コンパクトで気軽に持ち運べる「UMPC」。ビジネスシーン向けのモデルからゲームに特化した高性能なモデル、タブレットのように使える2in1タイプまで、さまざまなメーカーから幅広い種類が販売されています。
本記事では、おすすめのUMPCをご紹介。選ぶ際にチェックしておきたいスペックについても解説するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
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UMPC(超小型ノートパソコン)とは?
UMPCはUltra Mobile PCの略称であり、一般的なノートパソコンよりもさらに小さいノートパソコンのこと。元々はマイクロソフトやインテルによって仕様が定められていたものの、現在では小型マシンの総称として用いられています。
一般的なノートパソコンの形状に囚われない、ユニークなモデルが多いのも特徴です。特に、ゲーミングタイプのUMPCのなかには、ポータブルゲーム機のようにコントローラーと一体化したモデルもあります。
UMPCの選び方
スペックで選ぶ
CPU
CPUは、日本語で中央演算処理装置と呼ばれる、パソコンの頭脳に位置するパーツです。CPUの性能が高いとパソコン全体のパフォーマンスが高くなるので、ゲームや動画編集などを行いたい場合はできるだけ高性能なCPUを搭載するUMPCを選びましょう。
CPUには、主にインテル製とAMD製の2種類があります。インテル製はCoreシリーズ、AMD製はRyzenシリーズの知名度が特に高く、両ブランドとも後ろに付く数字が大きいほど性能が優れているため、参考にしてみてください。
メモリ
メモリとは、データを記憶するのに必要なパーツのこと。特に、データの読み出しだけではなく読み書きの両方に対応しているメモリをRAMと呼び、UMPCに限らずパソコンのパフォーマンスを左右する重要な役割を担っています。
メモリ容量が大きいほどUMPCの動作に余裕が生まれるため、快適に作業可能です。特にゲームをプレイしたい場合は、16~32GBのメモリを搭載するモデルを選んでみてください。
GPU
GPUはGraphics Processing Unitの略で、日本語では画像処理装置と呼ばれるパーツです。画像や映像を描写するのに必要なパーツであり、GPUが高性能なほどより美しい映像をスムーズに描画できます。
UMPCの場合、ほとんどのモデルに搭載されているのが、統合GPUと呼ばれるCPUに内蔵されたタイプ。また、外付けのGPUに接続し、パフォーマンスを向上させられるモデルもあります。
ストレージ
ストレージとは、OSやゲームなどのデータを保存しておくための領域です。ストレージ容量が大きいほどより多くのデータを保存できます。多くのゲームや動画などを保存したい場合は、512GBや1TBのストレージを搭載するUMPCがおすすめです。
ストレージにはHDDやSSD、eMMCといった種類があります。動作のスピードを重視する場合は、ストレージにSSDを採用しているUMPCを選んでみてください。
バッテリーの駆動時間で選ぶ
軽量かつコンパクトなUMPCは外出先で使用する機会が多くなりがちなので、バッテリーの駆動時間は事前にしっかりと確認しておきましょう。バッテリー駆動時間が短いと頻繁に充電が必要になり、電源のない場所では使いにくい可能性があります。
8時間以上のバッテリー持ちに対応していれば、ほとんどのシーンで快適に使用可能です。さらに余裕をもって使いたい場合は、10時間以上バッテリーが持つUMPCを選んでみてください。
軽さで選ぶ
UMPCを持ち運んで使いたい場合は、サイズだけではなく重量もチェックしておきましょう。多くのUMPCの重量は700~800g前後なので、持ち運びの際にほとんど負担にはなりません。
さらに軽量なモデルに興味がある場合は、700gを切るモデルがおすすめです。600g台前半のUMPCであれば、より気軽に持ち出せます。
ディスプレイサイズで選ぶ
UMPCは本体のサイズが非常に小さいので、搭載されているディスプレイのサイズも小型な場合がほとんど。7インチや8インチのディスプレイを搭載するモデルが多いため、大画面のモデルを選びたい場合は8インチ以上が目安です。
一方、よりコンパクトな画面を搭載するUMPCを探している場合は、6インチ前後のモデルをチェックしてみてください。
解像度で選ぶ
UMPCを選ぶときは、ディスプレイの解像度にも注目してみましょう。多くのUMPCは1920×1080ピクセルのフルHDや、フルHDよりもわずかに縦方向が広い1920×1200ピクセルといった解像度に対応しています。
より画質にこだわりたい方には、2560×1600ピクセルのような高解像度のUMPCもおすすめです。
UMPCのおすすめ
GPD GPD Pocket 3
コンパクトながら高性能なUMPC。8インチのディスプレイが、柔軟性に優れたY軸ヒンジによって固定されています。タブレットのようにも使えて便利です。
スタイラスペンによる手書き入力にも対応しており、Surfaceペンと互換性があります。4096段階の筆圧を検知できるため、きめ細やかな線を直感的に描画可能。メモや資料への書き込み、イラスト制作など幅広い用途に活用できます。
コンパクトながらキーボードも使いやすく、約16mmのキーピッチを確保。キーボードにはバックライトも備えています。また、キーボードの左上にはマウスボタン、右上にはタッチパッドが搭載されているので、マウスなしで操作できます。
Webカメラや高性能なスピーカーも搭載されているため、ビジネス用途にもおすすめです。
GPD GPD WIN Max2
ゲームを楽しみたい方におすすめのUMPC。コンパクトなボディに10.1インチの画面が搭載されています。ベゼルの細い超狭額縁デザインの採用により画面占有率90%を実現しており、大迫力の映像でゲームを楽しめる点が魅力です。
CPUにはAMD Ryzen 7 6800Uを搭載しているほか、メモリ容量は16GBで快適に使えます。また、デュアルヒートパイプ設計や大型ファンの採用により、長時間ハイパフォーマンスをキープ可能です。
ゲームの操作に便利な十字キーやボタン、ジョイスティックなどを配置。背面にはカスタマイズに対応するバックキーが2つ用意されており、自由にショートカットキーを割り当てられる設計です。
ジョイスティック部分を覆い隠せる格納式のカバーも付属しているため、ビジネス用としても使えます。
GPD GPD MicroPC
耐久性に優れたUMPCを探している方におすすめのモデル。6インチのコンパクトなディスプレイを搭載しています。視野角が178°と広く、方向を問わず正しい色でコンテンツを見やすいので、複数人で画面を覗き込むようなシーンにもおすすめです。
コンパクトなボディにQWERTYキーボードを搭載。バックライトも内蔵されているため、暗い環境でも使用可能です。また、キーボードの上にはタッチパッドも用意されています。
インターフェースも充実しており、USBポートやmicroSDカードスロットのほか、有線LANポートやRS-232シリアルポートなども搭載。マウスやキーボードといった定番の周辺機器のほか、産業用計測機器の接続にも活用できます。
OSにはWindows 10 Proを搭載。Ubuntuもサポートしています。
One-Netbook OneMix4S
スタイリッシュかつ高性能なUMPC。ベゼルレスデザインの採用により、コンパクトながら10.1インチの大画面を実現しています。アスペクト比が16:10と縦に広く、タスクバーを表示してもスペースが狭くなりにくい点が魅力です。
ディスプレイを360°回転させられる設計なので、シーンにあわせてノートパソコンスタイルとタブレットスタイルを使い分けられます。専用のスタイラスペンを別途用意すれば、手書き入力も可能です。
CPUにはインテルの第12世代Core i3を採用しています。ストレージにも高速なSSDを搭載しており、OSやアプリなどをスムーズに起動できるのも嬉しいポイント。また、Wi-Fi 6に対応しているため、データのダウンロードも素早く行えます。
高速なデータ通信や映像出力に対応する、USB Type-Cポートを搭載するのも特徴です。
One-Netbook ONEXPLAYER 2
さまざまな使い方ができる、おすすめのUMPC。8.4インチのコンパクトなディスプレイながら解像度は2560×1600ピクセルと高く、高精細な映像を表示できます。ゲームはもちろん、映画鑑賞やWebサイトの閲覧などにもおすすめです。
本体の左右には着脱式のコントローラーが搭載されており、携帯型ゲーム機のような使い方ができます。コントローラーを取り外して別売りのコネクターに接続し、本体を背面のキックスタンドで立て掛ければ据え置き機風にも使用可能です。
OSにはWindows 11が搭載されているため、パソコンとしても扱えます。別売りのキーボードを接続してノートパソコンスタイルにしたり、スタイラスペンを組み合わせて小型のタブレットとしても使用できる設計です。
バッテリー容量も17100mAhと大きく、最大100WのUSB PD急速充電にも対応しています。
One-Netbook ONEXPLAYER mini Pro
場所を選ばずにゲームを楽しめるおすすめUMPC。CPUに第12世代のCore i7を採用しており、コンパクトながらパワフルなパフォーマンスを実現しています。メモリ容量も16GBと十分なので、さまざまなゲームをプレイ可能です。
ディスプレイは7インチで、解像度は1920×1200ピクセル。画面の両サイドには人間工学に基づいて設計されたコントローラーが搭載されており、十字キーや操作ボタン、ジョイスティックなどゲームのプレイに特化した仕様を採用しています。
インターフェースも充実しており、天面と底面の両方にUSB Type-Cポートを搭載。イヤホンジャックやUSB Type-Aポートも用意されています。また、ジャイロセンサーも内蔵されているため、本体を動かして直感的な操作も可能です。
ステレオスピーカーも備えており、迫力のあるサウンドでゲームをプレイできます。
One-Netbook ONEXPLAYER mini Ryzen版
小型ながらパワフルで頼もしいUMPC。解像度が1920×1200ピクセルの7インチディスプレイを搭載しています。本体がコンパクトなのはもちろん、重量も約619gと非常に軽量で、気軽に持ち運びやすい点も魅力です。
CPUにはAMD Ryzen 7 5800U、メモリは16GBを搭載しており、さまざまなゲームを快適にプレイするのに十分なパフォーマンスを実現しています。大型ファンや純銅のヒートシンクなど内蔵により、効率的に冷却できる点も特徴です。
Windowsパソコンながら両サイドにはゲームのコントローラー風ボタンやスティックが配置されており、携帯ゲーム機のように扱えます。USB Type-Cポートやイヤホンジャックが用意されているので、周辺機器を使えて便利です。
One-Netbook OneGx1 Pro
ゲーミングマシンとしてもビジネス用パソコンとしても使えるUMPC。重量が約620gと軽量なうえ、片手でも掴めるほどコンパクトなので、気軽に持ち運べます。ディスプレイサイズは7インチです。
コンパクトながら日本語配列のキーボードが搭載されているため、スムーズにタイピングできます。キーボードにはバックライトも搭載されており、薄暗い環境でも使いやすい仕様。また、ゲーミングデバイスらしいカラフルなライティングも楽しめます。
拡張性にも優れており、別売りのコントローラーを両サイドに取り付けるとポータブルゲーム機のようにも使用可能です。また、USB Type-Cポートを経由して外付けのグラフィックボードに接続すれば、パフォーマンスの向上も期待できます。
ボディはアルミニウム合金の削り出しで設計されており、高級感があるのも魅力です。
AYANEO AIR STANDARD
コンパクトなゲーミングUMPCを探している方におすすめのモデル。両サイドにコントローラーを搭載する、ポータブルゲーム機のようなデザインを採用しています。ディスプレイサイズは5.5インチで、持ち運びやすい設計です。
CPUにはRyzen 5 5560Uを採用しているほか、メモリも16GB搭載されており、小型ながら十分なパフォーマンスを実現しています。SSDの容量も512GBと余裕があるほか、SDカードスロットも用意されているため自由に拡張も可能です。
コントローラー部分には高精度なジョイスティックが採用されており、正確な操作をサポート。十字キーやボタンなども一般的なゲームのコントローラーに近い形で配置されているので、直感的に操作しやすい設計です。
高性能なスピーカーも内蔵されているため、リアルなサウンドも楽しめます。
AYANEO AIR Plus
デザインにもこだわって設計されたUMPC。6インチのIPS液晶画面を搭載しており、映像や画像を鮮やかに表現できます。小型ながら解像度は1920×1080ピクセルなので、細部まで丁寧に描写した映像を視聴可能です。
CPUには高性能なAMD Ryzen 7 6800Uを採用しています。また、パワフルな風を発生させるファンも内蔵。CPUのパフォーマンスを活かしやすく設計されているため、長時間高いフレームレートを維持しながらゲームをプレイできます。
スターライトブラックのほか、クラシックグレーやグレイシャーブルーなどおしゃれなカラーが用意されているのも嬉しいポイント。スリムかつコンパクトなボディで、気軽に持ち運んで場所を選ばずにゲームをプレイできます。
各種ボタンやキー、ホールトリガーなども精密に設計されており、快適に操作可能です。
エーオーケー・ゾーイ(AOKZOE) AOKZOE A1 Pro
パワフルなポータブルゲーミングマシンを探している方におすすめのUMPC。CPUにAMD Ryzen 7 7840Uを採用しており、優れたパフォーマンスを実現しています。Webデザインや動画編集といったクリエイティブな使い方も可能です。
メモリ容量も32GBと潤沢なため、複数のアプリを起動しても快適に動作します。ストレージはSSDなので、アプリやOSの起動に余計な時間がかかりません。バッテリー容量は17100mAhです。
ディスプレイサイズは8インチで、解像度は1920×1200ピクセル。コンパクトながら高画質でさまざまなゲームをプレイできます。また、6軸のジャイロ機能により、本体を傾けて操作できるのも特徴です。
「AOKZOEプレイヤーセンター」と呼ばれる専用のアプリもプリインストールされており、解像度やファンの動作、消費電力などを簡単に制御できます。
エーオーケー・ゾーイ(AOKZOE) AOKZOE A1
エルゴノミクスデザインを採用した、おすすめのUMPC。AMDのRyzen 7 6800UをCPUに採用しています。統合GPUはパワフルなRadeon 680Mなので非常に性能が高く、小型ながらさまざまなゲームを快適にプレイ可能です。
コンパクトなボディに8インチのディスプレイを備え、鮮やかな映像でゲームを楽しめます。解像度は1920×1200ピクセルで、283PPIの画素密度を実現。ディティールまでしっかりと描写したリアルな映像を体験できます。
そのほか、画面の左右にはゲーム向けのボタンや十字キー、ジョイスティックなどを搭載。大容量バッテリーにより、電源が確保できない環境でも安心してゲームを楽しめます。
FFF SMART LIFE CONNECTED 2in1ミニノートPC FFF-PCM2B
価格の安いUMPCを探している方におすすめのモデル。8インチの画面にはIPS液晶が使われているので発色がよく、見る角度を変えても正確な色でコンテンツを楽しめます。360°の回転とタッチにも対応しており、タブレットのようにも使用可能です。
コンパクトながら日本語のフルサイズキーボードに搭載されているキーを網羅しており、文字入力も快適に行えます。また、スペースキー付近に配置されたOFNにより、マウス操作もできる設計です。
キーボードの右上に搭載された電源ボタンにはWindows Helloに対応する指紋センサーを配置。スムーズにロックを解除できます。USB Type-CやminiHDMIなど、インターフェースが充実しているのも魅力です。
コスパのよいUMPCを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
CHUWI MiniBook X
低価格ながら使い勝手のよいUMPC。10.51インチのディスプレイは360°の回転に対応しており、タブレットのようにも使えます。もちろん、タッチ操作に対応しているので、直感的に操作可能です。
フルサイズの日本語キーボードが搭載されているため、スムーズにタイピングできます。タッチパッドのスペースも広く確保されており、別途マウスを用意しなくても単体で十分快適にカーソルを操作できる仕様です。
CPUにはインテルのCeleron N5100を採用しており、12GBのメモリと512GBのストレージを搭載しています。OSにはWindows 11を採用しているので、Officeソフトをインストールすればビジネスシーンでも活用可能です。
エイスース(ASUS) ROG Ally RC71L-Z1E512
パワフルなゲーミング仕様のUMPC。Ryzen Z1 Extremeという、ポータブルゲーム機向けに設計されたCPUを採用しています。モバイルマシンながら高パフォーマンスで快適にゲームをプレイ可能です。
ディスプレイサイズは7インチとコンパクトながら、120Hzの高リフレッシュレートに対応しています。また、表面には耐衝撃性や耐摩耗性などに優れた強化ガラスを採用しており、気軽に持ち運びやすい点も魅力です。
ディスプレイの左右には人間工学に基づいて設計されたコントローラーが搭載されており、快適にゲームを楽しめます。表面には滑りにくいように微細な凹凸を設ける加工も施されており、手にフィットしやすい設計です。
外付けのGPUや急速充電できるACアダプターなど、別売りのアクセサリーも充実しています。
コンパクトながらノートパソコン同様の使い方ができるUMPC。最近では、ゲームに特化したモデルも多く、パソコンゲームを気軽にプレイしたい方にも適しています。本記事を参考に、ぜひ自分にピッタリの1台を見つけてみてください。