昔から使われている暖房器具の石油ストーブ。電気が不要なので災害時やキャンプなど幅広いシーンで活躍するうえ、火のやわらかな温もりを感じられることから、根強い人気があります。なかでも、一般家庭で多く使われている石油ストーブが「反射式ストーブ」です。
そこで今回は、おすすめの反射式ストーブをご紹介します。選び方やおすすめメーカーもあわせて解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
反射式ストーブとは?

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反射式ストーブとは、輻射熱を利用して室内をあたためる石油ストーブです。熱源の奥に設置された反射板から生まれる輻射熱で、壁や床をあたためることにより、じんわりと包み込まれるような優しく心地よいあたかさを実現します。
熱を反射させて空気をあたためるので、ストーブ正面を素早く集中的にあたためたい場合におすすめ。しかし、空気をあたためて対流させる「対流式ストーブ」に比べると室内全体をあたためるのは苦手です。
立方体の形状のモノが多く、壁際に置けるので狭い部屋でも設置しやすいのがポイント。さらに、ほとんどのモデルが天板にやかん・鍋などを置ける仕様のため、水を沸かす際に便利です。電気代を気にすることなく、お湯を沸かして室内の加湿をしたり、煮炊きをしたりと幅広く活用できます。
反射式ストーブの選び方
使用する場所の広さで選ぶ

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反射式ストーブを選ぶ際に最も重要なポイントが、使用する場所の広さです。ほとんどの反射式ストーブには火力を調節する機能が付いているものの、設置場所の広さに合った能力を持つモデルでないと十分な暖房効果が得られません。
反射式ストーブの平均的な対応畳数は、6~9畳程度です。なお、木造と鉄筋コンクリート造とでは対応畳数が異なるので、使用場所の建材も合わせて確認しておきましょう。
給油タンクの容量をチェック

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給油タンクの容量も忘れずにチェックしておきましょう。容量が大きいと一度の給油で長時間使えるため、面倒な給油作業の手間を軽減できます。しかし、その分ストーブ本体のサイズも大きくなるので要注意。設置スペースも考慮したうえで選んでみてください。
デザインをチェック

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反射式ストーブは、各製品のデザインに大きな違いはないものの、形状が若干異なります。コンパクトな縦長タイプは、狭い室内に設置したい方におすすめです。
一方で、横長タイプは、ある程度設置スペースに余裕のある方や、天板にやかんや鍋を2台以上置いて活用したい方にぴったり。なお、本体のカラーも製品によってさまざまなので、部屋のインテリアと相性のよいカラーを選んでみてください。
反射式ストーブのおすすめメーカー
トヨトミ(TOYOTOMI)

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トヨトミは、名古屋に本社を構える暖房器具・空調機器メーカーです。特に石油ストーブの分野で知られており、反射式ストーブの製品ラインナップも充実。ワイドサイズの反射板で広く室内をあたためられるタイプから、コンパクトで設置しやすい多機能タイプまで幅広く揃っています。
コロナ(CORONA)

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コロナは、新潟に本社を置く総合住宅設備メーカー。石油ファンヒーター・石油ストーブ・給湯機・美容機器などを取り扱っています。コロナの反射式ストーブもラインナップが豊富であるのに加え、リーズナブルながら優れた機能性を有するのが特徴。コスパを重視したい方はぜひチェックしてみてください。
アラジン(Aladdin)

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アラジンは、約90年の歴史を持つ家電ブランド。反射式ストーブの特徴は、シックなデザインです。一般的な住宅から日本家屋、洋風建築などさまざまな建物に程よく馴染みます。機能性だけでなく、インテリアとの相性にもこだわりたい方におすすめのブランドです。
反射式ストーブのおすすめモデル
トヨトミ(TOYOTOMI) 石油ストーブ RC-W360
臭いが気になりにくい反射式ストーブです。燃焼方式に、赤熱式と白光炎式の2段構造を採用。下段の赤熱式で未燃焼だったガスを上段の白光炎式で燃やすので、運転時の臭いが少ないのが魅力です。
赤熱式によって生じる遠赤外線が、じんわりと空間をあたためられるのもポイント。さらに、多面反射板によって広範囲をあたためるで、優しいあたたかさを部屋全体に行き届けたい方におすすめです。消火後の臭いを抑える「ニオイセーブ消火」機能も搭載。反射式ストーブの臭いが気になる方でも使いやすいのが特徴です。
サイズは、高さ45.4×幅56.2×奥行17.9cmで、タンク容量は40L。コンクリート造の家なら13畳程度、木造の家なら10畳程度が使用範囲の目安です。
トヨトミ(TOYOTOMI) シングル燃焼 石油ストーブ RS-S29M
多面反射板を搭載した反射式ストーブ。反射板の表面が波状になっており、熱の乱反射で広範囲をあたためられるのが特徴です。「電子点火」機能も付いており、高圧放電によりすぐに点火できるのもポイント。ダイヤルにはポジションマークが付いているため、好みの火力に簡単に調節できます。
ストーブが長持ちする工夫が施されているのも魅力。芯を最後まで使い切るために、芯を3段階で上げられる「でるでる芯」を搭載。短くなった芯を約2mmずつ上げられるので、弱くなった火力を回復できます。
そのほか、臭いの元を抑える「消臭リング」や、未燃焼ガスを燃やしきる「ニオイセーブ消火」機能など、さまざまな機能を搭載。反射式ストーブを長く使いたい方におすすめの製品です。サイズは高さ45.3×幅42.8×奥行31.5cmで、重量は約7.4kg。コンクリート造は10畳まで、木造は8畳まで対応しています。
トヨトミ(TOYOTOMI) 反射型ストーブ RS-G240
乾電池やライターを使わずに点火できる反射式ストーブ。点火レバーを数回まわすと点火でき、力に自信がない方や機械が苦手な方でも簡単に使用可能です。
電気がなくても使えるため、万が一停電などが起きた際にも役立ちます。寒い冬場はストーブとして暖をとるのはもちろん、上に鍋を置いて調理したり、お湯を沸かして体を拭いたり、災害時にも使えるストーブを探している方におすすめ。耐震自動消火装置も付いているので、安心して使いやすいのも魅力です。
サイズは、高さ45.3×幅42.8×31.5cmで、重量は約7.5kg。コンクリート造なら9畳、木造なら6畳の広さに対応しています。電池レスの反射式ストーブを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
トヨトミ(TOYOTOMI) Favor class 石油ストーブ RS-FH290
持ち運びに便利なコンパクトサイズの反射式ストーブです。サイズは高さ46×幅31.2×奥行35.6cm、重量は約7.5kg。上部にはキャリングハンドルが付いているので、簡単に動かせるのが魅力です。
コンパクトながら、ハイパワーで部屋をあたためるのもポイント。暖房出力は2.87~2.44kWで、コンクリート造なら10畳、木造なら8畳まであたためられます。さらに、「遠赤パワーリング」を搭載しており、同メーカー従来品よりも遠赤外線量が20%アップしたと謳われています。
臭いを抑える「ニオイセーブ消火」機能や、一発点火できる「電子点火」機能、灯油タンクを倒しても油がこぼれにくい「こぼれま栓」機能も搭載。使い勝手のよい、コンパクトな反射式ストーブです。
トヨトミ(TOYOTOMI) 石油ストーブ RS-GE23
タフなデザインが特徴の「GEAR MISSION」シリーズの反射式ストーブ。オリーブ色のデザインがおしゃれなので、見た目重視で選びたい方にもおすすめです。
臭いを抑えるための機能が備わっているのもポイント。燃焼筒に付いている「消臭リング」は、炎を安定させることで臭いを抑える効果が期待できます。さらに、臭いの原因である未燃焼ガスを燃やしきる「ニオイセーブ消火」機能も搭載。ゆっくりと消火することで、臭いを抑えます。
サイズは高さ44.6×幅42.2×奥行33cmで、重量は6.6kg。比較的持ち運びやすいので、自宅用はもちろん、アウトドアなどでも使いやすい製品です。対応範囲は、コンクリート造で8畳まで、木造で6畳までが目安。作業部屋や書斎など、自室用として使うのがおすすめです。
コロナ(CORONA) 石油ストーブ SX-E3521WY
広い部屋にも対応している反射式ストーブです。暖房出力は3.47~2.42kWで、タンク容量は約5.0L。コンクリート造なら13畳、木造なら9畳まで対応しているので、リビングなどの広いスペースでも使いやすいのが特徴です。
遠赤外線放射量をアップさせる「遠赤ブレード」を搭載。同メーカーの遠赤ブレードなしの製品と比較すると、遠赤外線効果が30%アップしたと謳われています。遠赤外線で体の芯までしっかりとあたためたい方におすすめです。
さらに、消臭にこだわった「触媒燃焼においとり」「ニオイカット消火」「クリーン燃焼」も搭載。嫌な臭いを最小限に抑えたい方におすすめです。サイズは高さ46.7×幅61.8×奥行32.4cmで、重量は約9.8kg。サイズが大きいので、あらかじめ設置スペースの広さを確認しておくようにしましょう。
コロナ(CORONA) ポータブル石油ストーブ RX-22YA
シンプルなデザインが使いやすい反射式ストーブ。高さ47.5×幅45.2×奥行32.4cmと小型サイズなので、ワンルームや自室で使うのにおすすめです。タンク容量は3.7Lで、コンクリート造は8畳、木造は6畳まで対応しています。
分かりやすいデザインの操作部も魅力のひとつ。ポジションマークの付いた大きなつまみを回すと簡単に火力調整ができ、初心者にも使いやすいのが特徴です。緊急時にすぐに消火できる「スピード消火ボタン」などの安全装置も搭載しています。
また、キャップが灯油タンクと一体化している「よごれま栓」を採用。手や床に直接油が付きにくいので、給油時の油汚れが気になる方にもおすすめです。
コロナ(CORONA) 石油ストーブ SX-E3722Y
メッシュ状のガードが付いた反射式ストーブです。網目が細かいので、ストーブの中に指や服が入り込む心配が少ないのが魅力。火元が心配な方や、小さな子供がいる家庭にもおすすめです。
サイズは高さ51×幅45.2×奥行32.4cmと設置しやすいサイズながら、部屋を広くあたためられるのが特徴。コンクリート造は13畳、木造は10畳までしっかりとあたためます。重量は8.4kgと重いので、固定位置で使用するのがおすすめです。タンク容量は4L。「給油サイン」で給油のタイミングを把握できるのも魅力です。
臭いを低減する「ニオイカット消火」や、すぐに点火できる「電子点火」、セーフティロック式カートリッジタンクの「よごれま栓」など、使いやすい機能も多数搭載。機能性に優れた反射式ストーブを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
アラジン(Aladdin) 石油ストーブ AKP-U288
ブラックの見た目がおしゃれな反射式ストーブ。シンプルなデザインなので、スタイリッシュな雰囲気の部屋での使用にもおすすめです。
高さ49.6×幅34.5×奥行32.7cmと、縦長サイズなのも特徴です。タンク容量は4.4Lで、燃料が少なくなるとお知らせする「給油サイン」機能を搭載。コンクリート造で10畳、木造で8畳までの広さに対応しています。
さらに、消し忘れを防ぐ「自動消火タイマー」機能が備わっているのもポイント。3時間・5時間・8時間で設定できるので、使用時間に合わせて調節しやすいのも魅力です。
アラジン(Aladdin) 石油ストーブ CAP-U289
レトロな見た目がかわいらしい反射式ストーブ。インテリアに馴染むおしゃれな反射式ストーブを探している方におすすめです。
サイズは高さ49.6×幅34.5×奥行32.7cmとコンパクトながら、パワフルな暖房力が魅力。上部からも熱を放出するので、部屋全体をしっかりあたためます。使用範囲は、コンクリート造で10畳、木造で8畳までが目安です。
3段階の「自動消火タイマー」を搭載しているのもポイント。3時間・5時間・8時間で設定できるので、長時間使用時の消し忘れ対策にぴったりです。さらに、「給油時自動消火」や「耐震自動消火」など、安全装置も搭載。安心して使いやすい反射式ストーブを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
電気不要で室内を優しくあたためる、反射式ストーブ。日常やアウトドアシーンはもちろん、製品によっては災害時などにも活躍します。今回ご紹介したおすすめアイテムや選び方を参考に、自分の部屋や好みにぴったりの1台を選んでみてください。