「エアブラシ」は、塗料を霧状に噴射することで塗装を行えるアイテム。プラモデルの塗装やネイルアート、イラスト作成などで細かな表現が可能です。しかし、さまざまな製品が販売されているため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめのエアブラシをご紹介。選ぶときにチェックしておきたいポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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エアブラシの選び方
ハンドピースで選ぶ
ダブルアクション

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最も一般的なエアブラシのハンドピースが、ダブルアクション。ボタンを押して引くという2段階の操作によって塗装を行うタイプです。ボタンを押してエアーを出し、引いて塗料を出すのが特徴。引く幅が大きいと、その分塗料が多く出ます。
引き具合によって塗装方法をコントロールできるため、吹き付ける範囲を細かく調節できるのがポイント。グラデーション塗装や細かいパーツの塗装、ベタ塗りなど、さまざまな塗り方ができます。
シングルアクション

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ボタンを押すだけで塗装を行えるエアブラシには、シングルアクションのハンドピースが用いられています。ダブルアクションと異なりボタンを引くことはできないため、出てくる塗料の多さは後ろに付いているダイヤルを回して調節する仕様です。
細かい噴出量の調節ができないのは難点ですが、大きな面を塗装するときなど、量を調節する必要がない場合には活躍します。価格が安く購入しやすいのも、シングルアクションのメリットです。
トリガーアクション

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トリガーアクションは、ダブルアクションタイプやシングルアクションのようにボタンを押すのではなく、トリガーを引くだけでエアーと塗料を調節できるタイプ。トリガーの引きが小さいとエアーだけが出て、引きを大きくするほど多くの塗料が出てくるのが特徴です。
引くだけで塗装できるため指が疲れにくいメリットがありますが、塗料の噴出量を調節するのがやや難しいのは難点。グラデーションよりもベタ塗りをするためのエアブラシを探している方や、長時間使っても疲れにくい製品を探している方におすすめです。
ノズルの口径で選ぶ

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エアブラシのノズル口径は、0.2mm・0.3mm・0.5mmの3種類が一般的です。口径が小さい0.2mmのエアブラシは、細かい模様の作成に向いています。一方、口径が大きい0.5mmのエアブラシであれば一度に多くの塗料を出せるため、ベタ塗りをするときにおすすめです。
使い道に適した口径のエアブラシを選ぶことで、作業効率や表現力が上がります。どれを使えばよいか迷っている方は、細かい塗装にもベタ塗りにも幅広く対応できる口径0.3mmのエアブラシを選びましょう。
塗料カップは一体型か分離型か
一体型

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塗装カップとは、スプレーするための塗料を入れるパーツのこと。塗装カップを大きく分けると、一体型と分離型の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、購入前にしっかりと確認しましょう。
一体型は、塗料カップとエアブラシが一体化したタイプのことです。コンパクトで小回りがきくので、細かな箇所の塗装をしやすいのが特徴。塗料カップを取り外さずにそのまま洗えるので、お手入れの手間をかけたくない方にも適しています。
一体型の難点は、塗料カップの容量が少ないため広範囲の塗装ができないことです。また、複数の塗料を使う場合は、1色ごとに洗浄する必要があります。カップの洗浄が不十分だと、塗料が混じる恐れもあるので注意しましょう。
分離型

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分離型は、エアブラシから塗装カップを取り外せるタイプのことです。大容量のカップを装着すれば、広い範囲を一度に塗ったりツヤ出し塗装をしたりすることが可能。複数のカップに塗料を入れておけるので、異なる色で塗装したいときにも重宝します。
デメリットは、本体と塗料カップの接続部分に塗料が残りやすいこと。汚れが落ちにくい細かな箇所は、筆や綿棒などを使って丁寧に洗浄する手間がかかります。塗料が落ちきらないと接続部分が固まってしまうこともあるため、使用後はきちんとお手入れしましょう。
なお、分離型の塗装カップの素材は金属とプラスチックの2種類がありますが、初心者にはプラスチックがおすすめ。軽量で取り回しやすいだけでなく残量も見やすいので、ストレスなく塗装作業を行えます。
初心者にはフルセットがおすすめ

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エアブラシには関連製品が多いため、初心者は何を買うべきか迷うところ。また、アイテムをバラバラに購入すると、規格が合わず使用できない可能性もあります。そこで、エアブラシ初心者の場合は、基本的なアイテムが一度に揃うフルセットがおすすめです。
エアブラシをはじめるのに必要なアイテムは、エアコンプレッサーとハンドピースの2つ。さらに、ハンドピーススタンド・クリーナーセット・ダストキャッチャーなどがセットに含まれていると便利です。
幅広い用途に使いたい方は、圧力を調節するレギュレーターが含まれているモノをチェック。圧力計を見ながら空気圧を調節できるので、細吹きはもちろん広い面積もムラなくきれいに塗装できます。仕上がりのきれいさを重視したい方にもおすすめのアイテムです。
エアブラシのおすすめメーカー
タミヤ(TAMIYA)

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タミヤは模型やプラモデルなどを扱っている、世界的に有名な総合模型メーカーです。アメリカやドイツ、香港などにも法人を持ち、作る楽しさをサポートする製品を展開しています。
ハンドピースや口径サイズがさまざまなエアブラシを取り扱っているため、自身の使い道に合った製品を見つけやすいのが特徴。塗料や周辺機器をまとめて揃えやすいのも魅力です。
GSIクレオス(GSI Creos)

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GSIクレオスは、工業製品や模型関連製品の輸出入や販売を行っている商社です。ホビー商材の自社ブランド「Mr. HOBBY」を展開し、プラモデル制作に必要なオリジナル製品も揃えています。
シンプルな構造の製品から使いやすさにこだわった製品まで、幅広い種類のエアブラシをラインナップしているほか、エアブラシ用のアクセサリーも豊富に取り扱っているのが特徴です。
エアブラシのおすすめモデル|初心者向け
タミヤ(TAMIYA) エアーブラシライトシリーズ No.1 スパーマックス エアーブラシ SX0.3D 74801
使いやすさに優れた「ダブルアクションタイプ」のエアーブラシです。迷彩塗装から単色の塗装まで、さまざまな用途で吹きつけ塗装を楽しめます。ノズル口径は0.3mm。手に馴染みやすい形状を採用しており、本格的なエアーブラシの入門用としてもおすすめです。
塗料カップの容量は7ccの一体型。カップの底まで洗いやすい構造なので、お手入れも簡単です。カップの外側は塗料が垂れるのを防ぐ溝をつけるなど、細かい設計にこだわっています。また、本体に耐久性に優れた金属製を採用しているのもおすすめのポイントです。
コンパクトコンプレッサー・ベーシックコンプレッサー・エアーカンと接続して使用します。パッキンは耐溶剤性に優れたフッ素樹脂製を採用。塗料のしみ出しを防止できます。
タミヤ(TAMIYA) エアーブラシシステム No.20 スプレーワーク ベーシックコンプレッサーセット 74520
ノズル口径0.3mmのベーシックコンプレッサーセットです。初心者でも使いやすいシンプルな構造を採用。幅約2mmの細い線から、幅広い吹きつけまで、さまざまな用途で活用できます。ニードルやノズルは金属製のため、細かい塗装をするときも便利です。
コンプレッサーユニットは、騒音が発生しにくい二重構造。安定したエアー供給をおこないながら、動作音が小さいのも特徴です。時間帯を気にせず作業できます。
電源は充電式バッテリーパックまたは専用のACアダプター。家庭のコンセントからも電源を供給できます。別売りのバッテリーは本体内部に収納できるため、持ち運びも便利です。また、17ccと40ccの樹脂製塗装カップが付属しています。
GSIクレオス(GSI Creos) プロコンBOY SQ シングルアクション PS268
一定量の塗料を噴出しやすいエアーブラシです。シングルアクションタイプなので、ベタ塗りをするときに便利。リーズナブルな価格帯を実現しており、入門編にもおすすめです。
ノズルの口径は0.3mmと0.5mm。細かいポイントを塗装するときは0.3mm、広範囲をベタ塗りしたいときは0.5mmにするなど、用途に合わせて使い分けられます。塗料カップの容量は7ccなので、一度に多くの塗料を噴出可能です。
エアーホースの長さは約1m。取り回しやすいので、快適に作業をおこなえます。程よい重量感があるため、手元が安定しやすいのも魅力です。小型ながらムラの少ない仕上がりを楽しめます。
レイウッド(RAYWOOD) エアブラシ デルタ 充電式 コンプレッサー セット RS-1
ボタンを押して引く「ダブルアクション」を採用したコンプレッサーセットです。圧力感知式スイッチを搭載。トリガーボタンで連動するだけでなく、ホース接続時にもはたらきます。据え置き型のコンプレッサーとしても使用可能です。
定格圧力は0.066〜0.1MPaのため、安定した噴出を実現します。カップ一体型の設計なので、洗浄がしやすいのも特徴。また、分解や組み立ても簡単です。
バッテリーは分離式を採用しており、簡単にバッテリー交換ができます。バッテリーのType-Cポートは急速充電も可能です。あらかじめ予備バッテリーを準備しておけば、長時間の作業にも対応します。
本体には、バッテリー残量を表示する目盛りを搭載。充電状況をひと目で把握できるため、充電のタイミングを逃しにくいのもポイントです。
Oasser エアブラシ セット AK1
気軽に持ち運びできるコンパクトサイズのエアーブラシセットです。作業中はエアーブラシだけを持つので、長時間の作業も快適におこなえます。圧力の調節は低圧・中圧・高圧の3段階。シチュエーションに合わせて噴出量を調節できます。
塗料を吹きつける範囲を細かく調節できる「ダブルアクション」を採用。細かいパーツの塗装からベタ塗りまで、さまざまな塗り方を楽しめます。プラモデル・カー塗装・ネイルアートなど、多彩な用途で使用可能です。
1000mAhの大容量リチウムバッテリーを内蔵。1回のフル充電で約70分間使用できます。屋内は充電しながら、屋外はコードレスなど、用途に合わせて使い分けられるのもおすすめのポイントです。
エアブラシのおすすめモデル|中・上級者向け
タミヤ(TAMIYA) エアーブラシシステム No.49 スプレーワーク HG トリガーエアーブラシ スーパーファイン 74549
繊細な塗装表現を楽しめるトリガー式のエアーブラシです。ノズル口径は0.2mm。幅0.5mm以下の吹き付けができるため、細かいパーツを塗装するのに適しています。ニードルストッパーが付いているので、噴出量を一定に保てるのも魅力です。
アクリル塗料・エナメル塗料・ラッカー系塗料など、幅広い塗料に対応。グリップは樹脂製のため、握りやすいのも特徴です。トリガー部分へ塗料が逆流するのを防止できます。
塗料カップは一体型を採用。カップの底までお手入れしやすいので、メタリック塗料の粒子などもきれいに洗浄できます。また、カップの外側に塗料の垂れを防ぐための溝を設計するなど、細かいポイントにこだわっているのも魅力です。
GSIクレオス(GSI Creos) プロコンBOY PS289 WA プラチナ 0.3mm Ver.2
吹き始めの噴出をスムーズに促す「セミイージーソフトボタン」を搭載したエアーブラシです。エアーブラシ内に溜まった空気を調節することで、吹き始めの粒状塗料をおさえられるのが特徴。吹き始めから終盤まで、ムラの少ない塗装を実現します。
「エアアジャストシステム」を採用しており、0〜最大までの風量調節が可能。風量調節は手元で変えられるので、使いやすさも良好です。また、「エアーアップ機構」のはたらきにより、低圧のエアーでも安定した作業をおこなえます。
ボタンを押す力に合わせて塗装量をコントロールできる「ダブルアクション」を搭載。作業中でも塗装量を調節できるため、多彩な表現が可能です。機能性だけでなく、使いやすさにもこだわっています。
エアテックス(AIRTEX) XP-725 Premium
クロームメッキ加工を施したエアーブラシです。黒光りの高級感を与えるデザインを採用しているので、見た目の美しさを重視したい方にもおすすめ。クロームメッキボディは耐摩耗性にも優れており、錆びにくいのも特徴です。
ノズル口径は0.3mm。細い線や細かいパーツの塗装など、さまざまな表現を楽しめます。ニードルアジャスターが付属しているため、塗料の噴出量を細かく調節可能です。
トリガー部分は指に馴染みやすい設計を採用しているので、使いやすさも良好。カップの容量は7ccと、たっぷり塗料を使用できます。
アネスト岩田キャンベル エアーブラシ HP-CP
塗料の噴出量を調節できる「プリセットハンドル」を標準搭載しているエアーブラシです。使いやすさに優れているので、細かい塗装からベタ塗りまで楽しめます。標準吹付圧力は、0.1〜0.29Mpaです。
ノズル噴出量は0.3mm。イラスト・カスタムペイント・オートグラフィックなど、さまざまなシチュエーションで活用できます。程よい重量感があるので、握りやすいのも特徴です。
「ボタンオシニードルチャック」を採用しており、パーツを細かく取り外してお手入れ可能。汚れが付着したときも気軽に洗浄できます。機能性や使いやすさだけでなく、お手入れのしやすさにこだわっているのも魅力です。
ホルベイン画材 ハンドピース TH-2
快適なホールディングを実現したエアーブラシです。トリガーの引き具合に合わせてエアーと塗料の噴出量を調節できます。塗料が垂れにくい設計を採用しているのもポイントです。
ノズル口径は0.35mm。細かい塗装からベタ塗りまでおこなえます。握りやすいグリップなので、長時間の噴出も可能です。イラスト・描画など、さまざまなシチュエーションで活用できます。本格的なエアーブラシを求めている方にもおすすめです。
7ccと15ccのカップが付属。作業範囲に合わせて使い分けられます。どちらもフタが付いているので、作業中にこぼれる心配を軽減できるのも魅力です。
筆で塗るときとは大きく異なる表現が可能なエアブラシは、プラモデルの塗装やネイルアートといったシーンで活躍する便利アイテムです。口径サイズやハンドピースなどにこだわって選ぶことで、自身の使い道に合った製品を選べます。購入前に製品情報をチェックして、表現力を高められるエアブラシを手に入れましょう。