端子の圧着に必要な「圧着ペンチ」。別名「電光ペンチ」とも呼ばれ、電気工作や電装品のメンテナンスに役立つアイテムです。しかし、圧着ペンチには裸圧着端子やスリーブ用、閉端接続子用など種類が多いので、どれを選べばよいか悩んでしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、圧着ペンチのおすすめモデルを種類別にご紹介。あわせて選び方についても解説するので、ぜひ自分に合う圧着ペンチを探す参考にしてみてください。

圧着ペンチの種類

裸圧着端子・スリーブ用

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裸圧着端子・スリーブ用の接合に使用する圧着ペンチは、歯口が1枚歯なのが特徴。歯型は凹凸状で、電線と圧着端子をしっかりかしめられます。端子をかしめる際は、歯の凹部分にのせて行います。

しかし、裸圧着端子・スリーブ用の圧着ペンチの歯は1枚なのが一般的なので、1回でかしめを行えるのは1ヶ所のみです。なお、一般的に通常サイズの圧着ペンチでは1.25~8mm²の端子をかしめることが可能。ショートハンドルのモノでは1.25~2mm²までの圧着端子をかしめることが可能です。

リングスリーブ用

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筒状の端子であるリングスリーブをかしめる専用の圧着ペンチです。歯の部分が波のような形状をしており、閉じると隙間ができるのが特徴。一般的にリングスリーブ用の圧着ペンチは、小(1.6×2)・小・中・大の4サイズに対応しています。

製品によっては、かしめられないモノもあるので、リングスリーブ用の圧着ペンチを購入する際は、使用するリングスリーブのサイズを確認するのを忘れないように注意しましょう。

また、リングスリーブ用圧着ペンチの場合、端子のサイズだけではなく、電線の本数によってもかしめの位置を変えるのが主流です。

絶縁被覆付き圧着端子・スリーブ用

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絶縁被覆付き圧着端子・スリーブ用の圧着ペンチは、絶縁被覆が付いた圧着端子のかしめに使用します。歯が二枚構造なのが特徴。芯線と端子の被覆部分を同時にかしめることが可能です。

また、裸圧着端子用とは違い、凹凸部分がR状にくぼんでいるのも特徴。被覆部分を傷付けることなく、端子をかしめられます。

閉端接続子用

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閉端接続子をかしめるのに最適なのが、閉端接続子用の圧着ペンチです。閉端接続子とは、キャップ型の絶縁端子のことをいい、先端は細長く塞がっているのが特徴です。別名「絶縁被覆付き閉端子」と呼ばれます。

なお、閉端接続子用の圧着ペンチは、複数の電線をひとまとめにする際に使用されるのが主流。電線の本数が増える際には、幅広くサイズをかしめられるモノを選ぶと便利です。

オープンバレル端子用

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オープンバレル端子用の圧着ペンチは、かしめ部分が開いた形状をしている端子「オープンバレル型コンタクトピン」に適しているタイプです。オス・メス型の端子を噛み合わせてかしめる、ギボシ端子にもオープンバレル端子用の圧着ペンチが使われます。

また、小型モデルが多いのも特徴です。ほかの圧着ペンチよりも歯の厚みを薄くすることで、かしめたい箇所をピンポイントに捉えられます。

圧着ペンチ選び方

グリップの握りやすさをチェック

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かしめを行う際は、グリップを力強く握る必要があります。なかでも、大きい圧着端子をかしめたり、長時間圧着ペンチを使用したりする場合には、グリップが握りやすいモデルを選ぶことで、疲れを軽減することが可能です。

快適かつ効率的に作業を進めたい方は、人間工学に基づいて設計されたグリップを採用しているモノや、グリップが波型にデザインされたモノなどを選ぶようにしましょう。

圧着以外の機能をチェック

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圧着ペンチのなかには、圧着端子をかしめる機能のほかにも、電線を切断するワイヤーカッター、電線の被覆の皮をむきコードを出すワイヤーストリッパー、ボルトやビスを切断するボルトカッターが付いているモデルもあります。

作業をより効率よく進めたい方は、圧着以外の機能が付いているモデルの購入も検討してみてください。

圧着ペンチのおすすめメーカー

ロブテックス(LOBSTER)

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ロブテックスは作業工具やファスニングツール、工業用ファスナー、電設工具、油圧工具、切削工具の製造販売を行うメーカーです。約130年の歴史を持ち、プロからホームユースまで幅広く使用できる製品を取り揃えています。

ロブテックスの圧着ペンチは、JIS規格のモデルが多数ラインナップされているので、安心して利用できるのが特徴。初めて圧着ペンチを購入する方は、まず検討しておきたいメーカーのひとつです。

マーベル(MARVEL)

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マーベルは、電設工具や機械工具、金属製品等の卸販売や、企画開発を行っているブランドです。「世の中に役に立つ工具を作りたい」という思いのもと、1943年に創業されました。

ユーザーのニーズ・意見を直接吸い上げるユーザー会「道楽会」を設立し、ユーザーからの意見を製品開発に反映させているのが特徴。マーベルの圧着ペンチは、作業を省力化させることが可能なモデルが多く、機能性に優れている圧着ペンチを探している方に最適です。

ホーザン(HOZAN)

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ホーザンは、昭和21年に創業されたホーザン株式会社が展開するブランドです。ホーザン株式会社は電子機器用工具や自転車組立、整備機器などの設計・販売を行っており、3000種類以上の製品を世に送り出しています。

ホーザンの圧着ペンチは、種類が豊富なので、自分に合うモデルを見つけられるのが魅力。複数のモデルを比較検討したい方は、ホーザンの圧着ペンチも要チェックです。

圧着ペンチのおすすめ|裸圧着端子・スリーブ用

ロブテックス(LOBSTER) 圧着工具 裸圧着端子・スリーブ用 AK15A

グリップの開き幅が狭い圧着ペンチです。ペンチを開くときには約20mmになるよう設計されているので、端子の仮押さえを片手で行えます。かしめ作業に慣れていない方でも、簡単に作業ができるのが魅力です。

また、手にフィットしやすいデザインなので、長時間使用しても疲れにくいのもおすすめポイント。400gとコンパクトなのも魅力のひとつです。

さらに、正しく圧着ができていないと、ハンドルが開かない「成形確認機構」が備わっているので、より確実にかしめを行うことが可能。圧着ミスした際は、グリップ付近のナットを緩めることで、圧着し直すことも可能です。

なお、本製品は、銅線用裸圧着端子とP形・B型スリーブ専用。使用可能範囲は1.25・2・5.5・8mm²です。

マーベル(MARVEL) 圧着工具 ハンドプレス 裸圧着端子・スリーブ用 MH-5S

初心者でも使いやすいのが魅力の圧着ペンチです。正しくかしめが行われると、マークが付くのが特徴。1.25mm²には「1」、2mm²には「2」、3.5mm²には「3」、5.5mm²には「5」と印字されます。

また、仮押さえ機能が付いているのも魅力です。端子を入れて、グリップを1回カチッと握れば、簡単に仮押さえをすることが可能。端子と電線をより確実にかしめられます。

全長17.6cm・重さ245gとほかのモデルに比べて小型なので、使い勝手のよいモデルを探している方は、ぜひ購入を検討してみてください。

アイウィス(IWISS) 圧着工具 HS-16

幅広いサイズの端子をかしめられるのが魅力の圧着ペンチ。使用範囲は1.25~14mm²、圧着能力は1.25~16.0sqです。また、機能性に優れているのもおすすめポイント。トグル機構が搭載されているので、握力に自信がない方でも圧着しやすいのが魅力です。

さらに、ラチェット機構も備わっており、一定方向にだけ動力を与えられるので、力のいるかしめ作業を楽に行えます。グリップ部分は握りやすくデザインされているため、長時間使用しても疲れにくいモデルとしてもおすすめです。

なお、素材には、オイルの焼き入れ、焼き戻し処理を施した特殊鋼を使用しているので、耐久性が高いのも魅力。長い期間使用し続けられる圧着ペンチとしても人気があります。

圧着ペンチのおすすめ|リングスリーブ用

ロブテックス(LOBSTER) 圧着工具 リングスリーブE型用 AK17MA2

端子の圧着をより確実かつきれいに行いたい方におすすめの圧着ペンチです。グリップ幅が狭いので、端子の仮押さえを簡単に行うことが可能。圧着を失敗した場合にも、ラチェット解除ナットを回すことで対応できます。初めてかしめを行う場合に最適です。

また、全長195mm・重量290gと小型かつ軽量なのもおすすめポイント。片手でも確実に圧着することが可能です。さらに、成形確認機構が備わっているので、えりもとをすっきりと仕上げられるのも人気の理由。なお、本製品は小(1.6×2)から中型サイズまでのリングスリーブに対応しています。

ツノダ(TSUNODA) 圧着工具 リングスリーブ用 TP-R JIS

長時間使用しても疲れにくいのが魅力のリングスリーブ用圧着ペンチです。エラストマーグリップを採用しているので、力を入れやすいのがポイント。また、トグル機構を採用しているため、圧着するのに必要な握力を軽減しています。握力に自信がない方でも安心して利用可能です。

さらに、小(1.6×2) ・ 小 ・ 中 ・ 大のリングスリーブに対応しており、圧着が完了しない限り、グリップが開かない成形確認機構が内蔵されています。さらに、両面にカラーマーカーが付いているので、容易にサイズ確認ができるのもおすすめポイントです。

なお、仮押さえ機能を活用すれば、より確実にかしめを行うことが可能です。作業効率を上げられる圧着ペンチを探している方は、ぜひ購入を検討してみてください。

圧着ペンチHS-16 TY23

リングスリーブだけでなく、裸圧着端子・スリーブのかしめも行えるのが魅力の圧着ペンチです。適合端子の数が多く、サイズは1.25mm²から14mm²まで対応可能。トグル機構も搭載されているので、握力に自信がない方でも使用しやすいのも魅力です。

また、かしめを行った後に圧着マークが刻印されたり、正しく圧着ができないとダイスが開かないラチェット機構が備わっていたりと、機能性に優れているのも魅力。効率よく作業を進めたい方にも人気があります。

なお、本製品はほかのモデルよりも安いのもおすすめポイントです。コスパを重視したい方は、ぜひ購入を検討してみてください。

圧着ペンチのおすすめ|絶縁被覆付き圧着端子・スリーブ用

マーベル(MARVEL) ハンドプレス 絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用 MH-155

端子の圧着をよりきれいに仕上げたい方におすすめの絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用圧着ペンチ。グリップを軽く握るだけで簡単に行える仮押さえ機構が備わっており、初心者でもより確実に圧着しやすいのが魅力です。

歯が二枚構造なので、端子と被覆部分を同時にかしめることが可能。圧着強度を高められるので、圧着のミスによる火災や破損を避けられます。また、ダイス部分に段が付いており、端子をセットする際の位置決めが楽なのもおすすめポイントです。

なお、1.25・2・5.5mm²の絶縁被覆付き圧着端子をかしめることが可能。価格の安さよりも品質の高さを重視したい方は、選択肢のひとつとして検討してみてください。

マーベル(MARVEL) ハンドプレス 絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用 MH-032

使い勝手のよさが魅力の絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用圧着ペンチです。0.3・0.5mm²は黄色、1.25mm²はピンク、2mm²は青と色で分けられているので、一目でわかりやすいのが特徴。全長183mm、重量は約250gとコンパクトで軽いのも魅力です。

また、グリップを軽く握るだけで仮押さえができるため、初心者でもきれいにかしめを行えるのもおすすめポイント。さらに、グリップには赤と青を採用しているので、ほかの圧着ペンチと見分けられ、作業を効率化するのにも役立ちます。

ホーザン(HOZAN) 圧着工具 絶縁被覆付圧着端子用 P-743

長く使用し続けられる、絶縁被覆付き圧着端子・スリーブ用圧着ペンチ。ダイス中心部にヒンジピンを使用しているので、耐久性が高いのが特徴です。ダイスには小サイズから黄・赤・青とかしめ部分が色分けされているため、端子をセッティングしやすいのも魅力。また、トグル機構を備えていることで、長時間使用しても疲れにくいのもおすすめポイントです。

さらに、ハンドル開き量調節機構が付いており、開き幅が小さな状態で作業が可能なので、効率よく作業を進められます。なお、圧着終了後は端子に使用したダイスがわかるようにマークが入るのも魅力のひとつです。

圧着ペンチのおすすめ|閉端接続子用

マーベル(MARVEL) 圧着工具 絶縁被覆付閉端接続子用 MH-128

適用サイズCE-1・CE-2・CE-5・CE-8の閉端接続子用圧着ペンチです。珍しいCE-8サイズをかしめられるモデルであるのがポイント。全長は244mmで、重量は400gと比較的扱いやすい大きさです。

仮押さえができ、成形確認機構によって圧着が完了しない限りグリップが開かない仕様なので、より確実に圧着することが可能。圧着が完了するとサイズごとにマークが入るため、初心者でも使いやすいのもおすすめポイントです。

ホーザン(HOZAN) 圧着工具 絶縁閉端子用 P-736

かしめをきれいに仕上げられる閉端接続子用圧着ペンチです。圧着が完了しない限り、グリップが開かない成形確認機構が内蔵されているのが特徴。また、全長は199mm、重量は315gと比較的軽くコンパクトなのも魅力です。トグル機構が搭載されているので、握力に自信がない場合でもかしめを行えます。長時間使用しても疲れにくいのもおすすめポイントです。

さらに、圧着が完了するとマークが入るので、初心者に優しい設計なのも魅力のひとつ。解除レバーが付いているので、ミスをしてもやり直すことが可能です。なお、本製品の使用範囲はCE-1・CE-2・CE-5。かしめ作業を効率的かつきれいに仕上げるのに最適です。

アイウィス(IWISS) 絶縁被覆付閉端接続子 CE1/2/5 圧着工具 圧着ペンチ ラチェット式 HS-103

握力に自信がない方でも、かしめを行いやすい閉端接続子用圧着ペンチです。テコの原理を応用して、効率的に圧着する力を加えられるラチェット機構が備わっているのが特徴。解除レバーが付いているので、圧着に失敗してもやり直しができます。

また、本体には反発力や滑りのよい機械構造用合金鋼を使用。よりスピーディーな作業をサポートします。さらに、ほかの閉端接続子用圧着ペンチに比べて価格が安いながらも、使用範囲はCE-1・CE-2・CE-5と一般的な閉端接続子のサイズをカバー。コスパに優れているモデルを探している方に最適です。

圧着ペンチのおすすめ|オープンバレル端子用

ホーザン(HOZAN) オープンバレル型コンタクト用 圧着ペンチ P-706

作業がしやすいオープンバレル端子用圧着ペンチを探している方におすすめのモデルです。圧着部分が薄く、ダイスに段が付いているのが特徴。より正確な圧着をサポートします。また、エストラマーグリップを採用しているので、握りやすく、長時間使用しても疲れにくいのも魅力です。

なお、適応電線サイズ は芯線#28~#14。全長は180mmで、重量は200gです。ホーザン製なので、より仕上がりのきれいさにこだわりたい方は、ぜひ購入を検討してみてください。

エンジニア(ENGINEER) 精密圧着ペンチ オープンバレル端子用 PA-09

エンジニアは、プロフェッショナル用工具のメーカーです。本製品は、高精度なダイスで極小のオープンバレル端子の圧着に適した圧着ペンチ。芯線バレルと被覆線バレルを個別に圧着するため、80種以上の端子に対応できます。

また、ダイス部分の表示が鮮明なので、圧着時の視認性が高く、失敗しにくいのもおすすめポイント。さらに、グリップが握りやすいようデザインされているため、使い勝手がよいのも魅力です。

なお、本製品は2.5~5mmピッチ相当までの端子、芯線#28~#18までの電線に使用できます。全長175mm、重量136gなので、コンパクトなのも魅力です。

圧着ペンチの使い方

圧着ペンチは、端子をかしめるのに使用されます。端子が通電中に抜けてしまうと、破損・火災・漏電の危険があるため、かしめを行う際は圧着した端子同士が抜けないように注意が必要です。

具体的には、まず、被覆をむき、芯線をねじってまとめます。次に、圧着後に端子にかぶせる絶縁キャップをあらかじめ電線に通しておき、端子に電線を通しましょう。さらに、小さい方の爪、大きい方の爪の順に圧着。抜けないかを確認し、絶縁キャップをはめれば完了です。