登山靴への異物侵入やズボンの裾汚れを防ぐ登山用ゲイター。雨や雪、砂利などから足元を守り、快適な登山をサポートする重要なアイテムです。しかし、製品によって丈の長さや素材などが異なるので、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、登山用ゲイターのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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登山用ゲイターとは?

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登山用ゲイターは、登山靴の上から足首やふくらはぎを覆うカバーのようなアイテムで、「スパッツ」とも呼ばれます。主な役割は、靴とパンツの裾の隙間を塞ぎ、登山中に砂利や小石、雨や雪などが靴の中へ侵入するのを防ぐことです。
ゲイターは登山の必須装備ではありませんが、足元が悪い状況でも快適に行動するためには重要な装備。雨や泥でパンツの裾が汚れるのを防いだり、防水・防寒対策になったりと、さまざまな効果が期待できます。
登山用ゲイターの選び方
使う季節に合うモノをチェック
冬山

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冬山登山で使うゲイターは、雪の侵入をしっかり防ぐことが主な目的です。丈は膝下まで覆うロングタイプが多く、深い雪の中を歩くときでも雪や冷気が足元から入ってくるのを抑制します。
なかには、防水性と透湿性を両立した高性能なモノもあります。雪による濡れを防ぎつつ、汗による蒸れを外に逃がして快適さを保つのがポイントです。
夏山

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夏山向けのゲイターは、丈が15~20cm程度と短いモノが多く、軽量で通気性に優れているのが特徴です。主な役割は、登山道にある小石や砂、泥などが靴の中に入るのを防ぐこと。薄手の生地で作られている製品が多く、動きやすさが魅力です。
ローカットやミドルカットの登山靴との相性もよく、軽快なハイキングやトレイルランニングを楽しみたい方におすすめ。また、撥水加工が施された製品なら、急な小雨にも対応できて安心です。
長さをチェック
ショートタイプ

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ショートタイプのゲイターは、足首周りを保護するのに適しています。軽量で動きやすいのが魅力で、夏場の登山や短時間のハイキングで活躍するアイテムです。
ストレッチ性の高い素材を使用したモノが多く、足の動きを妨げにくいのもポイント。通気性も良好で、暑い季節でも蒸れを気にせず快適に過ごせます。
また、コンパクトに折りたためるため、ザックの中に入れてもかさばらず、持ち運びにも便利です。
ロングタイプ

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ロングタイプは、ふくらはぎから膝下までを広くカバーできるのが特徴です。防水性や保温性に優れた製品が多く、雪山登山や雨天時の山行で足元が濡れるリスクを低減します。
保護性能の高さが魅力で、深い雪やぬかるみ、藪の中を歩くときでも、靴やズボンへの雪・雨・泥の侵入を気にせず進めるのもポイント。しかし、重量があり少し動きにくさを感じる場合もあるので、状況に応じて選びましょう。
サイズ・フィット感をチェック

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ゲイターのサイズは、S・M・Lなどのサイズ展開があるモノと、フリーサイズのモノがあります。自分の足や登山靴のサイズに合わせて、ぴったりフィットする製品を選ぶことが大切です。まずは登山靴とパンツをしっかり覆えるかを確認しましょう。
また、なかにはドローコードや面ファスナーでフィット感を調整できる製品もあります。歩いている途中でゲイターがズレ落ちるのを防げるため、おすすめです。
素材をチェック

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ゲイターの素材選びでは、防水性と透湿性のバランスが重要です。特にゴアテックスに代表される防水透湿素材を使用した製品は、雨や雪の侵入を防ぎながら、汗による内部の蒸れを外に逃がします。
耐久性を重視する方は、生地の強度にも注目しましょう。アイゼンの爪や岩との接触で破れやすい下部が補強されている製品なら安心して使えます。
さらに、生地だけでなく縫い目から水が染み込まないよう、防水テープで処理されているかも大切なチェックポイントです。夏山では通気性を、雪山では防水性や保温性を重視するなど、季節や用途に合わせて素材を選びましょう。
耐久性をチェック

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登山用ゲイターは、岩場や藪、雪の上などさまざまな環境で着用するため、耐久性が重要。特にアイゼンを使用する雪山では、誤って裾を引っ掛けても破れにくい、頑丈な製品を選ぶと安心です。
また、繰り返し洗濯しても撥水性が落ちにくいなど、長く使える工夫がされた製品を選ぶのもおすすめです。
防水・透湿性をチェック

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ゲイターを選ぶうえで、防水性と透湿性は欠かせない機能。防水性は、生地がどれだけ水の侵入を防げるかを示す性能で、目安として耐水圧10000mm以上の製品を選ぶと、雨や雪の日でも足元が濡れるのをしっかり防げます。
一方で、透湿性は生地の蒸れにくさを示す性能です。登山中は汗をかきやすいため、透湿性が低いとゲイター内が蒸れて不快に感じることがあります。透湿性が7000g/m²/24h以上あると、快適な状態を保ちやすいのでチェックしてみてください。
着脱のしやすさをチェック

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ゲイターの着脱のしやすさも、選ぶときの重要なポイントです。開閉方式は、主に面ファスナータイプとジッパータイプの2種類に分かれます。
面ファスナータイプは、グローブを着けたままでも片手で簡単に開閉できるのが魅力。特に、かじかんだ手で細かい作業がしにくい冬山での使用に適しています。素早く着脱したい方にはぴったりのタイプです。
一方、ジッパータイプは止水性が高く、雨の侵入をしっかり防ぎたい方におすすめ。しかし、砂や雪が噛むと開閉しにくくなることがある点には注意が必要です。
カラー・デザインをチェック

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ゲイターは機能性だけでなく、カラーやデザインで選ぶのもひとつの楽しみ方です。ウェアやザックの色と合わせてコーディネートすれば、登山のモチベーションアップにも期待できます。ブラックなどのシンプルな色は汚れが目立ちにくいのがポイントです。
視認性を高めたい方は、明るい色のゲイターや、反射材が付いた製品を検討してみましょう。夜間や悪天候のときでも自分の存在を周りに知らせやすくなります。しかし、明るい色は汚れが目立つこともあるので、お手入れのしやすさも考えて選びましょう。
登山用ゲイターのおすすめブランド
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)

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ザ・ノース・フェイスは、1966年にカリフォルニアで創設されたアウトドアブランドです。「Never Stop Exploring」をスローガンに掲げ、高品質なアウトドア用品を世界中に展開。革新的な技術と機能性を追求しているのが特徴です。
登山用ゲイターにおいては、ゴアテックスやハイベントなどの防水透湿素材を採用したモデルを展開しています。アイゼンガードにはコーデュラ素材を使用し、耐久性と快適性を両立。面ファスナー開閉やドローコードなど、使いやすさにもこだわった設計が魅力です。
モンベル(mont-bell)

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モンベルは、1975年に日本で創業されたアウトドアブランドです。Function is Beauty(機能美)をコンセプトに、軽量で機能的な製品を追求。日本のアウトドアシーンに根ざしながら、世界水準の製品を開発し続けています。
ゲイターにおいては、ゴアテックス素材を使用したモデルを中心に展開。軽量なモノもあり、荷物が多くなりがちな登山でも気軽に携行できます。
サロモン(SALOMON)

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サロモンは、1947年にフランスアルプスの麓で創業されたアウトドアブランド。スキー用品から始まり、現在はトレイルランニングやハイキングなどの分野で幅広く製品を展開しています。
ゲイターにおいては、伸縮性の高い素材を使用したモノもラインナップ。簡単に着脱できるモノもあり、素早く登山準備を済ませたい方におすすめです。
登山用ゲイターのおすすめ|冬山向け
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) アルパインロングゲイター NN72501
ハードな使用に対応するロングゲイター。防水性と透湿性をあわせ持つゴアテックスを採用しているのが特徴です。過酷なコンディションでも内部のムレを放出し、快適な状態を保ちます。
グローブを着けたままでも着脱しやすいフロント面ファスナー仕様。アイゼンガードは耐久性の高い素材で補強しています。
内側にはシリコンプリントが施されており、ずり落ちにくい点も魅力。破損しやすいストラップはリペア可能なため、タフな山行に挑む方におすすめです。
モンベル(mont-bell) GORE-TEX ライトスパッツ セミロング 1129430
優れた防水透湿性を備えた、セミロング丈のスパッツ。素材には、高い防水透湿性を持つゴアテックスファブリクスを使用。携行に便利なスタッフバッグが付属するのも魅力です。
ジッパー部分に芯を入れることで、歩行中の不快なずり下がりを軽減。靴に沿う立体デザインは、足元の不快なだぶつきを抑えます。気軽なハイキングから縦走まで、幅広いシーンで活躍するおすすめのアイテムです。
ミズノ(MIZUNO) ベルグテックアウトドアレインスパッツ B2JXB004
雨が上がった後の道も歩きやすいスパッツです。上部には防水性と透湿性に優れたBERGTECH素材を採用し、ウェア内の快適さを保ちやすいのがポイント。雨や朝露対策にも活躍します。
フロント部分は面ファスナー仕様のため、スムーズに着脱できるのが魅力。上部はフィット感を調整でき、内側の滑り止めが歩行中のずれを抑制します。足元のコンディションを気にせず、登山に集中したい方におすすめのアイテムです。
イスカ(ISUKA) GORE-TEX ライトスパッツ 246112
雨や雪から足元を守る、ゴアテックス採用のスパッツ。雨天や積雪期はもちろん、ぬかるみや朝露による汚れからもしっかり防ぎます。高い防水性を備え、悪天候のなかでも快適な履き心地を保ちやすいアイテムです。
すねの内側に施された滑り止めが、歩行中のずれを抑制。軽量で動きやすく、フィット感のよさが特徴のモデルです。付属の収納袋で手軽に持ち運べるため、登山に加えてキャンプなどでも活躍します。
ロックブロス(ROCKBROS) ゲイター 登山 防水 登山用スパッツ
足元をしっかり守る登山用ゲイター。通気性と撥水性を持つポリエステル生地は、雨や雪の侵入をブロックします。さらに、晴れた日でも砂や小石が靴の中に入るのを抑制できるのもポイントです。
ファスナー式でスムーズに着脱できるのも魅力のひとつ。上部のフィット感を調節するゴムコードや、夜間の安全性を高める反射生地も備えています。さまざまな機能を備えたおすすめモデルです。
イスカ(ISUKA) GORE-TEX ライトスパッツ フロントジッパ- 246301
デザイン性にもこだわって作られているスパッツ。すっきりとしたシルエットを生み出すストレートデザインです。上部には透湿防水性に優れた素材を使用しており、濡れるのを防ぎつつ内部の蒸れを低減します。
前面のジッパーは便利なダブルオープン仕様。スパッツを装着したままでも靴ひもを結び直せます。上部のゴムコードやストッパーによりずれ落ちにくく、高いフィット感を実現しているのもおすすめポイントです。
タトンカ(TATONKA) Gaiter 420 HD
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引き裂きへの強さを備えたナイロン製ゲイター。420デニールの高密度ナイロン生地を採用しています。木の枝などの障害物にも対応する強度が魅力です。
生地の表面には3重のPUコーティングを施し、防水性を確保。雨やぬかるみからズボンの裾をしっかりガードします。さまざまな路面状況に対応するおすすめのモデルです。
ネイチャーハイク(NatureHike) 登山用ゲイター 防水 通気 ロングゲイター
耐水性と通気性を両立したロングゲイター。素材には耐水圧10000mmH2O以上の3層複合ナイロン生地を採用。雨や雪だけでなく、砂や小石が靴の中に入るのも防ぎます。
調節可能なTPUバックルストラップにより、手軽に着脱できるのが特徴。フィット感も簡単に変えられます。登山はもちろん、農作業やバイクに乗るときなど、さまざまな場面で活躍するおすすめのアイテムです。
HIKENTURE ゲイター
高機能なアウトドアゲイター。本体の下部は水や雪への耐久が高いナイロン生地を採用。足元をドライに保ちやすいのがポイントです。
防水ファスナー式で、泥の侵入リスクを低減できるのも特徴。また、TPUバンドとドローストリングでしっかりフィットさせられます。三角形の反射材も備えており、夜間に登山する方にもおすすめです。
登山用ゲイターのおすすめ|夏山向け
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) HYVENT Short Gaiter NN22404
防水透湿素材であるハイベントを採用したショートゲイター。雨や泥から足元を守りながら、不快なムレを効果的に排出します。立体的でフィット感のよい、柔らかい着け心地も魅力のモデルです。
上部のドローコードや靴底に回せるストラップでフィット感を調整でき、登山靴との一体感を高めます。フロントは着脱がしやすい面ファスナー仕様。使い勝手がよいおすすめモデルです。
サロモン(SALOMON) TRAIL GAITERS HIGH L38002100
悪路での足元を快適に保つゲイター。伸縮性のあるジャージ素材が、足にしっかりフィットします。面ファスナー式で、簡単に装着できる手軽さもよさのひとつです。
足下には丈夫なストラップ、足首周りには耐久性の高いメッシュ素材を採用しています。高さがあり、衝撃などからくるぶしを守れるのもポイント。砂利などが舞う険しい道に挑戦したい方におすすめのモデルです。
タトンカ(TATONKA) GAITER 420 HD SHORT
丈が短く動きやすいゲイター。引き裂きに強い420デニールの高密度ナイロンを採用しています。マットな質感なのもポイントです。
生地表面の3重PUコーティングにより、防水性も備えます。また、ブーツに固定できるループや靴ひも用のフックも搭載。ぬかるみや草露から足元を守りたい方におすすめです。
イスカ(ISUKA) WEATHERTEC ショートスパッツ 247201
夏の雪渓やガレ場での使用にぴったりなショートスパッツ。ブラック・ロイヤルブルー・レッドと3色を展開しており、好みに合わせて選べるのも魅力です。
内側には滑り止め素材を配置し、歩行中のずれを抑制。ゴム製のコードとストッパーで、フィット感も簡単に調節できます。ショートタイプのなかでも、やや長めの丈のアイテムを探している方におすすめです。
ミズノ(MIZUNO) ベルグテックアウトドアレインスパッツ B2JXB005
ストラップレスで手軽に装着できるショートスパッツ。ストラップがないため、底がフラットなシューズにも装着可能です。
素材には、防水性・透湿性・撥水性を備えたBERGTECH素材を採用しています。また、裾が広がった構造でシューズをしっかり覆えるのもポイント。気軽に装着できるモノを探している方におすすめのアイテムです。
アウトドアリサーチ(OUTDOOR RESEARCH) Ferrosi Thru Gaiters 19844046
丈夫さと快適さを両立したゲイターです。伸縮性と通気性に優れた素材を採用したモデル。また、耐水性や耐摩耗性も備えているなど、多機能なのが魅力です。
上部にはドローコード付き。フィット感の調節が可能です。
サイズは、S・M・L・XLと4サイズを展開。自分の足のサイズに合うモデルを見つけやすいのがおすすめポイントです。































登山用ゲイターは季節や山の状況に応じたモノを選ぶのがポイントです。たとえば夏場の低山ならショートタイプ、雨天や積雪期にはロングタイプが向いています。また、快適性を左右する防水透湿性や、着脱のしやすさも確認しましょう。ぜひ本記事を参考に、自分に適したアイテムを探してみてください。