打撃力が強く、手も痛くなりにくいほか、打撃音も静かな「ショックレスハンマー」。別名、無反動ハンマー、デッドブローハンマーとも呼ばれ、作業効率のよさにDIY愛好家の間で人気を集めているアイテムです。

しかし、ひとえにショックレスハンマーといっても、素材やサイズはさまざま。そこで今回は、ショックレスハンマーの選び方を説明したうえで、おすすめのアイテムをご紹介します。

ショックレスハンマーの仕組み

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ヘッド部分が塊となっている一般的なハンマーと違い、ショックレスハンマーはヘッド部分が空洞で、空洞の中に小さな鋼球がたくさん入っているのが特徴。打ち込むと中の鋼球が一気に打撃面に移動し、鋼球の重みで金属ハンマー並みの打撃力を発揮します。さらに、ヘッド内で鋼球が衝撃を吸収するので、手が痛くなりにくく、腕にかかる負担が少ないのもポイントです。

ヘッド部分の素材には、柔軟性のあるウレタンやナイロンなどが主に採用されています。金属製のハンマーに比べて音が小さいうえ、打撃面を破損させるリスクが少ないのも魅力です。

ショックレスハンマーの選び方

用途に合ったヘッドの素材をチェック

ウレタン

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ショックレスハンマーのヘッド部分に、最も多く使用されている素材がウレタンです。表面が柔らかいため、強い打撃力を有しながらも、打ち込んだときの手にかかる衝撃を吸収します。

また、相手の素材を傷つけるリスクも軽減できるほか、衝撃音が小さいのもポイント。音を気にせずDIYを楽しみたい方におすすめです。

ナイロン

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ウレタンに比べて、高い強度を有しているのが、ナイロン製のショックレスハンマー。ハードユースにも耐えられる耐久性を有しており、長く愛用できるアイテムを探している方におすすめです。また、軽量なため力の少ない方でも容易に扱えます。

ただし、ナイロン製のヘッド部分は固いので、打ち込んだときに手に響く衝撃が多少強い点には留意しておきましょう。

PVC

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PVC製のショックレスハンマーは、高い耐久性を備えているのが特徴。水や紫外線による劣化に強く、野外での使用に向いています。また、電気を通しにくく、難燃性にも優れているので、機械の組み立てにもおすすめです。

価格もリーズナブルなモノが多く、気軽に購入できます。コスパ重視の方は、PVC製のアイテムをチェックしてみてください。

ゴム

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衝撃吸収性に優れているのが、ゴム製のショックレスハンマーです。ヘッドが柔らかく衝撃が少ないうえ、対象物への傷を防ぎやすいのが特徴。また、衝撃音が小さいので、夜間に作業をしたいときなどに役立ちます。

ゴム製のタイプは、通常のハンマーだと凹んだり、傷が付いてしまったりする木工製品の組み立て時におすすめ。ヘッド部分がゴムなので木材を傷つけにくく、家具や建具の調節に向いています。

柄の素材をチェック

グラスファイバー

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柄の素材も、ショックレスハンマーの使い勝手を左右する大きなポイント。手に伝わる衝撃や疲労感に繋がりやすいので、柄の素材にも留意してショックレスハンマーを購入するようにしましょう。

グラスファイバー製の柄は、耐久性と耐衝撃性に優れているのが特徴。そのほか耐熱性・電気絶縁性も高く、木工はもちろん、機械の組み立てなどにも向いています。日常のDIYシーンにおいてオールラウンドに活躍する素材です。

ウレタン

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柄がウレタン製のショックレスハンマーは、ヘッドと柄の部分が一体型になっているモノが人気。ヘッド部分が抜ける心配がなく、耐久性に優れているほか、安全性にも配慮されています。

一体型タイプは取り回しが容易なため、初心者におすすめ。価格も抑えられているので、ショックレスハンマーの使い心地を試してみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

木製

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木製の柄は、持ったときのフィット感に優れているのが特徴。ナチュラルな見た目で、おしゃれなショックレスハンマーを探している方にもおすすめです。

柄の部分に滑り止めが施されているモノもあり、使い勝手に優れているのがポイント。また、柄が木製のタイプは、ヘッド交換式のショックレスハンマーによく使われているので、長く愛用できるのも魅力です。

サイズと重さをチェック

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片手で振っても疲れない重さのモノを選ぶのがおすすめ。ショックレスハンマーは軽量ながらも十分な打撃力を発揮するので、通常のハンマーより軽く感じられるモノを選んでも、変わらぬ打撃力を得られます。

一般的に、450g前後のモノだと使い勝手がよくておすすめ。メーカーによっては、サイズをポンドで表記することがあります。450gは、ポンドに換算すると約1ポンドです。

持ちやすさをチェック

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ショックレスハンマーを購入する際に、重さはもちろん、手に持ったときのフィット感などもチェックしておきたいポイントです。

滑り止めの有無や、柄の部分が手にフィットする形状かなど、長時間作業しても疲れにくいモノをチョイスするようにしましょう。最近では、人間工学に基づいてハンドル部分が設計されたアイテムが人気。手への負担が少なく済むので、長時間作業する方におすすめです。

ショックレスハンマーおすすめ

トラスコ中山(TRUSCO) ウレタンショックレスハンマー TPUS-10

取り回しがしやすい初心者におすすめのハンマー

取り回しがしやすく、初めてのショックレスハンマーにおすすめのアイテムです。ヘッドと柄の部分はウレタンを採用しており、強い衝撃力を発揮しながらも、手に与える影響が少なく、音も小さいのが特徴です。

持ち手の炭素鋼は、ウレタン樹脂で特殊成型しているため、優れた耐久性を備えているのもポイント。また、一体型でヘッド部分が抜け落ちることなく、安全面に配慮されています。

木工製品やプラスチック製品の組み立て、板金、金物の打ち付け時など、さまざまシーンで利用可能。1/2~3ポンドまでラインナップされているので、用途に合ったサイズを選んでみてください。

オーエッチ工業(OH Kogyo) ショックレスハンマー OS-20 0.5P

作業の効率性を向上できるコンパクトモデル

劣化したら、ヘッド部分が交換できるショックレスハンマー。ヘッドの緑色の部分はポリエチレン、白色の部分はナイロンを採用しているコンビネーションタイプで、用途に応じて2通りの使い方ができる便利なアイテムです。機械修理や金型作業に向いています。

軽量で握りやすく、作業効率がアップできるのも嬉しいポイントです。コンパクトなモノを探している方や、ヘッド交換式で長く愛用できるモノを探している方におすすめ。1/2~3ポンドまでのサイズがラインナップされています。

エスケー11(SK11) ショックレスハンマー E-050

細心の注意を払う利用シーンで活躍

ウレタン樹脂製の一体型のショックレスハンマーです。強い衝撃力を持ちながらも、柔軟性があり、対象物を傷つけにくいのが特徴。精密機器や塗装済みパーツ、バイクや車の整備など、傷に細心の注意を払う利用シーンで活躍します。

金属に使用しても火花が出ないので、火気厳禁の場所で利用できるのも嬉しいポイント。優れた耐久性と、リーズナブルな価格も魅力です。

重さ400gと850gの2種類がラインナップされています。使い勝手に優れているので、初心者におすすめのアイテムです。

ハルダー(HALDER) 無反動プラスティックハンマー

ドイツのメーカー、ハルダーのショックレスハンマーです。ヘッド部分はナイロン製で、強度に優れているのが特徴。劣化したら簡単に交換ができ、長く愛用できるのも嬉しいポイントです。

対象物を傷つけにくく、安心して作業できるため、自動車・バイクの組み立てや修理、部品の組み付け、板金加工、テントのペグ打ちなど、オールラウンドで利用可能。ハンドル部分は、軽くて丈夫なグラスファイバーを採用しています。

サイズは、38.1×12.1×5.1cm、重さは2ポンド。ハイスペックなショックレスハンマーを探している方におすすめです。

グレートツール(GREATTOOL) ショックレスハンマー GTHS-8

素材にPVCを採用したショックレスハンマーです。木工製品の組み立て・車の整備などのほかに、テントのペグ打ちも簡単にできるアイテム。日常シーンからアウトドアシーンまで、幅広い場面で利用できます。

持ち手には凹凸加工が施されており、滑りにくく、握りやすいのも嬉しいポイント。リーズナブルな価格も魅力です。

重さは1ポンドのほかに、力に自信のない方にも扱いやすい0.5ポンドをラインナップ。使い勝手に優れ、コストパフォーマンスの高いアイテムを探している方におすすめです。

ピービースイスツール(PB SWISSTOOLS) ナイロン無反動ハンマー 300-4

高い衝撃力を有するアイテム。ヘッドの中に1円玉のようなディスクが内蔵されており、打ち付けると一気に移動します。打撃した際の衝撃も少ないため、手にかかる負担も軽減でき、使いやすさも良好です。

ゆるやかにカーブを描いたハンドル部分は、持ちやすくフィット感に優れているのもポイント。柄は木製で、シンプルなデザインです。また、ヘッド部分はナイロンを採用し、ハードな使い方にも耐えられる耐久性を備えています。

7種類の豊富なサイズ展開も魅力。自分の手のサイズや、用途にマッチしたアイテムを選んでみてください。

BGYL ショックレスハンマー

ヘッド部分にゴムを採用したショックレスハンマー。衝撃吸収性に優れているので、対象物への傷を防ぎ、木工・金属板・宝飾品・自動車整備など、幅広いシーンでマルチに活用できます。

ハンドル部分は、持ちやすく滑りにくいラバー素材を採用。長時間に及ぶ作業でも疲れにくいのが魅力です。

ヘッド部分のサイズが違う、全5種類がラインナップ。価格もリーズナブルなので、初めてのDIYにおすすめです。

トネ(TONE) ウレタンショックレスハンマー UH-10

特殊成型したウレタン素材をヘッド部分に採用しているショックレスハンマー。高い耐久性を備えており、長く愛用できるのが特徴です。柄の部分には凹凸加工が施されており、滑りにくいので安心して利用できます。

ヘッド部分の幅は約10cm、全体の長さは33cm。重量770gとやや重めですが、強い衝撃力を発揮します。シンプルで高品質なショックレスハンマーを求めている方におすすめです。

イーバリュー(E-Value) ショックレスハンマー EV-42

リーズナブルな価格が魅力のショックレスハンマーです。素材にはPVCを採用しており、打ち込んでも対象物に傷をつけにくいのが特徴。木工製品や機械の組み立てなど、繊細なワークにも対応できます。

一体型なのでヘッドが抜けることなく、安全に使用しやすいのも嬉しいポイント。サイズは使い勝手のよい510gと、大きいサイズの744gがラインナップされています。コスパ重視の方や、ショックレスハンマーの使い勝手を試してみたい方におすすめです。

コンヨ(KONYO) SUN UP ショックレスハンマーN

ものづくりで有名な町、新潟県三条で作られているショックレスハンマーです。ヘッド部分には、ナイロンを採用。ハードユースにも耐えられる強度を備えているのが特徴です。

ハンドルが木製のため、握りやすいのが特徴です。リーズナブルな価格も嬉しいポイント。初心者でも扱いやすい480gと580gの2タイプがラインナップされています。安価で、良質なショックレスハンマーを探している方におすすめです。

Qiilu ゴムショックレスハンマー

鮮やかな色合いが目をひくショックレスハンマーです。素材にはPVCゴムを採用し、衝撃吸収性に優れているのが特徴。衝撃音も小さく、夜間や家の中で作業するときに活躍します。

非火花性・耐酸性・耐アルカリ性を有しており、幅広いシーンで利用できるのも嬉しいポイント。人間工学に基づいて設計されたハンドル部分は、しっかりと持ちやすくフィット感も良好です。実用性に優れたショックレスハンマーを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

オウチワークス(Oochi-Works) ショックレス八角カケヤ 9ポンド

全長89cm、ヘッド部分が17.5×10.5×10.5cmと比較的大型サイズのアイテム。重さは4.95kgあり、力強い衝撃力が特徴です。大きく振り下ろしても振動が手に響きにくいほか、跳ね返りの心配も少なく作業できます。

ハンドル部分は、丈夫なグラスファイバー製。凹凸加工が施されているため、滑りにくいのも嬉しいポイントです。

杭打ちや棟上げ、家屋解体作業などに向いているほか、いざというときの防災用にも活躍します。大きいサイズのショックレスハンマーを探している方におすすめです。