DIYをしていると、木材だけでなくコンクリートやレンガの穴あけ・はつり作業をする必要がでてくることがあります。そのような作業をする時の必需品が、振動ドリルより強力なハンマードリルです。

今回は、おすすめのハンマードリルをご紹介。あわせて選び方を初心者にもわかりやすく解説します。穴あけ性能・操作性・コストなど、自分のニーズに合ったハンマードリルを選んで、ワンランク上のDIYライフを楽しんでください。

ハンマードリルの選び方

駆動方式で選ぶ

充電式

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充電式のメリットは、電源を気にすることがないため、屋外などでも使えることです。さらに、コードがないので取り回しにも優れています。バッテリーの電圧は、10〜36Vとバラつきがあり、電圧が高いモノほど性能が高いのが一般的です。

充電式のデメリットは、AC電源式に比べて、穴あけ能力が劣ること。そして、バッテリー切れの心配がある点です。さらに、本体に内蔵されているバッテリーの分だけ重くなりやすい傾向があります。

なお、バッテリーは、メーカー間での互換性がありません。ただし、同一メーカーの場合、種類が異なる電動工具であっても、電圧が同じならば、バッテリーを共有できるケースもあります。ハンマードリル以外にもさまざまな電動工具を使う予定の方は、同一メーカーの製品を取り揃えた方が、トータルでのコストを抑えられるのでリーズナブルです。

AC電源式

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コードをコンセントに繋げて使うAC電源式タイプは、穴あけ能力が高いのが特徴です。充電式での穴あけ能力は最大40mmほどですが、AC電源式のハイエンドモデルでは50mmを超えるモデルもラインナップしています。また、連続使用してもバッテリー切れの心配がないのもメリットです。

ただし、常に電源へ接続しなければならないので、電源を確保できない場所では使用できません。また、作業中はコードを引っ掛けないようにするなど、取り回しには注意が必要です。

しかし、同程度のスペックを備えたモデルの場合、充電式と比べて軽量・リーズナブルなのもポイント。ハイパワーが要求されるはつり作業などでは、電源が確保できるのであればAC電源式ハンマードリルがおすすめです。

穴の寸法で選ぶ

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ハンマードリルは、モデルによって穴あけ能力が異なっています。穴あけ能力は、あけられる穴の口径(mm単位)で表示されるのが一般的。作業対象の材質であるコンクリート・鉄工・木工ごとに記載されています。また、穴あけの口径が太くなればなるほど、高い出力が必要です。

なお、DIYではコンクリートの穴あけ能力は20mmほどあれば充分だと言われています。ハイパワーモデルになるほど、重く高価になりがちなので、パワーを追求するよりも、自分のニーズに合ったハンマードリルを選ぶようにしましょう。

ビットの規格で選ぶ

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ハンマードリルは、シャンク(取り付け軸)の先にビットと呼ばれるドリル刃を取り付けて使用します。モデルによってシャンクの規格や形状が違い、異なる規格のビットを取り付けることはできません。そのため、ハンマードリルを選ぶ際は、対応しているビット規格を確認することが重要です。

規格の種類は「SDS-plus」「SDS-max」「六角軸」の3つに分類されています。現在は「SDS-plus」が主流です。主として、30mm以下の穴あけに使われています。一方で、大きな口径の穴をあける際に適しているのが「SDS-max」。20~52mmほどの穴あけに対応した、ハイパワーモデルにおいて採用されているのが特徴です。「六角軸」は、その中間の10~45mmに対応しています。

はつり機能の有無で選ぶ

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「はつり」とは、コンクリートの壁を壊す・削り取る作業のこと。強い打撃力が必要なため、打撃に特化した電動工具「はつりハンマー」が使用されます。回転に加えて打撃を行えるハンマードリルのなかにも、はつり機能を備えたモデルがラインナップされています。「はつりハンマー」ほど強力ではありませんが、軽いはつり作業であれば対応可能です。

ただし、モデルによって、はつり機能が搭載されていないので注意しましょう。はつり機能を標準で搭載しているモノもあれば、別売りアタッチメントによって対応できるモデルもあります。ハンマードリルではつり作業を行う予定の方は、機能に対応しているかどうかも確認しておきましょう。

集塵機能の有無で選ぶ

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コンクリートに穴あけをするハンマードリルは、細かい粉塵や破片が飛び散りやすいのが特徴。そのため、屋内はもとより屋外でも後の掃除が大変です。また、作業する人に粉塵が降りかかってくることも。特に、天井など上を向いて作業する場合は、ゴーグルや防塵マスクをしていても、作業しにくくなり、顔や髪の毛、作業衣が汚れます。

粉塵が飛び散らないように本格的な集塵システムを搭載したハンマードリルであれば、ダストボックスに粉塵を収納するとともに、フィルターで粉塵を濾過して排気をクリーンにすることが可能です。

また、集塵機能のないリーズナブルモデルでは、集塵カップの利用も効果的です。ハンマードリルの先にカップを装着して、粉塵の拡散を軽減できます。粉塵がハンマードリルに侵入すると故障の原因となることもあるので、集塵機能もチェックしておきましょう。

ハンマードリルのおすすめメーカー

マキタ(MAKITA)

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国内シェア60%を誇る電動工具最大手のマキタは1938年に設立されたメーカーです。海外への輸出も多く、世界シェアは第2位。現場のプロからDIYビギナーまで、幅広く支持されています。

ハンマードリルをはじめ、電動工具全般に渡ってラインナップが豊富です。さらに、電動工具専門メーカーだけにバッテリー・アタッチメントなど周辺部品も充実しており、拡張性が高いのもポイント。ハンマードリルを選ぶ際に、まずチェックしておきたいブランドです。

ボッシュ(BOSCH)

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1886年にドイツで創業されたボッシュは、燃料噴射装置・ブレーキシステムなど自動車部品の世界的トップメーカーです。個人向け商品も電動工具のほか、高圧洗浄機・ガーデニングツールなどをリリースしています。

技術革新力の高さで定評があるのがポイント。ハンマードリルでも、打撃時に本体の最適な重心バランスを維持する「アクティブバイブレーションコントロール」などの技術を採用しています。価格が比較的リーズナブルなのも魅力です。

ハイコーキ(HiKOKI)

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マキタと並んで、日本の電動工具トップブランドであった日立工機をルーツに持つメーカー。日立工機時代からの高い技術力が人気の電動工具ブランドです。

ハイコーキのハンマードリルはバッテリー性能が高いことに定評があります。特に、画期的なのがマルチボルト技術。18Vバッテリーでは、18V工具はもちろん、マルチボルト対応の36V工具が利用できます。軽量な18Vバッテリーで36V工具を利用できるのは大きなメリット。マキタ同様に、ぜひチェックしておきたい工具メーカーです。

ハンマードリルのおすすめ製品|充電式

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 18V 集塵システム HR244DRGXV

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 18V 集塵システム HR244DRGXV

集塵システムが付属したマキタの充電式ハンマードリル。集塵率は90%以上で、高性能フィルターを搭載しているので、排気がクリーンなこともメリットです。ダストケース容量は300ml。横向きの穴あけ約50本の塵を収容できます。

ビット規格はSDS-plus。コンクリート24mmまでの穴あけ能力があります。ほかにも、ブラシレスモーターを採用したことにより、従来モデルに比べて作業スピードが約10%向上しているのがメリットです。大容量6.0Ahのリチウムイオンバッテリー2本が付属しており、作業量の多い時でも安心できます。

本体は防滴使用。屋外で本格的にDIYする方におすすめのトータルバランスに優れたハンマードリルです。

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 18V HR165DRGX

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 18V HR165DRGX

バッテリー込みの本体重量が2.3kgと軽量なマキタの充電式モデルです。全長297mmとコンパクトなので、取り回ししやすいのがメリット。過酷な作業現場でもボディやパーツを守れる防滴・防塵構造を採用しており、アウトドアでも使いやすいハンマードリルです。

回転数は最大1600回/分、打撃数5300回/分。コンクリートに最大16mmの穴をあける能力を有しています。運転モードは2モード切替式。「回転」「回転+打撃」を選択できます。

6.0Ahのリチウムイオンバッテリー2つが付属。バッテリー残量のほかに、故障を知らせる自己故障診断機能を搭載しており、バッテリーの状態を確認しやすいのがメリット。フル充電すれば、口径10.5mm・深さ40mmの穴を約80本あけられます。DIYで使いやすい、軽量で取り回しに優れたハンマードリルです。

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 14.4V 集塵システム付き HR181DRGX

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 14.4V 集塵システム付き HR181DRGX

「打撃+回転」「回転」「打撃」の3モードで使用できる、マキタの最新モデルです。SDS-plus規格に対応しており、コンクリート18mm・鉄工13mm・木工24mmの穴あけ能力を有しています。バッテリー内蔵時でも重量2.4kgと軽量。全長301mmとコンパクトなので、取り回ししやすいのもメリットです。

ワンタッチで着脱できる集塵システムを備えているのが大きな特徴。集塵性が高いHEPAフィルターを採用しており、集塵率95%以上と優秀です。ダイヤルを回すだけで粉塵が落ちるフィルタークリーニング機能も搭載。取り外すことなくメンテナンスできるうえ、集塵性能が長続きします。

大容量6Ahのリチウムイオンバッテリー2パックと、集塵システムが付属していることを考慮すると、リーズナブルな価格であるのもポイント。ビギナーから中上級者まで、幅広い方におすすめできるハンマードリルです。

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 10.8V HR166DZK

マキタ(MAKITA) 充電式電動ハンマー 10.8V HR166DZK

片手でも扱いやすいマキタの小型軽量モデルです。サイズは長さ250×幅74mmで、重量1.8kg。ハンマードリルとしては、最小・最軽量クラスです。小型のハンドルを採用しており、重心が手元近くにあるので操作しやすいのがポイント。さらに、本体は防振ハウジング仕様なので、腕への負担が少ないのもメリットです。

10.8Vの低電圧モデルながら、穴あけ能力はコンクリート16mm・鉄工10mm・木工13mmと良好。SDS-plusのビット規格に対応しています。初心者でも購入しやすい安価なハンマードリルです。ただし、バッテリーは別売りなので、注意しましょう。

パナソニック(Panasonic) 充電式ハンマードリル 28.8V EZ7880LP2S-B

パナソニック(Panasonic) 充電式ハンマードリル 28.8V EZ7880LP2S-B

軽量で放熱性の高いマグネシウムをギアケースに使用した、パナソニックのハンマードリルです。本体とギアケースとの間に隙間を確保しているのが特徴。冷却効果を高めており、連続使用に強いのがメリットです。また、粉塵のギアケース内への侵入やグリス漏れを軽減しています。

ビット規格はSDS-plusに対応しており、穴あけ能力はコンクリート12.5mm。クイックロックチャックを搭載しているので、ビットの交換もラクラクです。打撃力の強弱切替スイッチを備えているのもポイント。弱打撃に設定すれば、3.2〜5mmといった細い径のビットの曲げや折れなどの失敗を軽減できます。

バッテリーは45分でフル充電できる、3.0Ahのリチウムイオン電池が2パック。また、脚立へ登り降りしやすい肩掛けベルトや集塵カップが付属しています。別売アタッチメントを使用すれば、軽はつり作業も可能なハンマードリルです。

ボッシュ(BOSCH) バッテリーハンマードリル 36V GBH36V-ECY

ボッシュ(BOSCH) バッテリーハンマードリル 36V GBH36V-ECY

36Vのハイパワー充電式ながら、クラス最軽量レベル2.9kgのボッシュ製ハンマードリル。穴あけ能力はコンクリート18mm・木工30mmです。ボッシュ独自のバイブレーションコントロールシステムを搭載。本体に内蔵されたダンパーが、作業時の振動を抑制しています。

モーターは、カーボンブラシを使用しないブラシレスモーターを採用。ブラシ交換が不要なので、ランニングコストがかからず、メンテナンスの手間がありません。また、モーター出力が向上したことにより、小型化を実現したのもメリットです。

2.0Ahリチウムイオンバッテリーが2個付属。特許を取得したECP機能を搭載しているのがポイントです。過放電・過負荷などの状態を監視することにより、バッテリー劣化の原因となる現象を抑制しています。パワフルで軽量な充電式ハンマードリルです。

ヒルティ(HILTI) 充電式コンビハンマードリル TE30-A36

ヒルティ(HILTI) 充電式コンビハンマードリル TE30-A36

フル充電すれば、約20時間連続使用可能という、強力なバッテリーが2個付属したヒルティのハンマードリルです。1個のバッテリーで1日作業できるのが大きなメリット。ビット規格はSDS-plusに対応しており、直径4~28mmの穴あけができます。

安全面でのポイントは、ヒルティ独自のアクティブ・トルク・コントロールシステム。大きな穴をあける際に、不意に振り回される危険を減らしています。ビットが6本付属しているのもポイント。作業量の多いDIY上級者におすすめのプロ仕様ハンマードリルです。

ハンマードリルのおすすめ製品|AC電源式

マキタ(MAKITA) コード式電動ハンマードリル HR2631F

マキタ(MAKITA) コード式電動ハンマードリル HR2631F

52mmという最高クラスの穴あけ能力を有する、マキタのハイエンドハンマードリルです。従来モデル比、穴あけ能率は約15%・ハツリ能率は約10%向上しています。シャンクの形状はSDS-max。「回転+打撃」「はつり(打撃)」の2モード制を採用しています。さらに、はつりモードでは「連続はつり」モードを搭載しているのがポイントです。

作業負荷に合わせて、回転数を自動制御する「ソフトノーロード」機能を搭載。無負荷時は低速で運転することにより振動を減らし、打撃開始とともに最大回転数に達します。

パワフルなハンマードリルだけに振動対策も充分です。振動部と操作部を分離した防振二重構造を採用。4つの防振バネで振動を効果的に抑制します。また、ビット先端からの反力は防振スプリングで吸収。豊富な振動対策を施したことにより、従来モデルに比べて振動が約30%軽減したと謳われています。

ボッシュ(BOSCH) コード式SDSプラスハンマードリル GBH2-28

ボッシュ(BOSCH) コード式SDSプラスハンマードリル GBH2-28

ボッシュのSDS-plusハンマードリルの中でも、高いパフォーマンスを誇るモデルです。重量2.9kgと軽量で扱いやすいのがメリット。穴あけ能力は、コンクリート28mm・鉄工13mm・木工30mmと優秀です。「回転+打撃」「回転」「はつり」の3モードで運転可能で、軽いはつり作業ができます。

クラッチ機構も備えているのがポイント。作業中にビットが鉄筋などに当たってロックしてしまった場合、即座にパワーの伝達を停止します。本体が振り回される事態やパーツの破損などを回避できます。

さらに、アクティブバイブレーションコントロールを搭載。打撃パーツの重心を計算して、最も効果的なバランスをとることにより、不快な振動を軽減します。なお、別売のボッシュ純正集塵システムも装着可能。リーズナブルでトータルバランスに優れたハンマードリルです。

ハイコーキ(HiKOKI) コード式ロータリーハンマードリル FDH22PG

ハイコーキ(HiKOKI) コード式ロータリーハンマードリル FDH22PG

重量1.9kgとハンマードリル最軽量クラスのAC電源式モデルです。ビット規格SDS-plusに対応しており、ワンプッシュで簡単にビットを脱着できます。

穴あけ能力はコンクリート22mm・木工24mmと、DIY用ハンマーとしては充分な性能。内部圧力調整機構に加えて、空打ち防止機構を搭載しているのがポイントです。騒音・グリス漏れを抑えるとともに、耐久性を向上できるのがメリット。「回転」「回転+打撃」の2モードタイプのハンマードリルです。

ハイコーキ(HiKOKI) 電動ハンマー H41SA3

ハイコーキ(HiKOKI) 電動ハンマー H41SA3

はつり・破砕能力が強力なAC電源式ハンマードリルです。重量は4.9kg。5kgクラスのハンマードリルとしてはトップクラスのはつり性能を誇ります。また、同社従来モデルと比べて、はつり量が29%アップしているのもポイントです。六角軸ビットを取り付け可能で、穴あけ能力は17mmです。

強力なはつり性能に見合うだけの防振構造を採用。トランザトリユニット方式防振構造により防振性を高めています。また、樹脂製シリンダーケースカバーを装着しており、グリップ性に優れているのも魅力。連続空打ち防止機能も搭載しています。はつり作業の操作性がよいハンマードリルです。