一眼レフ用の互換レンズメーカーとして、フィルムの時代からシグマ・トキナー・タムロンの3社は定評がありました。デジカメ時代に入って出遅れていたメーカーもありましたが、この数年ようやく各社のラインナップが出そろってきました。ここでは広角編として、シグマ・トキナー・タムロンによるF2.8以上の高性能広角ズームレンズを紹介します。

トキナー(TOKINA) AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8

11-16mm F2.8 (IF) ASPHERICAL ニコン用

このレンズはAPS-C用なので、フルサイズ換算値で16.5mm-24mmになります。F2.8の大口径ですのでフィルターサイズは77mm。それでいて、最短撮影距離0.3m。超広角レンズの画角を生かしながら、遠近感を誇張するといった作画が可能になっています。非球面レンズや超低分散ガラスの使用で高画質です。

ニコン用

キヤノン用

ソニーα用

トキナー(TOKINA) AT-X 11-20 PRO DX

11-20mm F2.8

これもAPS-C用。フルサイズ換算値は、16.5mm-30mmになります。やはりF2.8の大口径でフィルターサイズは何と82mm! 使うにはちょっと勇気のいるレンズかも知れません。最短撮影距離は0.28mとかなり寄ることができます。非球面レンズや超低分散ガラスの使用で高画質。マウントはニコン用とキヤノン用が用意されています。

ニコン用

キヤノン用

トキナー(TOKINA) AT-X 16-28 F2.8 PRO FX

16-28mm F2.8

これはフルサイズ対応のレンズになります。もちろんAPS-Cでも使えて、その場合は換算値24mm-42mmです。レンズサイズのため前面にフィルターができないので、注意しなければなりません。重さも950gとかなりの重量。建築写真などを撮るプロに近いユーザーのための高級レンズと言えるかもしれません。

ニコン用

キヤノン用

タムロン(TAMRON) SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD

SP 15-30mm F2.8 Di VC USD

これもフルサイズ対応の広角ズームレンズです。APS-C機に取り付けた場合の換算値は22.5mm-45mmですので、準標準レンズとして使うこともできますが、あまりメリットはありません。やはり非球面レンズや異常低分散レンズを組み合わせて、大口径と高画質の両方を実現しています。最短撮影距離は0.28mとかなり寄れますが、このレンズもフィルターの装着は不可となっており注意が必要です。重量も1100gで、かなりのデカブツです。

ニコン用

キヤノン用

ソニーα用

シグマ(SIGMA) 24-35mm F2 DG HSM

24-35mm F2

これもフルサイズ対応の広角ズームレンズですが、注目なのはそのスペック。焦点距離24mm-35mmで、F2.0! ズームレンズと言うと、初心者は倍率に目が行きがちですが、このレンズはあえてズーム域を広角内に抑え、大口径化と高画質化を狙っています。フィルター系82㎜で重さ940gと大型ですが、性能の分かるユーザーには魅力的でしょう。メーカーの勇気に拍手!

ニコン用

キヤノン用