今、デジタル一眼レフカメラを持っている人の注目を集めているのが、レンズメーカーの高性能レンズです。この数年、設計技術と材料技術の進歩により、フィルムの時代では考えられなかったような高性能レンズが次々に登場してきました。そこで今回は、シグマ・トキナー・タムロンの各社によるF2.8以上の高性能標準ズームレンズを紹介します。
シグマ(SIGMA) 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
このレンズはAPS-C専用で、焦点距離をフルサイズに換算すると25.5mm-75mmになります。広角域から中望遠域をカバーするF2.8の大口径標準ズーム。超音波モーターによる迅速なAFで、マクロとまでは言えませんが、最短撮影距離0.28mと寄ることができます。フィルター径77mmですが、重量は565gと比較的コンパクト。全てのマウントに対応し、ニコン・キヤノン用には手ブレ補正機能も内蔵されています。
ニコン用
キヤノン用
ペンタックス用
ソニーα用
シグマ(SIGMA) 18-35mm F1.8 DC HSM
このレンズもAPS-C専用で、焦点距離のフルサイズに換算値は27mmから52.5mm。広角から標準域までをカバーするズームレンズです。このレンズの特徴は何と言ってもF1.8という単焦点レンズ並みの大口径。最短撮影距離は0.28mと寄ることができ、ボケを生かした撮影など様々な表現ができるようになっています。AFは超音波モーターで迅速・静音。フィルター径は72mm、重量810gと大口径の割には小型に抑えられています。
ニコン用
キヤノン用
ペンタックス用
ソニーα用
シグマ(SIGMA) 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
このレンズはフルサイズ用。広角域から中望遠域をF2.8の大口径でカバーします。もちろんAPS-C機に取り付けることもでき、その場合の換算焦点距離は、36mm-105mm。スナップからポートレートまでに好適なレンズとなるので、フルサイズ、APS-Cどちらのユーザーにもお薦めしたいレンズです。このレンズもAFは超音波モーターで迅速・静音。最短撮影距離は0.38m。フィルター径は82mm重量790gとデカイですが、それだけの魅力を備えたレンズです。
ニコン用
キヤノン用
ペンタックス用
ソニーα用
タムロン(TAMRON) SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD
このレンズもフルサイズ用ですが、発売時期がシグマのよりも新しく2012年。そのためかシグマに無かった手ブレ補正機構が内蔵されています。最短撮影距離、フィルター径などはシグマのものと変わりません。重量はやや重く825g。マウントはニコン、キヤノン、ソニーαに対応しています。
ニコン用
キヤノン用
ソニーα用
トキナー(TOKINA) AT-X 24-70 F2.8 PRO FX
このレンズは出たばかり。2015年6月12日発売のほやほやレンズです。最短撮影距離、超音波モーターなど、スペックは他社レンズと同等。フィルター径も82mmですが、重量が重く1010g。マウントは残念ながらニコン、キヤノンのみとなっています。
標準ズームはシグマのAPS-C以外は似たものが3種出ていて、特にニコン・キヤノンユーザーはどれを使ったものか迷うかも知れません。ネットなどで確認できるカタログスペックにはそれほど差が無いので、ショップなどで実際に触って自分に合うものを選ぶとよいでしょう。