登山用の腕時計は、時刻を表示するだけでなく、登山をサポートする機能が充実しているのが魅力です。自分の現在地を正確に把握できるほか、天候の予測などにも役立ちます。登山を快適かつ安心して楽しみたい方にぴったりなアイテムです。
今回は、おすすめの登山用腕時計をご紹介します。選ぶ際のポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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登山用腕時計はいらない?必要性を解説

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登山において時間管理は非常に重要です。腕時計で小まめに時間をチェックすると、計画通りのペース配分で歩けているか把握できます。また、手もとで時間を確認でき、いちいちスマホを取り出す必要がないのもポイントです。
登山用腕時計のなかには、標高・気圧・気温・GPS・心拍数などを測定できるモデルもあります。腕時計ひとつで自分が置かれている状況を正しく判断でき、遭難などのリスクを減らせるのも大きなメリットです。
登山ウェアやザックのデザインに合わせて、コーディネートを楽しめるのも魅力。登山用腕時計は、登山の快適性を高めたい方はもちろん、山でのおしゃれを満喫したい方にもおすすめです。
登山用腕時計の選び方
3大機能をチェック
高度計

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登山用腕時計には、一般的な腕時計にはないさまざまな機能が搭載されています。特に、高度計・気圧計・コンパスは「3大機能」として重要視されているのがポイントです。
高度計は、現在位置の標高や設定した基準地点からの高度変化を計測可能。当初の予定通りのルートを歩けているか確認したり、進捗状況や歩行ペースをチェックしたりするのに役立ちます。
気圧の変化によって、同じ場所でも異なる高度を示す場合がある点には留意しておきましょう。大きな誤差を防ぐために、登山口や山頂など正確な標高を判断できる場所で都度調節を行っておくことが大切です。
気圧計

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文字通り気圧を計測できるのが気圧計。気圧の変化を読み取れるので、天候の予測に役立ちます。天気が変わりやすい山において、重要な情報源としての役割を担う機能です。
悪天候の前兆といわれることが多い急激な気圧の低下を計測した場合は、早い段階で下山やルート変更などの対策を行えます。安全に登山を楽しむためには、欠かせない機能のひとつです。
コンパス

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コンパスは自分が向いている方位を計測できる機能で、「方位計」とも呼ばれます。目的地がどの方向にあるのか確認する際はもちろん、地図を読むときにも便利な機能です。
特に、霧が深いときや強い雨が降っているときなど、視界のコンディションが悪い場合に重宝します。コンパスを使用することで、登山道から外れてしまったり分岐点を間違えたりするリスクを軽減できるのがメリットです。
いざ道に迷ってしまった場合でも、本来のルートやエスケープルートの方向を把握するのに役立ちます。
あると便利な機能をチェック
GPS機能

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衛星を使った測位システムによって正確な位置情報を受信できるGPS機能は、現在地やルートを確認するのに役立ちます。
なかでも、腕時計の盤面に地図を表示できるモノや、スマホと連携できるモノがおすすめ。地図上で現在地を確かめられたり、ナビゲーション機能で目的地までのルートをスムーズに探せたりと、利便性に優れています。
実際に歩いた登山ルートの記録もできることから、山行を振り返るときにも便利です。
温度計

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温度計が搭載されている登山用腕時計は、体調を管理しやすいのがメリット。山の気温は標高が高くなるにつれ低下し、低くなると上昇するのが特徴です。
登山シーンにおいては、状況に応じて服装を調節し防寒対策や熱中症対策を行います。特に、標高差が大きい山や冬の雪山では、体感温度ではなく正確な外気温の変化を把握し、適した服装で行動することが大切です。
デジタルとアナログの違いをチェック

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登山用腕時計の文字盤は、デジタルタイプとアナログタイプの2種類に分けられます。それぞれの特徴を踏まえて、自分が使いやすいタイプをチェックしてみてください。
デジタルタイプの腕時計は、アナログタイプに比べて豊富な機能を搭載したモデルが多い傾向があります。また、文字盤に複数の情報が一括して表示されるのも便利なポイント。機能性を重視して選びたい方におすすめのタイプです。
アナログタイプの腕時計は、悪天候時や周囲が暗いシチュエーションでも瞬間的に時間を把握しやすいのが魅力。視認性を重要視したい方や、デジタル表示が苦手な方に適したタイプです。
ソーラーや充電式など電源方式をチェック

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登山用腕時計を選ぶ際は、電源方式にも注目。一般的な電池式や充電式のほか、太陽光による充電が可能なモノも展開されています。
電池式の腕時計は定期的な電池交換が必要なものの、日常的な手間がかからず使用できるのがメリット。また、比較的リーズナブルな価格のモデルが多いのも嬉しいポイントです。
充電式の腕時計は、多彩な機能を持つモデルが豊富。しかし、長時間使い続けたり充電を忘れたりすると、バッテリー切れになる可能性がある点には留意しておきましょう。充電式のモデルを選択する場合は、連続使用時間をチェックすることも大切です。
電池交換や充電の手間を省きたい方には、ソーラー充電式の腕時計がおすすめ。電池切れのリスクが少ないので、日帰りの登山はもちろん、長期間の縦走登山などにも適しています。
軽量性をチェック

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登山用腕時計を選ぶ際は、重量がどれくらいなのかも一緒にチェックしましょう。軽くてコンパクトなモデルは、長時間身につけていても負担になりにくいのがポイントです。
しかし、軽量性に優れたモデルは、堅牢性に乏しい場合があることも。用途に合わせて、軽量性と堅牢性のバランスがよい腕時計を選ぶことが大切です。
耐衝撃や耐水性能を確認

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登山シーンでは、ゴツゴツした岩場を歩いたり急傾斜の鎖場を登ったりするため、不意に腕時計をぶつけてしまうことも。耐衝撃性に優れたモデルだと、万が一大きな衝撃が加わっても、本体が壊れるリスクを軽減できます。
雨に濡れても正常に使い続けられるよう、耐水性もチェックしておきましょう。具体的には、100mの水圧に耐えられる「10気圧」以上の性能を持つ腕時計がおすすめ。川の中に入る可能性がある場合は「20気圧」以上のモデルが適しています。
より耐久性にこだわりたい方や、できるだけ長く使い続けられる腕時計を探している方は、ベルトの素材などにも注目してみてください。
操作性や文字盤の見やすさも重要

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登山ではグローブを着用することが多いため、操作性も重要なポイント。操作手順がシンプルなモデルや、本体サイドに配されたボタンが大きいモデルを選ぶと、都度グローブを外す手間が省けます。
文字盤の見やすさも要チェック。大きさやデザイン、配置などに注目し、必要な情報を瞬時に把握できるモノを選ぶのがおすすめです。デジタルタイプであれば、液晶の明るさも確認しておきましょう。
なお、文字盤の大きさは重量に、液晶の明るさはバッテリーの連続使用時間に影響を与えます。見やすさのみを重視するのではなく、使い勝手も考慮しながら検討してみてください。
登山用腕時計のおすすめメーカー
スント(SUUNTO)

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「スント」は、80年以上の長い歴史を持つフィンランドの精密機器メーカーです。長年培われてきた技術や文化をもとに、スポーツウォッチ・ダイブコンピュータなどの開発を行っています。
登山用腕時計においては、デジタルタイプが豊富にラインナップ。自分が求める機能や登山ルートの難易度などに合わせて選べるので、登山初心者からベテランまで幅広いユーザーにおすすめです。
北欧メーカーならではの美しいデザインも魅力。スタイリッシュで洗練された腕時計を探している方も、チェックしてみてください。
カシオ(CASIO)

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1946年に東京都三鷹市で創業された「カシオ」は、時計をはじめ、電卓・電子辞書・電子文具などを手掛ける電機メーカーです。
カシオの腕時計のなかでも登山用として特に人気があるのが「PROTREK」シリーズ。いずれのモデルも方位と温度、気圧・高度を計測する「トリプルセンサー」を搭載しているほか、登山シーンに必要な操作性と耐久性を備えているのが魅力です。
1983年の誕生以来、タフネスを追求し続けてきた「Gショック」シリーズもおすすめ。シリーズならではの優れた耐久性が特徴で、山岳の過酷な環境下でも安心して使用できます。バリエーションが豊富なため、デザインにこだわりたい方にもぴったりです。
ガーミン(GARMIN)

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1989年にアメリカで設立された「ガーミン」は、航空機用のGPSナビゲーション製品を手掛けたことから始まったメーカーです。のちに、海洋・自動車産業においても製品を展開。現在では、スマートウォッチの開発メーカーとしても有名です。
ガーミンのスマートウォッチのなかには、アウトドアのタフな環境を想定して設計されたモデルもあります。また、GPS機器の開発技術を培ってきたメーカーであることから、高精度な位置情報を把握できるモデルが多いのも魅力。道に迷ったり遭難したりするリスクを軽減できるので、より安全に登山を楽しみたい方におすすめです。
登山用腕時計のおすすめ
スント(SUUNTO) 9 Peak Pro
耐久性に優れた登山用腕時計です。山から水中まで、幅広いシーンでの使用を想定して作られたモデル。高性能なGPSを搭載し、過酷な環境下でも現在地や距離を高い精度で確認できます。
米軍MIL規格に従って試験が行われており、良好な堅牢性を発揮。100mの防水性能を備えつつも、10.8mmの薄型ボディかつ高級感のあるデザインに仕上げられています。
バッテリー寿命は、日常的な使用の場合、21日間持続。GPSモード使用時は、最長40時間駆動します。専用のアプリと連携すれば、活動データの記録や分析などが可能です。
スント(SUUNTO) Core Alpha STEALTH SS050504000
高度計・気圧計・コンパス機能を有した登山用腕時計です。天候情報もチェックできます。本製品は、アウトドア機能を豊富に搭載したモデル。過酷な環境下でも使えるよう軍用規格のMIL-STD-810のテストをクリアしており、堅牢さや耐久性を備えています。
ディスプレイはデジタル式です。レッドバックライト機能により、暗視ゴーグルにも対応。丈夫で快適なつけ心地の布ストラップ付きで、アウトドアシーンでも安心して活用できます。
バッテリーはCR2032の電池で、ユーザーによる交換が可能。バッテリー寿命は12ヶ月です。
カシオ(CASIO) PRO TREK PRG-340-1JF
ボタンのワンプッシュで方位・気圧/温度・高度を計測できる、使い勝手のよい登山用腕時計です。ボタンは大型で、滑り止め加工が施されているためグローブを着用したままでも操作が可能。ケース側面はスリムな形状で、ボタンの操作性にも優れています。
ベゼルは、簡易方位メモリーとして使える回転機構。バンドは平置きできる可動式ラグ構造で、紙地図などと併用してチェックしやすい設計です。液晶画面は、暗所でも確認しやすいよう高輝度なフルオートダブルLEDライトを使用しています。
電源はソーラー式で、電池切れのリスクを軽減。バイオマスプラスチック素材を用いた環境にやさしい作りも特徴です。
カシオ(CASIO) PRO TREK PRG-30-2JF
トレッキングやキャンパーなどのライトユーザーに向けて作られた登山用腕時計です。小型かつ軽量のケースを用いており、気軽に装着しやすい設計。小型ながらも、ソーラー駆動で電池切れのリスクを軽減しています。方位・気圧・高度がわかる仕様で、高い機能性を備えているのもメリットです。
ベゼル内側から輝くメタルパーツにより、良好な質感を実現。右サイドのボタンはプラボタンで、軽量性の向上に寄与しています。液晶画面は、視認性がよいフォントを採用。ライト点灯時も各種表示が読みやすく、アウトドアシーンでの利便性を高めています。
バンドは装着性がよいデュラソフトバンドで、長時間つけていても快適です。
カシオ(CASIO) G-SHOCK MASTER OF G RANGEMAN GW-9400
タウンユースでも使いやすいかっこいいデザインと、高度・方位・気圧/温度のトリプルセンサーが特徴の登山用腕時計です。本製品は、タフな環境下での使用を想定して作られた「レンジマン」シリーズのモデル。20気圧防水を備えているのがメリットです。
使用頻度の高いセンサーボタン部分は、ステンレス素材のメタルパイプ。ボタンは大型で、操作性は良好です。また、ローレット加工が施されており、グローブをつけたままでも操作できます。
大口径の文字盤で、屋外でも見やすい仕様。高度や気圧傾向グラフ表示などがわかりやすく、計測値をしっかり確認できます。
ガーミン(GARMIN) ハイブリッドタフネスGPSウォッチ Instinct Crossover Dual Power 010-02730-41
アナログ表示とデジタル表示の両方に対応した登山用腕時計。アナログ時計針は蓄光機能付きで、時刻を読み取りやすい仕様です。電源はソーラー充電で、アナログモード時であれば無制限に稼働。スマートウォッチモードは約70日間、GPSモードでは約31時間のロングバッテリーを実現します。
アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810」に準拠。耐衝撃性や耐水性に優れています。10気圧防水で、過酷な環境下でも活用可能です。
登山のシーンでは、往路と同じルートでスタート地点に戻れる「トラックバックルーティング機能」が便利。トレイル開始地点や自動車を停めた位置などを事前に登録しておけば、戻り方をナビゲートします。
ガーミン(GARMIN) タフネスGPSウォッチ Instinct 2 Dual Power 010-02627-40
過酷なアウトドア環境でも耐えられる、ロングバッテリーが魅力のデジタル式登山用腕時計。ソーラー充電を使えるのが特徴です。タフな作りで、水深100mでも使えるほか、耐熱性や耐衝撃性に優れています。
GPS・GLONASS・Galileo・みちびき(補完信号)の4システム測位に対応。登山やトレイルラン、スキーといった幅広いシーンでトラッキングが可能です。また、高度計・気圧計・コンパスの機能が付いています。
「トラックバックルーティング機能」を搭載。往路と同じルートでスタート地点までナビゲートします。
健康トラッキングを利用したい方にもおすすめ。心拍数やストレスレベルの計測、睡眠モニタリングなどにも対応します。
ポラール(POLAR) Pacer Pro
登山やトレイルランニングなどにおすすめの登山用腕時計です。重量は41gと軽量で、レディースにもぴったり。しなやかにフィットする設計です。1回のフル充電で最大7日間使えます。
搭載している主な機能は、手首型心拍計測・GPS(みちびき対応)・気圧式高度計・ルートナビゲーション・天気予報など。ディスプレイは、屋外や夜でも見やすいよう作られています。
高い強度のゴリラガラスを用いているので、タフなアウトドアシーンでも安心です。
ポラール(POLAR) Grit X
豊富なアウトドア機能と耐久性が魅力の登山用腕時計です。コンパス・気圧式高度計・ルートガイダンス・上昇下降の自動計測といった機能を搭載。ミリタリーレベルの耐久性を備えており、過酷な大自然のなかでも高いパフォーマンスを発揮します。
ルートガイダンス機能は、GPSなどの4つの衛星測位により、はじめてのルートでも安心。2日後までの天気予報も表示可能で、出発前に気温・雨量・風速などの情報をチェックできます。
バッテリーは、1度の充電で最大7日間持続。省電力モードでは、最大100時間の連続駆動を実現します。
シチズン(CITIZEN) PROMASTER LAND エコ・ドライブ アルティクロン BN4065-07L
-20℃の環境でも時刻・高度計・方位計が駆動する、寒冷耐久仕様の登山用腕時計です。ケースには、ハードな環境でもキズが付きにくいスーパーチタニウム素材を使用。バンドは耐久性の高いナイロン素材で、幅広いフィールドに対応します。
文字盤はアナログ仕様で、シンプルなレイアウトが特徴。情報を多く表示しつつも、感覚的に操作できるよう設計されています。針は力強さを象徴する太さ。夜光インデックスと立体的なインナーリングの組み合わせで、視認性に優れています。
高度計は、高度10000mまでの計測が可能。動力は、光発電の「エコ・ドライブ」です。定期的な電池交換が不要で、長時間駆動します。
登山用の腕時計を選ぶ際は、3大機能のほか、文字盤のタイプや電源方式などにも注目。登山の安全性を高めたいなら、GPS機能付きのモデルがおすすめです。本記事を参考に、自分にぴったりなアイテムを見つけてみてください。