グリーン周辺からのアプローチショットや障害物がある場所、深いラフでボールが埋まっている際などに使われる「アプローチウェッジ」。自分に合うモデルを見つけられれば、その分スコアの向上にも役立ちます。
一方、メーカーやモデルによってロフト角やバウンス角が異なり、選ぶのが難しいアイテムです。そこで今回は、アプローチウェッジの選び方やおすすめのモデルをご紹介します。
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アプローチウェッジは、「ウェッジ」の一種であり、グリーンまでの短い距離を狙うクラブです。別名「ギャップウェッジ」とも呼ばれます。
アイアンセットでは「A」と刻印されるケースが多く、クラブのなかではサンドウェッジの次にロフトが寝ている傾向があるクラブ。適度に球を上げやすく、落ちてからも適度に転がるため、ロフト角は52°のモノを選ぶのが一般的です。
アプローチウェッジの選び方
角度で選ぶ
ロフト角
ロフト角は、飛距離やボールの弾道を決める重要な数字です。ボールを高く上げてアプローチしたい場合はロフト角58〜60°、フルショットしたい場合はロフト角56°がおすすめです。また、一般的にアプローチウェッジはピッチングウェッジと併用されることが多く、ピッチングウェッジのロフト角を基準にロフト角を決めるのがおすすめです。
例えばピッチングウェッジのロフト角が46°の場合、アプローチウェッジは52°、58°と同じ度数ずつ上げて用意しましょう。
バウンス角
バウンス角は大きく2種類に分けられます。0〜8°までのローバウンスと12〜16°までのハイバウンスです。
ハイバウンスのアプローチウェッジほどダフリが少ない傾向があり、バンカーや深いラフでミスを防止。一方ローバウンスのアプローチウェッジは地面に突き刺さりやすくなりますが、芝が薄いときや地面が硬いときはボールを拾いやすくなる傾向があります。
ライに合わせてバウンス角を変えるのがおすすめです。
ソールの形状で選ぶ
幅広ソール
ソールの幅が広いウェッジは初心者におすすめです。ヘッドが大きいため、地面に刺さるダフリを防ぎます。またスイートスポットも広いため、ミスショットを軽減するのも魅力です。なかでもソール部分に凹みがあるウェッジは打点が安定する傾向があります。初心者だけでなく中〜上級者にも人気。上達を早めたい方はぜひ検討してみてください。
多面ソール
多面ソールはプロが好んで使用するアプローチウェッジのソール形状です。底部分が多面的に削られているため、ウェッジのフェースを開いてショットを打てます。ソールの抜けがよくなり、高低の打分やスピンの強度など細かいコントロールが可能です。さまざまなショットが可能になる反面、ミスもしやすいため、中〜上級者におすすめのタイプです。
重さで選ぶ
アプローチウェッジはモデルによって重さも異なるため、購入前に重量も確認しておきましょう。アイアンと同じ重量のモノを選ぶのが一般的です。一方アプローチショットが苦手な方は、アイアンよりも少し重いモノがおすすめ。スイングスピードが遅くなる反面テイクバックが安定するため、コントロールしやすくなる傾向があります。
アイアンセットと同シリーズから選ぶ
アイアンセットと同じシリーズのアプローチウェッジを選ぶのもおすすめです。同一の仕様で作られているため、アイアンと同じ感触でショットを打てます。ロフト角やバウンス角を気にする必要がないため、アプローチウェッジ選びに苦戦したくない方は検討してみてください。
アプローチウェッジのおすすめ
ミズノ(MIZUNO) トリプルアクションウェッジ
スピン力に優れたアプローチウェッジです。深いラフやバンカーからのショットでもグリーンでしっかりとボールが止まりやすく設計されています。また、素材に軟鉄を用いることで、やわらかい打感でプレーできるのも魅力。さらに、ソール側とトップエッジ側に重量を配分することで、打点が上下にずれても安定したスピンをかけられます。
ほかのウェッジに比べて価格が安いため、初心者におすすめの1本です。
ミズノ(MIZUNO)T20 ウェッジ ブルーIP仕上げ
フェース部分に施された縦方向の細かい溝が特徴のアプローチウェッジです。ボールとフェースの間に摩擦が生まれ、強いスピンをかけられます。雨が降った後のウェットなライからでもフェースから水分を除去するため、ショットの精度が落ちにくいことが魅力です。
ソールは丸みを持たせた設計になっており、抜けのよさも魅力。素材には軟鉄ボロン鋼が使われているため、打感を損なわず高スピンを持続させます。アプローチショットでのミスを減らしたい方におすすめです。
フォーティーン(FOURTEEN) ウェッジ C-036
革新的なキャニオンソールが特徴のアプローチウェッジです。ソール部分に渓谷のような深い溝があり、ダフリやミスショットを減らす役割を果たしています。フロントソールがライにヘッドを入り込ませつつ、バックソールがボールを跳ねるので、打ちやすいのが魅力です。
また、フェース部分には、超高精度ミラー鍛造スコアラインフェース製法を採用。雨天時やラフからのショットでも安定したスピン性能を発揮します。ソール幅が広いためしっかりとボールを捉えられるのも魅力です。
キャスコ(Kasco) ドルフィンウェッジ DW-118
バンカーショットと相性がよいアプローチウェッジです。ソール部分はバンカーの砂に刺さりにくい山型のソール設計がされています。また、フェース部分はストレートネック形状を採用しており、逆さ富士型の溝と「ファインループミーリング」が施されているのも魅力。シンプルにアプローチができるため、バンカーショットをスクエアに打つ方に人気です。
キャスコ(Kasco) ドルフィンウェッジ DW-116
軟鉄鍛造製法を用いているため、心地よくやわらかな打感を求めている方におすすめの1本です。ソール部分は不要な抵抗をなくすためにソールトゥ部分のバンスを0度に設計しています。また、ラウンドをつけており、ショット時にエッジが刺さるのを防ぐのも魅力です。さらにソールの中心部分はスリムに設計されており、ラフからの抜けを向上させています。
操作性や打感にこだわりのある方におすすめのアプローチウェッジです。
ダンロップ(DUNLOP) SRIXON Z785
フェース部分の溝が深いため、スピン性能が高いクラブです。ロフト角は51度。キャビティバックですが、コントロールしやすいため初心者にも人気です。
ソール部分は「新・TOUR・V.T」を使用しており、ダウンブローでの抜けがよい傾向にあります。
ダンロップ(DUNLOP) ゼクシオ 13 アイアン AW
チタンフェースの4ピース複合構造を採用した低重心設計の製品。さらに、フェースに大きなたわみを生み出す「REBOUND FRAME」も搭載しています。直打ちでもボールスピードが出やすいアプローチウェッジが欲しい方におすすめです。
アプローチウェッジだけではなく、5〜9番アイアン・ピッチングウェッジ・サンドウェッジもラインナップされています。また。シャフトのフレックスはS・SR・R・ R2の4種類です。
オノフ(ONOFF) フォージドウェッジ LABOSPEC SHINARI:i65
ツアープロも認める操作性と安定したスピン性能を持つウェッジです。フェースの仕上げ方が特徴的で、六角形状のレーザーミーリングを採用しています。打点ブレを防ぐうえに、天候に左右されにくく、しっかりとスピンがかけられるのも魅力です。ラフショットや雨天時の水滴にも左右されないため、さまざまな場面で安定したアプローチショットが打てます。
また、重心が高く設計されていることにより飛距離が出やすいのも魅力。初心者でもミスしにくいため、おすすめです。
テーラーメイド(Taylor Made) ステルス HD アイアン AW
正確で安定したショットを可能にする製品。軽量ポリマー素材を使用した「キャップバックデザイン」を採用しています。軽量で強度のある中空構造に仕上げています。
さらに、番手別に設計された「アシンメトリック・ドローフェースデザイン」により、飛距離性能とやさしさを両立させているのも特徴です。
シャローヘッドとワイドソールデザインで低重心に設計しているのもポイント。高弾道のショットを可能にします。
テーラーメイド(Taylor Made) Qi アイアン AW
直進性を追求した、まっすぐ打てる製品。多くのゴルファーが起こしやすい右に曲がるミスを防ぎます。また、飛距離性能にも優れているので、大きく飛ばせて曲がらないアプローチウェッジが欲しい方におすすめです。
アプローチウェッジに加え、4〜9番アイアン・ピッチングウェッジ・ギャップウェッジ・サンドウェッジも展開。番手別に統合システムを用いて設計しています。セット全体で適切な飛距離ギャップを生み出しているため、セットで選ぶのもおすすめです。
中空アイアンとキャビディバッグアイアンのよさを融合させたキャップバッグデザインにも注目。振動減衰システムとの相乗効果により、心地よい打音と打感を実現しています。さらに、大きめのフェースでスイートエリアを広く設けているのも特徴です。
テーラーメイド(Taylor Made) MG4 クローム ウェッジ
レーザーエッチング処理で溝を刻んだ「HYDRO SPIN FACE」を搭載した製品。溝が深く入っており、フェースとボールの間に入り込んだ芝や水を逃します。環境に影響されずに安定したスピン性能を発揮するアプローチウェッジが欲しい方におすすめです。
トップラインとリーディングエッジにやや丸みを持たせた構造を採用しているのも特徴。目標をしっかり狙って構えやすいのがメリットです。さらに、ツアーサテンクロームのフィニッシュにより、太陽光の反射を抑えて構えやすさを向上させています。
ヤマハ(YAMAHA) RMX VD/X IRON AW
高い慣性モーメントを発揮するアプローチウェッジ。トゥ側に高比重・大容量のタングステンウェイトを配置した低重心設計を採用しています。ヘッドがブレにくいのでミスに強く、ボール初速も向上させられます。
独自の図心リブ構造により、フェース厚は1.5mmと薄肉化を実現。反発性に優れており、飛距離向上が期待できます。さらに、ヒッティングエリアを拡大しているのもポイントです。
キャロウェイ(Callaway) ROGUE ST MAX OSアイアン AW
高強度の素材「450カーペンタースチール」を使用したアプローチウェッジ。反発性にも優れており、初速の向上が期待できます。高初速で打ち出せるアプローチウェッジが欲しい方におすすめです。
AIが設計したフェースカップ構造「FLASHフェースSS22」を採用しているのもポイント。初速向上や打点位置に加え、スピン・打ち出し角・ボール初速の組み合わせも考慮した設計です。
トゥ側に「プレシジョン・タングステンウェイト」を配置し、重心をフェース中央にしているのも特徴。低重心化も実現しており、やさしさとボールの上がりやすさを高めています。
キャロウェイ(Callaway) PARADYM Ai SMOKEアイアン AW
マッスルバックのようなシャープな形状と中空構造が特徴の製品。バックフェースにはウレタン・マイクロスフィアを搭載しており、優れた打感を得られます。やさしいアプローチウェッジが欲しい方におすすめです。
タングステンウェイトを緻密に配置し、低く深い重心設計を実現しています。高初速・高打ち出しを可能にし、飛距離を出しやすいのが魅力です。
アプローチウェッジだけではなく、4〜9番アイアン・ピッチングウェッジ・ギャップウェッジ・サンドウェッジも展開。アイアンとアプローチウェッジを同じシリーズで揃えたい方にもぴったりです。
アプローチウェッジは、自分に合うモデルを見つけられればその分スコアの向上にも役立ちます。一方、発売されているモデルが多すぎて初心者ほど選ぶのが難しいアイテムです。ぜひこの記事で紹介したアプローチウェッジの選び方やおすすめのモデルを参考に選んでみてください。