昔から使われている暖房器具の石油ストーブ。電気が不要なので災害時やキャンプなど幅広いシーンで活躍するうえ、火のやわらかな温もりを感じられることから、根強い人気があります。そのなかでも、一般家庭で多く使われている石油ストーブが「反射式ストーブ」です。
そこで今回は、おすすめの反射式ストーブをご紹介します。選び方やおすすめメーカーもあわせて解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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反射式ストーブとは?
反射式ストーブとは、輻射熱を利用して室内をあたためる石油ストーブです。熱源の奥に設置された反射板から生まれる輻射熱で、壁や床をあたためることにより、じんわりと包み込まれるような優しく心地よいあたたかさを実現します。
熱を反射させて空気をあたためるので、ストーブ正面をすばやく集中的にあたためたい場合におすすめ。しかし、空気をあたためて対流させる「対流式ストーブ」に比べると室内全体をあたためるのは苦手です。
立方体の形状のモノが多く、壁際に置けるので狭い部屋でも設置しやすいのがポイント。さらに、ほとんどのモデルが天板にやかん・鍋などを置ける仕様のため、水を沸かす際に便利です。電気代を気にすることなく、お湯を沸かして室内の加湿をしたり、煮炊きをしたりと幅広く活用できます。
反射式ストーブのおすすめメーカー
アラジン(Aladdin)
アラジンは、約90年の歴史を持つ家電ブランド。反射式ストーブの特徴は、シックなデザインです。一般的な住宅から日本家屋、洋風建築などさまざまな建物に程よく馴染みます。機能性だけでなく、インテリアとの相性にもこだわりたい方におすすめのブランドです。
トヨトミ(TOYOTOMI)
トヨトミは、名古屋に本社を構える暖房器具・空調機器メーカーです。特に石油ストーブの分野で知られており、反射式ストーブの製品ラインナップも充実。ワイドサイズの反射板で広く室内をあたためられるタイプから、コンパクトで設置しやすい多機能タイプまで幅広く揃っています。
コロナ(CORONA)
コロナは、新潟に本社を置く総合住宅設備メーカー。石油ファンヒーター・石油ストーブ・給湯機・美容機器などを取り扱っています。コロナの反射式ストーブもラインナップが豊富であるのに加え、リーズナブルながら優れた機能性を有するのが特徴。コスパを重視したい方はぜひチェックしてみてください。
反射式ストーブのおすすめモデル|大型
アラジン(Aladdin) 石油ストーブ CAP-U2801G
レトロなデザインがかわいらしい反射式ストーブ。ナチュラルなカラーリングにより、洋室はもちろん、和室にもしっくりと馴染むアイテムです。消火タイマーがついているのも特徴のひとつ。3時間・5時間・8時間のなかから自動消火したい時間を選べます。
また、ワンプッシュで簡単に点火できるのもポイント。緊急消火ボタンを搭載しており、万が一の場合にもすぐに消火できて安心です。本体は電池式で、停電時などでもストーブが使えるのも魅力。上部からも熱が放出されるため、ヤカンで湯を沸かすこともできます。
トヨトミ(TOYOTOMI) ダブルクリーン RC-S2824
ニオイの少ない反射式ストーブが欲しい方におすすめのアイテムです。本体には2段階燃焼方式を採用。下段は穴の空いた円筒型の鉄板が熱せられる「赤熱式」でじんわりとしたあたたかさを実現しています。上段は高温の約1200℃でニオイの元を燃やしきる「白光炎式」設計で、ニオイを元から少なくする仕組みが魅力です。
また、「でるでる芯」を搭載しているのもメリット。年単位の使用で劣化する石油ストーブの芯を、つまみを操作するだけで快適に使える長さへと調整可能です。芯交換の手間を少なくできるほか、替え芯のコストを減らせる製品です。
暖房目安は木造7畳・コンクリート10畳まで。火力調節幅は60〜100%と、ストーブを消すことなく好みの温度へ調整しやすいのが特徴です。さらに、安全に使いやすいのもポイント。逆止弁によってタンクからの灯油漏れを防げる「こぼれま栓」など、さまざまなセーフティ設計を備えています。
トヨトミ(TOYOTOMI) ダブルクリーン HRC-W3624
大きめの部屋で使える反射式ストーブを探している方におすすめの製品です。暖房目安は木造10畳・コンクリート13畳までに対応しています。すばやく点火ができるのもメリット。本体には電子点火ヒーターを搭載しており、断線トラブルが起こらないアイテムです。
また、多面反射板を採用しているのも特徴のひとつ。燃焼筒からの熱が乱反射して拡散することで、ムラなく効率的に部屋をあたためられると謳われています。さらに、ニオイを燃やしきる「ダブルクリーン」技術を搭載。赤熱式と白光炎式の2段階燃焼方式で、しっかりと空間をあたためながらニオイを軽減します。
加えて、「ニオイセーブ消火」機能がついているのもポイント。ストーブを切る際に徐々に火を消すことで、残ったガスを燃やしきってニオイを抑えます。長時間ストーブを使用する場合など、空気をきれいに保ちたい方におすすめです。
トヨトミ(TOYOTOMI) シングル燃焼 ワイドタイプ RS-W3024
ワイドサイズの反射板を備えるモノを求めている方におすすめの反射式ストーブです。置台含む本体大きさは高さ454.5×幅562×奥行き279mmと、広い部屋でもあたたかさを届けやすいのがうれしいポイント。暖房目安は木造10畳・コンクリート13畳までに対応しています。
また、芯交換の回数が軽減できるのもメリット。本体には「でるでる芯」を搭載しているのも魅力のひとつです。使用によって劣化する石油ストーブの芯を約2mmずつ上げられる構造で、数年使用して火力が弱くなった際に2回までつまみを回せます。替え芯代を節約できるため便利です。
さらに、メーカー独自技術の「ダブルクリーン」機能を採用。じんわりとしたあたたかさを感じられる赤熱式と、ニオイの元を約1200℃の熱で燃やしきる白光炎式で、快適に部屋をあたためられます。
コロナ(CORONA) SX-E2924Y
身体の芯まであたたまるのが特徴の反射式ストーブです。本体には「遠赤ブレード」を搭載。強い遠赤外線を放射する燃焼リングにより、寒い空間でも内側から身体をぽかぽかとあたためられます。
また、電子点火を採用しているのもメリット。すばやく点火ができるため、部屋が冷えている帰宅時にも快適に使えます。直感的に使える操作部もポイント。点火ボタンやハンドルのポジションマークには視認性の高いオレンジカラーを使用しており、一目でわかるため快適です。
さらに、「トリプル消臭」機能を搭載。ニオイを触媒で再度燃やす「触媒燃焼においとり」をはじめ、未燃焼ガスを燃やしきる「ニオイカット消火」、火力を下げてもイヤなニオイが出にくい「クリーン燃焼」によって空間のきれいな空気を保てます。
コロナ(CORONA) SX-E3724Y
快適に給油できるモノが欲しい方におすすめの反射式ストーブです。本体には「よごれま栓」機能を搭載しており、給油タンクのフタを石油にふれずに開閉可能。手にニオイがついたり、床が汚れたりするのを防げるためおすすめです。
また、給油タイミングが一目でわかるのもうれしいポイント。タンク内の灯油が少なくなると給油サインが赤に変わります。さらに、安全機能が充実しているのも魅力のひとつ。タンクを抜くと火が消える「給油時自動消火」に加えて、衝撃が加わると自動消火する「対震自動消火装置」などを備えています。
暖房の目安は木造10畳・コンクリート13畳までに対応。インテリアになじみやすいダークグレーのカラーリングも特徴です。
反射式ストーブのおすすめモデル|小型・コンパクト
アラジン(Aladdin) ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン SAG-SQ01A
キャンプなどの野外でも使いやすい反射式ストーブです。本体はカセットボンベで駆動する構造を採用。背面に搭載された取っ手に加えて、重さは約4.2kgと軽量のため簡単に持ち運びができます。また、専用の収納袋が付属するのもうれしいポイント。内部にはカセットボンベ2本を収納可能なサイドポケットがついています。
さらに、燃焼部には2層の放熱ネットを備えているのも特徴。弱燃焼時でもしっかりとあたたかさを感じられます。連続燃焼時間は弱モードで420分、強モードで150分です。
「圧力感知安全装置」「不完全燃焼防止装置」などの4つの安全装置を採用しているのもメリット。室内はもちろん、野外などで使う際にも安心です。
トヨトミ(TOYOTOMI) 電池レス石油ストーブ RS-G2424
災害時にも使えるモノを探している方におすすめの反射式ストーブ。本体には手回しハンドル「ぐるんPa」を搭載しており、ハンドルを1〜2回回すだけで乾電池を使わずにストーブの点火ができます。ライターなどが必要ないため、有事の際にも使いやすいアイテムです。
また、タンクが倒れても灯油がこぼれにくい「こぼれま栓」を採用しているのもポイント。タンクの注ぎ口に備え付けられた逆止弁により、キャップにゆるみがある状態でタンクが倒れても灯油が大量にこぼれることを防げます。
さらに、85〜100%の火力調節幅を設けているのも魅力のひとつ。室温を調整したいときに点火と消火を繰り返す必要が少ないため便利です。
トヨトミ(TOYOTOMI) シングル燃焼 ハンドルタイプ RS-H2924
コンパクトかつハイパワーな反射式ストーブを求めている方におすすめの製品です。本体の暖房目安は木造8畳・コンクリート10畳まで。置台を含む大きさは高さ460×幅312×奥行き356mmと、置き場所で幅を取りすぎないのがポイントです。
さらに、持ち運びに便利なキャリングハンドルを採用。重さは約7.5kgと比較的軽量で、さまざまな場所で使いやすいためおすすめです。また、「消臭リング」を備えているのもメリット。燃焼筒の上部に搭載した金属のリングにより、燃焼を効率的に行うことで余計なニオイの発生を抑えます。
トヨトミ(TOYOTOMI) GEAR MISSION RS-GE23
おしゃれなデザインの反射式ストーブを探している方におすすめのアイテムです。「無骨なアウトドアライフスタイル」をコンセプトに開発された「GEAR MISSION」シリーズの製品。本体は高さ446×幅422×奥行き330mm、重さ6.6kgとコンパクトサイズなのもメリットです。
カラーはオリーブグリーンとコヨーテブラウンの2種類をラインナップ。落ち着いた雰囲気を楽しめる表面のマット加工に加えて、インテリアになじみやすいアースカラーも特徴のひとつです。
点火ツマミを回すだけですばやく点火できる「電子点火」の搭載に加えて、85〜100%の間で火力を調節できるのもポイント。小さい製品ながらしっかりとした機能を備えています。
コロナ(CORONA) ポータブルストーブ SX-CE280Y
スタイリッシュでミニマルな印象が魅力の反射式ストーブです。ボディにはマット質感のクラシックブラックカラーを採用しており、覆板もブラックで統一。天板はホーロー仕上げで、あたたかな風合いを感じさせるアイテム。赤い炎を際立たせるデザインが施されています。
暖房の目安は木造8畳まで。タンク容量は4Lです。輻射熱で空間や身体をあたためられるため、空気が乾燥しにくいのもメリット。運転音や風もなく、快適に使えます。また、ゆっくりと消火させることでニオイを抑えられる「ニオイカット消火」機能を備えておりおすすめです。
反射式ストーブの選び方
使用する場所の広さで選ぶ
反射式ストーブを選ぶ際に最も重要なポイントが、使用する場所の広さです。ほとんどの反射式ストーブには火力を調節する機能がついているものの、設置場所の広さに合った能力を持つモデルでないと十分な暖房効果が得られません。
反射式ストーブの平均的な対応畳数は、6~9畳程度です。なお、木造と鉄筋コンクリート造とでは対応畳数が異なるので、使用場所の建材もあわせて確認しておきましょう。
設置スペースに合うサイズかどうか
反射式ストーブを選ぶ際には、サイズ感もしっかりと確認しましょう。家族で過ごすリビングなどにはワイドタイプや大きめのモノを選ぶと、空間をムラなくあたためられて便利です。
反対に、キャンプなどの野外で使用したい場合や一人暮らしなどのコンパクトな部屋で使いたい場合には小さめのモノを選ぶのがおすすめ。なかにはポータブルと謳われている製品もラインナップされているため、使用したいシーンに適したストーブを探してみてください。
給油タンクの容量をチェック
給油タンクの容量も忘れずにチェックしておきましょう。容量が大きいと一度の給油で長時間使えるため、面倒な給油作業の手間を軽減できます。しかし、その分ストーブ本体のサイズも大きくなるので要注意。設置スペースも考慮したうえで選んでみてください。
点火方法をチェック
快適に反射式ストーブを使用するために、購入の際には点火方法もチェックしておくのがおすすめです。反射式ストーブの点火方法には「電子点火」や「ニクロム線点火」が存在します。
電子点火とはツマミを回して放電を起こし、すばやく芯に点火させる方法のこと。一度でスムーズに点火できるため、はやく部屋をあたためたい場合などにも適しています。
また、断線のトラブルがないのもメリット。ニクロム線点火方式では断線の可能性があるため、電子点火タイプのモデルを選ぶのもおすすめです。
安全機能をチェック
反射式ストーブには石油を使用するため、多彩な安全機能を備えているモデルが多くあります。地震などの揺れを感知すると自動で消火する機能や給油時に自動消火を行うモノなどが一般的です。
さらに、キャップがゆるんでいる際に灯油タンクが倒れても大量に灯油がこぼれない「逆止弁」を搭載したモノも存在します。子どもやペットと暮らしている方は、安全機能についても確認しておきましょう。
デザインをチェック
反射式ストーブは各製品のデザインに大きな違いはないものの、形状が若干異なります。コンパクトな縦長タイプは、狭い室内に設置したい方におすすめです。
一方で、横長タイプは、ある程度設置スペースに余裕のある方や、天板にやかんや鍋を2台以上置いて活用したい方にぴったり。なお、本体のカラーも製品によってさまざまなので、部屋のインテリアと相性のよいカラーを選んでみてください。
電気不要で室内を優しくあたためる、反射式ストーブ。日常やアウトドアシーンはもちろん、製品によっては災害時などにも活躍します。今回ご紹介したおすすめアイテムや選び方を参考に、自分の部屋や好みにぴったりの1台を選んでみてください。