ゲーミングPCは、PCゲームのリアルな映像と迫力あるサウンドを余すことなく楽しむために、CPUをはじめとした個々のパーツが高性能なものが使われているPCです。ゲーミングPCを選ぶ際にCPUやグラフィックボード、サウンドカードに比べると、電源ユニットは軽視されることが多いですが、実は、高性能なPCほど電源にこだわる必要があります。
今回は、ゲーミングPCの高性能を支えている電源ユニットにスポットを当て、ゲーミングPCと電源の関係。おすすめアイテムとその選び方をご紹介します。
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ゲーミングPCは普通のPCと異なり、高性能のCPUやグラフィックボードを搭載しています。高負荷な状況でも快適性を要求されるゲーミングPCでは、大容量のパワーが必要になります。パワー不足になると、動作が不安定になり本来の性能が出ないばかりか、最悪の場合には壊れてしまうこともあります。
PCを構成するパーツの能力を最大限に引き出すには、常に安定した電源供給が必要。また、安定した電源があると、パーツ破損のリスク回避にもなります。それだけにパワーに余裕のある電源ユニットを選ぶことは、CPUやグラフィックボードを選ぶ以上に重要視する必要があると言えます。
ゲーミングPCに最適な電源の選び方
先ほどの「電源パーツの必要性」の中でPCを構成するパーツの能力を最大限に活かすために、パワーに余裕のある電源ユニットを選ぶ必要性について少し触れましたが、ゲーミングPCに限らずPCの性能に合った電源ユニットの選ぶポイントは、電源ユニットの容量の大きさだけではありません。
PCの性能に合った電源ユニット選びで迷わないための押さえるツボをご案内します。
80PLUS認証のランクの高い電源ユニットを選ぶ
80PLUS認証とは、電源ユニットが20%~100%の負荷時に、電源変換効率80%以上の基準を満たした電源ユニットに与えられる認証のことです。そのランク付けは、STANDARD、BRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUM、TITANIUMの6段階があり、ランクがTITANUMに近いほど、電源変換効率が高くなります。
80PLUS認証電源は、電源変換効率が高いため電力の使用率が低く省エネ効果と発熱を抑える2つの効果があり、PCの寿命を延ばすことにつながります。特に長時間PCを使う人やゲーム動画作成などの高負荷な作業が多い人は、GOLDやPLATINUM、TITANUM認証を受けた変換効率のいい電源ユニットがおすすめです。
PCの性能に合った電源ユニットのワット数の選び方
本来は、PCを構成する個々パーツの高負荷時の消費電力を調べて、電源ユニットを選ぶのが正解なのですが、ある程度の知識と手間がかかります。また、ワットチェッカーはとても便利で簡単に電力測定ができますが、購入するのも勿体ないですよね。
ゲーミングPCの場合、高負荷時の消費電力は400Wが一つの目安となりますが、500Wの電源ユニットを買えばいいのかといえば、そうでもなかったりします。見かけ上では問題ないように見えますが、実際は、20%程の変換ロスの部分があり400Wの電源供給能力しかありません。
電源ユニット選びの考え方は、「高負荷時の消費電力×2倍=適切な電源容量」と言われているので、これに当てはめると、高負荷時の消費電力が約400Wのとき約800Wの電源ユニットが適切。余裕のある電源容量とコストバランスのよい750Wの電源ユニットが購入後の満足度も高く一番おすすめです。
電源ユニットの接続方式
電源ユニットの接続方式には、ケーブルが取り外しできるプラグイン式と取り外しが一切できない直出し式の2種類があります。最近は、最小限の配線で接続が可能で、PCケース内のケーブルの混線も少なく、部品交換などのメンテナンス性の高さから、プラグイン式の電源ユニットが人気です。
直出し式と比べてお値段は少し割高ですが、これから電源ユニットを購入する方は、扱いやすいプラグイン式の電源ユニットがおすすめです。
ゲーミングPCにおすすめの電源
「ゲーミングPCに最適な電源の選び方」で重要なポイントをご紹介しました。ここからは性能面とコスト面で一番バランスの取れている80PLUS GOLD認証の扱いやすいプラグイン式の電源ユニットの中から、安定した電力を供給できる750Wモデルから、特におすすめのゲーミングPCに最適な電源ユニット3モデルをご紹介します。
コルセア(Corsair) RMxシリーズ RM750x CP-9020092-JP
自作ゲーミングPCの分野で人気のコルセアRMxシリーズの750Wモデル。過酷な環境下でも安定した電源供給を可能にしたサーバグレードの品質設計と各種保護回路で、PCパーツを不測の事態から守る高い信頼性と安全性が大きな特徴。フルモジュラー式のフラットケーブルは扱いやすく便利です。
その他、長期間の10年間保証がついているのもうれしいポイント。安心感と高い満足度からおすすめのモデルです。
エナーマックス(ENERMAX) Revolution X’tII ERX750AWT
ENERMAX「Revolution-X’t II」シリーズの電源ユニット。ハイエンドグラフィックボードでも安定した電力を供給できる+12V 1系統の採用やコンデンサに日本製105度品を使うなど、信頼性の高さに定評があるおすすめのモデルです。PCシャットダウン後、PC内に残った熱を逃がし冷却を続ける独自のヒートガード機能は、安全性を重視するゲーミングPCに最適。
シーソニック(Seasonic) X Series SS-750KM3S
自作マニアも絶賛のシーソニックのXシリーズ。その秘密は、徹底した高品質。山洋電気の静音12センチファンの採用や、電源1次側・2次側に信頼性の高い日本製105度対応コンデンサ、電圧変動率±2%という安定性。信頼性の高い電源ユニットです。
+12V 1系統あるので、高性能なグラフィックスカードにも安心して対応します。全てに妥協を許したくない方に使って欲しいおすすめ電源です。
最強電源が搭載されているおすすめゲーミングPC
ゲーミングPCも最近は、DELLのAlienware やHPのOMEN by HPなどのメーカー製の物も見かけるようになりました。ある程度は、購入時にカスタマイズでパーツ選択ができるようになりましたが、電源ユニットやマザーボードの選択ができないのがほとんどです。
ここでは、カスタマイズの幅の広いパーツショップ系と直販系のゲーミングPCから最強電源が搭載されているおすすめゲーミングPCを紹介します。
マウスコンピューター(MouseComputer) G-Tune MASTERPIECE i1470 シリーズ
G-Tuneは、直販系PCメーカーのマウスコンピューターのゲームパソコン・ハイエンドPCブランドとして展開しています。細かなカスタマイズができることで、PCゲーマーのハートを掴んでいます。その中から、MASTERPIECE i1470 シリーズをご紹介します。
MASTERPIECEシリーズは、G-TuneブランドのハイエンドPCに位置づけられていますが、放熱性と拡張性の高いAbee 製ケースとCore i7-6700Kプロセッサー搭載で169,800円(税別)から購入ができて、コストパフォーマンスも抜群です。700W電源(80PLUS BRONZE)・850W電源(80PLUS PLATINUM)・1200W電源(80PLUS GOLD)から選べるのも魅力です。
MASTERPIECE i1470をベースに更に自分好みのゲーミングPCに仕上げてみてはいかがでしょうか?
ドスパラ(Dospara) GALLERIA ZF
GALLERIAは、PCパーツショップドスパラが販売しているBTOゲーミングPCブランドです。PCパーツショップの強みは多様なゲームにマッチした推奨モデルも用意されていること。ゲーミングPC初心者の方でもサポートが充実しているので安心です。その中から、電源ユニットの選択肢が多い GALLERIA ZFをご紹介します。
GALLERIA ZFは、Core i7-6700KプロセッサーとグラフィックボードにGeForce GTX1070に加えて次世代のSSD搭載した最新モデル。最新のゲームも快適に楽しめます。BTOゲーミングPCの強みでHDDやSSDなども細かくカスタマイズできるのも嬉しいですね。
特に電源構成は、充実の11種類の中から選べます。その中での注目電源は、ゲーミングPCにおすすめの電源でご紹介したシーソニックの80PLUS GOLD認証電源 SS-750KM3。最強電源を搭載した自分だけのゲーミングPCで、旬のPCゲームを堪能してみてはいかがでしょうか。
今回は、ゲーミングPCの性能に合った電源の選び方の解説を交えながら、特におすすめしたい電源とゲーミングPCを厳選してご紹介しました。 PCゲームを始めたい初心者の方は、数あるゲーミングPCの基準として電源に注目して探すと見つけやすいですよ。
初めて自作に挑戦する方も、今回ご紹介した選び方を参考にしながら、ぜひ自分だけの最高のゲーミングPCを作り上げてください。