日差し・紫外線・異物から目を保護する「登山用サングラス」。標高が高くなるほど紫外線量が増えるので、登山には欠かせないアイテムのひとつです。機能面でもデザイン面でも多彩なラインナップのため、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、登山用サングラスのおすすめアイテムをメンズ・レディースに分けてご紹介。選び方のポイントも併せて解説するので、お気に入りを見つけてみてください。
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登山用サングラスのメリット
登山用サングラスをかけると、紫外線をカットしたり眩しさを軽減したり、太陽光からのダメージを抑制できるのがメリットです。
裸眼のまま紫外線を浴び続けると、目の乾燥を感じたり、チラつきを感じたりする恐れがあります。標高が1000m高くなるごとに紫外線量は10%程度増えるといわれているため、登山中はしっかりした紫外線対策が重要です。
直射日光や照り返しによるまぶしさを緩和できるので、視界確保に役立つのもポイント。また、風・ホコリ・砂・雪などの異物が、目に入るのをブロックします。
目へのダメージを軽減しながら、安全で快適な歩行をサポート。登山用サングラスは、標高が低い場所でのハイキングも含めた登山シーンにおいて重要な役割を果たす必須アイテムです。
登山用サングラスの選び方
レンズの種類で選ぶ
水面や雪面からの照り返しを効果的にカットできる「偏光レンズ」
偏光レンズは、特殊なフィルターをレンズとレンズのあいだに挟み込んでいるのが特徴です。正面から入ってきた光のみを通すので、レンズへの乱反射や映り込みを抑制する効果を発揮。偏光度が高いほど、太陽光や水面・雪面からの照り返しを軽減します。
自然光は通しながら紫外線やぎらつく反射光をカットするため、視界をクリアに保ちやすいのがメリット。路面状況も把握しやすいため、雪山や渓流の近くを歩く際に役立つ機能です。
晴天時でも視界がクリアなので、登山ではもちろんスノースポーツや釣り、キャンプなどのアクティビティにもおすすめのタイプ。ただし、レンズの色が濃い傾向があるため、スマホ・タブレット・カーナビといった電子機器の液晶画面が見えにくいのが難点です。
紫外線量によってレンズの濃度が変化する「調光レンズ」
調光レンズは、紫外線や可視光線の量に応じてレンズの色が変わるのが特徴です。紫外線量が少ない室内では色が薄く、屋外へ出て紫外線量が増えると色が濃く変化。場所に合わせて、明るくクリアな視界を確保するのに役立ちます。
室内・屋外の行き来が多いときや明暗の差が大きい森林を歩行する際に便利。場所や時間を問わず使いやすいため、登山用サングラスをかけっぱなしにしたい方におすすめです。
ただし、気温の影響を受けやすいので、気温が高い季節はレンズカラーの色が薄く、寒い季節は濃く変色します。寒い場所では、見えにくさを覚えるケースがあるのを留意しておきましょう。
また、紫外線量が少ないシーンではレンズの色が変わりにくいので、まぶしさを抑制する機能が低下するので注意が必要です。
光を反射してまぶしさを軽減する「ミラーレンズ」
ミラーレンズは、レンズに当たる光を反射させるのが特徴。光を吸収してまぶしさを抑制する一般的なサングラスとは異なり、光を反射することで目を効果的に保護できるのがメリットです。
レンズ表面に「蒸着」という薄い膜を施しており、レンズの色ベースが濃いほど反射度が向上します。反射効果を重視したい方は、レンズの色ベースが濃いモノを選ぶのがおすすめです。
鏡のようにモノが反射してレンズに写り込むため、着用するとスタイリッシュに仕上がるのも魅力。スポーツサングラスに使われていることも多くあります。
一方、サングラスと顔のすき間から入り込んだ光も反射するので、裏写りが起こりやすいのがデメリット。まぶしさを覚えたり視界が悪化したりする可能性があるのを留意しておきましょう。
レンズの色で選ぶ
登山用サングラスのレンズには、さまざまなカラーが使われています。レンズカラーによって見え方や特徴が異なるので、好みや用途に応じて選びましょう。
ブラウン系は青色の光をカットするため、まぶしさを抑制したり色のコントラストを強調したりするのがポイント。薄暗いシーンでもはっきり見やすいので、足元をしっかり確認しながら進みたいときに適しています。
グレー系は光を全体的にカットするため、裸眼に近い自然な見え方をするのが魅力。長時間かけても目が疲れにくいので、朝から晩まで広い時間帯で活躍します。また、グリーン系は、緑がはっきり見えるのが特徴。グレー系とグリーン系は、景色を楽しみたい方におすすめです。
イエロー・オレンジ系は、視界を明るくする効果を発揮。曇天時・雨天時など、視界が悪いシーンで重宝します。
可視光線透過率をチェック
可視光線透過率とは、レンズが通す光の割合のことです。0~100%で表記されており、可視光線透過率が低いほど、光を通しにくいのに加えてレンズカラーが濃くなるのがポイント。可視光線透過率が0%なら視界が真っ暗で、100%であれば裸眼と同じ見え方をします。
登山で使う場合は、可視光線透過率が15~45%程度を目安にするのがおすすめ。日差しが強い時期や標高の高い山を登るときは10~15%前後、晴れ・薄曇り・曇りなど幅広いシーンに対応したい場合は20~30%前後が適しています。
早朝・夕方・雨天時といった暗めの時間帯に使用する機会が多い方は30~45%前後、夜間に使うなら光を多く採り入れられる70%以上のモデルがぴったりです。
必要以上に可視光線透過率が低いモノを選ぶと、視界が暗くなるので注意が必要。また、UVカット率とは関係ないことも留意しておきましょう。
UVカット率をチェック
UVカット率は、レンズが紫外線をどの程度カットするか表した数値。たとえば、UVカット率99%の登山用サングラスであれば、紫外線を1%だけ通す性能を備えています。
標高が高くなるほど紫外線量が増えるので、登山シーンにおいてUVカット率は重要なポイント。目をしっかり保護するためにも、UVカット率99%以上のモデルを選ぶのがおすすめです。
なお、UVカット率は、メーカーによって表示が異なります。「UV透過率1%以下」「UVA・UVB・UVCを99%以上カット」「UV400」などと表記されているモデルも、登山に適しているのがポイントです。
快適さはフィット感に注目
登山中は身体が上下左右に大きく動くのに加えて、汗をたくさんかいたり足元を見るのに下を向いたりする機会が多いため、フィット感は大切なポイント。顔にフィットしていないと、ズレたりすき間から日差しや異物などが侵入したりする可能性が高まります。
フレームのカーブが顔の形に合っていれば、ズレを抑制。フレームの下側が、頬骨に当たらないかも確認しておきましょう。少し頭を動かしてもズレないフィット感であれば、快適に使いやすいのがメリットです。
フレームだけでなく、ノーズパッドや耳の上に当たるテンプル部分、レンズのカーブ具合も併せてチェックするのがおすすめ。また、登山用サングラスは長時間着用する機会が多いので、軽量モデルだと装着時の負担を軽減できます。
日本人と欧米人では目鼻立ちが異なるため、日本製は日本人の顔型にフィットしやすいのが特徴。海外メーカーのなかには、日本人向けに作ったアジアンフィットモデルもあります。
度付き眼鏡を使っているならオーバーグラス・インナーフレームがおすすめ
オーバーグラスとは、普段使っている眼鏡の上から装着できるタイプのことです。ノーズパッドが付いていたりレンズ内側に曇り止め加工を施していたり、単体でも使用可能なモデルもあります。
普段使い用と登山用の2本の眼鏡を持ち運ばなくても済むのがメリット。視力が変わって眼鏡を買い替えても、オーバーグラスはそのまま使えます。
インナーフレームは、フレームの内側に度入りレンズを装着できるのが特徴。度数が変わってもレンズ交換が可能です。
普段度付き眼鏡を使用している方は、オーバーグラスやインナーフレームもチェックしてみてください。
登山用サングラスのおすすめブランド
オークリー(OAKLEY)
「オークリー」は、アメリカ・カリフォルニア州に本社を構えるスポーツ&ライフスタイルブランドです。約600の特許を取得しているほどの優れた技術力を有しており、新しいテクノロジーを用いた製品を多数展開。世界中で人気のあるブランドです。
オークリーの登山用サングラスは、機能性もデザイン性も充実しているのが魅力。登山からスポーツ・アウトドア・日常使いまで、幅広いシーンで活躍するモデルが揃っています。また、度付きレンズに対応しているモデルもあるなど、実用的で使いやすいのがメリットです。
モンベル(mont-bell)
「モンベル」は、1975年に設立された日本発のアウトドア用品ブランドです。「機能美」「軽量と迅速」をコンセプトにした製品を展開。トレッキング・キャンプ・サイクリング・スポーツなど、幅広いジャンルのギアやアパレルが揃っています。
モンベルの登山用サングラスは、スポーティなデザインで心地よい装着感を得られるモデルが多いのが特徴。また、普段眼鏡をかけている方におすすめのオーバーグラスタイプもラインナップされています。
スワンズ(SWANS)
「スワンズ」は、1911年創業の「山本光学」が手掛けるアイウェアブランドです。登山・自転車・ゴルフ・スノースポーツ・スイミングなど、幅広いスポーツ向けのゴーグルやアイウェアを販売。優れたテクノロジーを活用したレンズは、トップアスリートからも高い支持を得ています。
スワンズの登山用サングラスは、偏光レンズ・調光レンズ・ミラーレンズなどレンズの種類が豊富。レンズカラーやデザインも充実しているため、シーンや好みに合ったお気に入りを見つけやすいのが魅力です。
登山用サングラスのおすすめ|メンズ
オークリー(OAKLEY) FLAK 2.0 XL OO9188
人気ブランド「オークリー」の工学技術を用いたサングラスです。スタンダードサイズながら、レンズのカバー範囲が広いのがポイント。レンズの全表面積には、高い解像度と耐衝撃性を実現する「ハイディフィニションオプティクス」を施しています。
レンズの種類・カラーのバリエーションが豊富で、偏光レンズや度付きレンズの装着も可能。プリズムレンズを装着すれば、色調・コントラスト・細部が鮮やかに見える、クリアな視界を確保できます。
心地よい装着感を味わえるイヤーソックスとノーズパッドを搭載。耐久性と軽さも兼ね備えたおすすめモデルです。
スワンズ(SWANS) サングラス Airless-Move
「空気のような軽さ」と謳っている、軽量な登山用サングラスです。テンプルエンドにはノンスリップラバーを搭載しているため、ズレにくいのも魅力。ノーズパッドは、指で簡単に調節できて便利です。
偏光レンズ・ミラーレンズなどレンズのバリエーションが豊富。可視光線透過率やUVカット率に優れたレンズも数多く揃っているので、目をしっかり保護します。長時間装着しやすいモデルを選びたい方におすすめです。
BEACOOL スポーツサングラス
高品質のREVOカラーハイビジョン偏光レンズを使用したサングラスです。反射光や散乱光を抑制しながら、クリアな視界を確保できるのが魅力。紫外線もカットするため、目に優しいのがポイントです。
柔らかいフレームは、優れた耐衝撃性・耐傷性・耐久性を発揮します。また、フレームもレンズもカラーバリエーションが充実しているので、好みやシーンに合わせて選びやすいのが特徴。価格がリーズナブルなため、はじめて登山用サングラスを購入する方にもおすすめです。
MARSQUEST 偏光サングラス ウェリントン型
普段使いもしやすいおしゃれなウェリントン型の登山用サングラスです。人間工学にもとづいた設計を採用しているため、快適な装着感を得られるのが魅力。登山・デイリーユースだけでなく、ランニング・釣り・サイクリング・ドライブ時にも活躍します。
偏光強化膜やUV400紫外線吸収膜などで構成された、7層フィルム強化膜を使用。優れたUVカット性能を備えています。また、照り返しも軽減するので、クリアな視界を確保できるのがメリットです。
フレームには高弾性素材を使っているため、優れたフィット感や耐久性を発揮。約18gと軽量なので、長時間装着しやすいのもおすすめポイントです。
モンベル(mont-bell) トレッキング オーバーグラス PL 1109237
普段使っている眼鏡の上から着用できるオーバーグラスタイプの登山用サングラスです。偏光レンズを採用しているため、反射光などのギラつきを抑制できるのがポイント。レンズ内側には曇り止め加工を施しているので、クリアな視界のキープに役立ちます。
ノーズパッドが付いているため、単体でも使用可能。また、レンズ拭き兼用のソフトケースやセミハードケースも付属しているので、スムーズに持ち運べます。愛用の眼鏡をかけたまま登山を楽しみたい方におすすめです。
モンベル(mont-bell) ランブラーグラス PL 1109231
アジアンフィットモデルの登山用サングラスです。日本人の平均的な顔幅・鼻の高さ・瞳孔間隔に合わせた独自設計を採用しているので、自然なフィット感を得られるのが魅力。テンプルには芯を入れているため、角度やカーブを自由に調節できます。
ノーズパッドとイヤーパッドも2段階調節が可能なので、効果的にズレを抑制。ハードに動いても、快適な装着感が持続します。
路面や雪面からの反射光をカットする偏光レンズを搭載。瞳孔の位置にレンズの光学中心が合うように設計されているため、目が疲れにくいのがメリットです。UVカット率は99%以上。シンプルなデザインなので、普段使いもしやすいモデルを選びたい方におすすめです。
登山用サングラスのおすすめ|レディース
オークリー(OAKLEY) Sphaera OO9403
モダンでスマートなデザインを採用したサングラスです。視野を広く確保しやすいのに加えて、軽量で耐久性に優れたフレーム素材を使用。一日中かけても快適な装着感が持続します。
ノーズパッドとイヤーソックスはグリップ力が高いため、汗をかいたり雨で濡れたりしてもズレを抑制。また、フレームにはフロントベントを搭載しているので、空気の流れがよいのがメリットです。
帽子やヘルメットの下に着用するのを想定しているため、登山だけでなくさまざまなスポーツで使用可能。高水準の耐衝撃テストをクリアしたレンズを搭載しているので、厳しい環境下でも目をしっかり保護できるのがおすすめポイントです。
スワンズ(SWANS) サングラス LUNA
丸みを帯びたデザインで、比較的サイズが小さいサングラスです。一般的なスポーツサングラスをかけた際より、柔らかい印象に仕上がるのが特徴。ゴルフやテニスといった屋外スポーツにもぴったりです。
テンプルエンドにはノンスリップラバーが付いており、ズレを予防。ノーズパッドは指で簡単に調節できるため、鼻幅に合わせながら心地よいフィット感を味わえます。
偏光レンズ・調光レンズ・ミラーレンズとレンズ種類が豊富なので、シーンに応じて選びやすいのがポイント。コンパクトで軽いモデルを探している方におすすめです。
スミス(SMITH) Lowdown slim 2
4ベースフレームを採用したコンパクトなサングラスです。軽さ・かけ心地のよさ・見えやすさを追求した設計により、快適で安全な歩行をサポート。ノーズ部分にはラバー素材を使っているため、優れたフィット感を発揮します。
色彩を鮮明に見せるクロマポップ偏光レンズを搭載。反射防止コーティングを施しているので、レンズの裏写りを予防します。また、撥水コーティングも施されているため、水滴や汚れを素早く落とせて便利です。
普段使いできるほどのスタイリッシュなデザインも魅力。小ぶりなフレームが好みの女性におすすめです。
サンスキー(SUNSKI) ヘッドランド サングラス
クラシックな形状を採用したサングラスです。ミディアムサイズのフレームなので、登山だけでなくさまざまなスポーツやアクティビティで使用できます。
偏光レンズを採用しており、UVA・UVB・UVCなどの紫外線を99%カット。反射光を抑制するので、クリアな視界確保に役立ちます。また、「アメリカ食品医薬品局」の安全性・耐衝撃性試験をクリア。タフな環境下でも、目をしっかり保護できるのが特徴です。
機能性に優れていながら、価格が比較的リーズブナブルなのがうれしいポイント。コスパ重視の方におすすめです。
ゴリックス(GORIX) 調光 サングラス インナーフレーム付き GS-TRANS790
紫外線量に応じてレンズの色が変わる調光レンズを採用したサングラスです。朝から晩までかけっぱなしにしやすいのがメリット。室内外を行き来する際も、装着したままクリアな視界をキープできます。
レンズ面が広いので、風や虫の侵入をブロック。UVカット率は98%以上あるため、目をしっかり保護します。また、本製品は人間工学にもとづいた設計を採用した軽量モデル。心地よい装着感が持続するので、長時間かけても疲れにくいのがポイントです。
ノーズパッドは調節可能なため、優れたフィット感を得ることが可能。また、度付きレンズを装着できるインナーフレームが付属しています。
ROTAKUMA サングラス
日本人の骨格に合わせて設計されたサングラスです。フレームは軽いうえ弾力性・復元力に優れているのが特徴。鼻や耳への負担を軽減しながら、長時間装着しやすいのがメリットです。
レンズはUV400で、紫外線を99%ブロックすると謳っています。偏光機能も備えているため、路面や水面からの乱反射もカット可能です。紫外線対策をしながらクリアな視界を確保できるので、景色を楽しみたいときにも便利。旅行やちょっとしたお出かけの際にも重宝します。
普段使いもしやすいおしゃれなデザインで、フレームやレンズカラーのバリエーションが豊富。価格も安いため、カジュアルに登山を楽しみたい方や手軽に使えるモノを探している方におすすめです。
紫外線・日差し・異物などから目を保護する登山用サングラス。タフな環境下でもクリアな視界を確保しやすいため、快適で安全な登山を行うのに欠かせないアイテムです。レンズの種類やカラー、機能性などラインナップが豊富なので、使用シーンに合った登山用サングラスを見つけてより一層登山を楽しみましょう。