防刃手袋は、刃物などによる傷から手を保護するためのアイテムです。なかには、突き刺しに強い手袋や、チェーンソー専用の手袋などもあります。
防刃手袋は、製品によって保護性能のレベルが異なっていたり、搭載している機能性に違いがあったりするので、どれを選べばよいのか分からない方も多いはず。そこで今回は、防刃手袋の選び方とおすすめアイテムについてご紹介します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
防刃手袋の選び方
耐切創レベル・耐突刺レベルをチェック
防刃手袋は、目的に合った「耐切創レベル」と「耐突刺レベル」のモノを選びましょう。耐切創レベルは、鋭利なガラスや刃物などに触れたときの切れにくさを表しているレベルのこと。耐突刺レベルは、鋭利なモノの突き刺さりにくさを表すレベルのことを指します。
どちらのレベルもヨーロッパのEN388規格で評価されており、数字でレベルを確認可能。耐切創レベルは最大5まで、耐突刺レベルは最大4までの値で表示されます。数値が大きいほど耐切創・耐突刺性能に優れているのが特徴です。
なお、耐切創レベルはA~Fの値で表示される場合もあります。アルファベットの場合、Fがもっとも高い耐性を有しています。
耐切創性がある部位をチェック
防刃手袋は、耐切創性のない部位もあるので注意しましょう。耐切創性に優れている手袋を身に着けていても、保護されていない部分に刃物やガラスの破片などが当たるとケガをするリスクがあります。
指や手の甲まで保護できるタイプなら、安心して作業が可能。ぜひ耐切創性を備えている部位がどこなのかも注目して選んでみてください。
用途に合った種類で選ぶ
料理中に使用するなら食品衛生法適合品タイプ
防刃手袋のなかには、食品衛生法に適合している製品もあります。料理で使用する場合は、破れて食品に混入するのを防いだり、衛生的に使ったりするためにも、食品衛生法適合品を選びましょう。
加えて、洗濯ができる防刃手袋であれば、より清潔に使えるため安心。料理の際は手袋で直接食品に触れることもあるので、衛生面も重視してチョイスしましょう。
チェーンソーや草刈り機には専用タイプ
チェーンソーや草刈り機で作業するときに使う防刃手袋は、専用タイプを選ぶようにしましょう。チェーンソーや草刈り機を使用する場合、一般的な手袋に多い高強度ポリエステル繊維やケプラー繊維などのモノを使うと、繊維が巻き込まれる可能性があります。
チェーンソー専用の防刃手袋は、素材に天然皮革などを採用。繊維が巻き込まれるリスクを軽減し、安全に作業できます。
また、機械を握りやすいように設計されているモノもあり、作業性の向上を実現可能。機器の振動を抑えるタイプの製品もラインナップされています。
ガラスの破片など突起のあるモノには突き刺しにも強いタイプ
ガラスの破片など突起のあるモノを扱う場合は、突き刺しに強いタイプを選ぶのがおすすめです。突き刺しに対する耐性は、前述の耐突刺レベルから判断できます。最大4までの数値で表されているので、チェックしてみてください。
耐切創レベルだけを備えた防刃手袋を選ぶと、ガラスなどで手が切れるのは防止できても、手に突き刺さった際に保護ができないので注意しましょう。
アウトドアで使用するなら水に強い素材のモノ
キャンプや釣りなど、濡れる可能性のあるアウトドアシーンで防刃手袋を使用する場合は、水に強い素材を使用している防刃手袋がおすすめです。素材の耐水性や防水性などを確認しましょう。
水を弾きやすいポリエステルを採用しているタイプや、濡れても型崩れしにくいタイプであれば、水に濡れやすい環境でも快適かつ安全に使えます。
安全性が高まる滑り止め付きがおすすめ
防刃手袋に滑り止めが付いていると、作業の際に安全性が高まります。耐切創レベルに優れた防刃手袋でも、滑り止めが付いていないと道具を落とすなどのリスクがあるため危険です。
特に、刃物を扱う際は滑り止めが付いていると、ハンドルや柄をしっかり握りやすくなるのでおすすめ。手先の細かな動きが求められる作業でも、滑り止め付きだと安定感が増します。
肘まで守れるロングタイプにも注目
防刃手袋のなかには、肘や腕までをカバーできるロングタイプもあります。広い範囲を保護できるので、作業時の安全性をより高められるのが特徴です。例えば木の剪定をする際に、生垣などで腕をケガするリスクを軽減できます。
しかし、ロングタイプの防刃手袋はラインナップが少なめなのがデメリット。選べる製品が限られる点には注意しましょう。
快適に作業するなら通気性のよさにも注目
防刃手袋を使用して快適に作業したい方は、通気性に優れたモデルを選ぶのがおすすめです。通気性に優れたアイテムなら、長時間の作業時や暑い環境下の作業時でも、手袋の中が蒸れるのを防げます。
しかし、通気性に優れたモノは手の甲などの一部がメッシュ仕様であることが多く、保護できる範囲が限られる傾向にあります。快適性と安全性のバランスを考慮して、用途に合った防刃手袋を選んでみてください。
防刃手袋のおすすめ|食品衛生法適合品タイプ
ウィード(Weed) DEXCUT 食品衛生法適合 耐切創インナー手袋 DC-100
優れた強度と弾性率を備えた高強力ポリエチレン繊維「ツヌーガ」を採用した手袋です。ツヌーガは、柔らかくてしなやかな素材でありながらも、優れた耐切創性を発揮。ポリエステル繊維やナイロン繊維の2倍以上の耐切創性があるとされています。
本製品の耐切創レベルはDと高く、安全に調理を行うことが可能。使い切り手袋のインナー用としても活用できます。
PEACEUP 防刃手袋
食品衛生法適合品で、安心して食品をカットしたり調理したりできる防刃手袋。耐切創レベルは5で、刃物からしっかりと手を保護します。素材に高強度なポリエチレンを使用しているのが特徴です。
調理で使うほか、災害時のガレキの撤去やガラス破片の片付け、段ボールの解体など、幅広い用途におすすめ。価格が比較的リーズナブルで、気軽に購入できるのもポイントです。
Civil Life 防刃手袋 ステンレス鋼タイプ
ステンレスワイヤーで編み込まれた、耐久性の高い防刃手袋です。耐切創レベルと耐摩耗レベルがともに5なので、安心して使えます。食品衛生法適合品のため、調理用途におすすめです。
本体は、左右兼用のステンレス鋼手袋1枚と、綿手袋1枚がセットの製品。ステンレス鋼手袋は、手首部分に滑り止めベルトを搭載し、高い固定力を発揮します。メッシュ仕様で通気性も良好です。
防刃手袋のおすすめ|チェーンソー・草刈り機専用
オレゴン(OREGON) アクティブグローブ 91305S
チェーンソー使用時に衝撃を受けやすい左手を特に保護するための耐切創手袋。左手側に厚手の素材を使用しています。左手甲部に防護機能が備わっているのも特徴です。
丈夫な牛革を採用しているため、チェーンソー使用時の手の振動もしっかりと低減。長時間でも快適に作業ができます。本体サイズはS・M・Lの3種類です。
Vgo チェーンソー手袋
チェーンソー用として作られた、保護性能の高い手袋です。本製品は、左手の甲に12層のチェーンソー止め布を使用。チェーンソーが触れたときに停止させると謳われています。手のひら側は羊革とPVCパッドを採用しているので、耐摩耗性も良好。草刈りなどで使う際にもおすすめです。
また、柔軟性や通気性を備えており、快適な作業を実現。指がフレキシブルに動きやすく、作業効率を損いにくいのもポイントです。袖口は手首にぴったりとフィットし、手袋内部に汚れや木の破片などが入るのを防ぎます。
防刃手袋のおすすめ|突き刺しにも強いタイプ
バックスポット(VAXPOT) 耐切創手袋 防刃グローブ VA-7200
手首から指先まで広い範囲を保護する手袋。手の甲やそれぞれの指に大きめのパッドを配置しています。手全体を刃物から保護したい方におすすめです。耐突刺性能についても強化されています。
また、本製品は薄暗い場所でも手元を視認しやすいデザインを採用。手のひらには滑り止め加工を施し安定した作業を実現します。
手首の面ファスナー式ベルトで、スムーズに着脱ができるほか、サイズ調整も容易に行えます。水洗いに対応しているため、清潔な状態をキープ可能です。
富士手袋工業 メガトンパワー耐切創 25-12
刃物のほか、ガラス破片やガレキなどの取り扱いにもおすすめの手袋です。本製品は耐切創レベルがCで、耐突刺レベルが3。手のひらにモノが刺さるのを防いで、安全に作業を行えます。
手袋の手のひらから指先まではニトリルゴムをコーティング。これにより耐摩耗性レベル4、耐引裂性レベル4の優れた性能を実現しています。また、耐油性にも優れているため、車やロードバイクのメンテナンス用途にもおすすめです。
SILVABOND 耐切創手袋 防刃手袋
高強度ポリエチレン(HPPE)とグラスファイバーを編み込んで作られている手袋。耐切創レベル5、耐突刺レベル3で、刃物や枝から手をしっかりと保護します。さまざまな用途に使えるモノを探している方におすすめです。
耐引き裂きレベルと耐摩耗レベルがそれぞれ4なのもポイント。手のひら部分はポリウレタン加工による滑り止め仕様で、刃物の柄などをしっかりとグリップでできます。
通気性に優れているのも特徴で、手袋内部の蒸れを防止可能。また、手首部分の伸縮性に優れており、着け心地が快適です。さらに、手袋が汚れた場合は洗濯機洗いに対応しているので、いつでも清潔に使えます。
富士グローブ(FUJI GLOVE) とげハンド TH-700
耐突刺特殊シートと豚皮の2層構造で、突き刺し防止性能が向上している手袋です。柑橘類の樹木の収穫や、栗拾いなどのトゲ対策におすすめ。トゲの突き刺しから手をガードするのに役立ちます。
本製品はロングタイプのため、保護できる範囲が広いのが魅力。滑り止め仕様なのも嬉しいポイントです。腕までしっかりと覆える手袋を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
防刃手袋のおすすめ|水に強いタイプ
ミドリ安全(MIDORI ANZEN) カットガード G150
東洋紡製ポリエチレン繊維「ツヌーガ」と、ガラス繊維により作られた手袋です。本製品は、高い強度と伸縮性を兼ね備えたモデル。優れたフィット感を求める方におすすめです。
ツヌーガは水に対しての耐久性に優れているほか、耐光性や耐薬品性に優れているのもポイント。手のひらには発泡ニトリルゴムをコーティングし、滑り止め効果が期待できます。
手の甲側は背抜き設計で、優れた通気性を実現。手袋の内部がムレにくく、長時間快適に作業を行えます。裾部分はオーバークロック加工を施しており、裾糸がほつれにくい設計です。
DONFRI 耐切創手袋 防刃
防水性・防汚性・耐油性が期待できるPUコーティングが施された手袋です。滑り止め効果も期待でき、道具などをしっかりとグリップできます。
メインの素材には高密度ポリエチレン(HPPE)を採用。耐切創レベル5の優れた性能で、手を刃物から保護します。耐摩耗レベルも4と良好です。手首部分は、ほつれにくいオーバークロック加工が施されています。
オーバークロック加工により、ほつれにくい設計です。本製品は背抜きタイプで優れた通気性を発揮。DIYはもちろん、アウトドアからガーデニングまで幅広く活躍します。手袋をしたままスマホなどのタッチ操作ができるのもポイントです。
防刃手袋は、製品によって耐切創レベルや耐突刺レベルが異なるので、目的に合ったモノを選ぶようにしましょう。作業中にモノを持ったり握ったりする機会の多い方は、滑り止め機能を搭載した防刃手袋を選ぶのがおすすめ。繰り返し清潔に使いたい方は、洗濯に対応しているかもチェックしてみてください。