刃物を使用する際のトラブルを軽減するのに役立つ「防刃手袋」。刃が付いた機械を扱う工場現場から、包丁を使う一般家庭まで、さまざまなシーンで役立つのが特徴です。しかし、ひと口に防刃手袋といっても、多くの種類があるため選ぶときに迷ってしまう場合があります。

そこで今回は、おすすめの防刃手袋をご紹介。便利な滑り止めタイプやロングタイプなどについても解説します。ぜひ、防刃手袋を選ぶ際の参考にしてみてください。

防刃手袋の選び方

耐切創レベルで選ぶ

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耐切創レベルとは、切られることに対する耐性を示す数値です。EN 388に基づいており、数値が高いモノほど耐性が強く、包丁やカッターなどの刃物から手をガードします。

一般的に使われる手袋の耐切創レベルを決める「クープテスト」では、回転する丸い刃を手袋の一部に当てて同じ場所を繰り返し往復。貫通するまでにかかった往復回数によってレベル分けされます。

また、鋭利な刃物やガラスなどに対する切れにくさを定量的に測定する「EN ISO 13997 TDM試験」も行っているのが特徴。レベルA〜Fまでの6段階に分けられ、レベルFが最も頑丈とされています。

用途で選ぶ

チェーンソーや草刈り機などを扱うなら専用の製品を

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草刈り機やチェーンソーなどの電子工具を使うときは、草刈り機用やチェーンソー用の防刃手袋を使うのがおすすめです。事故などに繋がる場合があるので必ずチェックしておきましょう。

チェーンソーや草刈り機用の防刃手袋の多くは、手の平部分に革素材を使っているのが特徴。作業中の雨や振動による滑り止めになるため、より安全に作業できます。

さらに、手の甲へ耐久性が高いアラミド繊維を使ったモノなら、チェーンソーの刃によるトラブルも軽減可能。また、草刈りや木の伐採などを長時間おこなう場合は、振動を抑えた防刃手袋もおすすめです。

料理中に使うなら衛生的に使えるモノを

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料理では、包丁・スライサー・ピーラーなどさまざまな刃物を使うので、手を守るために防刃手袋があると便利。ただし、料理で防刃手袋を使う場合は、食品衛生法に適合しているか確認しておくのがおすすめです。

食品衛生法は、厚生労働省で定められている飲食による健康被害の発生を防ぐために作られました。食品衛生法をクリアした防刃手袋は安全な素材を使用しているため、より衛生的に扱えます。

アウトドアで使うなら耐水性に優れた製品がぴったり

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釣りやキャンプなどのアウトドアシーンでは、雨や川などの水で濡れても使いやすいよう、耐水性のある防刃手袋がおすすめです。耐切創性と耐水性を兼ね備えていれば、濡れた包丁などを持つときも手が濡れにくく、怪我のリスクも軽減できます。

また、汗をかきやすいアウトドアシーンでは、ニオイ残りしにくい防刃手袋がおすすめ。スペクトラ繊維を使ったモノは汗やニオイの吸収を抑えるため、ニオイが残りにくいのが特徴です。

護身用や防災用なら耐突刺レベルの高いモノを

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防刃手袋は、護身用や割れたガラス片を扱う防災用などとしても役立ちます。護身用や防災用として使う場合は、耐突刺レベルの高い防刃手袋がおすすめです。

耐突刺レベルとは、突き刺す強さに対しての耐久性を表します。耐突刺レベルを測定するための試験では、専用の機器で防刃手袋の一部を突き刺し、突き刺すのに必要な強度、ニュートンを測定します。

突き刺すのに要したニュートンによって4レベルに分けられ、最大耐突刺レベル4の防刃手袋は150ニュートン以上の突刺強さに耐えることが可能です。護身用や防災用に使う防刃手袋を探している方は、チェックしてみてください。

機能性で選ぶ

通気性に優れたタイプ

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夏場など汗をかきやすい時期に使う場合、通気性のよい防刃手袋がおすすめです。長時間の作業も快適におこなえるので、草むしりや庭の剪定などでも役立ちます。

なかには、手の甲部分の加工を省いている防刃手袋もあり、通気性がよく、長時間快適に使用可能。ただし、手の甲部分の防刃性がない場合もあるので、通気性のよさと作業内容に合わせて選んでみてください。

滑り止めタイプ

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細かな作業をする場合は、滑り止めの付いている防刃手袋がおすすめです。滑り止めが付いていれば、手に持っているモノが滑りにくく、カッターなどを使った細かな作業にも適しています。

また、滑り止めが付いているモノは、滑りやすいガラス片などを扱うときも便利。手のひら全体にゴム素材を使った防刃手袋なら、滑りやすいモノを持ったときも安定感があります。

ロングタイプ

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腕まで覆える防刃手袋を探している方には、ロングタイプのアイテムがおすすめです。一般的な防刃手袋では手首までですが、ロングタイプの防刃手袋なら肘まで覆えるため、より安心して使いやすいのが特徴です。

また、ロングタイプのモノは1枚で腕まで覆えるので、アームカバーを付ける手間が省けるのも魅力。アームカバーと別々に管理する手間も省けます。

手の甲などにも切創耐性があると安心

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防刃手袋のなかには、手の平のみ防刃性があるアイテムもあります。とくに通気性を重視したアイテムの場合、防刃性を省いたモノも多いので、購入前に確認しておくのがおすすめです。

手の甲にも切創耐性があれば、刃物を使った作業などで添えた手をケガするリスクが抑えられます。広い範囲をガードできるため、尖ったモノを周りに置いている現場での作業や、防犯用としてもおすすめです。

防刃手袋のおすすめ

ケンコバハンズ 防刃手袋

防災士がおすすめしていると謳われている防刃手袋です。非常持ち出し袋などに入れておく防刃手袋としても便利。素材に超高強度ポリエチレンが使われているためストレッチ性があり、硬めですが手の形にしっかりフィットします。

手の平と手の甲の両方に防刃性があるので、しっかり守れるのもポイント。手のひらには滑り止めが付いており、工具などを持ったときの滑り落ち落ちや抜け落ちも抑えられます。滑り止めは間に隙間を作りながら配置しているため、通気性も良好です。

ヘックスアーマー(HexArmor) 9000シリーズ 9011

ISEAテストで、耐切創レベル5に認定されたタフな耐切創・耐突刺手袋です。横に切り裂かれた場合に対応する耐切創と、アイスピックなど先の尖ったモノに耐性がある耐突刺の両方を兼ね備えています。手のひらにラテックスをコーティングしているため、滑りにくいのが特徴。グリップ性を備えながら、柔軟性があるので、カッターなどを使った細かな作業にも適しています。

また、耐突刺性があるため、細く鋭利なモノを扱うときにも便利。滑りやすいガラス片を拾ったり、ワイヤーを伸ばしたりなど、さまざまなシーンで役立ちます。

パナソニック(Panasonic) タングステン耐切創手袋 WKTG1XH1AX

希少な金属であるタングステン線で編まれた、おすすめの耐切創手袋です。EN388規格で耐切創レベルE〜Fと評価されているため、鋭い刃物を扱うシーンにもおすすめ。洗濯でき、擦れや摩擦にも強いので、長くタフに使えます。

高硬度の素材でできていますが、タングステン線は約20ミクロンと細く加工されているため、柔軟性も良好。指先もスムーズに曲げられます。

富士手袋工業 3WAY セーフハンド 6441

チェーンソーや草刈り機を使う作業にもおすすめの耐切創手袋です。クッションを内蔵しており、振動を軽減できるのが特徴。手の甲にも衝撃保護検査に合格したプロテクターが付いているのもポイントです。

また、耐突刺性レベル4に認定されているため、ガラス片や木片など尖ったモノを扱う現場にもおすすめ。耐切創レベルEの加工が施されており、解体作業や林業などでも役立ちます。

富士手袋工業 メガトンパワー耐切創 25-12

通気性がよく、長時間の作業にも適している、おすすめの耐切創手袋です。手の甲側の加工を省いているのが特徴。夏場など汗をかきやすい時期も快適に使えます。

手の平側にはニトリルコートを施しており、耐切創レベルC、耐突刺レベル3を取得。比較的安いので普段使いしやすく、ガラス片を取り除いたり、草刈り鎌を使ったりする軽作業におすすめです。

マックス(MAX) 森の定番 防振・耐切創手袋 MT850DX

チェーンソーや草刈り機を使う方にもおすすめの耐切創手袋です。手の平側に、やわらかくタフな人口皮革を使っているのが特徴。振動を抑えると謳われているため、長時間の作業でも役立ちます。

また、手の甲全面に丈夫なアラミド繊維を綿貼りしているので、手が滑ったときにケガをするリスクも軽減可能。さらに、左手の親指と人差し指に高強度素材を重ねて使用しています。

ウィード(Weed) DEXCUT DCP-765

タッチパネルに対応した耐切創手袋です。通気性がよく、やわらかいウレタンコーティングによって指先まで柔軟に動かせるため、カッティングなどの細かな作業でも便利に使えます。

素材には金属繊維や高性能ポリエチレンなどを使っているので、耐切創レベルDと防刃性能も良好。快適に使いやすいおすすめの防刃手袋です。

ウィード(Weed) DEXCUT DC-100

食品衛生法に適合している、おすすめの耐切創手袋です。食事の準備や食品加工現場で使うのに便利。インナー手袋用としても使えるため、使い捨てのゴム手袋を被せて使うのも適しています。

素材には高強度ポリエチレン繊維「ツヌーガ」を採用しているのもポイント。耐切創レベルDと高強度なので、包丁やピーラーを使用する際にもおすすめです。

ミドリ安全(MIDORI ANZEN) 耐切創性手袋 カットガード F102NF

インナー手袋としても便利な耐切創手袋です。グリップ力がある高強度ポリエチレン繊維「ツヌーガ」を使っているため、インナー手袋として装着してもズレにくく、長時間快適に使えます。

また、次亜塩素酸による消毒もできるので、食品を扱う場所で便利に使用可能。料理にも使えますが、食品に直接触れる用途には使用できないため、食品衛生法に適合したゴム手袋などと重ねて使うのがおすすめです。

ミドリ安全(MIDORI ANZEN) ATG 耐切創性作業手袋 MaxiCut Ultra 44-3755

耐切創レベル5の高い防刃性能を有する耐切創手袋です。摩耗しやすい親指と人差し指の部分が、ニトリル強化加工されているのが特徴。耐摩擦試験8000回にも合格しており、長くタフに使えます。

また、360°からの通気性を確保しているため、長時間の作業にも便利。フィット感は良好なので、指先までスムーズに動かせます。グリップ力があるため滑りやすいガラスなども掴みやすく、細かい作業にもぴったりです。

ミドリ安全(MIDORI ANZEN) 薄地ニット ケブラー MK-10

軽量で使いやすい耐切創手袋です。薄手ですが耐切創性があるケブラー繊維を使っており、刃物などによるトラブルを軽減可能。ケブラー素材には耐熱性や非導電性も兼ね備えているため、バーベキューなどの作業用手袋としても適しています。

左右兼用なので楽に装着が可能。左右を確かめて装着する手間が省けます。網目が細かく柔軟性も良好。手指の動かしやすさを重視する方におすすめです。

ショーワグローブ S-TEX 581

手にフィットしやすいおすすめの耐切創手袋です。独自の繊維技術「HAGANE COIL」テクノロジーにより、ステンレスワイヤー糸とさまざまな種類の繊維を組み合わせているのが特徴。やわらかく柔軟性があるため、フィットしやすく快適に使えます。

手の平にはニトリルゴムを使っているので、滑り止め機能も良好。油や摩耗にも強く、タフに使えます。さらに、透湿性のある発泡樹脂コーティングを施しているため、手が蒸れやすい長時間の作業にもおすすめです。

また、手首部分までしっかりカバーできるよう、長めにデザインされているのも魅力。シームレスなので縫い目の引っ掛かりやほつれが抑えられています。

ファルコン(FALCON) スペクトラ・スパンデックス DK-0101

スペクトラ繊維などを使った、おすすめの手袋です。スペクトラ繊維は汗やニオイを吸収しにくい特徴があるため、ニオイ残りを抑えたい方にもおすすめ。汗をかきやすいアウトドアにも向いています。

また、手の平や指先にはウレタンコーティングを施しているので、グリップ力も良好。ガラスなど滑りやすい素材も持ちやすく、細かい作業にもおすすめです。

アトム ケブラーハイパーロング指先強化 HG-09

肘近くまでカバーできる、ロングタイプの耐切創手袋です。ケブラー紡績糸100%でできており、軽量ながらも優れた耐切創性があります。長さがあるので大きな魚を捌いたり、大型ゴミを廃棄したりするシーンなどにもおすすめです。

明るいカラーなので視認性も良好。指先には補強糸を入れているのも特徴です。手首と肘近くに絞りが付いているのでズレにくく、スムーズに作業できます。

MQ 釣り専用

釣り専用に設計された耐切創手袋です。超高分子量ポリエチレンを使用しており、耐切創性のほか防水性もあるので、濡れた釣具を扱うときに便利。釣り針などでケガをするリスクが抑えられます。

また、滑り止め機能も備えているため、魚を素手で掴みたいときにも便利。手の平部分にはマグネットが付いており、不要なときは付属のストラップにスムーズに収納できます。