ボルトやナットを規定の値で締め付けるのに便利な「トルクレンチ」。緩みや締めすぎを予防できるため、自動車や自転車の整備・タイヤ交換といった作業に欠かせない工具です。デジタル表示できるモノやPCでデータ管理できるモノなど、さまざまな製品が販売されています。

そこで今回は、おすすめのトルクレンチをご紹介。あわせて選び方のポイントも解説しているので、購入を検討している方は参考にしてみてください。

トルクレンチとは?

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トルクレンチとは、ボルトやナットなどを決められた力で締め付けるための工具です。締めたり緩めたりするときに発生する回転力はトルクと言われ、単位は「N・m(ニュートンメートル)」で表します。

ボルトの締め付けが規定よりも不足していると、自動車のタイヤのナットが走行中に脱落してしまうこともあり非常に危険です。一方で、ボルトを締め付けすぎると、部品の耐久性を超過した負荷がかかり破損する恐れがあります。

事故を予防するためにも、トルクレンチを使用して適切なトルクで締め付けを行うようにしましょう。

トルクレンチの種類

自動車・バイク整備におすすめの「プレセット型」

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プレセット型のトルクレンチは、事前に締め付けたいトルク値を設定できるのが特徴です。締め付けが設定したトルク値に到達すると、カチッという音と軽い振動で知らせます。

トルクの設定範囲内であれば、ソケットサイズを替えても使用できるのがメリット。さまざまなサイズのボルトやナットを締める必要のある自動車・バイク整備におすすめです。

また、逆回転させると空回りするラチェット機構を搭載しているモデルであれば連続した作業も可能。狭く入り組んだ場所での締め付け作業にも適しています。

自転車整備には現在のトルク値が一眼でわかる「デジタル型」を

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デジタル型のトルクレンチは、トルクを液晶に表示される数字で確認できるのが特徴。一目でトルク値を確認できるため、さまざまな規定トルク値を設定して締め付ける必要のある自転車整備におすすめです。設定したトルク値に到達すると、音と表示によって知らせます。

なかには、トルクレンチに液晶モニターが付いており、現在どのくらいのトルクで締め付けているか表示できるモデルも存在。確認しながら作業することでボルトやナットの締め付けすぎを予防できるのがメリットです。

タイヤ・ホイール交換など用途が決まっているなら「単能型」

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単能型のトルクレンチは、製品ごとにトルク値が設定されているのが特徴です。設定されたトルク値に到達すると、カチッという音で知らせます。

プレセット型と基本的な構造は同じですが、設定されたトルク値から変更はできません。タイヤ・ホイール交換といった用途でのみ使用する場合や、連続して同じトルク値のモノを締め付ける場合におすすめです。

検査や測定にはシンプルな「ダイヤル・プレート型」がおすすめ

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ダイヤル・プレート型のトルクレンチは、本体に搭載されている目盛と針を確認しつつ締め付けを行うのが特徴。シンプルな構造で比較的リーズナブルな価格ながら、正確なトルク値がわかるのがメリットです。

ただし、プレートを真上から確認しなければ正確な値が読み取れない点には注意が必要。さまざまな角度からの締め付けを行うよりは、主にトルク値の検査や測定におすすめです。

トルクレンチの選び方

自分の締めたいトルク値に合ったモデルを選ぶ

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トルクレンチは、製品によってさまざまな測定範囲が設定されています。トルクレンチを選ぶときは、締めたいトルク値が測定最大値の30~80%以内に収まるようにしましょう。例えば、100N・m前後が規定値である普通車のホイールナットの場合は、測定最大値が約125~334N・mのモノがおすすめです。

締めたいトルク値が測定最大値の80%を超えると、規定のトルク値にするために大きな力が必要となります。体重をかけたり弾みをつけたりしてしまうこともあり、正確な値が得られません。

一方で、測定最大値の30%を下回ると、規定トルクに達したときのカチッという音や振動が感じにくくなる場合があります。そのため、過剰な締め付けとなる可能性があり注意が必要です。購入前にしっかりとトルク値の測定範囲をチェックするようにしましょう。

ヘッドの形状をチェック

ソケットタイプ

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トルクレンチを購入する際には、ヘッドの形状もあわせてチェックしておきましょう。ソケットタイプのトルクレンチは、プレセット型やダイヤル・プレート型タイプに多く、ボルトやナットに被せて締め付けを行うのが特徴。トルクの能力範囲内であればソケットサイズを替えても使用できるのがメリットです。

また、ラチェット機構を搭載したモノなら、逆回転させても空回りするためヘッドを差し込み直す必要がありません。スピーディーに作業を行いたい方におすすめです。

モンキー・スパナ・メガネタイプ

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モンキー・スパナ・メガネタイプのトルクレンチは、ソケットが差し込めない狭い場所や入り組んだ場所での作業に適しています。調節範囲内であれば異なるサイズのボルトやナットでも締め付けが可能。複数の用途で使用できるのがメリットです。

また、ヘッド口径部の口開き寸法が変化してもボルトやナットの中心は変わらない専用ヘッドを採用しているモノは、力点から回転軸までの距離が変わらないのがメリット。精度の高いトルク値の測定をできるのが魅力です。

サイズと重さをチェック

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トルクレンチのサイズや重さは製品によってさまざまです。コンパクトサイズのモノは、狭く入り組んだ場所での作業におすすめ。一方で、長いサイズのトルクレンチは力が必要なタイヤ・ホイール交換作業に適しています。

また、長時間の作業が必要な場合は、長時間の作業時にも疲れにくい軽量なモノがぴったりです。使用用途に応じて使いやすいサイズ・重さのモノを選んでみてください。

トルクレンチのおすすめメーカー

東日製作所(TOHNICHI)

東日製作所は、1949年に設立したトルク専門のメーカーです。約65年もの歴史のなかで培った技術や実績を基に、高品質なトルクレンチを取り扱っています。

プレセット型からダイヤル・プレート型まで幅広くラインナップしているのが特徴です。特に、プレセット型のトルクレンチはラチェット機構を搭載し、連続で作業できるのが魅力。スピーディーに作業を行いたい方におすすめです。

京都機械工具(KTC)

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京都機械工具は、1950年に設立した一般作業工具から医療用工具まで幅広く取り扱っているメーカーです。高品質かつ安全な工具を提供することをコンセプトとしており、プロからも支持されています。

また、初心者向けのモデルも多くラインナップ。特に、パワーセンサや大型LEDランプを搭載し機能性に優れた「デジラチェ」は、簡単に精度の高いトルク管理ができるのが魅力です。

トネ(TONE)

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トネは、1938年に設立したプロ用作業工具やトルク管理機器の開発から販売までを行っているメーカー。ヘッドの形状がソケットタイプのモノやモンキータイプのモノなどさまざまな取り扱いがあるのが特徴です。

トルク値が不意に変わるのを予防する「ロック機構」を搭載したモデルや、トルク値を確認できる目盛窓を搭載したモデルなど使い勝手に優れたアイテムを展開。初心者でも扱いやすいのが魅力です。

トルクレンチのおすすめ|自動車・バイク整備

東日製作所(TOHNICHI) ラチェット付プリセット形トルクレンチ QL200N4

ラチェット機構を搭載したプレセット型のトルクレンチです。ラチェット機構は24枚刻み、15°の振り幅に対応。狭い場所や入り組んだ場所での作業もスムーズに行えるのがメリットです。設定したトルクに到達すると、シグナル音で知らせます。

トルク調節範囲は40~200N・mと幅広く、自動車・バイクの整備に便利です。トルクの変更は目盛によって簡単に行えるため、初心者でも扱いやすいのがポイント。また、樹脂グリップでしっかり握れるのも魅力です。

幅広いシーンで使えるラチェット機構を搭載したプレセット型トルクレンチを探している方におすすめです。

東日製作所(TOHNICHI) シグナル式トルクレンチ/締付作業用 QL50N-MH

設定したトルク値になると軽いシグナル音で知らせてくれるプレセット型のトルクレンチです。トルクの調節範囲は10~50N・m。新副目盛形状によって簡単にトルク変更ができるうえ、手に汗や油が付いていても操作しやすいのが魅力です。

さらに、メタルグリップを採用しており、油や薬品などを使う作業現場にもおすすめ。また、頭部には24枚刻み、15°の振り幅のラチェット機構を搭載しています。狭い場所でもヘッドを差し込み直す必要がなく、連続して締め付けを行えるのがメリット。

トルク変更がしやすく扱いやすいプレセット型のトルクレンチを使いたい方はチェックしてみてください。

京都機械工具(KTC) 12.7sq.プレセット型トルクレンチ GW200-04

トルク値を確認できる目盛の窓を搭載しているプレセット型のトルクレンチです。不意にトルク値が変わることを予防するロック機構を採用。設定した数値を保ったまま作業が可能です。設定したトルクに到達すると、軽いショックが手に伝わり、カチッという音で知らせます。

また、トルク値は40~200N・mまで調節でき、さまざまなシーンで使えるのがメリット。さらに、グリップにはエラストマー樹脂を採用しているので、劣化しにくくしっかり握れるのが魅力です。丈夫な樹脂ケースが付属しており、保管や持ち運びにも便利。

トルク値を視認しやすい、プレセット型のトルクレンチを探している方におすすめです。

トネ(TONE) プレセット形トルクレンチ ダイレクトセットタイプ T3MN50

グリップ部分に搭載されたデジタル表示値でトルク値を読み取れるプレセット型のトルクレンチです。数値で確認できるため、読み間違いが起こりにくく初心者でも使いやすいのが魅力。トルク値は10~50N・mまで調節可能で、設定したトルク値になるとカチッという音と振動で知らせます。

ヘッドの形状はソケットタイプ。ラチェット機構を搭載しているのでスピーディーに作業ができます。トルク値の設定が容易で初心者でも扱いやすいプレセット型のトルクレンチを使いたい方におすすめです。

イーバリュー(E-Value) プレセット型トルクレンチ ETR3-25

幅27×高さ273×奥行き27mm、重さ592gと小型で軽量なプレセット型のトルクレンチです。狭く入り組んだ場所での作業が必要な自動車やバイクの整備におすすめ。軽いので長時間の作業で疲れにくいのも魅力です。

トルク調節範囲は5~25N・m。色付きの目盛りで視認性が高いのもポイントです。設定したトルク値になるとカチッという音と振動、ヘッドの角度が変わることで知らせます。また、両回転対応型で右ネジ・左ネジどちらにも対応できるのもメリットです。

さらに、ハードケースが付属し保管や持ち運びにも便利。コンパクトで目盛りが読みやすいプレセット型のトルクレンチを探している方はチェックしてみてください。

エマーソン(Emerson) トルクレンチ ケース入 EM-29

リーズナブルな価格で購入できるプレセット型のトルクレンチです。14mm・17mm・19mm・24mmの4種類のソケットと21mmの薄口ロングソケットが付属。さまざまなサイズのボルトやナットを締める必要のある自動車やバイク整備に適しています。

また、エクステンションも付属しており、タイヤ交換のときにも便利。本体とソケットを収納できるケースも付属しているので携帯性にも優れています。低価格でさまざまなサイズのボルトやナットに対応可能なプレセット型トルクレンチを使いたい方におすすめです。

角利産業(Kakuri Sangyo) マルチクラフト トルクレンチセット MTR-6

ショートソケット2個・ロングソケット2個・エクステンションバーの3種類のアタッチメントが付属するプレセット型のトルクレンチです。自動車のアルミホイール交換や整備まで幅広いシーンで使えるのがメリット。収納に便利なケース付きなのもポイントです。

トルク調節範囲は28~210N・m。設定したトルク値に達すると音で知らせます。ラチェット機構を搭載しているので、ヘッドを差し込み直す必要がなくスムーズに作業できるのも魅力です。さらに、回転方向の切り替えレバーを採用。逆回転にも対応できます。

幅広いシーンで使えるプレセット型のトルクレンチを探している方におすすめです。

ハゼット(HAZET) トルクレンチ 5123-3CT 1/2

工場などの過酷な使用現場にも対応可能なプレセット型のトルクレンチです。粉塵などの異物から本体を保護するシーリングリングを搭載。トルク調節範囲は60~320N・mで、設定トルク値に到達するとカチッという音と振動で知らせます。

また、目盛はレザー刻印されており、消えにくく読み取りやすいのが魅力です。丈夫なプラスチックケースが付属するので持ち運びや保管にも便利。目盛が読み取りやすく耐久性に優れたプレセット型のトルクレンチを使いたい方におすすめです。

スエカゲツール Pro-Auto トルクレンチ TRDC-030

左右どちらのネジも締め付け可能なプレセット型のトルクレンチです。ワンタッチ式のロック機構を搭載しており、設定したトルク値が不意に変わることを予防できます。トルク測定範囲は6~30N・mで自動車やバイク整備におすすめです。

また、トルク値はグリップを回すことで設定可能。目盛りは0.2N・m単位で細かく設定できるのがメリットです。さらに、保管に便利なブローケースが付属するのもポイント。トルク値のズレを予防可能なプレセット型のトルクレンチを探している方はチェックしてみてください。

RebarTech トルクレンチ

長さ約56cmと大型のプレセット型のトルクレンチです。トルク調節範囲は60~360N・m。自動車はもちろん、トラックやオートバイの整備にぴったりです。設定したトルク値に到達するとカチッという音で知らせます。

また、72歯のラチェット機構を搭載。連続して締め付け作業を行えるのがメリットです。測定精度は左右ともに±3%と良好。精度校正証明書や専用の保護ケースも付属しています。高トルク値でトラックの整備も可能なプレセット型トルクレンチを探している方におすすめです。

トルクレンチのおすすめ|自転車整備

東日製作所(TOHNICHI) デジタル式トルクレンチ CPT100X15D

高輝度LEDインジケーターを搭載し、視認性が良好なデジタル型のトルクレンチです。液晶画面の数値で直感的にトルク値を把握できます。トルク調節範囲は20~100N・mと幅広いのもポイント。本体には固くて丈夫なアルミを採用しているので、耐久性が高いのも魅力です。

また、データメモリや通信機能を搭載しており、測定したデータをPCで管理できるのもメリット。約3分操作しなかった場合に電源が切れる「オートパワーオフ」を搭載し、電池の消費を抑えられます。視認性が高く丈夫なデジタル型のトルクレンチを探している方におすすめです。

京都機械工具(KTC) 12.7sq.デジラチェ GEK085-R4-L

トルク値がリアルタイムで確認できるデジタル型のトルクレンチです。パワーセンサを搭載しており、グリップ部分にかかる操作荷重を感知・分析。より精度の高いトルク測定が可能です。

また、暗い場所や狭い場所での作業時に便利な大型LEDランプを採用。トルク値を確認しやすいのがメリットです。トルク測定範囲は17~85N・m。設定したトルク値になるとブザー音とLEDの点灯で知らせます。設定トルクは最大5件までメモリー登録が可能。効率的に作業ができます。

さらに、締め付けトルクの最大値を表示する「ピークホールド機能」を搭載しており、正確に締め付けできたかを確認できるのも魅力。機能的でスムーズに作業ができるデジタル型トルクレンチを使いたい方におすすめです。

京都機械工具(KTC) デジラチェ モンキタイプ GEK085-W36

ヘッドがモンキータイプで入り組んだ場所でも作業がしやすいデジタル型トルクレンチです。ヘッド部分の口開き寸法が変わってもボルトやナットの中心は変わらない専用形状を採用。力点から回転軸までの距離が変わらないため、正確にトルク値を測れるのが魅力です。

また、設定したトルク値に達するとブザー音とLEDの点灯で通知があります。液晶画面が見えない角度で作業していてもわかりやすいのがメリット。設定トルクは最大5件までメモリー登録が可能で、頻繫に使う作業を登録すればスムーズに作業ができます。

狭い場所でも精度の高い測定ができるデジタル型のトルクレンチを探している方におすすめです。

エスケー11(SK11) デジタルトルクレンチ SDT3-060

設定トルク値に到達すると光と音で知らせてくれるデジタル型のトルクレンチです。左ネジ・右ネジどちらの測定も可能なので、逆回転ネジにも対応できるのがメリット。約2分間操作しなかった場合に自動で電源が切れる「オートスリープ機能」を搭載しているのも魅力です。

また、トルク値の調節範囲は3~60N・mと低トルク値にも対応可能なため、ロードバイクなどの自転車整備におすすめ。さらに専用のケースが付属しており、保管や持ち運びにも便利です。機能性に優れたデジタル型のトルクレンチを使いたい方はチェックしてみてください。

スタビレー(Stahlwille) デジタルトルクレンチ 1-20NM

ドイツの総合ツールメーカー「スタビレー」のデジタル型のトルクレンチです。トルク値の調節範囲は1~20N・m。低トルク値に対応しており、自転車整備におすすめです。コンパクトなサイズなので、狭く入り組んだ場所での作業にも適しています。

また、80ギアのラチェット機構を搭載。ヘッドを差し込み直す必要がなくスピーディーに作業ができます。小型で取り回しやすいデジタル型のトルクレンチを使いたい方はチェックしてみてください。

バル(BAL) デジタル表示トルクレンチ6pcセット No.2067

ディープソケット3つとエクステンションバー・ケースがセットになったデジタル型のトルクレンチです。ディープソケットはアルミホイールに対応した17mm・19mm・21mmの薄型タイプ。トルク調節範囲は30~200N・mと幅広いので、自転車だけでなく軽自動車の整備にも適しています。

また、グリップはサイドラバー付きで握りやすいのも魅力です。さらに、収納ケースが付属するので保管や持ち運びもしやすく便利。比較的リーズナブルな価格で購入できるデジタル型のトルクレンチを探している方におすすめです。

スーパーツール(Supertool) デジタルトルクレンチ ケーブル式 モンキタイプ DTMW30085

USBケーブルでPCと通信ができるデジタル型のトルクレンチです。メモリーは2000件まで、設定トルク値は9件まで保存可能で、頻繁に行う締め付け作業を効率化できるのが魅力。設定したトルク値に到達すると光と音で知らせます。

ヘッドはモンキータイプで狭い場所や入り組んだ場所での作業におすすめ。特殊な形状でボルトの大きさが変わっても中心の位置が変わらないため、測定トルク値に影響が少ないのがメリットです。また、専用の樹脂ケースが付属しており保管にも便利です。

さらに、軽量設計で長時間の作業でも疲れにくいのが特徴。軽く機能的なデジタル型のトルクレンチを探している方はチェックしてみてください。

ACDelco デジタルトルクレンチ ARM601-3

測定精度が±2%と精度の高いデジタル型のトルクレンチです。トルク調節範囲は5〜50N・m。設定トルク値の90%に到達すると警告ランプが点灯しアラームがなるため、過剰な締め付けを予防できるのがメリットです。

トルク値は4単位変換可能なうえ、ピークモード・トラッキングモードなど機能が充実しているのも特徴。また、細身かつ軽量なデザインで長時間の作業にも疲れにくいのがポイントです。操作しなかった場合約1分で電源が切れるので、電池の消費を抑えられます。

さらに、プラスチック製の収納ボックスが付属しており、収納や持ち運びしやすいのも魅力。高精度で多機能なデジタル型のトルクレンチを使いたい方におすすめです。

トルクレンチのおすすめ|タイヤ・ホイール交換

東日製作所(TOHNICHI) シグナル式トルクレンチ QSP100N4

専用工具以外ではトルク値の変更ができない単能型のトルクレンチです。20~100N・mの間で使用するトルクを指定可能。設定したトルク値に到達すると、軽いシグナル音で知らせます。

また、24枚刻み・15°のラチェット機構を搭載しており、ソケットを差し込み直さなくても連続した締め付けが可能。効率的に作業ができます。狭い場所でも作業がしやすい単能型のトルクレンチを探している方におすすめです。

京都機械工具(KTC) 12.7sq.ホイールナット専用トルクレンチ WCMPA103

自動車のホイールナット専用の単能型のトルクレンチです。規定トルクは103N・mで、トヨタ・ダイハツの車に対応しています。ほかにも、スズキ・日産軽自動車用の85N・mのモノと日産・ホンダ車用の108N・mのモノがあり、車種に合わせて選べるのが魅力です。

本体の長さは423mmと長めで、タイヤ交換時に手が邪魔にならないのがメリット。36枚ギアのラチェットヘッドを採用しており、スムーズに作業ができます。自動車のホイールナット交換が素早く行える単能型のトルクレンチを使いたい方におすすめです。

京都機械工具(KTC) 12.7sq.プレロック型トルクレンチ GW300-04T

60~300N・mの範囲で任意のトルク値に設定可能な単能型のトルクレンチです。タイヤ・ホイール交換など連続して同じトルク値の締め付けを行うのに便利。ラチェット機構を搭載しているので、ヘッドを差し込み直す必要がなく効率的に作業ができます。

また、太軸のエラストマーグリップを採用。握りやすいのもメリットです。専用の樹脂ケースが付属しており保管・携帯しやすいのもポイント。特定の作業をスピーディー行える単能型のトルクレンチを探している方におすすめです。

トネ(TONE) スパナ形単能トルクレンチ TSP75-29

軽自動車のタイヤ・ホイール交換に適した75N・mの締め付けのみを行える単能型のトルクレンチです。設定されたトルク値になるとカチッという音または手に軽い振動があります。タイヤ・ホイール交換のみを行いたい方におすすめです。

ヘッドの形状はスパナタイプで、ソケットが差し込めない狭い場所での作業もスムーズに行えます。ほかに、16N・m、38N・m、55N・mの締め付けを行えるモデルを展開しているので、作業内容にぴったりのモノを選べるのがメリットです。

入り組んだ場所でも使いやすい単能型トルクレンチを探している方はチェックしてみてください。

トルクレンチのおすすめ|検査・測定

東日製作所(TOHNICHI) プレート式トルクレンチ SF/F F92N

シンプルな構造で重さは950gと軽量なプレート型のトルクレンチです。目盛が見やすくトルク値の検査や測定におすすめ。トルクの測定範囲は10~92N・mで左右に目盛が刻まれており、増締めや戻しトルクの検査に使用できます。

また、アームには内部応力を一定に保つ独特な形状を採用。摩擦部分がなく、耐久性に優れているのが魅力です。さらに、ハンドルは滑りにくい波形デザインでしっかり握って作業できるのもポイント。軽く使いやすいプレセット型のトルクレンチを探している方はチェックしてみてください。

東日製作所(TOHNICHI) ダイヤル式トルクレンチ DB12N5-S

見やすい大型の目盛を搭載したダイヤル型のトルクレンチです。トルクの測定範囲は1.4~12N・m。低トルク値の検査や測定に適しています。重さは400gと軽量で取り回しやすいのもメリットです。

また、ダイヤルの目盛は回転可能。設定トルク値に指針を合わせて測定することで0地点で完了することもできます。手をかける位置が変わっても測定精度には影響しないのも魅力です。さらに、ダイヤルは全周プロテクタで覆っており、傷つきにくいのもポイント。

精度が高く使いやすいダイヤル型のトルクレンチを探している方におすすめです。

京都機械工具(KTC) 9.5sq.ダイヤル型トルクレンチ CMD072

中央のダイヤルで測定値が読み取りやすいダイヤル型のトルクレンチです。置針式なので、裏向きに使用する場合でも測定ができるのがメリット。ダイヤルの0地点が本体の中心線上にあり、右トルクはもちろん左トルクの測定も可能です。

また、測定精度は左右とも±3%と良好。耐久性と精度に優れたKTC独自のトーションバーを採用しているのも魅力です。さらに、樹脂ケースが付属しているので、保管や持ち運びにも便利。測定精度が高く数値が読み取りやすいダイヤル型のトルクレンチを使いたい方におすすめです。

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トルクレンチの使い方の注意点

指定された場所を持って作業を行う

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トルクは、「回転軸から力をかける場所までの距離」と「かける力の大きさ」で測定されています。そのため、指定された場所を持って作業を行うようにしましょう。指定された場所以外を持って締め付けを行うと、正確な測定ができなくなってしまいます。

トルクレンチは精密機器なので、測定精度を保つためにも取り扱いには注意しましょう。

緩め作業や二度締めを行わない

トルクレンチはボルトやナットの締め付け作業に使う工具です。緩める作業に使用するとトルク測定機能が狂ってしまう可能性があるので、必ず締め付けのみに使いましょう。

また、カチッという音や振動・表示などで規定トルクに達したサインが出たら締め付けをやめることが大切です。規定トルクに到達してからも作業を続けてしまうと締め付けすぎになり、ボルトやナットの破損につながる恐れがあります。サインが出たら締め付けをやめるようにしましょう。

投げたり落としたりしない

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トルクレンチは内部に搭載されているバネによってトルク値を測定する工具です。投げたり落としたりするとトルク値を正確に測れなくなる可能性があります。

トルク値を正確に測れなくなると、ボルトやナットの緩みや締め付けすぎによる破損につながるため、使用する際は慎重に扱い、なるべく衝撃を与えないようにしましょう。

トルクレンチの保管法法

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プレセット型のトルクレンチを保管するときは、測定範囲の最小値にセットし直しておきましょう。次に使うときに便利だからとトルク値を使用時のときのまま保管すると、内部のバネに負荷がかかったままとなり測定精度の低下の原因となります。

また、高温・多湿・ほこりのある場所で保管することも、測定精度の低下につながる可能性があるので注意が必要です。使用後は付属のケースなどに入れて保管し、使用前には異常がないかチェックするようにしてみてください。長期間愛用するためにも、正しい方法で保管するようにしましょう。