チェーンソーや包丁などを扱う際に手を保護できる「防刃手袋」。刃物からの切り傷対策ができるアイテムで、アウトドアや護身用としても使われています。ただし、さまざまな種類のモノが展開されており、どれを購入すべきか迷ってしまいがちです。

そこで今回は、防刃手袋のおすすめと選び方のポイントをご紹介。通気性に優れたタイプや、水濡れに強いタイプなど幅広くピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。

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防刃手袋の選び方

安全性をチェック

耐切創レベル

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防刃手袋を選ぶ際は、耐切創レベルを確認しておきましょう。耐切創レベルとは、金属やガラスなどによる切れにくさを表す数値のこと。ヨーロッパ規格の機械的リスクに対する物性強度「EN388:2016」により定められています。耐切創レベルが高いモノほど、よりしっかりと切り傷対策が可能です。

評価方法は、丸刃が貫通するまで検査対象を切る旧規格の「クープテスト」、荷重を加えた平刃をスライドさせて検査対象を切る新規格の「TDM試験」の2種類。クープテストでの試験結果は1~5、TDM試験の結果はレベルA~Fに分けられ、数字が大きいほか、レベルFに近づくほど耐切創性が高いことを示します。

耐刺突レベル

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耐刺突レベルとは、突き刺すのに必要な力を表す数値のこと。こちらもヨーロッパ規格「EN388:2016」によって基準が定められています。試験針を検査対象に一定の速度で突き刺して強度を測定。測定結果は0~4の5段階で評価され、4に近づくほど強度の高いモノだと判断できます。

耐刺突レベル4の防刃手袋は、150N(ニュートン)以上の力に耐えられるほど丈夫。ガラス片や瓦礫など尖ったモノを扱う際には、耐刺突レベルの高いモノを選びましょう。

耐切創性・耐刺突性がある部位もチェック

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防刃手袋は製品によって手指・手の甲・手のひらなど、耐切創性がある部位が異なります。なかには、手のひらのみに防刃機能がある製品もあるため、選ぶ際は注意が必要です。手を全体的にガードしたいなら手の甲まで耐切創性があるモノを選びましょう。

なお、防刃手袋は手指や手のひらのみに耐切創性がある製品が多い傾向にあるため、しっかり防刃機能がある範囲を確認する必要があります。

機能性で選ぶ

暑い場所では「通気性」に優れたモノがおすすめ

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夏の屋外での植木の選定作業などで防刃手袋を使用するなら、通気性に優れたモノを選びましょう。暑い場所での防刃手袋の着用はムレやすいため、メッシュなど通気性に優れた素材を使用したモノがおすすめです。

なお、耐切創性と通気性を両立した素材を採用した製品なら、防刃機能を損なうことなく安心して使いやすいのが魅力。選ぶ際は素材にも注目してみてください。

細かい作業時には「滑り止め」の有無をチェック

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手先を使った細かな作業をしたいなら、手のひらに滑り止め機能が付いている製品を選びましょう。しっかりとモノを握りやすいうえ、安定した作業を行えるのがメリットです。

なかには、通気性のあるコーティングにより、滑り止め効果を付与した製品もラインナップ。ムレを予防して快適に使用したい方は、ぜひチェックしてみてください。

肘まで守れる「ロングタイプ」も便利

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ロングタイプの防刃手袋は、庭木の剪定作業や刃が付いた機械のメンテナンスでの切り傷から、肘までをしっかりガードしやすいのが特徴。ロングタイプは手袋全体に防刃機能を備えているため、安心して使用できるのがメリットです。

なお、通常の防刃手袋で腕までガードしたい場合、別売りのアームカバーを併用するのがおすすめ。あらかじめ肘まで保護する必要がある作業を行うとわかっている場合は、ロングタイプの購入を検討してみてください。

用途で選ぶ

チェーンソーや草刈り機で使う場合は専用タイプ

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チェーンソーや草刈り機などを使用する際は、回転する刃に巻き込まれないよう専用の防刃手袋を選びましょう。チェーンソー用の表示があるかどうかをチェックしてみてください。

専用タイプの防刃手袋は、巻き込み対策のために革製であることが多い傾向にあります。また、手の甲にも特殊パッドが備えており、怪我の予防が可能。さらに、振動対策機能が備わっているモノなら、握力の低下などを軽減できます。

料理用に使うなら食品衛生法に適合したタイプ

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包丁やスライサーなどを扱う調理中の怪我予防のために防刃手袋を使用するなら、食品衛生法に適合したモノを選びましょう。なかには、薄手で使い捨て手袋のインナーとして使用できるモノもあり、衛生的に使用できるのがメリットです。

洗濯可能なモノなら、汚れても清潔に保ちやすく便利。また、はっきりとした色が付いた防刃手袋の場合は、食品への異物混入を軽減できます。

護身用には警察や警備会社で使われるタイプ

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護身用として防刃手袋を使用したいなら、警察用や軍用として使われるような手の甲にも防刃機能があるモノがおすすめです。よりしっかりと保護できるように革を使用した製品も展開されています。

また、耐切創レベル5やFなどの耐久性に優れたモノを選べば、より安全性を高められるのがポイント。さらに、耐刺突性にも優れているモノなら、刃物による突き対策も可能です。

アウトドアで使うなら水濡れに強いタイプ

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雨の日や水の近くで使用する機会も多いアウトドアシーン用には、耐切創性に加えて、水濡れに強い耐水性のある防刃手袋を選ぶのがおすすめです。例えば、素材に耐久性に優れたポリエステル繊維を使用したモノなどが挙げられます。

ほかにも、スペクトラ素材は水に浮くほど軽いうえ、優れた耐切創性を備えているのが魅力。紫外線対する抵抗力も高く、屋外で使用しても防刃機能が抵抗しにくいのもメリットです。

ただし、スペクトラ素材は防刃生地に用いられることの多いケブラー素材よりも、耐熱性が劣るのはデメリット。熱湯で防刃機能が劣化する恐れもあるので注意が必要です。

おすすめの防刃手袋

メカニクスウェア(Mechanix Wear) 防刃グローブ PURSUIT D5

メカニクスウェア(Mechanix Wear) 防刃グローブ PURSUIT D5

手のカーブに合わせた設計によりフィット感のある防刃手袋です。EN388:2016規格で耐切創レベルDを取得。さらに、カーボン素材を混紡した合成皮革を採用することでタッチパネルにも対応しており、着用したままスマホの操作も可能です。

裏地には防刃性に優れたArmortex素材を使用。しっかりと手のひらと指を守れます。また、通気性に優れたトレックドライ素材によってムレずに快適な着け心地を実現しています。

手首部分にはサーマル・プラスチック・ラバーを採用しており、しっかりと固定可能。洗濯機で洗えるため、清潔に保ちやすいのもおすすめポイントです。

ブッシュクラフト(Bush Craft) 防刃グローブ

ブッシュクラフト(Bush Craft) 防刃グローブ

アウトドア用品の企画や製造、販売を行うメーカー「ブッシュクラフト」の防刃手袋です。EN388:2016適合品で、高い耐切創性を備えているのが特徴。また、伸縮性があるので、手にフィットしズレにくいのもポイントです。

手のひらに施された厚手のニトリルコーティングにより、しっかりと手を保護しやすいのもメリット。さらに、耐摩耗性が高くしっかりと握れるため、効率的に作業を行えます。通気性にも優れており、キャンプなどのアウトドアシーンでも活躍するおすすめの防刃手袋です。

バックスポット(VAXPOT) 防刃グローブ VA-7200

バックスポット(VAXPOT) 防刃グローブ VA-7200

EN388規格で耐切創レベル5、耐刺突レベル2の防刃手袋です。高強度ポリエチレン繊維を使用しており、耐摩耗性にも優れているのが特徴。加えて、手の甲には熱可塑性エラストマーであるTPR素材のプロテクションを搭載することで、突き刺し耐性を高めています。

指部分にパッドを配置し、しっかりとガード可能。フレキシブル形状を採用しているため、指の動きを妨げにくいのも魅力です。

プロテクション部分には蛍光イエローを採用することで、視認性を高めているのもポイント。より安全性にこだわりたい方におすすめです。

ケンコバハンズ 防刃手袋

ケンコバハンズ 防刃手袋

超高強度ポリエチレン糸を使用することで、耐切創レベル5の切れにくさを備えた防刃手袋です。手のひらだけでなく、手の甲にも防刃機能を搭載しているのが特徴。さらに、伸縮性や通気性にも優れており、フィットしつつもムレにくいのが魅力です。

洗濯が可能なため、いつでも清潔な状態をキープできます。また、手のひらには指先まで滑り止めが付いており、握ったモノを落としにくいのもポイント。刃物を使用したDIYやブロック積みはもちろん、災害時のガラスの破片の片付けなど幅広い用途で使えるおすすめの防刃手袋です。

ブレードランナー(BLADE RUNNER) RHINO 防刃・穿刺耐性グローブ

ブレードランナー(BLADE RUNNER) RHINO 防刃・穿刺耐性グローブ

警察や警備員用として展開されている防刃手袋です。EN388規格で耐切創レベル5、耐刺突レベル4を取得。手袋全体に防刃機能があるので、護身用としても安心して使えます。

耐摩耗性や耐引裂性にも優れており、長く愛用しやすいのもメリット。また、素材には防刃性に優れたケブラー繊維や丈夫な革を採用しています。伸縮性のあるニットを手の甲に使用しているため、手の動きにフィットするのもポイントです。

デックスシェル(DexShell) 防水通気・防刃テクシールド手袋 DG478TS

デックスシェル(DexShell) 防水通気・防刃テクシールド手袋 DG478TS

耐切創性と防水性を兼ね備えた防刃手袋です。キャンプなどのアウトドアシーンにぴったり。3層構造になっており、中間ライナーには、防水性と通気性のあるポレール被膜を使用しています。水ははじきながらもムレにくいのが魅力です。

伸縮性があるため、手にフィットしやすく細かな作業も可能。着用したままスマホの操作も行えて便利です。さらに、手洗いも可能なので、汚れても繰り返し使えるおすすめの防刃手袋です。

Linodes 防刃手袋

Linodes 防刃手袋

防刃手袋と綿手袋がセットになったアイテムです。防刃手袋には316ステンレス鋼線を使用しており、高い強度を有しているのが特徴。食品衛生法適合品なので、肉や魚の加工、カキの殻剥きなどにも使えます。

手の甲にも防刃機能があり、しっかりと調理中の手をガードしやすいのもメリット。耐摩耗性にも優れているため、洗濯も行えます。さらに、手首には滑り止めバンドが付いており、手に固定して料理ができるのもポイントです。

ふく福 防刃手袋

ふく福 防刃手袋

高強度ポリエチレン繊維とステンレスワイヤーを混合することで、高い耐切創性を備えた防刃手袋です。比較的リーズナブルな価格で購入できるため、初めて防刃手袋を購入する方にもおすすめ。ガーデニングやDIY、廃棄物処理など幅広い用途で使えます。

伸縮性や通気性もあるので、手にフィットしてムレにくく効率的に作業が可能。さらに、耐摩耗性にも優れており、長く使用できるのも魅力です。

EZ-works 防刃手袋ロング

EZ-works 防刃手袋ロング

全長55cmで肘付近までガードできるロングタイプの防刃手袋です。EN388規格で耐切創レベル5と評価されており、しっかりと切り傷から手や腕を保護できます。軍手の10倍以上の強度があるとされる高性能素材HPPEや、高強度ポリエステルなどを採用しています。

伸縮性と通気性に優れたスパンデックスも使用。長時間使ってもムレにくく、快適に作業を行えます。庭木の剪定からDIY、廃棄物処理までさまざまな用途で使えるおすすめの防刃手袋です。

ウィード(Weed) 耐切創手袋 DEXCUT DCP-795

ウィード(Weed) 耐切創手袋 DEXCUT DCP-795

高性能ポリエチレンであるHPPEに金属繊維を組み合わせた独自の繊維技術により、耐切創性と着けやすさを実現した耐切創手袋です。耐切創レベルは、EN388:2016規格でレベルEを取得。加えて、タッチパネルに対応しており、スマホ操作ができるのも特徴です。

伸縮性があるうえ、薄く柔らかなウレタンコーティングを採用。手の動きにフィットし細かな作業がしやすいおすすめの耐切創手袋です。

ウィード(Weed) 耐切創手袋 DEXCUT DC-100

ウィード(Weed) 耐切創手袋 DEXCUT DC-100

食品衛生法に適合した耐切創手袋です。使い切り手袋のインナーとして使用できるため、料理や食品加工業での作業に適しています。

高強度ポリエチレン繊維である「Tsunooga」を採用しており、EN388:2016規格で耐切創レベルDを取得しているのも魅力。また、通気性があるため、暑くなりやすいキッチンなどでもムレにくく快適に作業を行いやすいのがメリットです。

トラスコ中山(TRUSCO) 耐切創手袋 PU #5 TCRG-5PU

トラスコ中山(TRUSCO) 耐切創手袋 PU #5 TCRG-5PU

超高強度ポリエチレン長繊維にガラス繊維を混合した耐切創手袋です。EN388に則った試験で耐切創レベル5、耐刺突レベル3の耐久性を実現。13ゲージと薄手ながらしっかりと手をガードできます。

手のひらと指先にはポリウレタンをコーティングしており、滑り止め効果を有しているのもメリット。モノを掴みやすく効率的に作業を行えます。また、防刃手袋で用いられることの多いアラミド繊維よりも粉じんが発生しにくいため、ホコリの混入を軽減できるのも魅力です。

トラスコ中山(TRUSCO) 耐切創手袋 カットレベルF CGSF

トラスコ中山(TRUSCO) 耐切創手袋 カットレベルF CGSF

EN388:2016規格で耐切創レベルFを取得した耐久性の高い耐切創手袋です。東洋紡製の高強力ポリエチレン繊維である「ツヌーガ」で作られており、高い耐切創性と通気性を両立。また、裏面はツヌーガとポリウレタンの2重構造を採用しているので、しっかりと厚みがあります。

次亜塩素酸などで除菌をしても劣化しにくいため、清潔に保ちやすいのもメリット。機械のメンテナンスやガラスを取り扱う作業にもおすすめの耐切創手袋です。

パナソニック(Panasonic) ストロングンテ タングステン耐切創手袋 WKTG3

パナソニック(Panasonic) ストロングンテ タングステン耐切創手袋 WKTG3

EN388:2016規格で耐切創レベルD、耐摩耗性レベル4に適合した耐切創手袋です。一般的なステンレスより高い強度があり、変形しにくいタングステン線を採用。金属繊維として編み込んでいるため、薄手で柔軟性がありながら高い耐切創性を実現しています。

手のひらにはニトリルゴムをコーティングしており、滑りにくくしっかりモノを握れるのも魅力。また、洗濯機の使用が可能なうえ乾きやすいため、汚れても繰り返し使えます。

手袋を付けたままタッチパネル操作が可能で、作業中にスマホを見れるのもポイント。ガーデニングや工作など細かな作業もスムーズに行えるおすすめの耐切創手袋です。

富士手袋工業 メガトンパワー耐切創 25-12

富士手袋工業 メガトンパワー耐切創 25-12

手のひら側の指先まで耐摩耗性に優れたニトリルコートを施した耐切創手袋です。EN388:2016規格で耐切創レベルCの強度を有しているのが特徴。また、耐刺突レベル3と突き刺しにも強く、ガラスの破片や廃棄物などをつかんで捨てる際にしっかりと手をガードできます。

手袋には、破れにくく切れにくい高性能ポリエチレン繊維やグラスファイバーを採用。耐油性も備えているため、車やロードバイクのメンテナンスにも役立つおすすめの耐切創手袋です。

ミドリ安全(MIDORI ANZEN) 耐切創性手袋 カットガード210MQ

ミドリ安全(MIDORI ANZEN) 耐切創性手袋 カットガード210MQ

高強度・超軽量・高耐久性を備えた高機能ポリエチレン繊維「MetalQ」を採用した耐切創手袋です。EN388:2016規格で耐切創レベルCを取得。ポリエチレン繊維と鉱物を配合することで、薄手ながらも切れにくいのが魅力です。

手のひらにはニトリルゴムの滑り止めが施されており、しっかりとモノを握りやすいのも特徴。また、コーティングには通気性のある「エアーフィニッシュ」を使用しているため、ムレにくいのもメリットです。

タッチパネルに対応しており、作業中にスマホ操作も可能。さらに、親指の股部分は補強されているため、裂けにくく長く愛用できる防刃手袋を探している方におすすめです。

ハスクバーナ(Husqvarna) グローブ テクニカル チェンソープロテクション付 599 65 12-08

ハスクバーナ(Husqvarna) グローブ テクニカル チェンソープロテクション付 599 65 12-08

チェーンソーや芝刈り機などに適したチェーンソー用防刃手袋です。EN388:2016適合品かつチェーンソープロテクションが付いており、作業中の怪我を軽減できます。

手のひら部分には、耐久性が高く防水効果のある山羊の皮を使用。手の形に沿った縫製により快適な着用感を実現しています。また、人差し指第二関節部はタッチスクリーンに対応しており、手袋を付けたままスマホの操作ができて便利です。

手首にはマジックテープがあるため、ズレないようしっかりと固定できるのもメリット。伐木作業や薪作りといった本格的なチェーンソー作業を行う際におすすめです。

ショーワグローブ(SHOWA) S-TEX 581

ショーワグローブ(SHOWA) S-TEX 581

耐切創度を保ちながらほかの機能も追加できる独自の繊維技術「HAGANE COIL」テクノロジーを採用した防刃手袋です。本製品は、ステンレスワイヤー糸とアラミド繊維を混合。EN388:2016規格で耐切創レベルEと高い耐切創性がありながら手にやわらかくフィットするのが魅力です。

手のひらにはニトリルゴム製の発泡樹脂をコーティングし、独自のS字プレス加工を施すことで滑りにくさを実現。また、手のひら部分には通気性もあるため、着用中にムレにくいのもポイントです。耐摩耗性にも優れており、長く愛用できるおすすめの防刃手袋です。