、手持ちでも滑らかで自然な動画を撮影できる点が魅力です。

サムスン(Samsung) Galaxy Z Flip4

コンパクトで持ち運びやすいおすすめのカメラ性能が高いスマホ。6.7インチの画面は折りたたみに対応しています。ハイスペックなスマホを、通常の半分のサイズで持ち歩けるのが魅力です。

背面カメラは、広角と超広角のデュアル仕様。カメラの隣にはカバーディスプレイも搭載されているため、高性能な背面カメラを利用して構図を確認しながらセルフィーを撮影できます。また、本体を折りたためば三脚なしでカメラを固定可能です。

カメラやYouTubeなどの一部のアプリは、折りたたみ向けのUIにも対応。折りたたんだ状態でも快適に操作できるように設計されています。

さらに、IPX8規格の防水にも対応。最深1.5mの淡水に最長30分間沈んでも耐えられると謳われているので、急な雨や水濡れで故障するリスクが軽減されています。

サムスン(Samsung) Galaxy Z Fold4

大画面をコンパクトに持ち歩ける、おすすめのカメラ性能が高いスマホ。タブレットにも匹敵する7.6インチの大画面を、本のように折りたためます。外側にも約6.2インチのカバーディスプレイを搭載。2つのディスプレイを自由に使い分けられます。

50MPの広角カメラと12MPの超広角カメラ、10MPの望遠カメラを搭載。メインディスプレイには4MPのフロントカメラ、カバーディスプレイ側には10MPのカバーカメラが搭載されているため、豊富なカメラをシーンに合わせて選べます。

ポートレートやナイトグラフィーなど、撮影機能も充実。3倍の光学ズームと超解像ズームを組み合わせた「30倍スペースズーム」にも対応しているので、離れた位置にある被写体も高画質に大きく撮影できます。

サムスン(Samsung) Galaxy A53 5G

シンプルで使いやすいおすすめのカメラ性能が高いスマホ。6.5インチの有機ELディスプレイは最大800nitと明るく、屋外でも優れた視認性を実現しています。120Hzのリフレッシュレートにも対応。カクつきを抑えて滑らかにスクロールできます。

広角・超広角・マクロ・深度測位のクアッドカメラを搭載。メインカメラは64MPと高解像度なうえ、光学式手ブレ補正にも対応しているため、シャープで高精細な写真を撮影できます。広い景色の撮影には、超広角カメラがおすすめです。

ナイトモードは、インカメラとアウトカメラの両方に対応。薄暗い環境でのセルフィーも美しく撮影できます。また、映り込んでしまった不要なモノを、特別なアプリのインストール不要で削除できる機能も利用可能です。

グーグル(Google) Pixel 7

カメラ性能が高くデザインもユニークなおすすめのスマホです。プロセッサーに独自の「Google Tensor G2」を採用。メモリも8GB搭載されており、カメラやゲーム、マルチタスクもサクサクこなせる優れたパフォーマンスを実現しています。

背面には、広角カメラと超広角カメラを搭載。暗い場所でもノイズを抑えた明るく高画質な写真を撮影できます。また、4K動画の撮影にも対応。背景ぼけを動画撮影時にも適用する「シネマティックぼかし」機能も利用できます。

ディスプレイは、6.3インチの有機EL。輝度が高く、太陽光の下でも明るく表示できます。さらに、本体はIP68の防水防塵にも対応。水回りでも使いやすく、屋外で急に雨が降ってきても安心して使用できます。

グーグル(Google) Pixel 6a

パワフルながら価格が抑えられた、おすすめのスマホ。背面に12.2MPの広角カメラと12MPの超広角カメラが搭載されているので、シーンに合わせて画角を切り替えられます。「消しゴムマジック」や夜景モードなど、多彩なカメラ機能も利用可能です。

Google製の独自プロセッサーを採用し、メモリは6GB搭載。バッテリー容量も4410mAh程度と多く、パワフルな性能を長時間体験できます。急速充電もサポート。万が一充電を忘れても、外出前の短時間でしっかりとバッテリーを回復できます。

セキュリティの高さもポイント。独自のセキュリティチップである「Titan M2」を内蔵しています。また、生体認証として指紋認証にも対応。指紋センサーに指を触れるだけでスムーズにロックを解除できます。

アップル(Apple) iPhone 14 Pro Max MQ9E3J/A

ユニークなディスプレイを搭載したカメラ性能が高いスマホです。ディスプレイ内に、インカメラやセンサー類を搭載する「Dynamic Island」と呼ばれるスペースを搭載。UIとの密接な連携により、画面を邪魔せず便利な機能に仕上げられています。

背面には、広角・超広角・望遠のトリプルカメラを搭載。望遠カメラは、光学2倍のズームに対応しています。広角カメラは、48MPと高解像度。高精細な写真を撮影できるため、撮影後にディティールを残したままトリミングできます。

シネマティックモードを搭載しているのも特徴のひとつ。4K HDRを24fpsで撮影できるので、映画のような雰囲気の動画を簡単に撮影できます。強力な手ブレ補正にも対応しており、手持ちでもブレの少ない滑らかな動画を撮影可能です。

アップル(Apple) iPhone SE 第3世代

コンパクトながらカメラ性能に優れた人気のスマホ。ディスプレイが4.7インチとコンパクトなので本体サイズも抑えられており、片手でも扱いやすいのが魅力です。CPUには独自の「A15 Bionic」を採用し、小型ながら高い性能を実現しています。

背面には高画質で撮影できるシングルカメラを搭載。画素数は12MPで、絞り値はF1.8です。最大5倍のデジタルズームや光学式手ブレ補正に対応。ポートレートモードも利用できるため、さまざまなシーンでの撮影に活用できます。

画面下部には指紋センサーも搭載。ロックの解除やApple payを利用した支払いの認証などもスムーズに行えます。

オッポ(OPPO) Reno7 A CPH2353

デザインがおしゃれなカメラ性能が高いおすすめのスマホ。背面に「OPPO Glow」と呼ばれる独自のマット加工が施されています。汚れが目立ちにくほか、高級感もあるのが特徴。触り心地もよく、手に馴染みやすく仕上げられています。

広角・超広角・マクロのトリプルカメラを搭載。キラキラとした夜景の玉ぼけを再現するネオンポートレート機能や、インカメラとアウトカメラで同時に動画を撮影する機能などに対応しています。

おサイフケータイに対応しているのも魅力。SuicaやQUICPayなどを利用してスムーズに決済できます。

シャープ(SHARP) AQUOS sense7 SH-M24

ミドルレンジながらカメラ性能に優れたおすすめのスマホ。背面のメインカメラには1/1.55インチの大型センサーが採用されており、明るく高画質な写真を撮影できます。メインカメラの隣には、広角カメラも搭載。広い景色も広いまま撮影できます。

画面サイズは6.1インチで、解像度は2432×1080ドット。ピーク輝度が1300nitと高いので、明るい屋外でもハッキリと画面内容をチェックできます。プロセッサーはSnapdragon 695 5G、搭載されているメモリは6GBです。

マスクを付けたまま顔認証でロック解除できるのも特徴。また、指紋認証でロックを解除する場合は、ロック解除と同時に電子決済アプリを起動する「Payトリガー」機能も利用可能です。

シャープ(SHARP) AQUOS R7

1インチの大型センサーを搭載したカメラ性能が高いスマホ。高級コンデジ並みのイメージセンサーを搭載しており、より多くの光を集められるので、自然な背景ぼけを活かした写真や、ノイズや手ブレを抑えた写真を撮影できます。

画素数も47MPと高く、非常に高精細。通常時には11MP、ズーム時には47MPに自動で切り替える機能にも対応しています。もちろん、動画も高画質で撮影可能。最大で8Kの動画撮影に対応しています。

モトローラ(Motorola) moto g31

低価格ながらカメラ性能が高いおすすめのスマホ。50MPのメインカメラと8MPの超広角カメラ、2MPのマクロカメラを搭載しています。高画素を活かした高精細な写真を撮影できるほか、薄暗い環境でも明るく鮮やかな写真を撮影可能です。

採用されているプロセッサーは、MediaTek Helio G85。内蔵ストレージは、128GBです。最大1TBまでのmicroSDカードでストレージを自由に拡張できるため、写真や動画を大量に保存したい方にも適しています。