登山を楽しむ際に重宝する「クライミングロープ」。滑落を予防したり衝撃を緩和したりと、ひとつ持っておくと便利なアイテムです。ダイナミックロープとも呼ばれており、長さや太さなどさまざまな種類が展開されているため、使用するシーンに合わせて選びましょう。
そこで、今回はおすすめのクライミングロープをご紹介。選び方も解説するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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クライミングロープの選び方
用途に合った種類をチェック
スポーツクライミング用なら「シングルロープ」

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シングルロープは、1本で使用するロープのことです。ロープの直径が10mm前後と太いモノが多く、強度に優れているのが特徴。滑落や墜落時などの衝撃に耐えられるよう設計されています。
直線的なルートで使われることが多く、ジムや岩場でのボルダリングから高難度のルートクライミングまで、さまざまなシーンで活躍。スポーツクライミングを楽しみたい方にもおすすめです。
アルパインクライミング用なら「ハーフロープ」

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ハーフロープは、2本のロープを同時に使うタイプ。2本のロープを分散して使用するので、シングルロープに比べて少し細めなのが特徴です。
中間支点に1本ずつ通すことで、屈曲したルートでもロープの抵抗や衝撃を分散しやすく、リスク回避につながるのがメリット。ダブルロープとも呼ばれており、難易度が高いといわれるアルパインクライミングで多く使われています。
アイスクライミング用なら「ツインロープ」

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ツインロープはハーフロープと同様、2本のロープを同時に使用するタイプ。ハーフロープに比べて軽量で扱いやすく、シングルロープと同じように1本で使うのが特徴です。
3種類のロープのなかでは最も細く、直線的なルートで使用するのに適しています。一方、使いどころが難しいため、日本ではメジャーな存在ではないロープ。アイスクライミングを行うときや補助ロープとして使用するのにおすすめです。
ロープの長さをチェック

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クライミングロープは、さまざまな長さのモノが展開されています。汎用性に優れているのは50mのクライミングロープです。
ジムで使用する場合は、30~40mのモノがおすすめ。フリークライミングやアルパインクライミングでは、60mのモノでなければ届かない場所もあるので注意が必要です。
ロープが長いほど重量が増えるため、アプローチがきつくなる傾向に。使用するシーンに適した長さを選ぶことが大切です。
ロープの太さをチェック

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ロープの太さによって強度や重量が異なるため、用途やシーンに合った太さのモノを選びましょう。
10mm以上の太いクライミングロープは、強度や衝撃吸収力が高いためビレイがしやすく、ロープを掴みやすいのが特徴。一方、重たいのでロープが流れにくく、クリップしにくかったり扱いにくかったりするのがデメリットです。
細いクライミングロープは、軽量で扱いやすく、持ち運びの負担が少ないのがメリット。ただし、太いロープと比べると強度や衝撃吸収力が低下するほか、ロープを握ったときの力の入れ具合が変わるため、ビレイが難しくなる傾向があります。
表面加工をチェック

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クライミングロープは水を吸収すると重量が増えるため、撥水加工や防水加工を施したモノがおすすめ。表面に加工は施されているモノなら、水を吸収しにくく、重たくなりにくいのがメリットです。
防水加工は、表皮だけに施してあるモノと表皮と中芯に施しているモノを展開。表皮と中芯に防水加工を施したクライミングロープの方が高性能ですが、価格が高い傾向にあります。
屋外でクライミングロープを使用する方は、表面加工が施してあるかをチェックしてみてください。
安全規格をチェック

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クライミングロープを選ぶ際は、安全規格があるかチェックしておくことも大切です。UIAA安全規格は、「国産山岳連盟」によって定められた安全規格のこと。安全基準をクリアしているクライミングロープに認定マークを与えています。
EN規格やCE規格は、EU諸国における製品規格を満たしている証です。PSCマークは、国内で展開されているクライミングロープはすべて取得していなければならないマーク。製品試験をパスして経産省に届け出した証拠です。
また、安全規格マークではありませんが、UIAA耐墜落回数も確認しておきましょう。規格適合試験のひとつである墜落回数で、数値が大きいほど優れた耐久性を有しています。安全性や耐久性の目安としてチェックするのがおすすめです。
クライミングロープのおすすめ|シングルロープ
ぺツル(PETZL) マンボ 10.1mm クライミングロープ R32
CE・EN982・UIAA認証を得ているクライミングロープです。優れたグリップ力を備えているため、ビレイデバイスと併用することで優れた操作性を発揮しやすいのが特徴。また、柔軟性もあるので、ビレイデバイスからのロープの繰り出しが簡単に行えるのもメリットです。
エバーフレックス処理を施しており、グリップ性や操作性を長く保ちやすいのも魅力。また、クライムレディーコイルを採用しているので、キンクを予防しながらロープの寿命を延ばして長く愛用しやすいのがポイントです。
ロープの中央は、使いやすいようマークをデザイン。室内でも屋外でも使えるクライミングロープを探している方におすすめです。
ペツル(PETZL) ボルタ 9.2mm R35A
軽量性と汎用性に優れたクライミングロープ。30〜100mの長さを展開しており、クライミングやマウンテニアリングをメインで行う方におすすめのモデルです。
CEやENなどの安全規格をクリアしているのもメリット。加えて、ロープには撥水性と耐摩耗性を高める「デュラテックドライ加工」を施しており、岩場や雪場に対応しやすいのが魅力です。
ペツル(PETZL) アリアル 9.5mm R34A
ロッククライミングやアルパインクライミング用として設計されているクライミングロープです。低温の場所や水に濡れる環境でも、安定した操作性とグリップ力を発揮する「デュラテックドライ加工」を採用。さまざまなシチュエーションに対応できます。
末端の芯と外皮を結合する「ウルトラソニックフィニッシュ」を採用しているのもポイント。耐久性を高めており、繰り返し課題をこなすクライマーにおすすめです。
ぺツル(PETZL) コンタクトウォール 9.8mm クライミングロープ R33A
ジムで使用するために設計されたクライミングロープです。長さが30mとジムでの使用に適しており、1mで60gと軽量なので操作性や利便性に優れています。
特殊な熱処理であるエバーフレックス処理を施しているため、芯の品質やグリップ力を長く持続しやすいのも魅力。また、高い柔軟性を備えているので、ビレイデバイスとの相性に優れており、ロープの繰り出しが簡単に行いやすいのもメリットです。
CE・EN・UIAA規格をクリアしているのもポイント。ジムでクライミングを楽しみたい方におすすめです。
テンドン(TENDON) クライミングロープ アンビション 10.0mm 50m コンプリートシールド加工

ロープの太さ10mmのクライミングロープです。表面は編み目が滑らかなSBSを採用。カラビナやビレイデバイスとの相性が良好です。
ロープの表皮と中芯にフッ素樹脂加工を施しており、優れた撥水性を備えているのが特徴。また、ロープの中心にはマークを施しているため、残りのロープの距離を把握しやすいのもメリットです。
ナノメートルレベルで仕上げているので、水だけでなくホコリや微粒子などからコアをカバー。ロープ全体の不浸透性が優れているのもポイントです。
PSC・UIAA・EN規格をクリア。強度の高いクライミングロープを探している方におすすめです。
エーデルリッド(EDELRID) イーグルライト エコ ドライ 9.5mm ER71341
素材に撚糸を使用しているクライミングロープです。軽量かつ高い耐久性を備えているのが特徴。さらに、サーモシールド加工を施しているため、しなやかで取り回しがよいのもメリットです。
本製品には、優れた撥水性を発揮するエコドライ処理技術を採用しているのもポイント。水を弾きやすいため、ロープ自体が重たくなりにくく、雨や雪など水気のある場所でも快適な使用感が期待できます。
長さは、汎用性の高い50mと60mの2タイプをラインナップ。耐久性と撥水性を兼ね備えたクライミングロープを探している方におすすめです。
クライミングロープのおすすめ|ハーフロープ
べアール(BEAL) 8.6mmコブラIIユニコア ゴールデンドライ BE11031
8.6mm径ながら、9mm径と同等の衝撃荷重・耐墜落回数を発揮するクライミングロープ。クライミングに慣れている上級者などにおすすめです。さらに、軽量でコンパクトなため、遠くへ持ち運ぶ際にも役立ちます。
本製品には、過酷な条件下での使用でも外皮がズレにくい「ユニコア」処理を施しているのが特徴。摩擦による外皮の剥けや脱落を予防して、安全性を向上しています。
べアール(BEAL) 9mmベルドン2ゴールデンドライ BE11034
アルパインクライミング全般に対応できるクライミングロープです。UIAA・EN・PSCなど、さまざまな安全規格を満たしているのが特徴。加えて、衝撃吸収性にも優れており、使用者にかかる負担を軽減できます。
ロープには、外皮と芯に疎水処理をする「ゴールデンドライ」を採用。耐久性と撥水性を高めることで、雨や冬季のクライミング時でも快適な使用感が期待できます。汎用性のあるクライミングロープを求めている方におすすめです。
マムート(MAMMUT) 8.0 アルパインドライロープ 2010-04350
優れた耐摩耗性を実現する、Dry加工を施したクライミングロープです。擦れやすい岩場でのクライミングをする方などにおすすめ。さらに、長時間持続する撥水性と防汚性も有しており、幅広いアクティビティで活躍します。
長さは30〜70mまで幅広く展開しており、アルパインをはじめ、さまざまな用途に対応。操作性と耐久性を両立したクライミングロープを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
テンドン(TENDON) クライミングロープ アンビション ダブル 8.5mm 50m コンプリートシールド加工 1111100148

PCN・UIAA・EN規格をクリアしたクライミングロープです。テンドンナノテクノロジーとフッ素樹脂加工を施しているため、撥水性に優れているのが特徴。さらに、UIAA耐墜落回数は10~11回と高い強度も備えています。
表面はナノメートルレベルで仕上げており、フッ素樹脂加工で全体をカバー。水やホコリなどからコアを保護しやすく、高い不浸透性と耐摩耗性を発揮します。また、フッ素樹脂加工は中芯にも施しているため、濡れても重量の増加を抑えやすいのもポイントです。
アルパインクライミングやロッククライミングなど、オールラウンドに使えるモノを探している方はチェックしてみてください。
エーデルリッド(EDELRID) スターリング プロテクトプロドライ 8.2mm
岩角や落石により、ロープが切断するのを抑える「Cut Protect」を採用したクライミングロープ。岩場の多いアルパインクライミングなどでおすすめのモデルです。
水や凍結に対する耐性を向上する「プロドライ撥水処理」を施しているのも特徴。雨の日や岩と氷のミックスルートを攻略する際に活躍します。
柔らかい質感と操作性の高さを実現する、同ブランドの特殊な熱処理加工「サーモシールド」にも注目。しなやかさが長時間続き、快適な操作性を維持しやすいのがメリットです。
クライミングロープのおすすめ|ツインロープ
べアール(BEAL) 8mm ランド 30m ゴールデンドライ クライミングロープ BE11004302013
重さが1mあたり37gと軽量のクライミングロープ。2本での衝撃荷重は8.5Knで、耐墜落回数は12回を実現しています。結び目の目安として12mごとにマーキング処理を施しているため、使い勝手がよいのもポイントです。
雪山や氷河歩き、スキーツアーなどで活躍するコンパクトなクライミングロープ。後続者の補助ロープとしても使えるクライミングロープを探している方におすすめです。
マムート(MAMMUT) 9.0 アルパイン センダードライロープ 2010-04200
アイスクライミングだけでなく、高難易度の登山でも活躍するクライミングロープ。1mあたり54gの優れた軽量性で扱いやすく、持ち運びやすいのも特徴です。
外皮には高品質な繊維を使用しており、滑らかで使いやすいのがポイント。また、UIAA規格をクリアした撥水性や防汚性能は長時間効果を維持して、過酷な環境下でも活躍します。
耐摩耗性を向上する「Dry加工」を施しており、擦れやすい場所でも安心して使えるのがメリット。耐久性が高く、操作性にも優れているクライミングロープを探している方におすすめです。
クライミングや登山を安全に楽しむために欠かせないクライミングロープ。危険を回避したり、滑落予防に役立ったりするアイテムです。ロープの長さや太さなど、使用場所に合わせて選ぶのが大切。快適なクライミングを楽しむため、自分にぴったりのクライミングロープを見つけてみてください。